ライアン・ゴズリングがスタントマン、エミリー・ブラントが新鋭監督を演じる映画『フォールガイ』。この度、IMAX、Dolby Cinema、4DX、ScreenXのフォーマット別スペシャルポスターとともに、2人がデヴィッド・リーチ監督のディレクションのもと4DXを疑似体験する(!?)特別映像が解禁された。IMAX、Dolby Cinema、Dolby Atmos®、MX4D、4DX、ULTRA4DX、ScreenXと、通常上映とは別に7つのスペシャルフォーマットで上映されることが決定している本作。なかでも4DXは、前後上下左右に稼働する座席や風・香り・煙など、各種演出も楽しめるアトラクション効果満載の“体感型”劇場上映システム。映像に合わせて楽しめるそれらの演出は、圧倒的で規格外の没入感を実現させる。『フォールガイ』4DXポスター今回公開された映像では、一風変わった4DXを疑似体験するライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントの姿が映し出される。グリーンバックを背景にイスに座らされた2人。何も聞かされていない様子の彼らに対し、デヴィッド・リーチ監督は「『フォールガイ』の4DXがどれだけスゴいかを見せたかった。でも4DXの座席を忘れたんだ」と冗談交じりに説明。監督の「よーい アクション!」の掛け声とともに、遊び心溢れる疑似体験(!?)が展開していく。さらに、IMAX、Dolby Cinema、4DX、ScreenXのフォーマット別スペシャルポスターも到着。『フォールガイ』Dolby Cinema通常のスクリーンでは味わえない臨場感と、本作ならではのリアルなスタントアクションを全身で浴びるように体感できる特別フォーマットだけあり、いずれのポスターもコルト(ライアン・ゴズリング)とジョディ(エミリー・ブラント)の背後でド派手な爆発が起きているというビジュアルに。『フォールガイ』ScreenXIMAXの鑑賞者には、オリジナル英語版・IMAXエクスクルーシブビジュアルのポストカードのプレゼントも決定している(数量限定。無くなり次第終了)。『フォールガイ』IMAXポストカード『フォールガイ』は8月16日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フォールガイ 2024年8月16日より全国にて公開©2024 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2024年07月25日公開6週目となる『インサイド・ヘッド2』が、北米で6億100万ドル、海外で8億6100万ドルを稼ぎ出し、世界興行収入が14億ドル6000万ドルを超えた。「Variety」誌が報じた。アニメ映画でこれまで歴代最高だった『アナと雪の女王2』の14億5000万ドルを抜き、トップに躍り出た。(※16億6000万ドルの2019年制作『ライオン・キング』を首位とする考え方もあるが、ディズニーは同作を「超実写版」と銘打っているため、アニメ映画として除外する)歴代映画興収ランキングでは12位の『トップガン マーヴェリック』と僅差で13位に。14位は『アナと雪の女王2』、15位は『バービー』だ。『インサイド・ヘッド2』は日本でまだ公開されていないため、今後さらなるランクアップや記録を更新することも考えられる。制作スタジオのピクサーも、「アニメ映画の歴代トップ」というおめでたいニュースを喜び、Xで報告。「世界中から寄せられている『インサイド・ヘッド2』への愛に感動しています。感情のジェットコースターに私たちと一緒に乗ってくれてありがとう!」という監督のケルシー・マン&プロデューサーのマーク・ニールセンのコメントを紹介している。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)日本公開。(賀来比呂美)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年07月25日第17回アジア・フィルム・アワード最優秀主演女優賞を主演のジアン・チンチンが受賞し、その息子役でウー・レイが共演した『西湖畔(せいこはん)に生きる』の日本版予告編が完成した。監督は、カンヌ国際映画祭批評家週間クロージングを飾ったデビュー作『春江水暖~しゅんこうすいだん』で、中国映画新時代の旗手となったグー・シャオガン。茶摘みで働く母(ジアン・チンチン)が堕ちる違法ビジネスの地獄と、その母を救おうとする息子(ウー・レイ)が超えてしまう一線。「人の世の悪さえ包み込み 山はそびえ水は流れる」というコピーが伝える世界観を、人間の欲望渦巻く地獄絵図として、山水画のような映像美と日本から参加している『花様年華』『陰陽師』の梅林茂が手掛けた音楽で見せていく。「山水画の世界を映画で極めたい」というグー・シャオガン監督の意図に寄り添った予告編は、監督自身も「映画のテーマ・表現を見事に伝え、とても気に入っています。日本語の文章が特に素晴らしいですね」と太鼓判を押す仕上がりとなっている。また、今回公開された場面写真は、人の世の悪さえ包み込みながら、数千年と変わらずにそこにある山水の大きさを感じさせる本作の魅力が伝わるものとなっている。併せて、7月26日(金)より発売となるムビチケのデザイン、ムビチケの特典として制作されたポストカードも公開。ムビチケは主演ウー・レイの純粋さが際立つ森の中の写真を採用。特典となるポストカードは5種のデザインで、ムビチケ購入1枚につき1枚がランダムに進呈。天上を感じさせる風景から地獄のようなビジュアルまで、奥行きある映画世界を感じさせるラインアップとなった。『西湖畔(せいこはん)に生きる』は9月27日(金)より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:西湖畔(せいこはん)に生きる 2024年9月27日より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開©Hangzhou Enlightenment Films
2024年07月25日チョ・ジヌン、ユ・ジェミョン、ヨム・ジョンアら実力派俳優陣が集結、200億ウォンの懸賞金をかけたサバイバルゲームを描く「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」がディズニープラス スターで7月31日(水)より独占配信開始。懸賞金にギラつくキービジュアルと予告編が解禁された。本作は、世界を震撼させた凶悪犯キム・グクホの命に懸賞金200億ウォン(約22億円)をかけた前代未聞の“公開殺人依頼”が行われ、その懸賞金をめぐって、命がけの終わりなき戦いが繰り広げられるサバイバルドラマ。凶悪犯罪で13年間服役し、韓国で最も嫌われている男キム・グクホの出所を機に、ルーレットで懸賞内容を決める“仮面男”と呼ばれる謎のネット配信者が、“キム・グクホを追跡して殺すことができた者に200億ウォンの懸賞金を与える”と発表する。懸賞金目当てに彼を狙うテロ行為が蔓延し、社会全体は混乱に陥る中で、キム・グクホが生き残るためには、ペク・ジュンシクをはじめとする警察チームを信用するしかない…。命を狙う者、守る者、はたまた利用する者による、終わりなきサバイバルゲームがいま始まる――。凶悪犯のキム・グクホを保護する役目を任命され、窮地に陥る警察官ペク・ジュンシクを演じるのは、「シグナル」や『毒戦』シリーズのチョ・ジヌン。また、全国民に命を狙われている殺人犯キム・グクホを、「サムシクおじさん」が記憶に新しいユ・ジェミョン。さらに、キム・グクホの弁護士イ・サンボン役には「グリッド」「未成年裁判」のキム・ムヨル。サバイバルゲームの舞台となるホサン市の市長アン・ミョンジャ役に「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」や『密輸 1970』『人生は、美しい』のヨム・ジョンア。キム・グクホの息子であるドンハ役に『THE WITCH/魔女 ー増殖ー』ソン・ユビン、キム・グクホの暗殺を企てる殺し屋ミスター・スマイル役に藤井道人監督『青春18×2 君へと続く道』が話題を呼んだ台湾のスター俳優シュー・グァンハン。屠殺業者のユン・チャンジェ役に人気バラエティでも活躍するイ・グァンス、教会の信者たちに影響力を行使する若い牧師ソン・ジュヌ役に「その年、私たちは」のキム・ソンチョルといった豪華俳優陣が共演。脚本は『悪の偶像』『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』の監督イ・スジンが手掛け、『国家が破産する日』『人生は、美しい』チェ・グクヒとイ・フビンが監督を務める。解禁された予告編の冒頭では、謎のネット配信者で通称・“仮面男”のルーレットによって、200億の懸賞金をかけた公開殺人の対象者がキム・グクホに決まり、13年ぶりに出所するニュースが報道される様子から始まる。キム・グクホは警察官ペク・ジュンシクに保護される一方、全国民は突然のサバイバルゲームに大混乱。そんな中、「彼の人権は侵害されている!」と演説する弁護士イ・サンボンは「助けに来ました」とキム・グクホのもとを訪れるが…。キム・グクホをホサン市から追い出そうと企てる市長アン・ミョンジャや、殺人犯である父親に抱きしめられ複雑な表情を見せるバイオリニストの息子ソ・ドンハなど、それぞれの登場人物の思惑が感じられる予告編となっている。公開されたキービジュアルでは、チョ・ジヌン、ユ・ジェミョンらがそれぞれに鋭い視線や怪しげな笑みを浮かべ、命がけの懸賞金バトルへのギラついた表情を見せている。「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」は7月31日(水)より毎週水曜2話ずつディズニープラス スターにて配信開始(全8話)。(シネマカフェ編集部)
2024年07月25日ボブ・ディランの伝記映画『A Completely Unknown(原題)』の初予告編が公開された。監督はジェームズ・マンゴールド(『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』)で、脚本もジェイ・コックス(『ギャング・オブ・ニューヨーク』)と担当。主演はティモシー・シャラメが務めている。本作は、ニューヨークに出てきたばかりのボブ・ディランがフォーク歌手として成功し、1965年にニューポート・フォーク・フェスティバルで初めてエレキギターを手にパフォーマンスを行った衝撃的な瞬間までを描く。以前、ジェームズ・マンゴールド監督が告知していた通り、予告編ではティモシー・シャラメがボブ・ディランとして歌声を披露。「はげしい雨が降る」を歌っている。マンハッタンのストリートを闊歩するなかで、若きボブ・ディランが演奏していたライブハウス「Cafe Wha?」や、お気に入りのホテル「ホテル・チェルシー」が映る。ボブ・ディランとモニカ・バルバロ演じるジョーン・バエズ、エル・ファニング演じるシルヴィ・ルッソとの三角関係が描かれることもうかがえる。予告編は好評で、映画ファンは「BGMに『はげしい雨が降る』が流れ出した瞬間、鳥肌が立った。本編を観るのが本当に楽しみ。ほとんどのパートで私はずっと泣いているに違いない」「彼が歌い出してすぐに、この映画はうまくいくと確信した」「予想以上に感情を揺さぶられた」などの感想を寄せている。『A Completely Unknown』は12月に全米公開予定。(賀来比呂美)
2024年07月25日テアトル新宿に導入されている音響システム“odessa”によるオールナイト上映企画「odessa Midnight Movies」vol.20の開催が決定した。今回は、映画会社「A24」から配給され、最新作が国内外で話題となっている監督たちの代表作を「A24&映画界のフロントランナー特集」と題して一挙上映。最新作『Anora』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したショーン・ベイカー監督の『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』。アカデミー賞4部門受賞作『哀れなるものたち』が話題となったヨルゴス・ランティモス監督の『ロブスター』。『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督作『レディ・バード』の3作品が、今回のオールナイト上映に選ばれた。『ロブスター』©2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA,Haut et Court,Lemming Film, The British Film Institute, Channel Four Television Corporation.▼「odessa Midnight Movies[vol.20]A24&映画界のフロントランナー特集」開催概要●上映作品『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『ロブスター』『レディ・バード』●会場テアトル新宿●開催スケジュール<8月3日(土) 開場22:30 開演22:40>22:40~0:32 フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(112分)0:32~1:10 休憩(38分)1:10~3:08 ロブスター(118分)3:08~3:40 休憩(32分)3:40~5:14 レディ・バード(94分)5:14 終了●鑑賞料金通常 2,800円/TCG会員 2,500円●チケット販売オンライン販売 7月26日(金)19:00~上映開始20分前まで劇場窓口販売 7月27日(土)朝OPEN時より(シネマカフェ編集部)
