女性自身がお届けする新着記事一覧 (886/893)
日差しがさんさんと降りそそぐ宮下家のリビングルームに一歩入ると、何枚もの女性の写真が出迎えてくれた。写真のところどころに傷がある。変色している箇所もある。どれも東日本大震災の津波に流されたものだった。記者の脳裏に、6年前の光景がよみがえった。 「あっ、お母さんの写真があったぁ。これもお母さんだ!」 「これ、私のアルバム!ほら、お母さんがいる!」 それは大震災から4週間後のこと。宮城県名取市立閖上小学校の体育館には、がれき撤去の際に掘り起こされた流出品が集められていた。被災者たちが黙々と、思い出の品を探すなか、当時12歳だった宮下奈々さんと9歳の奈月さん姉妹が小さな声を上げていたのだ。写真についた泥を小さな手で拭い、写っていた母の顔をそっとなでる。ぬれてヨレヨレになったアルバムも破れないよう丁寧にめくっていた。姉妹の母・久実さん(享年38)は、いつも笑顔だった。 あのとき見つけた家族写真が、いまもリビングのあちらこちらに飾られている。仏壇の遺影のなかから、家族が集まるこたつを囲むローボードの上から、久実さんは変わらず優しくほほ笑んでいた。 長女の奈々さんは18歳になった。ふっくらした頬はツヤツヤで、笑うときは大きな口を開けて白い歯を見せる。相手を和ませる笑顔が素敵な少女だ。 「いまは宮城県農業高校の3年生です。4月から仙台医健専門学校に新設される『こども保育科』の一期生です」(奈々さん・以下同) ハキハキと話す奈々さんの成長ぶりがまぶしい。12歳のころは、一緒に暮らす祖母・ヨシ子さん(73)の顔色をうかがうように、取材に答えていたというのに。 「ずっと保育士になる夢は持っていました。私、一度決めたら“揺らがない人”なんで」 そんな孫娘をヨシ子さんも頼もしそうに見つめていた。’11年3月11日。この日を境に、東北の人々の生活は大きく変わった。厚生労働省の調査によれば、’15年9月の時点で、ひとり親になった18歳未満の子ども(震災遺児)は1,538人。そして両親ともに失った子ども(震災孤児)は244人。 奈々さんは3人きょうだいで、兄の直人さん(20)は東京の専門学校2年生。一人暮らしをしながら、ゲームクリエーターになるために勉強している。中学3年生の妹の奈月さんは4月から、仙台の高校で「クリエイティブ声優コース」に通って、声優を目指す。シングルマザーだった母を亡くした宮下家の子どもたちも、それぞれの春を迎えようとしていた。 6年たっても、いまだ久実さんは見つかっていない。閖上小学校では毎年、卒業する子どもに宛てて、親から手紙を送ることになっていた。あの年、卒業を控えた奈々さんのために、久実さんも手紙を書いていたという。 「『家事とか、どんなことでもいろいろこなせる素敵な人になってください』って、お母さんが書いてくれたんです。それが、いちばんの宝物かな」 奈々さんの専門学校は3年制。3年後、彼女はどんな保育士になるのだろう。 「私の幼稚園のときの先生みたいに明るくて、優しい先生になりたいな。保護者にも信頼されたいな」 夢は大きく広がっていく。未来へと−−。
2017年03月11日最近、女性芸人がなんだか変わってきている。筆者はテレビを見ながら、そんなことを感じるのです。 たとえばバブル芸でブレイクした平野ノラさん(38)は「実は美人!」「化粧次第では可愛い」なんてもてはやされるように。先日もテレビで公開プロポーズを受け、話題になっていました。もちろん彼女が悪いなんて言いません。むしろ彼女をはじめとする最近ブレイクした若手女性芸人を見ていると、一昔前に言われていた“女性芸人のタブー”をさらりと超えているように思うのです。 ■一昔前にあった「女性芸人のタブー」とは 女性芸人が売れるために必要なこと。それは一昔前であれば「ブスかデブかモテない」のどれか1つを持ち合わせていることだったのではないでしょうか。容姿が優れた女性芸人は、それだけで売れるのが難しいとまでいわれていた気がします。女を捨てていたかは別として、多くの女性芸人がこの要素をキャラクターの1つとして活動していたのは皆さんも感じることでしょう。 そんな女性芸人にいわれていたタブーとは「結婚したら面白くなくなる」というもの。実際に女性芸人が結婚すると、なぜかテレビで見なくなるなんて現象が発生していました。しかし最近の若手女性芸人を見ると、どうも空気が変わったなと思うのです。 先ほどご相談した平野ノラさんはわかりやすい例ですが、横澤夏子さん(26)も以前より婚活をしていることを公言。現在おつきあいしている“ダイキ君”なる恋人の存在もほのめかし、結婚も前向きに考えている様子です。 また今年に入ってブレイクしたブルゾンちえみさん(26)は女性芸人が打ち出す「モテない感」を一切取り入れていません。アメリカのキャリアウーマンさながらのいでたちで恋愛論を説く芸が人気を博しているのです。先日の「R-1ぐらんぷり」では悔し涙を流すシーンが放送され、「なんだかいい女に見えてきた」なんて評判を集めるほどです。 そしてこれって、よくよく考えると一昔前では考えられないタイプの女性芸人たちではないかなと思うんです。 ■そもそも“女を捨てる芸”はもう時代遅れ 一昔前は「女を全面に打ち出すと笑えない」といわれ、いかに体を張れるかが試されていた女性芸人たちの芸風。しかしテレビを見れば今や女性に限らず、男性芸人にしても体を張る機会が減っているのかもしれません。 もちろん現在も『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)など、芸人がバンバン体を張っていくタイプの番組もあります。しかしバラエティ番組の多くはトークやクイズが中心のものとなり、体を張ることより“いかに面白いコメントを出せるか”が芸人にとって大事になってきています。 それを世の中的には「テレビが面白くなくなった」というのかもしれません。しかしこういったテレビ番組のトレンドの中で、女性芸人の需要もまた変わってきているのかもしれません。 ■女芸人はいくらでも展開可能な職種へ 彼女たちは今後どのようなキャリアを歩むのか。それを考える上で注目したいのは、ここ数年で女性芸人のキャリアの幅がかなり広くなっているということ。 たとえば芸人ではなくタレント的な立ち位置でMCやコメンテーターとして活躍する女性芸人がいたり(例:松嶋尚美さん)、SNSを活動の中心としてブログタレントとして活動する人がいたり(例:くわばたりえさん)、地元で芸人活動を行う人がいるなど(例:山田花子さん)、活動のパターンはさまざまです。 一時期に求められていた女芸人としての過激さのようなものは必要なく、子育てと芸人活動は両立できる。彼女たちの活動をみれば、皆さんもそう思うのではないでしょうか。 男女平等がうたわれ、テレビ番組のあり方が時代とともに変わっていく。そしてウケる女芸人のモデルも変わっていった。その結果として女性芸人の生き方に多様性がうまれ、現在ブレイクする若手女性芸人にもその流れが浸透してきているのかもしれません。 女だから男だからとくくるのは好きではありませんが、芸という部分ではどうしても性差が関係してしまうもの。彼女たちが今後どのような芸人になり、そしてどのような女性芸人が誕生していくのか。それは時代の色を多少なりとも受けているのかもしれません。
2017年03月10日「環境省は信じられません!『除染が終わりました』という通知が届いたので戻ってみたら、線量計の警報音がピーピー鳴ります。そんなところに孫を連れて帰れません」(上田ミチさん・仮名/67歳・都内に避難中)「自宅の寝室は、毎時0.5マイクロシーベルトあります。ここで寝ていたら年間2ミリシーベルトの被ばくです。夫は原発事故のせいでうつ病と認知症を発症し、『浪江に帰りたい』と言いながら避難先で亡くなりました。彼とふたりで必死に建てた家だから月に一度は自宅を掃除しに帰っていますが、いくら安全だからと言われても年間1ミリシーベルト(※)になるまでは戻れません」(門馬昌子さん/74歳・都内に避難中) 除染をしてもまた線量が上がってくる 2月初旬、東京都内で開かれた浪江町民を対象とする避難指示解除に関する住民懇談会の場で、こうした悲痛な叫びが響き渡った。懇談会場の前方には、環境省や内閣府の官僚たちがズラリと並んでいたが、住民が懸命に話している間にも、うすら笑いを浮かべる者もいた。別の日に同じく都内で開かれた富岡町民に対する懇談会でも、神奈川県に避難中の佐藤信行さん(65)は、官僚らに、こう疑問を投げかけた。 「除染しても時間が経つとまた線量が上がっています。そんな場所で、どうして生活できるのですか?」 しかし、環境省の担当者は、「現地を見てみないとわからないので、個別に対応します」と木で鼻をくくったような返答に終始。住民からは、ためいきまじりの失笑がもれた。浪江町と富岡町は、福島第一原発から20キロ圏内に位置。両町合わせて2万人近い町民が、今も日本各地に避難中だ。福島第一原発事故から6年。政府は「年間被ばく量が20ミリシーベルトを下回った(※)」として一部の帰還困難区域を除き、浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区の避難指示を3月末に、富岡町は4月1日に解除すると決定した。 除染費用を2.5億から4億に引き上げた それでも、冒頭のように解除に反対する住民は少なくない。復興庁の住民意向調査でも、「避難指示が解除されたらすぐに、あるいはいずれ戻りたい」と回答したのは浪江町で17・5%、富岡町で16%。理由は、病院やスーパーなど、生活のためのインフラが整っていないこともあるが、「除染しても、安心して暮らせるほど線量が下がらない」ことも大きな要因だ。除染に詳しく、原発事故後は各地の汚染状況を測定し続けている「特定避難勧奨地域の会」の小澤洋一氏は、環境省のデタラメ除染についてこう語る。 「環境省の除染基準にそもそも問題があります。長期的に年間1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)を除染の長期目標にしていますが、時期をはっきり区切っていないので、その目標にはまだ程遠い場所が多い。それどころか、ところどころにもっと高いホットスポットが点在します」 それなのに政府は昨年末、除染にこれまでかかった費用の試算を、2.5兆円から4兆円に引き上げた。これから始まる帰還困難区域の除染には、さらに税金300億円が投入される。それにもかかわらず線量がさがっていないなら大問題だ。本誌取材班は2月末、小澤氏とともに浪江町と富岡町を訪れ、除染の実態を検証した。 線量計も持たないで作業をする業者も 本誌取材班が最初に訪れたのは、富岡町の佐藤さん宅。佐藤さん宅は“夜ノ森の桜”で有名な桜並木の近くにあり、4月1日に避難指示が解除される“居住制限区域”に指定されている。しかし、道一本隔てると、避難解除のメドも立っていない“帰還困難区域”。今でも境界の道路には、「立ち入り禁止」のバリケードが建てられている。 「帰還困難区域と線量も変わらないのに、なぜうちは、早々に避難指示が解除されるんでしょうか」 佐藤さんが以前、富岡町役場に質問したところ、こんな答えが返ってきたという。 