2022年11月24日 20:00|ウーマンエキサイト

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
リモートワークが定着化し、そして季節的にも寒くなってきたこともあり「家にいる時間」が増えてきた方も多いでしょう。

せっかくの秋の夜長は、家族とゆったり過ごしたいもの。そのために意識したいのが、家の明かり、照明です。

普段はあまり気にすることのない照明ですが、少し工夫するだけで部屋の雰囲気が驚くほど変わります。我が家の事例を交えつつ、ちょっとしたコツをご紹介します。


夜でも明るい日本と違い
欧米諸国には「暗さを楽しむ」文化がある

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
欧米へ旅行に行くと、夜の街の雰囲気も落ち着きがあっていい感じ。

筆者がインテリア誌の編集をしていた頃に、「照明使いのコツ」という企画を担当したことがあります。海外生活の長いアンティークショップのオーナーさんにインタビューしたのですが、その時の話がとても印象的でした。

まず、日本の夜は明るすぎる、とのこと。コンビニの照明に象徴されるように、夜でも昼のように明るい日本と比べ、欧米の夜の街はとても暗いそう。

これは海外旅行などでも感じたことがありますよね。住宅も同じで、日本は天井に設置された1灯で隅々まで明るく照らしますが、欧米はそもそも天井に照明があることが稀。その代わり部屋のあちこちに照明を配し、必要な時に必要な明かりを灯す「多灯使い」がほとんどなんだとか。


このため室内も薄暗くムーディで、暗がりを楽しむ文化が根づいている...といった内容でした。

言われてみると、日本でもホテルや高級レストラン、バーなどの“雰囲気を大切にする場所”では明かりは暗めですね。照明は部屋を明るくするためのものだと思っていたのですが、取材で意識が変わりました。

夜に必要なのは適度な暗さ。
リラックスすることで体調も整う

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
我が家のリビング。ピアノの上には角度を自由に変えられるアーム型のスタンド、チェストの上にはテーブルスタンドを置き、適宜つけ消ししています。食事の時以外は天井の照明はなるべくつけないようにしています。

日本の照明が明るすぎるのは、戦後の高度経済成長期に「明るい=豊か」という認識で蛍光灯が普及したからなんだそうです。
また、暗い場所で勉強や読書をすると目が悪くなると言われていたことも一因のようです(私も親によく注意されましたが、どうやら医学的根拠はないみたい…)。

日本人は夜でもリビングで勉強したり何かしら作業したりと、くつろいで過ごすというよりは昼間と変わらず動いていることが多いもの。

一方、欧米の人にとって夜の家は日中の疲れを癒し、家族とリラックスして過ごす場所なのだとか。そのために必要なのは適度な暗さであって、日中のオフィスと同じような明るさではないのです。

夜の強い明かりで覚醒してしまい、不眠につながることもあると聞きます。朝に太陽が昇って明るくなり、夕方に沈んで次第に暗くなり、夜は闇へ...と変化するように、照明も自然のリズムを意識して調節したほうが体内時計も整い、体にも心にもよい影響をもたらしてくれそうに感じます。

電気の色を変えるだけでも
ホッとくつろげる空間に

ご存知かと思いますが、照明には色があります。同じ蛍光灯やLEDなどでも色の種類があり、一般的にお店に売っているのは以下の3つです。

・青みのあるスッキリした色(昼光色)
・最も太陽光に近い爽やかな白色(昼白色)
・暖色系の温かみのある色(電球色)

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
食材を扱うキッチンは、敢えて自然な明るさの昼白色にして作業しやすくしています。

青みがかった「昼光色」は細かい文字も見やすいので勉強部屋やオフィスに、自然な明るさの「昼白色」キッチンや洗面スペースに、温かみのある「電球色」寝室などのリラックスしたいスペースに向いており、部屋での過ごし方や求める雰囲気に合わせて選べます。


自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
リビングにはLEDの電球色を使用。白熱電球と違ってそれほど熱くなりません。

ゆったりくつろいだ雰囲気を作るには、やはり電球色。シーリングライトやペンダントライトなど、天井の照明を電球色に変えるだけでも部屋の印象が随分と変わりますので、試してみてください。

照らしたい場所に照明をプラスすると、
空間に陰影が生まれる

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
ピアノを弾く時はブラケットを使用。軽いタイプのものを選び、壁に取り付けました。スポットライトを浴びている気分で練習できます。

さらに雰囲気をよくしたい場合は、欧米の多灯使いを真似して、照らしたい場所や目的に合わせて照明を追加してみましょう。


本を読むソファの横に手元を照らすフロアスタンドを、文字を書くスペースの脇にテーブルスタンドを、といった具合です。

複数の照明を部屋のあちこちで使うことで空間に陰影が生まれ、奥行き感も出ます。この明暗が、くつろぎ感をもたらすのです。

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
子どもが本を読む定位置がソファなので、すぐ横にフロアスタンドを。周囲が暗いことで、読書に集中できるのもメリット。

我が家もピアノ前の壁面にブラケットを、ソファ脇にフロアスタンドを設置して使っていますが、必要な場所に適した明かりがあれば、部屋全体を明るくしなくても不都合は感じません。

暗がりとともに過ごす夜は自然と気分も落ち着きますし、昼とは違うインテリアの表情も楽しめます。

子どもが寝静まった後、自分だけのリラックスタイムを満喫するのにも、照明はひと役買ってくれますよ。
せっかくの夜のおうちタイム、照明にこだわって充実させましょう。

余談になりますが、ガーランドライト(ストリングライト)をデコレーション的に取り入れるのもおすすめです。

自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ自分だけのリラックスタイムが「照明」でがらりと変わる!? 少しの工夫で「居心地のいい部屋」に変えるコツ
クリスマスイルミネーションと区別して華やかになりすぎない程度に飾るのが、リラックスポイントのような気がします。

我が家はリビングから見える庭の一角に取り付けているのですが、ほのかな明かりを眺めていると不思議と気分が安らぎ、癒されます。ベランダや窓辺、室内にさりげなく飾っても、いい雰囲気になると思います。

新着くらしまとめ
もっと見る

ウーマンエキサイトで人気のコミックが動画でも!

チャンネル登録よろしくお願いします!

記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.