チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (104/342)
音楽好きのパパ・ママなら、きっと子どもや赤ちゃんとも一緒にコンサートを楽しみたいはず。最近、託児サービス付きのコンサートも増えてきたが、できたら赤ちゃんをおひざの上にのせて一緒に本格的なオーケストラの演奏会を楽しみたい。「東京交響楽団キッズプログラム ~0歳からのオーケストラ~ズーラシアンブラス meets東京交響楽団」はすべてをかなえる夢みたいなコンサートだ。【チケット情報はこちら】2歳児以下の赤ちゃんはひざ上なら入場無料のこのコンサート、すでに10年以上開催されているだけあって、赤ちゃんとのお出かけに気がかりなあれこれ「授乳室」、「おむつ交換室」、「ベビーカー置き場」が用意されていて安心して出かけることができる。実は会場には小児科医までスタンバイしているほどの手厚さ。2010年には「次世代への音楽文化の伝承に寄与している点」が評価されひまわり褒章を受章している。肝心の音楽も、最近各方面で高い評価を受けている東京交響楽団の演奏はもちろんのこと、おなじみの凄腕アンサンブル、動物たちの金管五重奏「ズーラシアンブラス」とのスーパーアンサンブルはここでしか聴けない逸品。オープニングのオリジナル曲「ストローラーマーチ」からコンサートの世界へ一気に引き込む。その他の曲もクラシックの王道で、チャイコフスキーのスラヴ行進曲やビゼーのカルメン前奏曲など直球勝負。演奏会の中でもフル・オーケストラ、ズーラシアンブラスとのアンサンブルによるスペシャルコーナーなど、場面が変って飽きさせず、全体の時間も休憩なしの約70分と工夫されて見どころがたくさん。指揮を担当する水戸博之は「小さい頃聞いた音楽は、中々忘れる事が出来ません。音楽との出会いは人生を豊かにしてくれると思います。今年もやって来る0歳からのオーケストラ。一体どんな出会いが待っているでしょうか。お楽しみに!」と語る。今年の会場は、2017年秋にオープンした新しいホールのカルッツかわさき。公演も11時と14時半とふたつから選べるのもポイント。さあ、ゴールデン・ウィークは10連休。スタートは「0歳からのオーケストラ」に家族みんなで出かけよう!公演は4月27日(土)神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)ホールにて。チケット発売中。
2019年02月28日3月3日(日)より大阪上本町の新歌舞伎座で幕を開ける新歌舞伎座開場60周年記念特別企画「前川清 神野美伽 スペシャルゲスト松居直美」。文字通り、ふたりのビッグスターによる夢の共演だ。2018年8月に古希を迎えた前川清。歌手生活も50年という節目の年での二枚看板による座長公演。開幕を前に、意気込みを聞いた。「前川清 神野美伽」チケット情報第一部は司馬遼太郎・原作の短編を舞台化した『大坂侍~恋も忠義も金次第~』を上演する。江戸末期、一家そろって大坂への左遷という憂き目に遭った川同心(下級役人)の鳥居又七(前川清)。武芸の達人だが、その強さは酒に酔ったときのみ発揮される。ある日、材木商の娘・お勢(神野美伽)がゴロツキに絡まれているところに出くわした又七。ふたりはたちまち恋に落ちるのだが…。今は『大坂侍』のことばかり考えていると前川。「台本には難しい言葉もあって、僕が読んでもわからない(笑)。ということは、見ているお客様もわからないと思うんです。お客様には笑いの部分も期待してくださる方もいるので、いかに崩してやるか。まじめな芝居なので笑いどころを増やしたい」と話す。かつては萩本欽一やドリフターズのステージにも出演した。ファンが笑いを期待するのも至極当然だ。第二部は『前川清・神野美伽オンステージ~夢舞台 昭和、平成…そして未来~』をおくる。1969年に内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして『長崎は今日も雨だった』でデビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』にも出場した。1987年にはソロ活動を開始し、歌手生活50年においてヒット曲は枚挙にいとまがない。それでも「自分には歌しかないと思ったのはこの5、6年前から」で、還暦を過ぎてもなお「違う仕事があれば職を変えようと思っていた」と明かした。「ヒット曲があっても歌には自信がありません。そもそも、食うための仕事として選んだのが、どういうわけか歌だったので…」と赤裸々に語るが、70歳になっての心境を尋ねると「歌が売れる売れないに関わらず、好きなことをさせてもらっている。今が一番楽しい」と顔をほころばせる。そして、「70だからこそ歌えて、かっこいいと思われる歌ができたら」と意欲を見せる。夢はサザンオールスターズの桑田佳祐にかっこいいと思われる歌を歌うこと。「桑田佳祐さんはクール・ファイブがお好きだそうですが、あの頃の『そして、神戸』をかっこいいと思われたのだと思います。僕は今の桑田佳祐さんの歌がかっこいいと思う。僕も、今、桑田佳祐さんにかっこいいと思える歌を歌えたら」。平成最後の新歌舞伎座で、芝居に歌に奮闘する。公演は3月24日(日)まで。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月27日舞台上で、ガチのクイズ大会!?高校の競技クイズを題材とした大ヒット青春漫画『ナナマル サンバツ』(原作:杉基イクラ)の舞台第2弾がGWの5月3日(金・祝)から8日(水)まで上演される。ヒロインをつとめる鈴木絢音(乃木坂46)に続き、乃木坂46から吉田綾乃クリスティー、向井葉月、阪口珠美の出演も決まった。【チケット情報はこちら】“乃木坂46”の枠を出て初めての舞台だ。阪口は「乃木坂以外の現場で舞台のお仕事をするのが初めてなので、どんな感じになるのか」と不安をにじませる。向井は「私でいいのかなと思いますが、乃木坂の外で新しいことが学べるなと期待もあります」と、緊張しながらも前向きだ。3人は、主人公たちとクイズ選手権の関東予選で対戦する、女子校の部員たちを演じる。最年長の吉田が「高校生役できるかなあ」と戸惑う一方、阪口は遠慮しながらも「現役高校生パワーでがんばります!」と力を入れる。『ナナマルサンバツ』の見どころは、物語だけではない。演出の大歳倫弘(ヨーロッパ企画)が仕掛ける「脚本なしのガチクイズ対決」では、キャストたちがそれぞれのキャラクターを演じながらクイズバトルに挑む。毎ステージ、クイズ内容が変わるので、キャストたちも本気の勝負。前作でも「何度見ても競技クイズの臨場感とスリルを体感できる」と好評を博した。前作を観て、阪口は「自分もクイズ大会に参加しているみたいで楽しかったです。すごい一体感!」と振り返る。配役では“女帝”とも呼ばれるクイズ研究部部長を演じる吉田は「クイズに強い役だし、バトルで1勝はしたいです!」と緊張のようすだ。また、この舞台にかける思いに、それぞれの個性が現れている。吉田は「舞台をやりたいと思っていた」と静かに闘志を燃やす。「去年、いくつか舞台を観て、泣けるし、笑えるし、すごく感情が揺さぶられたし、いろんなことを考えるきっかけになりました。舞台ってナマモノだから、その時にしか感じられないこともある。私も舞台に立って、お客さんにそういう気分になってもらえたらいいな」。阪口は今回の舞台で、「絢音さんと仲良くなりたい。もっと近づきたい」と乃木坂46として上を見つめる。向井は「負けたくない一心です。クイズは得意じゃないけど、勝つ気は満々。お客さんが“葉月すごいな”と思うくらい無双するぞ!」と負けん気の強さを覗かせた。それぞれの意欲が、『ナナマルサンバツ』で描く青春と重なり、劇場が熱狂することが予想される。チケットは発売中。