「当初、あなたの住所は“帰宅困難区域”に該当していたが、富岡町としては有名な桜通りを少しでも残したいので、あなたのエリアを“居住制限区域”にしました。それに富岡町は、線量・汚染の基準を超える場所が点在していて、それを全部“帰宅困難区域”にしたら、冨岡町は復興が困難になってしまう」 佐藤さんは「除染したって住める環境ではないのに」と憤る。佐藤さん宅の庭を測定すると、地表から1メートル高で平均毎時0.5~1マイクロシーベルト。毎時約0.6マイクロシーベルト以上という“放射線管理区域”に相当する値だ。 「放射線管理区域では、18歳以下の就労は禁止。成人でも10時間以上の滞在は禁止。飲食も禁止、と法令で定められているんです」(前出・小澤氏) 立ち入りを制限される線量が見られたが、さらに測定を続けると家の裏手の物置付近では、地表面で毎時3.23マイクロシーベルト、門のコンクリートブロック周辺では、毎時1マイクロシーベルトなどホットスポットが放置されていることがわかった。 「除染の下請け業者によっては線量計も持たずに作業をしているところもあります。彼らは下がろうが下がるまいがお構いなしなんです」 効果を確認しないまま作業を終えることもあるというずさんさ。結果、高線量の汚染が放置されている。さらに取材班が、佐藤さん宅の庭の測定を続けていると、小澤さんが異変を発見した。 →中編へ続く 取材・文/和田秀子(※)1ミリシーベルトICRP(国際放射線防護委員会)が勧告している平常時の一般人の年間追加被ばく線量限度は1ミリシーベルト。原発事故などがあった際の“緊急時”は、20ミリから100ミリの間で設定するよう勧告を出している。政府は、これに基づいて避難指示解除の目安を、年間20ミリシーベルトを下回った地域と設定している。ただし、原発事故から6年たったいまも“緊急時”かどうか政府はあいまいにしている。
2017年03月10日「年間被ばく線量が※20ミリシーベルトを下回った」として、今年3月末に政府が避難指示を解除する福島県双葉郡浪江町。政府はこれまで、除染に4兆円注ぎ込んでいるが、いくら除染をしても「安心して住める」環境ではないことが本誌の取材で明らかになった。浪江町から東京都に避難中の門馬昌子さん(74)に現状を聞いた。 「夫は、ほとんど病気もしたことがない元気な人でした。60歳で定年退職して、それからは大好きな囲碁をしたり。区の会計係を引き受けたり……。原発事故さえなければ、あんなに早死にしなくてすんだはず」 そう話すのは、福島県双葉郡浪江町から東京都内に避難中の門馬昌子さん(74)。門馬さんの自宅がある浪江町は、原発から20キロ圏内に位置。現在は、「避難指示解除準備区域」となっているが、原発事故直後は高濃度の放射性物質が降り注いだ場所のひとつだ。 「事故直後に、夫とふたりで娘が住む東京に避難しました。けど、ほっとしたのも束の間。夫は避難して1年くらいしてうつ病になって。そのうえ認知症も発症してしまって……」 門馬さんの介護のかいもなく、夫の洋さんは避難してから3年後に、風邪から肺炎をこじらせ帰らぬ人となってしまった。70歳だった。門馬さん夫妻は、共に高校の教師だった。夫の洋さんは数学を、昌子さんは英語を教えていた。若いころから、ともに地域で脱原発活動も続けてきたという。 「毎月、東電との交渉に参加してね。夫はチェルノブイリ原発事故のあと、現地に視察にも行ったんですよ。だから、よけい悔しかったんだと思います。原発事故を止められなかったことと、原発事故によって、みずからも故郷を奪われてしまったことが……」 門馬さんは、そういって悔しさをにじませる。本誌取材班は2月下旬、そんな門馬さんとともに、最新の放射線量を測定するために浪江町の自宅を訪れた。自宅2階の書斎には、きれいに整理された亡き夫の机や本棚が。 「去年の秋に測ったときより、少しは下がったかな……」 門馬さんは、そう言いながら、みずから測定器を持ち、室内の放射線量を確かめていく。 「室内は除染してくれないから、自分で業者に依頼して、壁紙の張り替えなど、すべて張り替えてもらったんです」 その成果が出ているのか。2階の寝室や居間では、1メートル高で毎時0.23マイクロシーベルト前後と、環境省が「長期的に目指す」としている年間1ミリシーベルトの値に近づきつつあった。しかし、線量計を天井に近づけると、毎時0.3マイクロシーベルトに上昇。除染の際、屋根を高圧洗浄機で洗うのだが、それだけでは、屋根に付着した放射性物質がとれないのだ。除染されていない近隣の山から、ふたたび放射性微粒子が飛んできて屋根に付着すれば、今後また室内の放射線量が高くなることも考えられる。門馬さんの庭に目を向けると、端のほうに一本だけ残った柿の木があった。 「除染で全部木が切られちゃったけど、この木は残してもらったの。娘が生まれたときに記念に植えた木だから、どうしても切れなくて。毎年、秋になると立派な実をつけるけど、事故後は食べていません。柿は放射性物質を取り込みやすいから」 そう言って門馬さんは、しみじみと柿の木を見上げた。柿の木が植わっているすぐそばの地面には、春の訪れを告げるふきのとうが、いくつも顔を出している。 「かわいらしいでしょ。これ、おいしいのよね。でも、このあたりの山菜は、もう食べられない」 柿と同じく、山菜も放射性物質を取り込みやすいのだ。別稿のように、この庭土を測ってみたところ、覆土された0~5センチの土からは、覆土基準である400ベクレル/kgの8倍にあたる3385ベクレル/kgの放射性セシウムが。さらに5~10センチの深さの土を採取して測定すると、国が厳重に保管せねばならない“指定廃棄物”に該当する基準8000ベクレル/ kgを越える8400ベクレル/ kgの放射性セシウムが検出された。 「“指定廃棄物レベル”の土が残ってるんですか!やっぱり、この庭に植わっている柿の実も、ふきのとうも食べられませんね。ここでは暮らせません。ご近所の人も戻ってこないし、私ひとりだけ戻ったら、夫のようにうつになってしまう」 門馬さんは、ひとりで暮らす東京のマンションのベランダに小さな菜園をつくり、ふきのとうを植えている。 「私たちは、自然豊かで人情の厚い浪江町を、好きで出たのではないんです。東京電力と国が起こした事故によって、追い出されて今の状態があるんです」 しかし、避難指示解除から1年後の来春には、東京電力が支払っている精神的賠償金(ひとり月10万円)も打ち切られる。 「そうなったら、私ひとりの年金だけで、いつまで東京の家賃が支払えるか……」 今年の3月末で、政府が避難指示を出さなかった地域から避難している、いわゆる“自主避難者”への住宅支援が打ち切られる。元の自宅には戻れず、次の住居が決まっていない避難者も多い。「自主避難者の方たちは、いま大変な思いをしているでしょ。避難指示が解除されたら、私たちも“自主避難者”です。避難指示が解除されたのに、『いつまで避難してるの?』っていう白い目で見られてしまう。除染したって、まだ戻れる状況じゃないんだから、せめて住宅補償は継続してほしい」と不安を隠せない。 一度失われた豊かな暮らしは、除染で取り戻せるわけではないのだ。 取材・文/和田秀子
2017年03月10日基準値越えの覆土を使用!? 「除染がすんだ場所は、地表1メートル高より、地表面のほうが、線量が低くなる傾向にあるんですが、ここは地表面のほうが高い。周辺に残っている高線量汚染地帯から、新たに汚染物質が飛んできて汚染されたか、覆土用の土自体が汚染されていた可能性もあります。いずれにしてもずさんな除染があった証拠です」 覆土用に使われた土の汚染具合を調べるために本誌取材班は、佐藤さん宅の庭3カ所から、表土5センチ部分の覆土された土を採取。土壌中に含まれている放射性物質の量を調べたところ、すべての土から覆土基準(400Bq/kg)の倍を超える1100~1700ベクレル/kgもの放射性セシウムが検出された。 「除染した後にこれだけ覆土用の土から高い汚染が確認されたとなると、やはり汚染されている土が覆土されている可能性が高いですね。しかし、土壌の問題は覆土の問題だけではなく、環境省の除染のやり方にも問題があるんです」(小澤さん) 指定廃棄物8000ベクレル/kgを越える土が庭に 小澤さんは環境省が除染の際、「表土5センチの剥ぎ取り」を推奨しているがそれが間違いだという。 「事故後すぐは問題ないのですが、時間がたつにつれて放射性物質が地中深く沈んでいきます。だから、上の5センチだけを剥ぎとっても意味がありません」 冒頭で「安全だと言われても、戻れません」と訴えていた浪江町の門馬さん宅の花壇で、0~5センチの覆土を測ってみると、覆土基準の8倍にあたる3385ベクレル/kgの数値が検出された。さらに5~10センチの深さの土を採取して測定すると、国が厳重に保管せねばならない“指定廃棄物”に該当する基準8000ベクレル/ kgを越える8400ベクレル/ kgの放射性セシウムが検出されたのだ。事故後、飯舘村などで除染実験を続けている京都精華大学名誉教授の山田国廣氏もこう語る。 「一律で表土5センチ剥げばいいという環境省のやり方は乱暴。1センチずつ確かめながら土を剥ぐべき。手間はかかるが、費用は変わらない」 また小澤氏も汚染土のある土地で暮らす危険性を、こう指摘する。 「もし、ここで暮らせば、庭に花や野菜を植えたりすることもあるでしょう。少し掘っただけで、指定廃棄物なみの汚染土が出てくるようでは、安心して庭いじりもできません。汚染された土ぼこりを吸い込んだり、根っ子から放射性物質を吸い上げた野菜を食べたりする可能性もあります」 今回、明らかになったずさんな除染で、特に問題視された土の扱い。覆土についてきちんと測定しているか、産地は把握しているか、5センチまでの剥ぎ取りで問題ないかなどを環境省に聞くと、以下のような回答が。 「5センチ剥ぎ取りついては除染前後で線量を測りながら効果を確認しています。モニタリング結果では、除染の効果は保たれています。覆土については、搬入する前に測定しています」 しかし土の産地については「環境省では把握していない」とのことだった。そこで、土をどこから持ってきているのか、福島県内で除染に関わる採石業者に聞いてみた。 「ほとんど福島県内から運んできているはずです。富岡や浪江で使う覆土だったら、遠くても南相馬あたりの山が多いのでは」 汚染されている場所の近場から採取しているのなら、採ってきた土が汚染されている可能性はないのか。 「山の表面ではなく、中心部の汚染されてない土を切り出しています。最初だけ土のサンプルを測定し、基準値以下であるという証明書を付けて出荷しているので汚染の可能性はありません」(採石業者) 環境省も除染の採石業者も覆土の汚染についてはきちんと精査していると主張する。しかし、基準から大きくかけ離れた汚染の数値が検出されている以上、見直すべきところは見直すべきではないか。前出の山田氏は、こう指摘する。 「除染の覆土用に山から持ってくる土は、目が粗いものが多いので、雨などが降ると地中に放射性物質が浸透しやすい。