新入生ママを戸惑わせるのが、小学校でのPTA問題。多くの小学校では、「子ども1人につき1回は役員・委員を」といった暗黙のルールがあります。
共働き家庭に配慮されていた保育園とは異なり、小学校でのPTA活動の多くは平日の日中。「仕事があるから」は役員や委員免除の理由にならないため、仕事とPTA活動の両立に苦慮しているママも多いようです。
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■「PTAやめた」と考える前に
PTAが任意団体であることは昨今のニュースでも報じられています。実際問題、PTAを積極的にやりたいと思っているママは、専業、兼業問わず多くないのではないかと思います。でもだからといってすぐに「PTAやめた」とは声をあげることもできないのも実情。
また「やりたくない」と思っていても、くじ引きなどで引き受けざるを得ないことも。
まずは自分の学校のPTA活動について調べてみてはいかがでしょうか? もしかしたら仕事との両立ができる活動や子どもにとって必要な活動も見えてくるかもしれません。
■各委員の活動内容をリサーチ
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まずは委員会の種類や活動内容をリサーチしてみましょう。PTAには、活動の中心となる本部役員をはじめ、各クラスのとりまとめを行う学級委員、保護者向けの交流会などを主催する文化委員、広報誌を発行する広報委員など、さまざまな委員会が設置されています(委員会の名称は学校によりさまざまです)。
委員会の中には、平日の会議が比較的少ないものもあるかもしれません。たとえば、広報委員会の作業として、運動会や発表会の参観のついでに写真撮影すれば対応できる場合もあります。
また校外委員会の場合には、出勤前に通学路の見守りや夏休みの夜間見回りといった活動内容で、子どもの安全な通学、日常を守るために必要な役割を担っています。さらにこうした校外活動は、あまり仕事に影響せずに対応できる可能性も。
一般的に「PTA活動は子どもが低学年のうちに引き受ける方が負担が少ない」といわれています。
自分にできそうな委員会があったら、早めに立候補してしまうのも手です。
■積極的に引き受けられる作業
いまは1人1台のスマホが一般的になり、ネット環境もとても身近なものになりました。でも、「パソコン作業は苦手」という人もまだ少なくありません。
アナログ作業が多いPTA活動の中でも、お知らせのプリントやチラシ、パワーポイントを使った発表用資料の作成など、パソコンスキルが必要となる場面もあります。書類作りや調べ物など、自宅でできる作業は積極的に引き受けることで参加するという方法もあります。
仕事の都合でどうしても会議に出席できないときも、「その代わりに書類は作っておきます」ということになれば角が立ちにくいかも。
■ママだけの活動ではない
PTAの「P」は「Parent=親」の意味。活動に参加するのはママだけ、という決まりはありません。
委員会の会議などは、パパに参加してもらうのもひとつの方法です。「仕事でPTAの会議を欠席」というママにはときに厳しい視線が向けられることもあるPTAですが、なぜか男性であるパパが参加すると、「仕事もあるのにPTAに参加するなんてスゴイ」といった雰囲気に。同じように仕事を持つママとしては少しモヤモヤしますが、そこはこらえてパパに頑張ってもらいましょう。
PTAの会議では「本題に関係ないおしゃべりで時間が無駄に過ぎる」という悩みもよく聞かれます。参加するのがパパなら、そんなママたちのおしゃべりもシャットアウトできそうです。
さらにパパに期待したいのが、会議の効率化。
仕事で培ったプレゼン能力、時間の使い方工夫をPTAでもいかんなく発揮して、「これはこうしませんか?」と提案してほしいところ。ほかのママも提案したくてうずうずしている場合もありますが、どうしても女性同士では軋轢が生まれそうで言えないものです。
共働きやシングル家庭が増えている最近では、委員会を設置せずイベントごとにお手伝いの保護者を募るなど、より多くの保護者がPTAに参加できるよう工夫されている学校もあるようです。
PTA活動の意義についての意見も聞かれるようになった昨今。自分の目でどういった活動をしていて、子どもにとって何が有意義なのかを把握することも必要な時代になってきていると思います。学校にすべて任せて安心するのではなく、学校への意識を高めるために、PTA活動について考えてみたいですね。
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