友だちは家族でも、人生の伴走者でもない
潔いとも言えるし、20代女性にありがちなおバカ行動だとも言えます。恋人や結婚相手との現在と未来を友だちとの遊びと比較するな、と僕は言いたい。
友だちはあなたに何の責任もないので、一時的にすごく親切にしてくれるかもしれません。しかし、彼らの優しさは「自分が暇で寂しいから」という理由が大きかったりします。
その証拠に、いつも一緒にいてくれた友だちが結婚して子どもを作った後は疎遠→無縁になる、というケースが少なくありません。
生活を楽しく豊かにするためには、気の置けない友だちが不可欠です。ただし、年齢やキャリアを重ね、引っ越しや転職をするたびに親しく付き合う友だちは移り変わっていくのが普通だと思います。
中には「30年来の友だち」がいるかもしれませんが、その人と一番親しいわけではありませんよね? その場その場でお互いを見つけて、一期一会を喜び合うのが友だちであり、彼らは家族ではないし、人生の伴走者でもありません。
説教臭くなってすみません。実は、僕も3年前に60代の女性から同じようなことを言われたのです。
ずっと住み暮らしていた東京から、結婚を機に愛知へ引っ越すことになり、友だちや肉親と地理的に離れてしまうのが不安でした。
でも、その女性(独身一人暮らし)は「家族はあなたを全承認してくれるけれど、友達は部分承認しかしてくれない。
まずは結婚生活を大事にしなさい。機嫌良く暮らしていれば、友だちはすぐに見つかるから。コツは、よそ者が集まるような飲食店に通い詰めること」とアドバイスしてくれました。