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『レクイエム・フォー・ドリーム』以来21年、ジャレッド・レトとダーレン・アロノフスキー監督が再び組むことになった。作品は『Adrift』。鈴木光司の『仄暗い水の底から』に含まれる短編小説のひとつで、10年前からレトが映画化を望んでいたものだという。プロデューサーは低予算ホラーをヒットさせることで有名なジェイソン・ブラム。アロノフスキーは次に別の映画を監督する予定で、今作はその後になるようだ。レトの最新作は、22日にアメリカで劇場公開とHBO Maxの同時配信が始まる『The Little Things』。共演はデンゼル・ワシントンとラミ・マレック。その後には『モービウス』が控える。文=猿渡由紀
2021年01月29日本日より公開された『花束みたいな恋をした』。この度、主演を務める菅田将暉と有村架純のオフショットが公開された。本作は、『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)、『anone』(日本テレビ系)などを手がけてきた脚本家・坂元裕二の初のオリジナル恋愛映画脚本作となるラブストーリー。『罪の声』の土井裕泰が監督を務め、『カルテット』で坂元と組んで以来、映画では初のタッグを組んだ。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。公開されたオフショットは、撮影の合間に有村愛用のフィルムカメラでお互いを撮影し合ったもの。有村が撮影した写真の中にはガチャポンのカプセルで遊ぶお茶目な姿や、ふとした瞬間に覗かせるアンニュイな表情など、普段見せることのない菅田の素顔が捉えられている。カメラを借りた菅田も有村を撮影し、ギターを演奏する様子や撮影期間中に誕生日を迎えた記念すべき1枚など、リラックスした姿が盛り沢山。お互い気を許す菅田&有村が撮影し合った写真の他、麦と絹が暮らした思い出の部屋や、撮影の合間に2人で行った絵しりとりなども収められている。また、公式HPでは、さらに未公開のはな恋オフショットを多数散りばめたスペシャルメイキングフォトムービーが公開中だ。『花束みたいな恋をした』公開中
2021年01月29日2月13日(土)より、池袋PARCO“パルコファクトリー”にてDISH//の大型展覧会「DISHX EXHIBITION//」が開催される。北村匠海(Vo/G)、矢部昌暉(cho/G)、橘柊生(DJ/Key)、泉大智(Dr)による4人組バンドDISH//。2020年にはあいみょん作詞作曲の「猫 ~THE FIRST TAKE ver.~」が日本レコード大賞優秀作品賞を受賞するなど今注目の彼らは、2月24日(水)に約2年ぶりとなるフルアルバム『X』をリリースする。今回の展覧会は、同アルバムのリリースを記念して開催されるもの。アルバム『X』の制作に関する資料展示のほか、メンバーによる録りおろしの歌詞の朗読が鑑賞者の耳元で聞こえる体験展示などを予定している。また、会場内SHOPでは展覧会記念商品も販売。入場特典として、「オリジナルステッカー(全4種)」1枚がもらえるので、ぜひ本展を訪れてほしい。【開催概要】「DISHX EXHIBITION//」会期 :2月13日(土)〜2月28日(日) 11:00〜20:00※2月17日休館 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日は18:00閉場会場 :PARCO FACTORY(池袋PARCO 本館7F)東京都豊島区南池袋1-28-2入場料 :一般500円・小学生以下無料※入場特典「オリジナルステッカー(全4種)」1枚付き ※各種入場割引あり主催・協力:パルコ / SDR、ソニー・ミュージックレーベルズ※営業時間は感染症拡大防止の観点から変更の可能性があります。ご来場の際は池袋パルコHPをご確認ください。
2021年01月29日良質で骨太な演劇作品に定評のある、オフィスコットーネのプロデュース公演『墓場なき死者』が1月31日(日)に開幕する。本作は、フランスを代表する哲学者、ジャン=ポール・サルトルによる戯曲。1946年にフランスで初演された。物語の舞台は1944年7月、ドイツ軍占領下のフランス。フランスの自由を勝ちとるため戦うレジスタンスの兵士たちは、村民とともにドイツ軍に虐殺され、生き残ったのはわずかに5人。彼らはドイツに協力しているペタン政権派の民兵により監禁され、 隊長の行方を吐くようにと拷問を受ける。 拷問するのは、兵士たちと同じ、フランス人。極限状態の中、男たちがプライドをかけて選択するものとはーー。演出を手掛けるのは、鵜山仁、松本祐子、青木豪ら、名だたる演出家たちの演出助手を務めてきた、文学座の稲葉賀恵。2019年には立て続けに8本もの国内外作品を演出した凄腕だ。稲葉は「自分が価値ある優れた人間であるのかどうか、拷問する側とされる側が泥仕合の中で『自尊心』を獲得するために這いずり回るさまは、いつの時代にも蔓延る、本質的な人間の心理そのものに迫っています」「この箱庭の中の人間たちを観察することで、今私たちが生きている姿そのものを見つめ直すような作品になれば」とコメント。出演には土井ケイト、劇団Patchの田中亨、山本亨ら、それぞれに異なる出自を持つ俳優たちが結集する。公演は2月11日(木・祝)まで、東京・下北沢の駅前劇場にて。文:小川志津子オフィスコットーネプロデュース『墓場なき死者』作:ジャン=ポール・サルトル翻訳:岩切正一郎演出:稲葉賀恵プロデューサー:綿貫凜出演:土井ケイト / 田中亨 / 中村彰男 / 富岡晃一郎 / 渡邊りょう / 池田努 / 阿岐之将一 / 柳内佑介 / 武田知久 / 山本亨2021年1月31日(日)~2月11日(木・祝)会場:東京・駅前劇場
2021年01月29日菅田将暉、有村架純が出演する映画『花束みたいな恋をした』が29日(金)から公開になる。本作は、終電を逃したことで偶然に出会った21歳の男女が5年間の“忘れられない恋”をする過程を描いた作品で、監督を務めた土井裕泰は撮影を通じて「ふたりと一緒に時間を過ごして、一緒に何年間を生きたような感覚があった」と言い、有村は「これまでに体験したことがない体験をした」と振り返る。特別なことは何も起こらない、大きな衝撃も、大事件も発生しないのに、観る者が“決して忘れることができない恋愛映画”はいかにして生まれたのか? 土井監督と有村に話を聞いた。本作は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』や『カルテット』『anone』など数々の名作ドラマを手がけてきた坂元裕二が、菅田と有村の主演、土井監督でオリジナル脚本を執筆するプロジェクトとして始まった。「坂元さんはキャリアの中でずっと恋愛をテーマに書いてこられたのもあって、余計な仕掛けをすべてとっぱらって本当の“芯”だけで物語が組み立てられている」と分析する土井監督は、坂元の脚本を演出する際には「演出が語りすぎてはいけない」ことを心がけているという。「料理に例えると、そこにスパイスや砂糖を足していくような演出ではなくて、ひたすら水加減と火加減を注意して見続けるような作業なんです。もちろん、素材の良さはあるので、どう料理してもそれなりに美味しくはなると思うのですが、火加減を間違えてしまうと、まったく違う味になってしまう感じがする」絹を演じる上で不安になった瞬間がありましたそこで土井監督とスタッフたちは、管田演じる山音麦と有村演じる八谷絹の生活を、その状況において最高の距離で見つめ続ける。2015年の冬、大学生の麦と絹は東京の京王線明大前駅でともに終電を逃したことで偶然に出会った。ふたりはなりゆきで共にカフェに行き、話をするようになり、お互いが驚くほど共通点があることに気づく。同じスニーカーを履き、好きな作家が一緒で、どちらも絡まったイヤフォンコードに困っている。ふたりは急速に距離を縮め、やがて付き合い始める。「映画の冒頭の麦と絹が出会って、盛り上がっているところは演じていて楽しかったんですけど、ずっとフワフワと浮ついていて、地に足が着いてないような感覚だった」と振り返る有村は「もしかして、絹を演じる上でなにか間違っているのかもしれないって不安になった瞬間があったんです」と語る。「それを麦くん(菅田)に話したら、『俺もそう感じてる』って話になって、たぶん麦と絹もそういう状態だったんだろうなって」麦と絹はデートを繰り返し、思い出を共有し、季節は移り変わっていく中で、同棲を決める。多摩川が見えるマンションに移り住んだふたりは大学を卒業してフリーターに。しかし、生活が安定しない中、それぞれが就活を開始し、就職が決まったことで、それぞれ時間の使い方や流れ方が変化し、すれ違いも増えていく。有村は「ふたりの関係は芯を食っていない部分があって、ふたりの本質をついた部分を共有していなかったりするんです」と語る。「どういうことに悩んでいるのか、これからの人生をどうやって歩んでいこうと思っているのか……もしかしたら映画で描かれていない部分で話しているのかもしれないけど、ふたりは大事な話をするのをそっちのけで、楽しくて、共鳴しあえて、付き合うことができる喜びをフワフワと感じていた。だからこそ、映画の後半で現実と向き合うことになった時にすれ違ったのかなって」仕事に忙殺される麦と、好きなことを仕事にしたいと転職を考える絹。映画の後半でふたりは衝突することが増えていくが、本作では付き合い始めた恋人たちの高揚感も、すれ違いも、過剰な演出や視点の意図的な操作を行わずに“絶妙な火加減”を守って撮影されている。「どこにカメラを置くかにいつも注意をはらって、ふたりを客観的に観察しているようでありながら、彼らの心情の微細な揺れには臆せずに近づいていく。その“距離感”がすごく難しかったですね。でも、撮影の鎌苅(洋一)さんだったり、照明の秋山(憲二郎)さんだったり若いスタッフが集まってくれたので、彼らの発想とかアイデアを借りながら、非常に良い距離感の映像ができたと思っています。自分に正直に生きていきたい絹と、社会に取り込まれてしまってそうではなくなってしまった麦がいて、ともすればこの恋愛においては麦くんが悪役というか、悪いという風に描かれがちなんですけど、この映画では決してそういう風には描きたくなかったんです。麦は彼の正直さで、自分と社会をなんとか折り合わせて生きていこうとしている。それぞれが真面目で優しいがゆえに出てしまった結論。僕はそんな気がしています。」(土井監督)麦と一緒にいるのにひとり、さみしいなあと思っていましたふたりはいつしか距離や孤独を感じるようになり、それぞれが別れを決意する。映画は麦と絹の距離が近づき、やがて離れていくに連れて劇中の語りのペースをゆるやかに変化させているが、土井監督は全体像から計算して映画のリズムを組み立てたわけではないと説明する。「この映画は、ほぼ順撮り(脚本に書かれたシーンの順に撮影していくこと。撮影のスケジュール上、脚本通りに撮影されないことも多い)に近いかたちで進められたので、最初から計算してテクニカルに組み立てていったというよりは、本当にひとつひとつ撮っていって、僕自身も彼らと一緒に生きている感覚でやっていったんです。僕らは台本という行き先の書かれた地図を持ってるんですけど、全体像から逆算して何かをつくっていくというよりかは、ひとつずつ撮っていって『ああ、このふたりは今日こうなったのか』ということに気付くような……なんというか、ちゃんと“歴史を刻んでいる”感覚でした。だから、撮影が半分ぐらい終わった頃に麦が髪を切ってスーツを着るようになると、ずっと彼らに伴走している僕たちもだんだん切なくなってきて、同じ狭い部屋にいるのにふたりの会話がない、それを撮ることで僕たちも切なくなっていく(笑)。だから僕たちもふたりと一緒に時間を過ごして、一緒に何年間を生きたような感覚があったんです」「最初はすごい楽しかったけど、時間が経つにつれて麦くんの顔つきも変わってくるし、空気感が変わっていくのを身に沁みて感じました。芝居をしてない時間はなるべくコミュニケーションをはかろうと喋ってましたけど、後半の部分を撮っている時は孤独というか、一緒にいるんだけどひとり、みたいな空気もあったので、私も“さみしいなぁ”と思ってましたね」(有村)繰り返すが、本作では特別なことは何も起こらない。ふたりが偶然に出会って、仲良くなって、同じ時間を過ごしたのちに別れる。それだけかもしれない。しかし、観客は本作を通じて麦と絹と一緒に数年間を過ごしたような不思議な感覚を味わい、言葉にできない強烈な体験と感覚を味わうはずだ。「映画の前半と後半にファミレスのシーンがあって、撮影でいうとたかだかひと月ぐらいしか経ってないんですけど、ふたりの顔つきが全然違うんですよね。それはぜんぶ撮り終わって、改めて編集してみたときにとても驚きました。彼らの中にちゃんと4年間の時間が、それは言葉で説明できるものではなくて、彼らの存在そのものにちゃんと4年間という時間が感じられた。それは観ている人にもちゃんと伝わると思います。それはふたりの俳優がちゃんと麦と絹のふたりの時間を生きたってことなのかな」(土井監督)「すごく不思議で、これまでに体験したことがない体験をした感じがします。時間がすごいスピードで流れていったというのでもないんです。ちゃんと撮影した1か月半ではあるんです。でも、すごく濃密な時間を感じました。とにかくほぼふたりのシーンしかなかったので、朝から晩までずっと一緒で、撮影の合間も話したりしていました。お相手の方とそんな距離の詰めかたを今までしたことない。だけど、こういうお話だから腹を割って、あけっぴろげに行った方が絶対にいいと思ったので、自分もそういうスタンスでやりましたし、それがいい効果を生んだんだと思います」(有村)撮影/奥田耕平
2021年01月29日劇作家・井上ひさしの出発点となる戯曲、『日本人のへそ』が10年ぶりに上演される。前回の上演に引き続いて演出を担う栗山民也の指揮のもと、このエネルギッシュな音楽劇に人気と実力を兼ね備えた魅力のふたり、井上芳雄と小池栄子が立ち向かう。日本を代表する劇作家が生み出した衝撃作への挑戦、その胸のうちにあるものとは……。当時井上先生が経験したすべてがこの戯曲に詰まっている――井上ひさし氏の劇作の原点となる作品です。オファーを受けて、どのような点に心惹かれたのでしょうか。井上僕は、栗山さんが演出した2011年の『日本人のへそ』を観ているんですが、想像の斜め上を行く作品でビックリしたことを覚えています。しかも、これが井上先生の処女作なのか! と。また、今回のお話をいただいた後に栗山さんと話す機会があって、「最後の井上戯曲(『組曲虐殺』)をやったんだから、最初もやったら面白いんじゃない?」って言っていただいたんですね。そうだな、やらせていただきたいなと思ってお受けしました。小池私は作品の内容を知る前に、演出の方や共演の方のお名前、こまつ座さんで井上ひさしさんの戯曲……という情報を聞いただけで「やります!」と。その後に台本を読んで、「なんじゃあこりゃあ」と思いました。(一同笑)こんなすごい作品なのに、よく私、軽々しく「やります!」って言ったなあ、と。こまつ座さんの舞台は『それからのブンとフン』(13年)以来、今回が2回目なんですけど、前の時に「もっとああすればよかった」といった悔いが残っていたんですよね。だから今回はリベンジの気持ちもあって、あれから数年経っているから、今の自分に何が出来るのか……を考えての「やります!」だったんです。――井上戯曲の持ち味である豊かな言葉や音楽に加えて、巧みに仕掛けられた推理、どんでん返しの数々など、本当に想像の枠を超えた物語が展開します。ストリッパー“ヘレン天津”の一代記として、小池さんがヘレンを演じますが、井上さんは“会社員”役のほか、劇中さまざまな役柄に挑みますね。井上そうなんですよね。それも役柄の振り幅が広くて……、もう振り切っちゃってる役が多いんです。出来るか出来ないかは置いておいて(笑)、やってみたいと思えたことが大事かなと。僕が演じる役柄を前回では石丸幹二さんがやっていらして、ヘレンのお父さん役で出てくるシーンがすごいショッキングだったんですよ。え!石丸さんがこんなことを! みたいな。それをまさか自分がやることになるとは……(笑)。石丸さんがおっしゃるには、いろんな役を演じるために違う声を使って頑張り過ぎちゃって、その後しばらく歌えなかったって。それほど大変な役なんだなと。井上先生が人生で経験されて来たこと、東北出身であるとか、吃音だとか、ストリップ小屋で座付き作者をしていたとか、そうしたものを詰め込んで、その時の井上先生のすべてがそこにある、そんな戯曲だなと感じます。