普通の人がストーカーに?…SNSの誹謗中傷がストーカー心理になりえる理由
人気恋愛リアリティー番組に出演していた女性など、著名人のSNSに寄せられる誹謗中傷に関して、連日のように報道されていますね。
匿名性の高いSNSでは、たとえ相手が有名人でなくても、誹謗中傷は日常茶飯事。怖いことに、このような誹謗中傷はストーカーを生み出すきっかけとなるのです。今回は、そんな心理について解説します。
■最初はただの暇つぶし
SNS上で誹謗中傷する人の多くは、使命感にかられて書き込んだわけではありません。最初はほんの暇つぶし、たぶん、その程度の気持ちです。なぜそんな「軽い気持ち」が「ストーカー心理」に成長してしまうのでしょうか。
本当にどうでもいい相手なら、そもそも言葉をかけません。
意見を書き込むというのは、相手に対して多少なりとも「興味」あるいは「好意」があるからです。
「好意」なら、誹謗中傷はしないのでは?と思うでしょう。「愛憎」という言葉があるとおり、「愛情」と「憎悪」はとても親しい関係にいます。
人間は、アンビバレンツな感情(両価感情)を同時に抱けるのです。ただ、ここでいう「愛情」とは、厳密にいえば「恋愛感情」とは異なります。それは「自分にかまってほしい」