Be inspired!がお届けする新着記事一覧 (29/30)
(Photo by face)今の時代、CGの「誰にでもできる冷たさ」に疑問を持ち、 2014年から「自分にしか出来ない温かさ」を求め、本格的に手描きのイラストを始めたアーティストが存在する。 雑誌を読んでも、街を歩いても、カフェに行っても。「独特なタッチの“あの顔”」を手掛けるあの男だ。 そう、Be inspired!主催イベント「ゲリラシネマ」でもお世話になったface氏。 彼が、8月8日(月)からソロエキシビジョンを開催するという。その名も「Hello,I’m Face」。 今回の個展のフライヤーにはこう記してある。 「興味をもったことはとりあえずやる!」。その結果、表現したいことが多すぎてどれがfaceなんだ!? という疑問が生まれた…。しかし、そのどれもが faceであって、face の武器なんだなということに気付いた。そしたら『その武器を全部MIXしたらどうなる?』ということで描き始めたら、小さい紙では表現しきれなくなって、気づけば大きなキャンバスを手に取っていた。“イラストレーターとしてのface”というより“芸術家としてのface” を意識した今回の個展。新たなfaceとして皆様に今一度、御挨拶ができればと思いますーHello,I’m face. イラストレーターとしてではなく、芸術家としてのface氏の「新しい顔」が見れる今回の個展。開催されるのは中目黒の『THE WORKS』と池尻大橋の『GOOD PEOPLE & GOOD COFFEE』。 仕事帰りや学校帰りにフラッと「face氏の新たな世界観」を感じに立ち寄ってみてはどうだろうか? “Hello, I’m face” OPENING PARTY 会期:8月8日(月)時間:18:00〜21:00住所:東京都目黒区青葉台3-18-3 THE WORKS 2F電話:03-6416-4646theworks.tokyo “Hello, I’m face” SCENE1 会期:8月9日(月)〜8月12日(金)時間:11:00〜19:00住所:東京都目黒区青葉台3-18-3 THE WORKS 2F電話:03-6416-4646theworks.tokyo “Hello, I’m face” SCENE2 会期:8月14日(日)〜8月31日(水)時間:8:00〜23:00(THE WORKS)、平日8:00〜18:00、土日祝10:30〜18:00(Good People & Good Coffee)住所:東京都目黒区青葉台3-18-3 THE WORKS、東京都目黒区東山3-4-11 Good People & Good Coffee電話:03-6416-4646(THE WORKS)、03-5457-1303(Good People & Good Coffee)theworks.tokyogoodpeopleandgoodcoffee.com(Photo by face) この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!face×Aimi Odawara描き下ろしTシャツを限定生産 Be inspired! は、若者に絶大な人気を誇る今注目のイラストレーターface氏とAimi Odawara氏によるアートユニットNICOLE CULKINが奇跡のコラ... ーBe inspired!
2016年08月04日(Photo by Jeremy Relph)みなさん、宗教と聞いたら何を思い浮かべるだろうか? 禁欲、お祈り、絶食、儀式… なんとなく、堅い印象を持つ人が多いかもしれない。 なんと、カリブ海に浮かぶレゲエの国ジャマイカでは、そんなイメージを根本的に覆す、「宗教のあり方」が存在した。 「神聖なもの」と「世俗的なもの」の微妙な境界線を巡る瞑想録(Photo by NOWNESS)信仰とは何か? カナダ人レポーターであるJeremy Relphがジャマイカに訪れた時、現地の映像監督Nile Saulterと共に制作したショート・フィルム『Everblessed(神の永遠ご加護)』はこんな難解な質問と共に静かに始まる。 Relph氏は滞在中、ジャマイカの教会とクラブカルチャーのあり方に魅了され、関わっていく中で二つの中に共通点を見つける。 「表面的には、教会とダンスフロアーなんて正反対のことに見えるかもしれません。『Everblessed』は神聖なものと、世俗的なものの微妙な境界線を巡る瞑想録なんです」ーJeremy Relph何事も簡単に二極化思考で片付けようとする世の中で、それでも存在する物事の「一貫性」をテーマに、このショートフィルムを作ったそうだ。 ※動画が見られない方はこちら 「教会」と「クラブカルチャー」の意外な共通点
2016年08月04日(Photo by GOOD Magazine)このモノトーンにデザインが施された、5万円もするTシャツ。 実は、このおしゃれなデザインの裏には、「驚くべき機能」が備わっている。 それは危険な“あるもの”の違いによって「デザイン」が変化するというのだ。 その“あるもの”とは一体なんだろうか? (Photo by Aerochemics)<世界の都市の空気の質のグラフ>空気中にある「汚染物質」を吸ったり、浴びたりしすぎると、人体に悪影響を及ぼすことは周知の事実だ。 しかし、汚染物質は目に見えるものばかりではなく、まわりにあるのを自覚することは簡単ではない。 計測器を持ち歩く以外の方法で、どうすれば簡単にそれらの濃度を測ることができるのか? それはたった一枚の「かっこいいTシャツ」だった。
2016年08月03日(Photo by SAD ASIAN GIRLS CLUB )「日本人は礼儀正しい」 「日本人はノーって言えない」 「日本人女性は簡単」 「日本人男性はシャイ」 これらは海外から見た日本のステレオタイプだ。 「教育」や「文化」の影響で、一定の傾向があるにしても、これらが全ての日本人に当てはまるわけがないのは周知の事実。 人種や性別、階級などで勝手に人を決めつける「ステレオタイプ」は、立派な差別への第一歩である。 そんな第一歩を踏ませないために立ち上がった2人組の少女がアメリカに存在する。 立ち上がったのは、超エッジーな女の子2人組!(Photo by SAD ASIAN GIRLS CLUB )2015年の冬。 全米のアジア人の女の子が無視できない「一本の動画」がyoutubeに上がった。 投稿者はアジア系アメリカ人の女の子二人組、Olivia ParkとEsther Fan。 美大でグラフィックデザインを勉強する彼女たちは、自分と母親の関係と極めて個人的な内容を、動画でアーティスティックに表現、インターネットで共有した。 ※動画が見られない方はこちら (Photo by SAD ASIAN GIRLS CLUB)「待って、あんたまた太ったでしょ」(Photo by SAD ASIAN GIRLS CLUB)「自分のこと白人だとでも思ってるの?」 反響はすごかった。 全米中のアジア系アメリカ人の若者が共感した。 これを受けて、ParkとFanはビデオ制作の続行を決意。 アジア人によるアジア人のためのムーブメント「Sad Asians Girls Club」が始まった。 ※動画が見られない方はこちら SAD ASIAN GIRLS CLUBは西洋社会に住むアジア系アメリカ人の二人組である。人種差別というテーマの中でアジア人として消極的になることや、沈黙でいる文化を破壊し、アートの中に様々なアジア人のタイプや背景を含めることでメディアの中での露出を増やすことを目的としてる。SAD ASIAN GIRLS CLUBこの活動は2人だけに止どまらず、タンブラーやインスタグラムなどのSNSを駆使して、参加型のアート・プラットフォームとなった。 同じような不満を抱えるアジア系アメリカ人の人たちが彼女たちに作品を送り、コラボレーションなどもしている。 (Photo by SAD ASIAN GIRLS CLUB) 影の薄いマイノリティ「アジア系」多くのアジア系アメリカ人が反応したのは驚きではない。 なぜなら移民大国アメリカで、圧倒的にメディアの中での露出が足りていないのが「アジア系移民」なのだから。 2008年以降、米国内の移民の「40%」をも占めているにも関わらず、他の少数派グループに比べてもその存在感は極めて低い。 米国にいるアジア人のステレオタイプとして1番よく言われているのが「Model Minority:理想的な少数派」。 一見、悪いことではないようにも聞こえるので差別が指摘されにくい。 SAD ASIAN GIRLS CLUBでもそれをテーマにした動画がある。 ※動画が見られない方はこちら この動画では、ステレオタイプに勝手に押し込まれたことで、精神的に参ってしまったアジア人の女の子たちの話が聞ける。 日本人にも必要な「ステレオタイプ」を押しのける勇気(Photo by SAD ASIAN GIRLS CLUB)日本の移民の数はここ10年で約2.6倍、海外からの旅行者は3倍。 さらに少子化が進み、これからは外国人労働者を積極的に迎え入れることになるだろうと予想される日本。 国内でも今後様々な文化と触れることになり、多文化主義へと移り変わっていくのは楽しみなのと同時に、多文化国家が抱える問題は他人事ではなくなる。 これまで単一国家として、ヨーロッパやアメリカに比べ、日常的に文化の違いを感じる機会が少なかった日本人にとって、日本にくる異文化の人とどう公平な関係を築くかが課題となってくる。 SAD ASIAN GIRLS CLUBの勇気ある姿勢を見習い、私たちも人種・性別の平等を信じ、行動に移していくべきではないだろうか。 via. 社会実情データ図鑑,JNTO この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!日本人女性が「従順なSEXの対象」として描写される理由 1.日本は本質的にヘン2.日本人は危ない3.日本の女性は従順西洋人の間で長年にわたって作り上げられ払拭されることのない「日本の迷信」3つだ。現に、3... ーBe inspired!
2016年08月02日(Photo by ↑Buster↑)日本でも配信が開始され、すでに社会現象と化しているアプリゲーム「ポケモンGO」。 歩きスマホによる事故や迷惑行為が懸念されているが、海外ではとんでもない事件が起こってしまった。 なんと、ポケモンを夢中でつかまえていた少年が「殺害」されたのだ。 ポケモントレーナーが殺害された「正当な理由」(Photo by Mirror Online)グアテマラで、「ポケモンGO」をプレイしている最中に18歳の少年が亡くなった。 彼の死因は車に轢かれたわけでも、崖から落ちたわけでもなく、住民に射殺されたのだ。 彼は夢中でポケモンを追いかけている間に民家の敷地へ勝手に入ってしまい、不法侵入者とみなされ、その場で住民に射殺された。 紛争や殺人が絶えない南米では、不法侵入者に銃を向けることは決して珍しいことではないが、亡くなった彼の目的は窃盗でも強姦でもなく「ポケモン」であった。 なんとも悲しいニュースだ。 セールストークが下手すぎる銃ショップ(Photo by States United To Prevent Gun Violence)海外の多くの国では、市民が当たり前のように銃を所持していることも少なくない。 一家に一丁、いや、父・母・子と1人一丁所持している家もあるようだ。 そんななかで、今から1年ほど前、アメリカ・ニューヨークに新しい銃ショップがオープンした。 扱っている商品はいわくつきの拳銃ばかり。 「これは子どもを殺した銃」 「これはある女性の大切なコレクションの1つだった。息子がこいつを使って彼女を撃ち抜くまでは」 訪れた客に対し、店主はひとつひとつの銃の歴史を説明する。 そして、気まずい雰囲気で話を聞いていた客は、何も買わずに店から出ていくのだ。 この「世界一ヘタクソなセールストーク」で売り上げ0を目指しているのは、アメリカのNPO団体States United to Prevent Gun Violenceである。 彼らは銃による事件事故防止活動を推奨し、今回の銃ショップオープンは、銃の恐ろしさを市民に伝えるキャンペーンGuns With History(銃の歴史を知れ!)」の一環として期間限定で行われた。 店内には隠しカメラが設置されており、実際に訪れた客の神妙な面持ちを捉えた動画も残されている。 ※動画が見られない方はこちら 彼らが銃ショップをオープンした目的は、「銃を売らないこと」だったのである。 この動画はカンヌライオンズのフィルム部門でシルバー賞を受賞し、アメリカだけではなく世界中の人々からも注目を集めた。 国民が【危険な銃】を欲しがる理由(Photo by Hilts uk)アメリカでは、最近もナイトクラブでの乱射事件が発生した。 最新のデータによると、アメリカでは1日に92人が銃によって死亡している。 そのうち58人は拳銃を使用した自殺を図っている。 アメリカの自殺者数は、欧州でもトップクラス。 合法的に拳銃を持つことが難しくなく、「より簡単に」自殺ができるのだ。 そして拳銃自殺の場合、「未遂」になる可能性は低く、致死率はほぼ100%なのである。 2009年のオバマ政権以降、アメリカでは銃を購入する際の身元調査が義務化されるなど、長い銃社会の歴史を変えようとする動きが出てきた。 しかし、国民の思いは複雑だ。 銃の規制対策が発表されて以降、奇妙なことに、銃の展示販売会を訪れる人の数が増えたのだ。 「規制される前に買わなくては、子どもの命を守れないだろう」 小さな子どもを連れて、会場を訪れる父親もいる。 アメリカの人々にとって、銃は「身を守るために絶対に必要なもの」なのだ。 他の誰かが銃を持っている以上、彼らは銃を手放すわけにはいかない。 残念ながら、先ほど紹介した架空の銃ショップをオープンしたGuns With Historyの取り組みは、銃を持つ自由を訴える団体により糾弾されている。 「銃を持たない日本」を守る(Photo by boris drenec)一般市民の銃の所持が法律で許されていない日本においては、乱射事件など想像もつかない。 家を出た途端にライフルの弾丸が炸裂するなど、誰も危惧していないのだ。 「武器を持たない当たり前」を未来にも継承していくためには、「武器のある恐ろしさ」に対して無知ではいけない。 ポケモントレーナー射殺事件を「他人事」だと思っていると、私たちの社会にもいつのまにか「武器」が導入されていても気づけないかもしれない。 レアなポケモンと引き換えに命を落とすことがないよう、“銃がなくても安全な日本”を守っていかなくてはならない。 via. MAGAME RIRI, カラパイア, ROCKET NEWS 24, 海外反応! I LOVE JAPAN この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「人間の命」からできた「人間の命」を奪う凶器” 2億7千万台。この数字が何を表しているか分かるだろうか?アメリカ全土の市民が所有している銃の合計だ。計算すると、88%もの市民が銃を所持しているとい... ーBe inspired!
