「病みアピール」するヤツが、人よりモテる本当の理由 【カレー沢薫 アクマの辞典】
求めれば「お?俺の出番か?」とベンチコートを脱ぎだすヤツの一人や二人現れるものなのである。
よって、他人を全く必要としていない人間より、むしろこっちのタイプのほうがモテてしまう。
しかしベンチから出てくるのは、包容力のある男ではなく「こういう女に優しくすればすぐヤレる、という成功体験を得ているおじさん」かもしれないのだ。
誰しも、人にかまわれたい、認められたいと思う時はある。しかし「溺れる者はクソリプおじさんにも抱かれる」という。
そのたびに誰でもいいから抱きしめてと叫ぶのは非常に危険だ。
孤独にさいなまれた時、平成初期の同人便箋でよく見た、自分で自分を抱きしめる「己抱き」のポーズをとることで気持ちを落ち着かせられるよう、日ごろから訓練しておこう。
■ヤ行
【ヤ】
➤「病みアピール」(やみあぴーる)
…SNSで繰り返すたびに周囲の人間の質が落ちる逆ふるい
【ヰ】
➤「ヰトゲンシュタイン」(ゐとげんしゅたいん)
…ドイツにある姓それ以上言うことがない
【ユ】
➤「指毛」(ゆびげ)
…第二関節から上に生えていると逆にモテる
【ヱ】
➤「酔い泣き」(ゑいなき)
…本物の泣き上戸と、酔って泣き言を言ったらちやほやしてもらえた体験が死ぬまで忘れられないタイプに分かれる
【ヨ】
➤「米津玄師」