ネムジムがお届けする新着記事一覧 (6/39)
睡眠中に起こる不思議な現象のひとつに「夢精」があります。睡眠中は意識がないにもかかわらず、なぜそのような現象が起こるのでしょうか。今回は女性の方や、まだ一度も夢精をしたことがない男性の方にも分かるように、そのメカニズムについて解説します。夢精は男性だけに発生する現象男性の方であればわかると思いますが、「夢精」とは睡眠中に本人の意思とは関係なく射精をする現象のことで、特にまだマスターベーションをしたことがない思春期の男子に発生しやすいといわれています。ほとんどの場合、その男性は性的な内容の夢を見ることで勃起状態となり、興奮が頂点に達したところで射精をするのですが、まれに夢の内容が性的なものでなかったり、夢を見ていない状態であっても射精をすることがあるようです。夢精をすると外に出た精子が下着や自分の体に付いてしまうわけですから、その違和感で目が覚める場合が多くなります。夢精はなぜ起こるのか?それにしても、なぜ夢精が起こるのでしょうか。ある泌尿器科の先生によると、男性の睡眠時の勃起現象はひと晩に6~8回ほど起こっていて、その際に性的な夢を見るなど無意識のうちに興奮をすると、膀胱と尿道の境目である内尿道口が閉鎖し陰部の収縮が起こり発生するのだそう。ただし、睡眠中に興奮すると必ず起きるわけではなく、たとえば内尿道口が閉鎖していない場合は、精液は膀胱へ逆流するので射精にはいたりません。夢精が起こる原因のひとつとして、睾丸に溜まった古い精液を新しい精液と交換するために体が自動的に射精するという説があります。しかし、実際のところ古い精液は睾丸内に溜まり続けるわけではなく、たんぱく質として体に吸収されるので、それが原因とは断定できないようです。夢精を回避するには?今回の記事をお読みいただいている男性のなかには、本当はしたくないにもかかわらず夢精が発生して困っている方もいるのではないでしょうか。夢精を回避するためには、夢精が発生する条件を知っておくことが重要です。夢精が発生する条件として、勃起機能や射精機能、男性ホルモンが良好であることなどが挙げられます。また性交やマスターベーションをしていない期間が長期になるほど、夢精する可能性が高くなります。最近夢精が発生して困っているという方は、定期的に夢精以外の方法で射精をしておくと、発生する確率をかなり減らせるはずです。とはいえ、夢精にはまだ解明されていない謎が多くあります。今後の研究に期待しましょう。photo by Timothy Krause
2016年03月29日疲れた状態で眠ったとき、起きたら1日近く経っていたという経験はないでしょうか? 1日のほとんどの時間を睡眠に使ってしまったと後悔したこともあるでしょう。しかし、これから紹介する「クライン・レビン症候群」は、その比ではない驚きの睡眠障害なのです。「クライン・レビン症候群」とは?クライン・レビン症候群とは、数日から数週間という長期間にわたって眠ってしまう睡眠障害で、日本では「周期性傾眠症」とも呼ばれています。世界規模でみてもとても珍しい病気で、まだ1000例ほどしか報告されていません。発症するタイミングは本人にもわからないらしく、ある日突然強い眠気に襲われ、その日から毎日16~22時間眠るという状態が、長い場合は何年も続いてしまうそうです。発症者は10~20代の若者がほとんどで、なかでも男性のほうが多いのですが、この数年間で女性の発症例が増えてきていて、「眠れる森の美女症候群」という別名が付き広く知れ渡るようになりました。クライン・レビン症候群の実例クライン・レビン症候群の具体的な症状は、人によって少しずつ違うそうです。世界的なニュースになった事例をご紹介します。・ベサニー・ローズ・グーディアさんの場合2010年、18歳のベサニー・ローズ・グーディアさんは11月のある日、突然眠りから覚めることがなくなり、食事とトイレのとき以外は眠り続けるようになってしまいました。そ起きている間の振る舞いや話し方はまるで幼児のようになり、歩き方もゾンビのようだったそう。その後、クライン・レビン症候群にかかっていることが判明。彼女は2011年5月までの約半年間にわたって、1日に1~2時間しか起きていられない状態が続いたそうです。・ベス・グッディアーさんの場合同じくイギリスに住むベス・グッディアーさんは、16歳のときにクライン・レビン症候群を発症し、1日22時間寝る日が1~3週間続くという状態が約5週間ごとに現れるようになってしまいました。食事をする回数が少ないこともあってか、起きているときに大量の食事をとるそうです。彼女のニュースが報道された2014年時点で、そのサイクルがすでに4年間も続いていたといいます。クライン・レビン症候群は原因不明の恐ろしい奇病ベス・グッディア-さんの件は、まだ病気が完治したというニュースがありません。実際、クライン・レビン症候群は現在、まだ発症する原因が特定できていないそうです。一部の専門家たちの間では「視床下部や間脳の働きに異常が発生することで、一過性の障害をきたしているのではないか」と考えられているそうですが、症状からみてもまさに「奇病」。このように睡眠はすべての人間が毎日とっているものであるにもかかわらず、専門家でも分からないことが、まだまだたくさんあるのです。今後新たな事実が判明するのを期待するばかりです。photo by elPadawan
2016年03月28日昔から日本人の間では北枕(頭を北に、足を南に向けて寝ること)はよくないといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?実は最近になって、北枕で寝ることにはいくつかのメリットもあることが分かってきたのです。北枕はなぜよくないといわれている?実は北枕は、仏教の祖であるお釈迦さまの入滅に由来する「頭北面西」(ずほくめんさい)から来ている考え方だといわれています。これはお釈迦さまが亡くなった際に頭を北に、顔を西に向けていたことから、それ以降亡くなった人が極楽浄土に行けるように頭を北に向けて寝かせるようにしたというものです。そのため仏教の世界において北枕は「死を連想させる向き」と認識されるようになり、仏教徒の多い日本人の間でも北枕は縁起が悪いといわれるようになったのです。このことを知らずに、ただ「よくいわれているから」という理由で、北枕を避けて寝ていたという方は多いのではないでしょうか?北枕で寝るメリットとは?北枕は縁起が悪いといわれている一方、最近では以下のようなメリットがあるともいわれています。・「頭寒足熱」漢方医学の世界では、頭を冷やして足を温める「頭寒足熱」(ずかんそくねつ)の状態が健康にいいといわれています。北半球に位置する日本では、北が寒く南が暖かくなるので、「方角的な意味」で頭寒足熱を実現できるため、健康になれるといわれているのです。・地磁気を味方にできる北半球では地磁気が北から南に向かって流れています。その地磁気を頭から足に通すことができるため、血行をよくしたり疲労回復させたりすることができるそうです。・金運が上がる風水で北は「水の気を持つ方位」といわれており、さらに「水は財産を蓄える場所」だとされています。そのため北枕は、金運をアップさせるといわれています。・安眠できる同じく風水では、北枕は安眠できる方角であるといわれています。全身に溜まった悪い気を寝ている間に吸い取って、よい気を取り込める状態にしてくれるそう。メリットに合わせて枕の向きを自由に選ぼう実は北以外にも特定の方角に枕を向けて寝ることにはこんなメリットがあるといわれています。・東枕太陽が昇ってくる方角であるため、発展や成長の運気を取り込める。・西枕暮れゆく運気を吸収して、体内に落ち着いた気を蓄える。・南枕ひらめきがよくなったり勘が冴えたりする。(風水上ではよくない方角とされている)ただし、いずれも科学的に証明されているわけではないので、あくまで「気の持ちよう」程度に捉えておくのがちょうといいでしょう。自分が得たい効果に合わせて、好きな方角に頭を向けて寝てみてはいかがでしょうか?photo by pixabay
2016年03月28日わたしたち人間からすると、動物の冬眠は不思議に思えるものです。そもそも、なぜ動物は冬眠を行うのでしょうか。また同じ動物であるにもかかわらず、なぜ人間は冬眠をしないのでしょうか。今回は冬眠をテーマに、睡眠の不思議について考えてみましょう。そもそも「冬眠」って?冬眠とは恒温動物(哺乳類と鳥類)の一部が、気温が低く食料の少ない冬を乗り越えるために、活動力を極度に低下させた状態で過ごすことをいいます。恒温動物の中でも冬眠をする生き物のほとんどは哺乳類ですが、実は哺乳類の中でも冬眠をするのは約4000種のうち183種のみ。冬眠中、運動量や臓器の働きを極端に少なくすることで代謝を下げ、それによってエネルギー消費量を極限まで抑えているのだそうです。また冬眠と似たものに、爬虫類や魚類などの変温動物、昆虫や貝類などが冬の時期にそれぞれ違った方法で冬を過ごす「冬越し」があります。冬眠の方法は動物によって違う同じ冬眠でも、その方法は動物の種類によって少しずつ違っています。・シマリスの冬眠シマリスは冬が近づくと、食物を冬眠用に作った空間に貯蔵します。そして秋から翌年の春にかけて冬眠をするのですが、その間ずっと寝ているわけではなく、ときどき目を覚まして食事や排せつをするそうです。・コウモリの冬眠コウモリは秋から少しずつ一日の活動時間を減らしていき、それによって脂肪を体に蓄積しながら冬眠の準備をします。そして、たっぷりと体に脂肪を蓄えたところで冬眠に入るのですが、周期的に目を覚ましているようです。・クマの冬眠冬眠をする動物のほとんどは冬眠中に体温が2~8度くらいまで下がっているのですが、クマは冬眠中でも31~35度くらいまでしか低下しません。また冬眠中は中途覚醒をせず、食事や排せつも一切しないという特徴もあります。なぜ人間は冬眠ができない人間の体は、体温が30度以下に下がると体温調節ができなくなり、さらに20度以下になると心臓が停止してしまうので、理論的に冬眠はできません。しかしその一方で、こんな興味深い事例が世界中で話題になったことがありました。ある男性が崖から落ちて骨折したため歩けなくなり、その24日後に発見されたのですが、男性は食べ物も水も口にしていなかったにもかかわらず生存していたというものです。遭難した2日後から23日間意識不明の状態だったことと発見時の体温が22度だったこと、そして臓器のほとんどが機能を停止していたにもかかわらず、後遺症もなく回復したのです。男性はその期間を冬眠に近い状態で過ごしていたのではないかと推測されています。これを冬眠と呼べるかどうかは難しいところですが、もしかしたら人間の体は命の危険が迫った極限の状態では冬眠をすることだってできるのかもしれません。photo by pixabay