2016年08月02日(Photo by konbini.com)“落書き”のようだが、本来強いメッセージ性を持っているはずのスプレーアート。 実際になんて書いてあるのか、読めることは少なくないだろうか? そんなスプレーアートを描き手に代わって“見やすく読みやすく”変えた、1人のアーティストがいた。 (Photo by gizmodo.jp)<よくあるグラフィティの描かれた壁> “グラフィティ”と呼ばれるスプレーで描かれたストリートアート。 美術性が高く世界的に認められるグラフィティアーティストがいる一方で、“アート”とは言いがたい“落書き”が町には溢れている。(Photo by gizmodo.jp)<見やすく描き直されたグラフィティ> 許可を得ずに公共物に文字や絵を描くのが違法なのはもちろんのこと、グラフィティは町の景観を壊す“不快なもの”とされ、ペンキで塗り消すなどの除去がされてきている。 だが、「消す」よりもいい方法があると考えたアーティストがいた。 「グラフィティは、なんて書いてあるのか読みにくいものが多い。これでは描いた本人の大事なメッセージが伝わらないのではないか」という考えから、このプロジェクトは始まったのだ。(Photo by konbini.com)描き直されたグラフィティはインターネット上で見かける、検索されやすい単語などを並べた“ タグクラウド”をイメージして作られたという。 はっきりとした書体で読みやすく、込められたメッセージも見る人に伝わりやすいものに変わった。(Photo by Wikipedia)(Photo by konbini.com)日本でも、バンクシーやバスキアのような“グラフィティアーティスト”の名が知られてきてはいる。 だが、街中に描かれているグラフィティには“センスのないもの”が依然として多く、人々のグラフィティに対する印象は良くないままだろう。 “きれいに描き直されたグラフィティ”なら、洗練した印象を与え、グラフィティを好まない人々にも認められるかもしれない。 それはともかく、かっこよく描いたはずのグラフィティが人に描き直されてしまうなんて、なんという皮肉だろうか。(Photo by gizmodo.jp) via. Konbini Magazine, ギズモード・ジャパン, Mathieu Tremblin この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“フランスで復活。バンクシーが生み出した「“難民風”スティーブ・ジョブズ」。” 先日、Apple社の前CEOのスティーブ・ジョブズがフランスの「シリア難民キャンプ」の壁で突如“復活”を遂げた。彼の格好はいつも通り「イッセイミヤケの黒いタートルネ... ーBe inspired!
2016年08月01日(Photo by flavorwire)google コカコーラ LEGO おなじみのメーカー名が体いっぱいに刻印された赤ちゃん。実はこれは、あなたの生まれた時の姿です。 全身ブランド名だらけの赤ちゃん(Photo by flavorwire)全身タトゥー入りの赤ちゃんが現れ、人々に衝撃を与えた。 赤ちゃんの体に刻まれた文字を見てみると、“LEGO”や“Apple”、“コカコーラ”など、誰もが知っている大手メーカーの名前が入れ墨されているではないか。 この衝撃的な赤ちゃんの姿は、オーストラリア出身の新進デザイナーDietrich Wegner氏の作品である。 もちろん入れ墨はフェイクだが、全身に文字が刻まれた赤ちゃんの姿は非常にショッキングであり、一度見たらなかなか忘れることができないだろう。 Dietrich Wegner氏は作品を通して「広告業界の悪影響」を訴えた。 私たちは生まれた瞬間からテレビやラジオ、雑誌などのCMに晒され続け、自分で選択しなくても企業の商品やサービスが体の中に刷り込まれてしまう。 それを分かりやすく表したのが、「入れ墨だらけの赤ちゃん」なのである。 テレビから流れる「子ども向けの毒」(Photo by Wayan Vota)子どもたちが1年間に目にする広告はおよそ40,000点と言われている。 テレビCMは、時に過剰なほど「商品の素晴らしさ」をアピールする。 ほっぺたが落ちるほど美味しそうにハンバーガーを食べる映像や、人気のキャラクターが玩具を使っている姿など、消費者層が一目見て「欲しい!」と思わせるためならば、少々オーバーな表現を使うことなど、珍しくないだろう。 まだ情報を選別する能力が乏しい子どもたちは、テレビから流れてくるコマーシャルを鵜呑みにしてしまう。 大好きなアニメのキャラクターがファーストフードを「いっぱい食べてね!」とPRすれば、何の疑問も持たずに彼らは大量のファーストフードを食べるだろう。 知らぬ間に小さな子どもの思考や行動をコントロールしてしまう、言わば広告は「毒」のようなものだ。 親の教育力を上回るテレビCMの影響(Photo by Orphen)アメリカ心理学会とアメリカ小児学会では、テレビCMが子どもに与える影響を明らかにするための興味深い実験が行われた。 実験内容は、3〜5歳の75人の子どもを集め、間にコマーシャルを挟んだアニメを見せるというものだ。半数の子どもはフライドポテトのCM、半数の子どもはりんごのCMを見せられた。 番組終了後、子どもたちに「どちらが食べたいか?」と、フライドポテトとりんごの2種類の食券を提示し、好きなほうを1枚選ばせたところ、ポテトのCMを見た子どもの7割がポテトの食券を、りんごのCMを見た子どもの6割がりんごの食券を選択するという結果になった。子どもたちが明らかにCMの影響を受けて食べ物を選んでいることが分かる。 また、同実験で食券を選ぶ際に、半数の子どもには親が「健康的な食べ物を選びなさい」と事前に伝える試みを行ったが、それでもフライドポテトを選ぶ子どもは大勢いた。親に助言をされたとしても、テレビCMの影響はそれをも上回るということだ。 その食べ物、本当に好きなもの?(Photo by Jeremy Brooks)私たちは幼い頃から無数の広告に晒されて生きてきた。 自分が意識しないところで「この商品は絶対に素晴らしい!」という宣伝文句を刷り込まれ、必要か必要でないか、好きか嫌いかを考える余地もなく、強制的に「選択」させられている可能性が考えられる。 現在、自分が“好んで”口にしたり身につけている【商品】が、本当に自ら選択して手に取ったものなのか、今一度考え直してみるべきなのかもしれない。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「安さ」ではなく「フェアさ」を消費する時代。 アメリカ料理。そう聞いてあなたは何を想像するだろう?ハンバーガー、ホットドッグ、ピザ。最近、日本で少しずつ普及しているタコスやブリトーもアメリカ料理... ーBe inspired!
2016年07月29日(Photo by Rainforest Action Network)満員電車で出勤し、タイムカードに打刻。 朝礼を終えたら業務開始。 そんな毎日にウンザリしているあなたに朗報がある。 マイナスイオンで包まれた、大自然の森林オフィスが近い未来に誕生予定なのである。 Amazonが提案する【マイナスイオン全開】オフィス(Photo by The New York Times)いかに効率よく作業ができるかというところに重点を置かれるオフィスの環境。 デスクがずらっと並び、早朝から深夜まで蛍光灯の下で社員が働く…… そんなお世辞にも「心地良い」とは言い難いオフィスのイメージが一般的である中、アメリカ・シアトルのAmazonでは新しく建設予定のオフィスを、全面的に“森”にしてしまおうという計画が進行中だ。 オフィスの名前は「spheres」。 オフィスの中には複数のツリーハウスが吊り橋で繋がっており、会議室の壁にはツタが這う。 車内には小川が流れ、水のせせらぎを聞きながら仕事をすることができる。 植物は世界各国の様々な地域から取り寄せられたものだ。 「spheres」はまだ未完成であるが、“社員が最高にリラックスすることで作業効率も最高にアップする”という会社の方針は、世界の同業者たちから羨望の眼差しを浴び「俺もAmazonに転職しようかな」と考え始める人々が続出しているようだ。 完成は2018年を予定している。 社員はスイーツ食べ放題のITオフィス(Photo by Paul Townsend)職場で手軽にお菓子を買うことができるオフィスグリコは有名だが、シンガポールにあるFacebookのオフィスでは、なんと社員は甘いものが食べ放題なのである。 会社の至る所にアイスやお菓子のケースが設置されており「ご自由にどうぞ」と、勤務中にいつでもスイーツが食べられるように準備されているのだ。 無料でお菓子が食べ放題とは、肥満や虫歯を気にしてしまう一方、アイデアを捻出することが仕事のエンジニアにとって、甘いお菓子は貴重なエネルギー源となる。 また、同オフィスでは内装にアートを取り入れて目でも楽しむことができるように工夫が為されている。 オフィスの壁には「仕事と人生について自由に書き込みができるコーナー」があり、社員がそれぞれ自分の思いを書き記しているようだ。 こういった企業の試みは、社員の仕事に対する苦痛を軽減し、「家のようにリラックスできるオフィス」を実現している。 鎌倉の“和”を活かした畳のオフィス(Photo by Minori)斬新なオフィスを創り上げているのは、海外の企業ばかりではない。 日本のIT企業面白法人カヤックは、本社を鎌倉市に構え、オフィスに畳を取り入れた。 日本家屋のような作りは開放感があり、離れた場所で仕事をする同僚の姿もよく見える。 そして、デスクの代わりに「ちゃぶ台」を用いているところも独特だ。 1人ひとりがパソコンに向き合い、それぞれ作業をすることが多いエンジニアたちも、ちゃぶ台と畳のある空間では自然と会話もはずむのではないだろうか。 職場というよりも「茶の間」に近いオフィスである。 カヤックの畳敷きのオフィスは、2008年にグッドデザイン賞を受賞した。 外側よりも内側に投資する(Photo by fish NC)従来の企業では、CSRなどに力を入れることで会社全体のイメージアップを図っていたが、現在は「どれだけ社員に投資したか」という点で評価されることが多くなった。 会社の外部に対して注力するばかりでなく、内部……つまり会社を動かしている1人ひとりの社員へ投資し、企業の基盤をよりしっかりとしたものにしていこうという風潮が強まってきたのである。 紹介した事例以外にも、「おひるねタイム」を導入して社員のモチベーションを高めたり、「飲み会補助金制度」を取り入れて、他の部署の社員同士が積極的に交流する場を作ろうとするなど【働く人々への投資】に重きを置いている日本の企業は増加中だ。 成長を続ける企業は人材を「人財」と捉え、人件費やオフィス経費を惜しまない傾向がある。 そうすることで社員の流出を防ぐと同時に、モチベーションを高めることで、会社全体の生産性も高まるのである。 しかし、居心地が良すぎて仕事をサボってしまったり、反対に深夜まで会社で残業をするような結果になってしまったら本末転倒。仕事とプライベートの区切りは、どんなに快適なオフィスでも忘れてはいけない。 via. livedoor NEWS, The New York Times, みんなのオフィスまとめ, 面白法人カヤック この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“カラフルな環境がクリエイティビティを生む!世界の次世代オフィス5選” 無機質なオフィスはもう古い!色彩効果の秘密に隠された、あなたの仕事の能率を最もあげる「色」をあなたは知っていますか?... ーBe inspired!
2016年07月29日(Photo by Alexa Meade Art)ニートから有名アーティストの仲間入りをした女性がいる。 29歳という若さでだ。 しかし、彼女の経歴からはとても「アート」という言葉が浮かび上がってはこない。 実は、政治の世界をずっと志していた彼女。 彼女自身も、自分が政治以外の道を目指すだなんて想像ができなかったという。 彼女の人生に何が一体起こったのか。 「3D」に逆らう「アート」(Photo by Alexa Meade Art)(Photo by Alexa Meade Art)今、世界のアート界を賑わせている作品がある。 それは、従来の紙に絵を描くという視点を逆転させ、実在する「人」や「物」をキャンバスにして、現実世界に溶け込ませるといった手法をとる作品だ。 この絵を描いたのはアレクサ・ミードという29歳の女性である。 3Dプリンターやバーチャルリアリティが叫ばれているなかで、3次元の物体に手を加えて、2次元に見せるという手法は斬新だ。 この新鮮な驚きがウケ、スペインのブランド『Desigual』の広告を手掛けたり、車メーカー『MINI』の日本でのイベントでコラボしたりと、彼女は世界中から引っ張りだこである。 「自分」の「人生」への問いかけがきっかけ(Photo by Alexa Meade)若くして着々と世界に注目をされている彼女だが、最初から才能があったわけでもないし、小さいころからアーティストを目指していたわけでもない。 実は彼女は俗に言う「秀才」であった。 大学は、各誌の大学ランキングにおいて、超難関と位置付けられることが多い『ヴァッサー大学』に入学。 そこで、政治学を学んでいた。 そして、その中でも成績優秀であった彼女はあのオバマ大統領の選挙キャンペーンにおいて、インターン生として受け入れられたという経歴も持つ。 もちろん、将来も政治関係の職に就くつもりであった。 しかし、卒業間近というある日、自分は本当にこのままでいいのかと、ふと思ったという。 政治学問の上をずっと歩いて来て、その先には政治に関する道しかない。 自分でさえも、自分が何か他のことをする姿を想像できない。 しかし、そんな自分の人生に自分自身は満足できるのか……。 そう思った彼女は、人生に変化を加えるため、他に何をしたいか模索した。 その結果アートという道を選ぶことに辿りついたのだ。 そのまま卒業をしていれば、政治家としての多くの可能性を秘めていた。 きっと高収入も約束されていただろう。 しかしそれを捨て、別のフィールドで可能性を探す決意をしたのだ。 「秀才」から一気に「ニート」へ(Photo by Alexa Meade)そうしてアーティストとして生きることを決めた彼女。 しかし、今まで芸術の勉強をしてこなかったため、どうやって進めていけばいいかさえも分からなかった。 ワシントンの地下に借りたアトリエに籠り、独学でアートを学ぶ日々。 何が分からないかも分からず、悔しい思いもたくさんしたという。 もちろん収入はゼロ。 アーティストとして生きるため、人生を「リセット」したからだ。 中途半端にアート以外の事はしないと決めた。 そのため、アルバイトもしなかった。 だが、もう戻ることができない状況に身を置いた彼女は強かった。 自分で考えていても答えが見つからなかった彼女は、とにかく好きなアーティストたちにメールを送って「どのようにして今の地位を築いたのか」を問いただしたのだ。 そのアドバイスからさまざまなインスピレーションを得た彼女。 そして、この作品の形に辿りついたのだ。 今ではその作品が、世界中の人々を魅了している。 思い切った「リセット」を(Photo by André Prata)もしかすると、彼女がここまで強かったのは、自分の人生を思い切って一度「リセット」したからかもしれない。 自分の周りに、あれもこれも溢れていると、結局自分はどうしたいのか分からなくなってしまう。 ものに溢れ、やらなければならないことに溢れている現代に置いて、自分にとって大切なものを見つけるには「リセット」が有効なのであろう。 一時期、断捨離や断食が流行した。 それは、目に見えるところからリセットをすることで、メンタルにも影響を与えているからだそうだ。 きっと私たち自身も「リセット」を求め、その心地よさは分かっているのだ。 だが、それに必要な勇気がなく中途半端なリセットで終わってしまうことが多いのではないだろうか。 もちろんリセットボタンを押すように簡単なことではないが、彼女が見せたように、何かに迷ったら勇気を持ってすべてを白紙にしてみるといいだろう。 するとあなたの気持ちも楽になり、自ずと道が開けるに違いない。 via. WIRED, TED.com, CINRA.NET, エル・ガール・オンライン, The Great Discontent, Instagram, The Washington Post, The Guardian, VIVE, @DIME, CNN.com この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!““健康”になりたかったら、“失業”を選べ。” 失業率が高くなると、犯罪率も上がって治安が悪くなる。失業率が高いと、人にとってよくないことばかり起こるというのが社会の通説だ。ところが、ある研究によると失業... ーBe inspired!