ですから、中心部からとっても覆土は汚染されていた可能性があります」 除染が終わっていないのに報告書を送りつける 環境省のデタラメぶりは、除染の方法だけではない。浪江町の上田ミチさんと夫の隆さん(67)夫妻の自宅の除染が終了したと言われたのは昨年4月。隆さんは、「せめて自分のうちの除染状況くらい知りたいから、除染するときは連絡してほしい」と、事前に環境省に伝えていたが、「結局、連絡もないまま除染が終わっていた」という。その後、隆さんは避難先から頻繁に自宅に戻り、放射線量を測定すると、ピーピーと線量計の警報音が鳴る場所が。 「除染したはずなのに、玄関横の洗い場コンクリート表面で、毎時3マイクロシーベルトを超えていました」(隆さん) 隆さんが環境省に「まだ高いところがある」と連絡を入れると、「下がるまでやります」との回答があった。 「自宅に戻るたび線量を測っていたけど、一向に下がってないから、やりなおしてないんだなと思って待ってたんだ。そしたら昨年の10月末に、『除染は終わりました』って、“除染結果報告書”が届いてね。下がるまでやります、って言ってたのに……」 記者が上田さん宅を測定に訪れた際、玄関横の洗い場のコンクリート部分に線量計を近づけると、地表面で依然、毎時2.5マイクロシーベルトを計測。門付近の側溝周辺などでも、同様に高い数値の場所が見つかった。 高汚染地域は、町中にも 除染の効果が得られていないのは宅地だけではない。常磐線の浪江駅前でも、地表1メートル高で、毎時2マイクロシーベルトを超える場所が点在していた。また、近くに汚染がれき等の焼却施設がある富岡町の復興拠点周辺でも、アパートの玄関前の地表面で、毎時5マイクロシーベルト超え。こうした場所に住民を戻して、健康被害が生じた場合は、誰が、どう責任をとるのか。住民懇談会で中心になって説明を担った原子力災害現地対策本部、住民支援チーム本部長の後藤収氏に、懇談会終了後に尋ねてみた。するとこんな言葉が――。 「健康被害は起きないと思いますよ。もし起きたら、そのときに考えます」 今回の測定結果を聞いた住民はこう語る。 「やはり、孫を連れては戻れません。自宅は解体することにしました」(上田さん)「基準の8倍なんて。やはりここには住めません。でも、避難指示が解除されたら賠償は打ち切られる。避難先の家賃をどうやって払い続けたらいいのか」(門馬さん)「安全だというなら、国は明確な根拠を示し、万が一のことがあった場合の補償を確立してほしい」(佐藤さん) 除染に希望を持っていた住民は多かったはずだが、ずさんな除染の顛末は、住民に失望だけを与えている。 →後編へ続く 取材・文/和田秀子
2017年03月10日写真はMANSION GLOBALのスクリーンショットです ドナルド・トランプが大統領に就任してから約2カ月。ホワイトハウスに居を構えるまで、大統領一家がメインの住居としていたニューヨークのトランプ・タワーは、過剰なまでに厳戒な警備が敷かれたり、反トランプ派のデモ隊が集まったりと益々注目を浴びている。そんなトランプ・タワーのアパートメントの一室に、トランプ大統領誕生後、初めての空き室が出た。 階数は不明だが、写真では窓の外に建物が写り込んでいるため、それほど高層階ではないようだ。間取りは1LDKで、気になるお値段は219万ドル(約2億5200万円)だ。不動産情報サイト「MANSION GLOBAL」によると、売り主はジュリア・コーガンという女性。ウクライナのオデッサに本社を置く海運大手カールバイ・グループの共同創業者ボリス・コーガンの家族とみられる。 カールバイは、主にロシアの武器や軍装備を世界各国に運搬している。一般貨物やロケットも扱っており、顧客には、米海軍やNASAも含まれるという。ボリス・コーガンはロシア国営の産業コーンソーシアムが出資する「RT Logistika」という企業の取締役も務めており、彼の同僚にはロシアの軍当局者の大物が名を連ねている。中には、プーチン大統領の側近も含まれているという。 ちなみに、ジュリア・コーガンが2012年にこの部屋を購入したときの価格は195万ドル(2億2500万円)だったそうだ。
2017年03月10日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央(34)が10日、自身のブログを更新。「生きかえりスイッチが入ります」とバナナジュースを飲んだことを明かした。 『ゆったり』というタイトルで投稿された記事で、「こんにちは。バナナジュースが飲みたくなり、豆乳と少し蜂蜜を入れて、ほんのり甘く、生きかえりスイッチが入ります」とコップを口元にあてた自撮りをアップ。 つづけて「あたたかい晴れ。昨日まで色々したので、今日は1日、ゆったり生きます。皆さんはどんな1日でしょうか」と読者に問いかけた。 ふんわりしたボブスタイルだった麻央に、読者からは「ヘアスタイル変えました?」「柔らかい雰囲気で似合ってる」「元気そうでよかったです」とコメントが寄せられている。
2017年03月10日歌手で俳優の星野源(36)が10日放送の日本テレビ系『スッキリ!!』にVTR出演し、初めて交際した女性と別れる際に言われた衝撃的なエピソードを語った。 星野は「20歳くらいのときに、初めてしっかりと付き合った方がいたんです」と過去の恋愛を告白。1年半くらい交際したそうだが、「お互いにそういう感じもなくなり、熱が下がってきた」と別れを決意したという。 星野が別れ話を切り出すと、相手の女性は「別れたくない」と号泣し、「私、先週○○さんとキスしたけど、まだ源くんのことが好きだよ!」と衝撃の発言をしたという。 星野は「え、それで引き留められると思ったの?めちゃくちゃ浮気してるじゃん!」と驚いたと苦笑い。最後はしっかり星野から「別れましょう」と言って交際を終えたと語った。
2017年03月10日「新聞記者と食事をした3月1日夜、家に戻ったら亡くなったという連絡がありました」 そう語るのは、ムッシュかまやつさん(享年78)の所属事務所ケイダッッシュの川村龍夫会長。 昨年9月に肝臓がんを告白。闘病生活を送ってきたかまやつさん。昨年10月末に退院すると通院での治療を続けていたが、身を寄せたのは自宅ではなく、いとこの森山良子(69)宅。理由を川村会長はこう説明した。 「かまやつさんの奥さんもがんを患い、入院生活を送っていたんです。それで昔から気の合う、森山さんが声をかけてくれた。彼女もいまは独り身で、『ウチは広いし、家に戻って不自由な生活をするくらいなら、あなた、ウチへいらっしゃい』とね」 最後までギターを手放さなかったかまやつさんは、森山家でも“ライブ”さながらに歌い、快適に過ごしたようだ。 「ボクは金には縁がない。女性にも縁がない。残るは食事で、これだけは手放せない」 と公言してきたかまやつさん。行きつけは東京・港区のイタリアンレストランだった。 「“ボクはここの看板ボーイ”と自称するほど、玄関横の“指定席”に居続けでした。芸能界では“ムッシュに会いたければ、あの店へ行け”と言われていたくらい」 食事面でも森山には面倒をかけずに世話になっていたようだ。
2017年03月10日「ホストクラブに興味はあるけど、行く勇気はない」という女性たち向けに、東京観光の老舗・はとバスが「今宵の貴方はシンデレラ」なる女性限定のホストクラブ体験ツアーを開催していると聞き、本誌読者2人が参加してみた! 17時過ぎに東京駅のはとバス乗り場を出発し、「ホテルグランドパレス」でビュッフェスタイルの夕飯を。食事を終えてバスへ戻る途中、ロビーでホストたちがお出迎え。 「どうぞこちらへ」と誘われるままバスに乗り込むと、女性たちのざわめきの中、ホストらが自己紹介を始める。水嶋ヒロ似のイケメン・水嶋恋くんの笑顔に早くもドキッ。秋田の農家出身という素朴な蒼紫くんにキュン。 たどり着いたのは、新宿・歌舞伎町のホストクラブ「RMG TOKYO」。暗めの照明にアップテンポな音楽が鳴り響いている。席に着くと、2人のホストが両脇につく。乾杯して、休みの日の過ごし方など何げない会話で和気あいあい。ホストってもっと気取っていると思ったけど、意外と気さくで話しやすい! やがてシャンパンが室内中央に運ばれ、その周りにホスト全員が総立ちに。シャンパンコールの始まりだ。シャンパンコールとは、シャンパンを注文した女性に向けホストがパフォーマンスを行うもので、はとバスのツアーでは、もれなく見ることができる。 「ぽぽぽっぽ〜〜〜」というはとバスオリジナルコールにのって、約20人のホストが踊りだす姿にしばしあっけに取られるも、スマホで撮影を始める読者2人。約1時間のホストクラブ体験に、「こんなに若い男のコと話したら、女性ホルモン出てお肌の調子がよくなりそう」とご満悦だ。 くれぐれもハマりすぎないようご注意を!
2017年03月10日Instagramを中心に話題沸騰中のイラストレーター・横峰沙弥香さん。2015年に産まれた愛息「まめちゃん」の爆笑成長記録を、ほっこりするイラストとともに本誌で連載! 先週は私、出張でNYへ行ってまいりました。息子と私はほとんど離れたことがなく、基本的に打ち合わせなどの現場には息子同伴。(昨年のパリ出張ですら息子を同行させたほどです)。 そんな私たちがいきなり5日間も離れて過ごすなんてハードルの高すぎるミッション。息子のことはもちろん心配だったのですが、まず自分のメンタルが持つかどうかが非常に不安でした。 案の定NYに到着する前に限界がきてしまいましたが。 とはいえ、2年ぶりのわが身ひとつでの移動は驚くほど身軽。 まず荷物が少ない。 そのため取り出したいもの――例えば財布やらカメラやらーがすぐに見つかる。いくつもサブバッグを持つ必要がないため両手が空いている。突然抱っこしてくれと騒ぎ、その要求が通らないと知るや寝転び泣き叫ぶ10kgオーバーの息子が隣にいない手……。 私がこんな楽をしていいのだろうかと、意味もなく困惑してしまうほどです。 日ごろ外出時に気に入ったものが目に入っても、荷物の多さや財布を取り出す手間、息子の機嫌などが気になってしまい必要以上の買い物をすることができなかった私。その身軽さにすっかりテンションが上がってしまいました。 仕事の合間の自由時間は、入ることなど叶わないと思っていた「おしゃれな雑貨屋さん」で「自分のペースでのんびりと商品を物色」。さらには「荷物の量を気にすることなく思う存分」お買い物を楽しむことができました。 全て息子のおもちゃですが……。 こうして私が予想外のリフレッシュ効果に喜んでいた間、5日間のママ不在はまめにも変化をもたらしていました。私がいなくても一人で眠れるようになっており、自分の意思をしっかりと言葉で表現できるようになっていたのです。 なによりも初めて離れて過ごしたことで、再会してからの家族の時間がよりありがたく幸せなものに思えるようになったのはラッキーな追加効果でした。 少し離れて過ごす時間も私たちには必要なんだなどと、倦怠期のカップルのようなことを言いながら今回は終わります。 ところで。 全然関係ないのですが、ホテル近辺を散策していて驚いた光景をひとつ。 何度か見かけたこのシーン。 そういえば外でトイレを探すのには少し苦労したので、これがNYスタイルなんでしょうか……大胆(多分違う)!