2016年03月25日これまでネムジムでは「睡眠不足」に関する情報をお伝えしてきました。その辛い睡眠不足がかつて「拷問」の手段に使われていたということを、皆さんはご存知ですか?今回は拷問というちょっと怖い切り口から、睡眠不足の恐ろしさについて考えてみましょう。睡眠不足がどれだけ辛いか知っていますか?まずは睡眠不足が与える悪影響について、改めて考えてみましょう。今まで徹夜をしたことがあるというビジネスマンの皆さん、徹夜明けの朝にご自身の心と体はどんな状態になっていましたか?実は丸1日(24時間)寝ていない人は、車の運転にたとえるなら飲酒運転をしているときと同じような状態になっているそうです。さらに2日、3日と起きたままの状態を続けていると、視界がぼやけるようになり、距離感がつかめず、集中力や記憶力が低下し、最後には幻覚まで見えるようになってしまうそう。このように寝ていない時間が長くなればなるほど、睡眠不足はその人の心身に大きな悪影響を及ぼすことが分かっているのです。「睡眠不足」を使った拷問方法それでは睡眠不足の恐ろしさが分かったところで、いよいよ睡眠不足を使った拷問法をみていきましょう。ユダの揺籃(ゆりかご)中世にヨーロッパで使われていたという拷問用の器具で、受刑者の姿勢を吊るし、意図的に眠れない状態を作りあげています。吊るされた人の下には先の尖った円錐(もしくは三角錐)が置かれていて、吊り上げては円錐の上に落とす、というのを繰り返すことで睡眠の邪魔をしたそうです。ただ、この器具はあくまで拷問用に作られたもの。もし間違って受刑者が死んでしまった場合は、刑吏が処罰されたそうです。断眠法尋問を続けたり耳元で大きな音を立て続けたりして、何日間にもわたって被験者を眠らせないようにするという拷問方法です。この「断眠法」はナチス・ドイツもしくは中国発祥といわれていますが、実は日本の警察でも昭和期まで、容疑者に自白させる方法として採用されていたそうです。さらに最近では、米中央情報局(CIA)がアルカイダのメンバーに対して尋問をしたときに用いられていたことも分かっています。古典的ではありますが、「眠らせない」というのは相手に苦痛を与えるためにとても有効な方法なのです。睡眠不足はできるだけ避けよう今回紹介したように、睡眠不足は拷問に使うことができるくらい恐ろしいものです。たとえ1日程度の徹夜であっても、その人の体にはかなり大きな負担がかかりますし、睡眠不足はその人をイライラさせ人間関係を悪化させたり、肥満や病気の原因になることもあります。仕事面においても、睡眠不足は大きなミスに繋がって損害を発生させてしまうかもしれません。そのため、どんなに忙しくても「徹夜が当たり前」という働き方はオススメできません。たとえ仕事やプライベートで忙しかったとしても、睡眠時間はできるだけ毎日確保するようにしましょう。photo by pixabay
2016年03月24日睡眠時間は健康と深く関係していると言われています。「昨日、3時間しか寝ていなくて……」などと、日本では“寝ていないアピール”をする傾向がありますが、それはもしかしたら“私は病気に近づいている”と言っていることと同じなのかもしれません。国土面積ランキング、日本の順位は?私たちが住んでいる日本の面積をご存知ですか? 正解は約38万平方キロメートル。これだけ聞いても、いまいちどのくらいの大きさなのかよくわかりませんよね。そこで世界各国と比べてみましょう。世界一の国土面積を誇るのはロシア。その面積はなんと日本の約45倍。約1,710万平方キロメートルもあります。そして2番めがカナダで日本の約26倍の約998万平方キロメートル、3番めのアメリカは日本の約25倍の約963万平方キロメートルとあります。ちなみに、日本は世界の国土面積ランキングでは61番目なのだそう。世界には大きな国がたくさんあるのです。アメリカで最も眠らない州は?国土面積が大きい国は、同じ国内でも地域によって人々の暮らしにさまざまな違いが生まれます。そのひとつが睡眠時間。日本の約25倍の面積を誇るアメリカは、50の州と連邦区で構成されていますが、睡眠時間が短いのはどこだと思いますか?正解はジョージア州。ジョージアと聞いてコカ・コーラ社のコーヒーを思い浮かべる人もいるでしょう。そう、ジョージア州はコカ・コーラの本社がある場所です。ほかにもCNNやデルタ航空の本社があり、アメリカ南部の経済の中心地でもあります。ビジネスマンが多いということもあり、睡眠時間は少ないのかもしれません。睡眠は健康とも直結していて、5時間未満の睡眠は病気のリスクを高めると言われているので、今後は各州の睡眠時間と病気に関するデータも出てくるかもしれません。日本とアメリカに共通点?一方、アメリカで睡眠時間が長い州はニューハンプシャー州、アイダホ州、バーモント州、モンタナ州、オレゴン州などで、山岳地帯や農業地帯が上位を占めるという結果だったそうです。日本国内の調査では秋田県や青森県、高知県などで、こちらも東京都や大阪府などの大都市が入っていないところを見ると、国は違えど、地域と住んでいる人たちの共通点が見えてくるような気がしませんか。現在、日本では「地方移住」がひとつのブームになりつつありますが、ゆったりした暮らし、たっぷり眠って健康的な生活を送ろうとしている人が増えている証拠なのかもしれません。みなさんも一度、睡眠時間を見直してみてはいかがでしょうか。photo by acworks
2016年03月22日「いつまでも若々しく元気でいたい」とは誰もが思うことではないでしょうか。でも、加齢には敵わないもので、少しずつからだのいたるところにガタがきてしまいます。男性器もそのひとつ。今回は、EDと睡眠の関係を調べてみました。EDってどんな症状?男性のみなさん、夜のほうはお元気ですか? ちょっと卑猥な話からはじまって恐縮ですが、これもちゃんと睡眠と関連のあることなのです。しかも深く。ED(Erectile Dysfunction、勃起不全)とは、男性器が「十分な勃起が得られないか、または維持できないため、満足な性行為ができない」状態を指します。EDとひと口に言っても、そのタイプはさまざま。心因性ED(精神的なストレスによるもの)、器質性ED(血管や神経の障害によるもの)、薬剤性ED(薬の副作用によるもの)など。じつはED患者は多く、日本人の3~4人に1人がEDで悩んでいるとも言われています。男性にとっては、誰もが他人事ではない疾患なのです。睡眠不足で男性ホルモンが出なくなる?そろそろ本題のEDと睡眠の関係に入ります。結論からいうと、慢性的な睡眠不足の状態がEDのリスクを高めるのだそうです。これは突拍子もない話ではなく、医学界では誰もが知る「当たり前」のこと。理由は性欲と関連する男性ホルモン・テストステロンが深夜から明け方にかけての睡眠中に最も分泌されるからだそうです。つまり、睡眠をとらないと男性ホルモンが出ないので、男性器も元気がなくなってしまうということなのです。それに伴って、睡眠障害もEDと関連が深いので注意が必要です。特に、睡眠時無呼吸症候群はEDのリスクが高いと言われているので、男性のみなさんは気をつけましょう。男性にダブルパンチ男性ホルモンに加えて、もうひとつ、EDと関連のあるホルモンがあります。それはストレスホルモンと呼ばれるコルチゾール。このホルモンが過剰に分泌されると血管が収縮して、男性器の元気がなくなると言われています。コルチゾールはストレスを感じたときに大量に分泌されるホルモンです。私たち人間にとって、「眠れない」というストレスは並大抵のものではありません。そのため、睡眠不足が続けばコルチゾールが大量に分泌され、EDへの道ができあがってしまうというわけなのです。まとめると、睡眠不足は男性ホルモンとストレスホルモンのダブルパンチでEDに直結する可能性があるということ。男性のみなさん、しっかり日々の睡眠を見なおしてみましょう。photo by きなこもち
2016年03月22日みなさんは寝る前に寝室の暖房を入れますか? いつも部屋をしっかり暖めてから寝る人のなかには、寝つきが悪いなと感じている人もいるんじゃないでしょうか。今回は寝室の室温と睡眠の質に関する話題です。熟睡したい人はぜひチェックしてください。光が睡眠を妨げる私たちの睡眠を妨げる原因にはさまざまなものがあります。そのひとつが寝室のライト。自然界では日中に最も多くの光(太陽光)を浴び、夜になるにつれて、だんだん浴びる光が減っていきます。それに連動するように、本来、私たちの体も目から入ってくる光の量が減るにつれて、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの分泌量が増え、眠くなるようにできているそうです。ところが、現代では夜になっても室内には煌々とライトがつき、身の回りにはスマホやゲーム、パソコン、テレビと光を放つものがあふれています。これが自然の眠りのメカニズムを破壊し、夜になってもメラトニンの分泌量が増えずに眠れなくなるという悩みにつながっているのです。室温が睡眠の質と関係していた!寝室の光以上に睡眠の質に大きな影響を及ぼすものがあると言われています。それは「室温」です。みなさんは、冷えた部屋で凍えながら寝るのは嫌だからと、暖房で部屋をしっかり暖めてから寝ていませんか?それがもしかすると逆効果で、熟睡を妨げている原因かもしれません。寝室の最適な室温は16~18度という研究結果もあるそうです。これは相当低い温度ですよね。冷えた部屋のほうが熟睡できる理由は眠りのメカニズムと関連しています。私たちが眠りに落ちるときは体温が低下するので、室温が下がると体温も下がりやすくなり寝つきがよくなるという原理なんだそう。寝床内気象って?「寝床内気象」という言葉があります。「しんしょうないきしょう」と呼ぶこの言葉は、寝具の中の温度や湿度のことを指していて、睡眠に大きく関わっているそうです。目安として覚えておいていただきたいのが、理想の寝床内気象は「温度33±1℃、湿度50±5%」と考えられていること。これは室温ではなく、寝具内の温度という点にご注意ください。数値だけ知ってもわかりにくいと思うので、もう少し具体的な目安も記載しておきます。室温10℃前後であれば羽毛掛け布団+毛布、20℃前後であれば真綿掛け布団でこのぐらいになるそうです。ただ、これはあくまで“目安”なので、無理をしないで、寒いと思ったら、しっかり布団をかけてくださいね!photo by KJIYU
