夏といえば海、花火、ビール、蚊取り線香…もいいけれど、やっぱり肝試しでしょ!という人もいるのでは?
じっとしていても汗が流れ落ちる季節に、怪談を聞いたり、心霊スポットに行ったり。背筋が凍るような体験をすると、いかにも日本の夏~という感じがしますよね?
今日はそんなこの国の夏にぴったりな記念日「幽霊の日」なのだそうです。
その由来は、江戸の中村座で鶴屋南北の『東海道四谷怪談』が初演されたこと。夫に裏切られ、毒殺されたお岩さんという女性の霊が復讐を遂げるという物語で、「日本三大怪談」の一つに数えられています。
「三大怪談」の残りの二つは『皿屋敷』と『牡丹燈籠』。
『皿屋敷』は主人が大切にしていた皿を割った罪で井戸に投げ込まれた娘が、幽霊となって夜な夜な皿の枚数を数えるというお話です。
一方、『牡丹燈篭』は父親の猛反対にあって恋人と引き離され、心痛から亡くなった娘が、幽霊になって恋人の家に通い、最後には取り殺してしまうという物語。
復讐譚である『四谷怪談』、『皿屋敷』とくらべて、純愛を貫く『牡丹燈籠』の幽霊は、怖いけれど一途でかわいいような気もします。
好きな人を取り殺しちゃうのはさすがにやりすぎですが…、彼女みたいに「死後も一緒にいたいぐらい好き」