2019年02月27日グランフロント大阪のナレッジキャピタル1階にあるメルセデスブランドの発信拠点「Mercedes me Osaka」にて2月21日、国立文楽劇場・うめだ文楽とコラボしたラッピングカーの展示がスタートし、除幕式が行われた。「うめだ文楽2019」チケット情報今回ラッピングされたのは、3月29日(金)よりグランフロント大阪北館4階のナレッジシアターにて上演される「うめだ文楽2019」の上演演目『義経千本桜 ~道行初音旅~』と『二人三番叟』の世界を描いたアートワーク。除幕式では人形遣いの吉田玉勢(たませ)と吉田簑紫郎(みのしろう)らが『義経千本桜 ~道行初音旅~』に登場する文楽人形の静御前と佐藤忠信を操り、パフォーマンスを行った。『義経千本桜 ~道行初音旅~』は、源義経が吉野山に身を隠しているという噂を聞き、桜が満開の吉野山までやってきた静御前と家臣・佐藤忠信の物語。初回よりうめだ文楽のビジュアルアートワークを担当する池田壮平は「うめだ文楽が5周年ということで、華やかさを一番念頭に置いてデザインしました。メインのフロント部分は、静御前を真ん中に、忠信、狐という構図で構成させていただきました。物語では、忠信が実は狐の化けた姿で、鼓が狐の親。鼓に寄り添いたいという気持ちを表現するためにそういった形にしました。また、鼓から広がる音色というものを着物に見立てて、全体を包み込むように車体をデザインしました」と、デザインで注力したポイントを紹介。そんな池田の話を聞き、前回公演からうめだ文楽のリーダーを務め、静御前を操る簑紫郎は「すごく斬新で素敵なデザインだなと思います。デザイナーさんがお芝居をよくご存知だからこその構成で、素晴らしいですね。本番を観ていただく前に、この斬新なコラボレーションを見ていただいて、気持ちを高めていただければ」とコメント。忠信を操る玉勢も「メルセデスのようなカッコいい車に文楽を現代アートとして表現してくださったことをすごく光栄に思います。世界中の方々に見ていただけるとうれしく思います」と喜びを語った。コラボラッピングカーの展示は3月31日(日)まで。また、メルセデス ミーに併設のDOWNSTAIRS COFFEEでは、期間中コラボドリンク「桜ヨーグルトソーダ」「ホワイト抹茶ラテ」を提供中。ご注文された方にはオリジナルコースターをプレゼント。「5th Anniversary うめだ文楽2019」は、3月29日(金)から31日(日)グランフロント大阪北館4階 ナレッジシアターにて上演。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2019年02月27日人間の持てる能力の限界まで追求したパフォーマンスと、舞台美術や音楽、照明、衣装、振付に至る全てを高次元で融合させた芸術性の高さで世代、国境を越え高く評価されているシルク・ドゥ・ソレイユ。その創設30周年記念作品であり、先に上演された東京、大阪、名古屋でも大絶賛され、観客動員数107万人を超えた『ダイハツ キュリオス』がいよいよ福岡に登場。2月15日(金)、福岡ビッグトップ(筥崎宮外苑)にて開幕し、グランドオープニングセレモニーが華々しく行なわれた。セレモニーには、シルク・ドゥ・ソレイユの出演アーティスト始め、日本公演スペシャルサポーターであるEXILE THE SECONDの EXILE AKIRAとEXILE SHOKICHIが登壇し、シルクや『キュリオス』の魅力について語った。「シルク・ドゥ・ソレイユの原点であるアクロバットの魅力はもちろんなのですが、個性豊かなキャラクターが本当に魅力的。コスチュームも素晴らしいし、これまでのシルク作品の中で最多という小道具や美術がまた凄い!ディテールのクオリティの高さも見どころのひとつかな」と開口一番、EXILE AKIRAが笑顔で語れば、「演奏が全部バンドで生なんですよ。その臨場感がまたステージを盛り上げてくれます。耳で聴いて楽しんで、目で見て楽しんで、そしてドキドキワクワクして。本当に総合エンターテインメントだなって感じますね」とEXILE SHOKICHIも魅力をアピール。また、アーティストへの質問コーナーもあり、演目のひとつ『シアター・オブ・ハンズ』に感動したというEXILE AKIRAは「どうしたら、あんなに手が滑らかに動くの?」と質問。出演者のニコより「指ヨガ」の話が飛び出したり、指でのウォーキングを一緒にしてみたりと盛り上がった。一方、自身も楽器を弾くEXILE SHOKICHIからは「魅せる演奏で心がけてることは?」の質問が。ドラマーのキットから「とにかくタイムとリズムをきちんと刻む」とコメントが出た後、ドラム早打ちの実演も。しかも最後にはふたりのセッションも飛び出し、会場の盛り上がりも最高潮。キットからは「私は休みを取れるかもしれません。EXILE SHOKICHIさんが代わりをしてくれるから」のコメントも出て、温かい笑いに包まれた。『キュリオス』は、「好奇心」「骨董品」という意味を持つ言葉。どんな驚きの世界が待っているのか。ぜひとも会場で確かめてみたい。福岡公演は3月31日(日)まで、福岡ビッグトップ(筥崎宮外苑)にて。チケットは発売中。
2019年02月26日2月25日にオープンした大阪城公園内の新劇場「COOL JAPAN PARK OSAKA」。世界に通じるエンタテインメントを発信することを目的に、音響や映像など最新鋭の設備を整えた大小3つの劇場が誕生した。「KEREN」チケット情報最大キャパシティのWWホールでは、ノンバーバル・ショー『KEREN』の公演がスタート。KEREN(けれん)とは歌舞伎の世界で奇抜な演出を指す言葉。本公演では、舞台装置に歌舞伎の演出をふんだんに取り入れ、最新鋭のデジタルアートと伝統技術を融合させた奇想天外なステージを作り上げた。舞台は京都、大阪、神戸、奈良。江戸、昭和元禄、現代などさまざまな時代を行き来しながら、ダンスや殺陣、歌舞伎、HIPHOPなど11のシーンを絵巻物のように展開する。京都の町で繰り広げる元禄花見踊り(平成かぶき踊り)に、海辺での猛々しい太鼓と掛け声、魑魅魍魎がはびこる怪談と妖怪の世界…。殺陣や歌舞伎のつづら抜け、屋台崩しなどの和ものに、タップダンス、ジャズダンスなど洋のエッセンスを織り交ぜ、映画や舞台のパロディなどでも興味を誘う。驚きはフィナーレ。パチンコ台の映像とともに、大量のパチンコ玉が上から降ってくるという奇想天外な演出で締めくくる。一足先にグランド・プレミアム公演を観た西川きよしは「ダイナミックで何が起こるかわからない。まるでうちの家みたいや」と興奮気味に語った。「映像の迫力にびっくりした」とハイヒール リンゴ、モモコも「外国人の方も楽しめると思う」と期待を込めた。シルクは「仕掛けもいっぱいで楽しい。少しだけお色気もあります。歌舞伎や日舞など、いろんな部分のいいとこ取りです!」と笑顔を見せた。アインシュタイン・河井は「ダンスあり、映像ありのこれまで観たことのない種類のエンタテインメント。海外の方が観ても楽しんでいただける内容です」。トット・桑原も「日本の方が観たら『あるある』と思うけど、海外の方なら『これが観たかった!』と思うのでは?」と声を弾ませた。見取り図・盛山は「日本の歴史を改めて知ったり、四季折々が詰め込まれていたり、舞台は無限だなと思いました。大阪の新名物になってほしいです」と期待を込めた。ファミリーで観劇した月亭八光は「終わった瞬間、子どもたちが『友達を連れて行きたい』と。映像のリアルさが、今までで一番じゃないかな」と語った。脚本・演出の髙平哲郎は「よかった。その一言に尽きます。半年間の稽古が実り、ダンサーたちも嬉しそうでした」と感想を語り、クリエイティブチーム『Moment Factory』のマリアノ・レオッタは「長期間の努力が報われたと思います。たくさんのスタッフに支えられ、今日は特別な1日になりました」、マシュー・グレンジャーも「コンセプト、そしてよしもとの大胆なアイデアが大きな結果に繋がったと思います」とほっとした表情を浮かべた。『KEREN』はCOOL JAPAN PARK OSAKAでロングラン上演中。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月26日3月15日(金)から5月6日(月・振休)まで、東京・TOC五反田メッセで開催される「ザ・ローリング・ストーンズ」の大規模な企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」。同展のトートバッグ付きチケットのバッグデザインが公開された。バッグは5種類で、ファンなら分かるレアなヴィンテージLips&Tongueのデザイン。大きさは12インチのレコードジャケットもしっかり収まるサイズとなっている。このバッグは「トートバッグ付きチケット」を購入しないと手に入らないものなので、購入はお早めに。「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」は、彼らの結成から現在に至るまでのバンドの歴史を、メンバー自身のプロデュースにより、アート・フィルム・写真・衣装・楽器・パフォーマンス映像など、500点以上の貴重なアーカイブで構成。2016年4月にロンドンで初開催されたのち、これまでニューヨーク・シカゴ・ラスベガス・ナッシュビル・シドニーにて開催され、好評を博してきた。アジアで開催されるのは日本が初めてとなる。前売りチケットの販売は3月14日(木)まで。■「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」会期:3月15日(金)から5月6日(月・振休)会場:TOC五反田メッセ(東京都)