2016年03月18日お昼休みになって会議室に向かう。通称・お弁当ルーム。お弁当を持参してきた人やコンビニなどで買ってきた人に対して、ランチタイムだけ解放されているのだ。自分のデスクで食べることも出来るが、フロアに於ける暗黙のルールでしないことになっている。たぶん過去に誰かがパソコンにカップ麺をぶちまけたんじゃないかと想像している。ペットボトルのお茶とお手製のお弁当を持って席に着く。会議室の大きな机の真ん中あたりがいつの間にか私の指定席になっている。いそいそと中身の分かっているお弁当の蓋を開ける。今朝の気分で世界一有名なビーグル犬をかたどったご飯から、耳の部分の海苔がずれていて少しへこんだ。「わあ!水川さんのお弁当、可愛い~!!」女性特有の少し鼻にかかった高い声が隣からかけられる。お弁当仲間の古賀さんだ。古賀さんは今日もコンビニのチキンサラダと自宅から持ってきた雑穀おにぎりを食べている。「すごぉい!自分で作ったんですか?」古賀さんと一緒にご飯を食べていた松岡さんも、私のお弁当箱を覗き込んできた。松岡さんのお弁当箱はこちらが不安になるくらい小さい。「うん。なんとなくキャラ弁の気分で…耳がずれちゃったけど」照れ笑いを浮かべながら二人によく見えるようお弁当を傾ける。こんなことならゆで卵も飾り切りにすれば良かった。そんな時間も気力もないけど。「水川さんって器用っすよねー」しばらくビーグル犬を見ていた古賀さんが感心したように言った。私は首をかしげるしか出来ない。「分かるー。まめっていうか、ね」松岡さんと古賀さんがきゃっきゃと褒めてくるのを、曖昧に笑って受け流す。二人は構わず続けた。「お弁当だけじゃなくって、普段もそうじゃないですかー」「なんか、ちゃんと見ててくれてるっていうか…」「私みたいな下っ端にもいつも「分からないことない?」て聞いてくれるしぃ」「添付されてるグラフもいつも超キレイだし」「魔法使いみたいなんすよ」「そうそう、いつも先を先をって、ね」「本当にまめっすよねぇ」「まめって褒め言葉かな?」「じゃ、なんて言うの?」「気が利く、とか?」「それ、ちょっと上から目線じゃね?」二人の会話が私から移った後も、私はぼおっとビーグル犬を見つめていた。私は特に意識もせずやっていたことが魔法のように見えていたことが恥ずかしくもあったし、素直に嬉しくもあった。30才を過ぎると他人から褒められることが皆無だ。やって当たり前で、出来なければ責められる。とはいえ、私は他人を責める気にはなれない。他人の出来を期待して自分の計画に組み込むから混乱する。自分が出来ることが他人も出来るとは限らない。そして自分が知らないことは他人も知らないと思っていた方が親切になれる。半分に切ったプチトマトを咀嚼して、ソテーしたササミに箸をつける。「ああ、そうか」ぽとりとこぼした言葉はあまりに小さくて私自身の耳にも届かなかった。だが、私はにんまりと自分の口角が上がるのを感じていた。ずれたビーグル犬の耳も可愛いじゃないか。早めにお昼を切り上げた。トイレで歯磨きをし、メイクを直す。今日は至って普通の通常通りのメイクだった。いつもの手順でいつものメイク。それなのにいつもより仕上げのチークが入れやすかった。自分のデスクに戻る。引き出しをあけて、お徳用の小分けにされたチョコレートを2つ取り出す。ビターとストロベリーだった。それといつも飲んでいるティーバッグを1つ。コピー機の脇「再利用」と書かれた箱から薄いグリーンの用紙を1枚。小さな蓋なしの封筒を作って、チョコとティーバッグを入れた。いつか退職した女性社員がくれたハート型の大きめの付箋にメッセージを書く。こんなことがなんになる?と思う。何も変わらないか悪化するかもしれない。こんなことをしても隙のないアイラインも腕まくりしたシャツもタイトスカートも苦手なままだろうし、リバティ柄のマグカップを買おうとも思わないだろう。それでもやってみたいのだ。小さなチョコレート詰め合わせを、まだランチから戻っていない美月のデスクに置いた。美月が戻ってくるまで何度も回収しようとした。その度に私は古賀さんと松岡さんの会話と、太田さんのにっこりを思い返した。午後になっても美月からのリアクションはなかった。けれど彼女が誰かに八つ当たりすることもなかった。午後3時をまわり、ウォーターサーバーからお湯を入れるためにマイボトルを持って席を立つ。朝よりも疲れていた。仕事だけに集中すればいいものを、私は余計なことをしでかしたのだ。お湯を注ぎながらため息をつく。マイボトルをデスクに置くと、ハート型の付箋がパソコンのキーボードに貼り付けてあるのに気がついた。美月に突き返された!心臓がひゅっと小さくなった。ああ、それならチョコと紅茶も返してくれればいいのに。だがよく見ると、小さな付箋が貼り付けられていた。書類の脇につけるようなよくある付箋だ。そこには右上がりの走り書きみたいな文字で「ごめん。ありがとう。みづき」と書いてあった。美月の方を向くと、絶対にこちらは見ませんというオーラを醸し出して、眉間にしわを寄せてパソコンを睨んでいた。私は初めて美月に勝った気がした。「第二話『多面的トレード』(前編)」に続く「第一話『チョコレートの魔法』(前編)」に戻る
2016年03月18日女性の社会進出によって、“多忙な女性”が急増しています。それに伴い、睡眠で悩みを抱える女性も増えているそう。今回は、そんな忙しい女性と睡眠、そして美容にまつわるプロジェクトを紹介したいと思います。乃木坂46が睡眠プロジェクトを始動!?先日、大人気アイドルグループの乃木坂46が原宿で“新プロジェクト”の記者会見を行いました。登壇したのは、生田絵梨花、伊藤万理華、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、若月佑美の6人。気になるプロジェクトの内容は、「エアウィーヴの睡眠がアクティブ女子の“美”を創る」をテーマに女性の睡眠と美の関係を検証しようというもの。ここで言う“アクティブ女子”とは、乃木坂46のような芸能人だけでなく、看護師やキャビンアテンダント、美容師など、不規則な生活リズムで働いている女性のことなのだそうです。実際に76人のアクティブ女子が選出され、2か月間の期限つきで検証がスタートしたそうです。面白そうなプロジェクトではないでしょうか。“美容”睡眠研究プロジェクトこれは寝具メーカーのエアウィーヴと乃木坂46によるコラボプロジェクトで、正式名称は「“美容”睡眠研究プロジェクト」というそうです。エアウィーヴの寝具を使って、アクティブ女子に2か月間生活してもらうことで、睡眠の質の改善や、ダイエット効果、美肌効果を実証するという狙いがあるのだとか。エアウィーヴのマットレスは「素材の9割以上が空気」という独自構造で、その評価は高く、JALの国際線ファーストクラスや有名旅館の加賀屋などで使われている実績があるそうです。製品ラインナップなどは公式ホームページで確認できるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。睡眠は最高の化粧水美容界では「睡眠は最高の化粧水」という言葉もあるほど、美しくなるためには睡眠が欠かせないものとして認識されています。睡眠が美容に効果的な理由は、睡眠中に分泌されるホルモンにあります。肌の修復や再生をしてくれる成長ホルモンはぐっすり眠っているときに大量に分泌されることが知られています。逆に言えば、睡眠をとらないと、日中に紫外線などでダメージを受けた肌が回復できないということです。化粧水をどんなに塗っても、体の中から修復・再生をしていかなければ肌はきれいにならないそうです。美容を気にする女性の方は、今回のプロジェクトの動向を横目で見つつ、ご自身も睡眠をたっぷりとって、美肌を手に入れてくださいね!photo by pixabay
2016年03月17日普段使っている枕じゃないと眠れないから、出張のときも枕を持っていくという方がいるほど、安眠と枕は切っても切れない関係にあります。今回は、ちょっと珍しい檜の枕と、フィットしていない枕が出すサインについて紹介します。枕を複数個持つ時代みなさんは枕をいくつ持っていますか? 「え、そんなの1個に決まってるじゃん」と思った方は、まわりの人に聞いてみてください。現在、2個、3個と複数の枕を使って眠る方が増えているそうです。その理由は、枕が睡眠の質を大きく左右するから。旅行先や出張先のホテルの枕が合わずに眠れなかった経験がある方も多いと思います。これは1日または数日間我慢すればいいだけですが、日頃使っている枕が“じつは合っていなかった”としたらどうでしょうか? 慢性的に睡眠不足に陥っている可能性もあるのではないでしょうか。実際に、枕を替えてみたら、急激に睡眠の質が変わったという人がいるのです。檜の枕は安眠枕?最近はさまざまなタイプの枕が売られていますが、珍しいものでは檜の木材を削って細かくしたものを中に入れた枕があるそうです。これが非常に安眠できるとの噂を聞きました。価格は数千円するのですが、枕からは檜の良い香りがするうえ、中の木材は角を丸く削っているので適度なフィット感もあるのだそうです。どんなものか一度使ってみたくなりませんか。ただ、枕は中に使われる素材もさることながら、「高さ」が何よりも重要と言われているので、これから枕選びをする方はこの点をよく覚えておいてください。高さが5ミリ違うだけで、寝心地がまった違うそうです。合わない枕はサインを出す「今の枕が“安眠枕”なのかわからない」という方は、朝起きたときに次の点をチェックしてみてください。当てはまるものがあったら、「合っていない」のかもしれません。・枕の中央部分だけへこんでいる。・枕の下に手を入れていた。・枕を使っていなかった。・枕の中央からずれていた。これらが合っていない枕のサインと言われています。ジャストフィットしている枕であれば、頭がずれたりせずに、ちゃんと中央部分を使って眠っているはずです。起床時にずれているのは、フィットする場所を求めて、何度も寝返りをうった証拠なのだとか。肩こりがある、頭痛がする、というのもサインのようなので、チェックしてみてください。photo by pixabay
