【チェックポイント5:夫婦間のケンカ】
ただ謝って終わりはNG! 決着がつくまで話し合う
――奥さまからの採点は、どのくらいだと思われますか?
わからないな…。60、70点ぐらいでしょうか。夜のタスクが残っていても、眠いと明日にまわそう、と取りこぼしてしまうこともありますから。妻の方がやっていることも多いので、ほかにも分担してほしいことがあるかもしれません。
――うまくやっていくコツなどはあるのでしょうか。
ぼくも妻もけっこう主張が激しいので、ケンカはよくする方です。そのときに、絶対に落とし所を見つけるようにしています。”なんとなく謝って終わり”だとまた同じことでケンカを繰り返してしまう。
性格的にも、とことん話しあって決着をつけないと気が済まないみたいですね(笑)。「今日は終わらなかったから、また明日話そう」と持ちこすこともあります。
子どもの前では普通にふるまっているつもりですが、話し方のテンションなどで、気づかれることもあります。3歳ともなるといろいろとわかるみたいで、「ケンカしないの!」って娘が仲裁にはいることも。
そういうときは、「ケンカしても、パパとママは仲直りするから大丈夫だよ」と言うようにしています。ケンカは必ずしも、悪いものではないですからね。
妻に対しては、ただただ「すげえなー!」のひとことです。環境や精神面での変化もあるため、復帰前後は少し心配していました。
でも、いざ復帰してみると、以前と変わらずに家のことをこなしている。妻は時短勤務ではないし、朝も僕より早く起きているので、疲れもたまっていると思います。娘を寝かしつけたあと、そのまま寝てしまうことも多いですから。
そこで、寝ている妻を22時半ごろに起こしに行くのが、僕の重要な役目(笑)。「なんで起こしてくれないの? やることあるのに!」と怒られるので、起こし忘れないように気をつけています。
▼ママからの評価コメント
ママから見た「パパ力」は……85点/100点
「家に帰ってまで “タスク” “タスク” といわれているのか」とひかれそうですね(笑)。わたしは、ひとりひとりが主体性を持って行わないと、家のことは回っていかないと思っています。つまり、「協力する」のでも「手伝う」でもないということです。
そういう面から見ても、我が家は良いチームじゃないかなと思います。
もちろん不満もたくさんありますが、男女の差や経験のちがいによるものもあるでしょうから、ある程度(不満を感じること)は仕方がありません。
我が家の家事・育児分担のシステムは、夫とわたしだけでは成り立ちません。日ごろから協力をしてくれている職場の人たちには、感謝の気持ちを忘れないようにしています。
【「パパの自覚」について】
「下の子の世話を夫が担当する」というスタイルになって以降とそれ以前とでは(本人は感じていないかもしれませんが)、「父親らしさ」がまったくちがいます。いままでの育児が「点」だったとしたら、いまは「線」。流れがあることをわかってくれているような気がします。ただ、ゴム手袋をしないとオムツ替えができないので、その点についてはちょっとどうなのかなと思いますけど(笑)。
【「パパの家事」について】
掃除洗濯炊事といった日常的なもの以外は、夫が気づいてやってくれていることのほうが多い気がします。虫よけアロマもそうですし、駐車スペースなど家の外側の清掃なども夫が担当してくれています。わたしも育休の間に随分力持ちになったつもりですが、重いものや高いところなど、夫が気づいてやってくれるのはありがたいですね。
【「パパの育児方針」について】
夫はもともと、育児や知育などには興味があるほうなので、「こんなときは子どもにどうアドバイスしてあげたらいいか」「こんないいことを聞いたんだけど」など、子どもたちが寝たあとによく話しています。夫婦間で考え方が合わないときは、とことん意見をぶつけ合います。疲れるけど、おかげで育児方針のすり合わせができています。
【「ママへのケア」について】
普段から、よく気づかってくれる方です。わたしがイライラしていたり、疲れていたりすると、夫がひとりで子どもたちと遊んでくれていたりします。
また、母の日には娘と「パン屋さんに行ってくるね」と言って出て行き、なかなか帰ってこないと思ったら、花屋を探してカーネーションを買ってきてくれたことも。父の日はというと…一週間くらい遅れてしまいました。わたしの方がパパへのケアができていないような気がしますね(笑)。
共働きパパの子育てのリアル