2019年02月26日舞台『氷艶hyoen2019 -月光かりの如く-』が、7月26日(金)から28日(日)まで、神奈川・横浜アリーナで開催される。2017年に開催され好評を得た前作『氷艶hyoen2017 -破沙羅-』の第2弾で、『源氏物語』をモチーフにした物語を、フィギュアスケート、舞台、音楽が融合したステージで魅せるというもの。開催に向けた記者発表が2月25日に日本テレビで行われ、演出の宮本亜門、主演の髙橋大輔、出演者の荒川静香、福士誠治、柚希礼音が登壇して開催に向けての意気込みを語った。【チケット情報はこちら】フィギュアスケートの演出、アリーナ会場での演出は初めてで、「日本文化を世界に発信したい。ジャンルを超えた出演者が化学反応を起こし“こんなショーあった?”と思ってものらえるものになる。演出家としての醍醐味を感じる」と、興奮気味に語る宮本。高橋大輔は、主人公の光源氏を演じる。「光源氏はイケメンのプレイボーイのイメージ。僕では顔が濃すぎるんじゃないかと思うけど(笑)、そこは演技でカバーしたい。『源氏物語』という最古の日本文化を西洋のスポーツであるフィギュアスケートで表現することに意義を感じる」と意気込んだ。同様に2度目の出演となる荒川静香は「演技はダメ、歌もダメ、滑るのは口とスケートだけ」と笑いを交えながら、弘徽殿女御を演じることについて「子どもが0歳なので、これから経験するであろう母親の気持ちを、先に経験できるのは非常に楽しみ」と、自身が子どもを持つ母であることと重ねた。スケートを滑りながら演技をすることになる元タカラジェンヌの柚希礼音は、「スケートを滑るのは中学生くらい以来。先日試しに滑ったら、あまりに滑れなくて驚いた」。同様に福士誠治も「転んだときの痛さを知ってしまっているから、どう怖さを克服するか」と及び腰だが、「こんなに素晴らしいみなさんとの共演に喜びがある」(柚希)、「未知数なことが多いが、アリーナで演じるのは役者人生でもないこと」(福士)と、出演に意欲を見せた。他にステファン・ラビエル、鈴木明子などの世界的プロスケーターをはじめ、俳優の西岡德馬や、歌手の平原綾香といった各界を代表する豪華なメンバーが出演。音楽をB’zの松本孝弘が担当するほか、ヘアメイクをVOGUE JAPANが担当。プロジェクションマッピングも駆使した、前代未聞のステージに期待が高まる。チケットの一般発売は、4月6日(土)昼12時より。取材・文:榑林 史章
2019年02月25日松尾スズキ、松たか子、瑛太をはじめとする豪華キャストが、岸田國士戯曲賞受賞の作家・岩井秀人が1年ほどかけて書き上げた台本に挑むことで注目を集める音楽劇『世界は一人』が2月24日、幕を開けた。なお、本作の音楽・演奏はミュージシャンの前野健太が手がけ、実際に舞台上に前野が登場・演奏することも話題だ。環境汚染が進んだ海のそばの街で生まれ育った、小学生からの幼馴染である森吾郎(松尾)、田辺美子(松)、佐々木良平(瑛太)を中心に、吾郎のどうしようもない「運命」を描くという本作。舞台冒頭では、彼らの小学生時代を垣間見ることができる場面も。本作について、自身も岸田國士戯曲賞を受賞している劇作家としての一面を持つ松尾が、「この芝居のオリジナリティに、身を捧げたい」とコメントを寄せて期待を煽ると、松も、「また新しい芝居が生まれる、その世界にいられることを、とっても幸せに思っています」とアピール。瑛太も「岩井秀人は天才だ!」と続き、「この作品に対する皆様の期待と想像をいい意味で裏切っていくと思います」(瑛太)と、作品の出来栄えに自信をのぞかせた。作・演出を手がける岩井自身も「なんだか相当なものができたようなので、楽しみにしててください」と太鼓判を押す音楽劇『世界は一人』。公演は3月17日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。チケット好評発売中。東京公演の当日券は、各公演前日16時~18時まで専用ダイヤル(0570-55‐0252)にて受付。
2019年02月25日2018年に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで初開催され、大盛況に終えた「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」。今回は4月27日(土)、28日(日)の2日間、びわ湖ホールとその周辺で開催される。開催に向けて2月20日、プログラム発表の記者会見が行われ、びわ湖ホール館長の山中隆、芸術監督・沼尻竜典らが見どころを語った。「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019」チケット情報「お祭りのような賑わいの中で、本格的なクラシックコンサートを」と、沼尻がプロデュースするこの音楽祭。厳選した一流アーティストやオーケストラの競演を気軽に楽しめるのが魅力のひとつだ。「とにかく私が腐心したのは“質”です。お祭りとはいえ、普段びわ湖ホールで行われている公演に勝るとも劣らない内容のものを低料金でお届けできるようにと考えました。ファン感謝デーのような趣もありますので、いつもびわ湖ホールに来ていただいているお客様に、演奏家たちのいつもと違う面をお見せしたいとも思っております」(沼尻)今年はヴェルディの歌劇『運命の力』第4幕のアリアのタイトル「神よ、平和を与えたまえ」がテーマ。そこには「いろんなところで紛争が起きたり、人の心の荒みによるさまざまな問題が生じている。みんなで音楽を奏で、歌うことで世の中が少しでも良い方向に向かえば」という思いが込められ、27日(土)のオープニングコンサートで演奏される。また、2010年ミュンヘン国際音楽コンクールで1位を獲得、現代を代表するチェリストのユリアン・シュテッケルや、幼少期から「神童」と呼ばれ、名だたる指揮者と競演しているピアノのコンスタンチン・リフシッツなど、海外からも豪華アーティストが参加。圧巻の演奏を見逃す手はない。2日間で約62公演が行われ、夜の湖畔広場で行われる幻想的な「かがり火コンサート」、「0歳児からのコンサート」なども開催。湖畔では滋賀県の特産近江牛や湖魚も味わえる屋台がずらりと並び、音楽祭限定メニューも展開される。メインロビーでは、滋賀県内の老舗による和菓子や日本酒の販売も。クラシック好きの人はもちろん、クラシックに敷居の高さを感じていた人にも「気軽にクラシックに触れられる」と大好評の本公演。ゴールデンウィークの始まりは、家族や友人と共に極上の音楽をぜひ。人気公演のチケットは早めの入手がオススメだ。「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019」は4月27日(土)、28日(日)、びわ湖ホールとその周辺にて。チケットは2月24日(日)一般発売。取材・文:黒石悦子
2019年02月22日日本初演から30余年を迎えたミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』が全国5都市で上演される。動乱期の19世紀フランスを舞台に、19年間投獄されていたジャン・バルジャンが仮出獄となり、真っ当な人間になろうと再生する姿を軸に描かれる。歴代最年少の32歳で演じて以来、今回が5度目のジャン・バルジャン役となる吉原光夫。「またあの世界を見たくなる」と心底惚れ込む作品の魅力について取材会で語った。ミュージカル「レ・ミゼラブル」チケット情報2年ぶり5度目のバルジャン役に吉原は「不器用なので、本当にたくさんの時間を得ないと成長できない」と、これまでの足跡を振り返る。初挑戦した2011年は「レジェンドと呼ばれる方々と同じ楽屋で過ごし、毎日を生きることに必死過ぎて記憶にない」と笑う。続く2013年はジャベールとの二役を演じたが、休演者が出たため、プレビュー公演から約1ヵ月半の間、大半の公演にバルジャン役で出演。「自分が倒れたら公演がクローズするという状況で、ただ役を務めることに集中した」。次こそそれぞれの役を深めたいと挑んだ2015年。「二兎を追う者は一兎をも得ず状態になるぞ、どうすんだ光夫!と自問自答の末、追い詰められている間に終わっていました(笑)」。そして前回の2017年公演で「やっと地に足付き始めた気がします」。それまで聖人的な印象で描かれてきたバルジャンは2013年から「泥にまみれた“犬”が正しい人になろうとする」新演出に。