お調子者に大切なことを伝えるためには、心の中でにらめっこ
子どものイタズラに思わずクスッ。その笑顔が次のイタズラを連れてくる
子どものちょっとしたイタズラやおふざけ。奇想天外で思わず吹き出してしまうことがあります。とは言え、食事中や危険なことにつながる可能性のあることに対しては、はっきりダメだと伝えなければいけません。いつも人の輪の中心にいるようなお調子者タイプの子には、ガミガミ言っても優しく言っても、いつもふざけているので手応えが無いと感じることも多いでしょう。そんな子には“リアクションしない”という方法を試してみましょう。
楽しいこと大好き。叱られることすら楽しむことができる才能の持ち主
お調子者タイプの子はとにかく楽しいことが大好き。
いつも楽しいことを探して一直線です。自分で楽しいことを作り出すのも得意なので、張り詰めた空気を一瞬で楽しくしてくれるのもこのタイプ。人といっしょに何かをすることが好きで、好ましくない行動だとしても周りの大人が少しでも笑うと「楽しんでくれた」と思って何度も繰り返します。その都度叱られても悲しむこともなく、それどころか掛け合いを楽しんでしまうことさえあります。
お母さんの笑顔が見たいから!楽しいことを追求したお調子者の悲劇
お調子者の3歳のKくんは楽しいことが大好き。食事中、食べ物が入ったままの口を大きく開けて変顔をしています。食べ物が喉に詰まって危ないからやめさせなければと思ったお母さんですが、あまりにひょうきんなKくんの顔を見て思わず笑ってしまいました。お母さんの笑顔を見たKくんはうれしくなって、何度も何度も口を開けて変顔を続けます。
そのうちに喉にご飯がひっかかって、ゲホゲホとむせてしまいました。
つらいことも楽しめる強者。無表情で「悪ふざけは楽しくない」と伝えよう
叱られているときでさえ楽しもうとする。これは少々の逆境ではへこたれない精神的な強さの裏返しです。お調子者タイプには真剣な話が通じることは少ないでしょう。唯一できることは“無視”です。無表情で「度を越した悪ふざけは楽しくない」ということを“態度”で伝えましょう。誰も笑ってくれないことは、楽しくないので繰り返さなくなります。
度を超えたおふざけが始まったら、心の中で“にらめっこ”をしましょう。笑ったら負け、ですよ。
今日の1日1成長
叱っても意味がない。お調子者の悪ふざけにはノーリアクションを貫こう
子どもの自律する力も1成長、お母さんの伝える力も1成長。