2016年07月29日(Photo by Axel Taferner)最後に絵を描いたのはいつか、あなたは思い出せるか? 絵を描いたり、色を塗ったり。何かを創造することは日頃のストレス発散に効果的だと言われている。 「絵を描くこと」とは長らく無縁な人にこそ試してほしい「簡単なイラストコンテスト」を今回は紹介したい。 「大人」も「子ども」も変わらないクリエイティビティこのイラストを見て、あなたはどんな人が描いたと思うか? 小さな子ども?それとも大人?実は「30歳の男性」が描いたものだ。 このイラストの下部には作者のサインが書かれている。 このサインは作者が中学生のときに、友達と「芸能人になったら…」なんてふざけて妄想しながら、考えたサインだそう。 そして、それ以来、自分のサインとしてこれが成立しているという。 社会人になり、仕事に追われる日々を送り、「絵を描くこと」とは無縁になってしまった彼(ゆたか氏)。 しかし、このサルを描いたことで、このサインを思い出したというのだから「イラストの力」はとても大きいのかもしれない。 さらに、彼のこのサルの絵には、「世界を救う可能性」があるというのだ。 下手でも、上手でも関係ない。「サルの絵」が世界を救う。(Photo by よこはま動物園ズーラシア)先ほどの男性が題材に描いたサルはアカアシドゥクラングールという種。 「世界一美しいサル」とも呼ばれているが、絶滅危惧種レッドリストに載っている。 その原因は、森林伐採で生息地が孤立していることや密猟などだ。 このサルの絵を描いて、「#チャリティイラスト美しい猿」のハッシュタグをつけてインスタグラムやツイッターに投稿すると、このサルの支援に役立てられるという。 プロもアマチュアも、大人も子どもも描く「サルの絵」(Photo by Radek Cerula )あらゆる人がこのサル、アカアシドゥクラングールを描いている。 描く人が大人でも子どもでも、プロでもアマチュアでも関係ない。 大切なのは自分で何を表現したいと思ったのか、何を考えて描いたかだ。 だけど、何も考えずに描いたっていい。 アーティストにも「何も考えずに描く」人は多いかもしれない。 <新進気鋭の人気イラストレーターpomodorsaによる>(Photo by pomodorsa) tumblr : :@pomodorosa <若い女性を中心に人気のイラストレーターNozomi Yuasaによる>(Photo by Nozomi Yuasa)tumblr : <こども部門応募作品> ハッシュタグひとつで完成する『インスタグラム絵画展』今回、サルのイラストを募集するキャンペーンを仕掛けたのは、英国生まれの自然派コスメブランド「ザ・ボディショップ」。 その名も、「バイオブリッジキャンペーン」だ。このキャンペーンは、生物多様性ホットスポットに緑の橋「バイオブリッジ」を作り、絶滅危機に瀕する希少な動植物の生息地を復元することを目的としており、2020年まで続くという。 その第1弾としてベトナムの熱帯雨森に住む“世界一美しい猿”ともいわれるアカアシドゥクラングールはじめ、希少な動植物を救うために世界中のザ・ボディショップで取組まれている。 同キャンペーンの一環として、日本のザ・ボディショップが独自に“国内にいるこの希少種のサルを直接的に支援しよう”とチャリティイラストコンテストを開催していることが、多くの人が「サルのイラスト」を描いている理由だ。 イラストの上手い下手に関係なく、あなたが描いたイラストに「#チャリティイラスト美しい猿」というハッシュタグをつけてインスタグラムやツイッターに投稿するか、作品をメール送付または郵送するだけで応募&寄付が完了する。 『#チャリティイラスト美しい猿』というひとつのハッシュタグで繋がったイラストたちは、インスタグラム上でサルを救おうという思いの込められた「インスタグラム絵画展」となるのだ。1イラスト応募につき10円が、日本で唯一アカアシドゥクラングールを飼育している「よこはま動物園ズーラシア」でこの種の繁殖活動に役立てられる。 大人部門・こども部門(小学生以下)があり、こども部門応募にはハッシュタグ『#こども部門』を加える。 各部門の入賞者にはプレゼントもあり、応募作品の一部は9月1日より「よこはま動物園ズーラシア」で展示される。 “いい大人”にこそ描いて欲しいサルの絵(Photo by Katherine Donaldson)このキャンペーンは個々人が「イラストを描く楽しさ」を見つけるきっかけとなるだけでなく、イラストの力でどれだけソーシャルグッドを生めるのかを知る社会実験的な役割を果たすだろう。 イラストの応募締め切りは8月15日。 子どもの夏休みの課題や、親子で参加してみるのもいいが、長い間イラストを描いていない、そんな“いい大人”にこそ参加してみて欲しい。 「下手くそだから」とか変なプライドは捨てて、一度描いてみたら新しい景色が見えるかもしれない。 「世界一美しいサル」の写真を眺めながら、自分の捉えたサルの姿を描いてみてはどうだろうか? 詳しくはこちらから。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!世界一美形なサルに、彼女ができない深刻な理由 世界一美しい女性、花、海、昆虫…誰もが聞いた事ある「世界一美しい○○」という謳い文句。そんな中で、「世界一カラフルで美しい」と言われているサルを知っているだ... ーBe inspired!
2016年07月28日(Photo by lena ermakova)世界中に4億人のユーザーがいるとされているインスタグラム。ある日、インスタグラムが女性たちのヌードに占拠された。バストトップには「手のひら」の絵文字。 そう。あなたの考えている通り、「揉んでください」というメッセージである。 セクシーな美女たちが「おっぱい」の写メで伝えたかったこと(Photo by ramalila)インスタグラムでは、2014年4月よりヌード画像をアップすることが禁じられている。 これまでヌード画像をアップしていた女性たちはこの取り決めに大反対。 小さな絵文字をバストトップに貼って、なんとか検閲を回避するという苦肉の策を考えたのである。 こういった流れをうまく活用し、乳がんのセルフチェックを女性たちに勧めていこうと目論んだのが、イタリアのNGO「ANT Foundation」。 同団体は「#touchthem」というアカウントを取得し、「手の絵文字でバストトップを隠した写真をアップしてください!」と世界中の女性たちに促し、「日頃からバストに触れて体の異変に気づくこと」の大切さを訴えかけたのである。 このキャンペーンは、世界の4億人以上のユーザーがいるインスタグラムで爆発的に流行。 海外セレブや有名女優も絶賛し、絵文字を使用したヌード写真を投稿すると、多くのファンが彼女たちの写真を見るためにインスタグラムを開いた。結果、世界84カ国で、3800万件のインプレッションを取得することに成功した。 膨大なユーザーを抱えたインスタグラムをフィールドにしたこと、そしてこのキャンペーンが「ちょっとエッチであったこと」が功を奏し、老若男女・国籍・宗教問わず、日頃から乳がんに関心がある女性だけでなく、セクシー写真をこっそり見ようとした男性まで、「乳がんのセルフチェックの大切さ」に気づく機会となったのだ。 女性たちから嫌われる乳がん検診(Photo by Pacific Northwest National Laboratory-PNNL)世界中で乳がんに罹患する女性は年々増え続けている。 乳がんは女性かかる悪性腫瘍第1位だ。 しかし、早期発見やセルフチェックへの意識はまだまだ低い。 アメリカでは年間に70%の女性が乳がん検診を受信しているのに対し、日本人の受診率は20%に満たない。 その背景には、「マンモグラフィーが痛そう」「子どもを産む予定がないからつい検診を後回しにしがち」という女性たちの心理がある。 また、初期はほとんど痛みなどの自覚症状がないため、「まさか自分が乳がんになるわけないわ!」と油断している人も多い。 日本の企業が開発した「おっぱいへの思いやり」(Photo by JBLM PAO)乳がん検診は痛いから嫌!という女性たちの声を受けて、FUJIFILMが女性に優しいマンモグラフィを開発した。 初期乳がんも早期発見できるデジタルマンモグラフィである。 乳房を押しつぶされ、何度も撮影をされるマンモグラフィ検査は女性たちに最も嫌われている。これが受診率を下げる要因でもある。 しかし、どんな小さな兆候も見逃さず、一度の撮影で検査が済むデジタルマンモグラフィは、女性たちの負担を最小限に抑えることが可能なのだ。 こういった「おっぱいに優しい企業の取り組み」が増えることで、日本人の乳がん検診受診率が増えるのではないだろうか。 パパもおじいちゃんも「おっぱい」を意識しよう(Photo by zen Sutherland)乳がんの早期発見を促すピンクリボン運動は、日本でも積極的に為されているが、“ピンク”という色の固定観念があるためか、これらは「おっぱいがある女性たちだけ」を対象にした啓発に終わってしまうことが多い。 乳がんは成人女性の体に起こる問題ではあるが、男性のパートナーや家族、親子間、若い世代の人々にも早期発見・セルフチェックの大切さを伝えていくことによって、乳がんで命を落とす女性は減っていくのではないだろうか。 恋人やお母さんのおっぱいを守るのは、あなたかもしれない。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!ステラマッカートニーが促進!“暴力反対”を「白いリボン」で訴える人々 『アウェアネスリボン(Awareness ribbon)』という言葉をご存知だろうか?直訳すると「気づきのリボン、認識のリボン」というような意味。リボンを身に付... ーBe inspired!
2016年07月28日(Photo by Ed Yourdon)失業率が高くなると、犯罪率も上がって治安が悪くなる。 失業率が高いと、人にとってよくないことばかり起こるというのが社会の通説だ。 ところが、ある研究によると失業率は「人の命」を効果的に救えるという。 (Photo by Ed Yourdon)自分の体をもっと健康にしたいと思ったとき、あなたは何を試みるだろうか? ジムに通う?電車に乗らないで歩く?週末にランニングをする? 新しいトレーニング方法を取り入れるのが一般的かもしれないが、人が健康的になるのに非常に効果的なのは、なんと“失業”なのだ。(Photo by Saundi Wilson)米・バージニア大学の研究によると、州の失業率が1%上がると1万3千人の市民が健康になるという。 これは1976年から2013年までの州レベル・国レベルのデータを使って分析された。 この研究が暴いたのは、不景気で失業者が増えているときほど、運動などの健康に良い行動をしたり、人との交流を活発にする人の割合が高いということだ。(Photo by GOOD Magazine)また、1%の失業率の上昇で13,000人が「命を落とさずに済む」ことがわかったという。 これについて、経済学者のライアン・D・エドワーズは、「失業率の高いときのほうが、人々は仕事や仕事に伴う移動ではなく、睡眠や食事の用意、飲食、人との交流、それからだんらんに時間を費やしているからではないか」と述べている。 仕事によって生じるストレスがないことから、ストレスが原因となる病気も防げるのだろう。 さらには、通勤する人が少なければ交通量が減り、事故の件数が減るということまで言われている。 そういうわけで、健康面に関していえば、“失業”は人にとって悪いことではないようだ。(Photo by Ed Yourdon)この研究からもわかるように、仕事を持つだけ・それで経済的に豊かになるだけでは人は健康で幸せにはなれない。 経済的に豊かでありながら、人との交流や運動、そしてだんらんができる十分な余裕が欲しいものである。 ワークライフバランスを重んじることで生活に余裕を持たせるなど、働き方に対する新しい考え方をもっと取り入れていくことが必要ではないか。 via. GOOD Magazine この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“労働時間に革命を!北欧で「1日6時間」しか働かないの理由” 近年「オフィスからイスが消えている」のをご存知だろうか?以前も紹介したように“「座りすぎ」は健康に悪く、死をもたらす”と言われており、2002年にアメリカ大統領の諮... ーBe inspired!
2016年07月27日(Photo by Ahmed Abd El-Fatah)先日、選挙権が引き下げられてから、最初の選挙が行われた。 歴史的な1日ともあって、連日多くのメディアが「選挙とはなんぞや」について取り上げていた。 しかし、それでも投票率は思うように伸びなかった。 次には東京都知事選も控えるが、それに対する人々の関心も気になるところである。 これから、日本はどこに向かうべきなのか。今一度考えるときが来たのかもしれない。 「参院選」の「課題」(Photo by Eddie Markka)先日行われた参院選。 投票率は54.7パーセントと前回よりも2.09ポイント上昇したものの、過去4番目の低さという結果に終わった。 今回の選挙から選挙権年齢が18歳に引き下げられたこともあり、メディアでも今まで以上に選挙について取り上げることが多かった印象を受ける。 それにも関わらず、18歳の投票率は51.7パーセント、19歳に至っては39.66パーセントと思うほど投票率が伸びず課題を残した。 しかし、それとは反対に、期日前投票数は過去最高の1598万6898人。 前回から23パーセントも上昇し、参院選で期日前投票が始まった2004年以降、増加の傾向をたどっている。 この要因は、制度が定着したことに加え、期日前投票所が全国で約500ヵ所増えたことが挙げられるだろう。 全体の投票率は下がっているにも関わらず、期日前投票率が増加しているということは、一概に国民の政治への興味が薄れてきているとは言えないのかもしれない。 「いい香り」漂うオーストラリアの投票所(Photo by Dani Neal)それでは他国ではどうなのか。毎回90パーセント以上の投票率を誇るオーストラリアの選挙は、日本とは全く違う。 オーストラリアの選挙はまるで地元のお祭りのような雰囲気なのだ。 選挙を盛り上げているものの一つが、選挙のたびに投票所に登場する「スナグ」と呼ばれるソーセージ屋台。 このソーセージは投票に来た人に無料で振る舞われ、これを目当てに選挙所に訪れる人もいるほどだ。 こんな状況に、同国のターンブル首相は批判するどころか大歓迎。 「オーストラリアの民主主義はソーセージのジュージュー焼けるにおいがなければ成り立たない」とまで発言をしている。 オーストラリアでは決められた投票所でなくても自分の好きな投票所で投票ができ、選挙は必ず土曜日に行われる。 そのためお出かけのついでに都合のいい投票所で投票し、そのまま遊びにいくというパターンも多いそうだ。 オーストラリアでは、正当な理由がなく投票を棄権すると、20オーストラリアドル(約1,600円)の罰金が科せられるという背景もある。 しかし、選挙が出かけるチャンスになっている人が多いということを聞くと、投票率が高いのは、罰金だけが原因ではないだろう。 日本でも行われた「選挙イベント」(Photo by So-net)実は今回の選挙でも、日本で同じように選挙に付加価値をつけようと取り組んでいた地域がいくつかあった。 例えば、札幌市の「エロゲ販売店」では、投票会場でもらえる投票証明書を持って行くと商品が割引になるサービスが実施された。 また、神奈川県の商業施設でも、施設内の約20店舗で投票証明書を見せると割引や「ドリンク無料」などのサービスが受けられるというイベントを実施した。 いずれの店舗もこれを機に集客に成功し、多くの人で賑わいを見せたという。 「時代」に合った方法を(Photo by Joe Brusky)前日投票や、選挙に付加価値を付けることによって投票へ行く意欲が高くなっている。 それは、決して選挙に興味を持つ人が減少しているわけではなく、「投票へ行くこと」へのハードルが高くなっているということを意味しているのかもしれない。 期日前投票が開始された2004年よりも前は、選挙日は1日のみであった。 国民が選挙権を勝ち取り、その大事な歴史を実感しなければならないという意味では、この「1日のみ」という日程は重要なポイントであっただろう。 しかし、現代では、休日の貴重な1日を選挙に費やすということに対し、残念ながらハードルが高いと感じている人も多いのかもしれない。 平日は夜遅くまで働き、時には休日までも働く人が多い今の時代。 そんな時代において、ゆっくりできる貴重な1日を、数分の投票時間のためだけに着替えをして、投票所に移動をしてというのは必ずしも簡単なことではない。 選挙の方法も、時代に合わせて変化をしていくべきなのかもしれない。 via. REUTERS, BLOGOS, NHKオンライン, 伊藤陽平, DK, J-CASTニュース, Yokohama Official Visitors’ Guide, 産経ニュース この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「投票したい人がいない」からこそ、選挙に行くべき理由。” 「政治家になりたい人には、本来ロクな人間はいない」20世紀を代表するイギリスの政治家であり、軍人であり、文学者。第二次世界大戦中に首相となり、英国の戦争を主... ーBe inspired!