2017年03月10日「20歳になったので少しだけ飲ませていただきます!」 NHK朝の連続テレビドラマ『べっぴんさん』の打ち上げの乾杯の挨拶で、元気にこう話したのは、主役の芳根京子(20)。 芳根はくしくも、打ち上げ当日の2月28日に20歳の誕生日を迎えたのだ。 打ち上げが行われたのは、大阪市内の一流ホテルの宴会場。400人が入る大広間だ。 隣の宴会場では、ある女子高の謝恩会が開かれていた。めざとい女子高生たちが、隣の会場に次々と入っていく有名人たちに黄色い声をあげる一幕も――。 ドラマで使ったマフラーなどの洋裁の小道具は、実際に芳根自身が手作りしたもの。 「芳根さんは使い終わると、それを毎回スタッフにプレゼントして喜ばれていました」(前出・スタッフ) この夜にも、そのスタッフが“手編みマフラー”を巻いて来ていたようだ。 「会場内でそれに気付いた芳根さんは『あっ、使ってくれてるんだ!』とすごく喜んでいました」(前出・スタッフ) 1次会は、芳根と夫役の永山絢斗(28)の一本締めで、夜10時にお開き。 「高良健吾さん(29)がかなりハイテンションで、『絢斗くん!パーッと車乗ってさ、二次会行こ!』と永山さんを手招きし、ロビーへ階段を駆け降りて行きました。その途中、5歳ぐらいの子役の男の子が『こうらさん、今までありがとうございました!』と声をかけたんです。すると、その子に駆け寄ってぎゅっと抱きしめて、『またな!』と兄貴っぽく去って行きました。かっこよかったですよ」(前出・スタッフ) 結局、出演者も交えて、有志で朝5時まで宴は続いたという――。
2017年03月10日「自営業には退職金がない」と嘆く人もいるが、諦めてはいけない。実はあまり知られていない「小規模企業共済」で、自営業者でも退職金は作れるという。そのメリットを経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた。 【1】目的 「確定拠出年金(以下・確定拠出)と国民年金基金(以下・基金)は『年金づくり』が目的ですが、小規模企業共済(以下・共済)は『退職金代わり』が目的です」 【2】所得控除 「3つとも、掛け金全額が所得控除の対象ですが、控除の上限が決まっています。確定拠出と基金は同じ年金目的なので、合わせて月6万8,000円まで。共済は単独で月7万円まで控除されます」 【3】節税効果 「節税効果はどれも同じで、税率と掛け金で決まります。たとえば所得税率10%の方の掛け金が月5万円の場合、所得税、住民税合わせて年約12万円の節税になります」 【4】受け取る時期 「“体が資本”といわれる自営業は、いつまで働けるのか、不安な方も多いでしょう。確定拠出は原則60歳から、基金は65歳からの受け取りですが、共済は年齢と関係ありません。廃業や、事業を引き継いだときに、何歳からでも受け取ることができます」 【5】掛け金の払い込み 「逆に、自営業の強みは“生涯現役”でいられることです。掛け金は、確定拠出は60歳まで、基金は最長で65歳までと制限がありますが、共済は働いている間、何歳まででも掛け続けられます。また、定年退職後にシニア起業した方も、共済は利用できます」 【6】利回り 「確定拠出は、自分で選んだ運用の成績で利回りが決まり、ハイリターンも望めますが、元本割れの危険性もあります。基金の予定利率は1.5%ですが、死ぬまで受け取る終身年金は、何歳まで生きるかによって受取り総額が変わります。長生きするほどお得ですが、早く亡くなると元が取れない可能性もあります。共済は、掛け金の払い込みを終了した時点で、受取り総額が確定します。予定利率は1%で、途中解約しない限り、払い込んだ総額を下回ることはありません」 【7】契約者が亡くなった場合 「確定拠出と共済は、遺族が残金を受け取れます。特に共済では、終身働いて掛け金を払い続け、遺産として残すことを希望する方もいます。基金は、保証期間内に契約者が死亡した場合、遺族に一時金が支払われます。しかし、保証期間のないタイプでは、遺族一時金は1万円のみです」 【8】事業資金に困ったら 「共済は貸付制度があり、また途中解約して事業資金に回すことができます。しかし、確定拠出と基金は、契約者死亡など以外の理由で受給年齢前の払い出しはできません」 比較してみると、年齢に関係なく早く受け取ることも、死ぬまで掛け続けることも可能な共済が、自営業には使い勝手がよさそう。備えを万全に、元気に働いて、楽しい老後を迎えたい。
2017年03月10日ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)で主演を務めている香里奈(33)。 第8話までの平均視聴率は6.7%と低調。さらに、ドラマのテーマになっている“アドラー心理学”の学会からドラマの内容に抗議文が送られてくるなど、ネガティブな話題が続いているが――。 「現場の雰囲気は、決して悪くありません。それも、香里奈さんが率先して現場を盛り上げているから」 じつは、気さくでサバサバした性格な彼女。共演者だけでなく、ADにまで分け隔てなく声をかけているという。 「主演女優ともなると、現場おそろいのスタッフTシャツなどは着ないのが普通。ウチの現場でも番組名入りの特製ジャンパーがあるんですが、香里奈さんはスタッフに交じって率先して着てくれる。ああいうのを見るとやっぱり“彼女のために頑張ろう”って気になりますよね。現場への差し入れも、スタッフのニーズに合った、気のきいたものを持ってきてくれます。高麗人参エキスの入った“精力ドリンク”を大量に差し入れてくれたり、バレンタインデーには、一輪花をモチーフにしたハンカチを全員にプレゼントしてくれました」(前出・フジテレビ関係者) 他者から嫌われることを恐れるな。そんなドラマ「嫌われる勇気」の撮影現場を支えていたのは、香里奈に対するスタッフや共演者たちからの“嫌われない人気”だった――。
2017年03月10日「やればやるほど、悩みます」今キャンプ、実戦初登板を果たした直後の松坂大輔(36)のコメントだ。初回は三者凡退に抑えるも、続く回は3四球と大荒れ。四球で崩れるのは、ここ最近のパターンだが、いちばん心配したのはその表情だ。明らかに暗い。 これまでは結果がともわなくても、けっして弱気な言動を見せなかった。ただ、この2年の貢献はゼロに等しい。居ても立っても居られず、ソフトバンクがキャンプを張る宮崎へと飛んだ。 2月26日、松坂はランニング中心のメニューをこなし、笑顔さえ見える。暗い表情は思い過ごしだったのか。だが、練習後に2人だけで話すと、悩みは根深いものだと確信した。 ――ここ2年間、ほとんど投げてない不本意なシーズンが続いていますが? 「ご心配かけました(苦笑)。う~ん、高校時代の友人からも『どうしたんだ?』と聞かれたけど、答えられなかった。投げられない原因はわかっているけど、対処法が見つからない」 ――原因はなんだと? 「2011年6月に右肘、2015年8月に右肩と2度手術した。その痛みが昨年まで続き、騙し騙し投げていたんです」 ――酷評されているフォームは、そのためですか? 「そうなんです。痛みが最小限ですむ投げ方を追求したら、このフォームになってしまった。だから、好きでやっている投げ方ではないんです」 ――上下動が激しいから、コントロールが定まらない。たとえば、上原浩治投手のような、動きが少ないフォームを試してみては? 「それは考えましたし、実際、試してもみたんです。でも、理屈ではわかっているんだけどできなかった。染みついたものはなかなか戻せないんです」 ――西武時代のフォームに戻しては? 「そうですね。先ほども言ったけど、染みついたものがあるから、戻すに戻せないんです。もどかしいですよ」 全盛期の自分に戻れないことは、自分がいちばんわかっている。もはや悔しさを通り越し、諦めの境地に達しているのではないか。松坂とは20年近いつき合いになるが、今年ダメなら引退――。そう、覚悟すらしているように思えてならない。 写真&文・ジジ (週刊FLASH 2017年3月21日号)
2017年03月10日2010年、アカデミー賞授賞式のレッドカーペットでのガボレイ・シディベRichard Harbaugh / (C)A.M.P.A.S. 『プレシャス』(2009)でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、現在は人気ドラマシリーズ『Empire~成功の代償』で好演しているガボレイ・シディベ(33)。150kgの巨体を生かした役柄を得意としていたが、このほど上梓した回顧録の中で、昨年減量手術を受けていたことを明かした。 「自分自身に怒りを覚えることがあった。自分の体への怒り。この体は悲劇だと思うこともあった」──2型糖尿病を患っているシディベは、健康のために手術を受けることを決めたという。 「担当医に、胃を半分切除したと聞かされた。これによって、食欲と食べる量を制限できる。脳のメカニズムが変わって、もっと健康的に食べたいと思えるようになった。これまでの食べ物との付き合い方が変わった」 ガボレイ・シディベのInstagramよりInstagram/@gabby3shabby また彼女はメンタル面にも問題があり、抑うつ、不安障害、過食症と闘う日々だった。しかし、胃切除によって食生活に劇的な変化が起こったことで、精神状態も徐々に安定していったと述懐する。 栄養士やパーソナルトレーナーの指導の下、現在までに27kgの減量に成功しているシディベは、PEOPLE誌上で最新の姿を披露。2010年のアカデミー賞授賞式の頃と比べると別人のようだ。
