チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (11/342)
成井豊の代表作『嵐になるまで待って』が、7年ぶり、6度目の上演を決定。そこで共に初参加となる波多野役の多田直人と広瀬教授役の粟根まこと、さらに演出も担う成井に話を訊いた。初演から30年。公演を重ねる理由を成井に訊ねると、「もちろん自信がありますし、なにより普遍性がある。これは自分の生ある限り、繰り返し上演していきたいと思っているんです」と目を輝かせる。さらにふたりのキャスティングは成井の強いプッシュで実現したとのことで、「波多野というのはとても神経質な、そして狂気に繋がる男。これを多田がやってくれたら面白いんじゃないかと。広瀬教授は語り手であり、いわば説明役。それを粟根さんが物語ることによって、ともすると陰惨にも思えるこの事件を、温かく、さらに楽しく伝えてくれるんじゃないかと思ったんです」と、その意図を語る。波多野はろう者の姉・雪絵を守り続けてきた作曲家。自身の役どころについて多田は、「ずっと出たいと思っていた作品で、中でも興味を引かれていたのは波多野でした。彼は成井さんの作品の中では珍しく、自分の大事なものを守るためならば、人を傷つけることも厭わない人物」と分析し、「かなりハードルの高い役だと思うので、ちゃんと足腰を鍛えつつ、しっかり飛び越せるよう稽古に臨みたいと思います」と意気込む。そんな波多野のある能力を探ることになるのが、粟根演じる精神科医の広瀬教授。粟根は「出演者でありながら観客でもあり、説明もしながら傍観者でもある、というややこしい役柄。そこはうまく流れに乗れれば」と現段階の構想を明かす。続けて「ただずっと西川(浩幸)さんが演じてこられた役なので、台本に独特の西川小ボケがあって…」と笑いつつ、「それをどう取り入れるのか、あるいは取り入れないのか。今から楽しみです」と期待を膨らませる。また本作に欠かせないのが“手話”の存在で、多田、粟根は手話の台詞も多い。成井は「手話と接する、手話の現状を認識する、つまりは“手話を忘れない”ということです」と、本作の再演を続ける理由のひとつに手話も挙げる。さらに粟根は「ミュージカルにおける音楽はあくまで一要素ですが、切っても切り離せない一要素。『嵐になるまで待って』における手話はそういう存在だと思いますし、本作に関わる全員が手話への統一した見解を持っておく、というのは、非常にいい取り組みだと思います」と、作品への想いを新たにしていた。公演は7月22日(土)~30日(日)サンシャイン劇場にて。取材・文:野上瑠美子
2023年06月19日小籔千豊主宰による“音楽と笑いの融合”をテーマにしたフェスティバル『KOYABU SONIC 2023』が、9月16日(土)・17日(日)・18日(月・祝)の3日間、4年ぶりに開催される。本公演の第2弾アーティスト4組、芸人2組の出演が発表された。『KOYABU SONIC 2023』 チケット情報今回出演が決定したのは、TikTokで大バズリ、世界を席巻している新しい学校のリーダーズ。HIPHOP界隈だけでなく、あらゆるジャンルのフェスに登場し、まさに飛ぶ鳥も落とす勢いで躍進し続けるAwich。独創的な創造力の作風で魅了する石崎ひゅーい。ゲスの極み乙女のベースを担当する、休日課長が率いる大人な雰囲気が魅力のDADARAY。芸人では、今や3×3バスケチームのオーナーと芸人の二足のわらじで活躍する麒麟・田村裕、大人から子どもまで大人気、「ブラジルの人聞こえますかー?」でお馴染み、サバンナ 八木の参加も決定した。まだまだ情報がアップデートされる中、本日よりチケットの二次特割先行もスタート。今後の最新情報をお楽しみに!
2023年06月19日この夏、不朽の名作であるブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が日本にやってくる。物語の舞台は1950年代のニューヨーク。不良少年たちは縄張り争いに明け暮れ、ポーランド系移民の“ジェッツ”とプエルトリコ系移民の“シャークス”が対立していた。そんな中、“ジェッツ”の元リーダーであるトニーと、“シャークス”のリーダーの妹マリアが出会い、運命的な恋に落ちてしまう。敵対するグループでありながらも惹かれ合う若い恋人たちは、争いの波に翻弄されていく。公演のオフィシャルサポーターに就任した宮野真守は、2019年に日本キャスト版ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season1でトニー役として出演、2021年に話題となったスティーブン・スピルバーグ監督による映画「ウエスト・サイド・ストーリー」の日本語吹き替え版でもトニー役を担当しており、本作の魅力を誰よりも深く理解するひとりだ。宮野はオフィシャルサポーター就任について「自分にとって特別な作品なので、また(作品について)語れることが光栄です」と笑顔を見せる。公演の見どころについて、「演出が華やかで、音楽とダンスが格好いい。観ていてすごく興奮する舞台なので、エンターテインメントとして存分に楽しめる」と同時に、「生きるために大切な価値観をおしえてくれる舞台だ」という。宮野は以前トニー役を演じた際に、当時のアメリカの社会情勢について勉強した経験がある。それを踏まえ2023年に上演する意義について、「いまの世の中は人種問題だけでなく、それぞれの生活の中で生きづらさを感じてしまう時間もあると思う。トニーが示してくれる『一歩前に踏み出す勇気』というのは、現代に生きる私たちにフィットしている。そういう思いを、物語のどこかに感じながら観てもらうと、より楽しんでもらえるんじゃないかと思います」。クラシックな悲恋物語にとどまらない、いまを必死に生き抜こうとする若者たちの姿から「命の輝き」を感じてほしい。公演は、7月5日(水)から23日(日)まで東急シアターオーブ、7月31日(月)から8月2日(水)まで群馬・高崎芸術劇場、8月5日(土)から6日(日)まで大阪・オリックス劇場にて。チケットは発売中。取材・文:北島あや
