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俳優の市原隼人が、NHK BSプレミアムで放送される時代劇「陽だまりの樹」で時代劇に初挑戦することになり、3月12日(月)、都内で行われた初回完成報告会に、共演する成宮寛貴と共に出席した。原作は手塚治虫による同名漫画。幕末を舞台にした青春群像劇で、市原さんは義を重んじ、腕は立つが世渡り下手な武士・伊武谷万二郎(いぶやまんじろう)を演じる。成宮さんは手塚治虫の曽祖父で、情に生きる腕利きの医者・手塚良庵(てづかりょうあん)役である。市原さんは初の時代劇に「とてもいい緊張感で、苦労はない。毎日が新しい発見の連続だし、殺陣も楽しんでいる」と気負いゼロ。それでも「武士道って何だろうと考える日々。“武士道”と聞くと荒々しいイメージもあるが、例えば相手がお茶をこぼしてしまったら、恥をかかせないため、自分もお茶をこぼす。そんな相手をうやまう思いも含めて、武士道は深くて面白いと思う」と新境地に気合いは120パーセントだ。一方、成宮さん演じる良庵には、女にだらしないという一面もあり「女を絶つと言った次の日には女郎のところに行っちゃう、根が変わらないかわいらしさがある。甘えん坊なところもチャーミング」とのこと。自分に似ているところは「目的を見つけたら、猛ダッシュする温度」だといい、万二郎に対しては「どこかで見守るお兄ちゃん的存在」と語った。市原さんと成宮さんは今回が初めての共演で「成宮さんは本当にユーモラスで、相手を楽しませようという気持ちがあるので、常に新鮮で居心地がいい。芝居への責任感も強く、ついていきたくなる存在」(市原さん)。成宮さんは「とにかく真面目で声がでかい(笑)。一言でいえば“こだわりの男”で、互いにいい化学反応が生まれれば」と共演に意欲を燃やした。激動の時代を通し、友情で結ばれた対照的なふたりの若者が、それぞれの信念を貫き、自らの人生を切り拓こうと成長する「陽だまりの樹」。市原さんと成宮さんの新たな魅力が火花を散らす青春ドラマになりそうだ。「陽だまりの樹」は4月6日(金)からNHK BSプレミアムで全12回放送。■関連作品:逆転裁判 2012年2月11日より全国東宝系にて公開© CAPCOM/2012「逆転裁判」製作委員会■関連記事:成宮寛貴、ギザギザヘアーに「やばい!」と思ったことを告白!生ハムメロンに異議あり!成宮寛貴VS斎藤工の激しい舌戦が勃発!?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?三池崇史監督最新作は法廷バトル!『逆転裁判』試写会に30組60名様をご招待成宮寛貴の哀しい恋の告白に、桐谷美玲「かわいそう…」と同情
2012年03月12日『ソラニン』の三木孝浩が監督のもと、生田斗真と吉高由里子をW主演に迎えた純愛ラブストーリー『僕等がいた』。既に放送開始しているTVスポットとは異なる、ヒロイン・七美の視点で綴られたウェブ限定バージョンが解禁となった。累計発行部数1,200万部を超える小畑友紀の人気コミックスを原作に、高校時代を舞台にした七美(吉高さん)と矢野(生田さん)の出会いから別れまでを描いた前篇、大人へと成長し離れ離れとなった2人が再び巡り会う後篇の2部作で6年にわたる純愛を描く。吉高さん演じる七美の視点から、6年間の“ひたむきな愛”がストレートに綴られているこちらの予告編映像。冒頭では、初恋、告白、そして孤独を抱える矢野との楽しくも切ない恋の模様が映し出される――そして6年が過ぎ、大学を卒業し東京の出版社に勤めながら忙しい日々を送る七美。消息を絶ってしまった矢野を探し、大きく開いてしまった距離を埋めるように七海は思いを強くする。「私の願いは、矢野の願いが叶う事」という七美の言葉からは、その愛の大きさが感じられる。一方で、矢野の親友・竹内(高岡蒼佑)からも想いを寄せられ、矢野への想いとの間で揺れる切ない七美の乙女心に、胸をギュッと掴まれる方も多いのでは?さらに、「Mr.Children」が手がけた前篇の主題歌「祈り ~涙の軌道」が、作品の世界観を一層盛り上げ、落涙必至の映像に仕上がっている。TVでは見ることのできないこちらの映像から、2人の純愛に胸キュンしてみては?『僕等がいた前篇』は3月17日(土)より全国にて公開。『僕等がいた後篇』は4月21日(土)より公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:僕等がいた・後篇 2012年4月21日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館僕等がいた・前篇 2012年3月17日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館■関連記事:女子は「安定感」、男子は「隙」?『僕等がいた』を題材にモテの秘訣を伝授!吉高由里子、モノマネ芸人・福田彩乃との禁断の共演に「やりづらい…」恋愛講座付き!『僕等がいた』女性限定試写会に25組50名様をご招待『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化生田斗真、初共演した吉高由里子の第一印象は「賢い人」
2012年03月12日映画『不良少年 3,000人の総番(アタマ)』が3月10日(土)に公開初日を迎え、宮野ケイジ監督を始め、主演の斎藤工、窪塚俊介、須藤温子、岩永洋昭、原作者である遠藤夏輝らによる舞台挨拶が池袋シネマ・ロサにて行われた。元暴走族リーダーという過去を持つ作家・遠藤夏輝の自伝的小説「東京不良少年伝説」(ミリオン出版刊)を、CMやドキュメンタリー作品を数多く手がけてきた宮野ケイジ監督が映画化。70年代に生きる“ツッパリ”たちの青春ストーリーを描く。作品の見どころについて聞かれると、斉藤さんは「アクションはセリフがいらない“会話”になりうると思います。チャップリンの映画も動き一つでいろんなことを見せてくれますし。この映画の肝はアクションなので、決め事だけ作ったらリハーサルはあまりせずに現場で生まれる感覚や間を大切にしました」と、熱烈な映画ファンならではの視点でアピール。また、斉藤さん演じる千藤役のモデルでもある原作者の遠藤さんは「(ヒロインの)須藤さんが映画の中で悲しい顔をするシーンがあるのですが、『何でそんなに悲しそうな顔をしているの?』と聞いたら『千藤くんを思っているから』と言われ、ドキッとしました」と明かし、会場を沸かした。公開日となった3月10日(土)は、東日本大震災からちょうど1年となる前日。最後に斉藤さんは「明日が明日なので、特別な日ではありますが、3.11のフィルターをかける必要はないと思います。1年経ちますが、いままでやってきたことを、いままで通りできるようにすることが大切だと思います」と、その真っ直ぐな想いを口にした。『不良少年 3,000人の総番(アタマ)』は池袋シネマ・ロサにて公開中。■関連作品:不良少年 3,000人総番(アタマ) 2012年3月10日より池袋シネマ・ロサにて公開© 2012東映ビデオ■関連記事:斎藤工インタビュー『不良少年 3,000人の総番』で感じた、シンプルな男女の距離
2012年03月12日2003年4月に日本でもTV放送され、第1次韓流ブームの火付け役となった大人気ドラマ「冬のソナタ」。日本での放送から9年、本作を手がけたユン・ソクホ監督率いるチームが、北海道をロケ地に、人気沸騰中のチャン・グンソクと「少女時代」のユナを迎えた新作ドラマ「ラブレイン」の撮影をスタート!氷点下の寒さにも関わらず、早朝から深夜まで連日数百人のファンが撮影現場に詰めかけ、声援を送った。1970年代と現在、2つの時代を舞台に、2世代にわたる青春時代の純愛を描くロマンティック・ラブストーリー。グンソクは感受性豊かな美大生ソ・インハ役と、仕事と愛に自由奔放なフォトグラファー、ソ・ジュン(ソ・インハの息子)の一人二役を、グンソクの恋人を演じるユナも清楚で大人しいキム・ユニと、朗らかなユニの娘・ハナの二役を演じる。旭川市、富良野市ほか各方面からの多大な協力を得て、先月末より市内のほか、美瑛、上富良野吹上温泉、ファーム富田などをロケ地として撮影を敢行した本作。日韓スタッフ合わせて総勢100名にも及ぶロケ隊はエリア内を順次移動し、極寒の中、美しい北海道の冬景色をバックに全20話(予定)のうち第5~6話のシーンの撮影が行われた。現代に舞台を移した物語の第5話の冒頭、ソ・ジュンとハナが旭川駅で偶然に出会い、ソ・ジュンがハナの携帯電話を間違えて持っていってしまうところからストーリーが展開していく。「北の国から」の倉本聰の大ファンであり、北海道を愛してやまないユン監督は「アナログの愛/デジタルの愛」「中年の愛」「北海道ロケ」を本作に詰め込んでいると言い、「美しい冬の北海道の景色を、韓国を始め世界の人々に知ってもらういいきっかけになれば嬉しいです」と語る。極寒の北海道での撮影について、グンソクは「本当に本当に寒かったです!撮影は大変でした。見どころや美味しいものもたくさんありますが、何よりも富良野や旭川の素朴で温かい人々の心を直接感じることができて本当に嬉しかったです」とコメント。初めての一人二役への挑戦も「難しいですが、とてもやりがいがあります」と充実した様子。一方、ユナも「景色も雪も本当にきれいでした。お寿司もラーメンも、そしてラベンダーのお茶も美味しかったです」と北海道でのロケを満喫した様子。「今回、約2年ぶりのドラマ出演だったので、かなりプレッシャーもありましたが、そのプレッシャーを武器に逆に頑張ることができました」とコメントを寄せた。本作は韓国KBSで3月26日より放送開始されるが、これに先立ち、早くも日本でのDVD化が決定!元祖・韓流ブームの仕掛け人と“新”韓流ブームの中心にいる若き2大スターが生み出す、新たなラブストーリーに注目が集まりそうだ。
2012年03月12日『キル・ビル』などで知られる個性派俳優、マイケル・マドセンが息子に暴力をふるったとして9日にカリフォルニア州・マリブの自宅で逮捕された。マドセンは9日午後、マリブの自宅で10代の息子とけんかになり、児童虐待容疑で逮捕、拘置されたが、翌10日に保釈金10万ドルを支払って自由の身となった。マドセンは妻と3人の息子(17歳、15歳、7歳)と暮らしているが、彼と衝突したのがどの息子かは不明。家族の一員がロサンゼルス郡保安官事務所に通報したという。マドセンの弁護士は「彼は息子が大麻を吸っているのを見つけ、取り上げようとして争いになったのです」と状況を説明する。「これは家族間の問題であり、マイケルは家族のプライバシーを尊重してもらえるよう望んでいます」。現場に駆けつけた保安官によると、当時マドセンは酒に酔っていたという。息子は軽傷を負っていたが、治療の必要がない程度だった。保釈直後に取材を受けたマドセンは「問題ない。ちょっとした誤解だったんだ」と語っている。(text:Yuki Tominaga)© Caroline Eluyemi/Camera Press/AFLO