2024年07月25日大人気ホラーシリーズ最新作『ソウX』が10月18日(金)より全国にて公開されることが決定した。映画『ソウ』シリーズは、猟奇殺人鬼“ジグソウ”が命を粗末にする者に生死を賭けたゲームを行わせるサイコスリラー映画。ジェームズ・ワン監督が手掛けた2004年の第1作が一大センセーションを巻き起こし、謎の人物「ジグソウ」が仕掛ける戦慄のゲームや、予想がつかないストーリー展開が話題となり数多くのファンを生み出した。『ソウ』シリーズ史上最もゾッとする最新作は、『ソウ』と『ソウ2』の間を舞台に、「ジグソウ」の知られざるゲームが描かれる。監督は、『ソウ』シリーズの編集者として1作目から参加し、『ソウ6』(2009)『ソウ ザ・ファイナル 3D』(2010)でメガホンをとったケヴィン・グルタートが抜擢された。製作総指揮には『ソウ』シリーズ(1~8)『死霊館』シリーズ『M3GAN/ミーガン』『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワン、『ソウ』シリーズ(1~3,7)『インシディアス』シリーズのリー・ワネルが名を連ねている。キャストには、ジグソウことジョン・クレイマー役トビン・ベル、アマンダ役ショウニー・スミスが再登場。末期がんで余命わずかと宣告されたジョン・クレイマーは、藁にもすがる思いで危険な実験的治療を受けるべく、メキシコに向かう。だが、実はその治療が卑劣な詐欺だと知った彼は復讐のため、自分を騙した詐欺師やインチキ治療に加担する医師たちに死のゲームを仕掛けていく、というストーリーだ。全米公開では初登場1位を記録。米映画批評サイト「ロッテン・トマト」で『ソウ』1作目を超えシリーズ最高の“90%Fresh”と大絶賛された。名物のトラップも健在、シリーズで未解決の謎も明かされる。公開情報と併せて解禁されたティザービジュアルでは、お馴染みのジグソウのマスクが描かれているが、よく見るとその一つ一つが人体の腕や足で構成されている。不気味さが漂う1枚となっている。『ソウX』は10月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年07月25日俳優・板垣李光人の初個展「愛と渇きと。」が、渋谷PARCOを皮切りに、名古屋、大阪で巡回開催する。「silent」や大河ドラマ「どうする家康」、「フェルマーの料理」などに出演し、今後は『ブルーピリオド』や『八犬伝』の公開を控える板垣さん。イラストも描く板垣さんは、これまでNFT作品の販売やファンイベントでのイラスト作品展示などを行ってきた。そして今回、念願の初個展開催が決定。かねてより描いてきたデジタルイラストと、『ブルーピリオド』の撮影を機に制作に取り組むようになった油絵とが組み合わせられた、複合的なキャンバスアートを中心に展開。いずれも本展覧会のために、自身の手によって新たに制作。展示作品「渇愛」また会場では、絵画作品や撮り下ろし写真をデザインに使用したオリジナルグッズに加え、展示している1点ものの作品の販売も行う。開催にあたって板垣さんは、「『渇愛(かつあい)』というものをテーマに据え、デジタルアートと油絵の融合という個人的にも新しい試みに挑戦しています。そもそも美術というもの、そしてこのテーマに馴染みのない方には一見小難しそうに見えるかもしれません。しかしアートというものは作者の手から離れ、鑑賞者との間に一対一の時間が流れ、感情がうまれる事で初めて作品として完成すると思っています。それは決して複雑に思考することだけが全てではありません。『なんかこれ好きだな』『これは普通だな』そんな率直な感想も作品にとっては大きな物語になります。ですので会場にてあなたの手で、この個展を完成させていただきたいです。お待ちしております」とメッセージを寄せている。「板垣李光人個展 愛と渇きと。」開催概要●会期/2024年9月27日(金)~10月7日(月)●会場/渋谷PARCO B1F・GALLERY X BY PARCO●営業時間/11:00~21:00※最終日は18時閉場●会期/2024年10月12日(土)~10月20日(日)●会場/名古屋PARCO 西館6F・PARCO GALLERY●営業時間/10:00~21:00※最終日は18時閉場●会期/2024年10月25日(金)~11月10日(日)●会場/心斎橋PARCO 9F EVENT SPACE●営業時間/10:00~20:00※最終日は18時閉場入場料/700円(税込)※各会場のチケット販売情報については後日発表予定※各会場の入場は閉場時間の30分まで※展覧会内容は予告なく変更となる場合がございます(シネマカフェ編集部)
2024年07月25日大規模複合用途施設「二子玉川ライズ」は、屋上庭園にある芝生の上で特別な映画体験を楽しめる屋外映画館「原っぱシネマ」を、9月14日(土)・15日(日)の2日間、ルーフガーデン5F 原っぱ広場にて開催する。上映作品は、ゆるやかな心の変化を描いた感動作『ワンダー 君は太陽』(※日本語吹き替え版)。書籍「18歳までに子どもに見せたい映画100」に選ばれた本作は、ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソンらが出演する、生まれつき人と違う特別な顔をもつ少年・オギーが、小学校5年生で初めて学校へ通うことになる様子を描いた物語だ。なお定員は、各日最大180人。イベント申込サイト「Passmarket」での抽選申込制。申込受付期間は、8月17日(土)10時からとなっている。「原っぱシネマ」は9月14日(土)、15日(日)二子玉川ライズ 原っぱ広場にて開催(18時30分上映開始)。(シネマカフェ編集部)
2024年07月24日杉咲花主演でカンテレ・フジテレビ系にて放送された月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」2024年6月度月間賞を受賞した。ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願って1963年に創設。同懇談会は「終盤の川内ミヤビ(杉咲)と三瓶友治(若葉竜也)のクローズアップが多用されたナチュラルで深みのある対話シーンは、杉咲花と若葉竜也でしか成立しなかったと思うが、そこに持って行った脚本、演出やスタッフの力量と志の高さも高く評価されるべきだろう。連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いたと言っても過言ではない」と評した。本作は、杉咲演じる主人公・川内ミヤビの失われた記憶や事故の真相に迫るミステリー要素を交えながら、“記憶障害の脳外科医”が医師として再生していく姿を描く医療ヒューマンドラマ。原作、脚本、音楽、演出、キャスト陣といった作品に関わる全てが高い支持を得て、毎話、X(旧Twitter)では「#アンメット」が日本トレンド1位、さらに世界トレンド1位も獲得していた。アンメットが見せた“新しい表現の可能性”派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力でみせた本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を集めた。なかでも10分以上に渡る1カット長回しで撮影された第9話のラストシーンについて、SNSでは「ドキュメンタリーを見ているよう」「ナチュラルすぎてセリフかアドリブか分からない」「日本ドラマ史に残るような名シーン」といった声があがるなど大きな反響を呼んだ。そして最終話では、低体温症を表現するために、現場で密かにミヤビの身体の一部を氷で冷やしておく手法を杉咲自らが発案し、共演者が触れた瞬間の演技を引き出す演出が行われた。同じく最終話で、ミヤビが眠る三瓶を見ながら涙を浮かべて手紙を書くシーンでは、三瓶を記憶に留めようとするミヤビの感情を一切の台詞なしで表現する杉咲の演技が多くの視聴者の心を揺さぶった。ほかも数多くのシーンで、全てのキャスト、スタッフが細部に至るまでリアリティーを追求。登場人物たちがまるで視聴者と同じ世界を生きているように感じさせる世界観が作り上げられていったことで、「連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いた」という評価に繋がった。最終話放送後にも続く大きな反響さらに、全ての放送を終え、「アンメット」の無料見逃し配信(カンテレドーガ、TVer)再生数を最終集計した結果、全話累計で2,230万再生を超え、カンテレ連続ドラマ歴代1位に。ミヤビと三瓶が穏やかな日常を過ごす姿や、8分間のタイムリミットがある厳しい手術に挑む医師たちの奮闘などが描かれた最終話への反響は特に大きく、ネット上には「最終回1時間ずっと号泣…」「最初から最後まで涙が止まらなかった」などの声が溢れた。タイトルの意味やミヤビと三瓶の出会いと婚約のきっかけなど多くの伏線が回収された最終話を受けて、第1話から見返す視聴者も続出し、Netflixでは放送終了後9日間に渡って「国内テレビ番組ランキング」トップ10に入り続けるなど、驚異的な視聴数となった。米田孝プロデューサー(カンテレ)は、「エンターテインメントを取り巻く環境が大きく変化する時代に、民放連続ドラマの可能性を極限まで追求しようと全てのキャスト、スタッフが心血を注いだことがこのような評価に繋がったのなら幸いです」とコメント。「主演の杉咲花さんは、『指折りの傑作を作りたい』と意気込み、この作品にまさに全身全霊を注いでくれました」と明かし、「まだ誰も見たことのない景色を私たちに見せてくれました」と杉咲を改めて称えた。「アンメット ある脳外科医の日記」Blu-ray&DVD BOXは11月20日(水)発売。カンテレドーガ、FOD、Netflixにて全話配信中。8月1日(木)よりAmazonPrimeVideo内「カンテレドーガCHANNEL」にて配信開始。(シネマカフェ編集部)
2024年07月24日大阪市にある映画館「シネマート心斎橋」が、2024年10月24日(木)をもって閉館する運びとなることが、7月24日(水)本日発表された。今回の発表では、「新型コロナウイルスの影響による観客数減少からの回復の遅れ、オンライン配信サービスの普及による競争の激化など、様々な経営環境の変化により、今後継続的にお客様へ質の高い映画体験を提供することが難しいと判断し、閉館の決定に至りました」と営業終了の理由を報告。SNSでは、「嘘やろ、、、」「すごく残念です」「何度もお世話になった大好きな私の聖地が悲しい。。」などと利用者のショックを受ける声が多く見られた。また今後のスケジュールは、公式サイト及び公式SNSにて随時発表される。(シネマカフェ編集部)
2024年07月24日日本上陸を待ちに待っていた韓国ドラマ「ピラミッドゲーム」(全10話)がABEMAにて日本初・独占配信中。7月24日(水)にはクライマックスを迎える第9話、第10話が配信される。女子高校のクラス内で行われる<ピラミッドゲーム>による序列化と、“いじめ”という名の陰湿な暴力が描かれる本作。「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」や、学園版「D.P.」といわれた「弱いヒーローClass1」、今年配信された「ヒエラルキー」など、同様のテーマを扱う韓国ドラマは増えているが、「学校は社会の縮図」と繰り返す本作は誰もが当事者にも傍観者にもなる危うさとともに、友情の根源的な強さを映し出している。韓国国内向けの配信サービス「TVING」で2月29日から3月21日まで配信された本作は、TVING週間有料加入機会数1位を記録するなど大ヒット。アジア地域には香港の「Viu」、欧米圏を中心に「Paramount+」を通じて世界配信もされ注目を集めた話題作だ。最近では「ソンジェ背負って走れ」をはじめ、「ユミの細胞たち」「酒飲みな都会の女たち」などブームを生んだヒット作を配信してきた「TVING」は、名作を多数世に送り出すCJ ENMやSLL(旧JTBCスタジオ)、ウェブトゥーンサービスを有するNeverなどの合弁会社だが、日本での配信先は作品によってまちまち。だからこそ、いつどこで配信されるのか、韓ドラファンがヤキモキしていた期待の1作である。原作は、日本でもLINEマンガで配信されている同名の人気ウェブ漫画(ウェブトゥーン)。父ひとり子ひとりで、軍人の父の異動にともなって転校を繰り返してきた高校生ソン・スジは、韓国三大財閥の1つペクヨングループが創立・運営するペクヨン女子高校2年5組に転入する。スジは直感的に、クラスの異様な雰囲気に気づいたものの、いつものように周囲を観察しながら友達を作り、学校生活に順応しようとした矢先、毎月最終木曜日5時間目のHRに行われる2年5組だけのゲームに巻き込まれていく。そのゲームとは、個人投票によってクラスメイトをAからFまでランク分けし、最上位のAランクには独裁に匹敵する特権が与えられ、0票のFランクはいじめのターゲットになる、という残酷極まりないもの。スジは初めて参加したゲームで、Fランクとなってしまう――。“ふだん感謝している子の名前を書こう”として発表したり、クラスメイトを順位づけをしたりすることは日本の学校でも身に覚えがあること。よく卒業文集などに「○○な人」ランキングも載っているが、こうした“ノリ”が拡大解釈され、正当化され、私物化されたのが、本作のピラミッドゲームだ。ゲームによって、1つのクラスがいじめの加害者、被害者、そして傍観者に線引きされていく。F以外の者たちは自分自身を守るために無視を決め込み、上位ランクの者には媚び、ランクの低い者に対しては“怪物”になる。さらに、ほんの少しのさじ加減によって投票の結果は変わり、三者のボーダーは簡単に揺らいでしまう。そのさじ加減を陰で調整しているのが、「学校は社会の縮図」と言い放つペクヨングループ会長の孫娘で、財閥3世のペク・ハリンだ。持てる権力を最大限に使い、自分は直接手を下さずに、脅しという“鞭”と望みを叶えるという“飴”を与えながら、まるでチェスの駒のようにクラスメイトたちを操り、担任や雇われ校長、両親までも抑え込む。「学校は社会の縮図」とはスジの父・ソン中佐の教育方針でもある。確かに階級は軍隊にも社会にも、実際どこにでもある。秩序と約束で階級は成り立っているとソン中佐は生真面目に言うが、スジが父に言い返すように、その秩序とやらで地獄のような思いをする者は「D.P.」などでも描かれてきた。スジはそんな「ピラミッドゲームを粉々にする」と宣言し、狡猾で残酷なハリンに仲間たちとともに果敢にも立ち向かっていく。その熾烈な頭脳戦と心理戦を、期待以上のリアリティを持って体現しているのが新鋭俳優たちだ。冷静で客観的、俯瞰的に物事をみるスジを演じるのは、ガールズグループ「宇宙少女」のボナとして知られ、ドラマ「二十五、二十一」でストイックな若きフェンシング金メダリスト、コ・ユリム役を好演して俳優としても知名度を上げたキム・ジヨン。余談だが、ボナといえば、コ・ユリムを演じ終えた後にK-POPサバイバル番組「QUEENDOM2」に鳴り物入りで合流し、グループの優勝を盛り上げたことも印象深い。ステージ上とはまるで別人のような本作のスジは、キム・ジヨンの底力を改めて見せつける。また、ピラミッドを壊したいスジと、ピラミッドの頂点に君臨するハリンを結びつける、不器用だが優しく義理堅いジャウンを演じるのが、「イルタ・スキャンダル~恋は特訓コースで~」に出演していたリュ・ダイン。同作で共演し「ヒエラルキー」では主演をつとめるイ・チェミンと交際中という彼女はモデル出身。ともに学園サスペンスドラマで次世代俳優としての存在感を示した。