2023年06月19日歌舞伎座新開場十周年と銘打ち、毎月見逃せない演目を上演中の歌舞伎座。「六月大歌舞伎」の昼の部(11時開演)は、絵師の又平を市川中車、女房おとくを中村壱太郎が演じる『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』。さらに中村芝翫が蝦蟇の妖術使いの盗賊に扮する『児雷也』、中村福助のもと、注目度急上昇中の若手たちが芸者に扮して毛振りまで見せる『扇獅子』の3演目。夜の部(16時開演)は、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』から、小悪党だが憎めない“いがみの権太”を片岡仁左衛門が演じる「木の実」「小金吾討死」「すし屋」。最後は尾上松緑が狐忠信を勤める「川連法眼館」と、充実のラインナップだ。注目は、「土佐将監閑居」(通称“吃又”)に加え、53年ぶりに「浮世又平住家」が上演されている『傾城反魂香』。絵の才能はあるが言葉が不自由な又平と、夫を明るく懸命に支えるおとく、その夫婦の愛が奇跡を起こす物語だ。2012年に歌舞伎の初舞台を踏み、主役の又平を初役で勤める中車と、若手ながら緩急自在な芝居に定評のある壱太郎の組み合わせで、これが吉と出た。物語の序盤、夫婦で師匠の土佐将監を訪ねる場面では、中車が又平の人となりを繊細に、歌舞伎の所作は“楷書”で丁寧に演じる。隣で瑞々しくも頼もしく場を引っ張る壱太郎とのバランスが絶妙だ。土佐将監役・中村歌六の厳しいが奥底に温かさを感じさせる佇まいや、ある知らせを持ってくる狩野雅楽之助役・中村歌昇の躍動感。さらに市川寿猿(中車ら澤瀉屋の最長老)が扮する女中お百の優しい眼差しも、今回ならではの“吃又”を形作る。優秀な弟弟子の修理之助に、又平が仕事を譲ってほしいと縋りつく場面も見どころだ。修理之助を演じるのは、市川團子。苦しげに又平を見つめ、首を横に振る様子は清廉な美しさで、古典の主要な役同士では初の親子共演ということも忘れてしまうほどだ。その後、又平が奇跡を起こして夫婦に笑顔が戻ってからは、中車の持ち前の愛嬌でクスリと笑わせる場面もあり。随所で見せる舞踊の所作もキチッと決まり、地道な研さんの成果を示した。続く「浮世又平住家」は、師匠の命令で姫をかくまう又平の家が舞台。大津絵に描かれた人物が次々と抜け出して賑やかに踊り、追手を阻む。中村米吉扮する銀杏の前の赤姫ぶりが目にも楽しく、登場人物がズラリと揃う幕切れも文句なしの面白さ。客席からの大きな拍手が、その出来栄えの証拠だろう。取材・文:藤野さくら
2023年06月19日全米を震撼させた事件を基に、“私”と“彼”そして一台のピアノのみで繰り広げられるミュージカル『スリル・ミー』。2005年にオフ・ブロードウェイで開幕し2011年に日本初演されて以降、さまざまな俳優のペアで上演を重ね、今回で8度目。尾上松也と廣瀬友祐に話を聞いた。“私”役の松也は、2014年に柿澤勇人とともに本作に出演して以来、9年ぶりの登場。「役者人生でもう一度チャレンジしたいと思っていました。『スリル・ミー』の再演がある度に、自分に声がかからないことにモヤモヤしていました(笑)。前回は僕が初めての出演で、柿澤さんは何度も演じていましたのでいろいろ教えてもらいましたし、彼のパワフルな歌声で引っ張っていただいたんです。今回は逆に僕が経験者。引っ張っていってあげたいのですが......正直、ほとんど内容を忘れてしまっているから」と笑う。「でも前回の公演後、僕もいろいろな経験を積んできましたし、前回の“私”とはまた感覚も違うでしょう。純粋に廣瀬さんと新しく作品を作る気持ちで、僕も一から臨みたいです」。一方、“彼”役の廣瀬は『スリル・ミー』に初挑戦。「大前提として僕にお声がけいただいて嬉しいですし、ありがたい気持ちはあるのですが、作品のテーマや内容を考えると、安易にポジティブな感情にはなれなかったですね」と心情を吐露。ただ「もともと大人数の作品より、少人数の芝居が好きなんです。その分、存分にステージに立てるので。お互いがお互いを信じて戦うしかない環境にまさにスリルを感じます」といい、「役者をやっている以上、お客様にも今まで観たことのない、新しい廣瀬友祐の表現を観てもらえたらいいなと思います」とも。実は2015年にミュージカル『エリザベート』で共演経験がある2人。互いについて、松也は「『エリザベート』以降とても活躍されていらっしゃいますよね。世代も同じなのでまたご一緒にできたらいいなと思っていましたが、まさかこんなにガッツリ一緒になるとは(笑)」と話し、廣瀬も「『エリザベート』のときは自分で思い返しても、周囲に心を閉ざしている時期でした。第一線で活躍されていたので『本物だ......』みたいなミーハーな気持ちで見ていました(笑)。今回二人芝居の相手をできるのは嬉しいです」。見どころについて、松也は「3組の中で1番年齢が高いペアですが、実際の事件も同世代の2人が起こした事件ですからね。15年に『エリザベート』で共演して以来8年ほど経ちますが、その間の2人の歩みを存分にぶつけ合えれば、他の2組とはまた違った色が出せるのではないかと思います。ぜひ我々のチームの芝居も観にきてください」とまとめた。東京公演は9/7(木)~10/3(火)、東京芸術劇場 シアターウエストにて。その後、大阪、福岡、名古屋、群馬公演もあり。取材・文:五月女菜穂
2023年06月19日東京、大阪を中心に活動する4ピースギターロックバンド・ワンダフル放送局が、6月21日(水)に4th EP『青春みたいだ』をリリースする。毎月に近い期間でdegital singleをリリースしてきた彼らだが、CDとしてのリリースは約1年振りとなる。ワンダフル放送局 チケット情報購入できる店舗はタワーレコードの東名阪の3店舗限定になるが、特典としてメンバー手作りの「青春みたいなミサンガ」「メンバー直筆サイン色紙」の2点が付いてくる。尚、今作のジャケットデザインはメンバーでもある伊藤晴香によるオリジナル書き下ろし。是非とも購入して貰いたい。本作のリリースイベント「放課後協奏会」が、7月26日(水)大阪・アメリカ村 BEYOND、8月4日(金) 東京・下北沢近道にて開催される。大阪公演のチケットは発売中。
2023年06月19日声優の小林親弘が、9月3日(日)東京証券会館ホールにて、自身初となるバースデーイベント『小林親弘バースデーファンミーティング2023』を開催する。今年40歳の節目の年を迎える小林が「日頃から応援してくださるファンの皆さまに直接感謝を伝える機会を」と自ら企画。小林の年表振り返りコーナーや、ファンからの質問に答えるコーナー、プレゼント抽選会などを実施予定。ゲストには、プライベートでも小林と仲の良い榎木淳弥と畠中祐を迎え、ゲストを交えた特別な企画も準備しているとのこと。最後には小林本人によるお見送りもあり、ファンにはたまらない一日となるだろう。チケットの先行抽選は、6月17日(土)10:00より申込受付を開始。当日会場で受け取れる非売品ブロマイドの特典付き。『小林親弘バースデーファンミーティング2023』開催日時:2023年9月3日(日)【第1部】開場12:45/開演13:30【第2部】開場16:45/開演17:30会場:東京証券会館ホール出演:小林親弘ゲスト:榎木淳弥、畠中祐公式Twitter:@chikahiro_fmt
