■その4:色物もOK!「浸けるだけ」の漂白洗浄
塩素系漂白剤は色物や柄物は避けた方がいい場合があるけれど、過炭酸ナトリウムは作用が穏やかで、付着した色素のみを分解するので、色物や柄物も基本的にOK。手洗いが面倒なスニーカーや上履きはお風呂の残り湯をバケツに入れて、過炭酸ナトリウムを振り入れて浸けおきし、数時間後にすすげば簡単です。
ひどい汚れがある時は、事前に石けんでの予洗いが必要ですが、こんなラクな方法があったら、お子さんも自分で上履きを洗おう、という気持ちが起きるかもしれません。
■その5:家中で使えるから洗剤の数が減る
ナチュラル洗剤のいい所は、使う場所、ものを限定しないこと。過炭酸ナトリウムも、キッチン、トイレ、お風呂、洗面所、洗濯機、と使うシーンが豊富です。
■気軽に使うための簡単使いこなし術
1)40度前後のお湯を使う
40度前後のお湯が一番発泡力を発揮します。お湯の温度が高すぎると、漂白速度に比べて汚れの分解速度が速くなり、漂白が追い付かない状態となり漂白効果が落ちます。
2)得意なのは酸性の汚れをやっつけること
過炭酸ナトリウムは、重層、セスキ炭酸ソーダと同じアルカリ性のナチュラル洗剤です。皮脂や手垢など動物性タンパク質による汚れなど酸性の汚れに効果を発揮します。
3)ナチュラル洗剤でもNG素材あり
「ナチュラル洗剤だから何に使ってもOK」というのは大きな誤解。過炭酸ナトリウムは、ステンレス以外の金属に使うと化学反応をおこして黒ずむ恐れがあります。
その他、アルカリ性に弱いウールや絹もNGなど、使わない方がいい素材もあるので注意しましょう。
せっかくだから、合成成分や界面活性剤が入っていない100%の素材を購入して、「環境にやさしくて自分もラクできる」過炭酸ナトリウムを大掃除にぜひ取り入れてみてください。
取材協力:
「ナチュラル洗剤でちょこっとピカピカ掃除!」(世界文化社)
重曹やクエン酸だけでなく、過炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ソーダを使ったナチュラルな掃除術を紹介。汚れに合った洗剤の使い分けや、場所別のお掃除法に加えて、日常の生活の中でちょっとしたタイミングにお掃除する「ちょこっとお掃除」のテクニックも紹介。
「ナチュラル洗剤でちょこっとピカピカ掃除!」
部屋も心もスッキリ! お掃除&片付け特集