世の中の底辺で懸命に生きる人々への暖かい眼差し、そういったものは最後の『組曲虐殺』に通じていて変わらないまま、こんなに盛り沢山の内容のお話でデビューしたんだな、って。先生の最後のほうの作品だけを知っていたので、タイムスリップして最初を知ったような、不思議な驚きはありますね。小池私も、これでも書き足りないんじゃないかなってくらい、台本から溢れ出るようなエネルギーを感じました。一見不自由で縛りのある、窮屈な世界に見えるんだけど、人物たちがすごく生き生きしていて、開放されている感じがして。とくにそれはヘレンに感じたことで、おそらく観客の皆さんはヘレンである私を通して物語を追っていくんじゃないかなと思うので、ブレずにやらないといけないなと思っています。「ぶっ壊れる井上芳雄」に今からワクワクしている(小池)――おふたりは舞台『陥没』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出、17年上演)で共演されています。今回の『日本人のへそ』では、お互いに対してどんな期待をされていますか。小池ぶっ壊れる井上芳雄とか(笑)、とにかくいろんな顔が見られるな〜と勝手にワクワクしていますね。ブレーキをかけない姿が見られるんじゃないかなって。それくらい幅が広いから、すごく楽しみです。井上栄子ちゃんとまた一緒に舞台に立てるのが嬉しいですし、ヘレンという役がピッタリだと思うんですよね。『陥没』でご一緒した時も思ったけど、外見だけじゃなく、たたずまいとか雰囲気とかがすごく綺麗な人だなと。そういった人が逆境に立つとか、苦しい立場の役を演じると、さらに美しさが際立つように思いますね。もともとヘレンは綺麗な人ではあると思うけど、いろんな苦労をして、成り上がっていく人なので、また違う美しさが見られるんじゃないかなと楽しみです。……って、僕そんな、あんまり人に綺麗なんて言わないんですけどね。なんかイタリア人みたい。(一同笑)小池ありがたいです(笑)。井上でもホントにそうだなと思うんです。――演出の栗山さんへの期待、稽古場で楽しみにしていることは?井上栗山さんは本当に井上ひさしさんのことを熟知されているし、この『日本人のへそ』を「一番好きな戯曲だ」とおっしゃっていたから、思い入れはさぞ大きいだろうとちょっと怖くもありますけど(笑)。栗山さんが井上作品を手がける時の稽古場では、いつも「井上ひさしエピソード」をお話してくれるんです。またそれが聞けるんじゃないかなと楽しみにしていますね。きっと、井上ひさしさんも一緒にいるような稽古場になるんじゃないかなと思います。小池『それからのブンとフン』の時の栗山さんは、ニコニコされている時もありますけど、やっぱりジ〜ッと見られている時の緊張感がすごくて。「ヒントはあげたけど、キミがどこまで出来るのか見せてごらん」みたいな(笑)。その時に、もっともっと突き詰めたかったのに出来なかった……という悔いがあったんです。怖いという意味ではなくて厳しい方という印象はあります。稽古場でこの人が何を学んで、自分自身に何を見つけて、お客様に対してどう見せたいのか……、そういったことを個人個人に対してすごく細やかに見てくださる方なので。こうすればこうなるだろう…なんて小手先な考えは絶対に許されないだろうなと。仕事って慣れてくると、どうしても緩みみたいなものが出て来てしまうじゃないですか。そういうのをちゃんとキャッチして、修正してくれそうな気がします。井上よく見ていますよね。前に言っていたのは、「ダメ出しして、すぐに“はい、わかりました”って言うヤツは信用できない」って(笑)。僕はダメ出しされると考えちゃうんですよね。しかも自分がいいと思ってやったものほど、「え、何でだろう!?」ってなる。栗山さんが「飲み込もうと考えている役者のほうが信用できる」って言っていたので、そうか、じゃあ俺よかった〜、なんて(笑)。小池聞いておいてよかった!私すぐに「ハイ、ハイ、わかりました〜」って言っちゃうから。(一同笑)井上あと、「僕は“ここはこうして”と言うけど、それは絶対じゃない。“私は違うと思う”“このほうがもっといい”とか言ってくれていいから」って。でもやっぱり栗山さんが作ろうとする世界の中で、栗山さんが考えたことが一番ベストだな……と思うことが多いんですよ、悔しいけど。いつか「栗山さん、もっとこうしたほうがいいんじゃないですか」なんて言えるようになりたいけど、まだ到底及ばないし(笑)。揺るがない世界観がありますからね。なかなかそこに物申しに行くのは勇気がいるんです。井上作品の魅力は、歌っているような心地よさのある台詞――井上作品を立ち上げるうえで一番大事に思っていることを教えてください。井上やっぱり言葉ですよね。綺麗でしっかり確立しているので、それだけに覚えるのが難しい。体に入るまでが大変だけど、入ってしまえばリズムもいいし、テンポも出せるし、それこそ歌っているような心地良さのある台詞なんです。まず言葉をちゃんと自分のものにして喋れるようにしたい。そこからきっと気づくことがたくさんあると思います。今回、方言が結構あるよね?小池ある!早めに教わりたい(笑)。言葉の、日本語の面白さが伝わるといいなと思います。言葉って組み合わせで成り立っていて、非難したり、褒めたり、喜んだり……、その組み合わせによって全然伝わり方、感じ方が変わってくるんですよね。とくに歌の語呂合わせみたいなものがすごく心地良くて、どんな音楽が乗るのか、すごく楽しみです。――コロナ禍がどう影響してくるのか未だ不透明ではありますが、3月の公演を楽しみにしている方はたくさんいらっしゃると思います。最後に観客の方々へ向けてひと言お願いします。井上僕は、2021年の1本目の舞台がこの『日本人のへそ』になります。大変な状況を何とか乗り切って、気持ちも新たにスタートできたらいいなと思いますね。皆さんの想像を遥かに超える衝撃作なので、ぜひ観るべき! と思います(笑)。小池私も、あ〜大丈夫かな、出来るのかな……って不安になることもありますけど、この舞台を「楽しみにしているよ」ってお友達からメールをもらったりするだけで、自分がエンタテインメントに携わっている意味みたいなものを感じて、すごく嬉しくて。そういった声に背中を押してもらって本番を迎えることになると思うんですね。だから、観に来てくださったお客様にはその気持ちを返せるようにしたい。「こんな状況で不安はあったけど、観に来てよかった」って、その言葉が聞けたら最高ですね。それに向かって、出来ると信じて頑張ります。取材・文:上野紀子撮影:源賀津己スタイリスト:(井上芳雄)吉田ナオキ、(小池栄子)えなみ眞理子/衣装:(井上芳雄)ジャケット58,000円・パンツ 20,000円 LANVIN en Bleu(ジョイックスコーポレーション Tel:03-5213-2510)、その他スタイリスト私物、(小池栄子) ショートネックレス 165,000円・ロングネックレス 313,500円・イヤリング808,500円代官山 (ジュエリーオオムラTel:03-3464-5081)※金額はすべて税抜価格/ヘアメイク:(井上芳雄)川端富生、(小池栄子)山口 公一(SLANG)井上芳雄さんと小池栄子さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=47e5fbbf-c00d-43f5-8ae7-66d16e6ec543&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。公演情報こまつ座『日本人のへそ』作:井上ひさし演出:栗山民也出演:井上芳雄小池栄子 / 朝海ひかる / 久保酎吉 土屋佑壱前田一世 藤谷理子 木戸大聖 / 安福毅 岩男海史 山崎薫 大内唯 / 山西惇ピアノ・朴勝哲※山崎薫の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記【東京公演】2021年3月6日(土)〜3月28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【大阪公演】2021年4月1日(木)〜4月4日(日)会場:新歌舞伎座【横浜公演】2021年4月6日(火)・7日(水)会場:関内ホール 大ホール【宮城公演】2021年4月10日(土)会場:多賀城市民会館 大ホール★チケットぴあ最速抽選いち早プレリザーブあり受付期間:2月1日(月)11:00~2月8日(月)23:59【愛知公演】2021年4月17日(土)・18日(日)会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール★2月2日(火)11:00までチケットぴあにてファミリーマート先行受付中
2021年01月29日WOWOW開局30周年を記念し、4月18日(日)より放送・配信となる『連続ドラマW 華麗なる一族』に新川優愛、宮田俊哉(Kis- My- Ft2)、堀部圭亮、井上肇、細田善彦、六角精児、甲本雅裕、温水洋一の8名が出演することが発表され、オールキャストが出揃った。本作は1974年に山村聡主演でドラマ化、同年に佐分利信主演で映画化され、2007年にも木村拓哉主演でTBS系「日曜劇場枠」にドラマとして放送された山崎豊子の傑作小説『華麗なる一族』(新潮文庫刊)をふたたび中井貴一主演で連続テレビ化したもの。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期を舞台に、阪神銀行頭取を務める主人公・万俵大介を中心とした、一族の繁栄と崩壊が描かれる。これまで主演以外に、大介の長男・鉄平役の向井理、次男・銀平役の藤ヶ谷太輔(Kis- My- Ft2)、大介の愛人・高須相子役の内田有紀、大介の妻・寧子役の麻生祐未をはじめ、万俵家の面々や、メインキャストとなる出演者陣が明らかとなっていた。そして、今回も新たに豪華キャストの参戦が明らかに。まずは大介の息子や娘に関わる人物。次男・銀平とかつて深い関係にあった女性画家・小森章子役を新川、二子(松本穂香)が閨閥結婚相手として見合いをすることになる役を宮田が務める。次に、阪神銀行で大介の側近となる融資担当・渋野常務役を堀部が、経理担当・大亀専務役を井上が、大介の秘書・速水英二役を細田が担当。さらに、その阪神銀行と関わる面々で、大同銀行の専務・綿貫千太郎役を六角が、阪神特殊製鋼の専務・銭高孫六役を甲本が、大蔵省の金融検査官・田中松夫役を温水が演じる。個性派かつ実力派役者陣が熱演する、富と権力をめぐる人間の野望と愛憎を描いた『連続ドラマW 華麗なる一族』。オールキャストが集結し、ますます本作への期待が高まる。『連続ドラマW 華麗なる一族』(全12話)4月18日(日)スタート / 毎週日曜22:00より、放送・配信※第1話無料放送
2021年01月29日映画『名も無き世界のエンドロール』より、メイキング映像が公開された。本作は2012年「小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫の同名小説を原作としたサスペンスエンタテインメント。主演の岩田剛典演じる主人公キダと、新田真剣佑演じる幼なじみのマコトが表裏一体のバディとして、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”を実行する。キダは裏社会、マコトはキダの力を借りながら表社会の会社経営者として、10年もの歳月をかけ、それぞれのし上がり住む世界の違う女性に近づいていく。そんな物語のカギを握るふたりのヒロイン役を山田杏奈と中村アンが務め、そのほか石丸謙二郎、大友康平、柄本明などベテラン勢も集結した。「一日あれば、世界は変わっちゃうんだよ」永遠の友情を誓った“1枚の写真”。劇場公開となった本日、映画の主人公であるキダ(岩田)、マコト(新田)、ヨッチ(山田)の3人の幼馴染たちの青春時代を切り取った場面写真が解禁となった。美しい夕日を背景に、笑顔がはじける3人が仲睦まじく映った1枚となっている。キダとマコトの10年にも及ぶ壮大な計画の重要なカギを握るのが、出演作が相次ぐ注目の若手女優・山田杏奈演じるヨッチ。複雑な家庭環境で育ち、寂しさを抱えながらもお互いを支え合い生きてきた幼馴染のキダとマコト。そこに転校生で同じ境遇のヨッチが加わり、3人の“小さな世界“の絆はより揺るがないものに。そんな青春時代を送り「キダちゃんとマコトは、私にとっては本当に神様みたいに特別なんだよ」と語るほど、2人を大事に想っているヨッチ。“大人になっても3人が変わらずお互いを大切に想い合えるように”というヨッチの祈りが込められた重要な写真なのだ。さらに本シーンのメイキング映像も合わせて公開。ロケ地となったのは兵庫県・淡路島の海岸だ。一生に一度しかない青春時代の重要な1枚を、1日に数分しかない美しい夕日と重ねて撮影するため、本シーンの撮影も入念なリハーサルを重ねた後の数分の間に行われた。映像では夕日を待つキャストたちの様子や、佐藤監督のディレクションのもと、大急ぎで撮影に挑む様子など、撮影現場でのこだわりを垣間見ることができるはずだ。なお、映画館では本編のエンドロールの最後にも、ある“お楽しみ”が仕掛けられているという。最後の最後まで気を抜かず見逃さないでほしい。『名も無き世界のエンドロール』1月29日(金)全国ロードショー
2021年01月29日ふぉ~ゆ~・辰巳雄大主演舞台「ぼくの名前はズッキーニ」より、キャストコメントが到着。また、公式サイトにてチケットが先行販売されることが決定した。世界中でベストセラーとなった小説『ぼくの名前はズッキーニ』。 孤独な少年ズッキーニが、 母を亡くしてひきとられた養護施設で仲間や彼を見守る大人たちと出会い、厳しい現実の中でも前を向いて生きようとする姿は、国境や世代をこえて多くの人の心を動かした。さらに、小説を原作にアニメーション映画として制作され、世界中の名だたる映画賞を席捲した。今回の舞台版で脚本・演出を務めるのはノゾエ征爾。 彼の手による舞台版「ズッキーニ」は、 音楽劇として上演される。 音楽を手がけるのは、 SAKEROCKのメンバーとしての活動後、 ミュージシャン、 作曲家として幅広い活躍をみせる田中馨。 そしてこの豪華クリエイター陣の期待を担う主人公・ズッキーニ役を演じるのはジャニーズの人気グループ・ふぉ~ゆ~の辰巳。共演には、 川島海荷、 稲葉友、 上村海成、 本多力(ヨーロッパ企画)、 三村朱里、 伊勢佳世、 宍戸美和公(大人計画)、 平田満ら実力派のキャストが揃った。世界初演となる本作に、 多くの期待の声が寄せられる中、 今回公式サイトでのチケット先行販売が決定。 詳細は公式サイト( )にて。また、 出演者から新着コメントも到着。孤独を抱えたズッキーニを支えるキャラクターにそれぞれ熱い想いを語っている。レイモン役 / 平田満とても子どもたちがイキイキしているお話だと思います。 実際は孤児であったり厳しい事も描かれていますが、 それはこの芝居の中では“背景”なので子どもたちが前に立って、 僕ら大人はサポートをして彼らの良さを引き出す立場となればいいなと考えています。 この物語は大人があまり出てこないのですが、 僕が演じるレイモンは子ども寄りであったり、 大人寄りであったり、 難しい立ち位置だと思っています。 すべてを俯瞰で観る事が出来るように演じたいですね。 そして演出のノゾエさんは子どもの純真さを持っていらっしゃるような一面を垣間見せていらしたので、 とても楽しみです。 そして素直で正直な方。 この作品には相応しい演出家だと思います。シモン役 / 稲葉友シモンの目で見る世界や自己評価の仕方、 人をどう見るか、 そして自分をどう見るか、 そこでかかっているフィルターが自分と似ていて親近感を感じています。 子どもらしからぬ部分をどう表現できるかなと考えています。 とはいえ子どもらしいところもありますし、 それは普通の大人にもある感覚だったりする。 人間なら誰もが思っている感覚をシモンとして感じ取りたいです。 演劇ですので劇場で観ていただけると嬉しいですが、 なかなかこんな状況ですので難しいかと思いますが、 間違いなく劇場でしか生まれないエネルギーがあると思います。 僕らも最高の作品を作りたいと思います。アメッド役 / 上村海成(本作は)子どもの目線ではあるんですが、 台本を読んでいくと子どもと大人ってそう変わらないなと思うんです。 もっと無邪気な感じで子ども時代を思い出してはいるのですが、 大人になってからわかる事と、 子どもの時だからこそある真っ直ぐな感情のぶつけ方が混ざり合っている気がして、 今なら昔の自分を取り戻せるかなっと感じています。今回この作品では子どもらしいはつらつとした部分と、 なかなか厳しい境遇に置かれている事で大人にならざるを得なかった子どもたちを描きます。 大人が観ても胸にグッとくる作品になっていると思います。 是非多くの方に観ていただきたいです。ジュジュブ役 / 本多力『ぼくの名前はズッキーニ』の稽古がはじまりました。 ノゾエさんは役者ひとりひとりをしっかり見てくれはります。 だから役者は色々試そうと思うし、 失敗してもいいや!という勇気を持てます。 それと自分が初めて観たノゾエさんの舞台で使われていたユニークな手法を今回やっています。 客席でゾクゾクしまくりだったその手法は、 いざやるとなるとむちゃくちゃ難しいです。 みんなでトライ&エラーを繰り返しながら、 知恵を出し合い絞り合い稽古しています。 一生稽古やっていたいです。 この稽古場の空気を本番でも舞台上に乗せられたら、 きっと楽しいことになるだろうなあと思って日々稽古しております。 良ければ観に来てください!■「ぼくの名前はズッキーニ」原作:ジル・パリス脚本・演出:ノゾエ征爾音楽:田中馨出演:辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、 川島海荷、 稲葉友、 上村海成、 三村朱里、 本多力 / 伊勢佳世、 宍戸美和公、 ノゾエ征爾、 平田満<東京公演>日程:2月28日(日)~3月14日(日)全19公演会場:よみうり大手町ホールチケット代:10,000円(税込・全席指定)一般発売日:2月13日(土)AM10:00お問い合わせ:チケットスペース03-3234-9999(平日10:00~12:00/13:00~15:00)<大阪公演>日程:3月19日(金)~3月21日(日)全4公演会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールチケット代:10,500円(税込・全席指定)一般発売日:後日公式HPで発表お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土11:00~16:00)★公式サイト先行販売について★申し込み受付期間:1月29日(金)正午12:00~2月1日(月)23:59まで詳細は公式サイト( )にてご確認ください。企画・制作・主催:ニッポン放送 / 関西テレビ放送