2023年06月16日400年の歴史を持つ徳島市の夏の風物詩「阿波おどり」が、8月11日(金・祝)から15日(火)まで開催される。「2023阿波おどり」 チケット情報11日(金・祝)は、通常では見ることのできない、各連を代表する踊り子たちの共演が堪能できる「前夜祭」。12日(土)から15日(火)にかけては、日中は「選抜阿波おどり」、夜は市内に特設される各演舞場で行われる「阿波おどり」で構成される。演舞場では隊列を組んで前に向かって進みながら踊る「流し踊り」が観覧できる。演舞場には有料チケットが必要な有料演舞場と、自由に入場できる無料演舞場があり、その他おどり広場と呼ばれる場所でも阿波おどりが楽しめる。また、大勢の踊り手が一斉に踊る「総おどり」は、今年は南内町演舞場のみ(二部公演最終盤)で実施。祭のクライマックスとなるこちらもお見逃しなく!お囃子や掛け声が響きわたり、街全体が熱気に包まれるこの期間。踊るもよし、見るもよし!世界に誇る「阿波おどり」を体感しに、ぜひ足を運んでほしい。6月17日(土)12:00から25日(日)23:59まで、有料観覧席の先行販売を実施。今回の先行受付に限り、座席選択が可能!先着順で予定枚数終了しだい受付終了となるので、ご購入はお早めに。「阿波おどり」▼8月12日(土)~15日(火)※8月11日(金・祝)は前夜祭前夜祭(アスティとくしま)選抜阿波おどり(あわぎんホール)有料演舞場(藍場浜・南内町)無料演舞場(両国本町・新町橋)おどり広場等(新町橋東・両国橋南・アミコドーム・シビックセンターさくらホール)
2023年06月15日青空の下、無数の尖塔が立ち並ぶ。そんなサグラダ・ファミリアの姿は、まさにバルセロナを象徴する風景だろう。アントニ・ガウディが手がけたこの聖堂は1882年に着工して以来ずっと建設が続いていたが、ガウディ没後100年の2026年、ついに完成するのだ(予定)。それに先立ち、『ガウディとサグラダ・ファミリア展』では膨大な図面や模型、写真などの資料を通して、ガウディの制作過程と彼の建築の魅力にふれることができる。そして、音声ガイドのナビゲーターを務めるのは城田優。幼い頃にバルセロナで暮らし「サグラダ・ファミリアは日常の風景だった」彼だからこその、温もりあふれる声に導かれて展示物と向き合う時間は、きっと極上のひと時となるに違いない。城田はこの展覧会を、「サグラダ・ファミリアの豆知識は結構知っているつもりでしたけど、僕も初めて知ることがたくさんありました。内観、外観、設計上、いろいろな秘密が紹介されているので、『これ、どうなってるの?』と興味を持ってくださったら、サグラダ・ファミリアをめぐる謎や諸説といった神秘的な部分も含めて楽しんでいただけると思います」と語る。また音声ガイドの収録は「聞きながら歩いている人たちのことを想像してしゃべる」ようにしたという。「耳から入ってくる情報ってとても大事ですよね。だから声のトーンも普段の自分とは少し変えて、少しフォーマルっぽいというか『聞いてください』っていうスイッチを入れて臨場感や想像力を駆り立てるように、でも主張しすぎないように。そのバランスが難しいんですけれど」ちなみに今回展示される資料の中で城田自身が気になった物は、東洋人の顔をした天使の像だという。主任彫刻家・外尾悦郎氏の手によるそれが、「『東洋人の顔つきの天使がいたっていいじゃない』っていう発想が、人種を超えていく感じがして面白い」と感じたそうだ。「普段あまり美術館や博物館に足を運ばない、行ったことないという方も騙されたと思って1回行ってみてほしい。サグラダ・ファミリアという素晴らしい建物の歴史や奥ゆかしさをぜひ一度経験してみてもらえたら、きっと視野が広がると思います」ガウディの魅力にふれられるこの展覧会は、6月13日(火)から。その後、滋賀・愛知で開催。取材・文:金井まゆみ
2023年06月14日2023年11月3日(金祝)、4日(土)Kアリーナ横浜にて行われる、「MOTLEY CRUE / DEF LEPPARD」公演において、公演チケット付のVIPパッケージの販売が決定した。VIPパッケージには公演のチケットが付くほか、その他にも特別な特典が用意されており、詳細は後日発表される。販売は6月19日(月)12時より、チケットぴあにて先着で販売予定。
2023年06月14日真田幸村に仕えたとされる「真田十勇士」は、映像や舞台でもおなじみ。真田家家臣や忍者である彼らだけに、殺陣をふんだんに盛り込んだ活劇として描かれることが多いのではないだろうか。四大海の作・演出で2005年に劇団S.W.A.T!が上演した『SANADA XI』もそのひとつ。パワフルな“サナダ・イレブン”の物語が、今回TWTの公演として蘇った。6月9日(金)の初日に先立って行われたゲネプロの模様をお伝えしよう。徳川家康に抗い、豊臣秀頼を守るため大阪城に入った真田幸村。幸村と十勇士(=サナダ・イレブン)は史実で有名な赤備えになぞらえ、赤と黒で統一された衣裳が印象的。しかも現代的にトレンチコートや革ジャン、パーカーなどを着こなしていて、その背面に真田の旗印として知られる「六文銭」があしらわれているのがインパクト抜群。ボン・ジョヴィの楽曲と相まって、ロック色が強い。物語の中心は、真田幸村(荒井敦史)と霧隠才蔵(佐藤佑哉)。才蔵や筧十蔵(直江幹太)、真田大助(西川俊介)ら個々人の掘り下げも含め、クライマックスに至るまではかなりコント要素も強い。徳川方の服部半蔵(丸山敦史)など、かなりクセの強いキャラクター付けも見られる。しかし一番の見どころは、やはり所々で繰り広げられる立ち回り。客席通路も駆使してサナダ・イレブンが馬で疾走し、時には11人がずらりと並ぶ迫力は特筆ものだ。史実のうえでの必然であり十勇士の物語上はずせないものとはわかっていても、彼らの散りゆくさまには胸が痛む。また総じて切れのよい動きが観ていて気持ちいいが、やはり経験がものをいう部分でもあり、そこはベテランである三好清海入道(横山一敏)・三好伊佐入道(金井迪大)兄弟が存分に見せる。また身長・体格のバランスの良さが動きに活きておりトレンチコートの裾がひるがえる様も見栄え抜群な幸村(荒井)、躍動するエネルギーが客席に伝わってくる才蔵(佐藤)らも観る者を魅了する。クライマックスには甲賀の忍・楓(水原ゆき)も交えた幸村の連続斬り(何人斬るかはぜひ劇場でお楽しみいただきたい)もあり、“パフォーマンスユニット”という看板に偽りなし、と言えそうだ。吉祥寺シアターでの赤の軍団の戦いは、18日(日)まで。取材・文:金井まゆみ
2023年06月13日国内外問わず活躍するインストゥルメンタルバンド、toconoma。8月20日(日)には、結成時から夢描いた日比谷野外大音楽堂でのワンマン公演が開催される。そんな彼らの結成15周年を飾るワンマンツアー"TOCONOVA"が、大阪・福岡・東京に続き、仙台・台湾・名古屋・札幌にて開催決定した。toconomaチケット情報チケットは、6月18日(日)23:59までぴあ最速先行受付中。「toconoma 15th ANNIVERSARY TOUR “TOCONOVA”」【宮城公演】▼8月26日(土) 仙台CLUB JUNK BOX【台湾公演】▼9月17日(日) 台湾・Legacy Taipei【愛知公演】▼9月30日(土) 池下CLUB UPSET【北海道公演】▼10月21日(土) cube garden