2016年07月27日(Photo by Ted McGrath)人間のDNAからレザーバッグを作ろうと思い立って始まった、このプロジェクト。 その名も「ピュア・ヒューマン」。 しかもこのプロジェクトで使用されるDNAは、かの有名な英国人デザイナーのアレクサンダー・マックイーン。 あなたが彼の皮膚を手にする日も遠くないかもしれない。 人間から作るレザー(Photo by t.gorjanc)<マックイーンのDNAから作る革製品のデザイン> 人間のDNAからレザーを作るプロジェクト「ピュア・ヒューマン」を始めたのは、世界3大アートスクールと呼ばれる大学の1つであるセントラル・セント・マーチンズ(英・ロンドン)に通う学生だ。 ピュア・ヒューマンプロジェクトは、“遺伝子情報の保護の欠点”について世の中に問題提起する目的で始動した。 そして、テクノロジーが商業のシステムをどう変えられるかを試そうという意図もあるようだ。 有名デザイナーのDNAから作るレザー製品(Photo by Pure Human by Tina Gorjanc on Dropr)<マックイーンのDNAから作るレザージャケットのデザイン> 使われるDNAは、有名デザイナーのアレクサンダー・マックイーンのもの。 彼は同プロジェクトを始めた学生と同じアートスクールの出身で、2010年に他界している。 このプロジェクトで、マックイーンの残っていた髪の毛のDNAからレザーを作り出して製品を作ることで、彼への尊敬の念を表そうとしているのだ。(Photo by t.gorjanc)<マックイーンのDNAから作る革製品のデザイン> しかも、マックイーンの家族の協力を得ることにも成功している。 マックイーン自身が「デザイナーとしてあらゆるものの『限界』を超えようと挑戦してきた」ことを知っているからだ。 一方で、複数のメディアによればブランドのアレクサンダー・マックイーンはこのプロジェクトには関わっていないそうだ。 「素材を生み出すこと」を超えて(Photo by Tom Mannion)<学生が作った人間のDNAをつかった製品の特許申請書と生地見本> まだマックイーンのDNAからレザーが作り出せているわけではないが、科学者たちによると、既に実用されているDNAを再構築するテクノロジーを応用できるかもしれないという。 今回紹介した「ピュア・ヒューマンプロジェクト」の魅力は、人のDNAから素材を生み出すことだけではない。 レザーを得るために動物を殺すのではなく、今あるものから作り出すということは、ファッション産業を持続可能なものにするために有用かもしれない。 via. GOOD Magazine, Pure Human by Tina Gorjanc on Dropr, iNews この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「高級革バッグ」に隠された“生々しい”真実。” とあるタイ・バンコクのラグジュアリーなショッピングモール。買い物をしにきたカップルが、フラッと高級そうな革製品ブランド店「THE LEATHER WORK」へ入って... ーBe inspired!
2016年07月26日(Photo by Shiori)「アート」という言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか? ピカソ、モネ、レオナルド・ダ・ヴィンチ?それともウォーホル? 世の中にあるものはすべてアートになり得る。 お菓子の包み紙だって、コンビニの袋だって、タバコの箱だって。 ①キャンベル・スープ缶(アンディ・ウォーホル)(Photo by PROLorenz Seidler)大量消費社会、そして資本主義社会を象徴するモチーフを作品に多く使ってきたウォーホル。 工場で大量に生産され、大量に消費されていく「キャンベル社のスープ缶」を大量に並べた作品を出したことはアート史において画期的だった。 今でもなお、現代アートやポップアートと言えば“ウォーホル”、“キャンベル・スープ缶”が代名詞だ。 ②99セント(アンドレアス・グルスキー)(Photo by artscape)アメリカの“99セントストア”、日本で言う“100円ショップ”のような大量生産された低価格の商品を扱う店を撮った作品。 カラフルなパッケージが目を引くが、これほどまでに大量生産された商品が並べられているのを見ると人間のエゴの恐ろしさを感じずにはいられない。 ③トラッシュ(パスカル・ロスタン、ブルーノ・ムロン)(Photo by Jeremie Baldocchi)<写真は俳優トム・クルーズのゴミ> フランスの写真家・パパラッチによる、有名人の出すゴミ袋を回収して中身を並べて撮影した作品。 捨てるゴミにこそ、それを捨てた本人の“本当のパーソナリティ”が表れるのではないかという考えをもとに実行したプロジェクトだった。 世界の人の出すゴミを撮った「ワールド・トラッシュ」という作品も興味深い。 ④プラスチックバッグス・オブ・ニューヨーク(@plasticbagsofny)(Photo by Plastic Bags of NY)無惨な姿で捨てられるニューヨークのプラスチックバッグの写真を投稿するインスタグラムのアカウント。 「ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク」で人々が語ったことの引用を載せており、一つ一つのプラスチックバッグにも物語があるように感じさせられる。 プラスチックバッグを適当にもらって適当に放り投げるなんてしてはいけないとメッセージを発信しているようにも思える。 ⑤NYC Garbage(Photo by NYC Garbage)パッケージデザイナーによるかっこよくパッケージされたゴミだ。 価格は日本円で5千円〜1万円くらい。 ニューヨークだけでなく、LA、ゲイ・マリッジ(同性婚)、ジャイアンツなどをテーマにしたクールな作品ばかりで、一般的に“無価値”とされているものに価値をつけていることが特徴だ。 ニューヨークやLAのエッセンスを詰め込んだゴミは旅の思い出に買うのもいいかもしれない。 大量消費社会と“現代アート”(Photo by Eddie O.)この類いの作品を見ていると、アメリカ社会が題材となっている場合が多い。 それほどアメリカの大量消費文化は程度が甚だしいのだ。 筆者もアメリカで生活したことがあるが、“使い捨て”の文化にはかなりの衝撃を受けたのを覚えている。 毎食プラスチックの皿やフォークを使っては捨てて、手やテーブルを拭くのもタオルではなくペーパータオルを使うのは珍しいことではなかった。 さて、まわりにあるなんでもないと思えるものこそが面白いのは、そういうものが皮肉にも“記号”として現代の大量生産・消費社会を成り立たせているからだ。 そこらじゅうに溢れている大量生産された商品やゴミなどの“無価値”とされるものに価値や意味を見出すのが現代のアートかもしれない。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「ポイ捨て」は「アート」だ!” 土曜日の明け方。渋谷。センター街。ポイ捨てされた「ゴミ」で街一帯が覆われます。そんな渋谷のセンター街に落ちているタバコそのままを3Dスキャンし、シルバージュエリ... ーBe inspired!
2016年07月24日(Photo by TED)父親が失業し、貧困のあまり中学を「中退」した。 生きるだけでも精一杯のはずであったのに、たった14歳のその少年は、「村の未来」のために「電気」をつくることを決心した。もちろん、そんな「学」はない。 貧困の村を苦しめた「干ばつ」(Photo by ILRI)南アフリカのマラウイ共和国にあるマシタラ村。ここに、これからこの村の未来を変える少年が誕生した。 彼の名はウィリアム。ここマシラタ村は決して裕福とは言えないながらも、それなりに人々が生活できるほどの仕事や食料は備わっていた。 しかし、2002年。ウィリアムが14歳になったとき、この街を一変する事態が起こってしまったのだ。――干ばつだ。 それも、過去50年で最悪と言われる干ばつである。人々は仕事を失い村人は飢餓に苦しむ日々を過ごすこととなった。もちろん、子どもも学校に通える状況ではなくなり事実上閉鎖状態に。事態が良くなることを願い、ただひたすら耐えるという状況が続いた。もちろん、ウィリアムの父も失業。ウィリアムも中学校を「中退」した。 「誰か」ができたのだから、「誰だって」できる(Photo by Mike Lee)がしかし、ウィリアムは「耐え」なかった。彼は立ち止まるのではなく、少しでも前に進もうと動いたのだ。学校に行けなくなった今、彼がとった手段は図書館に通うことである。 無料で本を読むことができる図書館に毎日通い、とにかく本を読んだそうだ。そして彼は、そこで1冊の本に出合うことになる。その本のタイトルは『Using Energy』。風力発電に関して書かれた本である。 彼はその本のページをめくった瞬間に絶句した。書かれている言語は英語。英語の勉強をしていない彼はもちろん内容は分からない。が、なんだかこの大きな物体が人々を救えるような気がしたのだ。 そして、彼は決心した。「この機械(風力発電)を作って村を救おう」と。念のため言っておくが、彼は英語が読めないのはもちろんのこと、科学的知識や数学の知識も持ち合わせていない。しかし、彼は当時を振り返ってこう語る。 「本に写真が載っているということは、誰かがこの機械を作ったということ。それなら自分にもできるはずだと思ったんだ」この日から彼の果敢なチャレンジが始まった。 「できる」はずだから「諦めない」(Photo by Rocky Mountain Land Library)(Photo by YouTube)(Photo by World Camp)彼にとっての手掛かりは本の「写真」と簡単に書かれた「挿絵」のみ。必要な材料さえも分からない。そもそも、貧困で苦しんでいる村に有効な材料などあるわけがない。 しかし、彼は写真を頼りまずはにゴミ捨て場から使えそうなものを拾ってみた。プラスチックのパイプ、プロペラ、車のバッテリー……。これが使えるか分からない。が、使えないかも分からない。進めてはやめ、考えては続け、決して諦めることなく、写真と挿絵のみを頼りに見ようみまねで風力発電の作業を黙々と進めていった。 そして3ヶ月後。なんと第1基目となる風車を完成させてみせたのだ。当時、この行動を起こした彼は、村人たちからの笑いものであったそうだ。来る日も来る日も無謀とも思える風力発電作りに取り掛かる彼に、「あいつは頭がおかしくなった」とあざ笑う人や、「マリファナをやっているのか」と冷ややかな目で見る人もいたそうだ。大勢の大人がたった14歳の少年に対して……。それでも彼は諦めなかった。 彼の中に「できない」という選択肢は全くもってなかったのだ。 いつか「彼の言葉」に出会う人のために(Photo by TED Conference)その後、2006年には2基目の風力発電が、2007年には3基目の風力発電が完成し、現在までに完成した計7基の風力発電が村の暮らしを支えているという。 電力を得ることができたマシタラ村は、貧困を立て直すことができたのはもちろんのこと、なにより夜に灯る灯りが人々の心を癒していったそうだ。今では当時、彼をあざ笑っていた村人たちが電気を求めて列をなすこともあるという。 現在28歳になった彼はTEDのプレゼンテーションの中でこう語っている。 「夢を追いたくても私のように貧困の最中で苦しんでいる、貧しいすべての人に向けて言いたいことがあります。神のご加護がありますように。そして、彼らがいつかこのスピーチをインターネットで見たときのために。私はただ、『自分を信じて下さい』と言いたいです。何が起ころうとも決して諦めないで下さい」 あなたの「夢」はなんであろうか。 それは無謀だとしても、それに大きなリスクが伴うとしても、一歩踏み出せばその夢は叶う気はしないだろうか。ここに、たった1冊の本の挿絵から「電力」を生み出した「少年」がいるのだから。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!体温?海水?重力?「0円エネルギー」が11億人の不電生活者を救う。 このユニクロのCMでご存知かもしれないが、電池いらずの懐中電灯を発明したカナダのスーパー女子大生が今話題となっている。カナダ出身のアン・マコシンスキー氏。2... ーBe inspired!