2012年03月12日映画『friends after 3.11【劇場版】』が3月10日(土)に公開を迎え、岩井俊二監督とナビゲーターを務める松田美由紀、本作に出演している“脱原発アイドル”藤波心が舞台挨拶を行なった。岩井俊二が震災後に多くの人々と会い、話を聞くことで日本の現状や今後の社会の在り方について問い直すドキュメンタリー。昨年末にTVで放送された内容に追加映像を加えて公開された。岩井監督は「運命に導かれるように松田さんと久々に再会し、熱く語り合った」と本作を作ることになった最初のきっかけを明かす。当初は「易々と消化できるものではなく、3.11後に自分で作品を作る気持ちはなかった」というが「出会いを通じて自分でもやれることがあると気づいた」と心境の変化について語った。現在の状況を「原発、核の脅威にさらされた未曾有の危機にある」と訴え「大人も子供も真剣に向き合わないといけないという気持ちで(この映画を)作りました」と語りかけた。「これまで原発のことや環境について関心もなく日々を過ごしてきた」という松田さんは3.11で全ての意識が変わったという。「知ってしまってからは引き返せない。これだけ多くの国民が政治や国、マスコミの問題、こんなに不自由だったということを知ってしまった。知ったからには黙ってていいのか?規律正しく忠実と言われる日本人ですが、ここは立ち上がらなくてはと思って活動してます」と胸の内を明かした。本作はベルリン国際映画祭のフォーラム部門に正式招待されており、藤波さんもドイツを訪れたが「現地で一番言われたのは『これだけ地震が多く、広島、長崎(への原爆投下)を経験してる日本でなぜまだ脱原発できないんだ?』ということでした」と現地の声を紹介。また、本作への参加を通して「当たり前の生活ができることが一番ありがたいことだと改めて気づいた」と語った。明日3月11日で震災から1年を迎えるが、震災および原発の是非についての関心、問題意識を高めていくことを改めて訴え、客席からは大きな拍手がわき起こった。なお、本作の続編がBSスカパー!にて3月22日(木)に放送されることも決定。震災後、脱原発に向けて積極的に発言している坂本龍一らを始め、世界からの視点で震災後の社会について描かれる。『friends after 3.11【劇場版】』はオーディトリウム渋谷にて公開中。■関連作品:friends after 3.11【劇場版】 2012年3月10日よりオーディトリウム渋谷にて公開
2012年03月11日俳優の藤原竜也が3月10日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた主演作『おかえり、はやぶさ』の初日舞台挨拶に共演する杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、三浦友和、本木克英監督と共に登壇。2014年に打ち上げが予定されている小惑星探査機はやぶさの後継機「はやぶさ2」について「ぜひ応援したい」とエールを送った。宇宙空間を孤独に航行し、ラッコ型の小惑星・イトカワのサンプル採取に成長したはやぶさの7年にわたる軌跡を、オリジナルストーリーで描く。翌3月11日は、小惑星の名前の由来にもなっている日本ロケット開発の父・糸川英夫博士が1955年、人類初のペンシルロケットの水平発射実験を行った、日本宇宙開発の第一歩となった歴史的な日だ。舞台挨拶には、そのペンシルロケットの手持ち模型が登場し、元々宇宙マニアだった藤原さんや、本作出演をきっかけに宇宙好きになったという旺志郎くんは興味津々。さらに現在、打ち上げ能力が最も高いとされる最新技術を搭載する最新ロケット「H-IIB」の25分の1のモデルのお披露目、同ロケット発射時の音を再現する音響実験など、映画の余韻をさらに深める“宇宙”イベントが行われた。藤原さんは、はやぶさのイオンエンジンを担当するJAXAのエンジニア助手を演じており「日本(の宇宙開発の予算)はNASAの10分の1の予算と聞いています。もっともっと国を挙げて日本の力を世界に見せつければ、盛り上がるはず」と熱弁。新米理学博士を演じた杏さんは「大人の方が観れば、童心に帰って夢や希望を感じられるし、子どもには夢を持ってもらえる作品になっています」とアピールしていた。『おかえり、はやぶさ』は全国にて公開中。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:『おかえり、はやぶさ』藤原竜也インタビュー立ち止まることのない、“勝負”のとき本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」
2012年03月11日東京ディズニーシーの人気アトラクションとしても知られる、ジュール・ヴェルヌの冒険小説を3D映画化した大ヒットシリーズ第2弾『センター・オブ・ジ・アース2神秘の島』が3月31日(土)より公開となる。今度は地図に載っていない“神秘の島”を舞台にした驚きが満載の冒険が繰り広げられるが、その中でも最大の見どころの一つである巨大トカゲとの遭遇シーンの一部がシネマカフェに到着した!前作から4年、17歳になった主人公・ショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)は、ある謎の島からキャッチした避難信号の発信源を追跡するべく、新しい義理の父親・ハンク(ドウェイン・ジョンソン)と共に“神秘の島”に降り立つ。彼らはガイドを引き受けてくれたヘリコプター操縦士・ガバチョ(ルイス・ガスマン)と、彼の娘のカイラニ(ヴァネッサ・ハジェンス)と共に冒険に出るのだが、そこには想像を遥かに超える生物の数々、失われた文明アトランティスが残っていた。しかし、島はやがて水没し始め、彼らは脱出の危機に…。巨大ハチに小さな手乗りゾウなど、サイズの逆転した動物や昆虫たちが観る者をワクワクさせてくれる本作。こちらのシーンでは、その中でもひときわ強烈なインパクトを与える巨大トカゲが出没!見たことのない巨大生物の登場に怯え、ジャングルを逃げ惑うご一行だが、果敢にもこの猛獣に挑もうと、マッチョな父親・ハンクは精一杯のパンチをトカゲに食らわす。だが、その結果は…。笑いあり、ワクワクドキドキな本作のアドベンチャーワールドをまずはこちらで一足早く体感!『センター・オブ・ジ・アース2神秘の島』は3月31日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:センター・オブ・ジ・アース2神秘の島 2012年3月31日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2011 NEW LINE PRODUCTIONS■関連記事:新たな冒険が始まる!『センター・オブ・ジ・アース2神秘の島』親子限定試写会に30組60名様ご招待!
2012年03月09日人気TVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」で大ブレイクを遂げ、女優として、ファッションリーダーとして、妻・母として、一躍“憧れの女性”として羨望を集めるサラ・ジェシカ・パーカー。そんな彼女のハマリ役とも言える最新主演作『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』が今年の初夏に日本公開されることが決定した!原作は、イギリス人ジャーナリスト兼作家のアリソン・ピアソンの同名ベストセラー小説「I DON’T KNOW HOW SHE DOES IT」。2002年に出版されて以来、「ケイト・レディは負け犬じゃない」との邦題で出版された日本を始め32か国語に翻訳され、男女共に高い支持を得て世界で400万冊以上を売り上げているベストセラーである。かのオプラ・ウィンフリーには「働く母親の国家」と言わしめた。主人公ケイト・レディは、ボストンの投資銀行に勤めるキャリアウーマン。結婚、子供、仕事、すべてを手に入れた彼女はまさに「勝ち組」の一人。だがやはり、仕事と家庭の両立は大変。実際のところ、彼女は尽きることのない“やることリスト”作りのおかげで、最後にぐっすり眠れた日を忘れるくらいだった…。同じ頃、彼女は仕事で大きなプロジェクトを任されることに。だが、その分家族との時間は減るばかり。そんな彼女の前に魅力的な上司が現れて…。昨年末に公開された『ニューイヤーズ・イブ』では思春期真っ盛りの娘をもつシングルマザーを演じ、新たな一面を見せたサラ・ジェシカ。本作では、仕事と家庭の両立に悪戦苦闘する姿を、抜群のコメディセンスをもって魅力的に演じ上げる。自身も一母親であるサラ・ジェシカだが、何事にも一生懸命なケイトについて「笑えるんだけど、すべてを持ちたいと臨むことで生まれる問題がとても誠実に描かれている」と強い共感を示している。まさに、働くママのためのコメディとも言えるが、ケイトの置かれている状況はもちろん、働くパパに置き換えても共感できるところが多い。監督は、『Emma エマ』のダグラス・マクグラス。製作はアカデミー賞受賞者、ドナ・ジグリオッティ(『恋におちたシェイクスピア』)、そして脚本には『プラダを着た悪魔』のアライン・ブロッシュ・マッケンナと、鉄板ヒロイン・ドラマを手がけてきたスタッフが集結。そして、脇を固めているのがピアース・ブロスナン、グレッグ・キニア、 クリスティナ・ヘンドリックスといった実力派キャストというのも見逃せないポイント!『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』は初夏、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。■関連作品:ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ) 2012年初夏、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開
2012年03月09日香港で国民的人気を誇るアニメーション「マクダル」シリーズの最新作で、日本、香港、中国合作で製作された『マクダルのカンフーようちえん』が今夏、日本で公開されることが決定!さらに、日本語版のボイスキャストを人気子役の鈴木福と剛力彩芽という旬の2人が務めることが明らかとなった。原作は1991年に連載がスタートした香港の人気作家、アリス・マクの同名コミック。1997年にTVアニメ化されるや、香港の子供たちの間で大ブレイクし、2001年に公開された劇場版第一弾『マイ・ライフ・アズ・マクダル』は、香港製作のアニメ作品史上最高の大ヒットを記録し、子供から大人まで愛される国民的アニメとなった。シリーズ最新作である本作は、2009年にアジア圏を中心に劇場公開され、中国では1,200万ドルを越える、アニメーション映画としては類を見ない大ヒットを記録。お人好しで素直で、ちょっとおバカな子ぶたのマクダルが、ガールフレンドの子牛のメイを始めたくさんの仲間たちと共に中国の山奥にある「カンフーようちえん」で武術を学びながら一歩ずつ成長していく姿が、ほのぼのとした笑いと共に描かれる。声優では初の単独出演となる福くんは主人公の子ぶた・マクダル役を、声優初挑戦となる剛力さんはマクダルのガールフレンドで子牛のメイ役を演じる。昨年の秋にアフレコ収録を行った2人は、「ちょっと難しかったです。マクダルはアリも踏めないくらい優しい男の子。話し方も僕よりゆっくりなので、いつもよりゆっくり、ニコニコで話すようにしました。香港ではすごく人気があるって聞いたので、日本でも人気が出たらいいなと思いました」(福くん)、「普段、表情や動きを付けてお芝居しているので、声だけで表現するのは本当に難しいですね。メイちゃんは幼稚園生なので、子供らしく可愛く、素直で純粋なままに演じようと心がけました。声優にもすごく興味があったので、新しいスタート、新しい道だなと思って頑張りました」(剛力さん)とコメント。劇中では恋人同士の2人だが、実際には福くんは7歳、剛力さんは19歳と、その年の差は12歳。剛力さんは「いままで一回り年上の方とお仕事する機会はあっても年下の方は経験がなかったので、最初にお話を聞いたときはすごく驚きました。でも、こんな12歳下のボーイフレンドがいたら、すごく可愛がっちゃいますね!」とまんざらでもない様子。日本アニメ界の巨匠・宮崎駿監督(『崖の上のポニョ』)や細田守監督(『おおかみこどもの雨と雪』)も受賞経験のある、アニメ映画界の最高峰「アヌシー国際アニメーション映画祭」でグランプリを受賞した秀作とあって、“アニメ大国”日本での反応は果たして?さらに、映画公開に合わせて、主人公のマクダルがスクリーンを飛び出し、芸能事務所のオスカープロモーション所属タレントとして活動するようなので、こちらも楽しみである。『マクダルのカンフーようちえん』は今夏、シネマート新宿ほか全国にて公開。■関連作品:マクダルのカンフーようちえん 2012年夏、シネマート新宿ほか全国にて公開© Bliss© SEGA