2021年01月28日東京都美術館で『没後70年 吉田博展』が1月26日(火)に開幕した。明治、大正、昭和の時代に活躍した吉田博による木版による風景画は、日本のみならず世界でも人気が高い。彼の画業を振り返る展覧会は、3月28日(日)まで開催されている。本展は、世界を旅し、その壮大な風景を木版画として発表し続けた吉田博(1876〜1950)の没後70年を記念した展覧会。彼の生涯を丁寧にたどっていくことで、きらめく光やゆらめく水の表現、複雑な色彩表現、卓越した描写力など、彼の魅力に踏み込んでいく。吉田博は明治9年(1876)、福岡県久留米市生まれ。13歳で中学校の図画教師吉田嘉三郎に画才を認められ、14歳で吉田家の養子となり、京都や東京で写生に明け暮れる毎日を送っていた。初めて海外に渡ったのは23歳のとき。当時、黒田清輝ら白馬会メンバーが勢力を強め、国費でフランスに留学していることに吉田は反骨心を覚えたようだ。吉田博《穂高山》自費でまずアメリカに渡り、現地で風景画を描き、売ることで旅費を稼ぎ、数年かけて欧州を巡ってから帰国する旅を連続して行った。吉田が海外で培った技術は高い評価を受け、太平洋画会や官展などに入選、頭角を表していた。そんな吉田が木版画と出会ったのは、大正9年(1920)のこと。江戸時代と同じように、絵師、彫師、摺師の分業制で、現代の風俗(浮世)を描いた版画を作りたい、との思いで「新版画」を提唱していた版元・渡邊庄三郎に出会い、絵師として木版画を手掛けたことがきっかけだ。吉田博《明治神宮の神苑》渡邉版その後、人生3度目となる海外旅行中で、彼はその当時でもまだ江戸時代の浮世絵版画が欧米では人気が高いことを知り、自らが版元となり木版画の制作に乗り出すことを決断。大正14年(1925)に帰国後、アメリカやヨーロッパの風景を木版画にして発表する。吉田が49歳のときであった。吉田博 《ホノルル美術館》米国シリーズ水彩画で培っていた水や光の表現、色彩表現、西洋画の陰影や奥行きの表現を用いつつ、摺師や彫師を使った伝統的な木版画の制作技法を踏襲した吉田の作品群は、たちまち人気となっていった。展覧会では、吉田が旅して描いた国内、国外の風景を木版画はもちろんのこと、スケッチも展示。吉田の直筆によるスケッチからは、非常に描写力に優れていたことを推察することができる吉田博《帆船》帆船大正15(1926)年吉田博《帆船》大正15(1926)年また、同じ版木を使い、刷色を変えた帆船シリーズなども見どころのひとつ。モネの積み藁やルーアン大聖堂の連作のように刻々と変化する空気や光を見事に捉えた連作は、彼の描写力だけでなく優れた色彩感覚も持ち合わせていたこともわかってくる。実際に使用された版木と実作品を見比べることも可能だ。吉田博《冨士拾景》版木 吉田博《冨士拾景》このほかアルプスにグランドキャニオン、浅草や日光など、世界や日本各地の風景の作品が数多く展示されている。本人が旅をして、実際に目に焼き付けた風景画の数々を、しっかりと堪能したい。取材・文:浦島茂世【開催情報】『没後70年 吉田博展』1月26日(火)~3月28日(日)、東京都美術館にて開催
2021年01月28日映画『哀愁しんでれら』が2月5日(金)に公開される。この度、本作のクランクアップ時に撮影された田中圭のインタビュー映像が公開された。一晩で怒涛の不幸にあい、すべてを失ってしまった平凡な主人公・小春(土屋太鳳)。人生を諦めようとしていた彼女だったが、8歳の娘・ヒカリ(COCO)を男手ひとつで育てる開業医・大悟(田中圭)と出会い、優しく裕福で王子様のような彼に惹かれていく。そして彼の娘とも仲良くなり、プロポーズを受け入れ、不幸のどん底から一気に幸せの頂点へ駆け上がった。まさにシンデレラとなった彼女は夫と娘と共に幸せな家庭を築いていこうと決意し新婚生活を始めるのだが、その先には想像もできない毎日が待っていた……。公開された映像のなかで「すごい面白い脚本だと素直に思いましたし、向き合い甲斐のある役だと思いました」と語る田中。劇中で主人公の小春が運命的な出会いを果たす開業医・泉澤大悟役を演じている。いわばシンデレラにおける「王子様」的な役回り。しかし、そんな本作の王子様には変わった一面があるらしい。「なんかもうちょっと変わり者だったり、サイコパスだったりとか、そういうところを押し出していった方が良いのかなと思って、(脚本を)読んでいたんですけど、現場に入って、監督の話とかイメージとか聞いていると『あ、多分そうじゃないんだな』って。比較的ナチュラルにやっているつもりなんですけど、まあ、変なところも確実にあるし」。見どころについては「起きていることって、結末に向けてバッドエンドというか、どんどんどんどん悪い方向に進んでいく話なんですけど。でも実はすごい良い方向に進んでいたかもしれない話で。じゃあ、なぜ悪い方向に進んでいったんだろうってひとつひとつ考えていった時に、実は正解がないんですよね」と語る。さらに「その場その場でその人ができる最善の選択であったりとか、逆に“そうするしかなかった”っていう選択だったりとか、誰が悪いわけでもないんだけど。ただただ人生のいろんな選択の中で最善を選んできていたはずなのに、ゴールがそこに行き着いてしまっていることの人間の弱い部分や脆い部分とか、そういうのがすごい面白いと思っていて」と力説。さらに「それこそ『ジョーカー』と一緒だなと僕思ったんで。小春ってジョーカーみたいなもんだなと」と続けた。2019年に製作されたアメリカ映画『ジョーカー』を引き合いに出して独自の解釈を語った田中だが、最後には「なんだかんだ言いましたけど好きに観てください」と観客にメッセージを送った。本作の鑑賞後にもう1度この映像を思い出し、コメントの意味についても考えてみてはいかがだろうか。『哀愁しんでれら』2月5日(金)全国公開
2021年01月28日木村カエラが、ライブDVD / Blu-ray『KAELA presents on-line LIVE 2020 “NEVERLAND”』を3月24日にリリースする。昨年ミニアルバム『ZIG ZAG』をリリースし、同作の発売記念ライブやデビュー15周年記念ライブなど、予定していた企画が新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い中止となった木村カエラ。今回の映像作品には、それらに代わる新たなチャレンジとして昨年9月に開催したキャリア初のオンラインライブの模様が収録される。同ライブは、初参加となった演出振付家のMIKIKOによって“いつまでも子供の気持ちでいられる” ネバーランドをモチーフに、リアルとファンタジーが交錯した構成で想像力を掻き立てながら、明日への希望や勇気を与えてくれる、コンセプチュアルなステージとなった。さらに、スペシャルゲストとしてラッパーのBIMを迎え初披露された「ZIG ZAG feat. BIM」や浜辺美波主演のドラマ『アリバイ崩し承ります』の主題歌「時計の針 ~愛してもあなたが遠くなるの~」、フェス鉄板曲「Magic Music」、ポストロックナンバー「never land」、ラストに披露された「Butterfly」など、ひとつのストーリーともなるこのライブの名場面をすべて収録。また、特典映像には未公開映像を追加した「Documentary & Interview」、今作の為に木村カエラ&バンドメンバー會田茂一(Gt)、柏倉隆史(Ds)、中村圭作(Key)、中西道彦(Ba)による副音声座談会が収録される。ジャケットは10周年や15周年のロゴを手掛けてきたCarpet.(読み:カーペット)による書き下ろしイラストを起用。初回限定盤にはこのイラストを使用したTシャツが付属される。作品情報『KAELA presents on-line LIVE 2020 “NEVERLAND”』2021年3月24日(水) リリース●通常盤BD:5,500円(税込)DVD:4,400円(税込)●初回限定盤BD+Tシャツ:8,250円(税込)DVD+Tシャツ(Lサイズ):7,150円(税込)※Carpet.による書き下ろしイラストTシャツ付き木村カエラ『KAELA presents on-line LIVE 2020 “NEVERLAND”』Tシャツ収録内容01. Sun shower02. Magic Music03. Super girl04. 時計の針~愛してもあなたが遠くなるの~05. BEAT06. TODAY IS A NEW DAY07. リルラ リルハ08. ZIG ZAG feat. BIM09. 8EIGHT810. TREE CLIMBERS11. Circle12. いちご13. never land14. ホシノタネ15. Butterfly<特典映像>・「KAELA presents on-line LIVE 2020 “NEVERLAND”」Documentary & Interview・木村カエラ&バンドメンバーによる副音声座談会付きバンドメンバー:會田茂一(Gt)、柏倉隆史(Ds)、中村圭作(Key)、中西道彦(Ba)購入URL:<特典情報>●木村カエラ公式ファンクラブ ”CIRCLE” 限定予約特典:直筆サイン入り“NEVERLAND”ライブ写真※ライブ写真は5種類ランダムとなります。・受付期間:2021年1月28日 (木)18:00~2月18日(木)18:00まで・木村カエラ公式ファンクラブ ”CIRCLE”特典付き購入URL:※「FC専用カート」と明記されている商品から認証・ご購入をお願い致します。●Amazon.co.jp限定特典:ビジュアルシート・サイズ:(タテ)27.5cm×(ヨコ)19.5cm※Blu-ray / DVD、初回限定盤 / 通常盤すべて共通の絵柄となります。※Amazon.co.jpでは、特典付き商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典付き商品をご予約下さい。関連リンク木村カエラ Official HP:木村カエラ Instagram:
2021年01月28日2月3日(水)にメジャー1stフル・アルバム『Billow』をリリースする須田景凪初の全国ホールツアー「須田景凪 HALL TOUR 2021 追加公演 “Billow”」の開催が決定。今回追加された公演は、3月13日(土)に東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催される。また、アルバム『Billow』に封入されるシリアルコードで追加公演の最速先行抽選受付が決定。『Billow』全形態(初回生産限定盤・通常盤・WMD盤)の初回プレス分に封入されているシリアルコードで応募することができ、同シリアルコードを使用した『Billow』アナログ盤プレゼントキャンペーンに応募した場合でも、同一シリアルコードで「須田景凪 HALL TOUR 2021 追加公演 “Billow”」のCD封入最速先行抽選にも応募可能となっている。初回プレス限定の特典となっているので、ぜひ早めの購入を検討してほしい。さらに、『Billow』のパッケージ写真と店舗特典の実写が公開された。アボガド6がアルバム収録楽曲ごとに描き下ろしたイラストが混ざり合ったジャケットや、初回生産限定盤の80Pアートブック付き豪華三方背・デジパック仕様などがより鮮明にわかる写真となっている。各店舗別店特典のリアレンジver.CD盤面やクリアファイル、メガジャケの実写も同じく公開された。そして収録曲「ゆるる」が主題歌になっている映画『名も無き世界のエンドロール』の公開初日に合わせ、1月29日(金)17:30より「須田景凪 YouTube Radio #006」の放送もアナウンスされているので、そちらもチェックしよう。【追加公演詳細】「須田景凪 HALL TOUR 2021 追加公演 “Billow”」3月13日(土) LINE CUBE SHIBUYAOPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:SOGO TOKYO(03-3405-9999)『Billow』CD封入 最速先行抽選受付期間:2月2日(土)12:00〜2月7日(日)23:59チケット料金:4,800円(税込・指定席)一般発売日:2月27日(土)10:00〜【YouTube Radio】「須田景凪 YouTube Radio #006」放送日時:1月29日(金)17:30〜【リリース情報】須田景凪 Major 1st Full Album『Billow』発売日:2021年2月3日(水)●初回生産限定盤(CD+DVD+80Pアートブック)三方背BOX・デジパック仕様価格:4,800円(税込)●通常盤(CD Only)価格:3,000円(税込)●WMD盤(CD+DVD+アートリリックパズル+カラビナキーホルダー)豪華BOX仕様価格:6,900円(税込)受注生産限定 / 受注期間終了<CD収録曲>1.Vanilla2.飛花3.刹那の渦4.Alba(映画『水曜日が消えた』主題歌)5.veil(TVアニメ『炎炎ノ消防隊』エンディング主題歌)6.Carol(2020年6~7月期 NHKみんなのうた)7.メメント8.MUG9.迷鳥10.風の姿11.MOIL(映画『二ノ国』主題歌)12.はるどなり(フジテレビ系ドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』主題歌)13.welp14.色に出ず15.ゆるる(映画『名も無き世界のエンドロール』主題歌)<DVD収録内容(初回生産限定盤&WMD盤)>●Live Video「須田景凪 ONLINE LIVE 2020 “催花”」1.couch2.メーベル3.パレイドリア4.MUG5.Carol6.MOIL7.シャルル8.veil9.Alba10.飛花●Exclusive Live Video1.はるどなり2.青嵐3.ゆるるMusic Video1.パレイドリア2.veil3.MOIL4.はるどなり5.MUG6.Alba7.Carol8.飛花<初回プレス分 封入特典>・「須田景凪 HALL TOUR 2021 追加公演 “Billow”」3月13日(土)東京 LINE CUBE SHIBUYA 最速先行抽選申込シリアル封入・購入者限定グッズプレゼント応募シリアル封入応募期間:2月2日(火)〜2月7日(日)23:59まで<先着購入者特典情報>・TOWER RECORDS(オンライン含む、一部店舗除く):「飛花 -Rearranged ver.-」CD・ヴィレッジヴァンガード:「Alba -Rearranged ver.-」CD・楽天ブックス:「はるどなり -Rearranged ver.-」CD・amazon.co.jp:メガジャケ・HMV(HMV&BOOKS Online含む / 一部店舗除く): A4アートクリアファイル(HMV ver.)・アニメイト(オンライン含む):A4アートクリアファイル(アニメイト ver.)・TSUTAYA RECORDS(オンラインは予約分のみ):A4アートクリアファイル(TSUTAYA RECORDS ver.)・サポート店:A4アートクリアファイル(サポート店 ver.)サポート店 店舗一覧: ※特典は無くなり次第終了となります。※特典のご用意が無い店舗もございます、特典の有無は各店舗にお問い合わせ下さい。【ツアー情報】「須田景凪 HALL TOUR 2021 “Billow”」・3月7日(日) フェスティバルホールOPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:キョードーインフォメーション(0570-200-888)・3月12日(金) LINE CUBE SHIBUYAOPEN 17:30 / START 18:30お問い合わせ:SOGO TOKYO(03-3405-9999)・3月13日(土) LINE CUBE SHIBUYA ※追加公演OPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:SOGO TOKYO(03-3405-9999)・5月8日(土) 福岡国際会議場 メインホール ※振替公演OPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:BEA(092-712-4221)・5月28日(金) 愛知県芸術劇場 大ホール ※振替公演OPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション(052-320-9100)チケット料金:4,800円(税込・指定席)<チケット一般発売日>・3月7日(日)大阪公演・3月12日(金)東京公演:2月13日(土)10:00〜・3月13日(土)東京公演:2月27日(土)10:00〜・5月8日(土)福岡公演・5月28日(金)愛知公演:4月10日(土)10:00〜