2023年06月13日ソゴウタイスケ(キュウソネコカミ)、モリス(四星球)、鈴鹿秋斗(夜の本気ダンス)、もりもりもと(ヤバイTシャツ屋さん)のドラマー4名による「ソゴウ会」が、初の主催イベント『SOGO MEETINGS -ソゴウ会-』を、8月28日(月)大阪・なんばHatchにて開催する。『SOGO MEETINGS -ソゴウ会-』チケット情報出演は、各会員が所属するキュウソネコカミ、四星球、夜の本気ダンス、ヤバイTシャツ屋さんの“ワチャ系”バンド4組。チケットは、7月22日(土)10:00より一般発売開始。
2023年06月13日ロックイベント『バンドやろうぜ ROCK FESTIVAL THE BAND MUST GO ON !!』が開催される。公演は、8月12日(土)大阪・Zepp Osaka Bayside、8月19日(土)愛知・Zepp Nagoya、9月2日(土)東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて。「バンドやろうぜ ROCK FESTIVAL THE BAND MUST GO ON!!」チケット情報大阪公演にはZIGGY、JUN SKY WALKER(S)、Respect UP-BEAT、愛知公演にはGO-BANG’S、JUN SKY WALKER(S)、PERSONZ、東京公演には岸谷香、筋肉少女帯、JUN SKY WALKER(S)の出演が決定している。1980年代後半から1990年代前半にかけて社会現象となった“バンドブーム”。その礎を築き、ティーンを中心とするカルチャー形成に大きな影響を与えた宝島社発行の月刊音楽誌『バンドやろうぜ』は今年、創刊35周年を迎える(現在は休刊中)。シーンの真ん中にいたバンドの面々は、解散・再結成やメンバーチェンジなど紆余曲折を経ながらも現在進行形の活躍を続けている。そんなバンドカルチャーの素晴らしさを体験する場を、大人のためのミュージックステーションを標榜する東名阪のラジオ3局がプロデュース!今や社会的責任を背負う世代となった、元バンドキッズたちよ!この夏は「バンドやろうぜ」を合言葉に、時を経ても新鮮な輝きを放ち続ける音楽と、熱い気持ちを共有しませんか?チケットは、6月18日(日)23:59までオフィシャル先行(抽選)受付中。
2023年06月12日9月16日(土)・17日(日)・18日(月,祝)に山口県にて開催される野外フェス「WILD BUNCH FEST. 2023」の出演アーティストが発表された。初日の16日(土)にSUPER BEAVER、10-FEET、クリープハイプ。2日目の17日(日)にSaucy Dog、[Alexandros]、Creepy Nuts。3日目の18日(月,祝)にYOASOBI、マカロニえんぴつ、BE:FIRSTらが出演する。チケットのオフィシャル最速先行(先着)を本日6月9日(金)18:00~6月30日(金)23:59まで実施。▼公演情報WILD BUNCH FEST. 20239月16日(土)・17日(日)・18日(月,祝)会場:山口きらら博記念公園(山口県)【9月16日(土)】THE ORAL CIGARETTES/KANA-BOON/カネヨリマサル/キュウソネコカミ/クリープハイプ/ザ・クロマニヨンズ/SHE’S/SUPER BEAVER/This is LAST/Tele/10-FEET/にしな/ねぐせ。/羊文学/Fear, and Loathing in Las Vegas/04 Limited Sazabys/My Hair is Bad/Mr.ふぉるて/moon drop/ヤバイTシャツ屋さん/ヤングスキニー【9月17日(日)】[Alexandros]/ウルフルズ/Awich/KALMA/キタニタツヤ/Creepy Nuts/go!go!vanillas/Saucy Dog/サバシスター/the shes gone/ストレイテナー/Chilli Beans./ツユ/Dragon Ash/ハルカミライ/マキシマム ザ ホルモン/マルシィ/yutori/UNISON SQUARE GARDEN/yonawo/WurtS【9月18日(月,祝)】打首獄門同好会/Age Factory/ego apartment/OKAMOTO’S/ORANGE RANGE/Cody・Lee(李)/coldrain/Cocco/SHISHAMO/sumika/Tani Yuuki/帝国喫茶/DISH///TETORA/Hakubi/BE:FIRST/平井 大/フジファブリック/マカロニえんぴつ/ヤユヨ/YOASOBI※50音順
2023年06月09日5月30日(火)、浅草の街に和太鼓の音が鳴り響いた。40年以上にわたって世界各地で演奏活動を行ってきた太鼓芸能集団「鼓童」が、2023年6~7月と10月、新作『いのちもやして』(演出:池永レオ遼太郎)で浅草公演を皮切りとしてツアーを開催する。それに先立ち幼稚園や小学校で、また “門付け”としていくつかの店舗、そして最後は浅草公会堂で、熱のこもった演奏を披露したのだ。浅草公会堂では、まず建物の外で和太鼓と鳴り物による2曲を披露。彼らを待ち構えていたファンはもちろん、通りすがりの人々の耳目を一気に惹きつけた。そのまま公会堂1階に移動し、笛も加わって畳みかけるように演奏していく。観客は老若男女問わず、さらに浅草だけあって海外からの観光客も多く、ノリも抜群。自然と手拍子やかけ声を発して、フロアは一体となった。予定していた演奏が終わると、すぐに観客からアンコールの声が。メンバーも熱気冷めやらぬ様子で、笛で、そして全員で、鼓童の人気楽曲「彩」を演奏。高らかにフィナーレを飾った。「鼓童の活動でも、街中で太鼓を叩くことはほとんどない。不安はありましたが、皆さんすごく喜んでくださって何よりです。門付けは感謝の気持ちを伝えることが一番。この先、鼓童と浅草が共に歩んでいく一助になったと思いますし、今後も続けていきたい」と池永は語る。『いのちもやして』で鼓童としては初めて、女性奏者・米山水木がひとりで大太鼓を叩くという。「女性の太鼓打ちとしては、本当にすごいチャレンジだと思います。米山と話していると、鼓童に限らず日本で芸事を極めようとする女性にはさまざまな壁があると感じます。強く根付いた偏見やステレオタイプなものの見方を、自分たちの手でどんどん覆していきたい。そのためにも、彼女がまっさらな気持ちで大太鼓に向かえるような筋書きを創りたいと考えています」鼓童では佐渡の伝統芸能・鬼太鼓を地元の方から教わり、要素として組み込んだ楽曲も創作している。今回の舞台では、各集落に伝わる鬼太鼓を基にした新曲も予定。まさに“温故知新”な創作を行っているのだ。「能面をつけた表現や、新しい衣裳もある。僕たちのいろいろな挑戦を見ていただくことで、お客様にとっては元気や勇気が出るような舞台にしたい」和太鼓によって浅草に新風が吹き込む、そんな期待が高まる公演は6月22日(木)より。取材・文:金井まゆみ