2012年03月09日鬼才・三池崇史監督の指揮のもと、梶原一騎&ながやす巧の伝説的コミックを妻夫木聡、武井咲を主演に迎えて実写映画化した『愛と誠』。このほど、日本を代表する音楽プロデューサー・小林武史が本作の全面的な音楽プロデュースを担当することが明らかとなった。過去への復讐を胸に東京にやってきた超不良の誠(妻夫木さん)と、都内屈指の名家のひとり娘で正真正銘のお嬢様・愛(武井さん)。天と地ほどに何もかも違う“美女と野獣”とも言うべき2人の“運命の恋”が描かれる純愛エンターテインメント。音楽プロデューサーとしてだけではなく作詞家、作曲家、ミュージシャンとして、様々な方面でその才能を遺憾なく発揮してきた小林武史。本作では「空に太陽があるかぎり」(錦野旦)、「酒と泪と男と女」(河島英五)、「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)などの昭和歌謡曲に加え、オリジナル曲となる「曙」、「愛のために」、「愛と誠のファンタジア」など計10曲をプロデュース。見事なアレンジを加え、往年の名曲たちを現代に甦らせた。これらの名曲を、俳優陣が歌い上げるシーンも本作の見どころの一つ。劇中では、妻夫木さんが「激しい恋」(西城秀樹)を、武井さんが「あの素晴らしい愛をもう一度」(フォーククルセイダーズ)を披露する!また、こちらと合わせて今回、遂に発表となった脇を固める個性豊かなキャストたち。斉藤工、大野いと、安藤サクラといった独特な存在感を放つ若手俳優に加え、市村正親、余貴美子、伊原剛志らベテラン俳優陣が集結した。そして、本作の主題歌を担当したのは、抜群の歌唱力で絶大な人気を誇るアーティスト、一青窈。小林さんプロデュースの劇中歌と力強さを感じさせる一青さんの歌声と、“運命の恋”を彩るのはほかでもない、魂が込められた音楽たちとなるようだ。『愛と誠』は6月16日(土) より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会■関連記事:武井咲、忽那汐里、剛力彩芽に続け!「国民的美少女コンテスト」3年ぶり開催岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表
2012年03月09日『シュレック』シリーズのスピンオフ作『長ぐつをはいたネコ』(3月17日より日本公開)で主人公・プスの声を務めるアントニオ・バンデラスがハンガリーの空港でファンに囲まれた隙にスリに遭っていたことが明らかになった。アントニオは4日、ハンガリーの首都・ブダペストのリスト・フェレンツ空港に降り立った。到着ロビーに待ち構えていた大勢のファンに揉みくちゃにされながら、待機していたリムジンにようやく乗り込んだところ、財布がなくなっていることに気づき、警察を呼んだという。被害金額などは不明である。オーストリアの英字新聞「Austrian Times」紙によると、ブダペストの警察はプロの集団がファンの中に紛れ込み、アントニオの財布を狙って犯行に及んだと見ている。(text:Yuki Tominaga)© Retna/AFLO■関連作品:私が、生きる肌 2012年5月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開© Photo by Jose Haro © El Deseo長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:プス&キティ、情熱のネコダンス!『長ぐつをはいたネコ』ダンスバトルのゆくえは…?「ミタ」次女・本田望結ちゃん「学校でもみんなに『希衣ちゃん』って呼ばれます」猫ひろし、猫神社での映画ヒット祈願に猫を抱いて登場するも実は猫アレルギー!A・バンデラス、サルマ・ハエックとの相思相愛明かす『長ぐつをはいたネコ』の裏話ゴルチエ×アルモドバルの完璧な“美”『私が、生きる肌』禁断の予告編解禁!
2012年03月09日昨年の末まで放送されたTVドラマ「QP」に続き、映画『不良少年 3,000人の総番(アタマ)』に主演。一昨年の主演ドラマ「クロヒョウ 龍が如く新章」の続編も4月からの放送開始が予定され、ハードな男の世界を描いた主演作が目を引く中、「最近、殴るか殴られるか、殺すか殺されるかみたいな世界の中心に居させていただく機会が多くて…(笑)。僕自身はいつも笑顔でいたい人間なんですけどね」と恥じらってみせる斎藤工だが、どの作品にも役者たる彼の熱が充満しているのは確かだ。『不良少年 3,000人総番(アタマ)』は70年代に生きる不良高校生たちの青春ストーリー。昨年11月に公開された『明日泣く』でも学ラン姿をチラリと披露し、待機作の『愛と誠』でも学ラン着用の斎藤さんだが、もちろん本作も全編学ラン。「毎回、“もう着ないだろうな”と思っているんですけど、意外と着るものなんですよね…。こうなったら、今後も着続けようかなと思っています(笑)」と決意(?)する。「何となく感じたことですけど、70年代の男子って“詰まっているもの”がある気がするんです。30歳の僕でさえ、彼らよりはまだまだ青いんじゃないかなって思うくらい。だからこそ、70年代を生きる人たちの学ランを背負うことは、年齢では片付けられない重みがありました」。本作に携わるにあたっては、まさに「70年代」が自身の中のキーワードとなった。「その時代感に惹かれるんですよね。僕自身は81年生まれだし、親の世代でもない。現実味のない年代ではあるけれど、ATG(日本アート・シアター・ギルド)の映画など、70年代のものにすごく影響を受けている自分もいるんです。そんな中、僕が演じたのは“不良”というよりも、いまは存在しない“番長”。“こうあるべき”というルールが崩れ出した時代の変わり目にいる人間の物語として、役の本質を作品に込めるのが僕のミッションだと思いました」。演じた主人公・千藤鷹也は全校生徒の約半数が不良の高校に通う男。喧嘩に明け暮れる日々を送っていることからも、斎藤さん自身とは共通項の少ない役のように思えるが、「いつもそうなんですけど、“コイツはこうだから普段の自分とは喋り方を変えてみようかな”とか、そういったことがそもそもできないんです」と明かす。「お芝居って、演じるというよりも、もっと中から出ちゃうもの。シンクロする部分と相違点がある中で、自分に寄せるというか、エピソードを重ね合わせていく過程があるんです。例えば、“30歳のいま、自分は何で役者をやっているんだろう?”という想いと“なぜ彼は世間から脱線していくんだろう?”という疑問が重なる。“じゃあ、もし自分がその時代に生まれていたら…?”と紐解いていくと、その時代を生き始められるんです」。さらには、こんな“法則”も。「『クロヒョウ』のときもそうだったんですけど、演じる役の第一印象が自分自身と遠いことって結構あるんですよね。“この役が何で自分に来たのかな?”って。でも、僕の中に役を見出してくれた人がいるわけで、そこには必ず運命がある。自分が役や作品に携わる意味が絶対にあるんです。例えば、『ゲゲゲの女房』で僕が演じた役はつげ義春さんがモデルになっているんですけど、僕の両親はつげさんの大ファンなんです。だから、つげさんに関する資料が実家に揃っていたことにも運命を感じたし、演じることを両親が喜んでくれたことにも意味を感じた。今回の作品で言えば、原作者である遠藤夏輝さんとの出会いに運命を感じた部分が大きいですね。千藤の物語は遠藤さんの実体験に基づいているんですが、この人の事実を改めて事実にする作業は、大変だけど意味のあるものじゃないかなと思いました」。「役者というのは運命や意味を見つけていく仕事。その法則があるから、クサらずに役者をやっていけるのかもしれない。だから、作品を選ぶなんてことを役者はすべきじゃないし、これからも僕はそういうことはしません」と断言する斎藤さん。とは言え、硬派な千藤の不器用すぎる恋愛模様や喧嘩っ早さに疑問を抱くことは?と尋ねると、「それはあります(笑)」とポツリ。「そこは唯一ねじ伏せたところかもしれないですね」と認める。「千藤は喧嘩のために女の子を何時間も待ちぼうけにさせたりもするけれど、僕が彼だったら“嫌われたらどうしよう?”と思ってしまう。僕の方がずっと臆病ですね。ただ、もしいまの時代だったらメールで“行けない”と伝えられるし、世の中全員がスムーズさの職人みたいになっちゃっているところもある。ある意味、精神的なクラッシュを避けていて、その分複雑にもなっているんですよね。だから、シンプルな男女の距離に憧れるし、当時の男女のリアルな距離として受け止めることはできました。僕自身はもっと優しいですけど(笑)」。“女性に優しい男”の斎藤さんが、“映画に優しい男”でもあることはいまや周知の事実。インタビュー終盤、幼い頃から培われてきた映画愛が一気に顔を出した。「きっかけは何でもいいんですよね。ただ、とにかく映画館に来て映画を観てほしい。いい作品って、やっぱり映画館で観ると気持ちがいいじゃないですか?その感覚が日常にあることの豊かさを知ってほしいし、映画館の持つパワーを僕は信じているんです。本当にきっかけは何でもいいから…、“チャン・グンソクが出ている映画です”とか、“僕が全裸になっています!”とか、嘘をついておきましょうか(笑)」。チャン・グンソクは…出ていない上に全裸になっているのは「QP」なので別の作品だが、すぐさま真剣な表情に戻り「本音がむき出しで転がっている時代にタイムトリップできます」と自作をアピール。参考までに、斎藤さん自身が映画館に足を運ぶ“きっかけ”も聞いた。「すごくミーハーですよ。キャストで選んだり、監督で選んだり、ポスターに一目惚れしたり…。改めて考えると答えるのが案外難しいですけど、本当の映画作りをしている人たちの匂いみたいなものは嗅ぎ取りたいなと思っていますし、嗅ぎ取ってもらえる映画作りをしていけたらいいなと思っています」。(photo:Naoki Kurozu/text:Hikaru Watanabe)■関連作品:不良少年 3,000人総番(アタマ) 2012年3月10日より池袋シネマ・ロサにて公開© 2012東映ビデオ
