やる気スイッチの入れ方。小さなことも「できたね」と伝えよう
「できた」と感じる経験を重ねることで、子どもの新たな意欲が生まれていく
子どもが1歳くらいになると自分でやりたいという気持ちが出てきます。自分でできるようにと工夫し、うまくいかないときも子どもに寄り添いながら関わるお母さん。次はこれができるようになってほしい、もっと上手に、もっと効率よくといくらでも望むこともできます。目標を高く持つことは子どもの成長には必要なこと。しかしそれだけでなく「できた」という一つ一つの経験にも目を向け大切にしましょう。子どもはさらにできるようになりたいと、意欲が増します。
できないことに怒る我が子。怒るくらいならやらなければいいと言いたくなる
1歳のDくんは最近「自分でやりたい」という気持ちが出てくるようになりました。
ズボンに足を入れようとしたり、靴を持って来たりするDくん。その姿に成長を感じ、お母さんはうれしく思っていました。しかしまだ1歳。ズボンを足側から履く、トレーナーを履こうとするなどできないことも多くあります。正しい方法を何回も教えてもうまくできず癇癪を起こすこともあるDくん。時には教えるだけで怒るなんて日もあり、どうしたものかとお母さんは困っていました。
完璧でなくていい。些細なことでも子どもの「できた」を見つけて伝えよう
子どもがやりたいと言ったとき、最初から完璧を目指す必要はありません。
例えばズボンを履くことが目標なら初めからそれを目指すことはしません。行動を小さな段階に分けて考えます。前後ろを見る、ウェスト部分を手に持つ、片足を入れるなど動作を細かく分けて考えます。その一つができたときには「片足入れられたね」とできたことを伝えましょう。これをスモールステップと言います。できたと感じる経験を重ねることで、子どもは達成感を得ます。
小さな「できた」の積み重ね。認め続けることで子どもの意欲は高まる
最初は正しく行うことよりも“達成できた喜び“を感じさせることを優先しましょう。
「できた」と達成感を得た子どもの意欲はさらに高まり、子ども自身がもっとできるようになりたいと思うようになるでしょう。これが子どものやる気スイッチとなるのです。子どもは本来自分で試行錯誤し成長していく力を持つもの。「どうしたらもっと上手にできるか」と自分で工夫するようになるでしょう。子どもの意欲を高めることが成長の力の源となります。
今日の1日1成長
小さなことからできたことを認めよう。