野田秀樹作・演出作品『エッグ』パリ公演(国立シャイヨー劇場にて)が3月8日、大盛況のうちに閉幕。いよいよ3月26日(木)より大阪・シアターBRAVA!で凱旋公演が行われる。NODA・MAP第19回公演『エッグ』チケット情報妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルらの豪華キャスト陣、椎名林檎による心にささる音楽、スピーディーに変化する舞台装置、そして予測不可能な結末……。2012年の初演時、そして今年2月の東京公演で観客に大絶賛を浴びた作品が初演時と同じ主要キャストで挑んだパリ公演。セリフは日本語、フランス語字幕をつけ、また映像場面にはフランス人俳優によるフランス語ナレーションを流すなどの工夫も。キャストの3人が「笑い声や反応から、パリの観客との距離感がすごく近く感じられたことが感動的でした」(妻夫木)、「お客様の反応が変化していく感じが日本と同じだったことに驚いたのと同時に、とても嬉しかったです」(深津)、「言葉で話してもわからないことでも、芝居を見せることで相互理解ができる、共通言語のようなものになりえることを感じています」(仲村)とその手応えを口にするほど、終演後も熱気は続き、大きな拍手に包まれた。作・演出の野田も「パリの反応はとても良かったと思います。パリ公演が始まる前は不安で、題材の難解さが伝わるのかなど、お芝居が終わってもまだまだ不安でいっぱいでした。シャイヨ―劇場の芸術監督ディディエ・デシャン氏が、2度あることは3度あるということわざを用い、エッグに続き、パリでの3度目となる公演のチャンスを楽しみにしています。と言ってくれたので、その言葉にとても救われました」と語るほど現地での好評を肌に感じた本作品が戻ってくる。凱旋公演は3月26日(木)から4月8日(水)まで大阪・シアターBRAVA!、4月16日(木)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場大ホールで行われる。チケットは両公演ともに完売していたが、このほど大阪公演で追加販売が決定。チケットは3月15日(日)午前10時より発売。
2015年03月13日都内3店舗でお菓子やパンなどを販売するパティスリー&ブランジュリー「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」が、イースターエッグ(2,800円)を4月1日に発売する。今回提供されるイースターエッグは全部で3種類。卵を象ったホワイトチョコが、それぞれグリーン、赤、黄色に色づけされた。中には抹茶、フランボワーズ、マンゴーと3種類のフレーバーが楽しめる、口解け滑らかなキャラメルがチョコと一緒に入っている。土台にはホワイトチョコをベースに、ピスタチオとアーモンドのサクサクとした食感が楽しめる菓子を使用。飾りの花も砂糖で出来ていて、すべてを味わうことが出来る。各色とも40個限定での販売となり、予約は3月15日から対応する予定だ。今年のイースターは4月5日の日曜日。ロブションオリジナルのキャラメルとチョコで、キリストの復活をスイートに祝いたい。
2015年03月01日森永製菓は3月3日、イースターエッグをイメージした「キョロちゃんのたまご<カスタード味>」を中心に、「チョコボール」3品、「パックンチョ」4品の、イースター関連商品7品を発売する。○イースターシーズンの期間限定商品「キョロちゃんのたまご<カスタード味>」は、イースターエッグをイメージしたカラフルなチョコボール。ビスケットをセンターにカスタード味のチョコレート(ピンク、黄緑、黄色の3色)をコーティングした。パッケージはキョロちゃんが卵の殻をかぶったデザインで、3カ所に隠れキョロちゃんを配した。6月末までの期間限定販売。参考小売価格は86円(税込)。「チョコボール<ピーナッツ>テトラ袋」は、チョコボール<ピーナッツ>をテトラ袋に小分けした商品。卵に扮したキョロちゃんとカラフルなイースターエッグをデザインし、イースターの楽しさを演出した。4月末までの期間限定販売。内容量は91g。参考小売価格は270円(税込)。「キョロちゃんイースター」は、イースターデザインのチョコボール3種(ピーナッツ、キャラメル、いちご)に、キョロちゃんのスタンプ1個がついた4連パック。