ぼくとわたしの「ランドセルストーリー」 我が家の場合 :石野祐子


■セカンドストーリーは、アフガニスタンで

卒業後、ランドセルをどうしようかと長女に相談したところ、予想通り「残しておいて!」との返事が。ただ、狭い我が家でランドセルを保存しておくのは厳しいものがあり、また、思い出の品をなんでもとっておくことが私は好きではないため、どうしようか思い悩んでネットで検索。

そこで目に留まったのが、国際協力NGO「ジョイセフ」の『想い出のランドセルギフト』というプロジェクトでした。

これはアフガニスタンの子どもたち、とくに女の子の就学に役立てるために、役割を終えたランドセルを寄贈するというもの。HPにはアフガニスタンの貧困の現状とともに、ランドセルを受け取った女の子たちが嬉しそうに勉強をしている写真などがアップされており、深く心を動かされました。

同じくらいの歳の子をもつ母親として、少しでも現地のお友だちが学校に通えるようになればいいなと思い、すぐに長女に相談。HPを一緒に見ながら説明したところ、自分のランドセルがどう役に立つのかが理解できたようで、「送ってあげる!」ということになりました。

ぼくとわたしの「ランドセルストーリー」 我が家の場合 :石野祐子
未使用のノートや鉛筆、消しゴムなどの文房具をランドセルに詰めて寄贈。

6年間使ってきたランドセルと「さよなら」するときは、小学時代の長女とお別れするようで寂しく切なくなりましたが、このランドセルを背負ったお友だちが楽しく学校に通う姿を想像すると、しんみりした気分は一気に晴れました。

もちろん長男のランドセルも、同じようにアフガニスタンに送る予定です。だから長男には「大切に使ってね」と伝えています。

ぼくとわたしの「ランドセルストーリー」 我が家の場合 :石野祐子
長女4年生、長男1年生のとき。 ランドセルがすっかり馴染んだ長女と、まだまだ重そうに見える長男。

今でもときどき、長女のランドセルはどんな子が使っているのかな? と考えることがあります。もう手元になく、思い出となったランドセルですが、遠い国で新たなランドセルストーリーが生まれているのかと思うと、ちょっとワクワクします。

これからランドセルが届くみなさんには、どんなストーリーが待っているのでしょう。
6~12歳という、素直で可愛い時期をともに過ごすランドセル。楽しいことがいっぱいありますように! と願いを込めて、子どもに贈りたいですね。
ジョイセフ>>

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