2016年7月8日 10:28
西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第三十一回目。
読んでいた小説にすごく強引な男がでてきた。
主人公の女は少し腹を立てながらも、結局は男に言いくるめられる形で彼の欲求に応えてしまう。それを読んでふと、最近、強引な男が少なくなったなあと思った。
前にコラムでも書きましたが、NYでデートをした男性がいました。
最初に話しかけられた時、私は冷たく彼をあしらいました。
彼は去って行きましたが、美術館のベンチに腰かけている私を見つけて再びやって来ました。誘いを断り続ける私に対して「本当に美味しいレストランなんだ」「食事だけでも」「日本語を勉強してから行くよ」と諦めない彼。
強引だなあと思いつつも、NYでずっと一人だった私は「じゃあ食事だけ」ということで翌日に彼と待ち合わせることになったのです。
ここ最近知り合った男性はみな穏やかで優しくて気遣いができるけど、強引さとは無縁。
食事を終えて「もう一軒行く?」という問いに「うーん」と難色を示すと、すぐに引き下がります。彼らは絶対に粘りません。
こちらを尊重しつつも、自分が傷つきたくないんだろうなとも思います。粘って粘って、玉砕というのはイヤなんでしょうね。
明らかに好意をもっているのに「好きです」