2012年03月09日岩手県が生んだ文豪・宮澤賢治原作のアニメーション作品『グスコーブドリの伝記』で、主人公・ブドリの声を小栗旬、ブドリの妹・ネリを声優初挑戦となる忽那汐里が務めることがこのほど明らかになった。イートハーヴの森の木こりの父親と母親、そして妹と穏やかに暮らすブドリ。しかし、突然の天災で家族を失くした彼は一人ぼっちになってしまう。それでも希望を失わず、妹・ネリを探し続けるブドリの長い長い旅が描かれる。主人公・ブドリ役に抜擢された小栗さんは、「想いがすごく強いキャラクターなので、台本をもらったときに彼のまっすぐさ、ひたむきさが声のトーンに出ればいいなと思いました。(原作は)宮澤賢治の日本語の豊かさがあふれていて大好き」と、作品の出来に惚れ込んでいる様子。また、寂しくてもお兄ちゃんのブドリに愚痴をこぼさない健気な妹・ネリを演じた忽那さんは、「本当に声だけで演技をするのが初めてなので、とても緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました」と、初挑戦ながらもアニメーションに命を吹き込む“声優”という仕事を満喫したようだ。名作『銀河鉄道の夜』のスタッフによって描かれる本作。原作ファンにとどまらず、映画ファン、アニメファン注目の作品となりそうだ。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年03月09日普通の恋愛ドラマやミステリードラマでは満足できないという“大人”の方の好奇心を刺激する、新作海外TVドラマが登場!ハリウッドの裏側を赤裸々に描いた問題作「dirt/ダート:セレブが恐れる女」とドナルド・サザーランドら豪華キャストで贈る、金、権力、不倫ドラマ…とスキャンダラスな要素が満載のドラマ「Dirty Sexy Money/ダーティ・セクシー・マネー」が6月6日(水)より2作品同時にDVDリリースされる。これに先立ち、刺激的なこの2作品の予告編映像がいち早くシネマカフェに到着!まず最初に紹介するのは「dirt/ダート:セレブが恐れる女」。全米では大人向けのドラマが多く放送されるFXネットワークで放送された本作は、オンエア開始直後からその余りのスキャンダラスな内容が話題に。超人気ゴシップ雑誌「Dirt」と「NOW」の編集部を舞台に、スキャンダルが蔓延するハリウッドの“華々しい虚構”とも言えるセレブたちの素顔を暴き出す本作。主演を務めるのは、「フレンズ」や「クーガータウン」で人気を集める、コートニー・コックス。極上のゴシップネタを入手するためなら手段を選ばない、美しくも冷酷非道な女編集長を演じる。R指定が入ってもおかしくない、数々の際どいシーンの一部がこちらの予告編でもうかがえるが、その衝撃的な作風に加えて見どころとなるのは、豪華ゲスト出演の数々。「フレンズ」でコートニーと共演したジェニファー・アニストンやルーカス・ハース、ヴィンセント・ギャロ、そしてデヴィッド・フィンチャーなどの出演が話題をさらった。セレブの仮面を剥ぎ取ることへの快感を止められない主人公のルーシー…。人間はどこまで汚くなれるのか?そんなことを感じずにはいられない一作である。次にご紹介するのは、大御所俳優ドナルド・サザーランドに、ウィリアム・ボールドウィン、ルーシー・リューといった豪華キャスト陣が集結する「Dirty Sexy Money/ダーティ・セクシー・マネー」。ニューヨークの政界、経済界に絶大な権力を誇るセレブ一家・ダーリング家の顧問弁護士として働いていた父親の飛行機事故をきっかけに、その後を継ぐことになった主人公・ニックが、金、権力、すべてを手に入れた一家の秘密とスキャンダルのもみ消しに奔走する姿が描かれる。ドナルド扮するダーリング家の長、トリップと妻・レティシアの間には3男2女の子供がいるのだが、この子供たちがまた曲者揃い。不倫関係を続ける長男のパトリックに、3度の離婚歴をもつ長女のカレン、隠し子をもつふしだら神父の次男・ブライアンに、わがまま女優のジュリエットと放蕩息子のジェレミーの末っ子双子と、彼らの抱える問題は山積みだ。妻にも一家と離れるよう説得されるニックだったが、ある日、父親が事故ではなく、殺されたかもしれないという疑惑が浮き上がり、犯人がダーリング家の人間という可能性も…。製作総指揮を務めるのは、『ユージュアル・サスペクツ』の監督ブライアン・シンガー。ゴージャスだけでない、次から次へと降ってくるスキャンダルに、あなたは追いつくことができる?L.A.とニューヨーク、ゴージャスな舞台の裏で欲望と罠が渦巻くアメリカの二大都市で展開される2作の世界観を、まずは予告編映像でチェック!※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「dirt/ダート:セレブが恐れる女」<レンタル>Vol.1~56月6日(水)DVDレンタル開始Vol.6~106月20日(水) DVDレンタル開始<セル>「dirt/ダート:セレブが恐れる女DVD COMPLETE BOX」価格:15,750円(税込)発売日:6月20日(水)「Dirty Sexy Money/ダーティ・セクシー・マネー」<レンタル>Vol.1~56月6日(水)DVDレンタル開始Vol.6~116月20日(水) DVDレンタル開始<セル>「Dirty Sexy Money/ダーティ・セクシー・マネーDVD COMPLETE BOX」価格:15,750円(税込)発売日:6月20日(水)© Buena Vista Home Entertainment, Inc., ABC Studios and Bluebush Productions, LLC.© ABC Studios.発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン公式サイト:Disney-studio.jp/kaidora/■関連作品:dirt/ダート:セレブが恐れる女 [海外TVドラマ]Dirty Sexy Money/ダーティ・セクシー・マネー [海外TVドラマ]
2012年03月08日第84回アカデミー賞で最優秀作品賞を始め、最多5部門を制覇した話題作『アーティスト』を引っさげ、最優秀監督賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督、最優秀作曲賞を受賞したルドヴィック・ブールスが緊急来日。3月8日(木)、東京・シネスイッチ銀座で行われたプレミア試写会に出席し、来場した映画ファンに本物のオスカー像をお披露目した。2人の来日は、『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(DVDタイトル)で第19回東京国際映画祭のサクラグランプリを受賞した2006年以来2度目。「大きな災害から1年後にこの作品を携えて、もう一度日本の地を踏めるのは光栄なこと。(2006年に比べると)みなさん少し歳を取りましたか(笑)?」(アザナヴィシウス監督)、「日本には素晴らしい思い出しかない。それだけに昨年、津波や災害の映像を見るたび、心を痛めていた。日本は再び訪れたいと思う唯一の国ですから」(ブールス)と再来日の心境を語った。無声映画のスター俳優が経験する、新進女優との恋と転落を白黒サイレント映画で描き、フランス映画として史上初、サイレント映画としては83年ぶりの米アカデミー賞作品賞受賞という快挙を成し遂げた。「奇をてらったわけではなく、あくまで真摯な姿勢で映画作りに臨んだ。なぜ、私たちは映画が好きなのか再確認してほしかったし、サイレント映画が持つ魅力や感動をみなさんと分かち合いたいという気持ちがあった。映画に大切なのは、ストーリー、ストーリー、そして、ストーリーなのです」(アザナヴィシウス監督)。また、音楽を手がけるブールスは「セリフがない分、音楽で監督のビジョンや登場人物の感情を“翻訳”しなければならないので、責任は大きかった。監督と一緒に編集室で少しずつ、映画の完成と一緒に作曲していった。いい結果が残せたし、また監督とコラボレーションできれば」と満足そうな表情を見せた。プレミア試写会には、女優の中谷美紀が出席し「男女のラブストーリー、スターの栄枯盛衰、そしてあふれる映画愛。いろんな要素が詰まった作品で、たくさん笑って、たくさん泣きました」と大絶賛。アザナヴィシウス監督から本物のオスカー像を手渡されると「重いです…。お米を買って帰る感覚(笑)」と意外にも庶民的な素顔も見せた。一方のアザナヴィシウス監督は「本当に美しい方」と中谷さんにホレボレした様子。それでも「私の妻はこの映画の主演女優(ベレニス・ベジョ)ですし、もちろん中谷さんに対して下心はありません」と笑いを誘った。『アーティスト』は4月7日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!【アカデミー賞】メイクアップ賞は『マーガレット・サッチャー』にマーク・ウォルバーグ、オスカー授賞式前に「誰が勝つか知ってる」と結果(?)を発表
2012年03月08日1982年にイギリスから生まれた名作小説「War Horse」。第一次世界大戦中のイギリスとフランスを舞台に、希望を信じて生き抜く人間たちの姿を、一頭の美しい馬の目線を通して描いた感動作として多くの人々に愛され、2007年に上演された舞台は英国演劇界の最高賞にあたるトニー賞5部門に輝いた名作である。そんなイギリスが誇る名作に心奪われた男、言わずと知れたハリウッド映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグがこの作品と出会ってからわずか7か月で撮影に入ったという渾身の一作『戦火の馬』。巨匠スピルバーグはこの物語に何を見出し、その感動をいかにして伝えたかったのか?少年のように情熱を注ぐ監督に話を聞いた。『未知との遭遇』(’77)に『インディ・ジョーンズ』シリーズ、さらに奇才J.J.エイブラムスとタッグを組んだ『SUPER 8/スーパーエイト』(’11)など、遊び心あふれる冒険活劇を数多く送り出し、映画ファンをワクワクさせてきたスピルバーグ監督。その一方で、『シンドラーのリスト』(’93)や『プライベート・ライアン』(’98)など、「戦争」を通しての人間ドラマを描き続けてきた。そんな彼が本作で描きたかったこととは?「『戦火の馬』は“勇気”について多くを語っているんだ。少年(アルバート)の勇気は、彼自身のためだけでなく親友である愛馬・ジョーイのために、耐えて乗り越えて求めていたことを成し得る。また、本作では驚異的な動物の勇気と不屈の精神も描かれている。この勇気というテーマは、マイケル・モーパーゴの小説にも、舞台版にも、そしてリー・ホールとリチャード・カーティスが書いた(本作の)映画脚本にも一貫して描かれているよ。これが映画『戦火の馬』の1コマ1コマに流れている潜在意識的なテーマだと、僕は思っているんだ」。本作の大きな見どころとなるのが、雄大な自然を捉えた圧倒的な映像美。SF作品を得意とするスピルバーグ監督だが、本作ではほとんどCG技術を使わず、ありのままの自然の景色をカメラに収めている。その苦労の甲斐あってか、監督の予想を遥かに超える映像が生み出された。「自然をありのまま描くために、太陽や正しい形をした雲を待ったんだ。僕が映画撮影において、ここまで太陽を待ったのはずいぶん久しぶりだよ(笑)。(『大いなる遺産』で知られる巨匠)デヴィッド・リーン監督は太陽が出てくるまでいくらでも待ったと(撮影監督の)ヤヌス・カミンスキーは言うんだけど、リーン監督は1本の映画に130日をかける余裕があった。それに対し、僕らは64日間しかない。ただ、自然光を使うべきだというヤヌスの主張を尊重したおかげで、目覚ましい効果を得たと思う。エンディングでは美しい太陽が出てくる。あれは撮影最後の3日間に素晴らしい夕陽に恵まれて、フィルターで強調してはいるけれど、本物の夕焼けをそのまま描いている。アルバートとジョーイにとっての新たな希望や約束の象徴として描いたつもりだよ」。御歳65。人生の半分以上を映画に捧げ、ハリウッド映画の歴史そのものを象徴するスピルバーグ監督。本作は先日発表された第84回アカデミー賞にはノミネートされるも、惜しくも受賞ならずとなったが、同賞で快挙を果たしたモノクロ・サイレント映画『アーティスト』然り、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』然り、古き良き時代の映画への“オマージュ”に光が当たっていた。本作で映し出される雄大な景色にもその精神が見て取れるのだが、監督の真意のほどは?「少なくとも僕自身は意識的にはやっていないよ。この作品を手がけるにあたり、僕が唯一意図したのは、それぞれの土地をキャラクターとして描くことだった。風景をキャラクターとして描くことにしたため、アップよりもワイドショットを多用して観客に好きな箇所に注目してもらうようにしたんだ。こういう手法を多用していたのは、1930年代と40年代の映画ではジョン・フォード(『荒野の決闘』)。50年代には黒澤明(『七人の侍』)やハワード・ホークス(『紳士は金髪がお好き』)といった監督がやっていたものだよ。彼らは目の前にあるロケーションやスペースを最大限に利用して、撮影環境そのものをキャラクターにしたんだ。ただ、そういう手法を採用することによって、オマージュなんじゃないか?という解釈が出てくることは想像できた。でも、この作品は、ジョン・フォードやほかのどの監督へのオマージュでもないんだ。もしオマージュが存在するとすれば、それは馬のジョーイに対してであり、動物である彼がいかに様々な人間の人生を変えていくかという点だけに焦点を当てたつもりだよ」。スピルバーグ監督がオマージュを捧げたというジョーイ役の馬の演技にもぜひ注目してほしい本作。最後に、そのジョーイと新星ジェレミー・アーヴァィンが見事に演じた少年・アルバートが生み出した“魔力”について語ってくれた。「第一次世界大戦で馬のジョーイが役畜(軍事に使用される動物)として従軍するため戦争に送り出され、(アルバートと)離れ離れになる頃には、本物の感情のこもった共同関係が彼らの間に築かれていたんだ。だからこそ観客はその時点で、いつか必ず再会する運命の日がやってくるだろうと確信できる。そして、少年と馬にその運命の日が訪れる。そこがこの映画のちょっとした“魔力”のようなものになっているんだ」。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:S・スピルバーグ渾身の感動作『戦火の馬』ビジュアルブックを2名様プレゼント鳥越俊太郎、矢沢心の妊娠報告に「やっぱり女の子がいいよ!」と連呼スピルバーグ監督も圧倒された雄大な自然に酔いしれる『戦火の馬』本編映像が到着!スピルバーグ待望の新作!『戦火の馬』ジャパン・プレミア試写会に5組10名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち
2012年03月08日温かくなり、花も咲き始める春にこそ恋がしたい!というわけで、今月は海外ドラマの恋するヒロインたちをフィーチャー。もどかしい恋にモヤモヤする女子から運命の恋に身を投じる女子まで、彼女たちの恋愛模様に迫りつつ、その失敗例や成功例から“愛され女子になる方法”を探りたいと思います。第1回で取り上げるヒロインは、「One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル」のブルック・デーヴィスとペイトン・ソーヤー。学園ドラマを華やかにする美人女子高生2人です。学園の女王様タイプのブルックと我が道を行くペイトンは、性格やタイプは違えど親友同士。共にチアリーダーをしていることからも、学園の人気者グループ所属組であることは一目瞭然です。そんな中、ドラマを面白くしているのはブルックとペイトンが男の子を巡って争いがちなところ。ブルックの彼がペイトンに恋したり、ペイトンの彼とブルックの関係が明らかになったり、ペイトンがブルックの彼を好きになったり…。「彼」の部分に同じ人物が入る可能性が極めて高いことも物語をややこしく(いや、逆に単純に?)している原因ではあるのですが、何せ「One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル」は熱心な視聴者に支えられてきた長寿ドラマ。長いシリーズですから、恋愛パターンもいろいろです。とは言え、誰かを好きになるばかりでは片思いだらけの青春ドラマになってしまいますが、もちろんそうではないのがブルックとペイトンが持つ女子力の成せるワザ。「美少女だから」と言ってしまえばそれまでですが、容易には理解できない、けれども本音むき出しな“女子っぷり”に魅力が詰まっています。乱暴に分類すれば、ブルックがズケズケと物を言う直球キャラで、ペイトンが明るさの裏に孤独を秘めた複雑キャラと言えますが、時にはブルックが自分の直球さに嫌気が差して落ち込んだり、時にはペイトンが単純な間違いを犯してしまったり…。青春女子の複雑さ、狡猾さ、そして素直さが丁寧に描かれていくからこそ、彼女たちには「欠点も含めて君が好き」と言ってくれる存在がしばしば登場します。また、“青春女子”らしく、自分のやりたいことや夢には一生懸命なところも好感度大。シーズンを重ね、彼女たちが年齢を重ねるにつれ、人生を模索する姿に輝きが増していくのも女子としての注目ポイントです。ちなみに、ブルック役のソフィア・ブッシュが「One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル」の主演俳優であるチャド・マイケル・マーレイとシーズン2当時に結婚していたのは有名な話ですが、その後もジェームズ・ラファティやオースティン・ニコルズといった共演者たちと交際し、仲間の男優陣にモテモテのソフィア。一方、ペイトン役のヒラリー・バートンは、「グレイズ・アナトミー」などでも知られる16歳年上のセクシーなモテ男俳優ジェフリー・ディーン・モーガンとの間に一児あり。ジェフリーと言えば、「WEEDS~ママの秘密」の主演女優メアリー=ルイーズ・パーカーとのくっついたり離れたりの関係が有名でしたが、ヒラリーとは交際が始まって間もない頃からあっさり夫婦状態に。そんなソフィアとヒラリー自身にも愛され女子として“持っているもの”がある気がします…。(text:Hikaru Watanabe)「One Tree Hill/ ワン・トゥリー・ヒル <ファースト・シーズン>コンプリート・ボックス」[DVD]価格:15,000円(税込)発売中/レンタルリリース中「One Tree Hill/ ワン・トゥリー・ヒル <セカンド・シーズン>コンプリート・ボックス」[DVD]価格:15,000円(税込)発売日:4月4日(水)※同日レンタル開始発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:One Tree Hill/ ワン・トゥリー・ヒル [海外TVドラマ]© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連記事:「One Tree Hill/ ワン・トゥリー・ヒル」オリジナルフェイスタオルを3名様プレゼント山本裕典は大和なでしこがお好き?「ヘアバンドして洗顔してるとこがたまらない」山本裕典が青春恋愛をアピール!「ワン・トゥリー・ヒル」スペシャル・サポーターに決定新しい海外ドラマに出会いたい人、必見!春の海ドラまつり、本日スタート!山本裕典がゲストに登場!「One Tree Hill/ ワン・トゥリー・ヒル」試写会に10組20名様ご招待
2012年03月08日第6回日本ラブストーリー大賞を受賞した中居真麻の同名小説をドラマ化した「恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?」の完成報告会見が3月8日(木)、東京・台場のフジテレビで行われ、主人公の“モテない女子”を演じる佐々木希を始め、共演する小泉孝太郎、えなりかずき、石田卓也、加藤雅也が出席した。25歳で恋愛経験ゼロの、ちょっと不器用なヒロイン・宝池青子(佐々木さん)が、恋や仕事に悩みながら一歩一歩前進するリアルな姿が描かれる。テレビにCMに引っ張りだこの佐々木さんが、モテない女子?…と思わず首を傾げてしまうが、当の本人は「私にとても似ている」と断言。「共感しながら演じることができたし、似ている分(プライベートとの)気持ちの切り替えも必要なかった」のだとか。それでも「友達からも『青子に似てる』って言われて(苦笑)。それはそれで複雑ですけど」と表情を曇らせる場面も。青子の5年間の恋模様を彩るのが、小泉さん、えなりさん、石田さん、加藤さん演じる個性豊かな男性たち。小泉さんは青子を振りまわすという設定で「超ドSキャラ。佐々木さんは大変だったと思うが、僕は存分に楽しみました」と意外な本性(?)がチラリ。石田さんは「どうしようもないチャラ男。現場でも『サイテー、サイテー』ってイジられて、やりづらかった」と言い、そのダメさ加減に注目が集まる。一方、モテない青子に唯一フラれてしまう男を演じるのが、えなりさん。「ドラマのお話をいただく前から原作を読んでいました。坊主頭ということもあって、この役は僕にピッタリだと思っていました。青子ちゃんがフリたくなる男だと自負しております!」と自信満々だ。そんなえなりさんに対して、佐々木さんは「普段はもちろん大好きな方ですけど、撮影中は気持ち悪いなって(笑)。本当に強烈なキャラクターなので、どこがどうっていうんじゃなくて、全体的に…」と面と向かって言い放ち、会見場は爆笑の渦に。ところが、えなりさんはヘコむどころか「(役柄の上で)ぜひともお付き合いしたいですよ!可愛いですし、青子ちゃん大好き」と熱烈ラブコールで、キャラを曲げない役者魂を見せていた。「恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?」は3月16日(金)23:00から全6話にて、CS放送フジテレビTWOで放送。
2012年03月08日上下巻合わせて累計340万部を超える妹尾河童のミリオンセラー小説「少年H」が巨匠・降旗康男の手で実写映画化することが決定。さらには本作で水谷豊、伊藤蘭夫妻が“夫婦初共演”を果たすことがこのほど明らかとなった。阪神・淡路大震災の1周期となる1997年1月17日に、神戸復興の思いを込めて出版され、そのユーモラスな文体と魅力的なエピソードで瞬く間にベストセラーとなった「少年H」。異国情緒あふれる神戸を舞台に、戦争という激流の渦に巻き込まれながらも、勇気、信念、愛情を持って生き抜いた名もなき家族の姿が描かれている。物語の主人公「少年H」こと肇少年の父親と母親を演じるのは、芸能界きっての“おしどり夫婦”としても知られる水谷豊と伊藤蘭。意外にも2人は本作が夫婦初共演作となる。発売から15年経ったいまも多くの人に読み継がれている名作の映画化について、水谷さんは「戦前戦後という激動の時代を、主人公ともなる名もなき『家族』が必死に健気に乗り越えていく姿に、時代を越えて心を動かされます」とコメント。さらに、「夫婦共演が実現したのも『少年H』の力にほかなりません。尊敬する降旗監督の下で『少年H』の世界を生きようと思います」と撮影に向けての意気込みを語る。一方、伊藤さんも「これまで想像もできなかった夫婦共演ですが、30年という月日を経て、また共に一つの目標に向かえるということは大きな喜びです」と、長年連れ添ったパートナーとの初共演に感慨深げといった様子。本作のメガホンを取るのは、『鉄道員』『ホタル』など数々の感動作を手がけてきた巨匠、降旗康男監督。今年公開となる高倉健主演作『あなたへ』の次作として取り組む。脚本を担当するのは、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ前作を手がける古沢良太。降旗監督は「この時代だからこそ、家族で観てほしい映画を目指してまいります」とコメントを寄せている。撮影は5月にスタートし、神戸、千葉、静岡など全国各地での大規模ロケを敢行予定。さらに、空襲で一面焼け野原と化した神戸を再現するためにロケ地は韓国・ハプチョンにまで及ぶという。日本映画界の枠を超えたアジア最大級の撮影体制で製作されるだけに、作品の完成が待ち遠しい。『少年H』は2013年夏、全国東宝系にて公開。■関連作品:少年H 2013年夏、全国東宝系にて公開