そして、ジャウンと過去の出来事を共有し、彼女への執着は狂気的といえるハリンを演じたのがチャン・ダアだ。パク・ソヨン監督(「聖なるアイドル」)によれば、キム・ジヨン以外はオーディションを通じてキャスティングされたといい、「最も重要視されたのは原作とのシンクロ率」で、「本人がペク・ハリンを演じるために努力を惜しまず、成長が目に見えた」と制作発表時に明かしている。纏う優雅な雰囲気は実妹である「IVE」のエースメンバー、ウォニョンと似ているが、今回勇気をもって圧倒的ヴィランを演じ切ったことで、もはや妹の名前は不要になった。受賞はならなかったものの、ストリーミングサービスの作品を対象にした「第3回青龍シリーズアワード」の新人賞に「ムービング」コ・ユンジョン、「殺し屋たちの店」キム・ヘジュン、「The 8 Show~極限のマネーショー~」イ・ヨルム、「寄生獣ーザ・グレイー」チョン・ソニといった注目俳優たちとノミネート。俳優デビュー作で候補になったのはチャン・ダアだけで、ペク・ハリンとして強烈な印象を批評家や大衆に与えたことがわかるだろう。この3人の固い友情と愛憎が入り交じった、ダイナミックな三角関係も大きな見どころとなる。ジャウンを追い込むハリンと、ジャウンと一緒にいることを決めたスジはどんな形で決着をつけるのか注目だ。ほかにも、保身のために徹底して傍観者を貫く学級委員ソ・ドアを演じた「脱出おひとり島」シーズン2のシン・スルギも、本作が俳優デビュー。また、「イルタ・スキャンダル」ではドアのような勉強家を熱演したカン・ナオンはクラスのアイドル、デビュー間近の練習生イム・イェリムとしてキーパーソンとなる。スジらFランク出身を中心にした“仲間ズ”に少しずつ信頼が生まれ、友情が育まれる瞬間は温かくて微笑ましく、ユーモアさえある。権力におもねることなく、暴力でやり返すのではなく、シンプルなまでの信頼と友情だけで連帯し、社会の縮図とやらに立ち向かっていくその姿は共感を呼ぶこと必至。そんな彼女たちの姿を通して見ると、ハリンのような怪物やピラミッドゲームを生み出したのは社会を構成する大人たちの無関心や無理解であることも、同時に突きつけられるはずだ。※今作には校内暴力や虐待等のシーンがあります。各自の判断により視聴にはご注意ください。「ピラミッドゲーム」は毎週水曜日12時~ABEMAにて2話ずつ配信中(全10話)。(上原礼子)
2024年07月24日黒沢清監督が、菅田将暉を主演に迎えた映画『Cloud クラウド』の「第81回ヴェネチア国際映画祭」正式出品が決定した。現地時間8月28日から9月7日まで開催される「第81回ヴェネチア国際映画祭」。黒沢清監督作品としては、『大いなる幻影 Barren Illusion』『叫』『贖罪』『スパイの妻』に続く5度目の選出だ。中でも、『スパイの妻』では銀獅子賞(監督賞)を受賞している。今回本作は、アウト・オブ・コンペティション部門にて上映。昨年の同部門では、ウェス・アンダーソン、ハーモニー・コリン、リチャード・リンクレイターらの監督の最新作が上映されており、A24製作・配給の『Pearl パール』(タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演)、『デューン/砂の惑星』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演)など、エンターテインメント性の高い作品を紹介している華やかな部門。なお日本作品では、北野武監督の『BROKEN RAGE』と本作が上映される。行われた記者会見では、黒沢監督は「シンプルな娯楽映画を目指した作品がヴェネチアに選ばれたと聞き、たいへん驚いています。菅田将暉の善人とも悪人ともつかない絶妙な両義性が、この幸運を引き寄せてくれたのでしょう」と喜び、菅田さんも「黒沢監督の作品で、海外の映画祭に行くことをずっと夢見ていました。感謝です。大いに楽しんでもらえることを願っています」とコメントした。『Cloud クラウド』は9月27日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Cloud クラウド 2024年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2024 「Cloud」 製作委員会
2024年07月24日福島第一原子力発電所での事故を事実に基づき、壮大なスケールと緊迫感で描いた社会派ドラマ「THE DAYS」が、各動画配信プラットフォームにて本日7月24日(水)より配信開始。また、9月18日(水)ブルーレイコンプリート・ボックスが発売される。2011年3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震とそれに伴う大津波は、東日本一帯に甚大な被害をもたらした。それは人類がかつて経験したことのない危機の始まりでもあった。津波の直撃を受けた福島第一原子力発電所が全電源喪失という前例のない事態に陥り、全6基のうち4基の原子炉が次々と制御不能に。国際原子力事象評価尺度で、チェルノブイリと同じく最も深刻な“レベル7”に分類された史上最悪の原発事故。戦後の日本が初めて直面した国家存亡の危機――。本作は、あの日、あの場所で何が起こっていたのかを克明に描いた全8話のTVシリーズ。英雄譚や美談に仕立てることを避け、日本政府、電力会社、現場で事故に対峙した人々の3つの視点による重層的なドラマによって真実をあぶり出していく。日本を代表する名優、役所広司主演、実力派キャストが集結事故当時の福島第一原発所長をモデルにした主人公を演じるのは、日本映画界を代表する名優、役所広司。全電源喪失、4基の原子炉の暴走というチェルノブイリさえ経験しなかった危機に立ち向かう現場リーダーの信念、焦燥感、責任の重さを、多面的かつ人間味豊かに体現している。さらに中央制御室の当直長に竹野内豊、内閣総理大臣に小日向文世。原発運転員に小林薫、所長の右腕的存在に音尾琢真、東電副社長に光石研が扮するほか、行方不明となる若手運転員の両親役で遠藤憲一、石田ゆり子が出演。ベテランの実力派と選りすぐりの若手のキャストが集結し、本作の並外れた迫真性をみせる。「コード・ブルー」制作陣&「リング」『スマホ』の中田秀夫監督企画・脚本・プロデュースを手掛けたのは、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズを大ヒットに導き、「白い巨塔」「はだしのゲン」などの骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳。「コード・ブルー」シリーズで増本氏と長年タッグを組んできた西浦正記と、「リング」シリーズの中田秀夫がダブル監督。製作陣は、福島第一原発事故をすでに終わった過去の出来事と見なさず、現在進行形の問題として捉え、私たちに幾多の問いを投げかける。また、本作は昨年Netflixで配信されると週間グローバルTOP10(※非英語シリーズ)で5位を獲得。「今日のシリーズ」トップ10では日本国内1位、世界77の国・地域でTOP10入りした。ブルーレイコンプリート・ボックスには、36ページのスタッフ・キャストのインタビューやプロダクション・ノートを収めた貴重なブックレットが付く。「THE DAYS」はデジタル配信中。9月18日(水)よりブルーレイコンプリート・ボックス発売、DVDレンタル開始。「THE DAYS」©2023 Warner Bros. Japan LLC. All rights reserved.Design ©2024 Warner Bros. Home Entertainment Inc. All rights reserved.<「THE DAYS」リリース情報>■【初回仕様】ブルーレイコンプリート・ボックス(2枚組/アウターケース&ブックレット付)価格:26,400円(税込)■レンタルDVD Vol.1~Vol.4■デジタルセル■デジタルレンタル発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント©2023 Warner Bros. Japan LLC. All rights reserved.Design ©2024 Warner Bros. Home Entertainment Inc. All rights reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年07月24日第81回ヴェネチア国際映画祭の作品ラインアップが明らかになった。金獅子賞を争うコンペティション部門の注目作をご紹介。ホアキン・フェニックス、レディー・ガガが主演する『ジョーカー』の続編で、トッド・フィリップス監督作の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』。フィリップス監督は2019年に『ジョーカー』で金獅子賞を受賞しており、2度目の受賞にも期待がかかる。『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督作『Queer(原題)』は、ウィリアム・S・バロウズの同名小説を原作とした作品で、ダニエル・クレイグが主演。1988年の同映画祭で、脚本賞(『神経衰弱ぎりぎりの女たち』)を受賞したスペインの鬼才ペドロ・アルモドバル監督は、自身初の英語作品『The Room Next Door(原題)』で金獅子賞を狙う。主演にはジュリアン・ムーア&ティルダ・スウィントンの演技派俳優を揃えた。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』でジャクリーン・ケネディ、『スペンサー ダイアナの決意』でダイアナ妃を描いたパブロ・ラライン監督は、今作の『Maria(原題)』では、伝説のオペラ歌手マリア・カラスを取り上げている。マリアを演じるのはアンジェリーナ・ジョリー。『BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』でA24とタッグを組んだハリナ・ライン監督は、再びA24作品『Babygirl(原題)』のメガホンを取った。ニコール・キッドマン、ハリス・ディキンソンが出演するエロティックスリラー。第81回ヴェネチア国際映画祭は8月28日から9月7日まで開催。(賀来比呂美)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 2024年10月11日より全国にて公開© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2024年07月24日「スター・ウォーズ」のオリジナルドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」と「キャシアン・アンドー」がBlu-rayコレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)と4K UHDコレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)にて発売。これを記念して、2作のボーナス・コンテンツから特別映像が解禁された。暗黒と絶望の中でオビ=ワンが“希望”を守り抜こうとする「オビ=ワン・ケノービ」は、あのバクタ・タンクでのダース・ベイダー再登場に迫る映像を、〈反乱軍〉誕生の物語を描く「キャシアン・アンドー」からは、重要かつ謎のキャラクター、ルーセン・レイエルの人物像や演じたステラン・スカルスガルドのインタビュー映像が公開されている。■「オビ=ワン・ケノービ」バクタ・タンクでのダース・ベイダー「オビ=ワン・ケノービ」バクタ・タンクでのダース・ベイダー: ボーナス・コンテンツ「ダークサイドの舞台裏」よりプロダクション・デザイナー/共同製作のダグ・チャンは、「『ローグ・ワン』ではわずかだったが、今回はタンクのベイダーをもっと見せたい、各段階を明らかにしたかった」と言い、一方で、謎に包まれているシーンのベールを剥がしていくことは「デザイナーにとっては大きな課題だった」と付け加える。映像では、壁紙や照明、水の色など、細部までこだわり抜いた撮影の様子を見ることができる。また、ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセンは、優秀な潜水コーチに多くの呼吸法を教わり、タンクの中で器具を使わずに息をとめていたとのこと。タンクでのダース・ベイダーの撮影を楽しみにしていたようで「息止めの最長は2分半ほどだ。水の中は驚くほど平和だった」とふり返っている。バクタ・タンクでのダース・ベイダーのベールを剥がすスタッフの努力とクリステンセンの素晴らしい役作りの様子が伝わる映像となっている。■「キャシアン・アンドー」コルサントのルーセン「キャシアン・アンドー」コルサントのルーセン: ボーナス・コンテンツ「コルサント:暗躍する3人」より企画/脚本/製作総指揮のトニー・ギルロイは、「コルサントのルーセンは絵になる。ルーセンという人物は、反乱に深く身を投じたコアな活動家だ。自身の組織を持たず活動に名も冠さないが極めて密かに系統立てて動く」「反乱者の親玉的存在であるがその偽装は完璧だ」と語る。本映像では、ギルロイが語るようにルーセン・レイエルという謎の人物像に迫っている。また、演じるステラン・スカルスガルドは「ルーセンは二重生活を送っていて、人格が2つあるとも言える。その分演じ甲斐があるよ」と話しており、同じシーンで切り替わることもある難しい役を楽しんで演じていることが伝わる映像となっている。「オビ=ワン・ケノービ」Blu-Rayコレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)4K UHDコレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)発売中「キャシアン・アンドー」Blu-Rayコレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)4K UHDコレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)発売中コピーライト:Star Wars © & TM Lucasfilm Ltd. LLC. All Rights Reserved. Used Under Authorization.発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)4K 2024年5月3日より全国25劇場にて公開©2024 Lucasfilm Ltd.