2016年07月22日(Photo by McLean County Museum of History)世界一美しい女性、花、海、昆虫… 誰もが聞いた事ある「世界一美しい○○」という謳い文句。 そんな中で、「世界一カラフルで美しい」と言われているサルを知っているだろうか? しかも彼らは絶滅の危機に瀕しているという。 「世界一美しいサル」が危ない。彼らを救うにはどうすればいいのだろうか? 世界一美しいサルが危ない 「過去35年間で生物多様性は1/4以上減少した。また、地球上の80%の生物種は、最も森林破壊の危機にさらされている熱帯雨林に生息している」ーWWF(世界自然保護基金) 「全世界での資源の消費と汚染レベルは、地球が耐えられるレベルを40%上回っている」ーBioregional 「世界の森林の80%が荒廃または破壊されている」ーグリーンピース 「気候変動により、2030年までに食品の価格は50~60%以上引き上げられるだろう」ーオックスファム ベトナム北部・中央部の熱帯雨林に生息する「世界一美しいサル」、アカアシドゥクラングール。(Photo by よこはま動物園ズーラシア)彼らは森林の違法伐採等により、住む場所を奪われ、絶滅の危機に瀕している。 違法伐採を取り締まる法律は存在するものの、伐採をする者はなくならず伐採された自然の再生をしなければ動物たちは生き伸びられない。 また、このサルを標的とした狩猟も横行しているため、数の減少度はなかなか抑えられない。 世界一美しいサルの一匹「レジー」(Photo by THE BODY SHOP)「レジー」という愛称をもつアカアシドゥクラングールが存在する。 彼はベトナム中北部クアンビン省の「生物多様性ホットスポット」で暮らす。 ホットスポットとは、生物多様性に富んでいるけれど、人間活動により存続の危機にさらされている場所のこと。 レジーが住み処としていた森林は1500種以上の固定種を持ち、地球上でも珍しい植物が数多く見られる貴重な森林。 しかし近年、伐採により分断が進み、レジーたちの住む場所を失ってきているのだ。 生息地を失った生き物は、次の生息地がないと絶滅してしまう。 レジーと貴重な生態系を危機から守る方法があるのだろうか? 「レジー」らを救う「バイオブリッジ」という奥の手。(Photo by Buckle up, Bitch)<オランダのバイオブリッジ> 『バイオブリッジ(森の回廊)』と呼ばれる伐採された森林をつなげるという方法が存在する。 バイオブリッジなら、伐採された森の部分に緑の道(橋)を作り、分断された森をつなぐことで、そこに暮らす動物たちの生息地を広げられるというのだ。 伐採によっていくつにもわけられてしまっている森をつなぎ合わせれば、生態系を徐々に取り戻していくことが可能となり、レジーたちのような絶滅危惧種の孤立を防ぐことができる。 レジーの恋人探しを手伝おう!(Photo by THE BODY SHOP)「レジーを救おう・レジーの恋人探しを手伝おう」 そんなキャッチフレーズでキャンペーンを行なうのは、ザ・ボディショップ。 「企業には世界をよくする力がある」という考えをもとに設立された、スキンケア製品や化粧品のブランドだ。 先ほどから話に登場している猿の「レジー」は本キャンペーンで救おうとしているアカアシドゥクラングールの愛称。 バイオブリッジでレジーたちの生息地が広がれば、森林伐採によって会えなくなった彼らの幼なじみや初恋のあの猿にまた会えるかもしれない。 そのようにしてレジーが相手を見つけ、子孫の数を増やしていくことができれば、絶滅危惧種から抜けられる可能性も高いのだ。 まずはレジーが恋人を探せるように、森林を再生し蘇らせる「バイオブリッジを作ること」で、彼らの生息地を保護・復元していくことが絶滅の危機への対応策だ。 <バイオブリッジキャンペーン動画>The Body Shop Officialさん(@thebodyshop)が投稿した動画 – 2016 5月 25 2:40午前 PDT ※動画が見れないかたはこちら。 レジーたちを救えるのはあなたかもしれない。(Photo by The Body Shop Official)今年で設立40周年となるザ・ボディショップ。 ソーシャルグッドを掲げる企業として2020年までに達成する14の目標のひとつが、レジーたちのような絶滅危惧種を救うバイオブリッジなのだ。 キャンペーン期間中は、ザ・ボディショップの店頭またはオンラインショップで1回買い物をするごとに売上金額の一部が寄付され、1㎡の熱帯雨林の再生に役立てられるという。 そう、ザ・ボディショップのキャンペーンに参加することが、「世界一美しいサル」を救う一歩となるのだ。 詳しくはこちら。 また、ザ・ボディショップはバイオブリッジによる森林の保護や復元の活動に、国内のNGO団体を現地パートナーとして長期合意を結んでいる。 さらに、生態系を守ること以外にも地域コミュニティの持続可能な生活そして資源の持続的利用できるよう手助けしているという。(Photo by THE BODY SHOP)実は日本で唯一、レジーと同種のアカアシドゥクラングールに会える場所がある。 それは「よこはま動物園ズーラシア」だ。 当園は設立当初より絶滅危惧種の動物の保護、繁殖活動に力を入れている。 今月20日に、ザ・ボディショップが開催するイベントでは、アカアシドゥクラングールの初の人工哺育に成功した当園のスペシャリストによるトークショーが行われる。 まずはこの美しい猿にまつわる物語を身近に感じてみることから始めてもいいかもしれない。 <※イベント終了>バイオブリッジキャンペーンのキックオフ『レジーナイト』
2016年07月22日株式会社ポケモン・Niantic・任天堂の3社共同開発によるスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が、7月22日(金)、日本でも正式に配信開始。 ついに日本でも幕開けとなったポケモンGO。世界各国ではすでに社会現象となり、事件や、犯罪などの二次災害も起こっているほど。 待ちに待った日本のポケモンファンたちよ、今すぐダウンロードして外へ出よう! *iTunes*GooglePlay 見てるだけでワクワクするトレイラー動画はこちら。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!『ポケモンGO』という社会現象がもたらす二次災害 先週の金曜日に日本でもサービスが開始したスマホ向けゲーム「ポケモンGO」。今や、プレイ可能の国では、多くの人が街中でスマホを覗き込み、社会現象と化しているほど。... ーBe inspired!
2016年07月22日(Photo by lincolnblues)先週の金曜日に日本でもサービスが開始したスマホ向けゲーム「ポケモンGO」。 今や、プレイ可能の国では、多くの人が街中でスマホを覗き込み、社会現象と化しているほど。日本でも「ながらスマホ」をする人が続出し、「ポケモンGOが原因の交通事故が相次いでいる」という。 そんなポケモンGOが世界中で引き起こした危険な現象、つまり「ポケモンGOの闇」を5つご紹介したい。 ①ポケモンGOはアメリカの陰謀だった説(Photo by Dave Russell)ロシアではポケモンGOを「米国の特殊機関がスパイ活動のために開発した」と見なし、国家の安全保障を揺るがす恐れがある“陰謀”だとして、禁止を求める動きが出ている。 ポケモンGOとCIAの関係も報じられており、諜報機関にプライバシーを侵害され、ゲームをすることでCIAの情報収集につながっているとロシアは考えたのだ。 ロシア下院の共産党議員は、ポケモンGOが最先端の戦争で米国を利するために使われ、利用者のスマートフォンの撮影情報がスパイに悪用され得ると主張。 プーチン政権はこの勧告に基づき、「禁止するかどうか決める可能性がある」と検討中だそうだ。 ②死因「ポケモンGO」(Photo by Sergio)ポケモンGOに集中しすぎて、断崖絶壁から転げ落ちる人がアメリカのカリフォルニア州に存在する。 落下したのは20代はじめの男性2人。ポケモンに誘われるまま立入禁止の柵の裂け目の穴をくぐって中へ侵入し、二人とも落下。意識不明だったところを消防に救助された。 幸い軽傷で済んだそうだが、たかが“ゲームに殺された”なんて、死んでも言いたくないものですね。 ③ポケモンGOで、地雷へGO(Photo by Doctor Popular)旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナでは、ポケモンGOに熱中した人が地雷原に迷い込むケースが相次いでいる。同国の国土には、1992~1995年の紛争で埋められた地雷がまだ何万個も残っているためだ。 そこで地雷撤去に取り組むNGOがフェイスブック上で、ポケモンを捕まえようとして地雷原などの危険区域に入ってしまう人に「地雷への注意を促す標識を守り、見知らぬ場所には入らないように」と呼び掛けたそうだ。 日本には地雷は埋まっていないが、踏切や信号を見過ごして、電車や車に突っ込まないように気をつける必要がありそうだ。 ④ポケモンGOが破壊する「安全」(Photo by Doctor Popular)一方、東南アジアのインドネシアでは、7月20日に、国軍報道官が兵士が勤務中にポケモンGOで遊ぶことを禁止する命令を近々出すことを明らかにした。 理由は「安全保障上の脅威になる」とのこと。国軍は、軍敷地内の施設が「ポケモンGO」でむやみに撮影されることを警戒しているそうだ。 また、利用者に混じり、外国のスパイが立ち入り制限区域に入ることも懸念しており、国軍報道官は禁止令について「われわれの基地を守るための措置だ」と話している。 日本でも、国会や米軍基地の近くでは「安全保障上使用禁止」なんてことも起こりうるかもしれない。 ⑤ポケモンGOを利用したリアル“ロケット団”(Photo by Andrew Tran)最後は、アメリカのミズーリ州オーファロン市。現地の7月10日に同市警察は、フェイスブック上で、4人組の武装した窃盗団を逮捕したと発表した。 説明によると、この4人組の窃盗団は黒いBMWをスーパーの駐車場に停め、ポケモンを捕まえるためのモンスターボールや、道具、経験値、さらにはポケモンのタマゴなどはゲーム内のマップに出現する「ポケストップ」に他のプレイヤーの目印である「ビーコン」を追加してプレイヤーを誘い込んだという。 逮捕された窃盗団は、なんと約1000万円もの罰金が科せられたそうだ。 ポケモンGOを使う際は、目的地に不審な見知らぬ人がいないかどうか注意したほうがいいかもしれない。 期待と不安が込められた「ポケモンGO」(Photo by Jim Groom)つらつらと5つ、ポケモンGOが引き起こした「危険な現象」を挙げたが、「ポジティブな現象」も見受けられるそうだ。 例えば、精神医学の専門家がうつ病などメンタルヘルスの不調の改善に効果があると指摘したり、ポケモンGOを使ったデートサービス「ポケデート」が始まっていることなど。 健康になったり、いい出会いがあったりと好ましい一面を持ちつつも、人や社会を変えてしまう恐ろしいパワーをも持つポケモンGO。 アメリカでは、ピークを越えユーザーが減少中だそうだが、まだまだユーザーが増えている日本では、ポケモンGOがこれからどんな「危険な現象」をもたらすのか不安でしかたがない。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「9時出勤」という制度が日本人の生産性を下げる。 「始業時間に遅れまい」と、人を押しのけ駅の階段を駆け上り、定員を裕に超えた満員電車に無理やり乗りこむ。赤信号になりそうでも、颯爽と横断歩道を渡り切る。そんな光景、日... ーBe inspired!
2016年07月21日(Photo by MoDOT Photos)週に2回の「燃えるゴミ」の日。「燃えないゴミ」は2週間に1度。「資源ゴミ」は毎週末。 自治体ごとに少しずつ差はあるが、日本の家庭で排出されたゴミはそのようにして回収されていく。いらなくなったもの、使えないもの、壊れたもの、腐ったもの。私たちは黙々とゴミ袋に詰め込み、回収車に託す。 しかし、もしも自分が持っている1袋の「燃えるゴミ」が高額で売れることが分かったら……? 国の悩み事は「ゴミ不足」環境問題や福祉の分野において他国よりも一歩先を行く国、スウェーデン。地球と人に優しい暮らし方を追求するスウェーデンの最近の悩み事……それは、「ゴミが足りないこと」である! 今や、ほとんどの国がゴミ処理問題に頭を抱えている中で、スウェーデンではゴミが不足しており、なんと近隣の国からわざわざゴミを輸入しているというのだ。 その理由は、ゴミをエネルギーに変えるため。 スウェーデンは、ゴミを燃やす時に出る水蒸気で発電タービンを回し、そこで作られた電力が国中に供給されているのだ。また、燃焼によって生じる熱は、厳しい冬を乗り越えるための暖かさとしても利用されている。 まさに、ゴミを【生きる力】に変えている国と言えよう。スウェーデンではゴミの99%が再利用され、新たなエネルギーとして生まれ変わる。 ゴミはあればあるほど困るもの、という概念を一掃する試みに、世界中の人々が驚きを隠せないでいる。スウェーデンの人々はゴミを「価値ある資源」と捉えているようだ。 世界一のゴミ大国・日本(Photo by dmitri_66)スウェーデンが他国からゴミを輸入する一方、日本は【世界ナンバー1のゴミ排出国】として、その名を轟かせている。 年間に1人あたり320kgのゴミを排出している、と言ってもピンと来ないかもしれないが、ゴミ排出量2位のフランスにおいては1人あたり180kg、3位のドイツでは140kgという数字と比較すると、日本人がどれだけ大量のゴミを出しているかが分かるだろう。 日本ではゴミ問題に対して3R(リデュース・リユース・リサイクル)が提唱されているが、ペットボトルや古紙を違う形に変えるリサイクルにもまた莫大なエネルギーと資金が必要だ。そして、市場において大量生産・大量消費が主流となっていることもゴミ問題がなかなか解決に至らない原因である。 日本人に必要な努力は「必要なものを必要なだけ生産・消費すること」と「ゴミの形を変えるリサイクルではなく、ゴミをそのまま使うリユースを心がけること」ではないだろうか。 【素材は天然ゴミ】超個性派ファッション(Photo by DailyMail)東アフリカ、エチオピア南部に住むダサネッチ族のファッションが注目を集めている。アフリカ民族の独特な文化はジャーナリストによって世界中で報じられているが、身につけているファッションが「ごみ」で作られているというダサネッチ族の服飾文化は、世界的に見ても非常に珍しいのではないだろうか。 瓶の蓋や腕時計、使い古しのSIMカードなど、彼らは身の回りに落ちている「ごみ」を利用してヘアアクセサリーやネックレスを作っている。大人も子どももこれらを身につけ、世界に2つとない超・個性派スタイルを演出しているのだ。ゴミの色や形は様々であり、1人ひとりの個性を際立たせる。 古来より自然と調和し共生してきた彼らは、「新しいものをどんどん作り出す」のではなく、「すぐそこにあるものを上手に活用する」方法で、新たなファッション文化を生み出したのだ。ゴミ大国日本は、彼らの精神を見習うべきかもしれない。 ゴミを売って億万長者になれる未来(Photo by Eric)私たちが袋に詰めて業者に回収してもらっているゴミたちは、見方を変えれば【価値のある宝物】なのかもしれない。 ゴミから生まれるエネルギー、ゴミから生まれるファッションアイテム……ゴミから創造するというアイデアは日本人には馴染みがないかもしれないが、まだ誰も気づいていないゴミ○○を発見すれば、億万長者になれる可能性だってあるだろう。 まずはゴミ箱の中から「まだ寿命があるものはないか」を探してみよう。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!Be inspired!が厳選。クールで、ファッショナブルなゴミ4 ゴミから作られたファッションアイテムというと、どんなイメージを思い描くだろうか?ダサい、くさい、もろい…などネガティブなものばかり思いつく人もいるだろう。し... ーBe inspired!