2016年03月16日日本人は世界的に見て睡眠不足といわれています。でも、これは日本に限ったことではなく、ほかにも睡眠不足が問題になっている国はあります。その原因のひとつは文明の発達なのだとか。私たちはどのように健康的な生活を守ればよいのでしょうか?実行すべき7つの適切な健康習慣とは「7つの適切な健康習慣」というものを知っていますか。以下の7つを実行している80歳の人の健康は、1つも実行していない20歳の健康と同じ度合いなのだそうです。①適正な睡眠時間(7〜8時間)をとる、②喫煙をしない、③適正体重を維持する、④過度の飲酒をしない、⑤定期的に運動をする、⑥朝食を毎日食べる、⑦間食をしない。みなさんはいくつ実行していますか?数が少ない方、また1つも実行していない方は、今からでも遅くありません。適切な健康習慣を少しずつ増やしていくことで、何歳になっても健康な体を手に入れましょう。アメリカでは3人に1人が睡眠不足「7つの適切な健康習慣」のなかでも①の適切な睡眠時間がとれていないという方は多いのではないでしょうか。日本人は女性が世界一、男性が世界で2番目に平均睡眠時間が短いといわれています。日本だけでなく、最近ではアメリカでも睡眠不足が問題になっていて、今年2月に発表された米疾病対策センターの調査結果によると、アメリカ人の3人に1人以上が睡眠不足の状態にあるそうです。その原因としては、日本でも同じことがいわれていますが、スマホやパソコン、テレビに依存していることが挙げられているのだとか。便利さ、快楽と引き換えに、私たちはこれまでの健康的なライフスタイルを失っているのかもしれませんね。寝室をキレイにすればよく眠れる?スマホやパソコンの利用を制限すること以外に、睡眠不足を解消するための方法を紹介します。誰でも簡単にできる方法は、「寝室をキレイにすること」です。「そんなことで睡眠不足が解消するの?」と思いますよね。これにはちゃんと理由があるんです。部屋が汚いと無意識のうちに圧迫感を覚えて、呼吸が浅くなり、睡眠の質が低くなるといわれています。逆にいえば、寝室をキレイに保つだけで、質の高い睡眠を得られる可能性があるということ。こんな簡単なことで健康的な生活が送れるんだったら、やらない手はありませんよね。睡眠不足で悩んでいる方は、まずは「できること」から1つずつ始めてみることをおすすめします。photo by acworks
2016年03月15日現在は、女性が家庭を守る役割にとどまらず、積極的に社会へと進出し、活躍の場を広げている時代です。それは素晴らしいことですが、健康面をデータから見てみると、“見直し”が必要といえるかもしれません。世界で最も睡眠時間が短い日本人女性日本人女性は、世界で一番「睡眠不足」の状態にあるといわれています。2014年に行われた経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本人女性の平均睡眠時間は7時間36分。「意外と寝ている」と思うかもしれませんが、他国を見てみると、ほとんどの国が8時間台で、一番長い南アフリカに至っては9時間30分になっています。その差は約2時間。南アフリカの女性が日本に来たら、日本人女性のあまりの睡眠時間の短さに驚くかもしれませんね。ちなみに日本人男性は7時間41分で、ノルウェーに次ぐ2番目の短さになっています(ノルウェーの男性は7時間40分、女性は8時間12分)。睡眠不足の日本人女性にトリプルパンチ睡眠時間が不足すると、免疫力が低下し、病気になりやすいといわれています。睡眠不足に加えて、40~50代の日本人女性はダブルパンチ、トリプルパンチのダメージを受けている可能性があります。そのひとつは更年期です。更年期になると免疫力が低下することによって、乳がんなどの女性特有の病気や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなるそうです。さらに、閉経以降は骨密度が低下するといわれています。それによって骨粗しょう症や骨折のリスクも高まります。これらのダメージがあるということを、女性は知っておくべきです。女性が活躍する社会の実現が叫ばれていますが、活躍の場が与えられるのと同等に、ケアも重視していく必要があるでしょう。女性ホルモンの分泌をアップする睡眠前の心がけ20~30代の女性で、生理不順などで悩んでいる人は、女性ホルモンの分泌を活発化させるために睡眠の質を高めるある方法を取り入れてみてください。方法はとてもシンプルで、生活スタイルを整えることです。「お風呂にゆっくり浸かり、体を芯まで温めてから眠ること」「胃腸を休めるために、食事は就寝直前にしないこと」「夜に激しい運動はしないこと」。これらを守るだけで睡眠の質はグッと上がります。たったこれだけのことですが、忙しい現代女性はなかなか守れないものです。終電で帰ってきてお風呂に入らずに寝てしまったり、遅くまでお酒を飲んでしまったり……。それを否定するつもりは毛頭ありませんが、せめて週に何日かはこの生活スタイルを取り入れてみてください。photo by pixabay
2016年03月14日適切な睡眠時間は人によって違うので「自分が睡眠不足かどうか」という判断には悩ましいところがあります。そこで今回は逆説的に、睡眠不足で起こりうる症状を紹介します。当てはまる人は、慢性的な睡眠不足の可能性があるかも!?睡眠不足で免疫が弱まる睡眠不足は心身に影響を及ぼします。ひとつは、慢性的な睡眠不足が続くと風邪などの病気になりやすくなるということ。その理由は免疫力にあります。私たちはしっかりと眠ることで免疫機能が働き、日中に体内に入ったウイルスなどを退治することができます。ところが、睡眠不足の状態で免疫力が低下するとウイルスをやっつけることができません。結果的に、ウイルスが免疫に勝ち、私たちの体は病気になってしまうというわけです。「最近、風邪をひきやすくなった」という人は睡眠を見直してみてはいかがでしょうか。「睡眠が免疫をつくる」を合言葉に、大人も子どももウイルスに負けない体をつくりあげましょう!仕事中の眠気がミスを呼ぶ睡眠不足の影響は免疫力低下だけではありません。仕事中に眠気を感じて、ミスをたくさんしてしまったという経験が誰でも一度はあるのではないでしょうか。これは睡眠不足によって脳の意思決定能力が著しく低下しているからです。海外の研究によると、「睡眠不足の状態で事情聴取を受けると誤った自白をする可能性がある」のだそうです。それだけ脳は回転していないということ。そんな状態でミスの許されない仕事をしたら結果がどうなるか――言うまでもありませんよね。翌日に大切な仕事が控えている方は、グッスリ、しっかり眠ってから臨むようにしましょう!遺伝子にも影響が?たかが睡眠不足と軽く見てはいけません。慢性的な睡眠不足の状態が続くと、遺伝子にも影響が出る可能性があるという説があります。海外の研究によると、被験者に1週間以上、睡眠不足でいてもらったところ、遺伝子には何らかの影響が見られたそうです。つまり、自分自身だけでなく、子孫にも影響をもたらす可能性があるということ。これを聞いたら、睡眠不足を放っておくわけにはいきませんよね。自分だけの問題ではありませんから。逆に考えれば、しっかり睡眠をとれば、免疫力も高まり、仕事もミスが減り、遺伝子にも影響がでないと良いことばかり。今日からたっぷり眠る生活をしましょう!photo by pixabay
2016年03月11日「あなたは実は遠隔モニタリングされている」と言われたら怖いですよね。でも、そんな時代がやってくるかもしれません! 今回、紹介するのは睡眠を遠隔モニタリングするシステムです。なぜ、そんなものが必要なのでしょうか?日本人の6割が睡眠不足「日本人は真面目で働き者」、世界ではそのようなイメージがあるという話をよく聞きませんか。それはその通りだと思いますが、働く時間に比例して効率も上がるかと聞かれると、答えは「?」かもしれません。というのは、ある調査で日本人の約6割が慢性的な睡眠不足の状態で仕事に支障が出ているというデータがあるからです。つまり、過半数の人が寝不足でボケーッとした頭で仕事をしているというわけです。非効率な状態で長時間働くのがいいのか、それとも頭がフル回転の状態で短時間働くほうがいいのか、それは定かではありませんが、“日本人の働き方”を見直す必要はあるのかもしれませんね。社員の健康を管理する時代何でもコンピュータで管理できる現在は、社員の健康と睡眠もクラウドを使って管理するシステムがあるそうです。自分が管理されていると思うとちょっと怖いですが……。スリープスキャン「SL-511」という睡眠計はマット型のセンサーになっていて、その上で眠るだけで睡眠データを計測・記録して、管理者はその記録を遠隔から管理することができるというもの。まさに時代を感じる代物ですが、冒頭で紹介したように「約6割が睡眠不足で仕事に支障をきたしている」と考えると、経営者が社員の健康管理に真剣に取り組むのは、経営の一部とも言えるかもしれません。今後、導入企業は増えていくのかもしれません。生活にメリハリを!「会社に睡眠まで管理されたくない!」という人は、質の高い睡眠で、かつ睡眠時間をしっかりとって、効率のよい仕事をしていることをアピールしましょう。質の高い睡眠を得る方法はいくつかありますが、今回はふたつご紹介します。ひとつは、夕食は就寝2時間前までに済ませること。食べ物が胃に残っている状態で寝ると、消化器官は休めないので熟睡を得られません。もうひとつは、アルコールを飲み過ぎないことです。飲むなら適量で。アルコールを飲み過ぎると、中途覚醒が増えたり、睡眠の質が下がるという報告があります。毎日しっかり寝て、働くときは働く、遊ぶときは遊ぶと、メリハリをつけた生活をしましょう!photo by pixabay
