今回の「やさしいママのひみつ」は、3歳のたいくんと12歳の愛猫・ザクロの日常を綴った、インスタグラムとブログ
「ザクロとたい」が人気の主婦、
もりもとりえさんです。
もりもとりえ さん
息子さん:たいくん(3歳)
インスタグラマー&ブロガー。新潟県在住。白黒模様の猫・ザクロと、どんぐり頭のたいくんの、仲睦まじい日々を写したインスタグラムが話題となり、昨年からブログもスタート。インスタグラムのフォロワー数は6.3万人を超える。書籍『みんなの猫ぐらし 家族と猫の、いとおしい日々。』(翔泳社)にも参加。近々、初の著書を「ぴあ」から出版予定。(2017年末~2018年初めを予定)夫、たいくん、猫のザクロと暮らす。
Instagram:
@rie_mrmt
blog:
「ザクロとたい」
いつもやさしいママでいるために、
猫の存在が欠かせないというもりもとさん。その理由とは? お話を伺いました。
■猫と一緒に、子どもの成長を見守る
もりもとさんの、1日のスケジュールを見てみましょう。
7:00: 起床。週に2回、お弁当作り
8:30: たいくんを幼稚園にお見送り、買い物
10:00: 帰宅。掃除や夕食の支度、ブログとインスタグラムの更新など
14:30: たいくんのお迎え
15:00: 公園(雨の日は水族館など)に遊びに行く。
18:00: 家族揃って夕食
20:30: お風呂
21:30: たいくん就寝。洗濯機を回しながら仮眠
2:00: ザクロに起こされて起床。掃除や洗濯ものを干す。1時間ザクロと遊ぶ
5:00: 仮眠
もりもとさんの睡眠は、途切れ途切れ。これには深い理由があります。
「赤ちゃんのとき、夜中に授乳で起きるのに、ザクロも起きて付き添ってくれていたんです。たいはもう大きくなって朝まで寝ていますが、ザクロがそのパターンになって、夜中に起こされるようになりました。起きて家事を済ませたら、ザクロの手入れをしたり、マッサージをしたり。ザクロと遊ぶと癒されて
自分の充電にもなるので、夜中にべったりする時間を大切にしています」
たいくんが生まれるまでは、まるで恋人のようだったというもりもとさんとザクロ
いまや子育てに、猫のザクロは
なくてはならない存在だと語るもりもとさん自身も、猫と一緒に育ったといいます。
「私が2歳のときから、ペルシャと日本猫のミックスの『マリン』という猫と一緒でした。5人兄弟の末っ子の私にとって、お母さんのような存在で、母からは『猫に育てられた』と言われるくらい、泣いていたら寄ってきてくれたり、遊び相手になってくれたりと、面倒を見てもらいました。
だから、猫と赤ちゃんと暮らすことに対しては何の不安もなかったし、自分がそう育ったから、自分の子どもも猫と暮らすのが当たり前だと思っていました」
背中のハート模様がかわいいザクロと、同じように遊びたい たいくん
■子育てする家庭に「猫のすすめ」
ザクロはもともと、もりもとさんのお姉さまが飼っていた猫だったといいます。
「姉の友人が衰弱していたザクロを保護して、里親が見つかるまで実家で飼うことになったんです。実家では猫をずっと飼っていて、先住猫たちが亡くなり、ちょうどいない時期でした。それで姉がそのまま飼うことになったのですが、姉が体調不良のため、私が世話をしに行くようになったのが、私とザクロの出会い。あまりいたずらもしない、甘えん坊な子で、行くと私の膝の上から動かなかったんです」
甘えん坊だというザクロはいつももりもとさんか、たいくんにべったり
その後ザクロを引き取り、ザクロが9歳のときにたいくんが誕生。2人の相性は最初からとても良かったのだそう。
「たいが生後5日目から、一緒に寝ています。初めて会わせたとき、ザクロがたいの匂いをクンクンかいで、その日の夜には一緒に寝ていましたね。獣医さんからのアドバイスで、まだ病院にいるときに、1日たいを包んだタオルをザクロの寝床に敷いて、匂いに慣れさせました。その時点で拒否反応を起こす猫もいるそうですが、普通にそのタオルの上で寝ていたので、大丈夫という確信がありました」
肉球に触るのが楽しい たいくん
「幸いにも猫アレルギーがなかったし、神経質になって暮らすのはあまり良くないと思ったので、おおらかに、ザクロとたいがくっつきたいならどうぞという感じでいます。よく猫を飼っている妊娠中の方から、猫と赤ちゃんとの暮らしで気をつけていることを質問されますが、毎日掃除したり、ブラッシングでまとめて毛を取ったりする毛の対策以外は、猫と子どもの生活を楽しむことが一番だと思っています。本当に幸せですからね」
たいくんとザクロは、人間の兄弟のよう。いまのような関係を築くために、心がけていたことがあるのだとか。
「たいが生まれてから気をつけていたのは、いつもザクロを優先にすること。たいがちょっと泣いていても、ザクロが要望を伝えてきたら、とりあえずザクロを抱っこしていました。2人のお子さんがいるご両親が、上の子に対して気をつけるのと同じ感じでしょうか。愛情を示すようにしていましたね」
そんなもりもとさんがインスタグラムを始めたきっかけは、ご兄弟からの勧めでした。
「6年ほど前に始めました。その頃は何を食べたかなど、何気ない日常のことを載せていたのですが、子どもが生まれてザクロと自然と仲良くなったので、その様子を親バカで撮って載せていたら、だんだんフォロワーさんが増えてきた感じなんです。去年『みんなの猫暮らし』という本に参加させてもらってから、さらにぐんと増えました」
「インスタグラムではキャプションを長く書けないので、もっとザクロとたいの背景を書きたいと思い、今年からブログもスタート。インスタグラムやブログを書く時間を家族との時間には組み込みたくないので、自分の睡眠を削ったり、自由にできる時間のなかでやっていますが、それも全然苦ではないんです」
■インスタグラムはわたしの育児日記
インスタグラムをはじめてから、人生が変わったと話すもりもとさん。
「子育てをしているとあっという間で、ちょっとした成長もあっという間に過ぎ去って、忘れてしまうので、インスタグラムで記録していることはよかったなと思います。こんなときあった、このときはこういうことで悩んでいたなと、自分で振り返る、
育児日記的な役割もしてくれています」
写真を撮るのはいつもiPhone。「猫と子どもは、撮りたいと思った時にパッと撮らないといけないので、iPhoneが一番便利です。子どもの表情を見ながら、画面を見ずに撮影しています」
「私のインスタグラムを見てくださる方は、癒しを求めていると思っています。そこに私の愚痴を書いても仕方がないと思うので、書かないようにはしていますが、基本的に育児に関して、ネガティブなことはあまり思っていないんです。子どもってすごく面白い。毎日一緒に遊んでいて、同じ公園に行っても日によって見つけるところは違うし、昨日できなかったことができるようになっていたり。そういう変化を見つけると面白いですね」
カメラマンのお兄さまが撮った、出産時の家族写真。たいくんが大きくなったら見せたいという、家族の愛情が詰まった宝物
「自分の時間が持てないことに関しても、美容院にはなかなか行けませんが、ザクロで息抜きができています。たいがいい子なのもあるし、夫も手伝ってくれているし、ザクロにも癒されているという、環境に恵まれているなと思います」