2023年06月09日佐藤隆太による一人芝居『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』が2023年8月11日(金・祝)から東京芸術劇場シアターイーストでおよそ3年半ぶりに再演される。再演にあたって佐藤隆太は「すぐにでも再演したいと思っていました。それぐらい自分にとって宝物のような作品なんです。できるならコンスタントに今後も演じ続けていきたいと思っていました」と素直に喜ぶ。本作は一人芝居ではあるが、観客参加型のイマーシブシアターの形態をとる。佐藤は初演について「演劇はその日その場所に集まったお客様と演者が、その瞬間でしか味わえないものを共有するということが醍醐味の一つだと思うんですけど、本作はそれがとても色濃く感じられる作品なんです。毎回が特別な時間でしたね。」と振り返る。実は、開幕前に米国ユタ州において本作を観劇したという佐藤。「脚本・演出、演者とお客様の関わりなど全体をひっくるめて見事な展開で、鳥肌が立ちっぱなしでした!胸が締め付けられるような場面がありつつも、一緒に奇跡的な瞬間をつくりあげていくことに感動して涙が出ました。それに劇場を出るときの余韻がすごくて、劇場を離れたくないと思ったんです。他のお芝居では味わえない体験が間違いなくあって、本当に感動しました」。その経験があったからこそ「お客様にもあの感覚を味わっていただきたい、その一心で臨んでいましたし、そうして目指すものがある分、一つ上の挑戦ができました」。今回、翻訳と演出を手掛けるのは上田一豪。舞台『いまを生きる』でタッグを組んだ経験がある佐藤は「すごく信頼している演出家ですし、そもそも気が合う」と印象を話す。そして「演出家が変われば、作品の雰囲気も少なからず変わってくるでしょうが、ずっと1人で演じてきて、セリフもある程度身体にまだ残っているので、やっぱり僕自身初演に引きずられることもあると思うし、うまく回っていたところを変える怖さもなくはないです。でも上田さんとこうしてタッグを組む機会を生かし切りたいですからね。覚悟を決めて、初演以上に皆様に楽しんでいただける作品にすべく、また新しく1から作っていこうかなと思っています」。東京公演は2023年8月27日(日)まで。ほか全国10都市で上演が予定されている。取材・文:五月女菜穂
2023年06月09日5月31日(水)より、東京・上野の森美術館にて特別展『恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造』が開催されている。恐竜展といえば化石の展示などが一般的だが、本展は「パレオアート」の世界に着目した異色の展覧会だ。「パレオアート」とは、化石などからの学術的根拠に基づき、イメージを膨らませて古代生物の姿を描く復元画のことである。19世紀初頭に恐竜の骨の化石が発見されてから、人々は想像力をさまざまに働かせて恐竜の姿を描いてきた。本展では、まだ研究が進んでいない19世紀に描かれた奇妙でユーモラスな恐竜たちから、現代のリアルな恐竜像にいたるまで、世界各国から約150もの貴重な作品が集結している。パレオアートの2大巨匠であるチャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンのオリジナル作品が一堂に会するのも見どころのひとつ。いきいきと躍動的な恐竜の姿を描いて、映画「ロスト・ワールド」(1925年)や「キング・コング」(1933年)などにも影響を与えたチャールズ・R・ナイトの作品と、ヨーロッパ美術のリアリズムの伝統を踏まえ学術的にも強い説得力を持つズデニェク・ブリアンの作品は、日本の図鑑などにも模写されており、かつて恐竜図鑑に胸をときめかせた大人たちにも新たな感動を与えてくれるはずだ。本展を企画した神戸芸術工科大学芸術工学教育センター 教授(元兵庫県立美術館学芸員)の岡本弘毅氏は、「恐竜の展示物というと大きな骨格標本や化石がメインだと思われがちだが、今回は化石の脇役として置かれている生体復元図に着目し、太古の恐竜たちがどのように生きて動いていたのかを解き明かす。恐竜が発見されたのは約200年前であり、人類に知られてからの歴史は意外と長くない。その200年間のなかで人々の恐竜のイメージがどのように変わっていったのか、生物学的な知識が増えることによって恐竜の姿がどんどんクリアになっていく変遷を楽しんでほしい」と話す。日本の現代作家によるマンガやアート作品など、恐竜を「美術の視点」でとらえた展示も面白い。会期は7月22日(土)まで。会期中は無休。開館時間は平日・午前10時~午後5時、土日祝・午前9時半~午後5時(入場は閉館の30分前まで)。取材・文:北島あや
2023年06月08日映画監督やドラマ脚本家としても活躍する山西竜矢が、自身の演劇ユニット「ピンク・リバティ」で新作を発表。ともに初参加となる森田想、岡本夏美を主演に迎え、『点滅する女』を6月14日(水)から上演する。そこで稽古中の山西、森田、岡本に話を訊いた。新作誕生の経緯について山西は、「家族の話をやりたいというのと同時に、死んだ姉ちゃんの幽霊に憑りつかれた知らん女の人が来る、という設定を思いつきました。というのも人間ではない視点が入ることで、より人間が生々しく見えることってあると思っていて。すでに姉の千鶴と妹の鈴子のキャラクターはある程度固まっていたので、そこに合う、さらにお芝居も素敵なおふたりに声をかけました」と振り返る。鈴子役の森田は「私自身、生粋の妹気質で」と切り出し、「その設定としてまず入りやすいと思いました。鈴子にはお姉ちゃんの死によって少しドライな部分があるのですが、それ以前の、彼女本来の温度感みたいな部分も出せたらと思います」と、役への考えを明かす。千鶴役の岡本は、「私がやる千鶴の妹は、想がやる鈴子以外には考えられないほど、まったくストレスを感じなくて!」とふたりの相性の良さを強調。さらに演出の山西やほかの共演者に対しても、「無理をしている瞬間がまったくない、本当に楽しい稽古場です」と笑顔を見せた。稽古の感触を山西に訊ねた時も、「演出サイドが考えなければいけないことはまだたくさんありますが、キャストの皆さんは現時点ですでに面白いですし、素敵です」と絶賛。続けて「キャスティングやスタッフィングって根本的な演出だと思うんです。最初の読み合わせや顔合わせの段階で、『もう大丈夫やな』と思えるかどうかが大切だと思っていて」と、自分にとって座組の構成がいかに重要かを語った。フラットな空気は演出家と俳優の間にも流れているようで、山西について岡本は「変な人です」と笑いつつ、「私も想も演劇畑ではないですが、山西さんも映像などいろいろなことをやられてきた人。だから常に味方でいてくれる気がします」と語り、さらに森田も「こちらの状況もすぐにキャッチしてくださり、とてもやりやすい環境を作っていただいていると思います」と山西への信頼の強さを感じさせた。森田、岡本という若手を筆頭に、大石将弘、金子清文、千葉雅子ら演劇界の巧者も参加。「間口の広い作品」と山西も言うように、誰の心にも響く、そんな家族劇が期待出来そうだ。取材・文:野上瑠美子