2021年01月28日現在ソニーミュージック六本木ミュージアムにて開催されている『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』東京展。ジョン・レノン80回目の誕生日である2020年10月9日よりスタートし、オノ・ヨーコ88歳の誕生日を迎える2021年2月18日(木)の会期終了を目前に、ダブル・ファンタジー展の見どころを凝縮した動画が公開された。『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』はジョン・レノンとオノ・ヨーコという世界で最もクリエイティブなカップルの「愛と平和」のストーリーを、貴重な展示品100点以上と、彼ら自身が語った言葉・インタビュー映像、その時代を物語る写真を辿りながら時系列で追体験できる世界初の展覧会。1966年に二人が出会ったロンド・インディカ・ギャラリーに展示されていたヨーコの作品『天井の絵』や、「イマジン」誕生に影響を与えたヨーコのアートブック『グレープフルーツ』、1969年ベッドインで「平和を我等に」を演奏したジョンのアコースティック・ギター、1970年初頭にジョンが愛用していたアイコニックなミリタリー・ジャケットなども当時のまま展示されている。会場では、これら貴重な展示品が伝える「YES」、「GIVE PEACE A CHANCE」、「IMAGINE」、「POWER TO THE PEOPLE」をはじめとするメッセージが二人の印象的な言葉とともに展示され、ジョンとヨーコがお互いへの深い愛を通じて表現した普遍的な「愛と平和」のストーリーを再現。また、当初チケット購入者を対象に運営していた展覧会公式グッズのオンライン・ショップを、チケットご購入の有無に関わらず、誰でも購入できる形に変更されている。一部商品に関しては品切れとなっているが、公式図録や、展覧会開催を記念して特別に復刻された『ジョン・レノン&ヨーコ・オノ特別インタビュー』<東京編>と<NY編>といったインタビュー・レコードなど、貴重なグッズを展開しているので、そちらもぜひチェックしてほしい。◆『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』60sec. ver.【開催情報】『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』会期:2020年10月9日(金)~2021年2月18日(木)開館時間:(入館は閉館時間の30分前まで)日~木:10:00~18:00 / 金・土・2月18日(木):10:00~20:00場所:ソニーミュージック六本木ミュージアム(東京都港区六本木5-6-20)主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズメディアパートナー:朝日新聞社オフィシャルサイト: チケット詳細: ダブル・ファンタジー展公式グッズ オンラインショップ:
2021年01月28日1979年に公開した篠田正浩監督・坂東玉三郎主演作品『夜叉ヶ池』が4Kデジタルリマスター版で42年ぶりに復活。2021年夏に全国各地で順次公開されることが分かった。本作は松竹が2020年に、映画製作を開始して100周年を記念したプロジェクトの締めくくりとなる。幻想文学の礎を築いた泉鏡花の原作を、『梟の城』(1999年)や『スパイ・ゾルゲ』(2003年)などで知られる巨匠・篠田正浩監督が、1979年に取り組んだ意欲作だ。その流麗な美しさと芸の卓越さにより歌舞伎界を一世風靡していた女形の坂東玉三郎が初めて映画に出演し、村に暮らす女性の百合と夜叉ヶ池の竜神・白雪姫の一人二役を演じて泉鏡花の妖艶な世界を表現するということで、製作当初からその壮大なプロジェクトが話題となった。共演には、百合の夫で鐘楼守として暮す晃役に加藤剛、晃の友人で失踪した晃の足跡を追う学者の山沢役に山崎努、白雪姫の眷属、湯尾峠の万年婆役に丹阿弥谷津子と、実力を備えた多彩で豪華な顔ぶれが勢揃い。舞台は福井県と岐阜県の県境辺り。三国嶽のふもとの琴弾谷に夜叉ヶ池の伝説の調査に来た学者の山沢(山崎努)は、迷いこんだ池のほとりで、息を飲むほど美しい女性と出会う。百合(坂東玉三郎)というその女性は、夫と二人で鐘楼守をしているという。家に招かれた山沢は、かつての親友で、夜叉ヶ池の調査に出たまま帰らぬ晃(加藤剛)が百合の夫であることを知り驚愕する。夜叉ヶ池には竜神が封じ込められていて、一日に三度鐘を撞かなければ竜神が再び暴れて洪水を引き起こし、村が流されてしまうため、鐘楼守をすることになったのだという。しかし、ある出来事がきっかけとなり、平穏な日々が破られることになるのだった――。脚本は、篠田監督とともに松竹ヌーヴェルヴァーグと称されたメンバーの一人で、多数の作品を手掛けた田村孟と、『天城越え』(1983年)などの監督作品で知られる三村晴彦。撮影は小杉正雄と坂本典隆、音楽はシンセサイザー音楽作家としても世界的に知られる冨田勲、美術はアーティストとしても名高く舞台美術でも著名な粟津潔、朝倉摂、横山豊と、各界でトップランナーとして活躍する錚々たる顔ぶれが集結している。また、鏡花の幻想的な世界観を表現するために、日本の特撮技術の基礎を築き、『宇宙からのメッセージ』(1978年)、『里見八犬伝』(1983年)、『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)など数々の作品を手掛けた特撮監督の矢島信男により、当時として最先端の特撮技術を駆使してファンタジックな世界を映像化。そしてクライマックスの洪水のシーンの撮影のために、ブラジルのイグアスの滝やハワイを始めとする海外ロケを敢行。また矢島信男特撮監督の指揮のもと、大船撮影所のステージを大改造して作ったセットで50トンの水を使って村が流される大洪水シーンを作り上げ、まさに圧巻の一言に尽きる一大スペクタクルシーンが実現している。当時、本作を観たマーティン・スコセッシ監督は、篠田監督への手紙の中で「玉三郎の演技と、あなたが彼を素晴らしく演出した手法に魅了された」「玉三郎が演じた百合を超えるのは、玉三郎が演じた夜叉ヶ池の白雪姫の他にない」と絶賛。その後、権利関係の問題で、ビデオ化やテレビ放映がほぼできずにいたが、昨夏、篠田監督と玉三郎さんが再会した際に、本作をぜひ今の人たちにも観てもらいたい、ということで想いが一致し、このプロジェクトが始動した。そして各関係者の尽力に加え、篠田監督と坂東玉三郎から全面協力と監修を経て、音や映像のきめ細かな修復作業を何度も行い、ついに4Kデジタルリマスター版が完成した。奇しくも篠田正浩監督の生誕90周年となる2021年、3月に衛星劇場での篠田正浩監督特集としてTV初放映を皮切りに、今後スクリーンでの上映をはじめ、さらにブルーレイ化、テレビ放映、海外展開など、様々な特集が企画されている。美しい音と映像でよみがえった、日本が誇る圧倒的なスケールと壮麗な映像美で描かれる傑作をぜひ体感してほしい。篠田正浩監督この新作『夜叉ヶ池』を観る人は、坂東玉三郎が、山崎努・加藤剛を相手に緊迫した現代劇を演じ、その果てに魔性の姫に変化する見事なと、世界を圧倒した大洪水の“特撮技術”のお家芸が出会った日本映画の奇跡を、その目で確かめてください。90歳でデジタル技術でよみがえった『夜叉ヶ池』の初日を迎える冒険を楽しみにしています。坂東玉三郎昨年の夏に篠田正浩監督と再会して『夜叉ヶ池』のデジタルリマスター化のプロジェクトが始まりました。デジタル化の作業で映像を確認して、撮影当時の1つ1つの出来事を鮮明に記憶していたことに気づきました。それだけ思いを込めて撮影に臨んでいたのだと思います。泉鏡花「夜叉ヶ池」の世界をデジタル化により美しくよみがえった映像で皆さまに是非ご覧いただきたいと思います。公開当時のマーティン・スコセッシ監督から篠田正浩監督への手紙(一部抜粋)まず最初に、玉三郎さんの演技と、あなたが彼を(俳優としても、日本の伝統芸能の象徴としても)演出した素晴らしい手法に魅了されました。玉三郎さんが繊細に演じた百合を凌ぐものがあるとしたら、彼が演じた歌舞伎にインスパイアされた素晴らしい夜叉ヶ池の白雪姫をおいて他にないでしょう。事実、一度夜叉ヶ池の中に入れば、あなたの作品の真実の美しさが明らかになると私は確信しています。このアンダーワールドで繰り広げられるシーンでは、あなたは日本の文化と伝統の真髄を捉えています。西洋人として私が完全に理解できているかわかりませんが、この映画は文化と歴史の感覚に溢れています。この映画は、あなたとあなたの(文化の)伝統への賛歌であり、現在も、そして未来においても生き続けていくことでしょう。敬意を込めて。『夜叉ヶ池』3月:CS局/衛星劇場にてTV初放送(2K放送)2021年夏ジャパンプレミア上映、ユーロスペースにて篠田監督特集にて上映予定その後全国各地で順次公開ブルーレイ発売、海外映画祭出品も予定
2021年01月28日ティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子マイルズ・ロビンスと、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーが共演を果たす映画『ダニエル』が2月5日(金)の公開を控える中、物語の世界観を味わえる本編映像が公開された。本作は『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッドが製作する、内気で繊細な青年ルーク(ロビンズ)と、彼が“空想上の親友”として生み出したカリスマ性溢れる美少年・ダニエル(シュワルツェネッガー)の妖しくも美しい関係性を描いた“イマジナリー×スリラー”。ルークは、自分にしか見えないイマジナリーフレンドのダニエルと数年ぶりの再会を果たし、彼の助言によって何もかも順調な毎日を過ごしていく。しかし、やがてルークがダニエルを必要としなくなっていくと、ダニエルは次第にルークの心身を支配しようと“侵食”を開始。はじめは異色のブロマンスだった物語が、次第に狂乱の世界に突入する。◆『ダニエル』本編映像今回公開されたのは、まさにルークとダニエルの関係性がこじれていく瞬間を切り取った本編映像。感受性豊かな若きアーティスト・キャッシーと本屋でデートをするルークは、ダニエルのアドバイス通りにアプローチしながら、少しずつキャッシーとの関係性を深めていく。しかし、その反動でダニエルとの距離は離れていき……。ついにはアドバイスに従わなくなったルークの行動に、ダニエルの本性が爆発する。ここから物語は予測不能な展開に。ふたりの関係はどうなっていくのか気になって仕方がない、本編映像となっている。2019年にスペイン「シッチェス・カタロニア国際映画祭」最優秀男優賞(ロビンス)、韓国「プチョン国際ファンタスティック映画祭」長編監督賞、アメリカ「SXSW映画祭」デザイン部門、ポスター・デザイン賞など各国の映画賞を受賞し、海外メディアからも軒並み好評価を得ている本作。メガホンを取ったアダム・エジプト・モーティマー監督は、自身も幼い頃に“空想上の親友”を持った経験があり、「私が3~4歳の頃、彼を父に紹介したことを覚えています」と告白している。さらに、「彼は真っ白な顔で卵の形をした人で、幼稚園の給食の時に一緒に座っていたんです。父はその話を受け入れてくれたので、私には彼の存在がとてもリアルに感じられました」と語るモーティマー監督。本作の原点については、「子供の頃に誰もが持っている、現実と区別がつかないような想像力にずっと触れていたからこそ、それがこの映画の世界観を生み出すきっかけになったと思います」と明かしている。ハリウッド期待の二世俳優の熱演はもちろん、監督の“リアルな実体験”が大いに生かされた映画『ダニエル』。衝撃の結末をぜひ劇場で目に焼き付けてほしい。『ダニエル』2月5日(金)より公開
2021年01月28日コロナ禍によって、1年間の延期を余儀なくされた「国際音楽祭NIPPON」公演が実現する(2月15日&16日:紀尾井ホール)。待ちに待った東京での2日間、「アキコ・プレイズ・クラシック」「アキコ・プレイズ・モダン」の2ステージは、諏訪内晶子の魅力を改めて確認する素敵な時間になりそうだ。第一夜「アキコ・プレイズ・クラシック」では、ブラームスの「ピアノ三重奏第3番」とドヴォルザークの「ピアノ五重奏第2番」という名曲中の名曲を並べた魅力的なプログラムが用意され、第2夜「アキコ・プレイズ・モダン」では、自らの多重録音によるライヒの「ヴァイオリン・フェイズ」を皮切りに、諏訪内のために用意された川上統による世界初演曲「甲殻」。さらには、マーク=アンドレ・ダルバヴィの「ピアノ三重奏曲」とレオ・オーンスタインの「ピアノ五重奏」へと至る刺激的かつチャレンジングなプログラム。諏訪内晶子の新たな一面を体験したい。●公演詳細:
2021年01月28日ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて、バレンタインシーズンにあわせて、ディズニーのキュンとする映画やドラマ、アニメーション作品を一挙に楽しめる「バレンタインに恋したい理想の映画キャラクター」特集が、1月29日(金)から実施されることが決定した。数あるディズニー映画の中から、この季節に必ず見たい『美女と野獣』や『アラジン』など、誰もが知るディズニーの名作ラブストーリーのキャラクターはもちろんのこと、『Mr.インクレディブル』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』など、個性的なキャラクターに注目した幅広いラインナップが勢揃い。あなたの理想のタイプのキャラクターが見つかること間違いなし!?この特集に先駆け、名作の数々から、とっておきの“ときめきシーン”が詰めまれた特別映像とキービジュアルが公開。公開された映像は、「映画史に残る最高のキスシーン」(英Total Film誌発表)にもランクインした『わんわん物語』のロマンチックなキスシーンからはじまり、ディズニーを代表するカップルのミッキーとミニーはもちろん、『美女と野獣』や『アラジン』『シンデレラ』に登場するカップルたちが、互いの心が通い合ったエモーショナルな瞬間の数々が収められている。また、2月12日(金)からは、バレンタイン特集第2弾として日本語吹替音声を演じた、あの人気声優たちのイケボが楽しめる作品を特集予定。詳細は後日発表される。ディズニープラス公式サイト:
