今回の「やさしいママのヒミツ」は、インスタグラマーの
江花美保さん。センス溢れる親子コーデやインテリア写真の投稿が人気。
2人の男の子のママでもあり、
「がんばりすぎない自然体の暮らし」に多くのママが共感しています。
ふんわりやわらかな空気感のある江花さん。意外にも日々の育児のなかでは、イライラしたり、つい上の子ばかりを叱ってしまったりすることも多いのだとか。
兄弟育児のバランスをとるために心がけていることや、心地よい家づくりのヒント、子育て中の
気分転換術などを教えてもらいました。
毎日、上の子と2人で過ごす時間を意識的にとる
まずは江花さんの平日の一日のスケジュールを見てみましょう。
6:00 : 起床。朝ごはんの支度
6:30 : 旦那さんと要くんが起床、朝ごはん。洗濯など
7:30 : 旦那さんは仕事、要くんは小学校へ、自分の朝食、一人時間
8:30 : 歩くん起床、朝食。掃除
10:30 : 散歩。買い物
12:00 : 昼食。家遊びやおでかけ
15:30 : 要くん帰宅
17:30 : 子どもたちとお風呂
18:30 : 夕食
19:30 : 旦那さん帰宅
20:30 : 要くんを寝かしつけ
21:00 : 要くんと一緒に就寝。旦那さんが歩くんを寝かしつけ
今は小学校2年生の要くんとの時間をできるだけたっぷりとれるスケジュールにしているという江花さん。掃除や洗濯、夕飯の下ごしらえなどは要くんが小学校から帰ってくるまでに済ませておくそうです。
「実は小学校に入学して少し経った頃、長男が首や肩を動かすチックのような動作をするようになったんです。調べてみると
ストレスや愛情不足からくることもあると知って…。
振り返ると、私もはじめが肝心だと思って、帰ったらすぐに『宿題しなさい』とか、口うるさく言ってしまっていたんですよね。下の子はまだ小さく、どうしても手がかかるので、兄弟ケンカでも上の子を怒ってしまうことが多くて。お兄ちゃんにしてみたら弟ばっかりかわいがられてる、と感じてしまったみたいで。
これはよくないと思って、まずは『宿題しなさい』と言うのをやめました。宿題はお風呂に入る17:30までに終われば、何時にやってもよいことにして。そうしたら、遊んでいてもちゃんと途中で時間を見て自発的にやるようになったんです。まずは
子どもを信用することが大事なんだと思いましたね。
最近は夫も早めに帰宅してくれるようになったので、私が長男の寝かしつけ、夫は次男の寝かしつけ、と分担しています。最近は寝る前にまちがいさがしの本を見るのに長男とはまっているんですけど、本人にもちゃんと 『寝る前に要くんと一緒にまちがいさがしをするのがママも楽しみやねん』と
言葉にして伝えることを心がけています」
育児の「理想と現実」のギャップに直面
もともと
保育士だったという江花さんですが、ママ業のほうがずっと
“しんどい”と感じているそうです。
「上の子をしっかり見てあげないといけない、というのは知識としてはありました。保育士時代は保護者の方に『帰ったら5分でもよいので、ギュッとしてあげてくださいね』なんて言っていたのに、いざ自分に子どもが生まれてみると、それだけのことがすごく難しいんですよね。
当時は独身で子どももいなかったので、学校で習ったことを伝えていただけ。今は育児の理想と現実のギャップに直面しています。
保育士として一日にやることだけを教えるのと、
母親として生きていくことを教えるのは、大きく違いました」
「兄弟でケンカもよくするけど、基本的に長男はやさしくて、遊んでいるのをジャマされたとか明確な理由がなければケンカにはなりません。命にかかわるようなことでないかぎり、本当はほうっておいたらいいと思うんです。実際ケンカになっても下の子も負けていないし、親が思うほど傷ついてないと思うんですけど、ついお兄ちゃんだけに『やさしくしてあげなさい』と怒ってしまう。
できるだけそういうことを言わないようにしようという気持ちはあるんですけど、なかなか完璧にはできませんね。最近は長男も言い返してくるから、一度カチンと来ると私自身の気持ちの切り替えも難しくて」
イライラしたときの
気分の切り替えや日頃の育児の気分転換はどうやっているんでしょうか。
「次男とは一日中一緒にいますが、一人遊びに熱中しているようなときは少しほうっておいて、私も好きなテレビを見たり音楽を聴いたりして、ひと息つきます。ただ私の場合、部屋が散らかっている状態だと気になってくつろげないので、とりあえず片づけてから座ります。まとまった片づけの時間もなかなかとれないので、歩きながら床に落ちているものを拾うとか、隙間時間にちょこちょこ動いていますね」
がんばりすぎないけど心地よい “衣食住” を整える
実は「掃除や片づけはとくに好きではない」と江花さんは言います。
「きれいに整っている状態を見るのが気持ちがいいから、そのためになんとかがんばっている感じです(笑)。整えた状態を写真に撮ると『あぁ、うれしいな』って達成感があるんですよ。それをインスタグラムにあげるのも
いい気分転換やストレス発散になっています」
インスタグラムの写真はすべてスマホで撮影し、アプリで加工。インスタグラムに投稿するのはおもに朝、旦那さんと長男がでかけてから次男が起きるまでのわずかな一人時間を使うことが多いそう。一日一枚のペースで、
衣・食・住のテーマ順に写真をアップしています。
「
“衣”の服はシンプルで着心地のよいものが好きです。以前は毎年のように“今年着る服ないわ~”なんて言っていたんですけど、シンプルな服は流行にも左右されないし、飽きもこないので長く着られます。
神戸にお気に入りのセレクトショップがいくつかあって、そこで買うことが多いですね。ワンピースは一枚でも様になるのでよく着ます。あとは面倒くさがりなので基本的に
洗濯機で洗えるもの。本当は手洗いしないといけない服も、ネットに入れて洗っちゃうこともあります(笑)。
子どもたちも今のところ着心地がよい服なら、何でも着てくれるので、私好みのシンプルな服を選んでいます。子ども服はセレクトショップのネット通販を利用することが多いですね。ペアルックもサイズがあるうちだけだと思って楽しんでいます。服がシンプルなので、赤い靴下などカラフルなワンポイントを遊びに入れることもあります」
「
“食”に関しては、家族に作る料理はいたって普通のメニューだし、おやつも毎日手作りするわけじゃありません。でも、料理の本を見たり、おもてなしの器や料理を考えたりするのは好き。以前は作家さんの器はもったいないと大事にしまっておいたのですが、今は子どもも大きくなってきたし、使わないほうが逆にもったいないと思って日常的に使っています。
器も服同様、
シンプルだけと味があるものが好きですが、最近はアンティークも気になっていて、ネットオークションなどでさがして少しずつ集めています」