2024年07月24日綾野剛と豊川悦司が主演するNetflixシリーズ「地面師たち」より、配信スタートに先駆けて、第1話の重要シーンが公開された。本作は、不動産売買をエサに巨額の金を騙し取る詐欺師集団<地面師>による前代未聞の事件を描く、同名クライムノベルの映像化。綾野さんが地面師詐欺の道に踏み込む辻本拓海、豊川さんが巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を演じるほか、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太、山本耕史、リリー・フランキーらが出演している。今回公開されたのは、地面師グループが前代未聞の100億円詐欺に手を染めるきっかけともなる重要なシーン。ひとつの仕事(詐欺)を終え、祝杯をあげるチーム地面師の面々たちが、次なる詐欺の舞台となる土地(ターゲット)を相談し合う中、グループを率いるリーダー・ハリソン山中の一言によって、その場の空気が一変。そして、「誰もが怖気づいて二の足を踏むような、難攻不落のヤマを落としてこそ、どんな快楽も及ばない、セックスよりもドラッグよりも気持ちの良いエクスタシーとスリルが味わえる。皆さんもそれを求めてこの仕事をしているんじゃないですか?」と畳みかけるように問いかける。その静かで淡々とした得体の知れない底知れぬ狂気に、なぜか引き込まれてしまう。このシーンをきっかけに、一筋縄ではいかない地面師グループ、彼らに騙される者、彼らを追う刑事たち、それぞれ三つ巴の欲望が容赦なく絡み合う、運命を賭けた壮絶な騙し合いの火蓋が切って落とされる。さらに、ハリソンが手配師・麗子(小池さん)の髪を掴み上げる、度重なる不測の事態の果てに、グループの間の亀裂を予感させる場面写真も到着。そしてそれは、公開されたもう1枚のカット、グループの交渉役でありハリソンから地面師として特別な信頼を得る辻元の一筋の涙に繋がっていく。本作では、そんなハリソンと辻元の因縁が浮き彫りになっていく物語も見逃せないポイントだ。なお、ウォッチパーティやスペシャルコラボの実施、「ピエール瀧と大根仁のオールナイトニッポン GOLD」の放送、サウンドトラックのリリースなど、本作の関連情報も続々と公開されていく。Netflixシリーズ「地面師たち」は7月25日(木)Netflixにて世界独占配信。「地面師たち(Soundtrack from the Netflix Series)」は7月25日(木)デジタルリリース予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年07月24日孤独で心優しかった男の変貌と暴走を描いた『ジョーカー』の続編となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称『ジョーカー2』)から最新予告が解禁。日本語吹替版ほかラージフォーマットでの上映も決定した。日本を含む世界66か国初登場No.1、世界興行収入1,500億円(10億ドル)を超え、いまなおR指定映画史上歴代最高記録を持つ『ジョーカー』(※Box Office Mojo調べ)。日本でも週末動員ランキング4週連続No.1となり、興行収入50億円、動員350万人超えを達成。「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、コメディアンを夢見る、孤独だが純粋で心優しい男アーサー。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながらドン底から抜け出そうともがく彼が、理不尽だらけの世の中で、悪のカリスマ《ジョーカー》へと変貌を遂げるまでが描かれた。そして前作から2年後が舞台となる本作で、社会への反逆者にして人々の代弁者として祭り上げられたジョーカーが、新たに仕掛けるショーが幕を開ける。解禁された予告では、ピエロマスクを被る者たちや、「FREE JOKER(ジョーカーを自由に)」と書かれたプラカードを掲げる者たちなど、街中を埋め尽くす人々の中心に護送車で輸送されるジョーカー(ホアキン・フェニックス)が映し出される。彼らの意志に応えるようにガッツポーズと笑みを浮かべる姿からは、前作で社会を混乱に陥れた事件が、いかに強烈な影響を与えているのかを感じさせる。そして、ジョーカーを遠くから見つめる謎の女性・リー(レディー・ガガ)の姿も。「ジョーカーを見たとき、生まれて初めて、私は一人じゃないって思えた」とつぶやく。「生まれて初めて、俺は一人じゃないと感じた」という、かつて孤独だったジョーカーの言葉の後、ショーの幕が上がる。「みんな同じ気持ちだ。もう誰にも止められない」――次第に加速していくジョーカーの暴走はリーへと伝播し、さらに人々を狂乱させていく。世界中を巻き込むジョーカーの新たなショー=大事件は、息つく間もない一触即発のシーンとして怒涛の展開をみせる。果たして、孤独で心優しかった男は悪のカリスマなのか、ただの犯罪者か?観る者に投げかけるとともに、ストーリーの全貌をより渇望させる映像に仕上がった。ラストカットでほほ笑むジョーカー。笑顔の奥に隠されたその真意が気になるところだ。また、日本語吹替版の初上映のほか、IMAX(R)、Dolby Cinema(R)、ScreenXのラージフォーマットでの上映も決定した。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)より全国にて公開。(c) & TM DC (c) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is aregistered trademark of Dolby Laboratories(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 2024年10月11日より全国にて公開© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2024年07月24日映画『エイリアン:ロムルス』の最終形態ポスタービジュアルが完成。“超過激なIMAX版予告”の上映も決定した。宇宙最恐の生命体“エイリアン”の最終形態、黒く長い頭部や鋭い歯を持ち、高度な知能と狡猾さによって無慈悲に人間に襲い掛かるゼノモーフが印象的な今回のポスター。独特な荒い息遣いや、耳を割くほどの鳴き声まで響いてきそうな、衝撃的なビジュアルとなっている。また、今回発表された“超過激なIMAX版予告”は、『デッドプール&ウルヴァリン』のIMAX上映でのみ、期間限定で鑑賞することができる。気になるその予告編では、主人公たちの希望を無残に打ち砕く、超過激なシーンが観られるようだ。人間に寄生するため、顔をめがけて襲い掛かるエイリアンの第2形態である、大量のフェイスハガーによる強襲シーン、人間に寄生し進化を遂げた第3形態・チェストバスターが、人間の胸を突き破り誕生しようとする戦慄の瞬間など、衝撃的な場面が盛り込まれている。『エイリアン:ロムルス』は9月6日(金)より全国にて公開。『デッドプール&ウルヴァリン』は7月24日(水)世界最速公開。※『エイリアン:ロムルス』超過激IMAX版予告上映は7月24日(水)~8月8日(木)『デッドプール&ウルヴァリン』IMAX上映回にて(各劇場により上映期間が異なる場合あり)(シネマカフェ編集部)■関連作品:デッドプール&ウルヴァリン 2024年7月24日より全国にて公開© MARVEL 2024エイリアン:ロムルス 2024年9月6日より全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年07月24日松本若菜と松村北斗が共演する「西園寺さんは家事をしない」の3話が7月23日に放送され、いきなり西園寺さんを見つめ顔を近づける楠見に「目線と角度が完璧にキス」「いきなり色気出してくるのはずるい」などの声が視聴者から寄せられている。同名コミックを原作に、徹底して家事をしない主人公の西園寺さんと彼女の同僚の年下シングルファーザー&その娘による同居生活を通じて、幸せと家族とは何かを考えるハートフルラブコメディが展開中の本作。“やりたいことをやる、やりたくないことはやらない”主義で家事は絶対しないと決めており、マイホームを購入、愛犬リキと“家事ゼロの暮らし”を実現した矢先、シングルファーザーの楠見と出会い偽家族として暮らしていくことになる西園寺一妃役で松本さんが主演。共演には妻を亡くしたったひとりで仕事と家事と4歳の娘ルカの育児をこなす日々を送っていた楠見俊直に松村さん。黒ずくめ&サングラスというコワモテな雰囲気で歌って踊って料理するYouTuberのカズト横井には津田健次郎。楠見の4歳になる1人娘・楠見瑠衣には倉田瑛茉。その他、横田真悠、塚本高史、藤井隆、濱田マリ、浅野和之らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。西園寺さんから「“偽家族”になろう」と言われた楠見は偽家族というものが理解できず戸惑う。そんな楠見に西園寺さんは偽家族になるのは気を遣わない関係になるためと説明し、新しいシステムを導入するときのようにまずは偽家族を“検証”してみようと言って楠見を押し切る。そんななか、西園寺さんはカズト横井と直接対面することに。すると横井が西園寺の元同僚であることが判明する…というのが今回のおはなし。カズト横井のおだやかな物腰に視聴者からは「てか、カズト横井が想像以上にいいヤツそう」「カズト横井のソフトな性格っぽいというギャップにやられてる」などの声が上がる一方、元同僚ということから「もしかしてカズト横井さん、西園寺さんの事好きだったりした??」などといった予想や、「楠見くんまだ潜在意識的だけど西園寺さんと横井さんの関係性に嫉妬し始めてるような?」と西園寺に同行した楠見の心情に触れたコメントまで数多くのポストが。一方、楠見は亡き妻・瑠衣(松井愛莉)の一周忌で彼女の実家に向かうのだが喪服を忘れてしまう。瑠衣の母で義母である里美(奥貫薫)は、楠見が1人で瑠衣を育てることに否定的な考えを示し、瑠衣を自分が引き取ると告げる。その後西園寺さんは自宅前に現れた里美と彼女を拒絶する楠見を仲直りさせようと奮闘、そのかいあって楠見と里美とのわだかまりは解け、西園寺さんと楠見は乾杯する…。その際、楠見はいきなり西園寺さんを見つめ顔を近づける。キスかと思いきや楠見は西園寺さんの肩についたシールをはがす…このシーンには西園寺さんのみならず視聴者からも「肩のシール取るには目線と角度が完璧にキスだよ」「楠見くんいきなり色気出してくるのはずるいわ、ただ肩についたシール取るだけなのに…」といった反応とともに「肩に付いたシール取るだけで西園寺さんと視聴者を一瞬でどきゅんに持っていく楠見くん、いや松村北斗さんすごい」と、松村さんの演技にも高い評価が送られていた。【第4話あらすじ】楠見にドキッとして以来、西園寺さんの感情は大混乱。陽毬(野呂佳代)と洋介(塚本高史)は「それはもう恋だ」と断言する。恋愛感情が絡んでしまうと“偽家族”は成立しなくなってしまうと考えた西園寺さんは、芽生えてしまった恋心らしきものを全力で駆逐することを決めるのだが、それが逆に楠見を意識してしまい挙動不審に…。「西園寺さんは家事をしない」は毎週火曜22時~TBS系で放送中。(笠緒)