2012年03月08日藤原竜也はこう言い切る。「僕がこの映画でやった大橋健人という役を演じられる役者さんなんて、ごまんといると思いますよ」。単なる謙遜とも違う、ましてや卑屈さなど微塵も感じさせない静かな口調で。ではそんな「ごまん」の中から『おかえり、はやぶさ』の若き主人公に選ばれたことを彼自身はどう受け止め、何に心動かされ、どのように応えたのか?本作に限らず、映画監督、舞台演出家たちからいま、最も出演を望まれる俳優。作り手たちは、そして観客は彼の中の何を求めているか?その魅力に迫る。小惑星・イトカワへのタッチダウンとサンプル採取を経て、打ち上げから7年の歳月をかけて奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」。実は、藤原さんは「子供の頃から宇宙が大好きで、はやぶさのニュースもリアルタイムで追っていた」という。演じた大橋健人は、イオンエンジンに携わる鼻っ柱の強い若きエンジニア。撮影前にはJAXAに足を運び、実際にプロジェクトに関わった研究者たちから話を聞いた。「天才的な作業をしている方々なんですが、お会いすると本当に普通の人たちでしたね。決して多くを語らないんですが、こちらからひとつ尋ねたのは『日本の宇宙技術はNASAの10分の1の予算でやっているわけですが、NASAの存在は脅威ですか?』ということ。それに対する答えは『NASAへのライバル心はもちろんあるけど敵対しているわけではなく、歩み寄り、協力していく相手。それよりも中国を始めアジアの中で負けちゃいけない』ということ、やはり三番でも二番でもダメで、一番を取らないといけないということでした。それを聞いたときに、その思いを大事に現場に入ろうって思いました」。藤原さん自身、15歳でのデビューの場がロンドンであり、以来、日本国内にとどまらず、たびたび海外の観客を相手に仕事をしてきた。それだけに日本発で世界に誇れる“モノ”を作り、発信していくかという点で共感する部分も多かったのでは?「日本の良いものを持って外国で戦えば成立し、受け入れられるんじゃないかとは思ってます。日本の俳優の方が繊細な部分もあるし、イギリスでシェークスピアを観てもダメなものはいっぱいある。(昨年亡くなった)井上ひさし先生に『ムサシ』という作品を書いていただきましたが、禅寺を舞台にしていて、死者たちが『殺し合いはやめろ』と死の連鎖を断ち切ろうとするんです。井上先生の言葉遊びを踏まえて、日本の文学が国境を越えて受け入れられるのか?と思ってましたが、そんな疑問を一瞬で捨ててしまえるほど(ロンドンやニューヨークで)受け入れてもらえましたから。井上先生が日本語の美しさを大事にされて作品を作り上げていったように、世界に誇れる作品は日本にいっぱい埋まっていると思ってます」。映画では、健人の父親(三浦友和)が責任者を務めた火星探査機「のぞみ」が失敗に終わり「税金を無駄にした」「血税で宇宙の“ゴミ”を作った」とバッシングを受けるさまが描かれるが、健人たちはこの失敗、挫折を乗り越えて「はやぶさ」を帰還へと導いていく。インタビュー冒頭の藤原さんの言葉は「失敗や挫折とどう向き合い、乗り越えていくか?」という質問に対する答えの中で出てきた一節。それに続けて藤原さんから出てきた言葉からはそれでも勝負することの大切さ、その覚悟がうかがえる。「僕らの世界も落とされるのは一瞬です。そこでの挫折や苦しみって、本当に人生を左右するくらい強烈なダメージを与えるものだと思いますよ。正直、そこからの再生とは何かって聞かれても…分からないですね。そこから這い上がれるかもしれないし、できないかもしれない。それを“ギャンブル”と言ってしまうとチープですが…それでも『のるか反るか』で勝負してるところはありますね」。「はやぶさ」に携わる研究者たちも緻密な計算と作業をひたすら積み重ねる反面、ここ一番でまさに「のるか反るか」の勝負を仕掛け、成功を手繰り寄せていく。藤原さんは作品や役との出会いを「奇跡的なチャンス」と表現するが、その勝負に乗るか否かはどのように決めているのだろうか?「その質問の答えを出すのは難しいですね(笑)。勢いで『やる』と言って成立する瞬間もあるし、勢いでも手を出せないものもある。でも、人との出会いが僕をその作品に呼んでくれるというのもあるし…本当に一言では言えない(苦笑)。でも、この映画に関して言うなら素敵な人たちに囲まれた良い本だったということかな」。ちなみにシネマカフェで藤原さんをインタビューするのは今回で3度目。過去2回いずれも、そのときに最も気になる俳優や一緒に仕事をしてみたい演出家の名を挙げてもらったが、1度目のときは「三谷幸喜監督」、一昨年の2度目のときは「豊田利晃監督」と答えており、その後、時を経ずして彼らとの仕事を実現させている。改めていま、最も気になる存在は?「去年、(『カイジ2 ~人生奪回ゲーム~』で)共演した伊勢谷友介くんはすごく魅力的で気になってます。私生活もそうだし、自分でプロジェクトを立ち上げて東北に行ったり監督をしたり、同じ世代の俳優として面白いなと思って見てます。ぜひもう一度、一緒に仕事したいですね」。インタビューが行われたのは、1か月以上に及んだ舞台「下谷万年町物語」(作:唐十郎×演出:蜷川幸雄)が千秋楽を迎えてしばらく経ったころ。休む間もなく映画の取材を受け、さらに3月の初旬からは初参戦となる「劇団☆新感線」の新作の稽古も控える。傍らに立つマネージャーを指し「セリフ入れないといけないのに(スケジュールを)空けてくれなかったんですよ」としかめっ面を浮かべつつもその口調はどこか楽しげだ。その公演がひと区切りを迎えるころに彼は30歳の誕生日を迎える。立ち止まることのない“勝負師”がどんな道を歩んでいくのか楽しみに見守りたい。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定
2012年03月08日ナタリー・ポートマンが先月26日(現地時間)に開催された第84回アカデミー賞授賞式で着用したヴィンテージ・ドレスが、オンラインのセールで5万ドルで売却されたことが明らかになった。今年のオスカー主演男優賞のプレゼンターとして授賞式に出席したナタリーが着たのは、「クリスチャン・ディオール」の1954年春コレクションのドレス。赤に黒のポルカドット柄のストラップレス・ドレスはニューヨークの古着店「Rare Vintage」の商品で、同店のオーナーは「ナタリーは試着した途端にドレスをとても気に入ってくれました。完璧なドレスを完璧な女性が着たのです。ヴィンテージ・ファッションのモダン性とタイムレスな魅力を知ってもらう格好の機会になりました」と語る。もともとナタリーは授賞式で別のドレスを着る予定だったという。彼女のスタイリスト、ケイト・ヤングによると、ディオールのドレスはあつらえたように彼女にぴったりだったそうだ。「Rare Vintageのオーナーから、『ぜひナタリーに着てみてほしい』と連絡を受けたんです。試着したら、本当にどこも直す必要がなくて。ナタリーも『これって運命よね』と話していました」。ドレスはロンドン在住のイギリス人コレクターが購入したという。特集:第84回アカデミー賞(text:Yuki Tominaga)Heather Ikei/© A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:ナタリー・ポートマン、指輪はしているが、本当に結婚したかどうかは謎のままショーン・ヤング、オスカーのアフター・パーティ会場前で警備員を殴り逮捕される【アカデミー賞】歴史を塗り替える快挙の数々をふり返り【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~
2012年03月08日「撮影の中で『ワトソンならどうするか?』ってことを考えなくても、彼として反応できてしまう瞬間というのがあるんだ。そういうときにこの仕事をやっている喜びを感じるよ」。世界で最も有名な探偵の相棒を2度にわたって演じたジュード・ロウは、役者の醍醐味をこう語る。しかし、それだけ役柄になりきった上で、愛する女性との平穏な生活を切望しながらも理不尽な親友(しかも意外に繊細な一面を持ち、ごくたまに気を遣ってきたりするから逆にタチが悪い!)によって望まぬ方向へと巻き込まれていく男を演じるのは辛そうな気もするが…。しかもその最悪かつ魅力的な親友シャーロック・ホームズを演じるのは“あの”ロバート・ダウニーJr.である。「僕と彼の関係は、ワトソンとホームズ同様に互いに忠誠心を持ち、楽しく、そして複雑な関係なんだ(笑)」とはジュードの弁。史上最強の名コンビによる第2弾『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』の公開を前に来日を果たしたジュードに、改めて本作の魅力や自身のキャリアについて語ってもらった。前作の公開からおよそ2年での続編公開。ホームズにとって史上最強のライバルであり「犯罪界のナポレオン」(ホームズ)という天才・モリアーティ教授との対決が描かれるが、この続編に関してジュードとロバートはかなり早い段階から関わっていたという。「実は1作目のヒットを受けて、次の脚本が書かれている最中から、僕とロバートはそれを読んでいたんだ。僕らが持っている意見やアイディアを出してほしいってことでね。まず最初に受けた驚きは、ロンドンを飛び出してパリやドイツ、ウィーンにまで赴いたり、とにかくスケールが大きくなっていることだったね」。一方で当初、こんな懸念も…。「この作品では僕とロバートが即興で作り上げていく部分が多いんだ。それがいわゆる会話の妙を生み出す面白いところなんだけど、誰かがそうした即興的なやり取りを脚本の段階で真似して作ってみようとしたみたいなんだ。でもそれが全く面白くない、ヒドい代物だったんだ(苦笑)。そこは心配だったよ」。やはり“即興っぽいやり取り”ではなく、熟練した2人の本物のやり取り、化学反応に任せるべきといったところか。だがこの即興に関しても、冒頭の言葉にもあるようにジュードはあくまでワトソンになりきった上でロバート…いや、ホームズの言動に反応している。「もちろん主要なキャスト陣はこの映画がどういうトーンの作品になるかというのを常に念頭に置いて仕事をしているものだよ。ただ、ワトソンを演じる上では、僕は完全に彼そのものになってるんだ。変装したホームズに反応を返したり、何かと極端なシチュエーションに身を置いたりしていて、それは傍から見たら滑稽なものだけど、やっている僕らは真剣そのものなんだ。一見、バカげたやり取りを一生懸命にやることでコメディやドラマが生まれるんだ」。ガイ・リッチー監督の専売特許とも言うべきスローモーションを取り入れたド派手かつ繊細なアクションシーンなど映像作品ならではの演出と共に、先述のホームズとワトソンの丁々発止のやり取りなど演劇を思わせるような魅力をも感じられる本作。ジュード自身、本作撮影直後にもウエスト・エンドで上演される舞台に参加するなど、映像作品と並んで精力的に舞台もこなしているが、それぞれのどういった部分に魅力を感じているのだろう?「そうだな…楽しみということで言うとバラエティを楽しんでるという感じかな。どちらかをやるともう一方が恋しくなってくるんだよ。舞台はリハーサルだけで12時間に及ぶこともあるし、上演そのものは2時間くらいだけど、その間ずっと集中力を切らすことが出来ない。ずっと張りつめたままでとにかく疲れるんだ(笑)。一方で、映画はもっと短時間での集中が必要とされる。全体の撮影の期間は芝居より長かったりするけど、スタッカートな感じなんだ。僕らの演技だけでなく、そこに後から編集やいろんなエフェクトが付け加えられていくから、演じている方も最終的に完成した映像を見るまでどうなってるのか分からなかったりするしね。もちろん、細かいことを言えば演技の質やスケールの違いはあるんだけど、共通して言えるのは、自分の熱意や情熱が大切だっていうことだね。物語を語る上でどれだけの熱意を持って臨み、パフォーマンスに対してどれだけ情熱を注げるか?その部分を何より大事にして、それぞれの違いを楽しんでいるよ」。刺激を求めて常にあちこちを飛び回る。やはりというべきか、この男の本質はどうやらワトソンではなくホームズに近いようだ。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム 2012年3月10日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:ご満悦のダウニーJr.に呆れるジュード…名探偵ホームズが贈る渾身のイタズラとは?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?雪にも負けず!ジュード・ロウにファン350人が大歓声ジュード・ロウ、ダウニーJr.から男児誕生を知らされず!「これで友情終わりだね」ジュード・ロウに会える!『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』ジャパン・プレミアイベントに15組30名様をご招待
