今回の「やさしいママのひみつ」は、美容師でインスタグラマーの
穴吹愛美さん。表情豊かなお子さんたちの日々を撮った写真が大人気。今やフォロワーは
12万人を超える、
3人のお子さんのママです。
穴吹愛美さん
息子さん:日葵(ひなた)くん(7歳)、桜和(さくと)くん(3歳) 娘さん:初歌(いちか)ちゃん(5歳)
美容室、インスタグラマー。香川県在住。3人のお子さんのかわいい写真を日々写したインスタグラムが人気で、昨年からブログもスタート。インスタグラムのフォロワー数は12万人を超える。書籍『わたしたちの「家事時間」』、『わたしたちの「愛用品」』(ともにマイナビ出版)にも参加。夫、3人のお子さん、2匹の犬とともに暮らす。
blog:
hinaichisaku
Instagram:
mmhmm5638
子育てと仕事、家事。忙しくてもいつも笑顔が絶えない家庭にするために、穴吹さんが心がけていることとは? お話を伺いました。
隙間時間を利用した「溜めない家事」
早速、穴吹さんの平日の一日のスケジュールを見てみましょう。
5:00 : 起床。朝ごはん、旦那さんのお弁当づくり。洗濯機を回す
6:00 : 家族が起床。朝ごはん
6:30 : 洗濯物を干す。食器を洗う
7:30 : 日葵くん小学校へ、身支度
8:00 : 掃除機をかける。子どもたちにおもちゃを片付けさせる
8:10 : 初歌ちゃん、桜和くんを保育園にお見送り
9:00 : 出勤
16:00 : 日葵くんを学童にお迎え。スーパーで買い物
17:00 : 保育園にお迎え
17:30 : 帰宅。晩ごはんをつくる
18:00 : 夕食
19:00 : 子どもたちにお風呂に入ってもらう。軽い掃除
20:45 : 子どもたち就寝。用事を済ませる
23:00 : 就寝
3人のお子さんを育てながら、週5日、美容師として働く穴吹さんのスケジュールはまさに分刻み。
「夫は5年前に転職して休みが増えたので、以前よりも子育てに参加してもらえるようになりましたが、平日は基本的に21:30くらいまでは帰ってこないので、ほぼひとりですね。でも逆に、いない方が自分のペースでできるからやりやすいんです」
忙しいなか時間をうまく使い、出勤前と夜の1日2回、掃除をするという穴吹さん。ぼーっとしている時間は全然ないといいます。
「家事を溜めると、私自身がしんどくなるので、あまり溜めないようにしています。掃除も汚れをまとめて落とすのは時間がかかるので、
こまめにすることで結果的に
時短につながります。すぐ忘れてしまうので、そのための
『to doリスト』を作るのが大好き。やり終えた後に消していく瞬間、達成感を感じます」
かつて飲食業で仕込みやドリンクを作る仕事をしていたという穴吹さん。そのせいか、
先を見越して準備するという、段取りがいいように感じます。
リビングの一角に、掃除道具を見えるように収納。子どもたちの食べこぼしはほうきでさっとはくようにしている
「次の日が少し楽になるように、晩ごはんを作るときに次の日の晩ごはんの仕込みを一緒にしておくことを、ずっと繰り返しています。作り置きは3~4日は持つので、できるときに一気にしておいてそれを回しています。作るのはひじきやきんぴら、キャベツやキュウリを切って塩もみしておくなど、
定番のおかずが多いですね。
メインのおかずも、次の日遅くなるとわかっていたら、冬場は鍋に入れて置いておいて、火をかけるだけでいいようにしたりします。夏場はそれができないので、大きめの琺瑯(ほうろう)の鍋に入れて冷蔵庫に入れておきます。次の日・一週間の予定を見越して、家事は
前倒しでやっておくことが多いですね」
作業台にもなる業務用冷蔵庫のなかには、「野田琺瑯」に入れた、作り置きのおかずがいっぱい。「業務用は下取りもしてくれるので、子どもたちの成長に合わせて、大きなサイズに変えようと思っています」