2024年07月24日豊川悦司と中村倫也が共演するコメディドラマ「No Activity」シーズン2に、新キャストとして白石麻衣と岡部大(ハナコ)の出演が決定した。本作は、全く仕事をしないベテラン刑事と、その相棒の人たらしな若手刑事のコンビが、ありえないような騒動を次々と巻き起こす、1話約30分で気軽に楽しめるコントのようなドラマ。『スマホを落としただけなのに』シリーズや「恋する警護24時」などに出演した白石さんが演じるのは、ベテラン刑事・時田(豊川さん)お気に入りで、福島出身の路上シンガーソングライター・柊冬花。ひょんなことから、ヤクザ「折原組」の親分・折原(高橋克典)を追跡する時田たちに巻き込まれてしまう。少し天然な一方で、物語の後半では重要なカギを握っており、可愛らしい福島弁と歌唱力にも注目だ。白石麻衣春ドラマ「ブルーモーメント」に出演した岡部さんが演じるのは、里見(木村佳乃)や大平(清野菜名)の無線連絡室に配属された新人・四角公記。2人のおもちゃにされるコミカルな役どころだ。麻薬取引の一部始終を目撃してしまった冬花は、時田、椎名と行動を共にすることに。そこで巻き込まれた抗争の末、冬花はとんでもない行動に出てしまう。一方、無線連絡室では、実家はお寺だが、自分はお坊さんではないという四角に対し突っかかる里見と大平の2人が、最終的に彼を言い負かせなかった腹いせに暴走する――。岡部大併せて公開された新キャストのコメント映像では、白石さんは「時田さんと椎名さんの世界観に一緒に参加できるというのはすごく楽しみでしたね」と喜び、岡部さんは「めちゃくちゃ嬉しかったです。じろうさんの大ファンなので、じろうさん脚本に出られるというのと、シーズン1も見ててめちゃくちゃ面白かったんですけど、はたして僕はあそこに入っていけるのかという緊張もありました」とコメントしている。「No Activity」シーズン2は9月13日(金)よりPrime Videoにて一挙独占配信開始(全6話)。(シネマカフェ編集部)
2024年07月24日高橋文哉主演『あの人が消えた』予告編と本ビジュアルが解禁された。本作は、2023年放送されたドラマ「ブラッシュアップライフ」の注目クリエイター水野格が、完全オリジナル脚本で贈るミステリー・エンターテインメント。主人公の配達員・丸子を高橋文哉、丸子の職場の先輩・荒川を田中圭が演じる。仕事を始めて4年目になってもいまだに慣れず、「またクレーム入ってるよ」と先輩に怒られてしまう、冴えない配達員の丸子(高橋文哉)。この度、解禁された予告編では、そんな丸子が担当する配達先のマンションで自身が愛読している推しのWEB小説家の小宮(北香那)に偶然出会うシーンから始まる。先輩配達員の荒川(田中圭)に「この仕事をやってて、初めて良かったと思いましたよ!」と、その運命的な出会いを無邪気に報告し、微笑ましい場面が描かれるも、シーンは一転。不穏な音楽とともに、そのマンションにはある“秘密“が隠されていることが明らかに…。事故物件、警視庁による大捜査網、不審者侵入。警察や住人たちからの情報によって、そこが“人が消えるマンション”だということを知った丸子が、マンション住人たちの不審な動きに気づきはじめる。深まる謎、そして増殖する秘密は、マンションの“謎多き住人VS丸子”の構造となり、303号室の沼田(袴田吉彦)、警視庁の捜査官・寺田(菊地凛子)、302号室の島崎(染谷将太)、そして205号室の小宮と次々に人が消えていく様子を映し出していく。インターホンの「ピンポーン」という音が迫るように鳴り響く中、「世の中には信じがたいことがあるんだ」と荒川が呟くが、その真意とは?最後は高橋さんが「この映画の結末は、誰にも話さないで下さい」というナレーションで締めくくり、一体どんなエンディングを迎えるのか?本編への期待が高まる予告編に仕上がっている。NAQT VANE本予告を疾走感満載に彩った主題歌「FALLOUT(フォールアウト)」を制作した「NAQT VANE(ナクトベイン)」は、「エンタメ要素を完璧に網羅した、何度もリピートしたくなる展開。世界観やキャラクターなど様々な面に引き込まれ、気持ちを昂らせたまま楽曲制作をする事ができた」と制作時の思いを明かしつつ、本作の魅力を語っている。併せて、“住人の誰かが犯人” “必ず事件を阻止して” “見えたって何が?” “事故物件!?”と本作のキーワードが散りばめられる中、【配達員だけが知っている事件がある。】と意味深なコピーが添えられた本ビジュアルも到着。丸子を取り巻く登場人物が勢ぞろいする一方、彼だけが何かを訴えかけるようにこちらを見つめる様子が映し出された印象的なビジュアルとなっている。また、7月26日(金)より高橋さんと田中さんの2人でデザインされたムビチケカードの発売が決定。さらに、セブンネットでは限定グッズ付きムビチケカードが発売されることも決定している。併せて、北香那が演じる小宮が小説を投稿するサイトとして本編にも登場する「小説家になろう」とタイアップが決定。「君の膵臓をたべたい」、「転生したらスライムだった件」が生まれた当サイトは2024年7月現在、掲載小説数100万本超、登録ユーザー数200万人超を誇る、日本最大の小説投稿サイト。コラボキャンペーンの内容については後日発表される。さらに角川文庫(KADOKAWA)より、ノベライズの発売も正式決定している。「小説版 あの人が消えた」《NAQT VANE コメント全文》映画「あの人が消えた」の主題歌を務めさせて頂きました、NAQT VANEです。この作品を初めて観た時、とにかく衝撃的で、面白くて、興奮が収まらなかったのを覚えています。エンタメ要素を完璧に網羅した、何度もリピートしたくなる展開。世界観やキャラクターなど様々な面に引き込まれ、気持ちを昂らせたまま楽曲制作をする事ができました。この「FALLOUT」という曲も、これから見てくださる皆さんに衝撃を与えられるよう皆で試行錯誤し作りました。レコーディング中は苦戦もしましたが、それ以上に、完成が楽しみで仕方ありませんでした。僕らのエネルギーを存分に詰め込むことが出来たのではないかと感じています。疾走感あふれる「FALLOUT」と共に、ぜひ劇場でお楽しみください!『あの人が消えた』は9月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あの人が消えた 2024年9月20日より全国にて公開©2024「あの人が消えた」製作委員会
2024年07月24日来月公開のアニメーション映画『インサイド・ヘッド2』が、「いい人すぎるよ展」とタッグを組んだ企画展「インサイド・ヘッドすぎるよ展」を全国7都市・8か所にて開催することを決定した。「いい人すぎるよ展」は、「entaku」が企画した「集合写真でいつも中腰な人」、「何注文しても『いいねえ』って言う人」など、日常に潜む愛すべき“いい人”を集めた展覧会。昨年初開催してからSNSで話題に。「やだなー展」や「どっちかといえばこっち展」など、様々な展示会も行われており、海外からも注目を集め、関連動画のSNS上の累計再生回数は3,000万回を超える。そして今回、4月にオープンした東急プラザ原宿「ハラカド」を皮切りに、札幌・東京(新宿)・名古屋・大阪・神戸・福岡・浦添(沖縄)にて「インサイド・ヘッドすぎるよ展」を開催。頑張り屋の主人公・ライリーの頭の中の9つの感情をテーマに、ライリーの幸せを子どものころから見守る感情をモチーフにした「ヨロコビすぎるよ展」、「カナシミすぎるよ展」、「ムカムカすぎるよ展」、「ビビリすぎるよ展」、「イカリすぎるよ展」、新たに登場する大人の感情「シンパイすぎるよ展」、「イイナーすぎるよ展」、「ダリィすぎるよ展」、「ハズカシすぎるよ展」から構成され、誰もが共感できる内容になっているようだ。ライリーの様々な記憶を保管するための思い出ボールに埋め尽くされた展示面には、<「書道とかやってた?」と言われるとき>(ヨロコビすぎるよ展)や<唯一の知人が先に帰るねと言い出した二次会>(シンパイすぎるよ展より)など100個以上の(※一部地域を除く)のそれぞれの感情にまつわる日常のあるあるシチュエーションが並べられ、ライリーの感情や各実施エリアのご当地シチュエーションも展示される。なお、ハラカドでは第1弾として、4階に位置するハラッパにて、本作をはじめ人気ピクサー作品の世界観に浸れる特別装飾やフォトブースを展開中。ハラカドカフェでは、本作にインスパイアされたドリンクやメニューを楽しむことができる。第2弾として「インサイド・ヘッドすぎるよ展」が2階のCOVERで開催され、施設入り口には本作のアートが出迎えてくれる。さらに、「お台場冒険王」にも本作が登場。フジテレビ社屋の大階段には、本作の巨大スペシャルアートが出現し、ライリーや感情キャラクターたちと写真が撮れるスポットとなる。1階のフジテレビ広場には、スペシャルブースも設置され、映画をモチーフにしたインサイド・ヘッドおみくじが登場する。▼「インサイド・ヘッドすぎるよ展」実施日程【北海道】期間:7/27(土)~8/19(月)場所:JR タワー アピアセンターB1「木漏れ日の広場」【名古屋】期間:8/5(月)~8/18(日)場所:地下鉄東山線名古屋駅ビッグウォールボード【東京】期間:7/26(金)~8/1(木)場所:東急プラザ原宿「ハラカド」2F「COVER」【東京】期間:7/29(月)~8/4(日)場所:東京メトロ新宿駅新宿スーパープレミアム【大阪】期間:8/3(土)~8/23(金)場所:天王寺ミオ 本館 10F ミオテラス【神戸】期間:8/1(木)~8/15(木)場所:ミント神戸 2 階吹き抜け特設会場【福岡】期間:7/29(月)~9/23(月・祝)場所:福岡市地下鉄 博多駅のりかえ通路【沖縄】期間:7/27(土)~8/18(日)場所:サンエー浦添西海岸 PARCO CITY 3F・グリーンゾーン特設会場▼「お台場冒険王 2024~人気者にアイ LAND~」映画『インサイド・ヘッド2』スペシャルブース実施期間:7月20日(土)~8月25日(日)37日間営業時間:10:00~18:00(最終入場17:30)実施場所:フジテレビ1階社屋前&大階段▼ハラカド ピクサーフォトスポット展示&ハラカドカフェ『インサイド・ヘッド2』スペシャルドリンク実施期間:7月19日(金)~25日(木)7日間営業時間:11:00~21:00実施場所:ハラカド4F「ハラッパ」&ハラカドカフェ『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年07月23日第76回カンヌ国際映画祭公式出品の話題作『このろくでもない世界で』より、ソン・ジュンギのオフィシャルインタビューと日本に向けたメッセージ動画が解禁された。本作は、苦しい生活を送る青年が、ソン・ジュンギ演じる裏社会に生きる男と出会い、運命が交錯していく韓国ノワール。2008年に『霜花店(サンファジョム)運命、その愛』でデビューして以来、映画とドラマを行き来し、さらに「ミュージックバンク」をはじめ音楽番組のMCを務めるなど、マルチな才能を発揮してきたソン・ジュンギ。演技の振り幅も大きく、韓国内外でシンドロームを巻き起こした「トキメキ☆成均館スキャンダル」と「太陽の末裔」では、凛々しさと時折見せる子犬のような笑顔でファンのハートをわしづかみ。韓国では年を取っても変わらない美しさを意味する“防腐剤美貌”という言葉を生み出し、出演作は毎回大ヒット。近年の活躍は特に目覚ましく韓国国内のみならず、世界的に話題となる作品への出演が続いており、グローバルスターとしての地位を確立している。日本でも「ヴィンチェンツォ」『ロ・ギワン』「財閥家の末息子~Reborn Rich~」など主演作が続々と配信され、どれも話題を呼んでいる。そんなソン・ジュンギが主演でないにもかかわらず、自ら出演を熱望した作品が本作。出演経緯、そして初のカンヌへの想いを語ってくれた。「別の作品の提案を受けていて、お断りをしたことがあった。その際にどんな作品に出たいのか尋ねられ、『本当に深くて重みのある映画をやってみたい』、と話した。すると『主人公ではないけれど』と渡されたのがこの映画だったんだ」と、作品との出会いを教えてくれた。渡されたシナリオは、本当にヘビーな内容で、脚本を書いた人(キム・チャンフン監督)に興味を持ち、出演を自ら希望したという。ソン・ジュンギが演じたチゴンという役は、地元の犯罪組織のリーダーで、主人公ヨンギュを闇の世界へ迎え入れ導く人物だ。