癒しのタロットで過去の苦しかった自分とお別れ!タロットリーダー小川トモコが読み解く映画『リアリティのダンス』【恋占ニュース】
映画『リアリティのダンス』は、少年時代、威圧的な父親に苦しめられたというホドロフスキー監督が、原点に立ち返り、自分自身の過去を転換させるための作品。
そこには、数多くのサイコマジックの実例が登場します。
例えば、暗闇を恐れ、夜中に泣き出したホドロフスキー少年の全身に、母親が靴墨を塗って真っ黒に染めるシーン。闇に同化することで恐怖心を取り払うというのは、監督流の心理療法だと言います。
その他にも、父親が病気になったときに母親がある方法で癒すシーンや、自らの中の“高圧的な父の象徴”を壊すことで問題を解決するシーンなど、いくつものサイコマジックが描かれていました。
どれも印象的でショッキングな場面ではあるのですが、小川さんの「私たちは、彼の作った映画を観ることによって、そのサイコマジックを擬似的に体験することができるんです」という言葉を聞き、なるほどと納得させられました。
・タロットカードの象徴も
作品には、監督がフィリップ・カモワン氏と共に復元したマルセイユ版タロット「ホドロフスキー・カモワン・タロット」の象徴もたびたび登場します。“星の女神”や“皇帝”、“盃の女王”、そして“骸骨”などが現れるので、タロットの知識がある方は、見つけるだけでもワクワクするかもしれません。