子育て情報『法政大学島野教授が投稿した「Twitterによって発見された新種ダニ」を見た一般の大学院生の投稿から、再び別の新種ダニを発見』

2022年6月3日 14:00

法政大学島野教授が投稿した「Twitterによって発見された新種ダニ」を見た一般の大学院生の投稿から、再び別の新種ダニを発見

まもなく遺伝子解析の結果から新種であることが確実となりました。さらに形態学的研究から、メスの方で体が小さく、体表の構造も雌雄で異なった形態を持ち、このハマベダニ属では珍しい性的二型のダニであることが判明しました。

ハマベダニ属は、本来、北極圏に生息していることが知られており、北海道余市の海岸岸壁から2019年に日本初として1種目のヨイチハマベダニを、同教授の研究チームが当時の南限として発表しました。次に2021年にSNSによって、国内2種目として千葉県銚子漁港からチョウシハマベダニ(通称ツイッターダニ)を同チームが発表しました。鳥取県岩戸の岸壁から得られた本種は3種目となり、日本海側初のハマベダニ属の記録となるだけでなく、ハマベダニ属の新たな南限となりました。本ササラダニ類は人体には全く影響は与えず、岩に生える海藻や地衣類などの有機物を餌とします。

実は、今年1月に日本・オーストリア研究チームが発表した論文によって、海水温や気温から鳥取県が、ハマベダニ属の南限であることが予想されており、この予想を今回のSNSからの新種発見によって的中させたことになります。

体長が1mmにも満たない、小さく目立たないダニが、SNSの利用と、一般ユーザからの投稿で、「二匹目のドジョウ」ならぬ、2種目の新種ダニが発見されたことによって、誰でも新種の発見や生物多様性の解明に協力・参加できる事が再び示されました。
86%の地球上の生物種は未だに学名がついていないと推定されており、市民科学の観点からも今後より多くの市民と専門家の協力が望まれます。

発表雑誌 :International Journal of Acarology
(インターナショナル・ジャーナル・オブ・アカロロジー)誌
2022年5月19日(木)に公開
論文タイトル:Another mite species discovered via social media-
Ameronothrus retweet sp. nov.(Acari, Oribatida)
from Japanese coasts,
exhibiting an interesting sexual dimorphism(英文)
著者 :Tobias Pfingstl, Shimpei F. Hiruta,
Iris Bardel-Kahr, Yuito Obae&Satoshi Shimano
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/01647954.2022.2074538

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プレスリリース提供元:@Press

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