「当時演出のジョン・ケアードに言われた、常に第六感で神を感じているという点と、(彼を追う警部)ジャベールに銃口を向ける時は『本気で殺そうと思ってください』と言われたことは今も心に残っている」と言う。人間は常にやるかやらないかの選択に迫られ、生きている。「自分は真っ当に生きようとしてきたけど、これまでの選択に間違いはなかったのか。神よ!と、彼は最後まで苦悩し迷っている」。完成形を見せたくないとの思いもあり、「何度演じてもバルジャンはこうだと定まらない。常に光と影がうねっているイメージです」。大きな物語のうねりの中でさまざまな表情を求められる役者たち。「音程ひとつにも役の光と影の心情が完璧に表現されている」シェーンベルクの音楽など魅力は尽きないが、最大の見どころはバルジャンの不完全さにあると見る。「誰もがバルジャンの人生を疑似体験しているんじゃないかな。彼の人生に自分の人生を照らし合わせることで、自分自身も正しくあろうとか、変わろうとする。自分もそこに惹かれるし、この作品が長く愛される理由だと思います」。公演は4月15日(月)よりプレビュー公演の後、4月19日(金)に東京・帝国劇場で開幕。6月に愛知・御園座、7月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、7月末から8月に福岡・博多座、9月に北海道・札幌文化芸術劇場hitaruで上演される。大阪公演のチケットは3月23日(土)一般発売開始。2月24日(日)から3月4日(月)までプレリザーブ受付。取材・文:石橋法子
2019年02月22日3月2日(土)の群馬・ながめ余興場を皮切りに、全国12か所を巡る「中村七之助 特別舞踊公演2019」。本公演で舞踊『汐汲』をひとりで務め、七之助とともに中村屋を盛り立てる中村鶴松に話を聞いた。【チケット情報はこちら】一門おなじみの巡業公演で、鶴松が1演目を担うのは初めて。一昨年の大学卒業後、芸道1本となり、昨年は年間通して舞台に出続けた。1月の「新春浅草歌舞伎」では女形4役を務め、今回は1演目を任されたことで、立役・女形の中から自身で女形の舞踊を選んだ。『汐汲』は、能『松風』による海女の悲恋を描いた演目。日本舞踊を嗜む人なら誰しも踊る演目だけに、舞踊の基礎が試される。女形の見本でもあり、一番身近で尊敬する先輩でもある七之助には、舞踊をフィギュアスケートの採点になぞらえ、こうアドバイスされたという。「踊りは芸術点と技術点があると思う。鶴松は技術点がある方だが、芸術点、いわゆる魅せる踊りがまだまだ」。また坂東玉三郎からは「女形は襟を一瞬見ただけでも役柄の違いがわかる衣裳の着方を真似なさい」と声がけされた。『汐汲』をいずれも得意とする玉三郎、七之助の助言を受け、今回は長めの尺で踊ることから衣裳、小道具の気配りはもちろんのこと、佇まいの美しさ、魅せる女形を追求する。『汐汲』の前は、七之助、鶴松による『芸談』。毎年フジテレビ系で放映される密着番組でも公開していない一門の秘蔵映像が楽しめる。また10歳で中村屋の部屋子となった鶴松は、児童劇団の子役時代の写真も披露されるという。そのほか『汐汲』、七之助が四役早替りを務めるハイライトの『隅田川千種濡事』の簡単な解説も行う。立役・女形ともに演じるが、鶴松は「最近、女形の魅力にハマっている」のだと語る。「このところ玉三郎さんとご一緒いただく機会が多く、いくつになっても勉強し続ける姿勢を見習いたいです。“役者の色”とは、人生の歩みそのものではないかと。役柄は古風でも、玉三郎さんや七之助さんには現代的な美しさがあります。立ち姿だけでもキレイと思っていただけるような美しさを磨いていきたいです」。「中村七之助 特別舞踊公演2019」は、3月2日(土)から3月19日(火)にかけ、群馬、宮城、埼玉、長野、石川、福島、大阪、広島、千葉、岐阜(2会場)、愛知にわたる全国12会場にて公演を行う。チケットは発売中。取材・文:横山由希路
2019年02月22日「オリンピックコンサート2019」が6月14日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催されることが決定した。125年前に近代オリンピックが復興した日を記念して、IOC(国際オリンピック委員会)は6月23日を“オリンピック・デー”と定めている。これにちなみ毎年6月には世界各国・地域で、オリンピック・ムーブメント活動が行われていますが、同公演もその一環として開催し、スポーツと音楽の融合によるユニークな公演として、毎年好評を博している。今年のコンサートは “輝く夢に向かって!”をテーマに開催。オリンピックをめぐる数々の感動のドラマを、スクリーンに鮮やかに蘇るオリンピック映像と、フルオーケストラによる壮大な響きで届ける。指揮を務めるのは、クラシック音楽の本場ヨーロッパで研鑽を積み、数々の国内外の著名オーケストラや演奏家との共演を通して高い評価を得ている若きマエストロ・粟辻聡。オーケストラは、その高い演奏水準はもとより、クラシック音楽の枠にとらわれず、音楽の素晴らしさを広く伝える活動でも定評のあるTHE ORCHESTRA JAPAN。ナビゲーターは競泳選手として、過去2回のオリンピックへ出場したオリンピアンで、現在は俳優として活躍する藤本隆宏が、2012年から8年連続でつとめる。さらに、日本を代表する名門児童合唱団、NHK東京児童合唱団が出演する。そのほか、オリンピックという夢に向かい挑戦し続ける日本のトップアスリート、そして、音楽の世界で夢を実現したゲストアーティストも参加予定。※2月22日(金)から3月3日(日)まで、チケット最速先行予約実施!詳細はオフィシャルサイトをご確認下さい。■オリンピックコンサート2019日時:6月14日(金) 開場 17:30 / 開演 18:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)※ステージ写真は昨年の公演
2019年02月22日プロデュースユニット始動に初演出と、近年つくり手としての演劇活動が続いた鈴木砂羽。次の一手に選んだのは、あらゆるアプローチで“女”を描くブス会*の新作『エーデルワイス』だ。オーディションで主演の座を射止め、脚本・演出を手がける主宰のペヤンヌマキと語らいながら作品づくりを進める現在の心境に耳を傾けた。【チケット情報はこちら】鈴木演じるスランプ中の漫画家・アキナが、自身の代表作『たたかえ!いばら姫』を読み返すシーンに端を発する本作。さまざまな男の価値観に翻弄される若い女・ミユキの姿を描いたこの劇中作と、アキナの周りで繰り広げられる人間模様が交錯する形で物語は展開する。劇中のエピソードには、鈴木とペヤンヌの実体験がふんだんに盛り込まれているという。今年でデビュー25周年を迎える鈴木は、これまでの芸能生活を「男性性を優位にして仕事には真摯に向き合ってきました」と振り返る。一方で「プライベートの恋愛では櫛の歯が欠けた部分が多くあって……」とも。常にトップギアで俳優業を行ってきた自覚から悲しむ暇もなかったが、最近「女として私は何が欠けていて、本来なら何を享受できたんだろう?」と考える機会があったと話す。そんな時に出会ったのが、ブス会*の『男女逆転版・痴人の愛』(2017年)。谷崎潤一郎の原作をアレンジしたペヤンヌの脚本・演出に触れて「この人は私が女として開けるべき扉の鍵を持っている」と直感する。オーディションを経てペヤンヌと対話を重ねるうち、新作の構想が自然と像を結び始めた。浮かび上がったのは、女性が自身にかける“呪縛”。劇中には、周りが求める女らしさに消耗する登場人物の姿が描かれる。コンサバ返りする現代にも通じて息苦しい――と筆者が訴えると、「でもその息苦しさって幻想で、女が自分に呪いをかけた末の産物だってことに年を重ねて気づいたの」と言い切る。そこで鈴木とペヤンヌは実体験を昇華させたストーリーを用意。崖に咲く高山植物から想を得たタイトルに鈴木の生き様を投影し、「呪縛から解き放たれ、他人と自分を心から愛したい」と願う気持ちを作品に込めた。「だからこの『エーデルワイス』は今までの“集大成”。同時に女として産まれた私の人生“第2章”の幕開けでもあるんです」公演は2月27日(水)から3月10日(日)まで、東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて。チケットは発売中。取材・文:岡山朋代
