空気読みは対人スキルとして大変重要ですよね。「あなたは空気読めてる?」みたいなおもしろ診断がweb上で無料でできたりして、世の関心はかなり高いと思います。場の雰囲気や相手の考えていることを、いちいち言葉にせずともちゃんと読み取り、はみ出さずに同調することのできる人間が評価される昨今。逆にそれができないとKYと言われ、呆れられたり陰で笑われちゃうわけです。
でもこれって、思いやり深く、周囲に気づかいを欠かさない日本人ならではの、すごい技術だと思うんです。それだけに、気が利きすぎて間が抜けた、という失敗をした人も少なくないはず。空気を読もうと必死になり、逆に周囲をハラハラさせていることに気づかない人を見ると、あーあ、と思う反面、自分も同じではないかと気になったりもします。
付和雷同、といえば聞こえは悪いですが、私はこの言葉が結構好きです。
周囲の意思や雰囲気を大切にする、心優しい人を指す言葉のように思えます。
たとえば女子が数人集まると、ついつい人の噂話や陰口が始まってしまったことってないでしょうか。そんなときに、うんうん、とみんなの話をニコニコ聞き「そうだよね!わかるー」と相槌を打ちながら、適当なところでスッと他の話題にシフトしてくれる人がいたりすると、心から感心してしまいます。