・・・百貨店へ行くと、らせん階段を上った先に大きなフロアの本屋があります。そこで立ち読みをしていると、遠くで「万引きだろ」という押し問答が始まり、私は「たいへんだな・・・」と他人事でかまえています。その時、手に取った本が床に落ち、それをしゃがんで拾い上げると大きな人の影がかかります。見上げると、逆光で顔の見えない大男が「犯人はおまえだろう」と言うのです。そこで唐突に夢は終わります。今では見なくなりましたが、就職活動をしている時期、頻繁に見ていた夢です。
これはある女性会社員の実例ですが、万引き犯に疑われる夢は、その当時のストレスやプレッシャーを反映するイメージになっています。他人事と思っていたことが、いつの間にか現実の自分に降りかかり、たいしたことではないだろうと漫然とかまえていた楽観主義を内省しています。
焦りも募り、社会参加を促すかたちになっています。では、犯罪にまつわるいくつかのシンボルをご紹介しましょう。
■万引きの夢
万引きをする夢は、気おくれや気疲れ、プレッシャーや焦りなど、現状の心の葛藤を反映します。また、万引き犯として疑われる夢もほぼ同様に、精神的な葛藤をあらわし、現状の焦りやストレスを反映します。