2017年03月09日女性の心をつかむバスツアーが増えている。女性限定バスツアーは、ランチもただおいしいだけでなく、オシャレで写真映えするレストランだったり、スイーツのお土産がついたりと、より女性好みのコースになっているのが特徴だ。 でも、女性だけのバスツアーって一般のバスツアーとどう違うの?どんな雰囲気なの?そんな疑問に答えるため、今回、読者のさとうかよこさん(46)と柾木奈緒美さん(47)の2人に女性限定バスツアーを体験してもらった。 参加するツアーは、クラブツーリズムが主催する「『THE軽井沢ビール』工場見学&美肌の湯!星野リゾート『トンボの湯』・ハルニレテラス」。軽井沢は、ホテル・旅館運営で知られる星野リゾートの発祥の地だ。そこで星野リゾートが運営する温泉を楽しむのが、今回のツアーのメインとなる。 朝7時過ぎ、集合場所の新宿都庁地下の大駐車場に集まり、添乗員さんのチェックを受けたら、バスに乗車。自宅を出発したのは早朝だったにもかかわらず、「軽井沢は10年ぶり。すっごく楽しみです!」と、弾んだ声で話すさとうさん。柾木さんもデジカメ持参で準備バッチリ。 定刻どおり7時半に出発し、バスは一路関越道へ。途中、サービスエリアでの休憩を挟み、軽井沢到着前に立ち寄ったのは、群馬県にある「こんにゃくパーク」。こんにゃく製品の製造過程が見られる工場見学や、こんにゃく料理の無料バイキングなどが楽しめる。小腹を満たしたところで再びバスに乗り込み、1時間ほどで今回のツアーのメインである「軽井沢星野エリア」に到着。 「やっぱり、まずは温泉よね」と2人が向かったのは「星野温泉トンボの湯」。源泉掛け流しのお湯には、ふわふわと湯の花が舞っている。露天風呂で軽井沢の風を感じ、小川のせせらぎを聞きながら、「極楽〜」と2人ともため息。 お湯につかってすべすべ肌になったら、星野エリア内の「ハルニレテラス」で、ランチタイム。ツアーに昼食はついていないので、食事は各自自由にとることになる。レストランやカフェ、オシャレな雑貨店などの集まるハルニレテラスは、ぶらぶらとお店をのぞくだけで楽しい。女性同士だからこそ、心置きなく盛り上がれる。 昼食後、バスに戻ったら次のスポットへ。30分ほどで到着だが、おなかいっぱいになって眠気に襲われた2人は、出発して間もなく、うとうと。最後の立ち寄りスポット、「軽井沢ブルワリー軽井沢工場」は「信州ブランドアワード個別ブランド部門賞」を受賞した、信州を代表するクラフトビールの製造工場だ。 工場内では、スタッフの案内で、ビールのもととなる麦汁の仕込みから、発酵、容器詰めまでの工程を見学できる。その全工程にかかる期間は、1カ月以上。そのため、夏のシーズンに向け、5月ごろから工場はフル稼働になるのだとか。 コースの最後に待っているのは、お待ちかねの生ビールの試飲。この日、試飲会場に用意されたビールは、定番商品の香り高い「白ビール」、深い味わいの「赤ビール」に、喉越し爽やかな季節限定「桜花爛漫プレミアム」の3種類。 早起きして、こんにゃくパークに温泉、ランチ、ビール工場見学とアクティブに観光した日の最後に飲むビールは、やっぱり最高においしい!工場の新鮮ビールとあって、その味も別格だ。ツアー参加者には、全員にお土産用ビール1本が配られるのもうれしい。売店で家族用にお土産のビールセットも購入して、バスに乗車。 新宿まで約2時間半の帰り道、熟睡の2人。男性の目を気にせずぐっすり眠れるのも、女性限定ツアーのメリットかも。
2017年03月09日西内まりや(23)の主演ドラマ『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)が“月9”史上最低視聴率を更新している。初回視聴率8.5%でスタートし、第2話で6%台に。そして2月27日放送の第6話では、5.0%にまで落ち込んでしまったのだ。 くしくも放送開始時刻だった27日午後9時、本誌は都内のマンション前で行われたロケを目撃していた。気温5度の寒空のなか、西内はマンション前の通りを共演者たちと肩をすぼめて歩くシーンに臨んでいた。監督は何度もテイクを繰り返していたが、彼女はイヤな顔ひとつせずOKが出るまで何度も真摯に取り組み続けていた。 「西内さんはアメリカに留学するつもりでスケジュールを空けていたんです。そこに月9オファーが飛び込んで来たことで、留学先延ばしを決意したのです。西内さんが快く主演を引き受けてくれたことで制作サイドの士気も上がったそうですが……」(芸能関係者) にもかかわらず、蓋を開けてみると視聴率は初回から超低空飛行。当初は彼女もTwitterで“視聴率は気にしない”と主張していたが、ブログは1月を最後に更新されていない。そんな西内はいま、こんな“傷心計画”を立てているのだという。 「西内さんはドラマで延期になったアメリカ留学を諦めていません。撮影が終わったらすぐ“海外逃避”できるよう、今から準備をしているそうです」(前出・芸能関係者) 冒頭の極寒ロケのなか、マンションの住民と思しき10代の女性数人が立ち止まった。ここでドラマの撮影をしていることに気づいたらしく、興奮気味に声を掛け合っている。 「ちょっとあれ、『タラレバ娘』の撮影じゃない!?」「えー、やばくない?見に行こうよ」 初回から2桁視聴率と好調な、吉高由里子(28)の主演ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)と勘違いしているようだ。だがしばらくして『突然ですが~』の撮影だと気づくと「なんだ、全然違うじゃん!」と言い残し去っていった。 そんな“残念すぎる現場”にもかかわらず、この日は午後11過ぎまで熱演を続けていた西内。せめて晴れやかに渡米できるよう、視聴率が上向いてくれるといいのだが――。
2017年03月09日「日本で作られているお米は、正式に品種登録されているもので800種類以上。実際に作られているものに限っても、400種類を超えるほど多岐にわたっているんです」 そう話すのは、お米のスペシャリスト・“5ツ星お米マイスター”の澁谷梨絵さん。これまで食べてきたお米は300種類以上。炊飯実験を繰り返し、お米の味を最大限引き出す方法を研究してきた。 「お米の質は、品種改良や精米技術で恐るべき進化を遂げています。それにお米も繊細になってきているので、炊き方や保存方法も、“昔の常識は今の非常識”になっています」 ここ数年、毎年のように大手メーカーから、スチームや圧力機能などを搭載した高級炊飯器がどんどん発売されている。しかしそんな今だからこそ、「炊飯器を買い換える前に知ってほしい」と澁谷さんがお米の新常識を教えてくれた。 【1】保存は冷蔵庫の野菜室で! お米の保管場所は“暗くて、通気性がよく、涼しいところ”が一般的だが……。 「温暖化の影響で、室温はひと昔前と比べて5度以上高くなっています。22度以上の環境では虫がわきやすく、これまでのような常温保存は難しくなっています。家の中で湿度も温度も安定しているのは、ずばり冷蔵庫。野菜室に入れるのが正解です」 【2】「新米は水を少なめ」はNG おいしいご飯を炊くには、お米と水の分量の正確さが大前提。計量するとき、炊飯器の目盛りではダメだという。 「上から見た目盛りと、実際の分量との間に大さじ1杯分の誤差が出てしまうんです。水加減を指や腕を使って、目分量で量るのもNGです。お米を量るときのように、計量用のカップを使いましょう」 お米の状態や時期によって水の量を調整する必要はない、と澁谷さんは続ける。 「お米の水分量は新米も古米も15%程度と決められて出荷されています。新米だからといって、水分量はほとんど変わりません。『新米は水分量が多いから、水の量を気持ち少なめで炊くといい』と言っていたのは昔の話です」 【3】お米はとがずに“洗う” おいしく炊くには、しっかりとお米をといで、米ぬかを洗い流すのが大事だと教わった人も多いはず。 「力を込めてといではいけません。水の中で米を泳がせるように“洗う”だけ。3〜4回水を替えて繰り返し、さっと流すだけで大丈夫。精米技術が発達したことで、最近のお米に米ぬかはほとんど残っていません。お米同士をすり合わせてといでしまうと、昔よりもお米が繊細になっている分、お米が割れたり、大切な栄養分を取り除いてしまいます」 【4】炊きあがったら炊飯器の電源オフ! 炊飯器についている保温機能。ホカホカの状態が続く便利機能……だと思ったら大間違い、と澁谷さんは指摘。 「ピッと炊き上がりの合図が鳴ったら、フタを開ける前に一度電源を切るか、取り消しボタンを押してください。保温機能に移行してしまうと、湯気が保温に使われてしまい、蒸らし効果が少なくなってしまうんです。保温機能を使わないことでおいしい湯気がご飯に戻り、芯からふっくらと立ち上がります」 保温をするなら、15分蒸らした後にしよう。 【5】冷凍する場合は、冷まさずアツアツのまま 余ったご飯は、ラップに包んで冷凍保存している人も多いだろう。 「お米を炊くと、生米状態のベータ状態から、もちもちのアルファ状態になります。ただ、炊いたご飯でも時間がたつとベータ状態に戻ろうとして、味がどんどん劣化します。おいしさを保つには、アルファ状態のまま保存する必要があるんです」 それには、炊き上がってすぐにラップで包んだ後、さらにアルミホイルで包むこと。アルミホイルの遮熱性で、まわりの食材を傷めず、瞬間冷凍が可能に。空気に触れることもないので、冷凍後は1年ももつという。 朝、昼、晩ご飯……どの食事でも食卓に並ぶお米。どうせ食べるなら、おいしく炊きたいものだ。
2017年03月09日毎年2月に公開される、日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」。その道の専門家が、産地と品種ごとに炊飯した白飯を試食して、見た目・香り・味・硬さ・粘り気をチェック。総合評価で、基準米より特においしいお米が「特A」に選ばれる。全国から集まるおよそ140種類から、“特A”の太鼓判を押された品種は、44種類。 「毎年、ほぼ同じ条件で食べ比べますが、必ず仕入れの目安にしています。ひと昔前までは、20種類程度で、コシヒカリかササニシキなどの一部品種のみでしたから、新品種が特Aを取るなど、考えられませんでした。お米のレベルが全体的に底上げされている証拠でしょう。“おいしいお米=コシヒカリ”とは、一概に言えなくなってきています」 そう話すのは、これまでお米を300種類以上食べてきた、お米のスペシャリスト・“5ツ星お米マイスター” の澁谷梨絵さん。お米も、ワインの当たり年のように、その年の天候や土作りで味が変わる。「今出回っている平成28年産米は当たり外れが大きい」と澁谷さんは指摘する。 「これまでに一度も特Aを落としていないのは、『魚沼産コシヒカリ』のみ。山形の『はえぬき』は、22年間連続で特Aを取り続けましたが、今年初めて逃しました。代わりにニューフェースの神奈川県『はるみ』、広島の『あきさかり』がいきなり特Aランクになるなど、近年とは違うランキングになっています」 特Aランクには北海道から九州までと、産地が広がり、個性豊かなお米が作られている。澁谷さんが、それぞれの地域で作られるお米の特徴を教えてくれた。 「北海道の『ふっくりんこ』は、どっしりとした味わいで、ツヤ感と大きな粒感が魅力。高知県西などで作られる『にこまる』は、冷めてもおいしく食べられます。熊本の『ヒノヒカリ』は、あっさりした味で、どんな料理にも合わせやすい。最近はモチモチするお米より、さっぱり系のお米が人気です」 好みのタイプのお米を見つけるには、地域の特色をヒントにしてほしい、と澁谷さんは語る。 「一般的に、北海道は味がしっかりしていて、硬めのお米が好きな人に向いています。というのも、新鮮な刺身を丼にするなど“乗っけもの文化”や味の濃いものと合わせる文化が根付いているため、ご飯も負けないくらい、しっかりした味わいなんです。東日本は軟らかいお米が多く、コシヒカリであってもみずみずしい品種が多いのが特徴ですね。一方で、西日本はさっぱり、しゃっきりしたお米が豊富です。九州地方も、さっぱり味のお米が多く作付けされています。九州は気候の関係上コシヒカリが作りにくく、さっぱり味の代表格である『ヒノヒカリ』を作っていた歴史があるからでしょう」 とはいえ、何を選べばいいのかわからないという人は、地元の土地で作られる“地産地消米”を食べ比べるのがおススメだという。いろんな種類のお米を食べ比べして、自分だけの“運命のお米”を見つけよう。