貧困と暴力が蔓延る廃れた町で共に生まれ育ったもの同士、チゴンはヨンギュに過去の自分を重ね、兄弟のような、父子のような関係を築いていく。撮影現場では、監督も主演も新人という環境の中、そこでもヒョン(兄貴)としての責任感を発揮していたようで、「キム・チャンフン監督と主演のホン・サビンはいずれも新人なので、バランスを取らなければいけないという責任感が少なくなかった。しかし、得るものがとても多く、自分にとっては癒される現場だった。本当にいい映画を作りたいという気持ち、映画らしい映画が作られているという確信が持てた。満足度をあげるとしたら93点くらい?心の中では89点くらいの感覚だったが、カンヌまで来たから4点追加!!(笑)俳優にとって最高の贈り物はいい作品に出会うことだという当然の事実を改めて実感した作品だ」と自信をのぞかせる。初めてのカンヌについて話が及ぶと、「正直『まさかカンヌに行けるの?』と思っていた。本当に苦労して撮影した、自分の中でとても大切な作品なので、大きなプレゼントをもらった気分だ。特に未来の巨匠を紹介する、ある視点部門に招待されてとても嬉しい」と喜びを爆発させた。本作をカンヌで初めて観るためにそれまでは控えていたというソン・ジュンギ。カンヌの熱気に満ちた会場で世界の映画ファン等と共にワールドプレミアを終え、「台本を読んで感じた感情よりも深く表現されていて満足している。特に湖のシーンでヨンギュが後ろからチゴンの耳を見つめる表情を見る時、“この台本を読んだ時に感じた感情が合っていたんだな”と確信し、“この映画を選んで良かった”と思った。全てのスタッフと俳優たちに感謝し、この映画が沢山愛されることを願っている」と述べた。そして本作の日本公開を記念して、日本独占のメッセージ動画が到着。ビシッと決めたタキシード姿で「日本の皆さんこんにちは!地方の犯罪組織のリーダーでハードな毎日を送るチゴン役のソン・ジュンギです。日本の皆さんの感想がとても楽しみです。ぜひ映画館にお越しいただき、本作を楽しんでください!この映画を愛して応援してくださってありがとうございます」と本作のキャラクターである裏社会の男・チゴンとは真逆な、いつもの爽やかでやわらかい笑顔でメッセージを送った。『このろくでもない世界で』は7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:このろくでもない世界で 2024年7月26日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.
2024年07月23日“演技の神”の異名を持つナムグン・ミンと「賢い医師生活」のアン・ウンジン主演、2023 MBC演技大賞8冠や第60回百想芸術大賞2冠に輝いた歴史ロマンス超大作「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」が、U-NEXTにて独占先行配信&DVDリリース中。この度、ナムグン・ミンが熱演を見せるスペシャルPV“愛する人を守るため戦う男イ・ジャンヒョン”が公開された。本作は、激動の時代に互いを想い合いながらもすれ違う男女の切ない純愛を、壮大なスケールと圧巻の映像美でドラマチックに描き出す。朝鮮第16代王・仁祖(インジョ)の時代。丙子の乱が勃発し、死と隣り合わせの状況で、愛する女性ユ・ギルチェ(アン・ウンジン)を守るために命をかけるイ・ジャンヒョン(ナムグン・ミン)。やがてギルチェもそんなジャンヒョンに惹かれていくが、自分の気持ちに素直になれず、なかなか結ばれないもどかしい関係が続く。戦争が終結した後も、その時代だからこその様々な試練によって、出会いと別れを繰り返す2人。胸が痛くなるほどのつらく切ない展開のあとにようやく結ばれるシーンでは、多くの苦難によって傷ついたギルチェの心を優しく包み込むジャンヒョンの温かい愛に感動が押し寄せる。毎話緊張の連続で、激動の時代に翻弄され、苦しい局面を迎えるほど愛が深まっていく彼らのロマンスは多くの視聴者の心を掴み、同時間帯視聴率1位を獲得。あまりの反響に予定より1話延長され、最終話は100分の拡大放送された人気作。公開された映像は、丙子の乱が勃発するなか、知性と武術を兼ね備えた謎の男イ・ジャンヒョンが戦うシーン満載のスペシャルPV。清(後金)の兵士に襲われるユ・ギルチェ(アン・ウンジン)やキョン・ウネ(イ・ダイン)たちを救うため戦うジャンヒョン。命の保証はないにもかかわらず、後金軍の陣営に潜入することにしたのも、国や王を救うためではなく、戦争を終わらせ、愛する人を守るため。ギルチェがピンチのときには敵が何人いようと構わず命がけで戦うジャンヒョンは、「あの女人が私の故郷なのです」「そなたが泣く姿は見たくない」「そなたに初めて会った時気づいた。私はこれまで一度も、そなた以外の誰も求めたことはなかったと」と、常にギルチェを想っている。自由気ままな、ならず者かと思いきや、勇敢なジャンヒョンの一途な想いと彼女のために生きようとする姿は見逃せない。「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」はU-NEXTにて独占先行配信中、DVDリリース中。<「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」リリース情報>U-NEXTにて順次、独占先行配信中DVD-SET1発売中DVD-SET28月2日(金)発売DVD-SET39月4日(水)発売各14,740円(税抜13,400円)※レンタルDVD リリース中発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント(シネマカフェ編集部)
2024年07月23日日本公開が直前に迫った『デッドプール&ウルヴァリン』のワールドプレミアが日本時間7月23日(火)にアメリカ・ニューヨークにて開催。ライアン・レイノルズやヒュー・ジャックマン、エマ・コリンらキャスト、スタッフが参加した。今回のワールドプレミアは中国・上海を皮切りに始まった『デッドプール&ウルヴァリン』ワールドツアーの締めくくり。ニューヨークといえば、アイアンマンやキャプテン・アメリカをはじめ、本作の主役となるデッドプールやウルヴァリンをも生み出したマーベル・コミックスが本社を置く場所。彼らにとっての聖地であり、ホームタウンといえる場所だ。会場となったデイヴィッド・H・コーク劇場には、デッドプールとウルヴァリンをイメージした、レッドとイエローのカーペットやそれぞれのキャラクターの装飾が施され、本作を盛大に盛り上げる。現地にはデッドプールやウルヴァリンのコスチュームに身を包んだ熱狂的なファンも多数駆けつけ、熱気が漂っていた。会場には、破天荒でなんでもアリの“クソ無責任ヒーロー”デッドプール役で、本作の脚本・製作も手掛けるライアン・レイノルズをはじめ、“キレるとヤバい最恐アウトロー”ウルヴァリンとして、7年ぶりに出演を果たすヒュー・ジャックマン。そして、2人に立ちはだかるヴィラン、カサンドラ・ノヴァ役を務める「ザ・クラウン」などで注目を集めたエマ・コリン。『フリー・ガイ』や『リアル・スティール』を手掛け、ライアンやヒューとはプライベートでも仲が良く2人の魅力を熟知している監督、ショーン・レヴィ。ヒュー・ジャックマン&エマ・コリン&ライアン・レイノルズさらにに、マーベル・スタジオの社長にして製作総指揮を務めるケヴィン・ファイギ。『LOGAN/ローガン』でローラ役としてヒューと共演を果たしたダフネ・キーン。そのほかにもゲストとして、ライアン・レイノルズのパートナーである女優ブレイク・ライブリーや、トップモデルのジジ・ハディッド。本作のサウンドトラックにも参加しているアヴリル・ラヴィーン。『スパイダーマン』シリーズなどのジェイコブ・バタロンら豪華な面々も顔を揃えた。ブレイク・ライブリー&ジジ・ハディッド公開を迎えたショーン監督は、プライベートでも良き友人であるライアンやヒューと手掛けたこの作品について、「テーマ(友情)と現実が見事に融合しています。スクリーン外で2人と共有した温かさや楽しさがスクリーンにも反映されたと思います」と自信を覗かせる。さらには「今回のプレスツアーを3人で楽しんでいた時の様子を、みんなにも見てもらいたいほど。ベルリンで自転車に乗ったり、ブラジルでサッカーをしたりして、本当に楽しい時間を過ごしていました」と、各国で開催されたツアーについても笑顔でふり返った。中央がショーン・レヴィ監督本作で、長年「デットプール」シリーズの中で言及してきたウルヴァリンとの共演が実現したことについて、ライアンは「これまでは、いつか(共演が)実現するだろうというくらいだったんですが、本当に夢が叶ったんです。こんなに良い撮影体験をしたことはないし、結果的に想像以上のものができることもあまりないことだと思います。それも、大部分はヒューのおかげなんです。彼は唯一無二のウルヴァリンだし、彼がやることは本当に特別なんです」と、ヒューへの敬意を表現。これに対してヒューは「ライアンは脚本と製作も担当していたし、僕のキャラクターや他のキャラクターを彼自身のキャラクター以上に大事にしてくれました。それにウルヴァリンについて、20年以上もかけて理解できなかった部分を今回やっと理解できた気がするんです」と、ライアンとのコラボレーションによって新たな発見もあったと充実感をにじませた。ライアン・レイノルズ&ヒュー・ジャックマンデットプールやウルヴァリンほか、これまでMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ではなかったキャラクターたちが登場する本作を製作総指揮として舵を握ってきたケヴィン・ファイギは、「最初の数本の『X-MEN』映画は本当に僕にとって重要で、この旅の始まりでした。でも、マーベル・スタジオを始めた時には権利を持っていなかったから、ただのファンとして見ることになると思っていたんです」と吐露。「この作品は始まりに過ぎません。ミュータントがやってくると言ったけど、それはこの映画から始まるんです。今日のショーが始まるのを待ちきれないです。この映画をきっかけに、ミュータントがついにMCUにやってくるんです」と激白、本作がMCUの中でも大きな意味を持つことを改めて強調した。また、本作の公開を待ちわびていたファンに対してヒューは、「24年前に始めた頃からここにいられるのは、みんなのおかげだと思います。みんなの応援や情熱などがなければ、僕たちのキャリアやこの映画も成り立たなかったでしょう。この映画を多くの人に観てほしい、みんなのために作られた映画だから、絶対に楽しんでほしいです」と感謝とともにアピール。すると、「この映画はパーフェクトな体験ができるんです。決して映画の宣伝ではなくて、本当に純粋な楽しさをみんなに提供できると思っています。観客が劇場に行って自分のお金を払って何かを見るとき、その期待に応えるものを届けたいといつも思っています」とライアン。「この映画はR指定だけど、それを利用してさらにキャラクターのリアルな物語を伝えているんです。僕たちが目指したのは、観客が劇場を出るときに『人生で最高の時間を過ごした!』と感じられる映画を作ることだったんです。この作品はそれを実現できたと思うから、(みんなに観てもらうことが)本当に楽しみなんです」と、ファンへ熱いメッセージを送っている。『デッドプール&ウルヴァリン』は7月24日(水)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デッドプール&ウルヴァリン 2024年7月24日より全国にて公開© MARVEL 2024
