行事前に急にやる気をなくしたら毎日「がんばってるね」と伝えよう
どんなときも受け入れてくれる。そう信じられると子どもは挑戦していける
運動会や発表会などの行事は、子どもの成長を感じられる機会です。お母さんも当日を心待ちにすることでしょう。しかし行事を楽しみにしていた子が、本番が近づいて突然「やりたくない」「行きたくない」と言い出すことがあります。我が子の急な変化にお母さんもびっくりすることでしょう。実はその変化は、子どものやる気がなくなったのではなく“失敗したらどうしよう”と自信がなくなっている表れかもしれません。そんなときはお母さんの愛情で背中を押してあげましょう。
楽しみにしていたはずの発表会。リハーサル当日の朝に突然の登園拒否
5歳のHちゃんはしっかり者。発表会の練習が幼稚園で始まり、練習に積極的なので先生からも頼られていました。家でも楽しそうに練習したことを見せてくれます。それなのにリハーサルの朝に突然「今日は行きたくない」と言い出してお母さんはびっくり。お友だちと何かあったのかと思い「どうしたの?何か心配?」と聞いてもうつむいてモジモジするだけ。幼稚園の登園時間も迫り、お母さんはどう説得しようかと悩んでしまいました。
「失敗したらどうしよう」心配になるのは周りの期待に応えたいから
しっかりタイプの子は先生やお母さんの期待に応えたいという思いから、無意識のうちにできる子になろうとがんばります。そのため、もし本番でうまくできなかったらどうしようと不安になるのです。
がんばれない自分も許せず、無理にでもがんばろうとしてしまいます。それが続くと疲れてしまうことも。子ども自身が“しっかりがんばっている”と認識できるよう「がんばっているね」と伝えましょう。そつなくこなしているように見えるタイプですが、実はいつも人一倍がんばっているのです。
お母さんが頑張りを認めてくれる安心感が、子どもの失敗を恐れない心を作る
しっかりタイプの子はとても努力家です。そんな子に「がんばって」と言うとさらにプレッシャーになってしまうことも。「がんばっているね」というメッセージはありのままの姿を認めることになります。子どもは“いつもお母さんは応援してくれる”と思えて、お母さんとの信頼関係が強くなるのです。
すると「いつもがんばっているのをお母さんは分かってくれている」と安心できるようになります。失敗を恐れる気持ちも減っていき、自分に自信が持てるようになるでしょう。