2023年06月07日「劇団壱劇屋東京支部 大阪/東京 二都市ツアー公演『煙突もりの隠れ竜』」の開催が決定した。劇団壱劇屋東京支部「煙突もりの隠れ竜」 チケット情報劇団壱劇屋は元々大阪を拠点に活動していた劇団であり、2017年に大阪5カ月連続上演、2018年に東名阪三都市ツアー、2019年に大阪公演単独で2000名動員達成と、精力的に創作を続けており、2019年より、「劇団壱劇屋東京支部」を発足し、全国区での知名度獲得と活動拠点拡大を目指している。2019年以降東京で複数公演を実施してきた「劇団壱劇屋東京支部」初の東阪公演が、大阪は8月18日(金)から20日(日)までABCホール、東京は8月31日(木)から9月3日(日)までシアターグリーンBIG TREE THEATERにて開催。今回の物語の舞台は、”幻獣”が存在する世界。言葉を話すのは幻獣のみ、幻獣と言葉を交わすことができない人間はワードレス(言語なし)幻獣が其処彼処に存在する世界の、リアル御伽話。『煙突森で眠る龍を起こしてはならない』幻獣界に伝わるタブーを胸に、煙突掃除夫を務めることになった男の物語。是非ともご覧あれ!チケットは7月7日(金)19:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、6月10日(土)12:00より劇団壱劇屋FC先行(特典付)の受付を開始。------------【あらすじ】物語の舞台は、”幻獣”が存在する世界。国の各地、森や山や砂漠などを棲家としている。その総数は正確には把握されておらず、現在も新種個体が発見され続けていた。新たな幻獣の発見はトップニュース!息子が大好きな幻獣の写真を撮り続ける男が主人公。ある日男は、巨大な怪鳥に攫われてしまう。空を越え陸を越え、辿り着いたところは幻獣たちの棲家・煙突森。気付けば周りは幻獣だらけ。そんな男の前に小さなタヌキが現れる。頭に葉っぱ、身体に茶釜。新種の幻獣だ!と追いかけた男は、森の奥深くに迷い込んでいく。タヌキの言うことには。“前の煙突掃除夫がぽんぽこ(老衰)しましてな、だからあんたにはそれをお願いしたいんな!”『煙突森で眠る龍を起こしてはならない』幻獣界に伝わるタブーを胸に、煙突掃除夫を務めることになった男の物語。言葉を話すのは幻獣のみ、幻獣と言葉を交わすことができない人間はワードレス。幻獣が其処彼処に存在する世界の、リアル御伽話。
2023年06月07日身の回りのものがエネルギッシュなリズムを奏でる。イギリスから始まり、ニューヨークのオフ・ブロードウェイにて29年にわたり上演された『STOMP』がこの夏、13年ぶりに来日する。1991年にエジンバラで初演し、瞬く間に批評家たちの絶賛を浴びた『STOMP』。1994年にはニューヨーク公演が始まり、今年1月まで30年近く続いた伝説のショーとなった。現在の日本人ストンパー(STOMPER=『STOMP』の演者)が櫻井多美衣。幼少の頃から祖父であるトランペッター&タップダンサー日野敏にタップダンスを習い、16歳で単身ニューヨークへ。2016年からストンパーとして活動している。「日常の音がリズムとなり音楽になる。そこに振付やユーモアを加えたライブエンターテインメントが『STOMP』です。奏でるのは、バケツ、デッキブラシ、ゴミ箱、ビニール袋、タイヤ、マッチ箱、スーツケースなど。クリエイターたちがこの音にはこのリズムと緻密に計算して作っており、奏で踊る私たちも日々発見の連続です」ステージに登場するパフォーマーは、国籍もキャリアも様々な8人。息の合ったステージが圧巻で、櫻井自身、8年ストンパーとして飽きることがないと言う。「大きな音やリズムが鳴るパワフルな曲は『STOMP』の醍醐味。特に最後のナンバーはセットを全て使い全員でやるので、ダイナミックで血がたぎる感じ。私は巨大なオレンジのドラムを叩くのですが、ドンドン!という重低音で自分が強くなった気分に(笑)。逆に、マッチ箱とライターなど小さいものを使うナンバーも楽しい。ショーは観客のノリやメンバーによっても変わります。最初と最後だけ決まっていて中盤は即興という曲もあり、ストンパーは遊び心が旺盛。「今日はここ早めに」とか、「ソロやって!」とステージ上でいきなり指示されることも多く(笑)。ストンパーの経験と好奇心、楽しむ気持ちがこのショーを成立させているんだなと感じます」日本公演の会場は、渋谷の東急シアターオーブだ。「大きな空間で、大勢のお客様の前でパフォーマンスできるのが楽しみです。お客様とエネルギーを交換しながら、豊かでパワフルな音世界を分かち合いたい」ノンストップ100分の元気と希望、笑いに満ちたライブショー。この伝説をお見逃しなく。公演は2023年8月16日(水)から27日(日)まで。チケットは発売中。取材・文:三浦真紀
2023年06月06日幕張の夜空を彩る夏の風物詩が完全復活。『幕張ビーチ花火フェスタ2023』として、8月5日(土)、幕張海浜公園で4年ぶりに通常開催される。そこで「よしもと幕張イオンモール劇場」で活躍中の若手芸人3組が集結した、『幕張ビーチ花火フェスタ2023 開催発表記者会見』の模様をレポートする。冒頭、司会を務めるピン芸人のタケトの紹介により、浴衣姿のガクテンソク(よじょう・奥田)、エルフ(荒川・はる)、そしてイベントのオリジナルTシャツを着たマユリカ(阪本・中谷)が登場。華やかな浴衣姿に「マジでもうアゲー!です」と荒川が叫ぶ一方、「僕らスタッフではないんですが」と中谷は苦笑いを浮かべる。ここでさらに特別ゲストが登場。“結成16年以上”の漫才師による賞レース『THE SECOND』を制したばかりのギャロップ(林・毛利)だ。優勝後の周囲の反響について聞かれると、「まだ来てないです(笑)」と毛利。「獲った2日後に大阪帰ったけど、まぁ歩きやすい」と続け、林も「誰も顔指ささん」と納得のいかない表情を浮かべる。ただこういったイベントには過去ほとんど呼ばれなかったとのことで、優勝の影響は確実に表れ始めているようだ。尺玉や音楽花火、スターマインなど、国内最大級の約2万発が打ち上げられ、約30万人が来場するという『幕張ビーチ花火フェスタ2023』。大迫力の花火はもちろん、もうひとつの魅力が4年ぶりに復活する「よしもとスペシャルステージ」だろう。吉本興業の人気芸人が一堂に会するということで、この日登壇している4組はもちろん出演!……かと思いきや、タケトから告げられたのはマユリカのスケジュールNG。納得いかず、必死にアピールするふたりだが、林からは「諦め悪っ」のひと言が。だがそんなギャロップにも、「(吉本興業の)東京所属になったらぜひお願いします」という実質NG通告がされると、「ちゃんと規定はあるんや……(笑)」と毛利。すると会場はどっと笑いに包まれた。また個人協賛企画「ワタシだけのLOVEメッセージ花火を打ち上げよう」(限定10口、応募多数で抽選)では、30文字以内の“LOVEメッセージ”と共になんと尺玉花火を打ち上げ。その企画にちなみ、芸人たちも自ら考えたLOVEメッセージを発表することに。「いつかふたりで会おうね、陽子」との林の意味深なメッセージには、毛利から「俺のオカンやないか!」と即ツッコミ。この日一番の笑いを巻き起こした。ひと夏の思い出に、最高の笑いと花火をぜひ。取材・文:野上瑠美子
