普通の人がストーカーに?…SNSの誹謗中傷がストーカー心理になりえる理由
「相手を支配している」という錯覚に陥ることができ、一種の興奮を覚えるのです。獲物を追い、相手が恐れおののく様を見て楽しむ。これはまさに「ストーカー心理」といえるでしょう。
■所有欲に変貌
ストーカー心理の厄介なところは、ほうっておくとさらに加速し、やがて被害者を「自分のものだ」と錯覚し始める点です。自分の都合で泣いたり笑ったりしている、相手を支配しているんだという妄想が、やがて自分だけが支配したい、という願望に変換されます。
これが所有欲となり、相手が自分の意に沿わないことをすると理不尽さを感じるのです。さらに、相手を傷つけてでも「教育」しなければ、と思い込みます。
意外かもしれませんが、ストーカー気質な人は依存性が高く、自己価値を認められません。
精神的に自立できないからこそ、つながりに執着し、支配でもってつなぎとめようとするのです。
始末の悪いことに本人は「悪ふざけ」程度の気持ちで、「ストーカーしている自覚」がありません。そこにあるのは未熟な自分を徹底的に認めようとしない、己を省みることができない、「エゴイズム」なのです。
■まとめ
関心がある相手に自分の言葉を届けたい。