2016年07月21日(Photo by Reo Takahashi)「みんな思ったよりも背が高かった。夫は2メートルちょっとだから、日本で一番背が高い人になるんじゃないかってみんなが冗談を言っていたのだけど、そんなことはなかったのよ(笑)」 そう初めて訪れた日本の感想をもらし、フランクな雰囲気で始まった今回のジャネット・ピアソン氏へのBe inspired!独占取材。 なんと彼女は、米・テキサス州で毎年3月に開催される音楽、映画、インタラクティブの三部作で構成される大規模なフェスティバル『サウス・バイ・サウスウエスト(以下SXSW)』の映画部門の敏腕トップディレクターだ。 2008年にSXSWの映画部門プロデューサーに就任以来、数多くのヒット映画やインディペンデント映画が世に出る前の選考を行なっていたジャネット・ピアソン氏。 ミニシアター新宿シネマカリテで7/22(金)まで開催されている「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」に合わせ初来日した彼女に「本当に良い映画とはなにか」贅沢にも伺った。 「新しい才能」を見つけるならSXSWで(Photo by Chris Goldberg)SXSWは米・ユタ州で開催されるインディペンデント映画の宝庫として知られる「サンダンス映画祭」に続く第二の映画祭で、規模は仏・カンヌ映画祭と同程度だが、客層の面では全く異なりカジュアルでエッジが利いているのが特徴だ。 SXSWにはどの応募作品も必ず審査員が見て審査するというポリシーがあり、新しい才能の発掘にも力を入れている。 ここで上映される作品のほとんどが世界で初めて上映されるものであることから数多くの映画バイヤーたちも訪れるという。 「魅力ある映画」とは(Photo by Reo Takahashi)Q. SXSWで公開される映画を選ぶのに関わっているのですか?それともコンセプトを決めるだけですか? 私は作品の選考にも深く関わっています。自分だけでやっているのではなくチームで協力していて、2500の長編映画と5000の短編映画が出品され、最終的にフェスで流す長編を140作品、短編は110作品まで絞らないといけません。ですが毎年いい作品が来ているため少し多めに上映しているのが事実です。応募作品を見てどれにするのか選ぶのは大変大きな仕事なのです。楽しそうに聞こえると思うけど、実際に楽しいと思えるのは自分が好きな映画に出会えたときだけで、それまでは本当に大変です(Photo by kris krüg)Q.どんな基準で選んでいますか? いろんなジャンルの作品をフェスのために選びたいから、映画を10のセクションに当てはめ、それぞれから一定数の作品が上映できるように映画を選考していきます。笑えるものも、ホラー映画も、予算をかけて作ったものも欲しいし、かなりの低予算で作った作品もいい、それからドキュメンタリーやノンフィクション、逸話、音楽映画、世界を巡るものなどさまざまなジャンルの作品を求めているのです。選ぶ基準は、主に『私たちの心を動かすか』。私たちの心に話しかけてくるようなものか、それで私たちの感情はどう反応するのか。私たちが映画を見るとき、本当に多くの映画を短時間で見る。ひとつ見たあとにひとつそしてまたひとつ。一晩で12本とかね。でもこんなにたくさん見ていても、抜きん出ていて心を動かされるものは見つかります Q.選んだ作品に似たような傾向はあると思いますか? どうしてもバイアスはかかってしまうとは思っています。同じような作品ばかりになってはいけないので自分に問いかけ直すようにしているけれど。私が好きな作品がどんなものかというと、『自然』であるもの。私たちは主題に対する創作力や独創的なアプローチを求めています。例えば、2年前に『Krisha』(原題)というアメリカの感謝祭の日に家族が集まって食事をしている様子を描いた映画があったけれど、感謝祭をテーマにした映画は山ほどある。描かれすぎていて面白くないテーマだと思った。でも見始めて3分くらいで、なぜか引き込まれて、それがどうしてなのかわからなかった。これを撮った彼には才能があって、他の映画にもありそうな場面なのに続きを見ずにはいられなかったのです。私たちが求めているのはそんな映画です インディペンデント映画の現在(Photo by Reo Takahashi)Q.「インディペンデント映画(自主制作映画やメジャーなスタジオに属さない映画)」や「ドキュメンタリー映画」。両映画とも、普通のハリウッド映画系の一般的な娯楽映画と比べて強いメッセージが込められていることが多いのにもかかわらず、見に来る観客の数が少ないが、この状況をどう捉えますか? それは大きなトピックね。夫そして私もインディペンデント映画に長く関わってきたけれど、80年代や90年代初頭にはインディペンデント映画でも高いリーチを誇ったものがあった。だけど、時代はこういった映画にとってはどんどん難しくなってきているのです。テレビで契約できるチャンネルも昔と比べてうんと増えてきているから。もっと多くの人が見てくれるといいと思うけれど、私の仕事は面白いと思った映画や才能のある人を応援すること、そして彼ら自身の作品を試せるような機会を生み出すことだと思っています。その質問に対して簡単な答えはないけれど、『面白いもの』をこれからも保っていきたいと思っています。今まであまり多くの人に読まれないような本をたくさん読んできたけれど、自分にとっては大きな意味があった。そういうものはそれでいいと思っているの ジャネット・ピアソン氏をインスパイアするもの(Photo by Matthew C. Wright)Q.ジャネットさんが今まで最もインスパイアを受けたものは何ですか? 私の好きな作品を創るアーティストからは大きなインスパイアを受けていると思う。私はアーティストではないけれど、アーティストの才能を助けたり観客と結びつけたりすることは本当にエキサイティングで私の人生に意味を持たせていると思う。その才能は音楽でも書き物でも映画でも。才能のある人の育成し、才能に磨きをかけ、また批評するということは素晴らしい。 それは私が大切にしていることです 「独自の視点」というエッセンス(Photo by Pete Zarria)「独自の視点」で物事にアプローチすべきなのは、インディペンデント映画界だけの話ではない。 自分にしかできないことを持つことは、自分の生きたいように生きていくために必要だ。 ジャネット・ピアソン氏の話を聞いていると、今まで聞いたことのない映画のタイトルや監督の名前が多数出てきて圧倒されたが、“自分にしかわからないもの”を愛することの大切さに気づかされた気がする。(Photo by Reo Takahashi) <イベント概要> 「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」7月16日〜22日ミニシアターの新宿カリテが「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」の一環として、SXSWで上映された厳選作品を日本でも上映する初の試み。ラインナップは多ジャンルから選ばれている。 最終日の7月22日(金)の上映作品はおバカ映画でも超社会派映画でもあるという「ロアー」(原題:ROAR)で、特別ゲストトーク<映画宣伝いまむかし>を上映前に聞くことができる。 会場の新宿シネマカリテの詳細はこちらチケット購入ページはこちら <SXSW TOKYO SCREENING WEEK 2016 | EVENT TRAILER>見られない方はこちら この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「世界を変える、社会を変える、映画特集」 何か大きな“不正義”が世界で起こったとき。たとえ心の中で怒っていても、「どうせ私ひとりにできることなんてない」と私たちは押し黙ってしまう。その方が楽だから、... ーBe inspired!
2016年07月21日(Photo by DizDau)「自分のことが好きか?」そう聞かれたら少し返答に困ってしまう。 生まれてからずっと付き合ってきたからこそ気に入らない容姿や、自分だからこそ知っている自分自身の嫌な性格は必ずしも受け入れているとは言い切れない。 しかし、それも含めて愛することができたらどんなに素晴らしいことか。 世界中にいる、「自分のことが大好きだ!」と胸を張って言える人たち。そんな彼らから自分を愛するためのヒントをもらいたい。 「アフロのパパ」が伝える「信念」(Photo by YAHOO!NACHRICHTEN)(Photo by YAHOO!NACHRICHTEN)あるときにはロック調に決め、またあるときには白い衣装をまとってしなやかに決める。 大きな天然のアフロが印象的なこの二人は、ベニーさんとその娘のジャクソンちゃん親子だ。 お揃いの「アフロ」が印象的なこの写真は、父ベニーさんがInstagramに投稿し話題に注目を集めているもの。 ベニーさんがこの写真を投稿し続けているのには、単なるファッションではなく父としての信念がある。 「アフロ」というと、必ずしもオシャレなイメージがあるわけではなく、ときには人と違うことから差別されることも彼自身あったという。 しかし、だからといって自分自身への誇りを失うべきではないと彼は強く思っているのだ。 この思いを、ジャクソンちゃんにも貫いて欲しいと思った彼。 それを身を持って伝えるため、かっこよく決めた「アフロ」の写真をアップし続けることを決心したのだ。 彼は、ジャクソンちゃんにこう語っている。 「周囲といい関係を築くためには、まず自分を愛さなくてはだめだよ。先祖から受け継いだ大切な財産であるアフロに自信を持ちなさい」 ぽっちゃり体系は「誇り」(Photo by Jessamyn Stanley)(Photo by Jessamyn)ジャスミンさんは、イギリスでヨガのインストラクターをしている女性。 ヨガのインストラクターと聞くと引き締まったスタイルを想像しがちであるが、彼女はぽっちゃり体系を持つインストラクターだ。 しかし、彼女のレッスンは毎回満員。 イギリスのみならず、他国からもオファーがあるほどである。 多くの人から支持を得ている彼女であるが、その理由はどうやら彼女の腕前だけではなさそうだ。 それは、彼女が自分自身について語ったこの言葉から感じ取ることができるだろう。 「自分の事を嫌って、マイナスなエネルギーを体に与えてはいけないわ。今までの人生と共にある自分自身を愛してあげることが大切なの」 多くの人が、自信に溢れる彼女といることによって、自らも自信や勇気をもらっているのだ。 「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が愛される理由(Photo by PROAlison Clarke)自分のことを愛する彼女たち。 そのパワーは、自分だけではなく、周りをも巻き込むのかもしれない。 それを証明した人の一人が、世界で支持されているデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドであるだろう。 労働者階級の家庭というデザインの世界とは程遠い世界に生まれた彼女は、現在の地位を確立するまでに人一倍の努力が必要であった。 私生活においては、結婚を2回経験。 現在の夫は元教え子の25歳年下の男性である。 それゆえ、世間から数奇な目で見られることもあるという。 それでも、彼女はどんなに歳を重ねても、他人になんと言われても、自分に絶対の自信があるという。 それは、「この身体で人生をずっと楽しんできた」からだそうだ。 彼女の洋服が支持される理由は、「自信」という彼女のパワーも関係しているのかもしれない。 あなたを愛するのは「誰」?(Photo by Nayeem Hossain Tanjir)自分を愛することができると、自分が幸せでいられることはもちろん、その周りの人たちも幸せにできるのかもしれない。 不幸な気持ちが生まれてしまうのは、他人と比べて自分の劣っている部分を見つけてしまうためである。 しかし自分自身を愛している人は、自分自身に満足をしているため、その「比べる」という作業をしない。 すると、その態度は周りからも心地よく、自分を愛する人がいるだけで周りも幸せになっていくのだ。 自分を愛することは簡単ではない。 誰にでもある嫌な部分も自分だけが知るけがれた部分も、すべてをひっくるめて認めなければならない。 しかし、それができるのもまた、あなた自身しかいないのだ。 小さな行動かもしれないが、一人ひとりが努力をして自分のことを愛すことができたなら、その幸せが伝染し、世の中が少し平和に向かっていきそうだ。 via. YAHOO!NACHRICHTEN, bennyharlem, My Name Is Jessamyn, Jessamyn Stanley6 Things Happy People Never Do, DU BOOKS この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“世界に認められた「醜い」からこそ「美しい」モデル” 「一重の小さい目が嫌だ」「足が太いからミニスカートは履かない」誰もが持っているコンプレックス。そして私たちはそれをどのように隠すか、どうやって克服するかを常... ーBe inspired!
2016年07月20日(Photo by Phill MV)ゴミから作られたファッションアイテムというと、どんなイメージを思い描くだろうか? ダサい、くさい、もろい…などネガティブなものばかり思いつく人もいるだろう。 しかし、ここで紹介するアイテムは、既存の「ゴミ製品」の概念を超えるものばかり。 人に自慢したくなる“ゴミ”からできたファッションアイテムをBe inspired!が4つ厳選した。 ①アディダス製、ゴミで作られたスニーカー。(Photo by GIZMODO)アディダスがParley for the Osiansとコラボレーションして作った「海のゴミ」(魚を捕る網)でできたスニーカー。 グリーンのゴミの色が生かされたクールな色使いが特徴的だ。 まだ販売はされてないが、この度50足限定でアディダス×Parley for the Osiansのオンラインコンテストの賞品として提供されることになった。 市販される際にはゴミ製スニーカーの一大ブームが起きるかもしれない。 ②パタゴニアが投資したスケボー、「フィッシュボード」。(Photo by Bureo)(Photo by Bureo)環境汚染の原因となっている魚の網からできた魚型のスケボー。 その名も「フィッシュボード」。 他にはない形とデザインがクールだ。 作っているのはプラスチック再利用のパイオニアとして知られるアウトドアブランド「パタゴニア」が投資した会社の「ブレオ」。 スケーターも、ファッションとしてスケボーカルチャーを持ち運びたい人にもいい。 ③NY近代美術館でも売られている、プルタブバッグ。(Photo by Love&sense)アルミ缶のプルタブや底の部分を集めて作られたバッグ。 洗練されたデザインが認められ、ニューヨーク近代美術館MOMAショップでも販売されている。 このプルタブバッグを取り扱っているラブ&センスは、ブラジルのパートナー工場とフェアトレード(公正な取引)をしていることも特徴だ。 長く愛用してもらうことを狙い、新商品を毎シーズン出すようなことはしていないという。 シンプルながらゴージャスでもあるバッグは人に注目されること間違いなし。 ④銃弾を溶かしてできたハイエンドアクセサリー。(Photo by INHEELS ONLINE STORE)(Photo by INHEELS ONLINE STORE)カンボジアの負の遺産“銃弾”を溶かして作られたアクセサリー。 エッジが利いていてクールなデザインはロンドン在住のデザイナーによるもの。 負の遺産をも自分の味方につけるというポジティブなメッセージが込められているのも素敵だ。 これを作るブランドのインヒールズも、プラスチックゴミからできたアクセサリーや環境や社会に負担のかからない洋服をフェアトレード(公正な取引)して販売している。 「アップサイクル」という言葉がある。 リサイクルとは違い、再利用するだけではなく元の製品よりも次元や価値の高いものを作り出すという概念なのだ。 ゴミという「価値のないもの」に付加価値をつけることで「価値のあるもの」を増やしていくことは、持続可能な社会の実現にとって不可欠になるだろう。 via. GIZMODO, Engadget Japanese, Pouch, Bureo, STYLE WOMAN, artscape この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「捨てるが正義」をやめるべき理由。|【連載2】INHEELS岡田の「リアル・エシカル」” 「ミニマルな生活を目指して、ゴミ袋20袋分捨てました! 」ものを捨てることへのハードルが下がっている。むしろ奨励されている。いったいいつから、捨てる... ーBe inspired!