2017年03月09日無償譲渡されるのは、愛媛県今治市新都市第二地区(いこいの丘)の土地、16.8ヘクタールで36億7500万円。森友学園とはケタ違いの金額だ。 今治市選出の福田剛愛媛県議が疑問を呈する。 「いこいの丘に新設される岡山理科大学の獣医学部は6年制の獣医学科(各学年の定員160人)と4年制の獣医保健看護学科(同60人)。総勢1200人の大学に土地を無償提供し、建設費の一部も今治市が負担するわけです。 費用対効果に疑問があるし、大学は固定資産税も非課税。市にはほとんどお金が入ってきません。今治はタオルと造船の町で、その関係の大学なら納得がいくのですが……」 岡山理科大を運営するのは学校法人「加計学園」(本拠地・岡山県)。岡山理科大など3つの大学をはじめ、専門学校、高校、中学、保育園を経営。さらに系列を含めて「一大教育グループ」を築く。 同学園の加計孝太郎理事長(65)は、安倍晋三総理(62)が20代のころ、一緒にアメリカ留学して以来の親友だ。昨年だけでも3度の会食と2度のゴルフ、昨年12月24日には、昭恵夫人も交え4時間弱、会食している。 「孝太郎さんの学校経営手腕は高く評価されています。熱帯魚がブームになれば『アクアリウムコース』を作るなど、時流に乗る手法で生徒を集めてきました。趣味は武道全般。とくにボクシングが好きなようです」(加計氏を知る政界関係者) 今治市民からは、巨額の負担を心配する声が上がっている。 「森友学園と同じようにいわれますが、今治市は’83年から、新都市開発整備事業をスタートして大学の誘致を進めてきたのです。解除条件つきの契約で、大学が撤退する場合は土地を返してもらえます」(市役所企画課) 土地の無償譲渡だけではない。憤りを隠さないのは、日本獣医師会の境政人専務理事だ。 「私たちは半世紀以上、獣医学部の新設に反対してきました。獣医師は毎年1000人ほどが国家資格を取得し、獣医師の総数は不足していません。文部科学省も『獣医師の供給不足は起きていない』と申請を却下してきました。しかし昨年11月、安倍総理が出席する国家戦略特区諮問会議で官邸主導により短期間で決定されたのです」 決定から1カ月間、文部科学省がパブリックコメントを募集すると、反対意見が83%。それでも新設方針に変更はなかったという。 さらに、昭恵夫人は、加計学園が運営する「御影インターナショナルこども園」(神戸市東灘区)という認可外保育施設の「名誉園長」を務めている。加計学園に事実関係を問い合わせると、こんな答えが返ってきた。 「うちの理事長と総理は家族ぐるみのつき合いで、昭恵夫人に、『御影の名誉園長になってほしい』とお願いし、快諾いただいた。今治市の土地取得は、私学の場合、無償譲渡か貸与でだいたい決まるんです。今回、応募したのはうちだけですが、条件をこちらから提示したことはありません」(学園事務局) 土地の無償譲渡を盛り込んだ’16年度補正予算案は、今治市議会で3日に可決。来年4月に開校する予定だ。(週刊FLASH 2017年3月21日号)
2017年03月09日2月25日、宮崎駿監督(76)が新たな長編アニメーション映画の製作準備に入っていることが明らかになった。13年9月の引退宣言から3年半、“引退撤回”の陰にいったい何があったのか。映画関係者がこう明かす。 「スタジオジブリで色彩設計を担当していた保田道世さんが昨年10月に亡くなったのです。がん闘病の末、77歳で天国へと旅立ったそうです。『風の谷のナウシカ』からジブリを支えてきた人で、監督も“戦友”と呼ぶほど手腕を認めていた。彼女は宮崎作品の復活を願い続けていました。監督も復帰することで元気づけようとしていたのでしょうね」 1月29日放送されたNHKドキュメンタリー番組『終わらない人宮崎駿』のなかでも、宮崎監督は保田さんについてこう語っている。 「ヤッチンが『もう1本やりなよ』って盛んに言っていたんだよね……」 宮崎監督が新作映画の企画を出したのは、保田さんが存命中の昨年7月だったという。もう一度、新作を――。それは闘病中の彼女が託した“遺言”だったのだろう。 復帰報道後の3月初旬、宮崎監督は愛車のシトロエンに乗り埼玉県の自宅を出た。向かった先はスタジオジブリ近くにあるアトリエ。早くも制作の準備に取り掛かっているようだ。 翌日、自宅近くを散歩していた宮崎監督。新作にかける思いについて聞くべく声をかけた。 「今は言える段階ではないんですよ……」 そう語る宮崎監督。保田さんについて聞いてみた。 ――復帰は、保田さんのためでもあるのでしょうか? 「いやぁ、やっぱりね……」 何か言いかけると言葉を濁す。それでも「公開されたら3回見ます!」と言葉をかけると「はい、ふふふ」と笑った宮崎監督。そこには新作への強い意欲がうかがえた。
2017年03月09日「私が北海道の浦河町に別荘を建てたのが’75年で、それから10年以上たったころでした。あの当時は本当に大変で……」 そう語るのは、女丈夫として知られる人気作家・佐藤愛子さん(93)。最近では『九十歳。何がめでたい』(小学館)が56万部を突破、『それでもこの世は悪くなかった』(文春新書)も発売早々ベストセラーになっている。 ’69年に『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞して以来、ずっと文壇の第一線で活躍し続けている彼女を怪奇現象が襲ったのは’75年のことだった。佐藤さんと、協力して苦難を乗り越えた名古屋市内でつるた小児科を開業していた鶴田光敏医師(62)が、当時のことを語り合ってくれました。 佐藤「別荘に滞在中、誰もいないはずなのに屋根の上をノッシノッシと人が歩く音がしたり、シーツや段ボール箱がなくなってしまったり。後でわかったのですが、私が別荘を建てた土地のあたりで昔、大勢のアイヌの人たちが虐殺されていたんです。でも、当時は心霊現象などいっさい信じていませんでしたから、何が起こっているのかわからなくて途方にくれるばかりでした」 鶴田「美輪明宏さんに相談されましたよね」 佐藤「美輪さんの霊視力は本当にすごかったです。知り合いに勧められてお電話したら、『あなた、とんでもないところに家を建てたわね』と、言われて……」 心霊現象は、その後ますますエスカレートしていき、佐藤さんが東京に帰ってきても、発生するようになった。一連の現象が解決へと向かうきっかけになったのが、鶴田医師との出会いだった。 鶴田「佐藤先生の『こんなふうに死にたい』(新潮文庫)を読んで、先生が心霊現象に苦しめられていることを知りました。私自身も17歳のころに父を亡くしてから一時期、人や自分のオーラが見えたりなどの霊的体験があり、心霊現象には強い興味がありました。それで自著『飛騨の超人』にファンレターを添えてお送りしたところ、すぐにお返事があったので驚きました」 佐藤「鶴田先生に心霊現象を相談するようになって、急速に親しくなったのです。実はそれには理由があったんですよね」 鶴田「美輪明宏さんの霊視によれば、私たちには前世からの因縁があるそうで、こんなビジョンが見えたそうです。前世で私は、落ち武者となって集落をさまよい、一軒の家にたどりついた。そこで白髪の老婦人から一膳のおかゆを恵んでいただいた」 佐藤「その老婦人が前世の私なのだそうです。落ち武者は、おかゆを食べた後、切腹して果てましたが、鶴田先生には生まれたときから、おなかに傷痕があるのよね」 鶴田「私の母親も、ずっと不思議に思っていたそうです。でも、美輪さんのお話を聞いて納得しました。佐藤先生と出会ってから、日本有数の霊能者と次々に出会うことができたのですが、まさに運命に導かれているようでした」 佐藤「私にとって鶴田先生は心霊世界の道案内人でした。20年もの間、本当に大変な思いをしましたが、振り返ってみると、すべてが“天上界のはからい”だったような気がします」 鶴田「私もそう思います。たとえば、最終的に現象を鎮めてくださったのは神道家の相曽誠治先生です。でも私が努力したからお目にかかれたわけではありませんでした。東京から名古屋に帰る新幹線で偶然隣り合わせて、佐藤先生の件を相談させていただいたのです。不思議な出会いが続いたのも、きっと天上界のはからいがあったのでしょう」 佐藤「私が北海道の何もない不便な山に、わざわざ苦労して別荘を建てたのも、実はアイヌたちの霊を鎮めるという使命があったからなんですね。当時は、自分がおっちょこちょいだからだと思っていたのですが(笑)」 鶴田「実はこの対談の依頼を受けたとき、編集部から『佐藤先生が元気な理由を、医師として解説してください』と、言われたのですが、非常に困っています(笑)。佐藤先生は、健康法には全然関心がありませんから……」 佐藤「何を食べたほうがいいとか、食べてはいけないとか、まったく無視しています。一昨日は、朝に牛乳を1本飲みました。パンを食べようと思ったのですが、午後に歯科医の予約を入れていたんです。パンを食べると、また歯を磨かなくてはならないのが面倒くさくて、そのまま出かけました。受診後に、万年筆を買うために銀座三越に行って、とりあえず夕飯のお総菜とかを選んでいたら、空腹でフラフラになって……」 鶴田「佐藤先生、それは脱水と低血糖の症状ですよ!」 佐藤「どこの喫茶店もいっぱいで、ついに倒れそうになったので、トイレで水を飲んだんです(笑)」 鶴田「それで具合はよくなりましたか?」 佐藤「回復しました。そこが素晴らしいでしょう?そんなことで自信がつくの。タクシー乗り場が遠かったので、地下鉄に乗って帰宅したら夕方5時でしたね」 鶴田「佐藤先生は本当に医者泣かせですよ(笑)」 佐藤「でも、そのせいで肝心の万年筆を買い忘れてしまいました」 鶴田「では、佐藤先生の元気の秘訣は“ありのままに生きているから”ということで……」 佐藤「そういうことで、いいんじゃないですか(笑)」
