2017年9月15日 17:00
片思いの恋は「彼との共通点」を見つけようとするほどうまくいかない
を見出しているから、ということが言えます。
「じぶんとはまったくちがう雲の上の憧れの存在」だとわかったうえで、でも年恰好が似ているとか、じぶんもアイドルとおなじような服を着て、カラオケでおなじ歌を歌いたいとか、なにか「おなじもの」を、そこに見出している(見出したいと思っている)。共感って、こういうことです。
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あるいは、じぶんと100%まったく関係のない、想像もしたことがないことって、人はふつうスルーしますよね。たとえばあなたにとって、毎日天気図とにらめっこしている気象学者は、おそらく縁もゆかりもない人でしょう。
そういう人に、あなたは共感しないですよね?でもそういう人がテレビに出て、親しみやすく話をしていたら、「じぶんとはまったくちがう人だけど、どこかしら興味が持てる人だ」と思えてくることもありますね。「ちがう」存在と認めたうえで、「親しみやすい」という「多くの人に共通する価値」に触れたから、「じぶんとおなじところ」を探したいと思えてくるのです。つまり、なんらかの共通点を相手に見つけようとする気持ちは、「じぶんと相手とは、ちがう存在である」という認識からはじまります。
「ちがう」