2016年03月10日一度は大きなログハウスに住んでみたいと思いますよね。ロッジ風の家で、暖炉で暖まりながらお酒を飲むなんて最高に気分がよいでしょうね。今回紹介するのは、木でできた家が睡眠にいい影響をもたらすというお話です。アロマで質のいい睡眠を!寝る前に好きな香りのアロマをたく人も多いのではないでしょうか。アロマには正しく利用することで、寝つきがよくなる、睡眠の質が上がるといった効果が期待できます。ここで「正しく利用」と書いたのにはわけがあります。それは、アロマと一言で行っても“鎮静作用”のあるものと、“覚醒作用”のあるものがあるからです。鎮静作用のあるアロマをたけばいい眠りに誘われる可能性があります。ラベンダーや沈香、サンダルウッドなどがその代表格でしょう。一方で、覚醒作用のあるアロマを焚くと目が覚めてしまうので注意が必要です。ジャスミンやシナモンなどがそれに当たるので、就寝前の使用は控えたほうがよいでしょう。“木”が安眠へ導く?アロマではありませんが、木でできた家に住むと睡眠の質が高まるという説もあります。特に、天然乾燥の無垢材(合板や集成材ではなく、切り出したもの)はその効果が高いのだとか。無垢材は室内の湿度を調整する作用が高く、さらに良質な木の香りが空間を満たすので、睡眠によい影響を及ぼすのではないかと考えられています。最近は、都心から地方へ移住する人たちが増えているようですが、そのときに“木の家”を住まいの候補に入れてみると、グッスリ快眠生活を手に入れられるかもしれませんね。ただ、天然乾燥の無垢材は他の木材と比べると高価なので、財布と相談が必要になると思いますが…。アロマバスも効果あり?アロマをたいているけどどうも眠れないという方は、「アロマバス」を試してみるとよいかも。これは室内でアロマをたくのではなく、お風呂のお湯にエッセンシャルオイルを入れるというもの。方法は簡単。お風呂にお湯をためて、エッセンシャルオイルを適量たらして入るだけ。量は調整が必要ですが、3~4滴で十分でしょう。入れすぎると肌に刺激になることもあるので注意しましょう。このときに使うオイルは、当然ながら“鎮静作用”のあるものを選びます。どれが自分の好みに合うか、よく眠れるかなど、チェックしながら最適なものを探してみることをおすすめします。photo by acworks
2016年03月09日しゃがんでウォーターサーバーからマイボトルにお湯を注ぐ。まだ昼前だというのに私は酷く疲れていた。七分目まで注がれたお湯にティーバッグを放り込み、蓋をする。よっこいしょ、と立ち上がると、視界の端に入り込んだ明るい栗毛。心臓が跳ねた。悪い意味で。「お待たせしました」私はその栗毛の持ち主に愛想笑いを浮かべながら、ウォーターサーバーの前を開ける。見慣れた眉間のしわが今日はより一層深く見える。ナチュラルに見えて隙のないアイラインが私は苦手でたまらない。アイラインだけじゃない。緩くカールした髪も腕まくりしたシャツもタイトなスカートも本当に苦手だ。欲しいと思っていたリバティ柄のマグカップも苦手になった。彼女の、畑中美月の存在そのものが私は苦手なのだ。マイボトルをデスクに置いて、ひっそりとため息をつく。水川千陽と自分の名前が書かれたカードーキー兼名札が、胸の前でぽんぽんと揺れる。私にはそれが酷く疎ましいものに見えて、ギュッと胸に押し当てた。この名札を捨ててしまえたら、美月と二度と会わずに済む。けれどそれをしないのは、美月のせいで仕事を辞めるのが癪に障るからだと私は分かっている。美月に負けた気がする。私は一見価値のない対抗心が、私自身を水川千陽たらしめていると知っている。美月は私と同い年で、同じチームで働いている。繋がりといえばそれだけだった。例えクラスメイトであったとしても、会話はおろか挨拶さえ満足に交わさないほどタイプが違う。それが、両手で足りる人数のプロジェクトチームに押し込められたのだから、ウマの合わない人間がいるのも致し方のないことだ。表面上はうまくやっていると思う。何も知らない男性社員に「いいコンビだね」と言われたこともある。その男性社員は私の心の中で抹殺されたが。美月は美人で気が強く、仕事が出来る。何でも勝ち負けで考える所謂「マウンティング女子」だ。そして言葉がきつい。私が先生だったなら、他に言い方があるでしょ、と指導したに違いない。事実、他の女性社員がお昼休みに愚痴っているのを幾度も耳にした。何一つ美月に勝てない私は、その愚痴に賛同しながらも「そうね」としか言えなかった記憶がある。その気の強い美月に、私は先ほどお説教を食らったのである。お説教?違う、あれは八つ当たりだ。プレゼンの資料が揃っていないだのデータが足りないだの、挙げ句「察しが悪い」と有り難い称号までいただいた。私は反論しなかった。事前に依頼されたデータは全て提出したし、見やすいように加工までした。どうやら彼女はその先の踏み込んだデータが欲しかったらしい。秘書でもない私が、美月の仕事内容や状況まで把握するのは無理だし、無意味だ。私には私の担当があり、その範囲内であれば手伝いもしよう。あくまで手伝いだ。私に全うすべき仕事がある限り、それをおろそかにすることは出来ない。誰だってそうだろう。私はティーバッグを捨てて、ゴクリと紅茶を飲み込んだ。いつもより苦々しく感じるのは、今も美月が八つ当たりの嵐をまき散らしているからに違いない。あーあ、あの女の子、太田さん、だっけ?まだ派遣されて1週間経ってないのに。どうしてまだ出来ないのって、そりゃ教わってないからだろ。美月の機関銃というよりは散弾銃のような言葉に耐えている太田さん(仮)が気の毒で仕方ない。あんまり追い詰めると明日から来なくなるぞ。うちらより10才も若いんだから。私は引き出しをあけて、お徳用の袋に入った小分けのチョコレートを1つ取り出した。ミルクチョコレートだった。猫のイラストが描かれた付箋にメッセージを書いて、チョコに貼り付け、少し離れた太田さん(仮)とやらのデスクに置く。まだ支給されたパソコンと筆記用具しか置かれていないデスクが、寂しげで不安そうに見えた。私がFAXを受け取って自席に戻ると、太田さん(仮)が美月の嵐から解放されたところだった。自分の席に置かれた小さなチョコを手にきょろきょろと辺りを見回している。私はにっこり笑って小さく手を振った。太田さん(仮)は疲れた笑顔を見せて、会釈した。数分後、私の社内メールに太田さん(仮)からメールが届いた。『水川さんチョコ、ありがとうございました。メッセージもとても嬉しかったです。太田』どうやら太田さんで合っていたようだ。パソコン画面から目を上げると、太田さんと目が合った。今度はにこっと笑ってくれた。いい子じゃないか。美月は同じ島のデスクでまだ眉間にしわを寄せている。違うな、彼女はデフォルトで眉間にしわが寄っているのだ。目が悪いのか不機嫌なのか、もっと別の理由があるのかもしれないが、憶測に過ぎない。そして尋ねる義理もない。「第一話『チョコレートの魔法』(後編)」に続く
2016年03月08日睡眠障害と聞くと、つい大人がなるものと思いがちですが、実は子どもも大人と同様に、睡眠障害になると言われています。 今回はその代表格でもある「夜驚症(やきょうしょう)」に着目し、それを抑える最新デバイスなども含めて紹介していきます。子どもの睡眠障害「夜驚症」とは?子どもに見られる睡眠障害のひとつに、「夜驚症」があります。これは睡眠中に突然目を覚まして泣きわめく、立ち上がって大声を発するなどの症状が見られるもの。夜驚症の発作が見られる前には、発汗や呼吸の乱れなど、自律神経関連の症状が現れることが一般的です。3~7歳ごろに最も多く発症するといわれています。夜驚症の特徴は、翌朝になると子どもは覚えていないことが多いという点。それは、深い睡眠であるノンレム睡眠のときに発作が起きているためと考えられています。発症から半年以内には発作が消えることがほとんどですが、心配な場合には早めに医師に相談するようにしましょう。夜驚症を防ぐデバイスがある?最近アップデートされた子どもの夜驚症を防ぐデバイスに「Sleep Guardian」があります。仕組みは子どもの布団の下に置き、発作兆候があった場合にのみ振動が起こって、不健康な睡眠サイクルを中断するというもの。それによって、夜驚症を未然に防ぐことができるといわれています。つまり、このデバイスは子どもの睡眠パターンを長時間追跡し、睡眠の状態を見守ってくれるというわけです。このデバイスを使ったことで、夜驚症の発作が2割程度にまで抑えられた子どももいるそうです。アメリカの製品なので、現在は英語版しか出ていないようですが、気になる方は「Sleep Guardian」で検索してみてくださいね。原因は精神的ストレス?病院での夜驚症の診察は、大半の場合は保護者である両親から発作時の症状や普段の生活などについて問診することで済むそうです。ただ、てんかんが疑われる場合は脳波測定を実施する病院もあります。夜驚症の原因はまだ明らかにされていませんが、日中に怖いテレビを見た、幼稚園で友達から嫌なことをされたなどがあると、それが刺激となって夜驚症を引き起こすことがあるそうです。保護者の方は心配になると思いますが、冒頭でも書いた通り、時間がたてば治ることがほとんどなので、過度な心配をせずに温かく見守ってあげるとよいかもしれませんね。photo by acworks