2021年01月28日サンダンス映画祭が、現地時間1月28日からスタートする。コロナの影響を受け、今年はヴァーチャル中心での開催。当初予定されていた南カリフォルニアでのドライブイン上映も、感染が拡大したのを受けて中止になっている。今年のラインナップは半分が女性監督であること特筆すべき点。新人監督も半分を占めることから、いつも以上に発見のある映画祭になりそうだ。新人監督には、ロビン・ライト、レベッカ・ホール、クエストラブも含まれる。ライトの映画は『Land』で、ライト本人とデイミアン・ビチルらが出演。ホールの作品『Passing』にはテッサ・トンプソン、ルース・ネガ、アレキサンダー・スカルスガルトが出演する。クエストラブは、ドキュメンタリー映画『Summer of Soul』を監督する。その他に注目されるのは、ダニエル・カルーヤが主演するイリノイ州のブラックパンサーのリーダーについての『Judas and the Black Messiah』、園子温監督、ニコラス・ケイジ主演の『Prisoners of the Ghostland』、ジェシー・アイゼンバーグ、ケイト・ボスワースが出演する『Wild Indian』、『RBG 最強の85才』の女性監督コンビが贈る、やはり女性のために戦った女性のドキュメンタリー『My Name Is Pauli Murray』、中国政府のコロナへの対応を描くドキュメンタリー『In the Same Breath』、エドガー・ライトが監督する音楽ドキュメンタリー『The Sparks Brothers』など。サンダンスで初上映され、話題を呼んだ作品が、その年の末から翌年にかけてのアワードシーズンで健闘するケースはしばしば見受けられる。今年のオスカーに食い込みそうな『ミナリ』『Promising Young Woman』『Never Rarely Sometimes Always』なども、昨年のサンダンスでお披露目されている。映画祭は2月3日まで。文=猿渡由紀
2021年01月28日3月26日(金)に公開される大泉洋主演映画『騙し絵の牙』。この度、松岡茉優のインタビュー映像と彼女が演じる高野惠の新たな場面写真が公開された。原作は、累計発行部数50万部突破を誇るミステリー小説『罪の声』の著者・塩田武士が、あの大泉を主人公に当て書きし、2018年本屋大賞にランクインするなど、世間の注目を集めたベストセラー小説。監督は『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』などの吉田大八。国民的俳優と日本アカデミー賞監督の最強タッグで、邦画界最高峰のエンタテインメント作品が誕生。舞台となるのは、大手出版社・薫風社。かねてからの出版不況に加え、創業一族の社長が急逝し、次期社長を巡って権力争いが勃発する。その中で、専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチ。会社のお荷物雑誌『トリニティ』の変わり者編集長・速水(大泉)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされることに。しかし、一見頼りないこの男、実は笑顔の裏にはとんでもない“牙”を秘めていた。新人編集者・高野恵(松岡)を他の編集部から引き抜き、文学への熱意に溢れる彼女を焚き付けながら、イケメン作家(宮沢氷魚)、大御所作家(國村隼)、人気モデル(池田エライザ)らバラエティ豊かなクセモノたちを手玉に取り、自由な発想と天性のトーク術で『トリニティ』を大きく売り出すための企画を次々と仕掛ける。小さな書店で父親譲りの文学への熱意に溢れる高野は、伝統ある文芸誌編集部の一員として誇りを持って働いているが、熱い思いの余り、大御所作家にもつい率直な意見を論じてしまう有様。そんな時に、笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めている編集長の速水に引き抜かれ、速水の策略に巻きこまれていく…。今回解禁された場面写真では、いろいろなトラブルに直面しつつも編集部で奮闘する高野の姿が切り取られている。また、インタビュー映像では、主演の大泉洋や吉田監督などについて語っている。インタビューの内容は以下の通り。――『桐島、部活やめるってよ』以来、8年ぶりに吉田監督作品に出演したことについて。「10代の時に青春というものを私が一番残せたかなと思うのは『桐島~』だと思っていて、私にとっては一生ものの作品です。そんな大切な作品の監督がまた呼んでくださったことがうれしいですし、この8年間、私がいろいろな人と出会って、様々な作品に出していただいて、嫌なこともあったり。でもそういったことも含めてすべてにありがとうと思えるくらい、お話を頂けただけで嬉しかったですし、少しだけ自信を持てた気がしています」――主演・大泉洋との共演について。「大泉さんの大好きで特に尊敬しているところは、いい作品を作る上で必要なことだと思うんですが、どうしても現場がピリッとしまうときに、必ず立って場を和ませるような楽しい話をしてくださるんです。まさにスタンダップコメディアンのような方なんですよね。主演ですし、セリフも本当に多いので、きっと集中したい場面もあると思うのですが、現場の空気を察知して、みんなの気持ちを上げてくださるんです。大泉さんとの現場は楽しいので、また他の作品でもぜひご一緒したいです」――撮影現場について。「(脚本のキャストページを)めくれどもめくれども、主演級のスター達なので…毎日、お腹が痛かったです(笑)。『それぞれで1本映画が撮れるのに』っていう人達が集まっている中、同世代は宮沢氷魚君と、池田エライザちゃんくらいで。もう、子羊3匹は大変震えております。もうそれ位、恐ろしいような、『あれ、ヤクザ映画かな?』っていう様な、コワモテがたくさんいるんです(笑)」――映画の注目ポイントは?「いつか共演したい、また共演したいと思っていた俳優さんたちと、毎日入れ替わりで撮影できることは本当に幸せでした。日本の俳優界をけん引する素晴らしい俳優さん、女優さん方の演技合戦にも注目していただきたいです!」『騙し絵の牙』3月26日(金)全国公開
2021年01月28日北川景子が主演を務めた映画『ファーストラヴ』が、2月11日(木・祝)に全国公開される。この度、本作のためにシンガー・Uruが書き下ろした主題歌「ファーストラヴ」の映画特別映像がGYAO!で公開された。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の真壁由紀を演じるのが北川。原作のキャラクター設定に合わせ自らの発案で大胆にも髪の毛を30cm以上カットしたことでも話題となっている。さらに由紀の義理の弟で、由紀とともに、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉に中村倫也。父親殺しの容疑者・聖山環菜には芳根京子。そして由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞に窪塚洋介。その他、木村佳乃、板尾創路、高岡早紀などの演技派から、石田法嗣、清原翔といった気鋭の若手まで豪華な顔ぶれが集う。監督は『十二人の死にたい子どもたち』をはじめ『TRICK』シリーズや『SPEC』シリーズなど数々のスタイリッシュなサスペンスで熱狂的なファンを生み出してきたヒットメーカー・堤幸彦。北川と初タッグを組む。さらに脚本は、『八日目の蝉』(NHK)や『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が手がける。公開された特別映像は、北川景子や中村倫也、芳根京子、窪塚洋介をはじめとした実力派俳優陣による迫真の熱演が、Uruの美しい歌声と混ざり合ったものとなっている。初めて明かされるシーンも多数収録。映像の終盤“初めて愛を知りました”という歌詞と共に展開する由紀と迦葉の笑顔の意味とは?映画本編への期待の高まる映像に仕上がった。Uruはドラマ『テセウスの船」の「あなたがいることで」や映画『罪の声』の「振り子」を、主題歌としてそれぞれ手掛け、包み込む様な歌声と神秘的な存在感で注目を集めているシンガー。本作のために書き下ろした主題歌については「悲しいとか苦しいとか、心の内を言葉に出せずに生きている人も少なくないと思いますが、この映画を観ながら、その中で人は何を求めるのか、愛とはなんなのか、この物語のタイトルになった理由も考えながら少しずつ言葉を紡いで書いた曲です」とコメント。さらに「曲のタイトルも映画と同じく『ファーストラヴ』にさせて頂きましたが、タイトルを考えるにあたりこれ以外のタイトルが見つからないほどに、私もこの映画に心を重ねました。映画に捧げる大切な1曲です」と明かした。『ファーストラヴ』というタイトルに秘められた事件の真相、そしてあなたの愛された記憶を刺激する禁断のサスペンス・ミステリーの結末に引き続き期待したい。『ファーストラヴ』特別映像:『ファーストラヴ』2月11日(木・祝)全国公開
2021年01月28日コロナが収束する気配を見せない中、カンヌ映画祭が、今年の開催を2か月延期すると発表した。新たな日程は7月6日から11日。9月1日に開催のヴェネツィア映画祭まで1か月半しか開かないことになる。トロントとニューヨークはヴァーチャルで決行し、明日から開催のサンダンスや3月のサウスバイ・サウスウエストも同様だ。しかし、カンヌをはじめとするヨーロッパの映画祭は、昔ながらのやり方にこだわり続けている。昨年、カンヌはキャンセルをやむなくされ、上映が決まっていた作品は、カンヌのレーベルをつけて、その後のほかの映画祭で上映された。文=猿渡由紀
2021年01月28日今週末1月30日(土)にWOWOWプライムにて放送される『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』第8話の見どころ映像が公開された。本作は、未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームの活躍を描いた世界的人気ドラマ『コールドケース』の日本版。その待望のシーズン3がWOWOW開局30周年記念『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』として現在放送されている。2016年のシーズン1、2018年のシーズン2から、神奈川県警の女性警部・石川百合役の吉田羊をはじめ、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和が続投。江口洋介、緒形直人、戸田菜穂、井之脇海、有村架純、岩田剛典、松原智恵子、若林豪、仲村トオル、音尾琢真、松澤匠、織田梨沙、山口紗弥加、久保田紗友、赤楚衛二、黒木華、高杉真宙、駿河太郎、竹原ピストル、 水野美紀、大地康雄、村田雄浩、富田靖子、北香那、神野三鈴といった毎話を彩る豪華なゲスト陣の出演も話題を呼んでいる。第8話では、神奈川県警・捜査一課のメンバーである立川大輔(滝藤賢一)が百合に留守番電話で残した「俺は人を殺しちまったかもしれない」という言葉を最後に突然姿を消す。立川はここ最近様子がおかしく、かつて担当していた放火事件を調べ直していた。それは無職の灰原拓郎(竹原ピストル)が離婚の逆恨みから自宅に火をつけ、息子2人を焼き殺したという事件。事件から5年が経ち、灰原は自身の無罪を主張し、刑務所で自殺したのだった。竹原の他、立川の元妻・真辺由紀役として水野美紀が出演。シリーズを通して登場している、百合と近しい検事・大江嗣久役の宮沢和史も再登場する。立川の身に一体何が起こったのか。ドラマの枠を超えた圧巻のスケールで描かれる、シリーズ史上最も心揺さぶられる事件を目撃してほしい。『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』行方をくらませた立川大輔─(第8話見どころ映像)『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』(全10話)WOWOWプライムにて、毎週土曜22時より放送中 / WOWOWオンデマンドにて見逃し配信中
2021年01月28日フィルム・インディペンデント・スピリット賞のノミネーションが発表になった。作品部門の候補は『マ・レイニーのブラックボトム』『ミナリ』『ノマドランド』『First Cow』『Never Rarely Sometimes Always』の5本。監督部門は、クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)、リー・アイザック・チョン(『ミナリ』)、イライザ・ヒットマン(『Never Rarely Sometimes Always』)、ケリー・ライシャード(『First Cow』)、エメラルド・フェンネル(『Promising Young Woman』)。主演男優部門はチャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)、リズ・アーメッド(『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』)、アダーシュ・ゴーラヴ(『ザ・ホワイトタイガー』)、ロブ・モーガン(『Bull』)、スティーブン・ユァン(『ミナリ』)。主演女優部門はフランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)、ヴァイオラ・デイヴィス(『マ・レイニーのブラックボトム』)、シドニー・フラニガン(『Never Rarely Sometimes Always』)、キャリー・マリガン(『Promising Young Woman』)、ニコール・ベハーリー(『Miss Juneteeth』)だった。受賞発表は4月22日。文=猿渡由紀
2021年01月28日3月5日(金)より全国ロードショーとなる映画『太陽は動かない』から、竹内涼真演じる田岡の激しいアクションシーンが公開された。本作は『怒り』『悪人』などのヒット作で知られる人気小説家・吉田修一の同名サスペンス小説を『海猿』『暗殺教室』シリーズを手がけた監督・羽住英一郎が壮大なスケールで映画化したもの。産業スパイ組織「AN通信」の本部へ24時間ごとに定期連絡をしなければ、心臓に埋め込まれた爆弾が爆発するという運命を背負わされた精鋭エージェント鷹野(藤原達也)と相棒の田岡(竹内涼真)が、世界中の権力者たちが求める次世代エネルギーの極秘情報を手に入れるために奮闘するノンストップサスペンスである。公開された映像は、猛スピードで走る列車の中でスーツケースを持つ怪しげな男の後をつける竹内演じる田岡が映し出されてスタート。扉の先には男が待ち伏せており、一触即発の肉弾戦へ。攻撃をしかけてくる男に田岡は果敢に挑む。あらゆるものを駆使し、どうにか抑制しようとするが追いつめられ、猛スピードで走る列車から振り落とされそうになる田岡の運命はいかに。絶体絶命の極限状況から一瞬たりとも目が離せない。竹内は撮影の合間に入念なリハーサルをこなし、全てスタントなしでの撮影に挑んでいる。大瀧亮プロデューサーはこのシーンの撮影について「竹内さんは見せ場となる列車内でのアクションに向けて非常に緊張もされていましたが、鍛え上げてくださった肉体のおかげもあり重戦車のようなパワーとそれでいてしなやかなアクションを体現してくださいました」とコメント。さらに「見た目にはなかなか伝わりにくいかもしれませんが、実際に動いている列車の中でのアクションなので体が左右に振られたり、足元が覚束ないという枷を背負いながらやっていらっしゃるということを認識した上で観ると、その凄さが伝わると思います」とも振り返っている。かつては共産党幹部専用の御用車であったブルガリア国鉄を貸し切って行われた圧倒的スケールのアクションシーン。ぜひチェックして公開に備えよう。『太陽は動かない』3月5日(金)全国公開