2012年03月07日累計1,000万部を突破し、10年にわたり愛されてきた人気恋愛コミックを実写映画化した『僕等がいた』の公開を記念して、シネマカフェの女性読者を集めて試写会を開催。上映後には、恋愛科学研究所所長の荒牧佳代が登壇し、女性読者たちに向けて恋愛講座を行った。本作を鑑賞して「中学時代に戻ったような気持ちになりました」と語る荒牧さん。劇中の恋愛模様には、女性の心をときめかせる要素がふんだんに盛り込まれているが、中でも人気男子の矢野(生田斗真)と真面目男子・竹内(高岡蒼甫)から好意を寄せられる七美(吉高由里子)との三角関係は胸キュンもの。女性にとっては羨ましい状況だが、七美の“モテ”の秘訣について荒牧さんは「自分の魅力をよく知っていて、信じている。自分の心に正直なところが好かれる要素であるし、その安定感や安心感が自分を正してくれるような印象を与えているので、そこに不安定な矢野も惹かれるのでは」と分析した。一方、クラスの女子の3分の2を虜にするモテ男・矢野についてはずばり、「母性本能をくすぐられる」タイプと診断。「女性は誰でもかわいいものを見てかわいいと思う母性本能を持っているので、どこか心が不安定で、かっこいいのに満たされていない矢野に惹かれるのでしょう。女性はその生活に入り込んで刷り込みたいので、そういう居場所を作る“隙”があるんですよね」と“ほっとけない男子”がモテるワケをレクチャー。本作では高校生から社会人にかけて、矢野と七美の6年にも及ぶラブストーリーが2部作で描かれるが、北海道と東京で離れてもなお純愛を貫き通す2人の姿は、切なくも尊い。「女性は、恋人と離れてて寂しくはなるけど、男性を好きでいられる自分や離れても好きな男性を見つけられた自分が好き。七美のように、矢野を好きな自分を信じられる精神力の強さが女性にはあるんです」。さらに「女性の恋愛感情は男性の8倍以上」という荒牧さんは、女性にとって恋愛することの魅力を改めて説明。たとえ「恋することを忘れてしまった…」という女性にとっても、本作を観ると「自分たちの忘れかけていたストレートな感情を呼び起こされるはず」とオススメした。『僕等がいた前篇』は3月17日(土)より全国にて公開。『僕等がいた後篇』は4月21日(土)より公開。■関連作品:僕等がいた・前篇 2012年3月17日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館僕等がいた・後篇 2012年4月21日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館■関連記事:吉高由里子、モノマネ芸人・福田彩乃との禁断の共演に「やりづらい…」恋愛講座付き!『僕等がいた』女性限定試写会に25組50名様をご招待『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化生田斗真、初共演した吉高由里子の第一印象は「賢い人」ミスチル桜井「真っ直ぐな気持ちで取り組んだ」『僕等がいた』主題歌リリース決定
2012年03月07日スタジオジブリの『コクリコ坂から』のDVD&ブルーレイが6月20日(水)に発売されることが発表され、これを記念して3月7日(水)に都内で宮崎吾朗監督とボイスキャストを務めた長澤まさみがトークショーを行なった。同名少女漫画を原作に、東京オリンピック開催を控えた1963年の横浜を舞台に、一人で下宿を切り盛りする女子高生・海の初恋を描き出す。昨年7月に劇場公開され、興行収入44億円超で昨年度の邦画No.1ヒット作となり、先日発表された日本アカデミー賞で最優秀長編アニメーション賞にも輝いた。この日本アカデミー賞の発表では前年度の受賞者、つまり吾朗監督と同じスタジオジブリの“麻呂”こと米林宏昌監督(『借りぐらしのアリエッティ』)がプレゼンターを務めたが、吾朗監督は「麻呂に(発表の紙に)『コクリコ坂から』って書いてなくてもそう言えって言っときました(笑)。麻呂は、もし『コクリコ坂から』じゃなかったらどうしよう?って困ってたそうです」と明かし、会場の笑いを誘った。本作の監督就任については「鈴木(敏夫プロデューサー)さんから『やらないとクビだ』って言われまして。子供もいるので」とその理由を説明。父親の宮崎駿監督が脚本を担当したが「プレッシャーはありましたね。奥歯をいつも食いしばってて、寝るときもいつも歯ぎしりしてたみたいで割れちゃいました。髪もだいぶ薄くなっちゃって…(苦笑)」と苦労をふり返った。なお、本作の製作現場における宮崎親子の“戦い”を追いかけたドキュメンタリー「NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎駿×宮崎吾朗~」のDVD&ブルーレイも5月16日(水)に発売となる。吾朗監督は「これは売らなくていいと思うんですが…」とちょっぴり渋い表情。激しい言葉で父と口論する様子なども収められているが「労わろうとは思ってるんですけどね…もう71歳ですから」とばつが悪そうに語り、隣りの長澤さんを爆笑させていた。長澤さんは自身が生まれる20年以上前の1963年という時代背景、自身が演じた主人公の海を始めこの時代を生きる人々について「毎日、同じことを繰り返すことで新たに芽生える感情や成長ってあるんだなと思いますし、お手本にしたい人たちでした」と語る。海の甘酸っぱい初恋が描かれるが、長澤さんは「私自身は自分の気持ちを言えないタイプなので、ああやって(海のように)勇気出して告白するのはカッコいいなと思いました。私は言えずに終わる方なので」と苦笑い。自身の初恋について突っ込まれると「中学のとき。静岡出身なのでやはりサッカー部の人でした」と恥ずかしそうに明かした。吾朗監督は本作が2本目の監督作となったが「映画ってこうやって作るのかとやっと分かりました。1本目は素人で何も知らず、その分、怖いもの知らずでやれて、どこか分かったような気になってたけど、そうじゃないって気づきました」と述懐。今回のDVD&ブルーレイ発売決定については「ジブリも実はそんなに余裕がなくて、経理担当の役員に引っ張られて『次はどうするの?』って言われるんです。だから1枚でも多く…」と弱気なアピールで会場は笑いに包まれた。『コクリコ坂から』DVD&ブルーレイは3月16日(金)より予約開始。6月20日(水)より発売。■関連作品:コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT■関連記事:『八日目の蝉』、日本アカデミー賞10部門獲得!主演男優賞は故・原田芳雄にヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位にレトロ調からポップカラーまで!日本女優陣を彩るサマーワンピースに注目ジブリの胸キュンキャラクター1位はトトロ!ナウシカ、キキ、パズーなどが続く
2012年03月07日『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で自身2度目のアカデミー賞主演女優賞を獲得し、現在来日中のメリル・ストリープが3月7日(水)に都内で開催された記者会見にフィリダ・ロイド監督と共に出席した。“鉄の女”と言われた英国初の女性首相マーガレット・サッチャーが政界を上り詰めていく軌跡と、その裏での家族との関係や苦悩を描いた本作。『クレイマー、クレイマー』での助演女優賞、『ソフィーの選択』での主演女優賞に続いて、メリルに通算3つ目のオスカー像をもたらした。マーガレット・サッチャーという人物について、メリルは「首相になっても決して女性らしさを失うことがなかった人物だと感じています。政界という男性社会の中でも彼女はハンドバッグを持ち、ヒラヒラの服を着続けました。一方で涙や笑顔という女性の弱さを見せることを自分自身に許さない強さを持っていました。だからこそ“鉄の女”と呼ばれるのでしょうね」と語る。監督はサッチャーが下層中産階級(ロウワーミドル)出身であることに触れ、「自らの出自を忘れることなく世の中で重視されてこなかった層、普通の人々の気持ちが分かるということが彼女の魅力と言えるのではないでしょうか」と分析した。これまでにも実在の人物を演じたことはあったが、現在も存命している人物を演じるのは初めてということで「それだけ責任が加わりました」とメリル。「より正確に真実に近づけて、想像の部分も含めてなるべく事実と近いものを作っていくことを心がけました。その中で映画を観る人が彼女と自分を重ね合せて見ることができればと思っています。決してひとりの人間の“成功”を描いた伝記ではなく、“日常”を描いた作品だと思いますし、この映画を通じて自分自身や親の世代について学ぶユニークな機会をもらったと思います」としみじみと語った。本作はメリルの主演女優賞に加え、メイクアップ賞も受賞しているが、メイクチームのメンバーのひとり、J・ロイ・ヘランドは37年間にわたってメリルと一緒に仕事をしてきた人物。「彼とは私がニューヨークのリンカーンセンターで芝居を始めたときからの付き合い」(メリル)ということだが、今回、自身が演じる老年のサッチャーのメイクを初めて施されたときの印象について尋ねられると「見知った人がいるな、という感じでした。父のことを思い出しましたね。父とサッチャーをミックスしたような人がいるなという印象でした」と笑顔でふり返っていた。また、記者から難局に臨む野田首相にアドバイスを求められると「演技のことならアドバイスできるんですが…」とやんわりとかわし会場の笑いを誘った。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は3月16日(金)より公開。■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープ来日!オスカー受賞の瞬間は「頭が真っ白になった」ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年03月07日セックス依存症の兄と、恋愛依存症の妹の欲望と孤独を赤裸々に綴ったR-18作品『SHAME−シェイム−』。数々の賞レースで、主演のマイケル・ファスベンダーが喝采を浴びていたにも関わらず、先日行われたアカデミー賞ではノミネートすらされず、同賞の保守的な傾向が取り沙汰された問題作がいよいよ3月10日(土)より公開となる。これを記念して、シネマカフェに本作のキーポイントとなる本編の一部が到着した。主人公は、N.Y.に住むエリート独身サラリーマンのブランドン(マイケル・ファスベンダー)。仕事以外のすべての時間をセックスに注ぎ込むことで生活のバランスを保っていた彼の元に、妹・シシー(キャリー・マリガン)がある日転がり込んでくる。彼女もまた、他者の愛を渇望し依存する、激情の塊として生きていた。今回届いた映像は、キャリー・マリガン扮する妹・シシーがバーで「ニューヨーク・ニューヨーク」を歌うシーン。マーティン・スコセッシ監督の『ニューヨーク・ニューヨーク』(’77)でライザ・ミネリが歌い有名になったこの曲。渋々来店してきた兄の前で、シシーは募る想いを込めるように歌い上げる。スティーブ・マックイーン監督は、この曲を選んだ理由を「歌詞がまるでシシーとブランドンの人生を表しているように思えたから」と語る。さらに、「成功したいと願っているけど、まだ到達していない人たちの歌をキャリーは桁外れに素晴らしく歌い上げた」と賛辞も惜しまない。N.Y.マンハッタンという都会を舞台に、混沌とした現代社会の誘惑と欲望を描ききった本作。こちらのシーンに映し出されるシシーとブランドンの切ない表情からは、そこに内包する孤独が読み取れる。また、先日行われた女性限定試写会では、8割以上が「共感できる」との回答を寄せていたという。あなたは、一見異常とも思えるこの兄妹の姿を通して、何を感じる?『SHAME−シェイム−』は3月10日(土)よりシネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて順次公開。■関連作品:SHAME−シェイム− 2012年3月10日よりシネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute■関連記事:くらたまと岩井志麻子が過激なSEX談義!セックスレス、処女童貞を全肯定2012年、最も挑発的な衝撃作『SHAME−シェイム−』試写会に10組20名様をご招待英国アカデミー賞『アーティスト』最多候補。D・ラドクリフはG・オールドマンを応援J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表