2016年03月07日ダイエットをしている人で食事と運動に気を使っている人はたくさんいますが、睡眠に着目している人は少ないですよね。でも、睡眠と体脂肪には深~い関係があるんです。それがダイエットを成功させるヒントになるかも?高脂肪の食事は睡眠に悪影響?脂っこい料理っておいしいですよね。焼肉、とんこつラーメン、ハンバーガーにポテトチップス…。1日1回は高脂肪の食事をとらなければ気が済まないという人も、いるのではないでしょうか。でも、快眠を得るためには高脂肪の食事をとりすぎることはよくないそうです。それを証明する、アメリカで行われたマウスを使った実験があります。マウスを2つのグループに分け、片方はだんだんとエサの脂肪分を減らしていき、もう一方は逆に脂肪分を増やしていくというもの。すると、後者のほうが睡眠時間が減る、睡眠途中で覚醒するなどの症状が見られたそうです。体内時計が原因?この結果が人間にもそのまま当てはまるかというと、現時点ではそうは言い切れず、まだ研究中のようです。でも、なぜマウスに高脂肪のエサを与えたら睡眠に悪影響が出たのでしょうか?その原因は、体内時計とインスリンの関係にあると考えられています。インスリンはブドウ糖の臓器への取り込みに関連するホルモンで、食後に多く分泌されていて、体内時計のちょうせいにも重要な役割を担っているホルモンです。それが高脂肪の食事を与えられることによって、インスリンが多く分泌されてしまい、体内時計が狂う=睡眠に悪影響が出ると考えられているのです。睡眠ダイエットは本当にできる?人間の場合も睡眠と体脂肪との間に関係があることがわかっています。それは、質の高い睡眠は中性脂肪を減らすということ。なんと、しっかりと眠るだけでダイエットができてしまう可能性があるんです。私たちが眠っている間には、成長ホルモンが分泌されています。この成長ホルモンには「脂肪を分解する作用」があるので、睡眠と脂肪の減少に関係があるというわけです。ある調査では、女性で中世脂肪が最も少なかったのはしっかり6~8時間睡眠をとっていた人たちだったことがわかっています。みなさんの睡眠時間は足りていますか?「ダイエットをしても痩せない…」と悩んでいる人は、食事内容と同じぐらい睡眠に注意してみるとよいかもしれませんね。photo by pixabay
2016年03月07日日本の高齢化は加速の一途をたどっています。増える高齢者、減っていく新生児。根本的な改革が必要であると同時に、激増する高齢者のケアも忘れてはなりません。今回は大切なケアのひとつである睡眠にスポットを当てます。日本は“超”高齢社会現在、ひとり暮らしの高齢者数は年々増加傾向にあります。内閣府が発表している調査結果によると、65歳以上のひとり暮らしは1980年で約88万人、2000年で約303万人、現在は推定約600万人で、2035年には約762万人にまで増えるといわれています。35年間で7倍弱、55年間で約8.5倍にまで膨れ上がる数値が、日本が“超”高齢社会であることを如実に表しています。それに伴い、孤独死や彼らからのSOSが周囲に届かないことなどが社会問題として取り上げられることも増えました。最近では、高齢者を見守るサービスなど地域ぐるみで対策を取っている自治体も現れています。今後どのようにケアをしていくかが、日本が抱える大きな課題であることに間違いありません。自分では気付かない睡眠障害睡眠に関する問題も、この“超”高齢社会と関係があります。高齢になると睡眠の質が低下するので、不眠で悩む人や睡眠障害で苦しむ人が増えるといわれているのです。でも、ひとり暮らしの場合は「自分が睡眠障害である」と気付かないこともあります。たとえば、「睡眠時無呼吸症候群」という夜中に呼吸が一時的に停止する睡眠障害は、自分では気付きにくいといわれています。朝起きたときに熟睡感がなかったり、疲れていたりしても、まったく眠れなかったわけではない場合、まさか睡眠中に呼吸が止まっているなんて、考えないのが普通かもしれません。ひとり暮らしでも睡眠時無呼吸症候群に気付ける方法はあるのでしょうか?体は何らかのサインを出している!通常、睡眠時間と体や脳の疲労回復にはある程度の相関関係があります。もちろん個人差はあるものの、過去の自分のデータと照らし合わせて「毎日、7時間寝ているのに、こんなに日中に眠くなるのはおかしい」と思ったら、それは睡眠障害のひとつのサインです。つまり、睡眠時間と体調に矛盾する点が見つかったら、睡眠障害を疑い、早めに医師に相談するなど対処する必要があります。たかが睡眠と放っておいてはいけません。睡眠時無呼吸症候群は血液中に酸素不足の状態が続くことで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める可能性があるのですから。そのサインは体が何らかの形で発信しているということを、特にひとり暮らしの方は覚えておくとよいでしょう。photo by pixabay
2016年03月04日明日は早く起きなきゃいけないのに眠れないとき、ストレスを感じますよね。「眠ろう、眠ろう」と思えば思うほど焦ってしまい、結局さらに眠れなくなるという悪循環に陥ってしまうことも…。どうしたら、あのスパイラルから抜け出せるのでしょうか?不眠は誰にとってもストレス先日、トップアイドルがラジオで不眠に対するストレスを語ったことが、大きな話題となりました。その内容は、「眠れないストレスが一番嫌で、一番味わいたくない時間」というもの。そのトップアイドルは“横になっても不眠の状態”というのがつらいので、寝る前に赤ワインを必ず1杯飲んでいるそうです。毎日が充実していそうな人でも、一般市民と同様に不眠の悩みを抱えているんだと、親近感を覚えた人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、誰もが一度は味わったことがあるつらさ、不眠の解消法を紹介したいと思います。赤ワインを飲む以外にも効果的な解消法はあるのでしょうか?不眠解消のためには、気になることを紙に書く!寝酒は適量であれば寝つきがよくなるといわれていますが、睡眠の質を下げる、就寝中にトイレに行きたくなるという理由で、中途覚醒の可能性が高くなるなどの問題があります。今回おすすめする方法は、眠る前に紙に書き出すことです。悩み事や整理されていない情報があると、なかなか寝つけないものですよね。そこで、眠る前にそのゴチャゴチャや不安を解消するために、紙にすべてを書き出してみましょう。書く内容は何でも構いません。何に悩んでいるのか、何が気になるのか、どうしたら解決するのかなど、思いのままに書き出してみましょう。それからベッドに入ってみてください。何もしないときよりも、頭も心もスッキリしていることに気が付くはずです。不眠は病気のリスクを高める「たかが不眠で大げさな」と思う人もいるかもしれません。でも、不眠を甘くみてはいけません。睡眠時間が不足すると、体にはさまざまな影響が起こるといわれています。たとえば、睡眠不足の状態が続くと交感神経が活発に働き、血圧が下がりにくくなるそうです。実際に、ある研究では、睡眠不足の人のほうが高血圧発症のリスクが高いという結果が出ています。また、うつ病になる危険性もあると言われています。不眠とうつ病には密接な関係があり、不眠だからうつ病になる、うつ病だから眠れなくなるといったことがあるのです。もし少しでも眠れないと感じている方は、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2016年03月03日「仕事が大変」と愚痴るパパは、赤ちゃんを育てるママの苦労をわかってあげる必要があります。なぜなら、話の通じない赤ちゃんと一緒にいることは仕事と同じくらいに大変なことだから。 ママがどのようなストレスを感じているのか、知っておくのは夫婦円満の秘訣かもしれませんよ。赤ちゃんへの夜中の授乳で睡眠不足にしゃべれない、動けない、ひとりでは何もできないという赤ちゃんを育てるママはハードな日々を送っています。昼も夜も関係なく、赤ちゃんがおっぱいを欲しがるので、夜に熟睡できないという悩みを抱えているママも多いのではないでしょうか?母乳で育てるためには夜中の授乳が欠かせないといわれています。というのも夜の授乳をしないでいると、乳房に母乳がたまることで乳腺炎になったり、母乳の量が減ってしまったりする可能性があるからです。つまり、母乳で育てようと思ったら、ある程度の睡眠不足は付き物なのです。このように大変な育児をしながら睡眠不足を抱えるママには、どのような影響があるのでしょうか?睡眠の強制中断がママのストレスに睡眠不足よりも「睡眠を中断させられること」のほうが心身に悪影響を与える、そんな研究結果があるのをご存知でしょうか。強制的に睡眠を中断させられると、注意力が散漫になり、機嫌が悪くなるのだとか。赤ちゃんは生後数カ月の間、一晩で3~10回は起きるといわれています。つまり、赤ちゃんを育てるママも同じ回数分、強制的に睡眠を中断させられてしまうということ。一番怖いのは、睡眠中断によって募るストレスが赤ちゃんに向けられてしまうことです。これによって、罪悪感を覚えたママがうつ状態になることもあるそうです。そんな最悪の事態を招かないためにはどうすればよいのでしょうか。夫婦で役割を分担しよう!ひとつの方法としては、授乳以外の夜泣きなどへの対応は、パパに任せてしまうことです。「授乳はママ、それ以外はパパ」と明確に役割を決めておくことで、負担を上手に分散させることができます。パパは、「え~、俺も仕事でヘトヘトなのに……」と愚痴ってはいけません。話の通じない赤ちゃんと一日中一緒にいて、守り続けるママのストレスも相当のものなのですから。それに、ここが一番肝心ですが、赤ちゃんが赤ちゃんでいる時間は、長い人生で考えればほんの一瞬です。あっという間に子どもは大きくなるので、“貴重な赤ちゃんタイム”を夫婦ふたりで共有して、楽しみましょう。後々もっと一緒に過ごせばよかったと思っても、子どもの成長は止まりませんから。photo by pixabay