2021年01月28日『エリザベート』『モーツァルト!』などで知られるミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイが手がけた日本発のミュージカル、『マリー・アントワネット』の再演の舞台が、本日1月28日(木)に東急シアターオーブで幕を開ける。遠藤周作の小説『王妃マリー・アントワネット』を原作に、栗山民也の演出によって帝国劇場で“世界初演”されたのは2006年のこと。その後作品は海を渡り、ドイツでの上演を経て、2014年にロバート・ヨハンソン演出版として生まれ変わった。韓国版『エリザベート』『モーツァルト!』を手がけたヨハンソンによるこの新演出版は、韓国のみならずハンガリーでも高評価を獲得。そして世界初演から12年後の2018年、日本に“帰還”を果たした。今回はふたりのMA、王妃マリー・アントワネット役の花總まり・笹本玲奈と民衆代表マルグリット・アルノー役のソニン・昆夏美らはそのままに、甲斐翔真(フェルセン伯爵役/田代万里生とWキャスト)、上原理生・小野田龍之介(オルレアン公役)、上山竜治・川口竜也(ジャック・エベール役)ら新キャストも迎えての再演となる。舞台は18世紀、国王ルイ16世が統治するフランス。飢えと貧困に苦しむ民衆を尻目に、王妃マリー・アントワネットを筆頭とする上流階級の貴族たちは豪奢な生活を満喫していた。マリーが愛人であるフェルセン伯爵と束の間の逢瀬を楽しんでいた舞踏会の最中、貧しい娘マルグリットが突如飛び出してきて、民衆の悲惨な暮らしについて訴え助けを求める。嘲笑しか返ってこなかったことに怒りを新たにし、自由を求めてフランス革命への道を歩み始めるマルグリット。やがて囚われの身となったマリーと、彼女を監視するため身の回りの世話をすることになったマルグリットは、お互いの真実の姿を見出していくーー。革命の嵐の中で交錯するふたりのMAの物語を軸に、マリーとフェルセンの悲恋をロマンティックに描き出す『マリー・アントワネット』。すでに定評ある2018年キャストがフレッシュな新キャストとともに紡ぐドラマとともに、彼らが着こなす豪華な衣裳にも注目だ。文:町田麻子ミュージカル『マリー・アントワネット』脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ演出:ロバート・ヨハンソン翻訳・訳詞:竜真知子出演:花總まり(Wキャスト) / 笹本玲奈(Wキャスト) / ソニン(Wキャスト) / 昆夏美(Wキャスト) / 田代万里生(Wキャスト) / 甲斐翔真(Wキャスト) / 上原理生(Wキャスト) / 小野田龍之介(Wキャスト) / 原田優一 / 駒田一 / 彩吹真央 / 彩乃かなみ川口竜也(Wキャスト) / 上山竜治(Wキャスト)中山昇 / 中西勝之 / 朝隈濯朗 / 青山航士 / 原慎一郎 / 家塚敦子 / 他【東京公演】2021年1月28日(木)~2月21日(日)会場:東急シアターオーブ【大阪公演】2021年3月2日(火)~3月11日(木)会場:梅田芸術劇場 メインホール
2021年01月28日阿部寛と北村匠海が出演する映画『とんび』が瀬々敬久監督のもと、2022年に公開されることが決定した。原作は親子の絆を描いたベストセラー小説、重松清著『とんび』。撮影は2020年末に重松の故郷である岡山県を中心に行われた。物語の舞台は広島県備後市。ヤス(市川安男)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(市川旭)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。主人公のヤス役には、数々の人気作に出演し、『テルマエ・ロマエ』『下町ロケット』などでヒットを飛ばした、日本を代表する俳優・阿部寛。破天荒で愛すべき父親を圧巻の表現力で演じる。息子・アキラ役には、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』『東京リベンジャーズ』など幅広いジャンルでの映画主演が続き、今最も注目を浴びる若手実力派・北村匠海が抜擢された。ふたりは本作が初共演ながら、親子の繊細な関係を見事に演じきっている。これまで2度テレビドラマ化され話題を呼んだ、時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラーが豪華キャストとスタッフにより、オリジナルエピソードとともに映画版として蘇った。日本一不器用だけれど、海より深い愛で息子を育て続けた父と、一歩一歩まっすぐな大人へと成長していく息子。いつの世も変わらない親子の不滅の絆を描く“家族の物語”がここに誕生した。各キャスト、メンバーからのコメントは以下。阿部寛これまで2度映像化されている名作ですからプレッシャーはありました。「阿部さんのヤスが見てみたい」という言葉をもらい、お受けすることを決めました。これだけ魅力的な主人公を演じられるというのは非常にやりがいがありました。本作は、不器用な父・ヤスと息子・アキラの情愛、そして町の人々の人情も強く描かれています。ヤスにとっての“家族”は登場人物全員、町の人々皆が支え合いながら生きていく姿がこの映画の魅力です。ひとつの家族だけではなく、様々な形の家族が集合体となって大きな家族を描く作品です。アキラを育てていくことにより、彼を取り巻く人々の愛が錯綜する物語です。昭和30年代から令和までという長い時間を描いています。今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います。――北村の印象は?伝えることに対しての才能が素晴らしい。それは饒舌とかじゃなくて、一つ一つの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら「とんびと鷹の物語」ができると感じました。――瀬々敬久監督について。瀬々さんにはいつも本当に感動する。惜しみなく作品の為に自分を使い、なりふり構わず撮影に集中していく。役者の気持ちや演技をしっかり見ていて、周りを見ながら最大限の撮影をしていく。そんな監督を皆信じて進行している現場でした。北村匠海テレビドラマに続き3度目の映像化で、出演のお話しをいただいた時にプレッシャーはありましたが、監督から「北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない」という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました。この作品で描かれている、家族の愛という形だけではなく、アキラを皆が大切に育ててきた、そういう愛を心に受けて育ってきたアキラという人物を演じられるということ、それを届けられるということが非常に幸せだなと感じました。家族という存在は、色んな形はあれど時が経っても変わらないもので、どんなに時代がデジタルになろうがその繋がりは変わらず、この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います。ひとつの命がどんどん成長し、様々なことを乗り越えていく様を、僕の演じるアキラはこの映画の中で体現しています。そこに寄り添う父と、親子ふたりを取り巻く暖かい人々の愛の物語を是非とも映画館で体感して欲しいなと思います。――阿部の印象は?今回初めて共演させていただいて、阿部さん演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい…、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、改めて息子として参加できてよかったと感じています。――瀬々敬久監督について。たっぷり時間を使って映画というものを最大限贅沢に撮っている印象です。チーム全体が信頼をもって監督の指揮に乗っかっていき、演じている僕達も心地良くて、演技の中で色々と試せる場所を沢山作ってくださる、可能性と時間を与えてくださる監督だなと思います。贅沢な時間を過ごさせていただきました。重松清阿部寛さんのヤス、北村匠海さんのアキラ、監督は瀬々敬久さん……もう、この組み合わせだけで、ワクワクしてしまいます。映像化は3度目。しかし、原作こそ同じお話でも、それぞれに独立した『とんび』です。だからこそ、原作者として「新作」を誰よりも楽しみにしています。瀬々敬久監督小説「とんび」は今まで二度テレビドラマ化されているだけあって物語の強さを感じます。日本の伝統的な、それこそ国定忠治から、菊池寛や山本周五郎の世界につながるような人情噺で、生き生きとした人々の暮らしがそこに描かれています。特に、原作者の重松清さんの自伝的な部分が、息子のアキラに投影されていて、僕はちょうど重松さんやアキラと同世代に当たるのでその時代感覚に親しいものを覚えました。高度経済成長期に小学校で、30歳になる前に昭和が終わり、やがてバブル崩壊。あの生き生きと活気があり、隣近所の人たちは、皆知り合いだった時代を知っている世代。一も二もなく引き受けました。映画では令和の時代まで描いています。そこはオリジナルの部分です。あの時代とは何だったのか。そしてあの時代にあった親と子の関係、それは今でも共通するものだろうし、人と人が一緒に生きること、その素晴らしさ。私たちはどこから来て、どこに行くのか。そこを探ってみたいと思いました。活気あふれる躍動感ある豪華な俳優陣が集まってくれました。どのシーンも熱く、それでいて情感たっぷりで、ものすごいシーンの連続になっています。編集ラッシュを見ましたが自分たちが撮影したことを忘れて魅入りました。主人公、ヤスを演じた阿部寛さんは、本当にチャーミングにヤスを演っています。全身全霊でぶつかり、そのエネルギーが見る者を幸福にすらさせてくれる、新たなヤスさんが皆さんの前に現れると思います。北村匠海さんのアキラは、内部にほとばしるマグマを一見静かに湛えながら、急爆発する火山のようです。平成9年生まれの北村さんが新しい感覚で昭和生まれのアキラを演じてくれています。決して古びることのない重松清さんの「とんび」の世界、新たな映画版をぜひ、ご期待ください。プロデューサー・天馬少京重松 清さんの原作『とんび』は昭和中期以降の瀬戸内を舞台とした物語ですが、そこで描かれるヤスとアキラ、二人を取り巻く町の人々の生き方からは、当時の価値観や規範だけには決して収まらない大らかさ、真に普遍的な温かさを感じました。社会や家族の在り方が急激に変化している時代の移ろいの中で、人と人が純粋に想い合う気持ちとはどういうものなのか、なぜそれが現代においても大切で尊いものなのか。瀬々監督のもと、阿部 寛さん、北村匠海さんをはじめとしたこれ以上ない豪華なキャストの方々が集まり、スタッフ全員の力が結実した作品になると思います。映画という新たな装いでお届けする「とんび」、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。『とんび』2022年公開
2021年01月28日本日誕生日を迎えた星野源が、「YELLOW PASS」会員限定のオンラインイベント『YELLOW PASS Live Streaming “宴会”』を3月6日に開催することを発表した。「YELLOW PASS」は、星野が年に1回発行するオフィシャル・イヤーブック『YELLOW MAGAZINE』に付属する限定WEBサービス。星野は昨年3月にその会員限定のイベント『Gen Hoshino presents “Assembly” Vol.01』を開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止に。それから1年の時を経て、新しい形でファンとのコミュニケーションを実現する。本イベントは無観客オンライン開催で、YELLOW PASS会員のみが視聴パスを購入できる。前半は歌と演奏の“ライブ”パート。そして後半は司会に銀シャリ・橋本直を迎え、ライブを終えたバンドメンバーと共にトークを展開する“宴会”パートとし、コロナ禍においてオンラインだからこそ実現できる“宴会”を、ファンと一緒に楽しもうという内容になっている。なお、現在「YELLOW PASS」に登録していない方も『YELLOW MAGAZINE 2019-2020』を2月19日までに購入し、開演時間までに「YELLOW PASS」に登録して視聴パスを購入すれば、生配信でイベントに参加することができる。(生配信後のアーカイブ配信期間は3月31日23:59まで)イベント詳細ページ:【公演概要】YELLOW PASS Live Streaming “宴会”●配信日時2021年3月6日(土)17:00 OPEN / 18:00 START※3月31日(水)23:59までアーカイブ配信あり●出演星野源<BAND MEMBERS>長岡亮介三浦淳悟mabanua<司会>銀シャリ 橋本直●視聴料YELLOW PASS会員限定 視聴パス:2,200円(税込)※本公演は、お手持ちのPCやスマートフォンなどから参加いただける、オンライン配信イベントです。※星野源のオフィシャル・イヤーブック『YELLOW MAGAZINE 2019-2020』に付属するWEBサービス「YELLOW PASS」にご登録いただいている方のみご購入いただけます。公演の詳細は、星野源オフィシャルサイト内「NEWS」、YELLOW PASSサイト内にてご確認ください。星野源オフィシャルホームページ「NEWS」ページ: PASS:『YELLOW MAGAZINE 2019-2020』:関連リンク星野源 オフィシャルサイト:星野源 オフィシャルInstagram:星野源 オフィシャルTwitter:星野源 Facebookページ:星野源 YouTubeオフィシャルチャンネル:
2021年01月28日本広克行監督作『ビューティフルドリーマー』のBlu-rayが3月17日(水)にリリースされることが決定。主演の小川紗良と本広監督からメッセージが到着した。日本映画界の鬼才監督による野心的な企画と若い才能たちの予測不可能なケミストリーで創造する新レーベル「シネマラボ」第1弾として製作された『ビューティフルドリーマー』は、『踊る大捜査線』シリーズや『幕が上がる』などのヒット・メーカーである本広監督が、押井守の脚本『夢みる人』の実写映像化に挑んだプロジェクト。映画は先勝美術大学の映画研究会に伝わる、“撮ろうとすると、必ず恐ろしいことが起こる”といわれる脚本の撮影を決めた映研部が舞台だ。映画を撮った経験などまったくない彼らの前に、予期せぬ困難とトラブルが次々と待ちうける。果たして彼らは、無事にクランクアップできるのか?本広監督は新たな試みとして、完全な脚本を用いず、おおよその筋だけを立て、現場で口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”を用いた演出を取り入れたという。主演は、監督としてメンバーをリードする主人公のサラに、新人女優としてだけでなく映画監督としても長編映画監督デビュー作『海辺の金魚』の公開を控える小川紗良。カメラ担当でサラを支えるカミオに『私がモテてどうすんだ』などの神尾楓珠。助監督兼雑用係として奮闘する映研のムードメーカー、モリタに劇団ナイロン100℃所属で『カツベン!』などの森田甘路。プロデューサーのリコには、『あさひなぐ』『ドロステのはてで僕ら』で好演した藤谷理子、メイク担当のシエリに、札幌の劇団イレブンナイン出身のヒロシエリ。録音担当のウチダに、これが映画デビュー作で若手注目劇団・劇団スポーツの主宰の内田倭史。また、映研OBとしてメンバーを支えるタクミを、数々の話題作に出演しながら映画監督としてもコンスタントに作品を発表し、マルチな才能を発揮している斎藤工が演じる。さらに、確かな演技力で撮影に貢献するサヤカには、『山猫は眠らない8 暗殺者の終焉』でハリウッド・デビューも果たし、女優としても大きく飛躍中の秋元才加。本編で驚異の超絶長台詞を披露するのは舞台、テレビ、映画に幅広く活躍する名優・升毅。そのほか、『海賊戦隊ゴーカイジャー』の池田純矢、『仮面ライダー エグゼイド」の飯島寛騎、“日本発 世界で最強に活躍するコスプレーヤー“伊織もえ、 “日本一かわいい女子高生“福田愛依、“恐ろしく美しい元自衛官。“かざり、“赤ペン瀧川”こと瀧川英次、ツルきゃらとして人気のうどん脳といった個性豊かな人気者たちが出演している。小川と本広監督からのメッセージは以下の通り。小川紗良・コメントいわくつきの台本を手にした映研部員たちが奮闘する、いわくつきの映画です。稽古から撮影まで予想のつかないドタバタとした時間を過ごしましたが、コロナ禍で迎えた劇場公開時にはそんな日々さえも貴重なものに思えました。ほとんど即興芝居で作られた本作、きっと何度見ても発見があると思います。ぜひ劇場で観た方も初めての方も、お家でゆっくりお楽しみください。本広克行監督・コメント何故、映画『ビューティフル ドリーマー』を作るに至ったかというと、これまで自分はテレビの情報番組、バラエティ、ドラマ、アニメ、CM、MV、舞台、イベント、映画祭と多岐にわたり沢山の人が集まり楽しんで貰える作品を作り続け、そしてひとつの作品が完成すると、また次の作業が始まり、ずっと祭から抜け出せないでいるこの感覚を作品にしたいと考えてました。そんな中「監督絶対主義」を掲げる実写映画レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」プロジェクトが動きだし今までずっと考えていた演出を全部この作品で試させて貰ってます。遣り甲斐があります。何か気になった人は調べてみて解答が見えて来たら、また続きを見たくなるかもしれません。この作品はどこまでも作り続けられる作品なのです。■リリース情報『ビューティフルドリーマー』Blu-ray、3月17日(水)発売[2枚組:本編Blu-ray+特典DVD]価格:¥5,800(本体)+税収録分数:未定(本編75分+映像特典)DISC1:本編Blu-ray収録分数:未定[本編:75分+映像特典:未定]仕様:1080p High Definition/16:9LBビスタサイズ/2層音声:オリジナル(日本語)DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド / オリジナル(日本語)リニアPCM 2.0chステレオDISC2:特典DVD 収録分数:未定仕様:16:9LBビスタサイズ/片面・2層音声:オリジナル(日本語)Dolby Digital 2.0chステレオ<映像特典>予告編集[15秒予告 / 30秒予告 / 本予告(60秒)]映研クロストーク[PART1 / PART2]メイキング映像/イベント映像(完成披露試写 / ヒット祈願/公開記念舞台挨拶)
