結果はその通りで、愛知でも同世代の友だちが何人かできて、毎週のように一緒に飲み食いしています。妻とその家族や幼馴染(ネイティブ愛知県民)ともすっかり仲良くなりました。
今では「健康と仕事と家族さえキープしておけば、日本語が通じる土地ならどこでも友だちができて楽しく暮らしていける」と感じています。
智美さんにはこのような助言は要らないのかもしれませんね。僕よりもはるかに自立していて、友だちは多いけれど対人関係への依存度は低いと感じるからです。
いま、結婚願望はあまりありません
「ずっと前から父親が浮気をしていて別居しています。実家で一人暮らしの母親には『亭主元気で留守がいい、と言うからね。経済的に支えてもらえるだけありがたいと思ったほうがいい』と話しています。
家族とはどこかでつながっていれば十分、だと思いますね。いま、結婚願望はあまりありません。本当にいい人がいたら年内でも結婚できるけれど、(いい人が)いなければいないでかまわない。
今の彼との結婚? ないと思いますよ。彼も私もまだ遊びたいから」
智美さんと僕では家族観が違うようですね。それについて語ろうかと思ったのですが、お酒も進んできて気が変わりました。
智美さんのようにちゃんと働いて自活してなおかつ遊び好きの女性がいるからこそ、夜の東京は楽しいのですから。
みんなが安定や結婚を優先し始めたら、飲み屋やクラブなんてすぐに潰れてしまいますよね。
というわけで、取材はもう終わり。宮崎料理店を出て、ダイニングバーを2軒もハシゴしましたよ。お別れをしたのは深夜2時近くだった記憶があります。
智美さんは明日の仕事をものともせずにクラブへ。僕はタクシーで東京での滞在先に戻りました。
結局、何が言いたかったのかは自分でもわかりませんが、智美さんとの会食がとても心地良かったことだけは覚えています。
「大宮冬洋の薄口アドバイス」
とっても素敵な智美さん。そのまま遊び続けてほしいと個人的には思いました。
でも、女性の場合は35歳を過ぎると婚活市場で急激に不利になるのが現実です。親は先にこの世からいなくなります。一人きりで生きていく覚悟はありますか? ないのであれば、「魅力的だけど頼りない年下男性」には見切りをつけ、「平凡でつまらない男性」に面白さや安らぎを見出す努力をしましょう。
迷えるオンナの懺悔室 スナック大宮の「今夜も薄口アドバイス」