2016年03月01日子どもの睡眠不足が問題になっている現在、保護者を含む大人はどのような対応をとればよいのでしょうか? 最近の調査では、保護者の生活そのものが子どもの睡眠に影響を与えていることがわかっているそうです。では、具体的に見ていきましょう。日本は世界と比べても眠らない国世界各国と比較すると、日本人の平均睡眠時間は短いと言われています。2011年の国際比較調査の結果を見ると、調査した国のなかで下から2番目という結果だったそうです。これを見ると、以前から日本人の睡眠時間は短かったんだ」と思うかもしれませんが、そうではありません。NHKの2010年の調査によると、その50年前と比べて、日本人の平均睡眠時間は1時間ほど減っているのです。その背景には、共働きの増加や24時間営業の店の増加など、さまざまな要因があると言われていますが、昨今、大きな問題とされているのが、日本人で夜更かしをしているのは、大人に限ったことではないという点です。そうです、子どもの睡眠時間も減っているのです。子どもの睡眠は保護者の影響を受ける子どもの睡眠状況は保護者の影響を大きく受けると言われています。たとえば、親が夜遅くまで起きている家では子どもも夜更かしする傾向があるそうです。海外の調査では、親の収入と子どもの睡眠の関係も指摘されています。それによると、収入が低い家庭ほど子どもの睡眠の質は低く、睡眠に問題を抱えているケースが多いのだとか。なかなかシビアな調査結果ですが、保護者にまつわるさまざまなファクターが、子どもの睡眠にそのまま直結しているということです。子どもの睡眠で悩んでいる保護者の方は、子どもの生活習慣だけでなく、ご自身の生活や行動を見直してみる必要があるということでしょう。睡眠は学力とも直結する?子どもの睡眠の質の低下は、学力とも直結するという報告もあります。実際に「3歳時点の質の低い睡眠が、7歳になったときの学力低下に繋がる」という研究結果があるとか。3歳というのは難しい年頃のようで、睡眠が最も不規則になりがちな年齢だと言われています。赤ちゃんの頃はすんなり寝てくれても、自我が芽生える3歳頃になるとそうはいかないものですよね。だからと言って「仕方ない」で済ませては、小学校2年生の成績表に悪い結果となって返ってくる恐れがあります。そこで幼い子どもをもつ保護者の方にやっていただきたいのが、「良い睡眠習慣を徹底すること」です。少し遅くまで起きていても仕方ないではなく、○時までに寝ると決めたら徹底させましょう。大変なこともあるかもしれませんが、それがお子さんのためにもなるのです。photo by pixabay
2016年03月01日子どもはたくさん眠ることでスクスクと成長するものです。子どものうちに満足な睡眠をとっておかないと、成長の遅れに繋がることもあると言われています。しかし、現代は子どもの睡眠不足が問題になっています。その背景には何があるのでしょうか?子どもに睡眠は欠かせないもの子どもにとって睡眠は非常に大切なものです。生まれたばかりの赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごしますが、子どもにとっては「寝るのが仕事」と言っても過言ではありません。子どもにたくさんの睡眠が必要な理由は、成長ホルモンにあります。というのも、体の発達を促すこのホルモンは、睡眠中に多く分泌されるといわれているからです。つまり、成長期に睡眠をとらないと、体の成長が遅れる、知能や運動機能の発達が遅れる、などの悪影響が生じる可能性があるそうなのです。さらに、睡眠をしっかりとっていないと、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やうつ病などの精神障害を患う可能性も。それだけ子どもにとって睡眠は大切なものなのです。3歳児の睡眠不足の原因は?今年1月に環境省が発表した「子どもの健康と環境に関する全国調査」から、現在は「3歳児の7%が睡眠不足の状態」だということがわかりました。一般的に、3歳児は12~14時間の睡眠が必要と言われていますが、調査では10時間未満が7%で、22時以降に寝ているとの回答が約3割にものぼっています。22時以降など、子どもの就寝時間が遅くなっている背景には「両親の共働き」の影響があるといわれていて、特にお母さんの帰宅時間が遅くなると、22時以降に就寝する子どもの割合が増えることもわかっているのです。今後も女性の社会進出は増えていくことが予想されるので、これはなかなか悩ましい問題ですね。早起きを徹底しよう!子どもの就寝時間を早くするために、保護者は具体的にどうしたらよいのでしょうか? よく言われるのが「早寝・早起き」の実践です。でもこれ、実は順番が異なるそうなんです。というのも、早寝できないから困っているのに「早寝・早起きを!」と声高に叫んだところで、何も変わらないからです。そこで実践していただきたいのが「早起きを徹底すること」。まずは1~2週間、就寝時間はいつも通りでも、朝は早起きをして、起きたら朝日を浴びる習慣をつけましょう。これを繰り返すことで、体内時計が自然に夜型から朝型へ切り替わるそう。早起きすれば、疲れて夜も早い時間からぐっすり眠れるようになるものです。子どもの眠りで悩んでいる保護者の方は、ぜひ「早起きのススメ」を実践してみてはいかがでしょうか。photo by Svante Adermark
2016年02月28日悪夢を見て起きた朝は、気分があまりよくないですよね。さらにそれが気の重い仕事がある日だと、さらに気分は落ちて1日を乗り切るパワーを奪われることもあります。そんなバッドスタートにならない方法はないのでしょうか? そこで今回は夢をコントロールする方法を紹介します。明晰夢ってなに?明晰夢(めいせきむ)というものがあります。これは寝ながらにして「自分は夢を見ている」と自覚している状態のことを指すそうです。なかには、夢を自在にコントロールできる人までいるそうで、1980年代に行われた実験では、睡眠中に眼球の動きで「明晰夢を見ている」とサインを出すことに成功したと言われています。そんなことをできるのは超人だけ…と思われがちですが、自分のことを客観的に見る癖がある人は明晰夢を見やすいのだそうです。その理由は、通常の夢と違い明晰夢では、自分のことを客観視していることが多いから。客観視が得意な方は、明晰夢の実現にトライしてみたいと思いませんか?見たい夢を見る睡眠とは?明晰夢を見やすくする行動があるそうなので紹介します。ひとつは、寝る前に見たい夢をリアルに、細部まで強く意識すること。ストーリーが絵になるぐらいまで想像して、脳にインプットしましょう。そしてもうひとつは、二度寝をすることです。明晰夢が最も実現しやすいのは、朝の起き抜けの脳がボーッとしている状態のときと言われています。この状態で、見たい夢のストーリーを思い描き、二度寝することが実現のコツなのだとか。これを繰り返しても明晰夢が見られないという方は、起床時に見た夢を細かくメモする習慣をつけましょう。この行動が、脳のトレーニングになるそうです。明晰夢を見る人は優秀?最後に、「すでに明晰夢を見ることができる」という方へ。おめでとうございます! あなたは、ある分野において優れた人間である可能性が高いでしょう。というのも、海外で行われた実験で、明晰夢をよく見る人とそうでない人では、前者は問題解決力や洞察力などが優れていることがわかったからです。これは、冒頭で説明した客観視の視点と深く関わっているのかもしれません。今はまだ明晰夢を見られない人でもトレーニングによって見ることができるようになれば、これらの能力がアップする可能性があります。みなさんも今夜から明晰夢を見られるようにトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか?photo by キイロイトリ
2016年02月25日1日24時間。これは老若男女、すべての人にとって平等に与えられるもの。つまり、24時間の使い方がその人の全てを表していると言っても過言ではありません。偉業を成し遂げた人は、睡眠方法も工夫していたのだとか。その真相を探ります。多相性睡眠とは?「Uberman Sleep Schedule」や「Uberman睡眠法」と呼ばれる睡眠法をご存知ですか? これは多相性睡眠と呼ばれるもののひとつで、Ubermanとは「超人」を意味する単語です。まずは多相性睡眠から説明しましょう。私たちが一般的にとっている睡眠は、7~8時間まとめて眠る「単相性睡眠」と呼ばれるものです。1日に一度の睡眠なので、“単”という字が当てはまります。一方で、多相性睡眠は、まとめて睡眠をとるのではなく、1日に何回か小分けにして睡眠をとり、総合すると数時間になるという眠り方です。これは生産性を上げる睡眠と考えられていて、ワードプレスの創業者は1日に40分の睡眠を6回とり(合計4時間)、起きている時間をほぼ仕事に使い、夢を実現したと言われています。超人のための睡眠方法を紹介多相性睡眠をご理解いただいたところでUberman Sleep Scheduleの説明に入りましょう。この睡眠法では1日を4時間ごとの6ブロックに分けて考えます。1ブロックにつき20分の睡眠をとるので、合計で20分×6回=120分(2時間)の睡眠をとることになります。「超人睡眠法」という言葉の通り、2時間しか寝ないで1日を乗り切ろうというわけです。これで本当に生産性は上がるのでしょうか? 結論をいうと、この睡眠法を実践した人がWebにあげたレポートによると、数日で体調が悪くなって中止したそうです。やはり、超人にしか許されない睡眠法なのかもしれません。NeuroOnで多相性睡眠を実現?超人ではないと自覚しながらも「1日24時間では足りない! 睡眠方法を変えてパフォーマンスをアップしたい!」と考えている方には最適のグッズがあります。それは「NeuroOn」というアイマスクで、科学の力を借りて多相性睡眠を実現する商品です。NeuroOnを着用すると、脳波や眼球運動から着用者の睡眠を検知し、一定時間が経つと少しずつ起こしてくれるそうです。気になる方はNeuroOnを試してみてはいかがでしょうか。ただ、どんなグッズであれ、眠りはサポートしてくれても、実施するのは生身の人間なので、くれぐれも体調には気を付けて、無理はしないでください。photo by acworks