2017年03月09日『撮影/加藤順子』 「当日の石原さんは元気がなく、さえない感じでした。ある記者に『責任逃れの恥さらし!』と浴びせられても、威圧したり、言い返したりすることもなく、どこか自信のない表情をされていました。自身で『サムライ』と言っていた割には、終始責任逃れの印象しかなく、往年の威厳は消えていたと思います」 3月3日に東京都内で行われた石原慎太郎元都知事(84)の記者会見に臨んだジャーナリストの池上正樹さんが、石原氏の様子をこう振り返る。 築地市場の豊洲移転をめぐる一連の問題で「誰がいつ、どのように」土壌汚染が判明していた豊洲の土地購入を決めたのかへの追及が、急展開している。都議会百条委員会は、石原元知事の証人喚問を3月20日と決定(前日の3月19日は浜渦武生元副知事の喚問)。 世間の注目が集まるなか、小池百合子東京都知事(64)より“先に”動きをみせたのは石原氏。会見当日の午前、石原氏は自宅前で「果たし合いに出掛ける昔のサムライの気持ち」と記者団に語った。この石原氏のコメントに対し、その後の定例会見で、小池都知事はこう切り返した。 「あの世代の方たちは、よくご自身を『武士(もののふ)』とか『サムライ』などとたとえておっしゃいますが、都民のニーズとご本人のお気持ちにズレがあるのではないでしょうか。市場移転問題に関しては、科学的根拠に基づく『安全』だけでは消費者の理解と信頼を得られない。都民の『安心』が伴ってこその、都民ファーストだと思っています」 激化する小池都知事と石原元知事の対立。当日再び記者団の囲み取材に応じた小池都知事が述べた感想はまさに石原氏への“勝利宣言”そのもの。 「中身がよくわからなかったですね。せっかくの記者会見なのに残念です。《他人の責任》と言うのは簡単ですが、仲卸業者の方々も『いまの状況では豊洲に移れない』と明確におっしゃっているんです。こういう状況を作ったことについて、もうすこし客観的にご自分も見つめていただきたい。『責任ある姿でキチンと都政をやっていく』のが都知事の立場ですから(石原さんは)あまり人に任せるのはよくなかったのではないかと」 百条委員会は関係者の証言、記録の提出などを求めることができるほど強い権限を持つ。虚偽の証言や理由のない証言拒否は罰則の対象。3月20日の証人喚問では、石原氏に言い逃れは許されない。 「汚染の残る土地への生鮮市場移転の可否を判断できる立場にあった石原さんを、“戦犯”のひとりとして明白にしたいのでしょう」(池上さん) 揺れる問題のさなか、市場で働く人たちの思いはどこにあるのだろうか。本誌が1月に、結団式の様子を報じた築地仲卸業の女性たちのグループ「築地女将さん会」の署名活動は、およそ550ある業者のうち、すでに350以上の業者が「豊洲移転NO」と意思表示しているという。全体の60%を超える“移転反対”の署名が、すでに集まっていることになる。 「『築地の人たちは、豊洲に移転したいはずだ』という石原さんの言葉と現実は真逆で、豊洲には行けない、築地で営業をつづけたいという市場の現場の空気が、数字に反映されているのだと思います。石原さんが言うとおりに豊洲に移転してしまったら、大きすぎる風評被害などから取扱高や価格が下がり、赤字が明らかな市場で経営はできないという懸念も聞かれます。当初は移転を推進していた青果の業者さん、つまり水産業以外にも『豊洲には行けない』という空気が広がってきています」(池上さん) 20日の証人喚問を前に、ひとり追い詰められつつある石原氏。責任追及の姿勢をさらに強めるために、小池都知事の決意は「豊洲移転中止」に固まりつつある−−。
2017年03月09日今月3日に人気ヘアメークアーティストの菊地勲氏(46)と離婚したタレントの小倉優子(33)が8日、離婚発表後はじめて自身のブログを更新し、「プラスな感情で生きていきたい」と心境を綴った。 『☆お家ご飯☆』というタイトルで投稿された記事では、「昨日のお夕飯は、お料理上手のお友達が冷凍したコロッケを持って来てくれたので、早速揚げました!」と夕食の写真をアップし、近況を報告。 そして「私は、誰かを悪く思う負の感情を持ちながら生きるより、プラスな感情で生きていきたいと思いました」と現在の心境を明かし、「なので、これから先大変な事も沢山あると思いますが、プラスな感情で頑張っていきたいです」と決意を新たにした。 最後は「いつも支えて下さる多くの方々に、心から感謝いたします」と締めくくった小倉。ファンからは「心から応援してます!」「頑張ってください」「ゆうこりん素敵です」と応援のコメントが寄せられている。
2017年03月08日去年はやたらとその名前を聞くことが多かった『ドローン』。でもドローンって何!?そんな疑問を晴らすべく、ミニタイプのドローンを実際操ってみることに。何ができるの?操作性は?誰でもできるの???ドローンの謎に迫る。 人間は、広い世界のほんの一部で生きている。全てを知ることはできない。世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。そんな人が集まると、小さなブームになる。誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。それが「うさこの覗いた世界」なのだ…! 一時期ニュースを賑わせまくった『ドローン』という言葉を覚えているだろうか。 「ドローン無許可飛行」「お祭りをドローン撮影し逮捕」 ドローンという馴染みのなかった言葉は、突然わたしたちの前に現れメディアの話題をさらっていった(ように見えた)。しかしニュースを見ながら「で、ドローンてなんやねん」と思った人も多いだろう。 そもそもドローンは人を乗せずに飛ぶ無人航空機のこと。決して最近の技術ではなく、軍事用として初登場したのは1944年にも遡るらしい。以来、今日に至るまで世界中で開発が進められ人件費がかからず渋滞にも巻き込まれない配送サービス、倉庫の在庫チェックや農薬の散布など人間では危険すぎることや大変なことをドローンが肩代わりしてくれる事例も増えてきているようだ。 その中でも、昨今注目を浴びたのはカメラ付きドローン。ドローンを飛ばすことで全体が掴めるような高いところからの撮影ができる。俗にいう『空撮』だ。テレビ番組やスポーツの試合、ミュージックビデオなどで映像や画像を見る機会も増えたがわたしたちにとっても『ドローン』はまるで無関係な話ではない。ニュースを見てても分かる通りめちゃくちゃ法で規制されまくってはいるが、200グラム未満のものなら許可なく操縦することができるのだ。 それを聞きつけたわたしは、「それならやってみよう!」とミニタイプのドローンを用意した。『ホビードローン』と呼ばれる軽量タイプのものは、1万円もあれば購入することができる。 いざドローンとご対面…!箱の中には本体、バッテリー(2個つき安心タイプ)、リモコン、箱の裏側にはまるで隠し特典のように謎のサングラスまで封入されていた。 やっぱ空とか見るしね。必要だよね。サングラス。 機体は片手でも簡単に持ち上げられるフワッした重量。これが?飛ぶの?本当に??? 200グラム以下のものであっても ・周囲30メートル内に人や物(建物含む)がないところで行うこと・日中にできること・必ず目視すること など、細かくルールがあるのでわたしは人のいない河川敷に向かった。 本体にはばりばりに充電済みのバッテリー、リモコンには単三電池を突っ込み準備万全。このドローンにはカメラが内蔵されており、Wi-fiでスマートフォンと接続することでスマートフォンから写真を撮るなどの操作ができる。 (一目もはばからずアスファルトの上でスマホとドローンを同期する様子) 訳も分からずリモコンを操作する。レバーをくいっとあげると一気に機体が上昇!!! 天高く舞い上がるドローン!これはやばい!!!操作が難しすぎる!!!!初めて操作したドローンは、風に煽られ悲しく地面へと落下していった。 改めて説明書を読む。海外で作られたこの製品、実は説明書の日本語や情報があやふやすぎるところから難易度が高め。 なんとか解読し、ドローンを飛ばすもわたしに出来るのは 浮遊させて そよ風に煽られさまようドローンを全力で追っかけ 翻弄されることだけ…。撮った写真を確認するがドローンである意味がまるでないものばかり。 この写真ドローン使わんでも撮れるわ!!!!!どうしよう。ドローンのドの字も味わえてない。絶望感でいっぱいになったところ、撮影チームからやってみたいというお申し出があったので委ねることにした。 するとどうだろう。 軽さのあまり風には勝てないものの、安定して漂うドローン…! ドローンによって撮影されたのがこちらの写真だ。 画質こそ懐かしくなる90年代的なものだが、高いところからだからこそ撮れる爽快感…!これが空撮…!わたしはドローンに遊ばれてばかりだったが、こうでもない、ああでもないとリモコンをいじりながらドローン操縦を上達させていく。ドローンで遊ぶってこういうことだったんだ…。 ひとつ分かったことがある。ホビードローンは誰にでも触わることができる。ただし扱えるのはセンスがある者のみということ…!根気よくやればセンスがなくても上達するかもしれない、わたしは完全に放棄した。何故なら夢中になってめきめき上手くなる姿を見て、見ているこっちも楽しかったからだ。近寄って目をキラキラさせるちびっこも多かったので、お子さんがいるご家庭のお母さんは、ドローンでデジタル英才教育を受けさせてみてはいかがでしょう。
