師走の気配が近づいてきました。気持ちよく新年を迎えるために、年末の大掃除を予定している方もいらっしゃるでしょう。
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あわただしい年末だからこそ、できるなら時間も労力もミニマムですませたい! そこで、お片づけのプロ・
整理収納アドバイザーの
本田和さんに手間いらずできれいになるお掃除テクニックを教えていただき、筆者宅で試してみました。
■「汚れをためない」ひと工夫で、年末の大掃除から卒業!
子育てに仕事に忙しい日々を送っているにもかかわらず、いつ訪れてもお手入れに死角なし、きれいなおうちをキープされている本田さん。ということは、もしや…?
「はい、わが家には、年末に大掃除をする習慣はありません。エアコン内部など、自分ではどうしようもない箇所は業者さんにおまかせしていますが、キッチンや水周りといったエリアは、使ったついでにさっとふいてその場で完結させています。
大がかりな掃除って、パワーがいりますよね。私はそれがおっくうなので(笑)、自分がラクするためにも普段の
『ついで掃除』で汚れをためないようにしているんです」(本田さん)
本田さんが日頃の「ついで掃除」に活用しているのが、セスキ炭酸ソーダやクエン酸といった身近な安心素材。これらを使った掃除法は、ナチュラルクリーニングと呼ばれています。
「ナチュラルなのに汚れ落ちはいいのが気に入っています。普段のお掃除はもちろん、やっかいな汚れもゴシゴシせずにきれいになりますので、大掃除のときにも活躍しますよ」(本田さん)
ついで掃除を習慣づければ、汚れを蓄積することなく、大掃除も不要に。
でもその前に、ついてしまったやっかいな汚れをどうにかしなくては!
そんなわけで、本田さんが実践しているナチュラルクリーニング用アイテムを使ったお掃除テクニックを教えていただき、筆者も
自宅でトライしてみました。
■キッチンの油汚れには「セスキ炭酸ソーダ」
コンロ周りなど油汚れがつきやすい箇所には、
水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯程度を溶かしたスプレーを作っておき、使うたびにシュッとしてからひとふき。ペーパータオルなどをウエスとして使えば、布巾を洗う手間も省けます。
汚れがたまった五徳や換気扇フィルターは、汚れに応じて濃度を濃くしたセスキ水に浸け置きする方法も。汚れの度合いによりますが、1時間くらい浸けておけばかなりきれいに。
「わが家には換気扇フィルターが入るほど大きなバケツがないので、二重にした
ゴミ袋をバケツ代わりにしています。これなら、使用後は流して捨てるだけと、後片づけもらくちんです」(本田さん)
<やってみました!>
【before】
コミヤ家の換気扇フィルターでお試し。
これまでは油汚れ用洗剤とたわしでゴシゴシ洗っていましたが、隙間の汚れがなかなかとれずストレスに…!
本田さんのアドバイスを受けて、袋をバケツがわりにしてトライ。45℃のぬるま湯を袋にためて、セスキ炭酸ソーダを大さじ2加えます。そこに換気扇フィルターを入れて待つことしばし。
【after】
1時間後に取り出してスポンジで軽く洗い流すと、ベトベト汚れがすっきり! 写真ではわかりづらいかもしれませんが、隙間の汚れもあらかた落ちました。バケツを洗って乾かす手間もないから、スピーディーに作業終了!