2021年01月28日(C)PLEDIS韓国13人組ボーイズグループ・SEVENTEENが、1月23日に初のオンラインコンサート『2021 SEVENTEEN ONLINE CONCERT』を開催した。そのオフィシャルレポートをお届けする。2020年にリリースした韓国アルバム2枚がいずれも100万枚以上を売り上げる"ダブルミリオンセラー"を達成したSEVENTEEN。この日は約1年5か月ぶりの公演とあって世界122ヵ国のファンが同時視聴し、グローバルな人気を見せつけた。なお、今回のコンサートは、メイン画面とコンセプト画面を含めた4つのマルチビュー画面で楽しむことができ、コメント欄を通じてファンたちの反響もリアルタイムで寄せられた。コンサート開始の18時になると、クラシカルなスーツを着こなしたメンバーたちがカフェや図書室でくつろぐオープニング映像が。斜めにかけられた額縁には"Incomplete;Something that is incompleteis not yet finishedor does not have all the partsor details that it"の文字が浮かび上がる。額縁の前に集まったメンバーたちが並んで記念撮影をすると、画面が暗転。ダイヤモンド型のステージが赤く染まり、ユニットリーダーの3人がせり上がる。ウジの優しい歌声から、ホシの低音ラップ、エスクプスの力強いラップのリレーで始まったのはIntroの「New World」に歌詞をつけた新バージョン。世界中が困難な状況に置かれている今、彼らなりの新世界を築くメッセージのようだ。強烈なエレクトロサウンドに合わせてダンサーが合流し、サイレンが鳴り響くと、ウジとホシによる「BRING IT」へ。2匹の猛獣と化し「撃て!!撃て!!」とあおるように雄叫びながら拳銃を撃つパワフルなパフォーマンス。最後は背中合わせになると両端から迫りくる壁に飲み込まれて火花が舞い上がった。ド派手なスタートから一転し、パープルのオーラの中から1つの影が現れる。その影が2つに分裂したかと思うと、1本の白い帯でつながれたジュンとディエイトによる「My I」のステージへ。運命の糸に導かれるようにシンクロし、近づいたり離れたりする2人。ジュンの左手がディエイトの頬をなぞるエンディングポーズに、より成熟した美しさを感じてため息がもれる。(C)PLEDIS続いて上空から赤い棘をモチーフにしたゴンドラに乗ってジョンハンとスングァンが登場し「Flower」へ。地上に降り立つとウォヌと合流し、美しくも棘がある花に魅せられた切なさを表現する。そこにエスクプスもラップのシャウトで加わり、ラストは4人がひとつの花となった。そのままの体制でウォヌの「Fear」のパートが始まると、一旦暗転し、ディノのソロダンスへ。毒にもがき苦しむようなパフォーマンスの後に手首に唇を当ててるディノ。再び暗転すると、ジョシュアの囁くようなパートから、ミンギュ、ドギョム、バーノン、ディノによる群舞へ。雷鳴が鳴り響き、ここで全員が合流。宮殿のセットの中で装飾がふんだんに施された白い衣装で舞う彼らの姿はまるで神話から飛び出したかのようだ。ジョンハンを囲んで毒を飲むポーズで曲を終えたかと思うと、毒から覚醒したかのように立ち上がり、ジョンハンのキックから「Fearless」のステージへ。バーノンがメンバーの背中を飛び越えて倒れると、その周りをメンバーとダンサーが囲んで行進してゆく。逆三角形を作って"Gimme gimme gimme something new"と威嚇するようなパフォーマンスには、毒の恐れから抜け出して大胆不敵になった彼らの力強さが感じられる。タイトルと歌詞とパフォーマンスから「Fear」との関連性が話題になっていた「Fearless」だけに、この2曲の連続披露にCARATたちも「神セトリ!!」と絶賛の声をあげた。(C)PLEDIS「CARATと一緒にいるみたい」赤い布の下で、アスファルトの空間にいるメンバーと、室内にいるメンバーが時空を超えてシンクロするイメージ映像から、パープルのバラが開花する映像が映し出される。すると上空のカメラが一輪の花と化したメンバーを映し「Fallin’ Flower」のステージへ。月明かりの中に彩とりどりの花が咲きほこる背景の前で、グレー、ライトパープル、ミントグリーンのシフォンブラウスの衣装で群舞する美しさは、まさに動く芸術作品。続いては近未来の廃墟をほうふつとさせる背景の中で「Thanks」。CARATたちもコメント欄で「SEVENTEENSEVENTEENコマプタ」とおなじみの声援を送って盛り立てた。「My I」からの連続した幻想的なステージは、刹那的な美しさと儚さを感じさせ、SEVENTEENが作る唯一無二の世界観に酔いしれるばかりだった。(C)PLEDISオープニングトークでは、メンバーたちが「お久しぶりです~」と叫ぶと、効果音の歓声が流れ、それがツボにハマったメンバーたちは「すごい!!」と大はしゃぎ。ディノは「歓声があるから、CARATと一緒にいるみたいで不思議ですね」と笑顔を浮かべる。まずは順番に自己紹介。ジョンハンは「元気にしていましたよね?オンラインコンサートでお会いできてうれしいです。家でおいしいものを食べながら、楽しい思い出を作ってください」。ホシは「今日は皆さんがいないので、今何時はまた次にします~」と言ったものの、メンバーたちから「王子様、王子様」と盛り立てられて「今何時~」と「10時10分~」といつもの掛け合いを。ここで効果音の歓声が盛り立てると、かえって恥ずかしさを増長させたようで、顔を隠しながら照れまくるホシ。バーノンは「本当にときめきますね。今までしてきたライブが思い出されます。いい時間を作りましょう」。ミンギュは「一緒にできないのは残念ですが、僕らのエナジーを皆さんに全部伝えられるように最前を尽くします」と挨拶したが、髪色をグリーンにしたことで「キム芝生」「キム非常口」と一斉に冷やかされてタジタジに。ウォヌは「皆さんの幸せを応援するウォヌです。皆さんのストレスを今日、すべて吹き飛ばせたらと思います」と意気込みを語ると、メンバーからの無茶ぶりで応援歌を歌う羽目に。そこで「ヒムネラ(力を出して)!ヒムネラ!」と頑張るも歓声があがり「同情の歓声じゃないの?」「この歓声がむしろ恥ずかしくさせるね」とのツッコミを受けていた。スングァンは「All of the CARAT~」とかっこつけて英語で挨拶を始めたが、ジョシュアに間違いを指摘されて「やっぱりバラエティの神だね」と意図せず笑いをとってしまう。ウジは「こんにちは、CARATたち。ウアヘ(ウジ+チョアへの造語)」と頬の横でハートを作って愛嬌を。ドギョムは「今日が本当に楽しいライブになればいいです。力を分け与えます!!ファイト!!」と。ジョシュアは「こんにちはジェントルセクシー、ジョシュアです。皆さんにとても会いたかったのですが、こうしてでも一緒に時間を過ごすことができて幸せです」とジェントルマンからさらにアップグレードした挨拶でわかせた。エスクプスは「最強リーダーエスクプスです。楽しい時間を一緒に過ごしてください」と挨拶したが、なぜか唐突に誰かの提案でエスクプスゲーム(セブチ考案のハングルで4文字の言葉をリズムに合わせて順番に言っていくゲーム)がスタートし、「エ・エ・エ・エスクプスゲーム!チェスンチョル♪ラタトゥイユ!マンゴジュース!チーズラーメン!」と自由すぎるメンバーたち。(C)PLEDISこの空気の中でも動じないジュンは自ら歓声を要求して「いつもそうだったように一緒にいますよ、僕ら。こんにちはジュンです」とキザな挨拶を。さらにはメンバーからのリクエストで「焦げた匂いがしませんか?僕の心臓が燃えています。CARATへの愛が燃えているから」とドラマ「火の鳥」でSHINHWAのエリックが流行らせたクサいセリフを再現してわかせた。ディノはわざわざセンターに移動して「アンニョン!会えてうれしいよ。みんなわかっているだろうけど、僕はディノだ。またの名をDANCEOLOGYとも言う」とため口で自己紹介すると、メンバーたちは大爆笑。最後はディエイトが「今日はSEVENTEENと一緒に良い夜になるといいし、新年を健康に迎えてほしいです」と挨拶すると、久しぶりに短くしたヘアスタイルを絶賛されて笑顔を見せた。嘘にまつわるトークから、ライブ初披露曲へここでSEVENTEENコンサート恒例の掛け声をウジから発表。「SEVENTEENCARATパチパチ(拍手)」に続き、オンラインコンサートということで「IN-COMPLETE」の掛け声でロボットのような動きを。見本の後はいつもならばCARATが上手にマネしてくれるのだが、今日は代わりにロボット出身のシュボットことジョシュア(SEVENTEENのオリジナルバラエティ番組「GOING SEVENTEEN」から生まれたキャラクター)が「IN-COMPLETE~」とやるも、ロボットになりきりすぎてしまい「エスクプスから「GOING SEVENTEENじゃないんだから、マイクを使って」とダメ出しが。そこで最後はメンバー全員がロボットになって掛け声を。ここでジョンハンの「掛け声をしたら急に散歩をしたくなりましたね」との唐突な切り返しで、カメラに向かって「ハニヘ」「ホランヘ」「ドアヘ」「ホンランヘ」(ホシ+サランヘ=ホランヘの造語から、メンバーの名前+サランヘの造語が流行中)と順番に愛嬌を振りまきながらサブステージに移動。近くなった客席を見渡すと、1席ずつ設置されたペンライトが輝いて歓声の音があがり「気分があがりますね。生で会えたらもっといいけど」としみじみ。そしてなぜか唐突にホシが「ところで、嘘をついたことがありますか?」と切り出し、嘘についてのフリートークが展開。ジョシュアが「あるメンバーがヘアスタイルとカラーを変えたから、よく似合うって言ってしまった」と告白すると、「最近、色変えたの誰?」「まさか僕じゃないよね」との探り合いに。さらにジョンハンが「僕もCARATに嘘をついた。コンディションは大丈夫かと聞かれて、大丈夫だと嘘をついた。本当はCARATに会いたくて心が痛いのに。嘘をついたから罰を受けないといけませんね」と言うと、茶番劇を制するかのように淡々とウォヌが「こうして善意の嘘まで聞きましたので、ここでお聞かせしたい曲があります」と語り「SEVENTEENCARATパチパチ(拍手)IN-COMPLETE」の掛け声で次の曲へ。(C)PLEDISにぎやかなトークから一転して始まったのはミディアムテンポのバラード曲「Lie Again」。前アルバム『An Ode』の収録曲だが、ライブでは披露されてこなかった名曲の初披露とあって感動するCARATたち。続いてはこの時代を生きる大人だけど子供のような人へのメッセージソング「Kidult」をしっとりと歌い上げる。途中で全員が立ち上って紙吹雪が舞う中で熱唱し、スングァンとドギョムの高音が美しく響き渡ると「泣ける」「神ってる」と絶賛コメントが寄せられた。ユニットステージではそれぞれの魅力が全開3つのユニットのイメージ映像を挟み、ここからはユニットステージへ。先陣を切るのはヒップホップチームの「Back it up」。原色のライトの中で、毛皮、ロングコート、リーゼント、じゃらじゃらのアクセサリーを身に着けた4人はヤンキー座りでカメラをにらみつけてワル感全開。革ジャンの男女のバックダンサーを引き連れての大騒ぎで、彼ら自身も大いに楽しんでいるようだった。続いては、ツイードの高貴な衣装をまとったボーカルチームが「Habit」を、ピアノサウンドを加えたアレンジバージョンで披露。ひとりひとりがソロで歌いつないでいき、最後は全員のハーモニーで聴かせるとコメント欄には「ずっと聴いていたい」「生で聴きたかった」とのコメントが。3組目は、夜の都会の風景をバックに黒とパープルのラメ衣装で登場したパフォーマンスチームの「MOONWALKER」。メロディも振り付けも大きくアレンジが加えられ、エレクトロなベース音に合わせた小刻みな動きのダンス、女性ダンサーとのコラボもあり、洗練された都会の男ver.といった雰囲気に生まれ変わった「MOONWALKER」に感嘆の声があがった。(C)PLEDISさらにユニットステージは、昨年10月にリリースしたスペシャルアルバム『; [Semicolon]』に収録された年齢順ユニットの初披露に続く。兄チームのエスクプス、ジョンハン、ジョシュアは、ジャズ、ヒップホップ、R&Bを組み合わせたシンセサウンドが魅力的な「AH! LOVE」。ジョンハンがバーテンダーとして働くショーパブのステージにジョシュア立ち、そこにエスクプスが客として現れるという設定で始まり、最後は3人がステージにあがってスタンドマイクで歌いあげる。ロングパートのボーカルに初挑戦したエスクプスの甘くて渋い歌声も新鮮な驚きで、ジェントルマンな3人によるスイートなステージに酔いしれた。2番目は96年生まれのジュン、ホシ、ウォヌ、ウジによるラテンとボサノバのジャンルの曲「Light a Flame」。パープルやレッドのライトの中で、モノトーンのシャツの腕をまくり、腕時計に黒いパンツ姿でくねるように踊ると、床に寝そべったり、男性ダンサーと絡み合うような動きをしたりと、エモーショナルなパフォーマンスを。(C)PLEDIS97年生まれのディエイト、ミンギュ、ドギョムはレトロファンク・ジャンルの曲「HEY BUDDY」。寝坊したドギョムがベッドを飛び出し、ディエイトはスクーターに乗って、ミンギュはバスケットボールコートでダンスをしながら登場。ダンサーを率いてのダンス対決もあり、最後は誰がセンターでエンディングポーズをするかでもみ合いも。青春ミュージカルのような楽しく溌溂としたステージだった。ラストは末っ子チームのスングァン、バーノン、ディノによるミニマルなヒップホップ曲「Do Re Mi」。公園のブランコに3人が並んでちょこんと腰かけて歌っているだけでもキュートなのに、途中からは3人の分身のような子役が登場。ボンボンイのぬいぐるみとたわむれたり、メンバーからマイクを奪って歌ったりと、自由すぎる子どもたちにメンバーも笑顔に。マンネズ+子どもという最強の組み合わせにコメント欄には「なんて尊い」「癒された」との声が寄せられた。(C)PLEDIS後半は楽曲とともにストーリーが進行ここで、きらびやかな会場に迷い込んだメンバーの映像が。テーブルのクロスをはずしていくと花束やキャンドルが現れ、メンバーたちもいつのまにかドレスアップ。豪華な食事の前でグラスを交わし、パーティの始まりを予告した。後半に向けては、セットリストにストーリーを持たせるSEVENTEENらしいステージの連続。シックな色合いのカジュアルウェアを着た13人がスーパーマーケットを訪れると、ミンギュの「みんなパーティに必要なものだけ買うんだぞ」の掛け声で、「Snap Shoot」に合わせて買い物タイム。ダンスをしっかりと踊りながらも、ディノがウジをカートに乗せて運んだり、ウォヌがほうきをギターにして演奏したり、スングァンがフリーダンスを踊ったり、ディエイトがほうきに乗って飛び回ったりと、合間合間にあちこちでカワイイの渋滞が巻き起こる。