2019年02月21日稽古場に入ると、バンドが音を合わせていた。バンドだけではない。20分後から始まる通し稽古に備えて、俳優やスタッフもそれぞれ持ち場のチューニングに余念がなかった。そのリラックスさと緊密さの同居する空気は、上演の迫った音楽劇『世界は一人』のクリエイションの充実を十分にうかがわせるものだった。【チケット情報はこちら】劇団「ハイバイ」を主宰する岩井秀人が挑む、初の音楽劇となる。これまで人間関係の機微、とりわけ家族や集団における個人の自意識や、身近な感情のさざ波をストレートプレイの傑作に昇華してきた岩井にとって、チャレンジングな企画であることは間違いない。音楽担当としてそんな岩井の片腕となるのが、シンガーソングライターの前野健太だ。ふたりは2年ほど前、コドモ発射プロジェクト『なむはむだはむ』という作品を一緒に作り上げている。そのときの経験が、岩井に音楽劇というアイデアの具現化へと駆り立てた側面もあるという。通常の音楽劇であれば、稽古入り前にすべての曲のデモが完成しているケースがほとんどだろう。だが、この『世界は一人』では、岩井の書いた歌詞をもとに、前野率いるバンドと俳優たちが、ある意味セッション的に仕上げた曲も少なくないそうだ。主演の松尾スズキ、松たか子、瑛太を含む総勢7名の俳優たちへの信頼がそれを可能にした。初めての台本読みで、まだメロディのついていない歌詞を松たか子が朗読するのを聞いた岩井は、感動のあまり、「もう、そのままやってください」とノドまで出かかったという。前野に言わせれば、「そもそも岩井さんの作る世界は、そのまま“歌”だと僕は思っている」。聞けば聞くほど、音楽劇への期待は高まっていく。舞台監督の合図とともに、通し稽古が始まった。さびれた炭鉱街鉄鋼の町で育った子供たち。松尾スズキが8歳の子供から大人までを演じることは予告されていたが、他の俳優たちも、役を自在に変化させながら、そのつどリアルな感情を震わせていく。そして、やはりこれは緊密なセッションの成果なのだろう。あまりにも自然に、生々しく迫ってくる「歌」の数々。血を通わせた人間に取材して演劇へと仕立ててきた岩井と、現実の街を歩きながら歌を紡ぎ上げてきた前野健太の資質が相乗効果をもたらし、俳優の身体に根を下ろした歌を立ち上げているように見えた。たまらなくロマンティックだったり、笑えたり、痛切だったりする瞬間がいくつもある。それらが席数800を越える東京芸術劇場のプレイハウスでどこまで膨らむのか、楽しみで仕方ない。公演は2月24日(日)から東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演後、長野、大阪、宮城、三重、福岡を巡演。東京公演はチケット好評につき、立ち見席も発売中。取材・文:九龍ジョー
2019年02月21日3月21日(木・祝)に千葉・幕張メッセにて開催される「DOWNLOAD JAPAN 2019」の最終ラインナップが発表された。イギリスで開催されているロック・フェス「Download Festival」の日本初上陸となる同フェス。今回出演が決定したのは、アルバム『FIREPOWER』と昨年のジャパン・ツアーも大絶賛のJUDAS PRIEST。更にグラミー賞でベストメタルパフォーマンス部門の受賞歴もあるGHOSTが約4年半ぶりに来日を果たす。チケットは発売中。■DOWNLOAD JAPAN 20192019年3月21日(木・祝) 幕張メッセ(千葉県)開場 9:30 / 開演 10:30【出演ラインナップ】JUDAS PRIEST [NEW] / SLAYER / SUM 41 / GHOST [NEW] / ANTHRAX / ARCH ENEMY / HALESTORM / MAN WITH A MISSION / AMARANTHE / LIKE A STORM※Ozzy Osbourneは出演キャンセル
2019年02月21日6月に上演されるNISSAY OPERA 2019『ヘンゼルとグレーテル』を前に、その関連企画として東京・日生劇場1階ピロティにて、オペラ・オードブル・コンサートvol.8「メルヒェンオペラの世界へようこそ」が開かれた。【チケット情報はこちら】NISSAY OPERAシリーズはニッセイ文化振興財団が「オペラをより多くの方に楽しんでもらいたい!」と、一流の舞台を手頃なチケット料金で上演する企画。今回のコンサートは無料(事前申し込み制)で開かれており、『ヘンゼルとグレーテル』の演出・振付を手掛ける広崎うらん、出演歌手の鵜木絵里、伊藤達人、出演ダンサーの花島令、人徳真央、ピアノ奏者の星和代、そして公演チラシを手掛けた画家・寺門孝之が参加。子供から大人まで客席に座るリラックスした空気のなか、星のピアノ演奏のもと、鵜木や伊藤による歌唱や、花島と人徳によるダンスが披露され、そのパフォーマンスを受けて寺門がライブペインティングを行った。さらに広崎が本公演の見どころや演出のポイント、楽曲の聴き方などを解説するスペシャルな時間が繰り広げられた。鵜木は6月の本公演について、寺門による温かで幻想的なチラシのイラストに触れ、「実際の舞台もこの色彩でこの雰囲気です。(2013年の初演で)初めて衣裳もつけて舞台でお稽古したときは、あまりの美しさに涙が出そうで、歌うのを忘れそうになるくらいでした。みんなが楽しめる、ファンタジー溢れる素敵な『ヘンゼルとグレーテル』だと心から思います」と話した。小・中学生チケットも用意されており、広崎は「子供は本当に面白くないと“面白くない”という反応が返ってきます。その子供の心にどれだけ響くか、大人が観ても楽しめるか、アートとしてこのオペラをお届けできるかというところからこの企画は始まりました。私はこういう活動こそが子供たちの今後になにかを残すのではないかと思っているので、このサポートが続いていけばいいなと思います。“子供たちに夢を見せる瞬間”を届ける機会に携わることができることに感謝します」と語った。ニッセイ文化振興財団は中・高校生に向けオペラやバレエへの無料招待公演も展開しており、昨年度のオペラ公演では約1万7千人を招待した。今後も同じ関連企画として4月13日(土)に西洋音楽史の岡田暁生と指揮者の角田鋼亮による音楽レクチャー「オペラとメルヒェン」、4月29日(月・祝)に小澤昔ばなし研究所所長・小澤俊夫によるドラマトゥルクレクチャー「グリム童話 - メルヒェンの深層 -」も開催予定。どちらも無料(事前申し込み制)なので、本公演への準備はもちろん、オペラへの最初の一歩としてもぜひ参加してみて。NISSAY OPERA 2019『ヘンゼルとグレーテル』は6月15日(土)・16日(日)に日生劇場にて上演。チケットは現在発売中。取材・文:中川實穗
2019年02月21日ビートルズの創成期、ハンブルク時代を描いた舞台『BACKBEAT』が日本初演となる。1994年公開の伝記映画を舞台化。結成時のベーシストでデビュー直前に21歳で夭折した美少年スチュアート・サトクリフを軸に、10代の揺れる心、友情と葛藤、孤独がビートルズの名曲に乗せて綴られる。【チケット情報はこちら】ジョン・レノンを演じる加藤和樹は「僕らは大スターのビートルズしか知らないけど、多くの苦労やいざこざを乗り越えてきたのだと知りました。特にビートルズの根幹であるジョンは、常に怒りを抱えて生きていた。その怒りを歌に表せるよう、ロックならではの歌い方を習得中です」と語った。ジョンはずっとスチュアートを慕っていたと言われるが、「なぜそこまでスチュが大きな存在だったのか。ジョン本人の気づかないところで友情を超えた愛があったのかも。ぜひ掘り下げたい」と、意欲たっぷり。ドラマー、ピート・ベストを演じる上口耕平は、「ピートはデビュー寸前で解雇されたドラマーで、マッシュルームカットを唯一拒んだ男。彼の魅力、そしてメンバーとの関係性をどう築けるかが楽しみです」。以前から個人的にドラムを習っていたそうで、まさにうってつけの役と言えるだろう。個別の楽器練習が進み、上口はすでにバンド合わせを経験。「実際に音を合わせたら感動しました。ドラマーとして、僕がみんなのリズムを刻んでいるんだなぁって」。このバンドを結成する感覚は物語や役と重なるようで、加藤「僕らの中に生まれたバンド感が、芝居に活きるはず」、上口「お客さんをビートルズみたいに熱狂させたい」と意気込む。ふたりは当時のビートルズがやんちゃで小汚いことに驚いたというが、「その小汚さがロックでかっこいい」と加藤。10代を演じることについては、加藤「30代まで様々な経験を重ねてきた僕らが、10代に立ち戻ることに意味がある」、上口「僕らの挑む姿と10代の初々しさがリンクするはず」、加藤は「あとはメイクの力を信じて」と笑った。ちなみに10代後半は何をしていたのかと聞くと、加藤「芸能界に憧れて上京、夢と希望に満ちていました。テレビなんてすぐ出られると思っていたけど、オーディションに落ち続けて…。怖いもの知らずが最高の武器でした」、上口「僕も高校の同級生とストリートダンス三昧。僕らしかできない!と根拠のない自信で尖っていた。自分の創造力を信じ込んでいた点は彼らとそっくり」。知られざるビートルズの若かりし頃をぜひ公演で目撃していただきたい。公演は、5月25日(土)から6月9日(日)まで東京・東京芸術劇場プレイハウスにて、6月22日(土)・23日(日)は、神奈川・やまと芸術文化ホールメインホールにて上演。チケットぴあでは、電話による抽選先行を実施中。取材・文:三浦真紀
