ニガテを見極めて! 発達障害児によく見られる特徴と注意点3つ
こんにちは、ライターの渦マキです。
今回は発達障害児童の問題行動について、対処法をご紹介したいと思います。
発達障害にはさまざまなタイプがあり、同じ障害でも特性の現れ方には個人差があります。
発達障害児の多くは、 通常の学級に在籍して他の子どもたちと学習しています。ケースバイケースで子どもの行動の特徴を理解し、対処法を考えていくことが大切になってきます。
おもに学校生活で多く見られる行動についての対処法を、いくつかご紹介します。
●(1)教室を飛び出してしまう
●教室を飛び出してしまう理由
・外の様子が気になり衝動的に出て行ってしまう
・他の子どもにからかわれて感情的に出て行く
・与えられた課題が終わり、次に何をやるのかがわからず出て行く
●ポイント
一度感情的になるとなかなか収まらない傾向が強いので、それを無理に制止すると逆効果になってしまいます。気持ちが収まってから 出て行った理由を聞いてみましょう。
●注意点
・力づくで押さえない
・教室を出て行くことを黙認しない(無視されていると勘違いする)
・他の子どもたちを放って追いかけない
●(2)質問に上手に答えられない
●質問に答えられない理由
・先生の質問を聞いていない
・話したいことがうまくまとめられない
・先生の話の内容を理解できない
・吃音などでうまく話せない
●ポイント
うまく答えられない理由を把握することが大切です。質問の仕方を変えながら、子どもが質問内容をどれくらい理解しているか を把握します。
長い質問をところどころで区切ってみて、「ここまでの質問がわかりましたか?」と確認します。
●注意点
・罰を与えない
・「聞いていないのが悪い!」と叱らない
・「はっきり言ってみて!」と強要しない
●(3)体育が苦手
●体育が苦手な理由
発達障害児には、手足の強調運動 が苦手だったり、体の動かし方自体に問題のあったりする子どももいます。
こんな運動が苦手です。
・球技が苦手
・なわとびがうまく飛べない
・音楽にあわせて動作することが苦手
●ポイント
・できそうなところからやらせる(到達目標を下げてみる)
・周りの子どもがからかったら厳しく注意する
●注意点
・ほかの子どもと比べたり、できないことを責めたりしない
・スムーズに動けない原因をしっかり見極め、どのようなトレーニングが必要か導きだす
----------
発達障害の子どもたちは得意不得意に偏りがあります。