2017年03月08日「共働き世帯が増えていますが、今、共働きこそ、お金が貯まらない夫婦も多いです。その理由は、互いのお金の使い道をチェックしていない夫婦が多いこと。共働きで生活も楽になるはずが、『2人に収入があり、少しぜいたくしても平気』『相手がちゃんと貯める計画をしているはず』と気をゆるめてしまい、気づくとお金が残ってないケースがしばしばあります」 そう語るのは、これまで1万人以上の家計を再生してきたというファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。なかなかお金が貯まらない、という夫婦の特徴は、お互いの資産状況を知らないことに加えて、消費傾向を把握できていないことだという。 「断言できますが、お金が貯まる、貯まらないということに年収は関係ありません。年収以上に大切なのは、家計の貯蓄・収入の状況を知り、自分の消費の傾向を知ること。そのうえで、貯蓄するときに夫婦が同じ目標を持ち、どうすれば貯まるかを知り行動することです」 2月21日に、『〈貯蓄のプロ〉と〈ディグラム診断のプロ〉が教える「夫婦のお金」の増やし方』(扶桑社)を出版した横山さん。共著者の木原誠太郎さんは、性格分析プログラム「ディグラム診断」の研究を進める“心理分析のプロ”でもある。 「ディグラム診断とは、心理学と37万人のデータをベースにした統計学をかけ合わせ、人間の行動データと本音を分析する性格診断ツールのことです。自分の性格は、そのまま消費行動に表れますから、性格と資産形成の関係性は非常に深いんです」 そこで、次の行動パターンから、自分が5つの中のどのタイプかを診断してみよう。その5つのタイプ別に横山さんがワンポイントマネーアドバイス。 ■すぐ泣いてしまうほうだ■信じやすいタイプだ■絶叫マシンが好きだ■歩いていてよくつまずいたり、転倒する■新しいもの、特に新商品には目がない■突然の食事の誘いにも応じるなど、フットワークは軽いほうだ■サウナや長風呂が好きだ■イヤなことがあると弱音・愚痴をつい言ってしまう■見えを張って身の丈以上のことをしてしまうことがある■かばんの中が汚ない 【診断結果】あてはまる数が8~10個「セレブ妻タイプ」6~7個「お調子者妻タイプ」、4~5個「流され消費妻タイプ」、2~3個「テキパキ合理主義妻タイプ」、0~1個「コツコツ職人妻タイプ」。 【セレブ妻タイプ】「このタイプに必要なのは、予算の管理。散財しそうな費目『交際費』『食費』『衣服費』に月の上限を設定し、用途別に封筒に小分けをしてみてください。そして『封筒の中身以上は絶対に使わない』を心がけましょう」 【お調子者妻タイプ】「計画性があまり持てないこのタイプの人は、数字のデータを“見える化”することが必要。夫と一緒に、おおまかなライフプランや夫婦の貯蓄額を見直し、簡単にざっくり家計簿を“続けてつける”を目標にしてみてほしい。もちろん、家計管理にご主人を巻き込むのはアリ。長続きするかもしれません」 【流され消費妻タイプ】「『私は人に流されやすい』と自覚があれば、付き合う人を選び、変えることで自分の内面も変化させられます。そしてノートや手帳に、『○歳のときにはこうしたい』という願いと、そのために必要な目標金額を書き出しましょう。あなた自身がどうしたいかの軸が生まれ、“だらだら消費”に歯止めがかかります。夫と一緒に本やネットでお金の勉強をして、将来の貯蓄金額の目標を立てましょう」 【テキパキ合理主義妻タイプ】「普通に過ごせばいちばんお金が貯められるタイプ。しかし、“家の家具を同じブランドに統一したい”などといった『こだわり消費』に気をつけたいもの。ある程度の消費は生活を楽しくするものになりますから、毎月『こだわり消費』の上限を決めて徹底的に守りましょう。夫と一緒に収入を定期預金や投資に回し、簡単に引き出せないところにお金をおいておきましょう」 【コツコツ職人妻タイプ】「積み立てや定期で貯めてきた方が多いはず。それを『子どもの進学』『夫婦の老後』と用途をハッキリと設定し、“貯める”から“生かす”という視点を持ちましょう。余裕があれば投資で増やすにシフトしてみては。そのとき、夫婦会議を開いて、夫と情報を共有しておくことは必須!」
2017年03月08日Facebook/Chrissy Marie ワシントン州に住むクリッシー・マリーさんは、ある少年を探している。わかっているのはジェイクという名前のみだ。 過日、マリーさんは自宅ドアの前に置かれた手紙に気がついた。リーガルパッドに子どもらしい字で綴られたその手紙は、罪の告白だった。 「あなたのウィンドチャイムをぬすんでしまいごめんなさい。僕たちのお母さんは死んでしまいました。お母さんはチョウチョが好きだったので、妹がウィンドチャイムを窓につけようと考えたんです。本当にごめんなさい。これは僕がもっているお金全部です。どうか、怒らないで下さい。ジェイクより」 手紙にはしわくちゃの5ドル紙幣が添えられていた。 マリーさんはFacebookでこの手紙の写真をシェアし、ジェイクを探し始めた。Q13 Newsの取材に対し、彼女はこう心境を語っている。 「泣きそうになりました。だって、この子は妹がしたことを明らかに悪いと感じている。きっと恐ろしい思いをしていたでしょう。盗んだことはいけません。でも、彼は妹がしたことを正そうとしました。私も若いときに母を亡くしているから、どれだけ辛いことかわかるんです」 現在の住所に1月に引っ越してきたマリーさんが、蝶をかたどったウィンドチャイムを設置したのはついこのあいだのことだそう。ジェイクを見つけることができたら、彼に5ドルを返し、兄妹が母親を思い出せるように、同じウィンドチャイムを兄の分もプレゼントするつもりだという。
2017年03月08日3月1日発売の『an・an』で、高橋一生(36)がヌードグラビアを初披露。その内容が話題を呼んでいる。『官能の流儀。』と題した特集で、高橋が女性モデルと絡み合うヌードグラビアを14ページにわたって掲載。割れた腹筋やお尻まで披露。軽いキスから始まり、最後はベッドシーン。高橋それらをリアルに演じ濃厚な“愛情交換”を表現しているのだ。 そんな内容にネット上では女性たちが《エロすぎ》《生きててよかった》と大歓喜。だが《こういう仕事受けないで》《高橋一生の魅力はそーいうことじゃない》など悲鳴も上がっている。賛否両論となった衝撃ヌード。そこで本誌は読者に緊急アンケートを実施!他では言えない女子たちの本音を取材した。まず多かったのは“ギャップにやられた”という声だ。 「可愛い顔にマッチョな身体のギャップがいい!」(20代デザイナー)「意外と腕が毛深い。お顔はつるんとしているのに、ここでギャップ萌え!さらに好きになりました」(30代事務職員)「清潔感のあるルックスからは想像もできない艶めかしいエロさにギャップ萌えでした。『女性は50歳からが一番エロくなる』と先日80歳のおじいちゃまに言われたのですが、高橋さんのヌードのせいで火が付きましたね」(50代主婦) さらに“ほくろが可愛い”“BCG跡に萌える”などに続いて聞こえてきたのは、羞恥心や戸惑いを感じたという “生々しい声”だった。 「行為が強引ではなく、ソフトタッチな感じが伝わってきました。そして喉仏と腕の血管がエロい!腕の血管フェチな私も悶絶級です!」(20代会社員)「服を脱いでヌードになったところよりも、チューしてるところで私的には妄想突入しちゃいました(笑)」(30代営業職員)「これまで高橋一生という役者さんには何の興味もありませんでした。しかし『an・an』を手にしてページをめくると、そのフェロモンに軽いめまいを感じました」(40代会社経営者) こうした“メロメロ絶賛派”が多いなか、否定的な意見も。理由はさまざまだが、中でも多かったのは“高橋一生に求めるキャラと違う”というものだった。 「斉藤工さん、松坂桃李さん、向井理さん……。『an・an』男性ヌードのバックナンバーは、全部保存しています。でも高橋くんのヌードの出来は、中の上くらい。やっぱり斉藤工には勝てないでしょ!?」(40代主婦)「彼の裸体は、ずっと私の想像の世界の中で生き続けてほしかった……。想像力を掻き立てる才能のある役者さんだったから、正直、失望感は少なくないです。別に脱がなくてもよかったんじゃないかな。写真ではなく、演技で見せてほしいと思いました」(40代主婦) そして中には、好きすぎるがゆえのこんな複雑な思いも聞こえてきた。 「“嫉妬”のような感情を強く感じました。『みんなの前では裸になってほしくない!』みたいな。これって、いったい何なんでしょうね。今まで経験したことのないような不思議な感覚でした……」(30代会社員)「恥ずかしくて近くのコンビニでは買えなかったので、わざわざ電車を乗り継いで隣の駅近くの書店で買いました。でもレジで550円を払ったとき、なんだか罪悪感のようなものを感じました……」(50代主婦)
2017年03月08日仕事も育児もひととおりこなしてきた50代。大胆な挑戦をしたい気持ちはあっても自信がないとあきらめていませんか?その判断は間違いです。いまこそ華々しき“遅咲き”体験を! 「昨年6月までNHK経営委員を務めてみて『よかった』のは、新しい疑問が出てきたことです。『そもそも公共放送って何?』と思えば、放送制度の歴史やメディア社会学など、専門以外の学問に触れるチャンスも広がる。思わぬ効果が生まれるんです」 こう話すのは、公立はこだて未来大学教授の美馬のゆりさん(56)。ハーバード大、東大と各大学院に進んで博士号を取得。日本科学未来館の設立に携わり副館長に就任する。そして’13年よりNHK経営委員の任命も受けた“リケジョ”の草分け的存在だ。 「ここ最近『就職に強い』といわれ始めたリケジョですが、私が学生のころは求人すらない時代。合格していたハーバードの大学院も留学資金が足りなくてキャンセルし、大学卒業直後に結婚したんです」 リケジョの第一人者が、卒業、即・専業主婦へ? 「家でテレビを見ながら夫の帰りを待つ日々でした。そして夕方帰宅した夫に、その日の出来事を機関銃のようにしゃべる。もちろん仕事で疲れ果てた夫の顔には『勘弁して』と書いてあり……。専業主婦は3カ月で挫折。コンピュータメーカーに就職しました」 翌年には資金もたまり、米国留学。帰国後に東大大学院に進み、並行して大学の非常勤副手として勤務していた。そして、’92年2月、31歳で長男を出産する。 「キャリアを中断するのがイヤで出産2カ月後に復帰したのですが、当時は0歳児保育がなく、半年間は待機児童。母とベビーシッターに交代で見てもらっていました。ただお給料以上にお金がかかることも多く、仕事と育児の両立に矛盾を感じた時期でした」 夜、子どもを寝かしつけてから仕事をしようと思っていたら、つい自分も寝入ってしまった。“気づけば朝”という日が続いた。保育園で「なんだか後ろめたい」と相談した美馬さんに、園長は「わが子にかわいそうなことをしていると思っちゃダメ。社会に貢献しているという、“プロのプライド”を持ちなさい!」と叱咤した。この一言で覚悟が決まる。 「育児に手がかかるのは長くても数年のこと。出費が多くなるのも一時期だけだと思えば、長い人生のなかでは“自分への投資”なんですね。私たち女性は、それを絶対に“マイナス”と捉えてはいけないと思います」 美馬さんは、こうして人の手を借りることは、自分だけのメリットではないと説く。 「私にとって、仕事と育児の両立は、『学生と母の力』を借りることでした。前年に夫を亡くした母にとって“孫育て”は生きがいに、学生には、育児しながら働く母親の見本に、私自身は経験を積み続けることになった。“三方よし”の考え方が育児には当てはまるのです」 そしてこの発想が、これからの女性の生き方に“生きてくる”はずだと提案する。 「昔は60歳が定年だったかもしれませんが、いまは80歳、90歳になっても現役で働いている方はたくさんいます。だからセカンドキャリアはおろか、サードキャリアにだって挑戦できる。子育て期間はその前の“いとぐち”のようなもの。遅咲き人生を、さらに豊かにしてくれる構成要素ではないでしょうか」 このリケジョ的“視点の移動”はぜひ参考にしたい。
2017年03月08日