2018年7月2日 13:20
「彼を支えよう」として破滅した女の話【トイアンナのしくじり恋愛】
浮気は恨みましたが、彼を通じて学問へ貢献できたならそれもいいか、くらい気持ちの整理がついていました。
事態が変わったのは数日前。その元カレをSNSで偶然発見したのです。なんと彼はまだ大学院生でした。彼が修士へ入学してから約15年の時を経たというのに!私は、本当に悪い人間だと思います。けれどほっとしてしまった。浮気者の彼を15年支えなくて済んだから。ババを引いたのは、私ではなかった。
■支えが必要な人は、10年以上支えねばならない
そもそも、経済的な支えが必要な彼ってどういうタイプなんでしょうか。売れないお笑い芸人、バンドマン、精神疾患で働けない、アルコール依存。時には本人の責任が全くないのに、不幸な目に遭う彼らに同情し、その感情もいつしか愛に変わるでしょう。
助けたい、支えたいという思いは「純粋な愛情」にほかなりませんし、友人もあなたを止めにくいものです。だって闘病する彼を支える物語なんて、100万回は映画化できそうな社会正義を止められますか?
でも彼らは簡単に成功しません。立ち直りません。貧乏な人は貧乏なままだし、病気はすぐに治りません。あなたが若く健やかなときはいいでしょう。
けれど病気で唸っているとき、仕事に追い詰められたときも彼はあなたを助けられないのです。