2016年07月17日(Photo by Gerald Streiter)あなたの所持金が突然0円になってしまったら、さてあなたはどうするだろうか。 必要なモノやサービスに対してあなたが差し出せるお金以外のものは何であろう。 その答えはあなた自身の「人生」であるのかもしれない。 図書館で借りるのは、「本」ではなく「人」(Photo by Human Library Organization) (Photo by The Plaid Zebra logo) 今や、図書館は「本」を借りるだけの場所ではない。 2000年にコペンハーゲンから始められた「ヒューマンライブラリー」は、その名の通り「人」を貸し出す図書館である。 この図書館に揃うのは、多種多様な「本となる人」。例えば、アーティスト、ホームレス、シングルマザー、ニート、ヌーディズムなどだ。彼らは、このヒューマンライブラリーに訪れた人たちに、自分の経験を本を読み聞かせるかのように語っていく。 この図書館への来場者は20代~60代とさまざまで、参加した人の多くが、今までの自分の生活圏では知ることのできなかった人の人生を知ることができ、視野が広がったと話している。 もちろん通常の図書館同様、このヒューマンライブラリーへの参加は無料。本(人)を借りるためのルールは、「本(人)を大切に扱うこと」、「敬意を持って接すること」のたった二つ。 現在この活動は、イタリアをはじめ、オランダ、ポルトガルなどヨーロッパ各地に広まりつつある。 支払いは、「時間」で(Photo by gail m tang ) ヒューマンライブラリーと同じく、価値をお金以外に置き対価を交換するサービスが「タイムバンク」だ。 これは、お金の代わりにあなたの時間を支払うというもの。 1時間働いた単位を「1」として、お互いのスキルや資源を交換し合うのだ。 例えば、あなたが料理が得意で、誰かに料理を1時間教えたのならば、あなたは「1」を手に入れることができる。 そして、あなたはその手に入れた「1」で、あなたが必要としているサービスを1時間分誰かから得ることができるのだ。 これは、あなた自身に付加価値を付けた、お金を介さないサービスの交換である。 この創始者と言われているエドガー氏は「この世の中に役に立たない人などいない」と語っている。 日本では、1時間6,000円で「人」を借りる(Photo by Katy Ereira) 実は日本にも「人」を借りるサービスがある。 「レンタル彼氏」、「レンタル友人」などと呼ばれているものだ。 これは、数時間、もしくは数日「人」を借りて、デートの練習をしてもらったり、友達のふりをして結婚式に出てもらったり、一定時間ただただ話を聞いてもらったりするというもの。 ここ数年でメディアでも取り上げられることも多く、知っている人も多いだろう。 しかし、この「レンタル○○」がヒューマンライブラリーやタイムバンクと違う点は「お金を支う」という点である。 その金額は平均して2時間で12,000円ほど。 この金額は、パートナーとなる人の経歴や年齢、過去にその人を利用した人からの口コミによって変化する。 最近、このサイレントパートナーのことを紹介した記事が海外のサイトに紹介されたのだが、そこでは「誰かに頼めばタダなのに」、「シャイ文化もここまでくると不思議」、「人によって金額が違うなんてひどい」という声が聞かれた。 人生の価値は「お金」で測れないはず(Photo by Christophe Ducamp) 海外でヒューマンライブラリーやタイムバンクが流行している中で、日本ではそれと同じような動きを「商売」として成り立たせてしまっている。 私たちは、人の人生や時間に金額をつけてしまっているのだろうか。 この「レンタル○○」の利用者の40パーセントはリピーターになるといい、その市場規模は年々上昇しているという。 これは、お金を払ってお願いをしたほうが負い目がなく楽であると考える国民性からかもしれない。 しかし、それは同時に、人の人生に値段をつけるということも意味してしまうのかもしれない。 人は生きた教科書のようなものなのだ。 そして、その教科書には決して値段をつけてはならないはずだ。 しかし、「レンタル○○」という言葉が珍しくない現状を見る限り、人の人生をお金で測る傾向が少なからずあることは大変悲しい事実だ。 via.humanlibrary,Human Library Organization,The Plaid Zebra logo,vimeo,Record-Bee,theweek,fakefriends,hagemashi-tai,ossanrental,petitkasegi,THE WEEKこの記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“ついに日本でも始まる。「タダでお金がもらえる」あの制度。” 「高い給料」をもらっている人。仕事を掛け持ちし、複数の収入源がある人。低賃金で働く人。収入がない人。誰でも、毎月、平等に「タダでお金がもらえる」制度... ーBe inspired!
2016年07月16日(Photo by Digital Buzz Blog)多くの女性が夢見る結婚式。 純白のウェディングドレス。素敵なチャペル。 愛する新郎との誓いのキス。 しかし、その裏には挙式費用や会場の手配、職場の同僚や友人に招待状を送る手間、親族間の挨拶などなど、正直なところ「めんどくさい」プロセスが山盛りである。 実際、結婚式の準備期間に破局したカップルは少なくない。 そんな従来の挙式スタイルを覆す、イマドキの結婚式が密かに話題となっている。 なんと、パソコン一台で結婚ができてしまうのだ! “ワンクリック”で結婚式完了!?※動画が見られない方はこちら IKEAが本拠地スウェーデンにてウェディングサービスを開始した。 その名も“Love at simplest”オンライン上で行うことのできる結婚式だ。 結婚したい2人が、まず会場を選ぶ。 オンラインショッピングを楽しむかのように「白い砂浜のビーチ」「潮風の気持ち良い船の上」「美しい木漏れ日の森の中」など、結婚式に相応しい場所を1つ選択するのだ。 ちなみにこれは実際に足を運ぶわけではない。 「結婚式の背景」の選択である。 次は招待客リストの作成。 旧来の結婚式では、会場のキャパシティを考えて、誰を呼ぶか、友達を何人呼ぶかなど頭を悩ませるが、このサービスではそんな悩みも不要。 新郎側も新婦側も、好きなだけ人を呼ぶことができる。 そして迎えた当日、新郎・新婦・聖職者・ゲストはそれぞれパソコンの前に座る。 そう、グループでオンラインのビデオチャットをする時と同じである。 パソコンの「会場」には全員の顔が映し出され、あたかも「会場」に全員が集まっているかのようだ。 聖職者の問いに答える形で2人は永遠の愛を誓い、参列者からの盛大な「いいね!」や祝福のコメントに包まれて式は幕を閉じる。 会場を選ぶ手間もなければ、招待客の人数で悩む必要もない。 遠方に住んでいる人にも気兼ねなく招待状を送ることができる。 そして、何らかの事情により近くにいることができないカップルにとっても、嬉しいサービスだ。 従来の結婚式における“デメリット”を一掃する“Love at simplest”が、日本で展開される日は来るだろうか? 花婿不要の「ソロウェディング」(Photo by Andrew Vicars)今、30代〜40代の日本人女性の間で、結婚しなくても結婚式ができる「ソロウェディング」が流行している。 発案は、京都府の女性専用旅行会社。 準備するのは“花嫁になりたい女性”だけ。 しかし、オプションで【花婿役】のエキストラを付けることも可能だ。 しかも、理想の彼を年代別に選択することができる。 1日目はプランナーとの打ち合わせ。 どんな「結婚式」を挙げたいのか、ブーケはどんな形にするか、そして憧れのドレス選び……結婚式のプロと共に、理想的なウェディングスタイルを考えていくのである。 2日目は専用ルームでメイクアップ。 ここまでは通常の結婚式と同様だ。 すべての準備が整った花嫁は、ハイヤーで貸切ロケ地へと移動。 お嫁さん気分でウェディングフォトの撮影を楽しむことができるのだ。 この斬新なサービスに対し、海外の反応は意外にも冷ややかだ。 「1人で結婚式って虚しくならないの?」 「エキストラの新郎と撮影して、同僚や親にはなんて説明するのかしら?」 しかし、日本人の女性たちからは「1人じゃ勇気がないから友達と一緒にやってみたい!」「本当に結婚する前の予行演習に」というポジティブな声が聞こえたり、60代の女性が「若い頃はお金がなくて式を挙げられなかったから、こっそり花嫁になってみたい」とお忍びで利用するなど、好評を集めている。 戸籍や家制度など、結婚に対して保守的な考え方が強い日本でも、「結婚式は手軽に楽しんで良い」というライトな考え方が広まりつつあるのかもしれない。 「女性らしさ」を選ばない、スタイリッシュな花嫁(Photo by Happy Wedd.com)結婚式の正統派スタイルと言えば、女性は純白のウェディングドレスに白いドレス、男性は真っ白なタキシードである。 しかし近年、このウェディングドレスのスタイルにも変化が起こっているようだ。 女性がパンツスタイルのウェディングドレスを着用し、これまでの「可愛い」「女性らしい」という花嫁のイメージを一掃しているのである。 真っ白で清楚なウェディングドレスには「夫の色に染まる」という意味合いがあったり、処女性の象徴であったりと諸説あるが、パンツスタイルを選ぶことでスタイリッシュでカッコ良い女性のイメージをアピールすることができる。 もちろん従来通りスカートタイプを選ぶ女性もいれば、スカートタイプもパンツタイプも捨てがたく、パンツの上にスカートを重ね履きするスタイルで挙式を行う女性もいるようだ。 ウェディングドレスに関しても、旧来の伝統に縛られることなく個人の好みに合わせて“自由に”選べる時代がやってきたようだ。 自由な結婚式は国の危機!?(Photo by Studio Memory Paris)伝統的な家制度の価値観が未だに残っている日本では「結婚はいつなの?」「ちゃんと結婚したほうがいいわよ」と親世代に言われ続けて辟易している若者層も多いだろう。 その背景には、「きちんとした家庭を持って一人前」「女性は嫁に貰われてこそ幸せ」というムラ社会文化の名残が隠れている。 しかし現在の日本はムラ社会ではない。 「正しい結婚」をして、母・父・子の“きちんとした”家庭を作らなくても、特に問題はない。 その証拠に、事実婚のカップルや同性同士で“結婚同様”の生活を問題なく送っている人たちは年々増え続けている。 それにもかかわらず、未だに「正しくない結婚スタイル」に対する抑圧が消えないのは、人々の意識が何世代も前から大きく変わっていない証拠だ。 今後、オンラインウェディングやソロウェディングのような新しい結婚の形に対し「結婚はそんなふうに好き勝手にやって良いものではない!」と批判の声が殺到する可能性は高い。 伝統的な結婚のスタイルを守り抜く意味とは何か。 私たちは今、結婚に対するステレオタイプを問い直す地点に立っているのではないだろうか。 via. MarkeZine, IRORIO, Wedding Park, CERCA TRAVEL CO.,LTD この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“‟博多美人”が結婚できないワケ” 男性に人気の‟博多美人”が結婚できない?!そしてお隣・中国でも若い女性が婚活に夢中。一体アジアの女性たちに何が起こっているのだろう?... ーBe inspired!
2016年07月15日(Photo by Reo Takahashi)「“いい服”は作りたくないんだよね」 服を作っている人の口からそんな言葉が飛び出してくるなんて、誰が想像するだろうか。しかし、彼のこの「意味深な言葉」には「洋服に対するパッション」が集約されているのだった。 生活にちょうどいい機能、通称「ライフ・スペック」。そう彼が呼ぶコンセプトをもとに、株式会社オールユアーズ(以下「ALL YOURS」という。)を昨年立ち上げた木村 昌史氏。(Photo by Reo Takahashi)「ライフ・スペックの伝道師」という変わった肩書きの彼に、同社コンセプト「ライフ・スペック」の真髄を伝授してもらった。 「12年間、大手アパレル企業にいて、ゴミばかり作っている気がした」(Photo by Reo Takahashi)大手アパレル企業に12年間就職していた木村氏。彼がアパレル業界に対して気づいたこと。それは「消費者目線で洋服が作られていないこと」だった。 「あまりにもトップダウンなアパレル業界のサイクルに『嘘っぽさ』を感じた。『うちのブランドの服ってかっこいいでしょ』と言わんばかりに上から目線で生産される服が市場にあまりにも多い。お客さんのことを考えて作られている服は少なすぎる」 悲しげにそう言い放った彼が「トップダウン(上から下)」とアパレル業界を表現するのは、アパレルの生産サイクルがあまりにもまだヨーロッパ的だから。 つまり、オートクチュールに代表されるように、着ることができる人が少なければ少ないほど“いい服”、タイトなシルエットで着辛ければ着辛いほど“いい服”、カシミヤなど手に入れるのが難しい希少な繊維で作られていれば“いい服”だということを指している。(Photo by Reo Takahashi)そんなアパレル業界がはまった泥沼に「待った」をかけるべく、全く違う畑“テック業界”で行われている消費者を一番に考えた「ボトムアップ(下から上)」の姿勢を、彼は服作りに適用している。 木村氏は、おもむろに手に持っていた「iPhone」を眺めながらボトムアップなモノづくりの良さを説明し始めた。 「アップルのプロダクトはユーザーエクスペリエンス(ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験のこと)命で作られているんだよね。説明書なくても、触れば誰でも使い方がわかるくらいシンプルに設計されている。そんなユーザーフレンドリー性を重視し、低姿勢でモノづくりをしているのが最近のテック業界だと思う」 2000年初頭にiPodやiPhoneで頭角を現し、「ユーザーフレンドリー性(消費者目線)」を武器に既存のテック業界に新風を吹き込んだアップル。 そんなテック業界の黒船「アップル」のように、“生産者目線”の既存のアパレル業界を変えるべく、『すべてがあなた(消費者)のために』と社名に思いを込め「ALL YOURS」は昨年立ち上がった。 「ライフ・スペック」とはなんぞや(Photo by Reo Takahashi)冒頭でも登場したライフ・スペックというALL YOURSのコンセプト。 一体ライフ・スペックな服とはなんなのか? そんな質問に、伝道師である木村氏はこう答えた。 「まあ簡単に言うと、『何も気にしないで着られる服』。人が生活する上でストレスになるようなものをすべて取り除いた服だったり、快適になるような設計がされている、生活にちょうどいい機能を持った服だね」 「情報」ではなく、「機能」が詰まった服(Photo by Reo Takahashi)なぜライフ・スペックというコンセプトを思いついたのだろうか? それは今、市場に出回っている洋服は、機能ではなく、情報がたっぷり詰まっているからだという。メディアなのか、セレブなのか、誰かが決めた3ヶ月〜1年で終わってしまう「トレンド」と言う名の「情報」が。 「洋服は『製品寿命』が来る前に、『情報(トレンド)の寿命』がきて、着られなくなってしまうことにとても違和感があった。それで、トレンドじゃないところで消費される服を作りたいと思った」(Photo by Reo Takahashi)木村氏の“トレンドに左右されたくない”という強い思いが込められたALL YOURSの服は、「情報」ではなく、「機能」が詰まった服なのだ。そんな彼らのコンセプトであるライフ・スペックをもとに作られた服は、「DEEPER’S WEAR」というブランドで展開されている。(Photo by deepers wear)生活しやすさ、動きやすさ、耐久性など。「情報」に流されて生産、消費されるのではなく、「機能」をぎっしり詰めて作られているアメリカンワークウェア。リーバイスやディッキーズなどのブランドが100年以上も前からやっている要素を、2015年7月に「ライフ・スペック」と再定義し、「DEEPER’S WEAR」として洋服に吹き込んでいるのが木村氏であり、ALL YOURSなのではないだろうか。 人を「アクティベイト」させる洋服。(Photo by Reo Takahashi)先日7月1日で、1周年を迎えた「ALL YOURS」。 「立ち上げの当初は『ライフ・スペック』という機能性を武器にプロダクトを売ろうとしていた。でも1年経過し、お客さんに“あること”を気付かされた」としみじみと語る木村氏。 ALL YOURSの代表的なライフ・スペックな服「DEEPER’S WEAR」は2つ。撥水性スウェット「ONE SWING(ワンスイング)」と伸縮するジーンズ「HIGH KICK(ハイキック)」。少し雨が降っている時、外出したくても、雨だからやめとこうと諦めてしまった経験はないだろうか? そんな時、「ONE SWING」があれば、雨に濡れても水を弾くので、外出するのが億劫だった気持ちを一掃してくれる。また、木村氏自身も趣味の自転車を乗るときに愛用している「HIGH KICK」は、ストレッチがきき、動きやすさがズバ抜けていて、自転車を軽快に乗ることはもちろん、ジッとしているデスクワークでも体に負荷をかけずに履くことができる優れものだ。そんな生活の中で感じるちょっとしたストレスをなくし、人を「アクティベイト」させる機能を持ち合わせた服が、DEEPER’S WEARの特徴であり、最大の魅力なのだ。 雨の日に出かけたり、自転車乗ったり、ガーデニングしたり、踊ったり… お客さんに気付かされた“あること”。それは、機能の良い「商品」を売るのではなく、ALL YOURSの服を着た時にお客さんがしている“「体験」を売るほうがいいということ”だった。 「“いい服”を作りたくない」の真意(Photo by Reo Takahashi)取材時に木村氏が言った「“いい服”は作りたくない」という言葉。 彼がこの時に意味した「いい服」とは、市場で一般的に言われている“いい服”のこと。 希少な素材や高級な繊維を使用した服。または、流行りの服。つまり、ヨーロッパ的なアパレルの産業サイクルで生産される服や、情報(トレンド)で消費される服のことだ。 果たしてそれが“いい服”だとあなたは思うか? 「少しくらい粗悪な素材でも、ケアをしないで、長持ちする服の方が“いい”と思う。洋服は情報ではなく道具だから」 木村氏のこの言葉からも汲み取れるように、市場の「いい」という価値観は変化し始めているのではないだろうか。 これからの時代、必要なのは、希少性でも、ハイスペックでも、トレンドでもない。ストレスフリーで生活にちょうど“いい服”なのかもしれない。 「ちょうどいい機能」が詰まったALL YOURSの服を一度着てみれば、文字では決して伝わらない木村氏の服作りに対する「パッション」と「ライフ・スペック」を体感することができるはずだ。(Photo by Reo Takahashi) <ALL YOURS WEEKEND STORE>(Photo by Reo Takahashi)(Photo by Reo Takahashi)住所:東京都目黒区東山3-18-9-B1F ウェブサイト:ブログ:取材・撮影場所:レインボー倉庫(Photo by Reo Takahashi) この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“世界から「トレンド」が消える日。” 今では“死語”となってしまった「ノームコア」。去年流行ったファッションのトレンドだ。ニューヨーク発の言葉で「Normal(ノーマル) + Hardcore(ハードコ... ーBe inspired!