スタンプはイースターキョロちゃん柄で全4種類。4月末までの期間限定販売。内容量は75g。参考小売価格は454円(税込)。「パックンチョ<チョコ>」「パックンチョ<いちご>」は、100種類のディズニーキャラクターがついたチョコクリーム入りビスケット。カラフルなイースターエッグの中に卵型のキャラクターが登場するパッケージデザインとした。参考小売価格は各108円(税込)。「パックンチョ<チョコ>テトラ袋」は、パックンチョ<チョコ>をテトラ袋に小分けした商品。参考小売価格は270円(税込)。「チョコ玉パックンチョ<プリン味>」は、プリン味のクリームチョコ入りビスケットにプリン味のホワイトチョコレート(ピンク、黄色の2色)をコーティングした商品。参考小売価格は194円(税込)。各商品とも4月末までの期間限定販売。
2015年02月11日野田秀樹作・演出による、NODA・MAP第19回公演『エッグ』が公演中だ。本作は、好評を博した2012年初演作の再演。公演初日前の2月2日、ゲネプロが行われた。NODA・MAP第19回公演『エッグ』チケット情報野田作品らしく、時空間がマジカルに錯綜する本作。ドラマの発端は、改修工事中の劇場で、劇場案内係(野田秀樹)がみつけた、歌人で作家の寺山修司の未発表戯曲だ。これを、案内係と愛人関係にあるという劇場の芸術監督(野田の2役)が手に入れたことから、舞台上で、戯曲に綴られていた世界が展開する。それは、天才アスリート・安倍比羅夫(妻夫木聡)やベテランアスリート・粒来幸吉(仲村トオル)や平川(大倉孝二)ら、卵を用いた架空のスポーツ “エッグ”に情熱を傾ける男達と、彼らのチームのオーナー(秋山菜津子)、消田監督(橋爪功)、人気シンガーソングライター・苺イチエ(深津絵里)、苺の振付師・お床山(藤井隆)らの物語だ。軽妙でエッジの利いた野田の台詞、どこか切ない椎名林檎の音楽、カーテンやロッカーを効果的に用いた堀尾幸男の美術、洗練されたひびのこづえの衣裳、そして、初演以来変わらない個性豊かな豪華俳優陣の熱演によって、舞台はカラフルに躍動。彼らを通して、20世紀の大衆を熱狂させた“音楽”と“スポーツ”が、美しく輝かしい人生の応援歌であると同時に、洗脳や根性論やナショナリズムと隣り合わせであるという事実も、あぶり出される。物語はそれだけでは終わらない。芸術監督が「読み違えていた」と言い出すことから、ドラマの途中で何度も新たな情報が加わり、変更が施される。それは、人間の先入観への皮肉であり、また、改ざんが行われ続ける歴史への痛烈な眼差しでもある。真実が時に恣意的に歪められ、あるいは忘れられ、新たな神話が形成されていく中、人類は同じ過ちを、そうと気づかずに犯してきた。だが、忘れてはならないこともある、という作者の声が聞こえてくるようだ。「いつもデジャブ~」と歌う苺の声も意味深に響く。そうこうするうち、時代は、(本作初演ではまだ決定していなかった)2020年の東京五輪を見据えた現代、1965年の東京五輪、そして1940年の幻の東京五輪と遡りながら、ある葬り去られた過去へと到達するのだった……。粒来幸吉=円谷幸吉、安倍比羅夫=「裸足のアベベ」ことアベベ・ビキラなど、実在する人物を想わせる名を散りばめながら、野田は近代史の闇に迫る。その近代は、世界の知と富と権力が一部の人間に集中し、不都合な真実には蓋をして進み続けようとする現代と地続きだ。寺山の未発表戯曲の存在を含め、この劇はフィクションだが、だからこそ、そこには幾多の真実が煌めいている。本作は東京公演後の3月、パリ国立シャイヨー劇場で日本の劇団として33年ぶりに公演を行う。33年前に上演された作品は奇しくも寺山修司の『奴婢訓』だという。フランス公演後は3月26日(木)から4月8日(水)まで大阪・シアターBRAVA!、4月16日(木)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールでも上演。取材・文:高橋彩子