2016年02月23日できることなら毎日スヤスヤと安眠したいものですよね。でも、それができずに悩んでいる人が日本にはたくさんいるという現実があります。そこで安眠グッズが開発されるわけですが、今回は2月に発売される新商品を紹介したいと思います。安眠グッズ「快眠サポート」はどんな商品?2月19日から発売開始予定の「快眠サポート」(ファンケルヘルスサイエンス)は質のよい睡眠を得るためのサプリメントだそうです。通信販売および直営店舗での購入が可能になります。快眠サポートのポイントは、ファンケル独自の研究によって発見されたL-セリンという睡眠に効果を発揮する物質が配合されている点。寝つきの改善など、睡眠の質の向上が期待できるそうです。「快眠サポート」は消費者庁にも「機能性表示食品」として届出を行い、公表されている商品。価格は税込みで、10日分が2,454円、30日分が6,997円で販売予定だそうです。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。L-セリンとは何か?「快眠サポート」に含まれるL-セリンという物質、どのようなものなのか気になりますよね。ファンケルはL-セリンの特許を持っています(特許番号第 3999249 号)。ファンケルの研究結果によると、L-セリンは「寝つきの改善」「中途覚醒の改善」「目覚めたときのスッキリ感」「睡眠に対する満足感の向上」などが期待できるそうです。さらに、飲み続けることで睡眠感がよくなることも判明しているのだとか。L-セリンは「老化予防にも効果がある」などと言われることがあるそうですが、それはまだ明らかにはなっておらず、今後も研究を進めていくそうです。トクホと機能性表示食品の違い最後に、機能性表示食品の説明もしておきます。機能性表示食品とは、昨年4月からスタートした制度で、消費者が正しい情報を選択できるように、機能性をわかりやすく表示した食品のこと。ただ、トクホ(特定保健用食品)は国が審査をして、食品ごとに消費者庁長官が許可を出していますが、機能性表示食品は個別の許可を受けたものではなく、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品となっているので、その点は誤解のないようにしてください。ちなみに機能性表示食品がそれぞれどのような機能で届出を出されているのかは、消費者庁のウェブサイトに公開されているので、気になる方はそちらをチェックしてみてもいいかもしれません。photo by acworks
2016年02月23日みなさんはモニター調査に参加したことはありますか? 商品やサービスを試してみて、アンケートに答えるというアレです。ところで、モニター調査っていったい何のためにやっているのでしょうか? 今回は睡眠に関するモニター調査に迫ります。モニター調査とは?モニターとは、ある項目に対して意見や感想を述べる一般消費者や専門家のこと。つまり、モニター調査とは、調べたい項目に関してモニターを募集して、「世間の声」「世間の反応」を知ろうというものです。モニター調査はさまざまな分野で行われていて、商品やサービスだけでなく、自治体や行政が運営に関するリアルな声を聞くために実施することもあります。商品開発の際に行われるモニター調査では、試作品をモニターの方達に使ってもらって、意見を抽出し、改良を重ねて本商品へとブラッシュアップしていくということが行われています。睡眠モニター調査で逮捕!?モニター調査のなかには、睡眠に関するもののもあります。大半のものは言うまでもなく、商品やサービスをより良くするために実施されていますが、なかには良くないことを考える人間も。今年1月のニュースでは、「睡眠時の血圧を調査するアルバイト」という名目で集めた女性に睡眠導入剤が入った酒を飲ませ、わいせつ行為を働いたとして50代の男の判決公判が開かれました。この男はわいせつ行為を撮影し、販売しようとしていたそうで、裁判所は懲役17年(求刑懲役18年)を言い渡しました。睡眠に関する研究・調査は、研究者の方達が真剣に取り組んでいて、困っている人たちを救おうと行っているのに、この行為は被害者の尊厳はもちろんのこと、研究者の努力を踏みにじる許せない行為です。情報を元に睡眠グッズが開発される睡眠の調査は私たちの生活を改善するうえでも欠かせないものです。たとえば、経済協力開発機構(OECD)が行った、加盟各国の平均睡眠時間に関する調査。これを見ると日本人の睡眠時間がほかのOECD諸国と比べても短いことがわかります。この情報はただの数字ではありません。情報を元に、メーカーは安眠グッズを研究・開発する、病院は睡眠障害との関係を調べる、というように、さまざまな分野で有効活用されているのです。日本は5人に1人が不眠で悩む「不眠大国」と呼ばれることがありますが、今後さらなる調査・研究・開発が進めば、全員が快眠を得られるようになる可能性もあります。今後の睡眠モニター調査の結果に要注目です。photo by pixabay
2016年02月22日旅行や出張に行くと、ホテルの寝間着が家のものとまったく違うので眠れなかった、という経験がみなさんもあるのではないでしょうか。それほど、睡眠中に身に着けるものは、私たちに大きな影響を与えているのです。ワコールが出した安眠グッズ最近は、「寝ながら○○もできる」という一石二鳥の睡眠関連商品に注目が集まっています。そのひとつが“下着”です。みなさんは、寝るときの下着にこだわりはありますか?昨年、ワコールが販売開始した「UNDER WEAR BY CW-X」は“テーピングの原理をウェアに取り込む”という考え方から生まれた商品。日常生活の様々な動きをサポートするアイテムで、動きの少ない睡眠時にもその効果が発揮され、姿勢の改善や疲労回復などを期待できるそうです。“テーピングの原理”という言葉通り、この下着が筋肉を正しい位置に固定してくれるため、血行促進にもつながるといわれています。50年以上の人間科学研究所の研究による裏付けワコールがCW-Xのような高機能ウェアを開発できる背景には、ワコール人間科学研究所の存在があります。1964年に設立されたこの研究所は「女性の美しさ」に焦点を当て、「女性のからだを科学的に研究して、ものづくりに生かす」をコンセプトにしています。この研究所で50年以上にわたり研究されてきた情報とデータをベースに、女性下着のガードルの技術とテーピング原理がCW-Xには生かされています。このような科学的な裏付けが明確にあると、安心して着ることができますよね。私たちはウエストのきつい下着やサイズの合っていない服など、身に着けるものでさまざまなストレスを感じるといわれているので、ナイトウェアを変えることは、睡眠時のストレス解消にひと役買ってくれそうです。睡眠中のブラジャーも人気商品ワコール人間科学研究所の研究によって開発された睡眠用下着は、CW-Xだけではありません。2004年に発売され、現在も人気を集めている「ナイトアップブラ」もそのひとつ。この商品は「女性の3割が睡眠中もブラジャーをつけている」というデータをもとに開発したもので、横向きやうつぶせなど、どのような姿勢でもバストを理想の形に支えてくれます。商品開発にあたっては、モニターを集め、「寝ている間にバストがどのような動きをするのか」といったことを真剣に実験し、どうしたらバストの動きを最小化できるかを考え尽くしたそう。今後も、研究者魂が満載のワコールの安眠グッズに注目してみてはいかがでしょうか。photo by Vodibio
2016年02月18日子どもは楽しいことに夢中になるものですよね。野球やサッカー、ゲームと、子どもを夢中にさせるものはいろいろありますが、そのなかでひとつのものが問題になっています。それがスマートフォン。大人顔負けの依存状態の子どもがいて、学校の勉強にも悪影響が出ているのだとか……。大人も子どももスマホ依存の日本電車に乗ると誰もが手にしているのは、本ではなくスマホという時代。それは大人も子どもも同です。実際に、スマホ依存の小中学生が増えているといわれているのです。スマホは、十数年前の子どもにとってのファミコンのようなものなのかもしれませんね。ただ、ファミコンと違うのは、親や教師の目の届かないところでも操作できてしまうこと。ベッドのなかや学校のトイレで、隠れてスマホをいじっていたという報告もあるそうです。最近は、友達とやり取りができるLINEに中毒状態になってしまっている子もいるそうで、四六時中スマホを見ていないと不安になるという、まさに大人顔負けのスマホ依存の子が増えているのだとか。睡眠時間不足が健康に及ぼす影響スマホ依存の子どもの何が問題になっているかというと、1つに「学校への遅刻・欠席の増加」があります。スマホを深夜までいじっていて、睡眠不足になり、朝起きられないというケースが数多く報告されているそうです。さらに、原因不明の腹痛や頭痛を訴える子が増えているとの報告も。これに対して、睡眠の専門家は、「睡眠不足によって生活リズムが乱れると、腹痛や頭痛を引き起こす可能性がある」との見解を示しています。育ち盛りの子どもにとって、睡眠は脳と体の発達に欠かせないものです。スマホで遊ぶことは大人になってからででき、体の発育は子どものときしかできないもの。いわば「待ったなし」の状態です。子どもを取り巻く深刻な現状を、打破する方法はあるのでしょうか?親子でスマホのルールを決めよう子どものスマホ依存を解消または予防する方法は、いくつか考えられます。まずは、子ども専用のスマホを買い与えず、必要なときに親のスマホを貸すという方法。自分専用のものがあると、いつまでも自由にスマホで遊んでしまいますが、「親から借りるもの」であれば、利用を保護者が管理することができます。既に子ども個人のものを買っている場合は、時間制限などのルールを親子間で決めることです。例えば、「スマホ利用は夜の9時まで/寝るときは寝室に持ち込まない/ルールを破ったら没収」などと決めておくことで、制限をかけることができます。とにかく、スマホ利用を子どもの自由にはさせないことを心掛けるようにしましょう!photo by pixabay
2016年02月18日