2016年07月15日(Photo by theguardian)7月9日。イングランドの小さな町に3000人を超える人が、街中でいきなり裸になった。 しかも真っ青。 一体なぜ、そんな「衝撃的な事態」が起こったのだろうか?(Photo by artnet)この騒ぎは、以前にも紹介した「集団ヌード写真」で有名なアメリカの写真家スペンサー・チュニック氏による仕業だった。 作品の舞台となったのは、イングランドで最も歴史ある港町ハル。 市内中心部に午前3時に集まった人の数は、なんと3200人。 松葉杖や車椅子を使っている人や、80歳のおじいちゃんまで参加したというのには驚きだ。(Photo by theguardian)参加者は、様々な青色のペイントを体に塗り、何を表現したと思うか? 今回の作品名「ハルの海」からも察することもできるが、「大海原」だ。(Photo by theguardian)今回のチュニック氏の新作「ハルの海」には二つの意味があるという。 一つ目は、ハルが2017年の「UK City of Culture」という祭典が行われる都市に選ばれていることをお祝いするため。 二つ目は、気候変動による海面の水位上昇に対してのアクション。写真からも伝わってくるように、ハルの街中から人が溢れだしている様子は、街の文化を表現するだけでなく、徐々に上昇してきている海面をも表現しているのだ。(Photo by theguardian)(Photo by theguardian)チュニック氏は、ハル・デイリー・メールに今回の作品にこうコメントした。 「『ハルの海』のインスタレーションは、今までやってきた中で最も素敵なプロジェクトです。この街の海の遺産と作品全体に広がる都会の背景との組み合わせには、想像力をかきたてられました」 文化的な一面だけでなく、社会的な面も兼ね備えた今回のヌードアート。 今後もチュニック氏の取り組みからは目が離せなそうだ。(Photo by theguardian) この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!コロンビアで6000人が参加した、世界最大級「ゲリラ・ヌード撮影会」 6月5日。コロンビアで6000人を超える人が、街中でいきなり裸になった。一体なぜ、そんな「衝撃的な事態」が起こったのだろうか?... ーBe inspired!
2016年07月14日(Photo by Katy)多くの学生が大学に進学する時代。 それに向けて高校生、浪人生のみなさんが将来のために、まずは一生懸命に勉強をしていることだろう。 しかし、それと同時に心のどこかで心配をしてしまうのではないだろうか。 「学費、大丈夫かな……」。 親に支払ってもらうのか、奨学金を借りるのか……。 これからもこの悩みは受験生たちを苦しめていくのか。 「担保」は、「私の体」(Photo by Dom Jamieson)今、中国で問題になっているのは、女子大生が「裸を担保」に金融業者からお金を借りる事件である。 この融資の方法は別名、「裸ローン」。 本来ならば土地や建物などの財産を担保として融資を受けるのだが、彼女たちは担保となるような財産がない。 そのため、裸の写真を差し出し、多額の融資の承諾を得るそうだ。 もし期限を過ぎても返済が完了しなかった場合には、裸の画像がネットにばらまかれる決まりになっている。 もちろんこれは違法行為にあたるが、未だに取り締まりが強化されていないのが現状だ。 「ヌード」は学ぶための「唯一の方法」(Photo by Jens Schott Knudsen)この事件の背景には、中国の学費が値上がりし続けていることがあげられる。 4年制の大学に通う場合に必要なお金は平均4万元(約61万円)。 この費用はここ30年で、30倍にも上昇した。 富裕層には手の届く額であるかもしれない。 しかし、農村民の1一人当たりの年収はわずか3万元(約46万円)ということを考えると大きな負担である。 なんとかして学びたい学生が、なんとかしてお金を得るために「脱ぐ」という方法を選択してしまっているのだ。 戻らない「奨学金」、925億(Photo by Shinya ICHINOHE)それに対し、日本の現状を考えると恵まれているの……かもしれない。 日本には「奨学金制度」というものがあり、きちんと学生がお金を借りることができる仕組みが整っているのだ。 日本学生支援機構が2012年に行った「学生生活調査」によると、奨学金を受給している学生の割合は、大学学部で52.5パーセント。 2人に1人の学生が、奨学金制度を利用している。 しかし、残念なことは、そのうちの11パーセントが返納を滞納しているということである。 その総計は約925億円にも上るという。 滞納してしまう人の理由の多くは「本人の所得の低下」だそうだ。 奨学金制度といえど、これは借金と同じもの。 停滞が進むとブラックリスト入りしてクレジットカードの作成やローンを組むことができなくなってしまう。 日本の学費は、欧州諸国の「54倍」(Photo by Gettysburg College)しかし、この奨学金制度があること自体が問題なのかもしれない。 なぜなら、日本は先進国の中でも大学の学費が最も高い国であると言われている。 そもそも、「学費を支払う」ということ自体が問題なのだ。 日本では、国立大学の授業料でも平均で年間約54万円。 私立の場合だと文系約75万円、理系私立大学に進学すると103万円もかかってしまう。 これに入学金や通学費、教科書代などを入れたらもっと高額だ。 ちなみに同じ先進国でも、スウェーデン、ノルウェー、ドイツの大学費用はほぼ0円。 同様に、欧州諸国でも学費0円という国がほとんどだ。 それもそのはず、それら諸国は、国連総会で採択された「学費無料化目指す条約」を承認し、それに従ってきたからだ。 それでは日本はその条約を無視しているのか。 実は日本は最近まで、そもそもこの条約に同意をしてなかったのだ。 この条約を保留としたのは、条約批准160カ国で日本とマダガスカルだけ。 日本は、4年前に撤回はしたものの、出だしが遅れたにも関わらず、現在も具体的な見通しは立っていない。 「国際常識」から外れる日本(Photo by Shinya ICHINOHE)奨学金の延滞は、最近よく聞く日本の大きな問題である。 文部科学省もこの事態を受け、奨学金の無利子枠を拡大し、学ぶ意欲がある人に対する経済支援を進めると発表した。 しかし、変化を遂げなければいけないのは、学生に対する経済支援よりも、そもそも、大学が人を育てる場ではなく、ビジネスの場となってしまっていることではないだろうか。 少子化だからこそ、生徒数を増やそうする大学が多い。 しかし、本来の教育の未来を考えるのであれば、少子化だからこそ、いい人材を育てることに力を注ぐべきだ。 日本では、大学に受験をしようとするだけでお金がかかる。 そして、受験をしたあとも、謎の出費「入学金」の準備に追われる。 第一志望の合格発表日が滑り止めの大学の入学金支払い期日よりも先であったら、入学をしないのに、なぜか入学金だけを支払わなければならない事態が起こるからだ。 そうならないように、入学金の支払日と合格日に左右されながら、受験校を決めていくという人も多いが、その試みもなんだか不思議である。 もちろん、「学費の無償化」は一筋縄では推進できない事情も理解できる。 しかし、それは、国際社会の常識とは異なる考え方であると知っておく必要もあるかもしれない。 via. The Straits Times, 中国通信社, Record China, 奨学金が返せないときの対処法, 公益財団法人 生命保険センター, JASSO, SOCIUS 101, マイナビニュース この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“全米で1000万人が同時に見た!アメリカのリアルダークサイドを描いたドラマ「ブレイキング・バッド」がヤバすぎる” 「ブレイキング・バッド」というドラマをご存知だろうか。日本では絶対に放送できない、その過激すぎる内容が映し出すアメリカのリアルな闇とは?... ーBe inspired!
2016年07月14日(Photo by CINEMA CARAVAN)日中の気温が30度を超える日が多くなってきた。 季節はもう夏なのだ。 全国各地で夏祭りやその他の夏イベントが封切られている。 逗子映画祭を主催するシネマキャラバンと近隣地域、そして行政により天王洲アイルの海辺で運営される「日本の夏祭り」も今週金曜からの開催だ。 (Photo by CINEMA CARAVAN)逗子海岸映画祭を運営したシネマキャラバンが近隣地域や行政と共同で運営する「天王洲キャナル夏Fes〜CINEMA CARAVAN in 天王洲〜」。 運河を眺めながら休憩できる広場「ボードウォーク」や天王洲アイルのふれあい橋と海岸通りをつなぐ200メートルほどの小道「ボンドストリート」で開催される。 この天王洲アイル地区はその昔倉庫街で、現在は洒落たエリアとして人気を集めている。 その理由の一つは「海」や「水」などと近いということ。 そんな都会の一角で夏祭りや水、自然、海を感じられる本イベントが行われるのだ。 (Photo by CINEMA CARAVAN)「地球と遊ぶ」をコンセプトにGWの風物詩「逗子海岸映画祭」などを運営しているシネマキャラバン。 通常のシアターで映画をみるのとは全く異なる、新感覚な映画イベントを参加者に提供してきている。 今回のイベントは映画にとどまらず、アートな空間、東京海洋大の教員とアーティストが子どもに教える「こども大学」、人気の飲食店によるフードコートやマルシェが並ぶという。 〜開催概要〜 <水辺の映画館>(入場無料)(Photo by Zushi Beach Film Festival)※逗子海岸映画祭の様子 夜景をバックに、ビルをスクリーンに。 水や海、自然をテーマにしたシネマキャラバンによるオリジナルの映像と、DJやライブなどを合わせた体感型の野外映画館。7月15日(金)〜17日(日)19:30〜20:30 <水辺の芸術祭>(入場無料)(Photo by Zushi Beach Film Festival)※写真は逗子海岸映画祭の様子 世界のアートプロジェクト「シネマキャラバン」と ビジュアル・コミュニケーションのエキスパートの「amana」によるインスタレーションで、ボンドストリートやボンドウォークが非日常空間に。 <こども大学>(入場無料、事前申し込み制)(Photo by CINEMA CARAVAN)海と自然の必要性や生物多様性などについて親子で学べるイベント。 さかなクンなど東京海洋大教員やアーティストが教える。(Photo by CINEMA CARAVAN)◯場所東京海洋大学品川キャンパス白鷹館 ◯募集人数300名 親子参加可 ※授業内容・担当講師は変更になる場合があります。 <フードコート&マルシェ>(Photo by Zushi Beach Film Festival)※写真は逗子海岸映画祭の様子 ボンドストリートを散策しながら、洒落たエリアのおいしいフードを味わえる。 イベントエリアにて7月16日(土)~7月18日(月)15:00~21:00 <屋形船で水上映画鑑賞>(有料)(Photo by CINEMA CARAVAN)夏の風物詩の屋形船の上で巨大スクリーンを使った迫力ある映像が鑑賞できる。 イベントの詳細はこちら。 アート地区として話題になってきている天王洲地区と国内外で活動するアートプロジェクトのシネマキャラバンのコラボレーションに期待したい。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“【地球と遊ぼう】今年のGWは『逗子海岸映画祭』へ” “Play with the earth” 「地球と遊ぼう」をコンセプトに、今年も逗子の砂浜で『逗子海岸映画祭』が開催される。ここで今年の映画祭の見どころと... ーBe inspired!
2016年07月13日