2024年07月23日藤ヶ谷太輔と奈緒が共演、直木賞作家・辻村深月による同名小説を原作とした映画『傲慢と善良』が9月27日(金)より全国公開。本作には日本を代表するクリエイター陣が集結、その映像化に辻村氏も太鼓判を押している。原作小説「傲慢と善良」は、忽然と姿を消した婚約者・真実の居場所を探す架が、彼女の「過去」と向き合い生きていく痛みと苦しさを描いた恋愛ミステリー。刊行後は20代~30代を中心に「人生で一番刺さった」と共感を呼び、先日発行部数も100万部を突破したベストセラーだ。本作の近藤紗良プロデューサー(C&Iエンタテインメント)は2019年「傲慢と善良」が発売された直後に「婚活というテーマも含め、20、30代の男女に響く内容と心に刺さる言葉」に惹かれすぐに映画化権を獲得したという。映画化にあたり脚本を手掛けたのはドラマ「最愛」(21/TBS)をはじめ、いまを生きる人たちのリアルな感情を表現し胸に迫る物語を緻密な構成で書き続ける清水友佳子。「辻村先生も清水さんが過去に書かれた作品がお好きで、信頼も厚かった」と高尾沙織プロデューサー(エイベックス・ピクチャーズ)も語っており、辻村氏の助言も得ながら脚本化は進められていった。そして、監督を務めるのは、登場人物の奥底に潜む繊細な心情描写をスクリーンに刻み、公開待機作として『ブルーピリオド』(24)が控えている萩原健太郎。そんな彼らが作った舞台にW主演として迎えられたのが「傲慢と善良」が人生で一番好きな小説と語る藤ヶ谷太輔と、辻村作品の大ファンと語る奈緒の2人。近藤プロデューサーは、架を演じた藤ヶ谷さんについて「スタイリッシュで品があり、ご本人の人柄の良さがにじみ出る架を演じていただけたのでぴったりのキャスティングだった」とふり返っており、真実を演じた奈緒さんについては「内側の本心を表現する演技力がある俳優に演じてほしい」という理由でキャスティングされたと高尾プロデューサーが明かしている。まさに日本を代表するキャスト&クリエイター陣が集結した本作。完成した本編を鑑賞した原作者の辻村さんは「映像になると原作で真実と架が持っている痛さや孤独感までは伝わらないかもしれないと思っていたのですが、映画を観終えたら『ああ、まさにこれが見たかった』と感じました」と絶賛。物語の根底にある主人公たちの痛みや切実さを巧みに表現した本作に太鼓判を押している。順風満帆に見えた架と真実。なぜ婚約者は姿を消したのか。すべてをさらけ出した2人がたどり着く“一生に一度の選択”とは一体…。原作愛に溢れたキャスト陣が並々ならぬ思いで挑んだ本作に、期待が高まる。『傲慢と善良』は9月27日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:傲慢と善良 2024年9月27日より全国にて公開©2024「傲慢と善良」製作委員会
2024年07月23日名匠ヴィム・ヴェンダースが役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』が、このほど韓国にて公開。ソウルにて行われた特別上映後トークイベントに役所さんとソン・ガンホが登壇。ソン・ガンホが語る本作の魅力や、お互いについてのトークなど、これまで語られたことのない内容が満載となった。それぞれ第75回、第76回のカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した、アジアを代表する名俳優の対談をひと目見ようと会場は超満員。観客から拍手で迎えられ、役所さんとソン・ガンホが登壇した。今回、15年ぶりの来韓となった役所さんは「ソンさんとカンヌ映画祭以来に再会できて幸せです。よろしくお願いいたします」と笑顔。ソン・ガンホは「尊敬する役所さんとトークすることができてこのうえなく光栄です」と互いに挨拶した。役所広司「もし、ポン・ジュノ監督が撮っていたら、平山はソン・ガンホ」本作の感想を求められたソン・ガンホは、「無音の木々の間にさす一筋の光。日本の役所広司という偉大な俳優の微笑。役所さんの俳優としての演技の深み、そして作品が描く、人生の深みというものが計り知れないものだと思いました」と熱を込めて語り、「ありがとうございます」と韓国語で深く礼をする役所さん。役所さんはヴィム・ヴェンダース監督の作品に出演したことについて「(出演を決めたのは)まだ監督にオファーしているタイミングでしたが、すぐにOKが出て、しかも監督のリクエストで長編映画にしたいということで、この映画の旅に出ることになりました」と回顧。「最終的に韓国でソン・ガンホさんと一緒にこの映画を紹介できるとは夢にも思っていませんでした。もしヴィム・ヴェンダース監督ではなくて、ポン・ジュノ監督が撮っていたら、平山はソン・ガンホさんが演じていたのでは…と思いますが、早い者勝ちだったので、幸運でした」と話すと、会場は笑いに包まれた。実際にソン・ガンホは、プライベートで東京を訪問した際に“木漏れ日”を体感し、平山の気持ちを味わったことがあったそう。「天候に恵まれたので、小さな公園を散歩しました。映画と一緒でベンチもあって、皆さんがすごくのどかな雰囲気でお弁当を食べていました。ちょうど空を見上げると、木々の葉っぱの間に日差しが差していて、しばらく私が平山になったつもりになりました」と、東京での思い出を語る。そのほか『PERFECT DAYS』で印象に残っているシーンについては、「どのシーンも美しくて、本当に名場面ですけど、印象的だったのが平山の妹が、姪のニコを迎えに来るシーンです」と回答。「平山の生い立ちが“多分裕福だったんだろうな”とか、“何不自由ない生活をしたんだろうな”というふうに察しました。平山の後ろ姿を見て、少しでも後悔の念を感じているのか、どういった価値観で家族と別れたのかな、などと思いながら。こういうシーンでも平山はすごく控えめな感情で、また暗い中で撮ったシーンなので、すごく印象に残っています。私はそのシーンがこの『PERFECT DAYS』という作品のアイデンティティーを読み取れるシーンなんじゃないかなと思いました」と答えた。ソン・ガンホ「役所さんだけに裏でお話しします」ポン・ジュノ監督に言われた言葉とは…?最小限の台詞で俳優の表情や身体の動きが物語をつくる本作へ、俳優としての質問はあるかと問われると、「名場面はたくさんありますが、ラストシーンは外せないと思います」とソン・ガンホ。「長回しで、平山の顔の寄りで撮っていますが、どういうことを考えながら演じたのか、監督がどういうディレクションをしたのか?ということです。『殺人の追憶』(2003)でラストシーンを撮る前に、ポン・ジュノ監督が数十人のスタッフの前で聞こえる声で指示するのではなく、僕に耳打ちをしたことがあったので、そういうことがあったのか気になりました」と話す。役所さんは「俳優人生のなかで、あれほど自分の顔がスクリーンに大写しになったのは初めてで、目線をそらすこともできず、カメラを見つめなければいけないというのが少し照れ臭かったですね」と吐露。「ト書きには“バックミラーに平山の目に涙が見える、でも悲しそうではない。これから自分が選んだ仕事に向かう”というような詩的な文章が書かれていました。撮影の前に監督に『涙を見せたほうがいいのですよね?』と聞いたら、『泣かなくてもいい。でも泣いた方がいいかな』と言われて、『じゃ、頑張ります』と言って、やりました。本編と同じように『Feeling Good』を流しながらの撮影だったので、歌っているニーナ・シモンの魂が影響していると思いました」と撮影時をふり返った。ちなみに『殺人の追憶』の伝説的なラストシーンでのポン・ジュノ監督からの指示について、ソン・ガンホは「もっと歳月を経てからでないと言えないです。役所さんにだけ、裏でお話しします」と2人の秘密にしていた。役所広司×ソン・ガンホ、お互いの出演作で好きなのは…?役所さんは悩みながら、「初めてソン・ガンホという俳優をみたのが『シュリ』(1999)で、そのあとが『JSA』(2000)で最近の作品もみてますけど、やっぱり『殺人の追憶』(2003)ですね」と回答。「作品も素晴らしかったし、あの田舎者の捜査員がとても一緒には付き合えないような刑事でしたね(笑)作品自体がユーモアもあって緊迫感もあって、少年に両足で飛び蹴りした時には大笑いしました。ソン・ガンホさんはやっぱり実在感があるというか、リアリティがあるというか。ユーモアと、シリアスな部分のギャップの大きさが観客としてはとても魅力的なんです。すごい俳優さんがいるんだなと思っていました」と話す。それに対し、ソン・ガンホは「もったいないお言葉です」と謙遜しつつ、「『PERFECT DAYS』という作品は、本当に役所広司という大俳優の演技の集大成なんじゃないかなと思いました。言葉を発してなくても、映画の深みというんですか、そしてその人物が抱えている苦しみも表現していて、これを役所さんでなかったら、こんな作品は生まれなかったんだろうと思います」とコメント。「僕が一番初めに観たのは『Shall we ダンス?』(1996)、そして『CURE』(1997)、『すばらしき世界』(2021)も…。実は、私の今日の衣装は『孤狼の血』(2018)をイメージしてきました」と、『孤狼の血』で役所さんが演じた警察官の大上を真似てきたと明かすと、役所さんも会場も爆笑することに。続けて「ポン・ジュノ監督と話していたのが、『うなぎ』(1997)で交番に行って自首をするシーンの演技。主人公の苦しみ、または哀れみ、その深さを演じられる俳優というのは、世界に役所さんしかいないんじゃないかなと」と、親交のあるポン・ジュノ監督とも役所さんについて話したことを明かした。日本と韓国でいい交流ができたら…最後の挨拶では、ソン・ガンホが「今の時代の映画は、物語の展開が速く、刺激的じゃないと注目を集められない時代です。そんな時代に、我々にあるべき姿は何か、まず大切な価値は何か、それを立ち止まって考えさせられるという意味で『PERFECT DAYS』は本当に大切な作品だと思います」とコメント。「また、人生というのは完成がないんだという真理を語ってくださったような気がして、本日この場は本当に素敵な時間でした。改めて役所広司さんという俳優さんの偉大さを感じました」というと、隣同士で座る2人が頭を横に近づけてお辞儀。続けて役所さんは「以前ポン・ジュノ監督が、役所広司をキャスティングするならどんなキャラクターにするかを質問されて“年老いた、ダメな漫画のアシスタントで、しょっちゅういじめられている役”とおっしゃっていたそうです。それが実現したら、恐らく漫画家の先生役はソン・ガンホさんで、両足で飛び蹴りされている僕の姿が頭に浮かびました。こうして、ソン・ガンホさんと知り合うことができて、何かもっと映画で日本と韓国がいい交流ができたらいいなと心から思いました。ありがとうございました」と言うと、本日一番の笑いとあたたかな拍手に包まれ、大盛り上がりのイベントが幕を閉じた。『PERFECT DAYS』はロングラン公開中。7月26日(金)よりUHD/Blu-ray/DVD発売。「ヴィム・ヴェンダースパーフェクト・デイズダイアリーズ逆光」は8月9日(金)より発売。価格:4180円(税込)『PERFECT DAYS』UHD/Blu-ray/DVD発売元:ビターズ・エンド販売元・豪華版BOX発売協力:TCエンタテインメント発売協力:スカーレット(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年07月23日前総統は女性、さらに同性婚が認められている台湾に、“自由でリベラル”というイメージを持っている日本人は多いはず。そんな台湾も、1949年から1987年まで38年もの間、国民党政権の下で戒厳令が布かれ、言論の自由は厳しく制限されていた。台湾の南東に浮かぶ離島・緑島には、その間に捕らえられた政治犯を収容する監獄があった。映画『流麻溝十五号』のタイトルは、その監獄の中でも、女性たちが収容されていた住所を指す。女性政治犯を扱った台湾初の映画である本作の周美玲(ゼロ・チョウ)監督に、この作品にかけた想いを聞いた。もっと早く作られるべきだった映画――戒厳令が布かれていた間、政治犯として多くの人々が投獄され、迫害された「白色テロ」。