うなぎだけじゃない!土用の丑の日は「丑湯(うしゆ)」で夏の疲れを癒して【恋する乙女の暦のたしなみ】第48回
暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■ウナギだけじゃない!土用の丑の日に食べるもの
7月24日(金)は「土用の丑の日」です。この日は、「ウナギを食べる日」として知っている人も多いと思います。
そもそも土用とは、年に4回あって、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間をさします。現在では土用というと、夏の土用をさすことがほとんどです。
丑の日の「丑」は、十二支の丑のこと。暦において十二支は、年だけでなく、日や時刻、方位などにも割り当てられています。ですから、12日に1度は丑の日が巡ってくることになります。
今年の場合、夏の土用は7月20日(月)から8月7日(金)まで。その期間中、丑の日にあたるのは、冒頭でお知らせした7月24日。それから、8月7日も!そうです、今年は2回も丑の日があるのです。2回目の丑の日のことを「二の丑」といいます。
それでは、なぜ(夏の)土用の丑の日にウナギを食べるのでしょう?それは、昔からこの日に「う」のつくものを食べると夏バテしないという伝承があったから。