2023年06月05日大阪の天満橋周辺(八軒家浜等)で7月7日(金)、七夕の恒例イベント『令和OSAKA天の川伝説2023』が4年ぶりに開催される。「令和OSAKA天の川伝説2023」 チケット情報2010年に「水都大阪」を盛り上げるために始まり、七夕の夜に人々の願いを託した光の玉“いのり星(R)”を、天の川伝説にゆかりの深い天満川(大川)に放流、「天の川」を創造するプロジェクトで4万を超える人々が訪れる。今年は「再会の願い、天の川にのせて」を掲げ、一日も早い社会の元気を取り戻す機会として実施。水都大阪の夏の夜を彩る風物詩を、ぜひ会場でお楽しみください。あなたの願いを込めたいのり星(R)は、いのり星(R)放流券(入場券付き)を購入することで大川に流すことができる。その時、その瞬間だけの特別な天の川を、みんなで一緒に作りましょう。いのり星(R)放流券は発売中。
2023年06月05日ヒプノアーティスト、つまり催眠術(hypno)を駆使したエンターテイナーとして活動するジョイ石井によるライブイベント「JoyIshii Breaking Hypno」が6月30日、東京・有楽町のI’M A SHOWにて開催される。そもそも催眠術とは何なのか――? そんな疑問をジョイ本人にぶつけてみた。催眠術と聞いて「胡散臭い」と警戒し「やらせじゃないか?」と疑念を持つ人も多いだろう。ジョイ自身、以前は催眠術を「信じていなかった」という。10代で渡米し、帰国後は俳優として活動していたが、あるTV番組で世界的催眠術師マーティンst.ジェームスの通訳を務めることに。実際に彼の催眠術ショー、それに熱狂する観客を目にし、驚きが興味に変わり、マーティンが伝えようとしている意図をくみつつ、日本の観客の特性も考えながら通訳を務める中で自身もステージスキルを身に着けていったという。「催眠術とは何か?」「本当にみんなかかるのか?」という質問にジョイは「催眠は、ひと言で言うと“モチベーション”。無理やり人を操るものと思われがちだけど、そうじゃなく『(自ら)そうしたくなっちゃう』もの――つまりきっかけを与えるものなんです。だから、(操られて)意識が飛ぶこともないし、僕のライブで催眠にかかっても『(意に反して)かかっちゃった』と言う人はいないです。一定数、かからない人もいますし、頑なに『かかってたまるか』というスタンスの人もいますよ。でも、僕のライブはあくまでも完全参加型エンタテインメントであり、楽しんでもらうためにやってるもの。寄席に来て『笑ってたまるか』という態度でいてもライブを楽しめないですよね?(笑)」と自らのスタンスを説明する。「Breaking Hypno」でジョイが行うのは、人々に催眠をかけることではなく「既に現代人の多くがかかっている催眠を解くこと」だという。「ライブを楽しんでもらいつつ、催眠をひとつのきっかけにみなさんのパフォーマンスを引き出し、新たな自分の可能性に気づいてもらえたら」と語る。2月のライブでは催眠を通じて観客を「過去に戻し、心にある傷(トゲ)を取ること」を行なったが、今回はプログラムを全て一新する。「いま、見えていないものの中にこそ実は真実があるのではないか? 逆にいま見えているものは現実なのか? というコンセプトで新たな試みに挑戦します。僕自身、やってみるまでどんな反応が返ってくるかわからないので楽しみです。僕のライブを見た次の日の朝の目覚めは『人生で一番だった』とみなさん、おっしゃいます。『本当かな?』と思う人は、暴きに来るつもりでぜひお越しいただければと思います!」取材・文:黒豆直樹
2023年06月02日パフォーマンスユニットTWT『SANADA XI(サナダイレブン)』が、6月9日(金)~18日(日)に東京・吉祥寺シアターで上演される。稽古開始から3週間ほど経ったタイミングで、キャストの東拓海、結城伽寿也、吉武千颯の3人に現在進行形の想いを聴いた。創立40周年を迎えた劇団S.W.A.T!が2005年に上演した戯曲をリバイバルし、同劇団座長の四大海(しだいかい)による作・演出、パフォーマンスユニットTWT主宰の木村孔三による演出・プロデュースで届ける本作。大坂冬の陣を舞台に、太閤・豊臣秀吉の忘れ形見である秀頼を守るために大阪城へ入ったサナダイレブン(真田幸村と十勇士)のおかしくも切ない奮闘が描かれる。甲賀の忍術使いである猿飛佐助に扮するのは、東。「親も兄弟もおらず、師匠を亡くした佐助を拾ってくれた幸村に人一倍恩義を感じています」「他の十勇士が幸村の指示に反論しても、佐助は100%付き従う忠臣」とキャラクターを紹介する。幸村役の荒井敦史とも信頼関係が育まれているようで、「荒井さんは稽古場でバカ話してくれる懐の深いリーダー。僕ら十勇士を見守ってくれるたたずまいが幸村のままで、そのまま舞台上に現れても成立するんじゃないかな」と話す。結城は、大坂夏の陣で命を落とす根津甚八役。「典型的な三枚目で真田十勇士のムードメーカー的な存在ですが、終盤では真摯に男らしく戦いに挑んでいく。そのギャップをお見せできたら」と意気込む。荒井“幸村”を稽古場でどのように盛り立てているか尋ねると、「敦史くんにしか醸せない貫禄で、僕ら一人ひとりに設けられた見せ場を尊重してくれているよね」とコメント。「十勇士のドラマを徹底的に見せることで、真田家の団結力を形にしていきます」と続く。吉武は、十勇士の一人である雲隠才蔵のターニングポイントになる存在で、本作オリジナルキャラクターの福姫をトリプルキャストで演じる。「全18公演中、2回しか出られないのが惜しいくらい稽古が楽しい!」と笑顔を見せる一方で、その行く末に東と結城から「僕ら十勇士は本懐を遂げて死ぬけれど、福姫の無念を思うと心が傷むよね」と声が上がる。本人は「恋心をはじめ、さまざまな感情が押し寄せる様子を見ていただきたい」としつつ、「同じ役を演じる逢田(梨香子)さん、伊達(さゆり)ちゃんの芝居を見て勉強させてもらっています」と稽古場での日常を覗かせた。史実をベースにした本格的な時代劇への挑戦は初めて、という3人。とはいえ「真田十勇士が現代にいてもおかしくないような普遍性が台本に散りばめられている」「形式的な時代劇ではありません」と声を揃える。さらに「初演から台本がアップデートされていて、きっと令和のお客さんにも“刺さる”内容になっています。ぜひお越しください」と作品の魅力をアピールした。ぴあでチケット販売中。取材・文:岡山朋代
