寝待月、更待月…日本人が付けた粋な月の名前の由来【恋占ニュース】
■16日目「十六夜(いざよい)」
前日の十五夜に比べて、少し遅い時刻に昇ってきます。昔の人は、月自身が出てくるのを躊躇しているように感じたのでしょう。「いざよい」とは「ためらう」という意味です。
■17日目「立待月(たちまちづき)」
さらに遅れて出てくる月を、まだかまだかと立ったまま待つ様子を表しています。
■18日目「居待月(いまちづき)」
立ったままでは疲れるので、座って月の出を待ちます。
■19日目「寝待月(ねまちづき)」
待ちくたびれて、ごろんと横になって月を待ちます。
■20日目「更待月(ふけまちづき)」
とうとう夜が更ける頃でないと月は昇ってきません。
このような月の名前から、人と月の関係が密接であったことが伝わってきますね。
ちなみに今日(11月12日)は、旧暦の閏9月20日にあたるので「更待月」です。月の出の時刻は21時21分(東京)。私たち現代人にとっては、まだ夜も早いうち。ですが、街灯がなかった時代、闇夜を照らすのは月明かりのみ。昔の人にとっては、今でいう深夜のような感覚だったに違いありません。暗闇の中で、人々が月の出をどれほど待ちわび、月の明かりを求めていたことか。