2019年02月21日5月11日(土)より東京・ヒューリックホール東京にて上演される舞台「DYNAMIC CHORD the STAGE」。同作のティザービジュアルと追加出演者が発表された。ビジュアルは、KYOHSO、Liar-S、[rêve parfait]、apple-polisherのヴォーカリストを集合させた、各バンドの個性が光るポップな1枚。また、発表された追加キャストは、4バンドが所属するダイナミックコード社社長・伊澄久臣役に塩川渉、マネージャー・加賀真実役に松村泰一郎、舞台オリジナルの登場人物として元バンドマン・聖矢役に笹翼の3名。「DYNAMIC CHORD the STAGE」はバンドをテーマにした女性向けゲームシリーズの初舞台化作品。音楽事務所兼レコード制作会社である「DYNAMIC CHORD」に所属している4つのバンドにスポットを当て、音楽の楽しさや、バンドマンとの甘く激しい恋物語を描く。公演は5月11日(土)から15日(水)まで、東京・ヒューリックホール東京にて上演。3月1日(金)より、チケットぴあにてチケット受付開始予定。■『DYNAMIC CHORD the STAGE』日程:5月11日(土)~15日(水)会場:ヒューリックホール東京(東京都)
2019年02月21日上野啓示(vo、g)と成瀬篤志〔ghoma〕(key)の二人からなる音楽ユニット、カミナリグモが、久しぶりにバンド編成のライブ「OUR TREASURED SCRAPPY SONGS」を5月18日(土)に東京・下北沢 CLUB Queで開催する。【公演情報はこちら】2002年に結成、2010年にはメジャー1stアルバム『BRAIN MAGIC SHOW』をリリースし、精力的な活動を展開した彼ら。2016年にそれぞれ個人の活動に専念するため、バンド活動を休止。その後、上野はソロ・プロジェクト、かけらフィルムを始動させ、ghomaは広告音楽のプロデュースやアーティストのサポートなどでその才能を発揮していた。しかし2018年12月に開催されたデビュー10周年のアンプラグド・ライブを機にカミナリグモとしての活動を再開。そのライブは上野のギターとghomaのグランドピアノのみで演奏され、ときに得意の同期サウンドを駆使しつつも、ふたりきりでじっくりと味わい深い音世界を構築してみせた。デビュー10周年ライブのために書き下ろした新曲「アニバーサリー」は、3月20日(水)よりiTunesで先行配信、その後主要配信サイトで配信される予定。また、5月に行われるバンド編成のライブのサポート・メンバーにはFoZZtoneの菅野信昭(b)と、米津玄師のバンドでも活躍する堀正輝(ds)が参加。ステージに上がる4人がほぼ同世代で、ユニット編成とはまたひと味違ったグルーヴと調べを奏でてくれるはず。早めにチケットをゲットして彼らの秀逸のパフォーマンスを堪能してみては。チケットは2月23日(土)午前10時より一般発売開始。取材・文:浅野保志(ぴあ)
2019年02月21日5月12日(日)に東京・TSUTAYA O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、TSUTAYA O-Crestで開催されるライブイベント「AFTER HOURS TOKYO’19」の追加出演者が発表された。出演が決まったのは、LITE、OOIOO、Vampillia、skillkills、NOT ll BELIKESOMEONE、5kaiの6組。また今回の発表にあわせて、公式サイトでは昨年開催されたAfter Hours ‘18上海、台北公演の様子を、フランス人監督Julien Levyがおさめたドキュメンタリーフィルムが公開されている。チケットは発売中。■「AFTER HOURS TOKYO’19」日時:5月12日(日)開場12:00 / 開演13:00会場:TSUTAYA O-EAST / duo MUSIC EXCHANGE / TSUTAYA O-Crest(東京都)【出演】EXPLOSIONS IN THE SKY(US) / MONO / envy / downy / toe / Boris / killie / PALM / bacho / heaven in her arms / AIMING FOR ENRIKE(Norway) / SVALBARD(UK) / THE REDNECK MANIFESTO(Ireland)/ LITE <NEW!!> / OOIOO<NEW!!> / Vampillia <NEW!!> / skillkills <NEW!!> / NOT ll BELIKESOMEONE<NEW!!> / 5kai <NEW!!>料金:オールスタンディング 9500円 ※ドリンク代別途必要
2019年02月21日今年で4年連続となるHOUND DOGの東阪単独公演が、4月6日(土)より開催される。大友康平に意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】「おかげさまで、2015年にデビュー35周年を迎えまして、その大きな節目となるタイミングで、いわゆるストロング・スタイル……HOUND DOG本来のロックンロール・ショウというのを突き詰めたライヴをやりたいと思ったんです。そして実際にやってみて、自分の立ち位置というか、幹になる部分というのは、俺にはこれしかないなって改めて確認できたんですよね。これがあるからこそ、俳優業であったりバラエティであったり、不器用で大した爪跡も残せないのに、いろんな仕事に首を突っ込ませてもらって、楽しませてもらってもいいのかなって。その確認と確信ができたことが、すごく大きかったんです」今年の公演名は「Let the good times roll」。タイトルこそ変わるものの、ライヴのテーマは2016年以来、終始一貫している。「“パワフルでソウルフルでハートフル”を肝に銘じて、ロックンロールを突き詰めたいなと。ロックンロールは体力ですからね。考えることではなくて、感じることであり、やっているほうも、それに合わせて体を動かす観ているほうも、体力。変な話、毎回これが最後っていう気持ちでやっていますから。そりゃあそうですよ。いつどうなるかわからないですから」還暦超えの63歳。何が彼を、そこまで駆り立てるのか。「最初にジョニー・ウィンターを観た時、あるいはCAROLを観た時、もっと遡ると、グループ・サウンズのザ・ハプニングス・フォーを、おじさんに連れていかれて観た時(笑)。初期衝動ですよね。背中に電気が走った感覚を、ずっと体の中に持って生きてきたんだけれども、いつの間にかちょっと忘れかけていたなって。それが、2016年のロックンロール・ショウで、一気にフラッシュバックのように甦って、それこそ全身に電気が走ったんです。もうこれしかねえなって。だから今は、とにかく愛おしいです。ステージが愛おしいし、やっている自分も愛おしいし、来てくれるファンも愛おしいっていう」来年は、デビュー40周年。ファンとしては、死ぬまで続けてほしいと願わずにはいられないはずだ。「(笑)。いやいや、先は見えないですけど、老体に鞭打って、このストロング・スタイルを続けたいという願望はあります。自分に嘘をつかないっていうことで言えば、ストロング・スタイルがやれる限り続けたいですね」公演は4月6日(土)・7日(日)東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)、13日(土)・14日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールで開催。チケットは発売中。
