引っ込み思案な子は豊かな感性の持ち主。本物に触れることがカギ
習いごとではいつまで経っても馴染めずに見学状態。それでも大丈夫!
習い事に行ってもその場の雰囲気に馴染めず、ぽつんとひとりぼっち。なかなか積極的に参加できずにいる姿を見て「うちの子にはこの習い事は合っていないのかな」と心配になるお母さんは少なくないでしょう。でも全く問題ありません。この子はその場の観察をしているのです。慣れない環境に溶け込むまでに時間はかかりますが、ゆっくりでも少しずつ慣れていきます。先生やお友だちなどその場の雰囲気をよく見る力をもった心優しい性格の持ち主なのです。
習いごとの場では気乗りしない様子。しかし家では熱心におさらい!
3歳の女の子はスイミングに通っています。着替えまでは順調に進むものの、プールの入り口でお母さんと離れるときはいつも涙のお別れ。ところがその日の晩、お風呂ではダイナミックに泳ぎのおさらい。その日習ったことを教えてくれます!ちょうどその年はオリンピック。世界各国の代表選手の泳ぎを見て「こんなに速く手を動かすんだね」と泳ぎの特徴にも注目。本物を見ることで意識が高まり、どんどん上達するようになりました。
家で熱心に練習をがんばる子には本物を見せることで感性がさらに磨かれます
まわりをよく見るタイプの子は、些細な違いや変化にも気が付くことのできる感性の持ち主です。一流選手の動きを見せるだけでも「指が揃っている」「腕を伸ばすタイミングがちょっと早い」など、他の人はあまり気がつかないようなことも発見できるので、上達のスピードも早くなります。
ぜひ本人が興味をもって極めたいという気持ちが表れたときには、音楽や芸術では匠の技など本物を見せてあげましょう。
柔軟な視点で本物をみせられるよう、日頃からアンテナを立てておきましょう
子どもがなにか夢中に取り組むものが出てきたら、ぜひ本物に触れる機会を持たせましょう。もし本物を見せられる環境がない場合には、図鑑で写真を見せながら説明をしたり、インターネットで映像を見せたりするのも良いでしょう。想像力が豊かなので、少しのヒントを与えるだけで今までなかった世界観を生み出すかもしれません。子どものブームに目を向けてみましょう。その子らしい才能あふれる子に育ちます。
今日の1日1成長
繊細さんには匠の技を見せよう。細やかな観察力ですぐに上達できる
子どもの観察力も1成長、お母さんの見極める力も1成長。
伊藤美穂(文)