買い物を終えるとパーティ会場に行くために車を呼ぶエスクプス。大型車にわきゃわきゃと乗車すると「Left&Right」の音楽が流れてドライブが始まる。世界の名所のイラストが流れるスクリーンを背景に本当にドライブしているかのようにワクワクするステージを。曲が終わってパーティ会場に到着した彼らは服を脱ぎ捨てて、黒に白のレースをあしらったクラシカルなセットアップで決めると、スイングジャズをベースにしたレトロサウンドの「HOME;RUN」でダンサーたちと大人数のダンスパーティを繰り広げた。最後は年齢順ユニットごとにカーテンコールを行い、ミュージカルのような華やかなでステージでCARATを大いに楽しませた。(C)PLEDISここで、これまでのステージを振り返ってのトークタイム。ホシは「これまで3つのユニットのステージもしたし、『; [Semicolon]』に収録されたミックスユニットのステージもお見せして、準備をしながらも楽しかったです」と話すと、ディノは「個人的に『HEY BUDDY』がとても楽しくて愛着がわきました」と絶賛。ドギョムも「僕は『Do Re Mi』が子どもたちと一緒にしたのがよかったです」と褒めると、スングァンは「子どもたちが歌うところがキラーパートです。バーノンの子役の子はずっと歌っていましたね」と話をふり、バーノンは「初めに練習に来た時から歌詞を覚えてきていたんですよ」とウラ話を明かした。ジョンハンが「クプスさんはなにがよかったですか?」と尋ねると、エスクプスは「僕はジョンハンさんがいる『AH! LOVE』が好きです」と答えて2人で固い握手を。ジュンは「僕はジュンさんがいる『Light a Flame』です」と自画自賛すると、ミンギュも「衣装を見るとシンプルならではのかっこよさがあります。余白の美というのかな」と絶賛。97年チームの末っ子リーダーを自称するウジは「僕らのコンセプトはCARATが見たとおりです」と説明。すると兄チームのリーダージョシュアが「僕らのコンセプトは成熟したセクシーさ」とドヤ顔でコンセプトを明かした。またパフォーマンスチームの「MOONWALKER」についてもホシが「新しい姿を見せたくて編曲して、新しい振付けも披露しました」と言及し、ディエイトは「練習しながら、すごく楽しくて、こんな気持ちは久しぶりでした」と興奮気味にトーク。ドギョムは「ヒップホップチームもボーカルチームもアレンジを加えましたよね」と話すと、スングァンは「前にお見せしたことがあるステージなので、新しいステージを作るために準備しました」と常に高みを目指すSEVENTEENらしい発言で感動を呼んだ。さらに、ディエイトはダンサーとの共同作業に触れて「ご苦労様でした」とねぎらいの言葉をかけると、ドギョムも「今回のコンサートがうまくいったのは、ダンサーさんや演出さんなど、関わったすべての方々のおかげです」と感謝を伝えた。その言葉を受けてホシが「僕らはただの石だったでしょう。でもみんなで力を合わせてダイヤモンドになったんです。CARATに会って磨かれて光った」と次の曲のネタバレを。(C)PLEDISメンバーもCARATも知らされていなかったサプライズラストの曲は、エスクプスの「僕らにとって意味が大きな曲。登場するときにオープニングからエンディングまで歌詞が思い浮ぶ曲」との曲紹介から「Shining Diamond」。ディエイトがささやくようなパートで前進し、ホシがセンターに君臨し、スングァンが高音をとどろかさせ、バーノンとディノのラップから、エスクプス、ウォヌ、ミンギュのラップに繋いでいくラストの盛り上がりは何度見ても鳥肌もの。彼らの原点であるこの曲で締めくくったことにも、初心を忘れない彼らの決意が感じられた。ピンクとブルーのペンライトで照らされた客席が映し出されてアンコールを求める歓声が流れると、視聴中のCARATたちも「SEVENTEEN!!SEVENTEEN!!」と絶え間なくコメントを寄せる。その様子を見ると、広い会場をいつも満席にしていたCARATたちの笑顔が自然と思い出される。エンディングム―ビーでは、SEVENTEENの写真が飾られた写真展を訪れたメンバーたちの姿が映り、これまでの道のりを振り返るように、メンバーたちの大切さを確かめ合うように写真を見ていた彼らは集まって再び記念撮影を。アンコールでは、ツアーグッズのトレーナーやパーカーを着て登場し、3段にせり上がったステージに上から年齢順に腰かけると「All My Love」を真心込めて歌い上げる。CARATに向けて語りかけるような歌詞が感動的で、最後の「守るよ 君のすべての日に」のパートでアップを映し出されたジョンハンは、カメラの向こうのCARATに向かって手を優しく差し伸べた。(C)PLEDIS曲が終わると、最後の挨拶に映ろうとするが、ここで歌声が流れだして目を丸くするメンバーたち。その歌声は世界中のCARATから寄せられたもので、曲は昨年5月に公開されたSEVENTEEN初のドキュメンタリー『HIT THE ROAD』で初公開された「Us Again」。スクリーンには過去のライブ写真が映し出されるサプライズに、メンバーはもちろん、実は歌声の用途を知らされていなかったCARATたちも驚きの声を上げた。一緒に歌を口ずさむディエイトやウジ。スクリーンを見つめるミンギュ。涙をこらえて笑顔を見せるドギョム。ディエイトは「本当に美しいです」、ウォヌ「この曲のテーマが今ととても似合っていて、感動を受けました」と感想をつぶやいた。ひとりずつ語った、CARATへの思いここでひとりずつ挨拶を。ディノ観客がいない場所で感想を言うのは初めてなので、とても寂しいです。CARATと目を合わせて交流したのが思い出になってしまったようで。コンサートで少しでも皆さんと近づきたい、楽しみたいと思って準備しました。健康に過ごして、また気分よく、よい思い出を作る、そんな日が来たらいいです。僕はいつでもカラットの前で踊って歌う歌手だから。バーノン今回、ステージ、ステージすべてを満足するように準備ができたから、もっと惜しい気持ちです。皆さんに直接お会いできないことが…。もうちょっと力を出して、1日でも早くお互いに向かい合って公演ができる日が来たらいいです。それまで健康で過ごしてください。スングァン去年の今頃は米国ツアーをしたと記憶していますが、今の状況を想像もしていなかったです。だから僕もメンバーも受けとめるのが大変でした。ツアーや公演で少し疲れていた自分が恥ずかしくもあり、反省もしました。CARATに会えることが当然だと思っていたんだなと。いろんなことに感謝する機会を今一度与えてくれたのかなと思います。だから寂しいとばかり言いたくないです。また必ず会えますからね、ファイト!!ドギョムまず、きれいな歌のプレゼントをありがとうございます。聴いている間、CARATが本当にいるようでした。公演をしている間もカラットに会いたくて、会えないことに慣れてしまうのが悔しくて寂しいです。でも、そんな中でも皆さんにいい姿を見せようと頑張っています。皆さんもその姿を見て力になってくれたらうれしいです。また会える日が必ず来ますので、健康に過ごしてください。愛しています。ミンギュ昨日の夜、もしコンサートにCARATが来られるならどうだろうと想像をしてみたのですが、オープニングから足の力が抜けてしまいそうだと思いました。その前には当然のことに思っていたことを、当然だと思っていたことが恥ずかしいです。それだけ切実に会いたくて、このようにオンラインでも会えることに感謝しています。さっき、メンバー13人の後ろ姿の写真を見て、後ろ姿でも幸せに見えました。つらいぶんだけみんながお互い力になって支え合い、またいつか当然だったけど今では夢のようなその日がくることを願っています。ディエイトさっき皆さんの歌を聴きながら客席を見ていました。本来は皆さんが座っている場所だから気分が変です。こんな経験を通じて、もう一度僕らの関係がどれほど大切であることを感じたし、多くの感情を感じました。でも、現実は変えることができないじゃないですか。強くならなくてはいけないし、なにか喜びを探さなければいけないので、その喜びがSEVENTEENを通じて与えられたらうれしいです。今の僕が願うのはただ1つ、健康に過ごすこと。健康ならすべてのことは叶うと思います。ジュンメインステージからサブステージに移動して歌った時、急にCARATが客席にいる思い出がたくさん浮かんできたんです。当時はCARATを目の前に楽しくしていたのに。でも幸いオンラインででもお見せすることができてよかったです。それからさっきCARATの歌を聴いて「AdoreU」のステージ写真を見ながら思ったのですが、いつも周囲の人を大切にして、皆さんを大切にして、瞬間瞬間を大切にしてこれからも頑張っていきます。ホシ去年CARATのために多くのことを準備してワクワクしていたのに、想像もつかないことが起きて準備してきたことを見せられなくなりました。こんなに長い時間CARATと会えなくなるとは思わなかったです。ステージがすべての僕らには、とてもつらい時間でした。でもつらい時間ばかりの中でCARATのことを思い出すんです。ライブ動画を見て歓声を聴いて立ち直ることができました。多くのことを悟って成長し、カラットに感謝する気持ちが大きくなる時期でした。2021年はよりよい姿、かっこいいパフォーマンス、いい歌で必ず恩返しします。ウォヌ音楽を始めて、セブチのメンバーになって、音楽とパフォーマンスを準備して皆さんにお見せしてきましたが、直接お見せできないのが僕にとってもそうだし、メンバーにもとっても悔しくて、とてもつらい時期でした。僕らが当然だと思っていたことが当然じゃないことが分かって、感謝する瞬間だったようです。CARATにまた会える日まで頑張るので期待してください。ウジ1年半前はソウルを皮切りにツアーをしていましたよね。仕事が歌手である僕らには当然なこと、CARATの皆さんに会うのが当然だと思っていたので、悔しい気持ちだけが大きくなります。否定的な話はしたくないのですが、いくら肯定的に考えようとしても、みんながつらいの事実じゃないですか。CARATたちといつも呼吸を合わせて歩んできた僕らなので、大切さやいろんな感情を感じるようです。でも、変わらないことはCARATの存在は消えないこと、僕らも消えないこと。今は離れていても必ず会える日が来ます。最後に言いたいのは、CARATたち、ウアヘ。ジョシュア1年半前は皆さんが目の前にいたでしょう。そういう思い出が鮮明に思い浮かびます。寂しくもありますが、今日はそういう光景を想像しながらやったようです。家で皆さんが応援してくれて、歌を一緒に歌ってくれて、愛らしい眼差しで僕らを見つめている姿を想像してやったので力になりました。もしこの状況で家族たちにあまり会えない人たちがいたら、僕もそうなんですけど、ミョンホ(ディエイト)やジュンもそうだし、家族と会えない人たちがいたら、僕らを通じて幸せを感じてくださったらうれしいです。皆さんの力になりたいです。ホンランヘ。ジョンハン僕もミンギュみたいに昨日シャワーをしながら考えたんです。ワールドツアーのことを思い出しながら明日はどうなるか考えました。今日、最初はCARATがいないから気まずくて恥ずかしかったのですが、しているうちに楽しくなりました。でも、本来ならここでCARATが歓声をあげてくれるのにってやっぱり思ってしまって、寂しいし残念だけど、今はこれが最善の方法なので、意味がある時間だったと思います。そしてさっき「Us Again」を聴きながら、13人で一生懸命やってきたなとチームを振り返る時間になりました。1日も早く状況が良くなって、みんなで集まれる時間が来る日を願っています。ハニヘ。エスクプス昨年は僕らがいろんな経験をして、いろいろなことを考えた1年だったと思います。その中で、ひとつ言いたいのは、誰かを応援して、愛する心はとても素晴らしく大切な気持ちですが、その対象がアイドルというだけで否定的な視線を受けることもあるようです。でも否定的な視線を肯定的に変えることができるのがSEVENTEENだと思います。だからその宿題を今年、僕らで解いていきたいと思います。絶えず成長して、もっと有名でかっこいいアイドルにならければいけないと思っています。そのためにもっと努力するSEVENTEEN、エスクプスになります。(C)PLEDISお約束のダブルアンコール最後はスタッフやダンサー、事務所、家族、メンバー同士をねぎらって13人で輪を作る。その光景を上空のカメラが映し出すと、エスクプスの「ディノ、上になにがあるの?」ディノ「あの太陽のうえにMy my my myLet’s go」との曲フリから「My My」へ。急がずに一歩ずつゆっくり自分の道を進もうというメッセージを込めた明るく爽やかな曲で、メンバーが作った波の中をスングァンが進んでいくパフォーマンスでは、運び役のドギョムとバーノンが重たそうな表情をして笑いを誘った。曲が終わると、いつの間にかステージの真ん中には小さなキャンプファイヤーが。「CARATとオンラインキャンプファイヤーをしようか~」との掛け声で始まった曲はもちろん「Campfire」。火を囲んで座ったメンバーたちは、隣のメンバーとわきゃわきゃ。ジョンハンがディノの手をとり、ジョシュアはドギョムの肩を引き寄せる。「僕の隣にいる君」の歌詞ではスングァンが、両隣のバーノンとエスクプスを順番に指差し、エスクプスは嬉しそうにハグでお返し。ドギョムがディエイトをおんぶ…など、書ききれないほどメンバーの同士のケミが大発生。最後はCARATに向けて「ホンランヘ」「チョアヘ」「ホランヘ」「サランヘ」と愛の言葉を連発すると、1列になって手をつなぎ深々と挨拶してステージからはけていった。(C)PLEDISところが「みんなお疲れ様」「涙が出たよ」「今日CARATとオンラインで会えてヒーリングだったわ」とバッグステージでの会話が流れ、「え?ヒーリングだって?」「ヒーリング!!Let’s go!!」との掛け声で、メンバーが「Healing」を歌いながら再登場。もはやサプライズにもなっていないSEVENTEENお約束のダブルアンコールが始まり、コメント欄には「このままいくわけないよね」「いつもどおりで爆笑」と笑顔のコメントが殺到。全員揃ってピョンヒョン飛び跳ねたり、ウジのパートでドギョムとジョシュアがからみついていたずらしたりと大はしゃぎ。最後は紙吹雪が舞う中でエスクプスがムービーを回し、その周りを全員が飛び回るという光景で締めくくられ、SEVENTEENのいる世界は平和で美しいとほっこり。そして最後の最後まで「キンランヘ」「セランヘ」「ロンランヘじゃない?」とCARATの呼び方で討論が行われ、ホシの「SEVENTEENがCARATを愛しているからセランヘじゃない?」との結論で「CARAT!セランヘ」と挨拶をして、今度こそステージを後にした。CARATに会えない寂しさや葛藤をすべてぶつけるように、そしてなによりもCARATを笑顔にするように入念に準備した渾身のステージ。オンラインならではの特性を生かし、メリハリのあるステージ構成で全21曲、約3時間があっという間に感じられた。初披露曲6曲、既存曲はすべてアレンジし、同じステージは2度はやらないといわんばかりのハイレベルを常に目指し実現しているSEVENTEEN。彼らの最上級のステージをCARATが生で見る日が1日でも早く来ることを願うばかりだ。(C)PLEDIS2021 SEVENTEEN ONLINE CONCERT2021年1月23日(土) セットリストM1-1. New WorldM1-2. BRING ITM1-3. My IM1-4. Flower + Fear INTROM1-5. INTRO + FearM2. FearlessM3. INTRO + Fallin’ FlowerM4. THANKSM5. Lie AgainM6. Interlude + KidultM7. Back it upM8. HabitM9. MOONWALKERM10. INTRO + AH! LOVEM11. Light a FlameM12. HEY BUDDYM13. Do Re MiM14. Snap ShootM15. Left & RightM16. HOME;RUNM17. Shining DiamondM18. All My LoveM19. My MyM20. CampfireM21. Healing関連リンクSEVENTEEN Japan official site: Japan official YouTube: Japan official Twitter: Japan official LINE: Official Instagram: Official Facebook: Official TikTok:
2021年01月27日