『流麻溝十五号』は、絵を描くことが好きな高校生の余杏惠(ユー・シンホェイ)、正義感の強い看護師・嚴水霞(イェン・シュェイシア)、妹を守るために自首して囚人となった陳萍(チェン・ピン)の3人を中心に、政治犯として捕らえられた女性たちの姿を描いています。このテーマを映画化したいと思った理由についてお聞かせください。台湾の人の多くは、かつて大勢の女性思想犯が収監されていたことを知りません。捕らえられた女性たちは、みんな自分自身の思想や考えを持ったインテリでした。この件は、台湾の若い女性をひどく傷つけたと思います。家庭や社会が、娘たちが勉強したり、自分の意思や考えを持ったり、正義を追求することを良しとしなくなったからです。その後、彼女たちのことが語られることはありませんでした。当時の女性は非常に保守的で、社会的地位も低かった。いまから70~80年前、娘が思想犯として捕まったことがあるなんて、受け入れられる家庭はありませんでした。そのため、釈放されても結婚するのは困難でしたし、様々な差別を受けました。だから当事者たちも自分が監獄にいたことを語らず、夫や子どもたちですら、何も知らないことが多かったのです。ですから、本当はもっと早くこのような映画が作られ、彼女たちの物語が世に知られるべきだったと思います。私は長い間、ジェンダーに関する映画を撮ってきました。誰も撮らないなら、この機会に私が撮らなければと思ったことが理由です。――この映画は「流麻溝十五號:緑島女生分隊及其他」という本が基になったとうかがっています。この本は、実際に収監された女性思想犯たちにインタビューした内容を収めた実録集です。著者の曹欽榮(ツァオ・シンロン)さんが6名の女性にインタビューしているのですが、その全員が台湾籍でした。この時代の資料をたくさん読んで気づいたのは、実は女性思想犯のうち台湾生まれは47パーセントだけで、53パーセントは大陸から来た女性だったこと。ですから、この部分を補足して、より史実に忠実になるようにしなければいけないと思い、映画には大陸から来た陳萍のストーリーを加えました。曹さんが大陸の女性に話を聞かなかった理由は分かりません。きっと見つけられなかったわけではなく、台湾人の歴史のほうに関心があったからでしょう。――演じるのはいまの時代に生きる俳優たちです。演出するうえで気をつけた点や、俳優たちにどんな準備を求めたのかを教えてください。ご存知のように、現在の若者は西洋文化の影響を受けています。特に台湾は米国の影響が大きいので、若い人の所作や振る舞いはアメリカ人のようなのです。まずは演技指導でそういった動きを全部取り除かなければなりませんでした。女性思想犯たちは、全員が同じ背景を持っているわけではありません。台湾生まれの人は(日本統治時代に)日本の教育を受けて育っているため、日本語と日本人女性的な所作を学ぶ必要がありました。一方、大陸からやって来た女性は、彼女たちとは全く異なるわけです。言語的、文化的背景が一人ずつ違う。ですから、日本語のできる先生、広東省出身の先生、山東省出身の先生など、様々な方言を話す先生方を集めて、登場人物一人一人に合わせたトレーニングを行いました。台湾の若者の多くは、この悲劇を知らない――この映画が描いた歴史について、台湾の若者はどの程度認識しているのでしょう?いまの台湾の若い人たちの多くは、この歴史を知りません。この映画の観客の7、8割は初めて知ったのではないでしょうか。内容が事実だということに驚いていました。台湾は民主化が実現して30年以上経っています。ですから半世紀前、まだ生存している自分の祖母たちの世代が、この映画のような経験をしていることをリアルにイメージできないのです。しかし、私たちは周到なリサーチを重ねたうえで、この作品を撮りました。内容がウソではなく真実だと、説得力を持って言うことができます。――台湾での公開時、レイティングを下げて子どもでも保護者同伴で観られるようにしたという話をうかがいました。この前に撮った映画『愛・殺』(2021年大阪アジアン映画祭で上映)は年齢制限のある作品でした。私は普段セックスを描くとき、露骨な描写を全く恐れません。でも『流麻溝十五号』はいつもの撮り方を変えて、控えめにしました。より多くの人に観てもらいたかったからです。台湾の教科書では、台湾の歴史をきちんと教えていません。中国の歴史に割かれる分量のほうが多いのです。映画のようなメディアを通して伝えなければ、自分たちの過去を知る術がない。ですから、この映画の製作にあたっては、最初から年齢制限なしでの公開を目指しました。女性思想犯たちは性暴力を受けて苦しんだという事実もあるのですが、その部分はあからさまに描かず、大勢の人に観てもらえるほうを選びました。共通していた「台湾には自治が必要」という認識――思想犯として捕らえられた女性たちについて、準備段階の調査の中で気づいた特徴などはありますか?資料から分かったことは、彼女たちの多くは教師や看護師、中でも最も多かったのは学生でした。第二次世界大戦が日本の敗戦によって終わり、これから台湾がどこへ向かうのかという時期に、知識層の多くが主張していたのは、台湾には自治が必要だ、つまり台湾は台湾人が自らの手で治めるべきだということでした。どこの国民か、どんな国旗を掲げるかは関係ありません。台湾の文化・歴史的背景は中国大陸とは違います。日本とも違います。独自の文化を生み出し、独自の言葉を持っている。そんな台湾の自治を推し進めようという動きは、日本時代から始まっていました。そして国民党がやって来て、台湾には自治が必要だという思いをより一層強めたのです。台湾の自治を求め、台湾の行く末について考えていた。それが思想犯たちに共通する理念でした。彼女たちは読書会や検討会を開き、どのような制度が台湾にふさわしいかを語り合っていたのですが、参加者たちは皆、捕らえられてしまいました。自分たちを上から統治していた政権が去り、台湾人が台湾を自ら動かしていくのだと立ち上がろうとしたときに、国民党政府がやって来て、日本時代よりひどい形で押さえつけた。知識人を全員捕らえて小さな島に隔離し、台湾の自治という考えを広めることを許さなかったのです。とても残念に思います。もしも蔣介石政権が、あれほど順調に台湾を統治できていなければ、もしもあれほど残酷に知識人を弾圧していなければ、台湾はとうに独自の道を歩き始めていたはずです。台湾に人材がいないわけではありません。人材はいたけれども、殺され、捕らえられてしまった。非常に胸が痛みます。助け合って生きる真実の女性の姿を描きたい――監督は、これまでもずっとジェンダーに関する作品を撮ってこられました。今回の作品も含め、難しいテーマに挑み続けるエネルギーの源は何でしょうか?女性が弱い立場にいるからです。それに、私以上に女性を愛し、女性を慈しんでいる監督はいないと思います。「女性思想犯の話を撮る」と言うと、「女同士の恨み妬みや腹の探り合いを描くのだろう」とよく言われるのですが、そんな考えがどこから来るのかさっぱり分かりません。私のそばにいる女性のパートナーや友人たちは、傷つけ合ったり、腹の探り合いをしたりする時間より、助け合っている時間のほうがはるかに長い。だから私は、別の視点で女性の世界を描きたいのです。『流麻溝十五号』に関しては、歴史を扱った作品なので、盛り込んだ話には必ず真実であるという裏付けが必要でした。きっかけになった本のほかにも、多くの資料を読み、実際に捕らえられていた人たちにも取材しました。映画の中には入れていませんが、非常に胸を打たれたエピソードがあります。看守に嫌われ、糞便を運ばされたという女性の話です。ろくに食事を与えられていなかったために体が弱っていた彼女は、担がされた糞便の重さに耐えきれず、地面にぶちまけてしまいました。怒った看守が棒で殴ろうとしたとき、走り出て彼女をかばった囚人がいたそうです。「すみません。彼女はご飯を食べていないから、こんなに疲れ切って、痩せているんです。わざとではありません」と。そして、「殴るなら弱っている彼女ではなく、私を殴って」と言い、糞便をぶちまけてしまった女性を抱きしめたそうです。これが私の伝えたい真実の女性たちの物語です。弱い者がいれば守る。女同士の競争心なんて、それほど強くはありません。『流麻溝十五号』は監獄についての話ですが、私がこれまでに撮った映画の中で、一番温かい作品だと思います。なぜ自分の思想を持つことが罪に?――最後に、ご苦労も多いと思いますが、映画監督という仕事を楽しんでいらっしゃいますか? イエスでしたら、仕事を楽しむ秘訣を教えてください。確かに映画監督は苦しい仕事ですが、苦しいながらも楽しんでいます。大学で哲学を学んだため、私にとって何より重要なのは“思想”なのです。なぜ、思想が罪になるのか? なぜ自分の思想を持ったために、捕らえられなくてはいけないのか? 私には絶対に受け入れられません。そして、いまこの時代に、私の思想を表現できる最適な媒体が映画なのです。映画というのは丹念に、細やかに、自由、ジェンダー、正義に対する私の考えを表現することができる。なおかつ、道理ではなく、物語で伝えることができます。道理で訴えて分かってもらえない話でも、物語なら伝えることができる。いくら思想を重視しているとはいえ、私が語りたいのは道理ではなく、物語です。人の心を揺さぶり、何か気づきを与えることができる物語を語ること。それが一生をかけてやりたい仕事だと思っています。周美玲(ゼロ・チョウ)ドキュメンタリーでキャリアをスタートさせ、のちに長編映画へ転向。長編デビュー作『Tattoo-刺青』はベルリン国際映画祭でテディ賞を受賞。そのほかの作品に『花様 たゆたう想い』(2013年)、『愛・殺』(2020年)などがある。(新田理恵)
2024年07月23日カン・ドンウォン主演の最新映画となる<新感覚>憑依ホラーエンターテインメント『憑依』。この度、その表情演技に目が離せないカン・ドンウォンの場面写真が到着した。先日、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の新会員に選ばれたことが報道されたカン・ドンウォン。今回、彼を主演に同名タイトルの人気ウェブトゥーン原作のホラーを見事に映像化したのは、『別れる決心』や『パラサイト 半地下の家族』などで助監督として経験を積んだキム・ソンシク監督。古くから人間の体を転々としながら霊力を狩る悪鬼が、人間を器(うつわ)に次々と憑依して襲いくる、いつどこで誰に憑依するか分からない、予測不能な憑依ホラーエンターテインメントを作りあげた。主人公チョン博士(カン・ドンウォン)は幽霊を信じておらず、助手のインベ(イ・ドンフィ)と共に言葉巧みに依頼人を騙し、除霊と称した儀式で金儲けをしているインチキ祈祷師。だが、ユギョン(イ・ソム)という女性から悪霊が取り憑いた妹(パク・ソイ)を助けてほしいという依頼を受けたことをきっかけに、人間に憑依し取り憑く悪鬼と対峙することに。少女を救うため、霊を視ることができるユギョンと協力し、悪鬼と対峙することでインチキ祈祷師から真の祈祷師へ“覚醒”を遂げるチョン博士。その姿を観た韓国の観客からは「スクリーンからカッコよさが駄々洩れ」と絶賛されている。カン・ドンウォンの魅力が初めて世に知れ渡り、日本公開時もあまりの格好よさに上映中の劇場から悲鳴も上がったという伝説の初主演作『オオカミの誘惑』が2004年7月23日に韓国公開されてからちょうど20年。いまだ第一線で多くの映画ファンを魅了しつづけるカン・ドンウォンが魅せる表情演技に注目だ。『憑依』は9月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:憑依 2024年9月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2023 CJ ENM Co., Ltd., FILMMAKERS R&K ALL RIGHTS RESERVED
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