連載記事:リアル・モンスターワイフ、再び
“妻だけED夫”とセックスレス…怒りのマグロ女:和枝の場合【リアル・モンスターワイフ、再び 第7回】
■「遅咲きのマグロ女」に投げかけられた夫の非情な一言
ⓒSergey Nivens-stock.adobe.com
数日後、和枝は再び雅史にお誘いをかけてみた。普段はパジャマを着てベッドに入る和枝だが、この日は下着姿だった。バラの花の刺しゅうが右胸に施されているレース生地。パンティも光沢があるシルバー。アンダーヘアはもちろん小さな布におさまるようにカットしている。はみ出してはいない。
和枝の持っている中で
一番の勝負下着。けれど今回も、夫の反応は前回と同じ。
そっけない「おやすみ」という言葉が寝室にひびく。和枝は怒りではらわたが煮えくり返る思いだった。
しかし、ここで「あなたのパソコンチェックしたのよ! あんなにアダルト動画を見ておいて、私とはセックスできないわけ!?」などとは言えない。怒りと屈辱と敗北感で頭が大混乱していた和枝の口から出てきたのは、「どうして?
もう私を愛していないから?」という言葉だった。
雅史は静かな声で答えた。
「愛してるよ。仕事も頑張って、家のこともちゃんとしてくれて、俺の実家との付き合いまでこなしてくれて…和枝は本当にいい奥さんだと思ってる。でももう、セックスとかは…。
俺たち、そんな感じでもないじゃないか」
もうそんな感じじゃない? どうして? 私が年を取ったから? 私なんかとセックスするより、パソコンで若い女の子の裸を見ているほうがいいって言うの? 両目から熱い涙をあふれ出しながら、和枝は突然、雅史の下半身に手を伸ばした。
「やめろよ!」
ギョッとした顔の雅史が、その手を乱暴に払いのける。
「どうして!? どうして勃たないのよ!?」
和枝は泣きながら叫んだ。その日から和枝の頭は、セックスのことでいっぱいになった。
■夫から拒絶されるたびに…「私って女として価値がないの?」
セックスなんて、自分さえその気になればいつだってできるもの、のはずだった。ところが、和枝が下着姿で迫ろうと、ペニスを握ろうと、パジャマのズボンを引きずり下ろして陰茎にかぶりついても…雅史の
下半身は無反応。それどころか、雅史は一刻も早く和枝から体を離そうと、必死で逃げ惑う始末。
「一体、なんなのよ…!?」
どうして? 私ってそんなに、
女として価値がないの? 夫にすら逃げられる女…それじゃあ私このまま、二度とセックスしないまま、人生終わるの? いつしたのか、どんなだったか、これっぽっちも思い出せないようなセックスが、私の人生最後のセックスだっただなんて、そんなのあんまりだわ!
もうできないのか。
二度とできないのか。そう思えば思うほど、和枝のセックスに対する
執着心は、恐ろしい勢いでふくらんでいった。「自分は性的に淡泊なほう」と信じて疑わなかった昔の和枝とは、もはや別人だった。
そんな和枝に、雅史はひたすら困惑するばかりだった。もっと正直に言えば、妻の豹変(ひょうへん)ぶりに恐怖すら覚えていた。
気付けば
『拒む側』から『拒まれる側』に回っていた和枝さん。生まれて初めて切実にセックスを渇望するようになりますが、その頃にはもう夫の熱意は完全に消滅していました。
セックスに対する意欲が、完全にすれ違ってしまったこの夫婦…2人はこの後、どうなるのでしょうか? そして、あなたは和枝さんと同じ轍を踏んでしまう危険性を抱えていませんか?
次回はそんなリスクを判定する
チェックテストをご紹介します。
ぜひお試しください。
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