2015年02月09日フレッシュネスバーガーを展開するフレッシュネスは2015年1月9日より、「サーモンエッグチーズバーガー」「サーモンエッグバーガー」を全国のフレッシュネスバーガー(一部店舗を除く)にて期間限定で販売する。○朝食メニューの「エッグベネディクト」をイメージしたハンバーガー「サーモンエッグチーズバーガー」は、2013年に発売し好評を得た「サーモンエッグバーガー」をリニューアルし、今回はチーズ入りで新登場。併せて復活メニューとして「サーモンエッグバーガー」を同時発売する。朝食メニューとして欧米のレストランでは定番の「エッグベネディクト」をイメージ。こんがりとソテーしたサーモンに目玉焼き、シャキシャキのレタスとオニオンスライス、クリーミーでコク深いオランデーズソースをトッピングした。さらにレッドチェダーチーズが加わり、うまみとコクがさらに広がる仕上がりになっているという。サーモンはチリ産のアトランティックサーモンを使用し、脂が乗っていて柔らかい食感が特徴。店内の鉄板でじっくりソテーすることで、うまみを引き出し、素材本来の味わいを生かしたとのこと。また、期間限定でスープとのセットも用意。ロブスタービスク、トマトクリームチャウダー、ポルチーニクリームスープ、ベジタブルスープの4種類から好きなスープを選べる。価格(税別)は、「サーモンエッグチーズバーガー」は、単品590円。スープセットは860円。「サーモンエッグバーガー」は、単品590円。スープセットは760円。
2014年12月24日2012年に東京のみで上演されたNODA・MAP『エッグ』が、2015年、オリジナルキャストで再演される。本作は、架空のスポーツ“エッグ”に情熱を注ぎ、オリンピックで頂点に立つ日を夢見るふたりのアスリートと、ひとりの女性シンガーソングライターを軸に展開する物語。妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルらとともに名を連ねる藤井隆に、心境を訊いた。NODA・MAP第19回公演『エッグ』チケット情報「初演の『エッグ』は本当に“楽しかった!”という記憶しかないくらい、すごく居心地が良くて、アットホーム感があったんですね。橋爪功さんが家庭菜園で作られたお野菜を持ってきてくださったり、大倉孝二さんがサロンみたいに楽屋でレコードをかけてくださったり(笑)。だから、また初演のキャストが揃い、自分もその中に入れていただけたことが本当に嬉しいなと思います」。稽古場でも刺激的な日々を送っていたという藤井。「どの舞台でもそうなんですが、セットがないお稽古場で、どんな風にいたらいいのかなって、みんなで想像しながら作り上げていく作業がすごく楽しいんです!野田さんのアイデアを美術さんが模型にされたのを見て『すごいな~!』ってワクワクしたり。そんな瞬間がお稽古中に何度もあるので、本当に毎日刺激的なんです。今回は再演でどうなるかはわかりませんが、今からとても楽しみです」。演じるのは、深津扮する人気シンガーソングライター、苺イチエの振付師・お床山(おとこやま)。劇中歌をはじめ、すべての音楽は、椎名林檎が書き下ろした楽曲だ。「芸能界やスポーツ界が大衆に与える影響が描かれていて、僕はスターのすぐそばにいる人の役。その中で、気持ちが引き裂かれそうになるくらい苦しい場面もあります。ですが本番中、共演者の皆さんと一緒に走らせていただく快感を味わわせていただきました。それと、深津さんが歌われるシーンが大好きなんです!とにかく可愛いんですよ。あの姿をもう一度近くで観られるのがすごく嬉しいですし、お客様にも味わっていただきたいです」。藤井にとって、同じ作品に同じ役で出演するのは初めての経験だ。しかも今回は大阪、北九州、パリでも上演される。「自分がどう変わるかも含めて、新たな楽しみがありますね。稽古で積み重ねてきても、お客様の反応で気付かされることもありますので、各地域での反応も楽しみにしています」。公演は、2015年2月3日(火)から22日(日)まで東京・東京芸術劇場プレイハウス、2015年3月26日(木)から4月8日(水)まで大阪・シアターBRAVA!、2015年4月16日(木)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて。チケットは12月13日(土)より一般発売開始。なお、11月13日(木)11:00まで東京・大阪公演、11月30日(日)11:00より九州公演の、チケット先行抽選「プレリザーブ」を実施。取材・文:黒石悦子