2019年02月20日革新的なダンスのあり方を提唱、実践し各方面から注目を集める英国のストップギャップ ダンスカンパニーが、2017年世界初演の代表作『エノーマスルーム』をひっさげ、3月に横浜、世田谷、北九州で初の来日公演をおこなう。【チケット情報はこちら】「違うことに意味があり、その違うことを活かした方法で作品を作る」ことを方針に掲げる彼らはその言葉通り、障害者と健常者が一緒になって、独自のダンス表現を追求するインクルーシヴ(全てを含む)ダンスカンパニー。そのジャンルの先駆者として様々な国で上演、さらに関連ワークショップを行なっている。今回上演する『エノーマスルーム』は妻を亡くしたばかりで悲しみにくれるデイヴ(デーヴィッド・トゥール)とその娘サム(ハンナ・サンプソン)が亡き妻/母を思うあまり、その幻を見るようになり、現実と妄想の世界を行き来しながら愛する人の思い出に浸るというファンタジーな内容になっている。ここで主人公デイヴとサムとを演じるふたりは障害者ダンサーで、彼らの幻想の妻/母を踊るのがふたりの健常者ダンサーたちだ。それぞれの身体的個性を活かして、他では見ることのできない詩的でドラマチックな世界を展開する。デイヴを演じる両足の無いダンサー、トゥールは2012年のロンドン・パラリンピックの開会式でソロダンスを披露し、障害者アートの可能性を英国中に、そして世界に発信したパフォーマーでもある。2008年にプロジェクトマネージャーとしてカンパニーに参加、2012年からはエクゼクティブプロデューサーとしてカンパニーの運営の指揮をとる日本人、柴田翔平さんは「創作にあたり、人種や障害のあるなしに関係ないところでみんなが経験することは何だろうと考えた時に“死”が挙がりました。そして誰かが死んだあとにそれをどのように乗り越えるかというのも国籍、人種、障害のあるなしに関わりなく誰でもが経験することなので、それを取り上げようということになりました。それが『エノーマスルーム』という作品です」とインタビューに答えてくれた。さらに、『エノーマスルーム』の世界各国での高評価に応え、これからも誰もが抱えている問題、苦悩をテーマに芸術監督ルーシー・ベネットが作り出すストーリーを重視したダンスシアター作品を届けていきたいと今後の抱負を語ってくれた。障害者と健常者、どちらが欠けても成り立たない新しい共生のダンス、インクルーシヴダンスを日本で観られる日は近い。公演は3月3日(日)の神奈川・あーすぷらざを皮切りに、8日(金)・9日(土)に東京・世田谷パブリックシアター、16日(土)に福岡・北九州芸術劇場にて上演。チケット発売中。取材・文:田中伸子
2019年02月20日5月18日(土)・19日(日)大阪・METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)、5月25日(土)・26日(日)東京・新木場・若洲公園にて開催される野外フェスティバル「METROCK2019」。同フェスの第4弾出演アーティストが発表された。出演が決まったのは、King Gnu(大阪・東京)、ACE COLLECTION(大阪のみ)、オメでたい頭でなにより(大阪のみ)、Survive Said The Prophet(大阪のみ)、Hump Back(東京のみ)、FOMARE(東京のみ)、レルエ(東京のみ)の7組。現在チケットぴあでは、1日券の先行予約の受付を実施中。■OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2019日程: 5月18日(土)・19日(日)会場:METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)■TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2019日程: 5月25日(土)・26日(日)会場:新木場・若洲公園(東京都)★★以下のリンクより「METROCK」をお気に入り登録して、情報をゲット!
2019年02月20日体験型ライブエンターテイメント“DINOSAUR LIVE「DINO SAFARI」”が4月25日(木)から5月4日(土)まで、東京・渋谷ヒカリエ9FヒカリエホールAにて開催される。今年で3年連続の開催となる「DINO SAFARI」は、リアルな自立二足歩行恐竜”DINO-TRONICS”が観客の目の前で自由に歩き回り、尻尾を自在に動かし、吠え、咬みつこうと迫ってくる、まさに恐竜の世界に自分自身が立っているかのような体験ができるリアル「恐竜サファリ」プロジェクト。出演する恐竜は、ON-ART社(東京都東久留米市)が10年以上の歳月をかけ開発した「恐竜型メカニカルスーツ」を用いた圧倒的な特殊パフォーマンスで、想像をはるかに超えた恐竜そのものの動きを精巧に再現。サファリガイドやレンジャー隊員に扮した出演者と、さらに迫力の増したパフォーマンスで観客を魅了する。チケットの一般発売に先駆けて、現在、早割もある最速先行を実施中。受付は2月27日(水)午後11時59分まで。■DINOSAUR LIVE「DINO SAFARI」日程:4月25日(木)~5月4日(土)※全38ステージ会場:渋谷ヒカリエ9FヒカリエホールA(東京都)
2019年02月19日劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が脚本・演出を手掛ける舞台「山犬」が5年ぶりに上演される。本作に出演するAKB48 Team 8京都府代表/Team Bの太田奈緒と丸尾に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、人間の極限状態と純愛を描く“監禁劇”で初演は2006年。今回はメインキャストを男女逆転させた新バージョンとなり、メインを岩立沙穂(AKB48 TeamB)、太田奈緒(Team 8京都府代表/Team B)、谷口めぐ(AKB48 TeamB)が演じる。丸尾は「今回は彼女たちが等身大で演じられる設定に変えました。歌も入れたいと思っています。3人とは舞台版「マジムリ学園」(2018年/丸尾は脚本・演出を担当)を一緒に作った間柄で、役も当て書きです」ストーリーについて「ちょっとしたことの積み重なりで人が変わっていく様がすごく怖かった」と感想を語るのは太田。本作では、内気で歌と料理が好きな元コーラス部・山本雲雀を演じる。「すごく感情の高低差がある役柄なので、最初は“大丈夫かな?”と不安に思いました。だけど今まで演じたことのない役柄ですし、今回で自分の殻皮を破れたらと思っています」と楽しみにしているそう。丸尾も「奈緒が演じるうえで1番苦労するのは狂気じみたところなんじゃないかなと思います。僕の中で奈緒には、負けん気や人を蹴落とすようなイメージがないんですよ。だからこそ役ではそういうことをやってもらいたい。奈緒の汚いところが出ればなと思います(笑)」と期待する。これまで5作の舞台を経験し、そのうちの4作が昨年に集中している太田。その理由を、「将来的に女優の道を考えたがまずは実際にやってみて、自分がどう感じるか、向いているのかどうかを知ったほうがいいと思って。それで“舞台に出たい”と口に出すようにしたら、すごく充実した1年になりました」と明かす。その日々を経て「やっぱり楽しかった。難しいなと思うこともたくさんありますが、これからもやっていきたいです」と目を輝かせた。そんな1年で出会った丸尾の印象は「ひとりひとりと向き合ってくれる方で、それがすごく嬉しかった。今回もまた勉強になるんだろうなと思っています」。逆に丸尾から見た太田の印象は「女優としての偏差値が高い。何色にでも染まれるし素質があると思います」ホラーとも言われる作品だが、丸尾は「この作品をホラーにしたい気持ちはない」と語る。「作品のテーマは“僕たちは人殺しをしたことないですか?”ということ。“間接的にでももしかしたら人を殺しちゃってるんじゃないですか?”って。そういうことに気付いて、少しでも愛が大きくなった状態で劇場を出てもらえるような作品にしたいなと今は思います」舞台「山犬」は2月27日(水)から東京・池袋のサンシャイン劇場、3月6日(水)から大阪・ABCホールにて上演。取材・文:中川美穂
