アリエナイ? ある小学校で出た「親に抱っこしてもらう」宿題への賛否
学校の宿題と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
計算ドリルや漢字の書き取り、夏休みの自由研究などを、なかなか終わらせられなくて苦しんだ記憶とともに思い出すという方も多いでしょう。
さて、そんな宿題、最近ちょっと変わった内容のものがあると話題になっています。なんと“親に抱っこしてもらう”というもの。発端になったのは、2016年6月にネットに上げられたこんな書き込みです。
『次女の今日の宿題が、算数ドリルでも漢字練習でもなく「1分間抱っこ」というものだった』
ひと昔前では考えられなかったこんな宿題、街の声は賛否両論です。内容についてどう思うか、小学生・中学生の親にインタビューしてみました。
●賛成派の声『この宿題が家族関係を見直すいいきっかけになった』
『賛成です。抱っこが自然な家庭だけではありませんよね。
親が忙しかったり、きょうだいに手がかかったりするような場合はなかなか抱っこしてもらえないということもありますから、こういう宿題はいいきっかけになるのでは? 』(30代女性/公務員)
『小学校中学年の娘がいますが、思い返せばずいぶん抱っこなんてしていないですね。求めてこないし、こちらも気恥ずかしくてなかなかできません。でも本当はもうちょっとスキンシップしながら会話したいんですよね。宿題として出してくれるとちょっとうれしいです』(40代男性/運送業)
親子のスキンシップは重要だとわかっているけれどきっかけがつかめない、という家庭からは肯定的な意見が多く出ました。
宿題だからという理由があれば、ふだん恥ずかしくてできない抱っこもできる ということですね。
また、実際にこの宿題に取り組んだことがあるという方からはこんな声も。
『息子の小学校で春休みの宿題に出ましたよ。1分間抱っこして、その感想を親子ともども作文に書くという内容でした。
「お母さんはあったかくて気持ちよかったです 。とてもうれしかったので、宿題じゃないときもたまには抱っこしてほしいです。お母さんが大好きです」と息子は書いていました。それを読んで思わず泣いてしまいましたね。日々の接し方を考えなおすことができました』(30代女性/事務職)
この方はその後、夜の寝かしつけの前にお子さんをギュッとハグするようにしてみたそうです。するとお子さんが泣いて癇癪を起こすことが減り、すんなり眠ってくれるようになったとのこと。