3/5は旧暦・小正月 月を眺めながら小豆粥を【恋占ニュース】
暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?
大昔は満月からひと月がはじまった?!小正月のヒミツ
3月5日は旧暦1月15日にあたり、「小正月(こしょうがつ)」です。
小正月とは、元日から1月7日までを「大正月(おおしょうがつ)」と呼ぶのに対して、1月15日を中心とする前後の期間をいいます。
旧暦では、新月から新月までが1ヵ月です。毎月第1日目(ついたち)は必ず新月で、15日目はほぼ満月となります。この暦は、6世紀ごろに中国から伝わった暦法をもとにしたもの。しかしそれ以前、大昔の日本人は満月から満月までをひと月として暮らしていました。ですから当然、年のはじめは満月でした。
そのため、ついたちを新月とする暦を使いはじめてからも、庶民の間では新年最初に月がまんまるになる1月15日をおめでたい日(小正月)として祝ったのです。
小正月のしきたりは地域によってさまざまですが、その目的は「豊作祈願」「魔除け」「吉凶占い」などで、一年間の安泰を願います。
また、大正月のお節料理やお雑煮、1月7日の七草粥とならんで、小正月には「小豆粥」