2019年02月19日兵庫県立芸術文化センターの佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2019 ミュージカル『オン・ザ・タウン』の製作発表記者会見が、2月7日、大阪市内で行われた。『オン・ザ・タウン』は『ウェスト・サイド・ストーリー』などの作品で知られ、2018年に生誕100年を迎えたアメリカの作曲家・指揮者レナード・バーンスタインが、1944年に発表した彼のミュージカル第1作。24時間の休暇を許されて大都会ニューヨークへ上陸した3人の水兵の恋と冒険を、陽気な歌とダンス、そしてほろ苦い別れを散りばめて描き出したブロードウェイの黄金期を彩る作品のひとつである。佐渡プロデュースオペラが本格的なミュージカルの上演に取り組むのは今回が初めて。兵庫公演に続いて東京公演も行う。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ ミュージカル『オン・ザ・タウン』チケット情報演出、装置・衣裳デザインを担当するのは英国を代表する演出家アントニー・マクドナルド。佐渡プロデュースオペラには2007年の『魔笛』、2016年の『夏の夜の夢』に続く登場である。舞台上にニューヨークの地図を配し、1940年代の絵葉書のようなパネルを背景に大都会の華やかさを再現するという。キャストは昨年夏と秋にロンドンでオーディションにより選出され、英国ロイヤル・オペラなどで活躍の幅を広げるチャールズ・ライスを筆頭に第一級の歌手、ダンサーが顔を揃える。元英国ロイヤル・バレエのプリンシパル、アシュリー・ペイジによる振り付けも見逃せない。記者会見に登場した佐渡裕は、「今年は僕の師であるバーンスタインの傑作をお届けします。この『オン・ザ・タウン』は当時26歳だったバーンスタインの才能が溢れんばかりの作品です。彼はこの作品で作曲家としての大きな成功を収めました。指揮者としてのバーンスタインは多くの人々の記憶に残り、また『ウェスト・サイド・ストーリー』の作曲家としてのバーンスタインというのも繰り返し語られて来ましたが、それ以外のバーンスタイン、非常に多才なメロディメーカーであった彼の存在は今後ますます大きくなっていくだろうし、そうした彼の姿が最初に現れたこの作品を今年は紹介したいと思いました。これまでさまざまな形で上演されて来ましたが、英語歌唱、フルオーケストラでの上演は日本国内では初めてです。この歴史的なプロダクトを持って兵庫、そして東京の皆さまにお会いできることをうれしく思います」と語った。公演は7月12日(金)より、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで全8回、7月25日(木)より、東京文化会館大ホールにて全4回を行う。チケット一般発売は2月24日(日)10:00より。取材・文:逢坂聖也
2019年02月19日近年一大ブームを巻き起こした伊藤若冲や歌川国芳を始め、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我蕭白、長沢芦雪という6名の画家の独創的な作品群を紹介した、美術史家・辻惟雄による著作『奇想の系譜』。本著で取り上げられたこの6名に、白隠慧鶴、鈴木其一を加え、江戸絵画の魅力を再発見しようという展覧会、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」が、4月7日(日)まで、東京都美術館で開催されている。【チケット情報はこちら】『奇想の系譜』というタイトル通り、8名の画家それぞれの斬新でオリジナリティあふれる作品の数々を、いいとこどりで楽しめる本展。その1番手に登場するのが、2016年の大回顧展が社会現象にもなった、伊藤若冲だ。若冲の代名詞とも言える“鶏”だが、今回はその最高傑作に挙げられる「紫陽花双鶏図」を展示。その細密な描写と大胆な構図には、観る者の目を一瞬にして釘づけにする圧倒的な美しさがある。また近年見出された新出作品「鶏図押絵貼屏風」は、踊るような筆使いとどこかユーモラスな鶏の表情が光る、最晩年の秀作と言えるだろう。精緻なタッチとグロテスクな描写が人気の曽我蕭白。「雪山童子図」などいかにも蕭白らしい作品の中、雄大な富士山に遊び心を加えた「富士・三保松原図屏風」(展示は3月10日(日)まで)など多彩な作品群が並ぶ。さらにエンターテイナーとして観る者を魅了する長沢芦雪は、やはり「白象黒牛図屏風」が圧巻。まず目を奪われるのは、右隻の白い象と左隻の黒い牛の堂々たる姿。だが牛の腹の横で舌を出し、ちょこんと座る仔犬が、実は本作の主役なのではないかと思われるほど、愛嬌たっぷりの存在感を発揮している。白隠慧鶴の作品は、禅僧として仏の教えを伝える手段として描かれているのが特徴。その作風は力強さと軽妙さを兼ね備えており、中でも「達磨図」に代表される達磨を描いた作品が目を引く。「宮本武蔵の鯨退治」などで見せる歌川国芳の錦絵は、まるで現代アートにも通じるようなポップさ。その飛び抜けた発想力は、江戸庶民から現代人までをも魅了する。ほかにも独自の極彩色が印象的な岩佐又兵衛。酒井抱一の弟子ながら、若冲の影響も滲ませる鈴木其一。大作「龍虎図屏風」でダイナミックかつユーモラスな水墨の龍と彩色の虎を描いた狩野山雪。虎図は若冲、蕭白、芦雪も描いており、それらを見比べるのも楽しい。なお会場では、前出した芦雪の仔犬をモチーフにしたものなど、オリジナルグッズの販売も充実している。また、お得な新・北斎×奇想の系譜セット券も発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年02月19日3人組バンド、LUCKY TAPESが6月18日(火)に東京・LIQUIDROOMで自主企画ライブ「HALL #1」を開催することが決定した。【チケット情報はこちら】第1回目となる今回は、ゲストに雨のパレードを迎えて行われる。チケットの一般発売に先駆けて、オフィシャル先行を実施中。受付は2月19日(火)昼12時から24日(日)午後11時59分まで。■LUCKY TAPES「HALL #1」日時:6月18日(火)LIQUIDROOM(東京都)開場 18:30 / 開演 19:30料金:前売4,000円(税込み・ドリンク代別途必要)
2019年02月19日1974年、伝説の幕が開いた――。初演から今年で45周年を迎える宝塚歌劇団の代表作『ベルサイユのばら』。2月16日には、大阪で記念公演『ベルサイユのばら45~45年の軌跡、そして未来へ~』が開幕した。初代オスカル役の榛名由梨から伝統を受け継ぐ朝海ひかるら平成のオスカル役まで、歴代レジェンドが大集結。一部日替わりで配役を替えながら、歌やトーク、本番さながらの装置やコスチューム姿で名場面を披露する。宝塚ファンはもちろん初見の人も虜にさせる、夢のような全2幕、約2時間半のステージだ。「ベルサイユのばら45」チケット情報幕開けは『序曲~ごらんなさい、ごらんなさい』。まるで砂糖菓子でできたフランス人形みたいに甘くロマンチックな宮廷の小公子、小公女たちがシャンシャン片手に歌い踊る。会場を染めるピンク色の照明、電飾がきらめく華やかな装置やタイトルロゴ、さらにターンのたびに跳ねるフリフリのドレスが、会場に詰めかけた“乙女たち”の心をも弾ませる。続いて、専科より現役生の華形ひかるが、緒月遠麻らOGたちと『心の白薔薇』『愛あればこそ』の2曲を披露。愛は甘く苦しい。でも、愛あればこその人生なんだ!と歌詞を噛み締め、最後は全員で「愛、愛、愛」の大合唱。冒頭から溢れ出す愛の洪水に、盛り上がらずにはいられない。司会は専科の汝鳥伶。自身も初演の舞台に立った汝鳥が、作品の軌跡を語りながら場をつなぐ。映像資料も用意され、歴代の公演ポスターや当時の公演の様子がダイジェストで映し出される。初々しい麻実れいのアンドレ、魅惑的な鳳蘭のフェルゼン、美貌の涼風真世オスカル…。当時の熱狂が画面越しにもありありと伝わる。とりわけ、涙ながらに激情をほとばしらせる大浦みずきのフェルゼンには熱く胸打たれた。この日、70年代に活躍したレジェンドコーナーには初風諄、榛名由梨、汀夏子が登場。フィナーレではエトワールも務めた初風が初演の映像と寸分違わぬ高音を響かせると、榛名、汀も味のある佇まいで名曲を歌い継ぐ。ひとりセンターに立ち大劇場を埋めるオーラは健在だ。日向薫、紫苑ゆう、麻路さきの1989年星組トリオはトークコーナーも担当。今だから話せるマル秘稽古場エピソードや、爆笑ハプニング談の応酬が止まらない。また、稔幸、和央ようから平成組による名場面の再演は鳥肌の連続。号泣必至のバスティーユ陥落からマリー・アントワネットの処刑に至るまで、観たい場面、聞きたい名台詞を全14場、18曲に網羅する。フィナーレには『薔薇のタンゴ』『ボレロ』ほか多彩なショーナンバーも披露され、終演後は本公演を丸々一本観たような充足感に満たされる。「観て良かった」「当時の記憶が蘇った」など口々に感想を述べ合う観客たちの姿も微笑ましく、印象に残った。大阪公演は2月24日(日)まで梅田芸術劇場メインホールで上演中。20日(水)18時公演は、ぴあ半館貸切公演。チケット発売中。取材・文:石橋法子(2月17日観劇)
2019年02月18日