2012年03月07日『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督がオサマ・ビン・ラディンの暗殺を描く新作『Zero Dark Thirty』(原題)をインドで撮影中、ヒンドゥー教徒の強硬派の猛反発を受け、一時撮影が中断された。昨年5月、アメリカ海軍特殊部隊によるビン・ラディン暗殺をテーマにした同作は、作戦が実行されたパキスタンでの撮影許可が下りず、ビグロー監督たちはインド北部のチャンディーガルをパキスタンのラホールという設定で撮影していた。撮影用にパキスタンの国旗が用意されたり、イスラム教徒の女性が着用するブルカで全身を覆い隠したエキストラの姿に、強硬派の世界ヒンドゥー協議会(Vishva Hindu Parishad)は「ここでパキスタンの国旗を掲げることも、映画を撮影することも許さない」と強い拒否反応を示している。撮影現場に押しかけた強硬派のグループと撮影隊が言い争いになり、パキスタンの使用言語であるウルドゥー語が書かれたセットの一部が壊されるなど、一時現場は騒然となり、警察も出動した。『ハート・ロッカー』に続いてマーク・ボールが脚本を手がけ、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のジェシカ・チャステイン、『アニマル・キングダム』のジョエル・エドガートン、『第九軍団のワシ』のマーク・ストロングらがキャストに名を連ねる本作はアメリカで今年12月の公開を予定している。タイトルの「Zero Dark Thirty」は米軍のスラングで“未明”を意味するものだが、実は別の監督が同一タイトルのゾンビ映画を現在製作中であることも判明しており、本格的な撮影開始前から波乱含みの様子だ。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:第九軍団のワシ 2012年3月24日より渋谷ユーロスペースにて公開© 2010 Focus Features LLC. All Rights Reserved.ヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】『ヘルプ』のオクタヴィア・スペンサーが助演女優賞を獲得!マーク・ウォルバーグ、オスカー授賞式前に「誰が勝つか知ってる」と結果(?)を発表カーミット&ミス・ピギーも登場!アカデミー賞授賞式注目のプレゼンターが続々発表
2012年03月07日もしも完璧な、夢のような生活を手に入れることができる新薬が開発されたら、あなたは欲しいと思う?映画『リミットレス』の主人公、仕事も恋も不調で堕落した生活を送る作家志望の男・エディはある偶然で、脳を100パーセント活性化させる「NTZ48」という驚異の新薬を手に入れたことから、予期せぬ大成功、そして陰謀に巻き込まれていくことに――。たった一粒の錠剤に翻弄されていくエディを演じた主演のブラッドリー・クーパーに話を聞いた。「ここ数年いろんな脚本を読んできた中でも、ずば抜けたキャラクターだと思った。とにかく最高のキャラクターだよ」と自身の演じたエディについて絶賛するブラッドリー。脚本を読んですぐにこの役を演じることを決めたという。「脚本がすごくスマートで、うまく書かれた物語だと思ったんだ。それと、血を飲むシーンがあるのがすごく気に入ったんだよね(笑)。あれをぜひ映画でやりたいと思って。ヴァンパイアじゃないけどクレイジーなシーンで、すごいと思った。だからあらゆる手を尽くして、この役には僕が適役なんだって、監督を引き受けたニール・バーガーを説得したんだ」。小説の筆も進まず、恋人にも愛想を尽かされるという人生のどん底から一転、新薬を服用した途端に急激な成功を手にするエディ。その驚異的な人生の変化を演じるのはどんな気分だったのだろう?「確かに大きなチャレンジだったけど、まさにそれがこの役をやりたいと思った理由だったからね。一番難しかったのは、エディの話し方というか言葉遣いの変化で、語彙も増えるし、薬を飲んでいるときは言葉がつっかえたりすることはありえないわけで、言い間違いも許されないんだ。今回の撮影はすごく速く進んで、何度も撮り直しをすることがあまりなくて、実際ワンテイクで撮ったシーンが結構多かった。舞台で演じているような感じだったんだ。だからそこは大変だったけど、僕はそういうチャレンジが大好きなんだよね。それに、僕は元々すごい早口だし(笑)。だからそれに合わせて演じた感じかな」。人生のスランプから抜け出し、小説家としての成功という夢を叶えるエディ。ブラッドリー自身も、本作である憧れの俳優との共演の夢を実現させた。その人物とは、ロバート・デ・ニーロ。エディをウォール街の闇へと引きこみ、翻弄していく投資家・カールを演じている。「人生最大の忘れられない経験になったよ。だって僕は、彼に憧れて役者になりたいと思ったくらいだから。そんな人と共演できるなんてすごいことだよね。実は、もう1本彼と共演した映画があって、2週間前に撮影を終えたところなんだよ。『The Silver Linings Playbook』(原題)っていう作品で、僕たちは親子を演じているんだ。(『リミットレス』の)現場では、ほとんどの場合、話題になるのは食べ物だったよ(笑)。彼はいつもモッツァレラチーズを食べたがっていて、『フィラデルフィアで一番美味しいモッツァレラはどこで手に入るのか?』って探し回ってたんだ。毎日モッツアレラの塊を差し入れしてたくらいだよ(笑)」。劇中からは想像できない、大御所ロバートとの微笑ましいエピソードも明かしてくれたブラッドリー。大ヒットコメディ『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(’09)でコメディの才能も開花させ、昨年には「People」誌が選ぶ「最もセクシーな男性」の称号を得るなど、まさに俳優として順風満帆な道を進む彼だが、そんな彼でも「NZT-48」があったら、飲みたいもの?「もちろん!できれば1錠だけでやめられるといいよね。でも映画を観ればそこが問題なんだと分かるけど、僕はきっと飲むと思うよ」。意外にも(?)あっさりと金の斧を選ぶと即答したブラッドリーだが、「すごくいい経験になるだろうから」という言葉に、彼の飽くなきチャレンジ精神、というよりハングリー精神が垣間見える。「『ハングオーバー!』の前は、とにかく仕事が欲しかったっていう、それだけだったね(笑)。いまはもっと成長できるように最高の人たちと一緒に映画を作りたいっていう思いが大きいよ。大事なのはそこ。あと、やりがいがあって、違った役をやっていきたいと思う。やってみたい役はすごくたくさんあるけど、アメリカで育った人間としては、いつかウェスタンもやってみたいと思う。それが最終的な目標になるかもね。とにかく僕は映画が大好きだから、薬を飲まなくてもあらゆるジャンルの映画に挑戦するチャンスが欲しいよ」。セクシーでいてハングリー精神もさらりと見せる、彼の魅力をDVDでぜひご堪能あれ。<セル>「リミットレス」[ブルーレイ]価格:3,990 円(税込)「リミットレス」[DVD]価格:2,980 円(税込)発売日:3月7日(水)※同日レンタル開始、オンデマンド配信開始販売&発売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント© 2011 Relativity Media. All Rights Reserved.■関連作品:リミットレス 2011年10月、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 RELATIVITY MEDIA.
2012年03月06日先日発表された第84回アカデミー賞において『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で自身2度目の主演女優賞(※助演女優賞と合わせて通算3度目)に輝いたメリル・ストリープが来日。フィリダ・ロイド監督と共に3月6日(火)に都内で開催されたジャパン・プレミアイベントに出席し、日本のファンからの祝福の声に笑顔で応えた。英国初の女性首相であり“鉄の女”の異名を取ったサッチャーの戦いや苦悩の日々を描いた本作。映画にちなんでこの日の会場には来賓として、現在93歳で首相在任期間(1982年~87年)がサッチャー首相と重なる中曽根康弘元総理大臣も来場。客席横の扉から登場したメリルは、客席の間を通って壇上に向かう途中、中曽根元首相とガッチリと握手を交わした。メリルは観客の声を揃えての「(アカデミー賞)おめでとう!」という祝福に一瞬、驚いた様子を見せ「アリガトウ」と満面の笑みを浮かべた。司会者の「3度目のオスカーですが…」という言葉に「たった3つ目よ」とおどけるメリル。それでも受賞の瞬間について「この年になるともう感動することなんてないと思ってたけど、あの瞬間は頭が真っ白になって興奮しました。本当に幸せでした」とふり返った。来日は同じくロイド監督作品の『マンマ・ミーア!』以来、約3年ぶりとなるが「この映画を持ってこれたこと、特にこの時期、津波から1年が経ついまの時期にここに来られたことを名誉に思います。この映画を多くの犠牲者の方々、いまなお苦しんでいいらっしゃる方々に捧げます。物事には希望がある、ということを伝えられたらと思っています」と日本のファン、そして東日本大震災の被災者に向けて語りかけた。監督は英国人のサッチャーを演じる人物としてアメリカ人のメリルを選んだことについて「ある種の世界的スターであるマーガレット・サッチャーを演じるには世界的なスターの力が必要であり、メリルが持っているような演技の幅の広さが必要不可欠でした」と説明。さらに映画について「これは政治映画でもなく、彼女の政策の是非を問うものでもありません。権力を手にした人間がどうなるのか?彼女の姿を通してひとりの人間の栄光と挫折を描いています」と語った。メリルはイギリス人を演じると同時に60代にして80代のサッチャーを演じてもいるが「老後の自分というのは誰しも自らの中に持っているものです。誰もが子供の頃の自分を抱えたまま大人になっているようにね。人種や国籍というのも関係ありません。私は次回作で日本人を演じたいと思ってるわ」とユーモアたっぷりに語った。そして、いまの時代に求められるリーダー像について尋ねられると監督は「私自身、在任中のサッチャーを決して支持していた方ではなかったんですが…」と前置きした上で「リサーチする中で彼女が自分の周囲に顧問を置かず、支持率の上下も気にしない人物だったと分かりました。そして絶対に自分を曲げない信念の強さを持っていたんです。それはある意味で恐ろしいことなのかもしれませんが、間違うことを恐れないリーダーは必要なのかもしれません」とコメント。メリルもその言葉に頷きつつ「遠い未来を見る人間――自分の在任中のことだけでなく、さらにその先の未来を見ている人が必要とされていると思います」と力強く語った。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は3月16日(金)より全国にて公開。■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】メイクアップ賞は『マーガレット・サッチャー』に
2012年03月06日