2014年11月12日*画像はニュースリリースより有効成分を高濃度で配合した「マリアンナメッド」ナノエッグは、医療機関向けの新製品「マリアンナメッドUVプロテクター」を、美容皮膚科・クリニック等医療機関等で、2月1日から販売開始する。「マリアンナメッド」は、聖マリアンナ医科大学の皮膚科学研究から生まれた革新的サイエンススキンケアブランド「MARIANNA」シリーズの医療機関向けブランド。有効成分を高濃度で配合し、一般向け化粧品より高い効果が期待でき、医師の処方のもと購入できる。高い紫外線防御効果だけでなく美肌機能が充実「マリアンナメッドUVプロテクター」は、SPF50+・PA++++のサンスクリーンクリーム。ナノエッグ社が開発した、肌になじみやすく皮膚の状態を持続的にケアするジェル状濃密保湿成分「モイスチャーキューブ」を配合。高い紫外線防御効果だけでなく美肌機能が充実している。また、ソフトフォーカス効果のある美肌パウダーを配合、肌の凸凹を補修し 小じわ、毛穴を目立たなくする。使用感も重視し、べたつきや乾燥、きしみのないみずみずしい感触を目指して開発。“一度使うと手放せない心地よさ”を実現しているという。【参考リンク】▼ナノエッグニュースリリース(PRTIMES)
2014年02月04日家具の博物館(東京都昭島市)は5月18日から6月2日まで、“エッグアート”作家の橋本敏美氏の作品を展示紹介する昭島人物紹介展「橋本敏美エッグアート作品展」を開催する。エッグアートは、卵を誕生や復活のシンボルとして装飾した中世ヨーロッパの習慣が由来されている工芸品。鳥の卵をドリルで削り形を整え、アクリル絵の具や、レース、ラインストーンなどを用いて装飾を施す。橋本敏美氏は、東京都昭島市在住のエッグアートの第一人者。同氏はアメリカでエッグアートを学び、帰国後は「日本エッグアート協会」を結成するなど、エッグアートの普及指導に努めてきた。今回の作品展では、ラインストーンを散りばめた「ラインストーンフラワーオブジェ」を始め、華麗なエッグアート作品約50点を展示する。同作品展は5月18日~6月2日の10時~16時30分に、家具の博物館 展示場で開催。休館日は水曜日。入場料は無料(「国際博物館の日」記念事業として)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月24日クリスマスから続くチョコレート・シーズン、気になる健康への影響イギリスではイースター・エッグのチョコレートが驚異的な売上げを見せている。3月20日、Burton Mail では、チョコレートと健康に関する記事が掲載された。クリスマス、バレンタインに続くチョコレートの季節がやってきた。ヨーロッパでは家族が集まる日本の正月のような位置づけのイースター。子どもはもちろん大人にとっても卵形チョコレートは欠かせない。イギリスでは今年、イースター・エッグのチョコレート製品が昨年より45%も多い 9,000万個も売れているという。これだけの量のチョコレートが国のあらゆるところで配られ、食べられるとなると、やはり健康への影響が気になってくるだろう。記事ではバラエティに富んだチョコレートの特徴と注意をまとめ、過剰なまでに卵形のチョコレートを買い求める人々に警告を与えている。チョコレートはほどほどに…本物の卵やおもちゃに替えてみては?・Egg-stra:卵形のチョコレートにデコレーションしたものや、中に小さなおもちゃが入っているものをこう呼ぶ。見て楽しむのはもちろんだが、特別多くの砂糖が含まれている場合が多いので普通より甘くておいしいと感じるかもしれない。 カカオが80%以上含まれるものを選ぶのが好ましい。・Mini eggs:子どもたちには小さいチョコレートを勧めよう。チョコレートを毎日食べるよりも本当の卵を毎日食べよう。・庭に隠す卵形チョコレート:子どもたちが楽しみにしている卵形チョコレート探し。今年は本当の卵、ベリーやトロピカルフルーツ、小さな植物、または縄跳びやクリケット、フラフープなどのおもちゃを隠してはどうだろう。きっとみなビックリするに違いない。そして、卵型チョコレートに費やす費用を家族の外出にあててみては?・本当の卵:卵は良質な脂肪とタンパク質、ビタミンとミネラルを含む優良食品だ。デコレーションしたゆで卵を庭に隠す方がずっといい。見つけた後はサンドイッチにして復活祭を祝おう。気がつけばクリスマスから4ヶ月ほど、すなわち年の3分の1はチョコレートがらみのイベントが続いている。確かに、この間チョコレートを食べ続けるのは行き過ぎだ。しかし、寒いヨーロッパの冬にはやはり甘いものが必要なのだろう。元の記事を読む