子どもたちには
おもちゃの片付けだけ、自分たちでさせるようにしているのだとか。
「1個出したら1個片付ける。そうしないと片付けができなくなるので。テレビを見たいんだったら、片付けしてからと子どもたちに言うと『えー』と言いながらもきちんとやってくれますね。最近は3人でお風呂に入ったり、寝てくれるようになったので、ずいぶん楽になりました」
子ども部屋のおもちゃは、自分たちでできるよう、蓋つきのケースに入るだけの簡単な仕組みに
「全部を完璧にしようとは思っていないんです。しんどいときは惣菜も買うし、レトルトでもいいかなと思います。お母さんを休みたいと思ってもなかなか休めませんが、夫が休みの日にママ友と夜ごはんに行ったり、夜に撮り溜めたドキュメンタリー番組を見たり。ひとりの時間や息抜きは大切ですね」
“気持ちよく家事をする” ためのインテリアとMYルール
もともとクリーニング店だったという物件は、日葵(ひなた)くんが1歳の時に購入。フルリノベーションした家の、おしゃれなインテリアも注目されている穴吹さん。子どもが3人いて、すっきり片付いたインテリアを保つのには、穴吹さんなりの
ルールがあるそう。
「作り付けの収納スペースを作ってしまうと、飽きても変えることができないし、子どもの成長に合わせて配置も変えたいので、あえて収納は作りませんでした。だから、出していても
自分がうれしいもの、日々の家事をするのに
テンションが上がるものを選んでいます。特に古道具や軍用品など、男の人目線のものがすごく好き。
色数が多いとごちゃごちゃして見えるので、黒や白、自然の色など、色は抑えるようようにしています」
洋服やおもちゃ、作ったものなど、どうしても増えてしまいがちな
子どものものは、どうしているのでしょう?
「一度、子ども部屋の脇にある収納スペースに置いて、数ヶ月ごとに見直しています。普段着せるものは決まっているので、服はあまり買わなくなりました。特に上の子たちは洗い替えがいらなくなってきて、
4枚ずつあればいいかなという感じです。下の子はまだ保育園の着替えが必要ですが、ほとんど服は買わないんです。普段着も保育園用も分けず、ほとんど友人が作る服にしています。
インスタを始めてみると、やっぱり普段着で撮ることが多いんですよね。ちょっぴり高めなんですが値段がかさんでも、手作りの服の方が3人で着回せるからいいかな、と思うようになりました」
子どもたちのファッションコーデも人気。普段着は、友人が作る「コドモフクとコモノmegane」のものがほとんど。初歌(いちか)ちゃんもパンツスタイルが多いそう
「子どもの作品は、すごく
印象深いものだけに日付と名前を書いて、ひとり一個ずつ用意したボックスに収納し、そのほかは写真に撮って捨てます。普段見るものではないので、階段下の収納に入れて、年に2回ほど、溜まると整理します。写真もプリントせずに
デジタルで管理。プリント類はクリアファイルにとりあえず入れて、1週間に1度チェック。1年終わったら穴を開けてファイリングします」
すべてのものに関して
分量を決め、それを超えたら処分、と割り切って考えているのだそう。
プリント類は、サイドボードの一番下の引き出しに入る分だけと決めている
「捨てられないっていうのは、あまりないです。いらないという判断が降ったら、パッと捨てます。どうしても捨てられないものは、
迷い中のスペースを作っておいて、半年経っても使うことがなければ、
オークションで売ります。
子どもたちがよく着ていた服も、写真には残っているので潔く
手放します。“子どもたちの子ども(=孫)のために取っておく” という方もいらっしゃいますが、子どもたちにも好みがあると思うので自分たちの好きなものを使ったらいい、と思っています。残されても子どもたちが喜んで使うかどうか、わからないですから」