その根本には、罪悪感があります。罪悪感って、一体どんな?
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男子はエッチのあと、賢者タイムに突入してから冷静に思い出して、いろいろな自分の大人げない、もっと言えば動物的な行動に恥じらいと罪悪感を抱きます。
ベッドに入って、勝手に彼女の身体をさわさわして、ひょっとしたら彼女はそういう気分になっていないかもしれないということを認識しながら、でも自分はエッチをしたいから、そういうムードになったということにして、彼女のことを気持ちよくさせようとはしながらも、それでもやっぱり自分の性欲を満たすために腰が動いて、そして最後は、自分のタイミングでエッチを終えて、さらに、勝手に賢者タイムに突入して、彼女よりも一足先にずいぶん冷静になってしまっている。
そんな、一見合意の上に成り立っていそうではあるけど、実は見方によっては、最初から最後まで自己中心的な自分自身への嫌気と罪悪感。**
そして、その罪悪感から来る名誉挽回としての一手が、「ピロートーク」なのです。普段はイイ男ぶって気取っているくせに、結局エッチなことをすることしか考えていないかのように映ってしまうかもしれない自分のダサさを恥じつつ、彼女に対してカッコをつけなくてはと思う。