2013年03月27日テレビ番組出演の人気モデルが異例の発表フジテレビ系で現在放送中のテレビ番組「テラスハウス」に出演している、人気ファッションモデルの今井華が、同番組で雑誌「egg」(大洋図書)から卒業し、「JELLY」(ぶんか社)へと移籍することを明らかにした。番組内で発表されることは極めて異例で、話題を呼んでいる。今井は「egg」専属モデルとして、ティーンとは思えないセクシーな魅力、クールビューティーなルックスで人気を博した。また、男女の共同生活を追う新感覚番組として放送されている、この「テラスハウス」内では、意外にも料理上手な一面をみせ、そのギャップに驚かされたという視聴者も多い。今後は“ジェリガ”として活躍へ今井によれば、すでに発売されている「egg」4月号で同誌を卒業したのだという。そして、3月16日発売の「JELLY」で、新ジェリガとして、同誌専属モデルデビューを果たしているそうだ。今回の移籍は、デビュー掲載となる雑誌の発売前に、テレビを通じて発表されたことから、ファンらの間でも、とくに大きな驚きをもって受け止められているようだ。この番組等で、さらに注目度をアップさせてきている彼女でもあり、今後ジェリガとしてさらなる活躍をみせてくれることを期待したい。元の記事を読む
2013年03月12日9月、妻夫木聡が舞台に立つ。NODA・MAPの新作『エッグ』がそれで、妻夫木にとって3度目の舞台であると同時に、3作目の野田秀樹作品でもある。NODA・MAP「エッグ」チケット情報「気が付いたら、続いちゃいました(笑)」と笑うが、「作品を選ぶ時は、かなり直感に身を任せています。野田さんに声をかけてもらったら反射的に“あ、やりたい”と思うんですよね」という言葉が裏付けるのは、自身と野田との相性の良さだろう。昨年の出演作『南へ』は、不二山という架空の火山を舞台に、噂、報道、真実、嘘といった問題がやがて、日本の歴史全体への視線に繋がるような作品だった。「『南へ』での経験は大きかったですね。僕が演じたのは、見方によって幽霊とも人間とも、記憶喪失者とも二重人格者とも言える青年。お客さんが観ながら解釈の可能性を広げていける話なので、自分の役が何者かを決めつけるのは早々にやめました。と同時に、野田さんからは、役の感情や感覚が腑に落ちていることが求められたんです。演じる側にそれがないと、ただ難解なだけの話で終わってしまう。難しくて苦しみましたけど、苦しむことを自分で大切にできた作品でもありました」。『エッグ』は、スポーツと音楽をモチーフにした話になること、妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルが主演であること、音楽を椎名林檎が手がけること以外、詳しいことは明らかにされていない。「どんな作品になるのか、楽しみですよ。さっきの“腑に落ちる”も、野田さんからよく言われる言葉で、わかったような芝居をするな、ということなんですけど、いつもたくさんの刺激をもらっています」。新作でどんな苦しみと喜びが待っているかはわからないが、共演者にも心強い期待を寄せる。「深津さんと一緒にやると、引き出されるものが多いんです。役者としてあれだけいろんな顔を持ってたら、自我を大事にするのかと思いがちですけど、協調性をとても大事にする方で。これは僕の想像ですけど、それは野田さんの舞台に出演されていたことも影響しているんじゃないかな。仲村さんは、子供の頃からずっと拝見しているので、以前から知っているような気がしますが、実は全くの初対面。おそらくがっつり絡むと思うんですが、初めての共演を舞台でできることは、とてもうれしいですね」。取材・文:徳永京子公演は9月5日(水)から10月28日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演。チケットは7月21日(土)10時より一般発売開始。なお、チケットぴあでは7月10日(火)11時まで先行抽選・プレリザーブを受付中。
2012年07月06日