2023年06月02日イタリアを代表する指揮者の一人ミケーレ・マリオッティが来日し、東京交響楽団でタクトを取る。オペラの国イタリアでごく若い頃から頭角を表し、昨年からローマ歌劇場の音楽監督を務めるマリオッティは、現在ミラノ・スカラ座に君臨するリッカルド・シャイーがイタリア音楽界のトップだとすれば、その次のポジションにあるマエストロだ。ローマ歌劇場の今シーズン開幕に指揮したプーランク《カルメル会修道女の対話》も非常に高い評価を得た。マリオッティの演奏へのアプローチには二つの大きな特徴がある。一つは楽譜の読み込みだ。楽譜を原典として掘り下げる姿勢により、曲の真価が再現されて立ち昇ってくる。そして、そこに独特のインスピレーションを注ぐことによって音楽が命を宿す。そのマリオッティが世界的に広く知られているのがロッシーニ オペラ・セリアの演奏だ。メトロポリタン歌劇場の《湖上の美人》、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバルで大評判となり、来シーズンにはスカラ座でも指揮をする《ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)》などはその代表だろう。国外ではオペラが多いマリオッティだが、イタリアではシンフォニーも数多く手がけている。長年音楽監督を務めてきたボローニャ歌劇場、ローマ歌劇場のコンサート・シーズンに加え、RAI国立交響楽団やサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団などで幅広いレパートリーを指揮してきた。中でもマリオッティが大切にしているのがシューベルトの音楽だ。シューベルトはロッシーニのほぼ同世代の作曲家であり、シューベルトが生涯を過ごしたウィーンはロッシーニが席巻していた時代にあった。それに加え、古典派からロマン主義への発展に大きく寄与したシューベルトの先進的な音楽性と、内気で詩的なところがある世界観は、マリオッティの個性と親和性があるように感じられる。そういう意味でマリオッティは、クラウディオ・アバドにも共通する点があるかもしれない。アバドと共通するといえば、共演者からの信頼がある。マリオッティの、オペラ歌手やソリストへの全力での献身は、彼らから最良のものを引き出して魔法の時間を生み出す力がある。今回の演目では萩原麻未とのモーツァルト ピアノ協奏曲に注目したい。そしてマリオッティのシューベルト「ザ・グレイト」の解釈は、高い実力のある東京交響楽団との演奏で聴衆に新鮮な喜びをもたらすに違いない。井内美香(音楽ジャーナリスト)《第711回 定期演奏会》6/24(土) 18:00開演サントリーホール 大ホール(東京)《川崎定期演奏会 第91回》6/25(日) 14:00開演ミューザ川崎シンフォニーホール(神奈川)
2023年06月02日今年2月8日(水)にお台場ビッグトップで開幕した、世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユによる『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』東京公演の来場者数が、5月31日(水)ついに40万人を突破した。公演終了直後のステージに中村光宏フジテレビアナウンサーとアレグリアアーティストが登場。メインキャラクターの一人であるミスター・フルールから40万人目の来場者へ記念品として『BE@RBRICK ALEGRIA-IN A NEW LIGHT- 100% & 400%』等を贈呈した。40万人目の来場者となったのは大阪市から来場した徳永さんと廣田さんのお二人。フォトセッションをおこないセレモニーは幕を閉じた。徳永さんは「明日彼(廣田さん)が30歳の誕生日なので、そのお祝いにサプライズで東京へ来てアレグリアを観ました。シルクを観るのは二人とも初めてなので、そのパフォーマンスに感動しました。」そして廣田さんは「アレグリアを観に来ることも知らなかったので、さらにそのステージに立っていることが信じられません。空中ブランコに感動しました。」と語った。『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』東京公演は6月25日(日)までお台場ビッグトップにて感動上演中。大阪公演は7月14日(金)より森ノ宮ビッグトップにて開幕。
2023年06月01日2022年7月に『奇人たちの晩餐会』で博多座の舞台に立ち、観客を魅了した片岡愛之助。歌舞伎以外のジャンルから彼を知ったファンにとっても、『六月博多座大歌舞伎』は、歌舞伎俳優としての本領を直接堪能できる絶好の機会だ。5月31日(水)に、4年ぶりに復活する“船乗り込み”への参加、そして歌舞伎公演としては2019年以来の博多座出演となる本公演への意気込みと、演目の見どころを聞いた。「偶然見かけたお客さまも温かい声援を送ってくださる船乗り込みは、役者一同気分が盛り上がるイベントです。船乗り込みで歌舞伎公演を知り、観に来てくださるというお客さまもいらっしゃるので、博多座に『ただいま』という気持ちで乗りこませていただきます」と、開口一番語ってくれた愛之助。今回の公演では、昼の部『人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)』の鳶頭(とびがしら)伊兵衛と『太刀盗人(たちぬすびと)』の田舎者・万兵衛、夜の部『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』の団七九郎兵衛という3役を勤める。「『人情噺文七元結』は、明治に活躍した三遊亭円朝の口演をもとにした人情噺。初めて歌舞伎をご覧になる方にも気軽に楽しんでいただける作品です。私が演じる伊兵衛は、最後にちょっとだけ登場しますが、粋で威勢がよく、江戸っ子らしい素敵なお役。『太刀盗人』は、田舎者の万兵衛という男が土産物屋でスリにあい大事な刀をとられてしまうという話なのですが、鴈治郎のお兄さん演じる、すっぱ(スリ)の九郎兵衛との刀をめぐる面白おかしいセリフと踊りのやりとりをお楽しみください」。夜の部『夏祭浪花鑑』は、上方歌舞伎でも大人気の演目。江戸弁の江戸歌舞伎に対し、大坂弁で語られる、大阪の男の威勢の良さ、人情味が感じられる演目だ。「“泥場”といわれる殺しの場面は、これぞ歌舞伎という立ち廻りの様式美を楽しんで頂けます。7月の博多祇園山笠を前に、上方歌舞伎で描かれる祭りの雰囲気も味わって頂ければ嬉しいですね」と紹介。団七役については、「体中に入れ墨が入っているような人物で共感はできませんが…」と笑いつつ、「団七は大坂の魚屋で、私自身が大阪出身なので等身大で演じられるお役」。「片岡家でも祖父の十三世仁左衛門、おじの我當も勤めてきたお役を、博多座の舞台で自分が勤められることを大変嬉しく思う」と意気込んだ。「華やかで色とりどりの演目がそろう『六月博多座大歌舞伎』は、歌舞伎の魅力全てを知ってもらえるといっても過言ではない内容。個人的におすすめしたいのは、イヤホンガイドで解説を聞きながらの観劇ですね。初歌舞伎の方はもちろん、演目を観たことがある方にも新発見があると思います。二度目はイヤホンガイドなしで、というのも楽しめますよ!」と笑顔で締めくくった。豪華演目・出演者の船乗り込みと共に完全復活する博多の初夏の風物詩を堪能したい。公演は6月3日(土)~19日(月)、博多座にて上演。チケットは発売中。
2023年06月01日京都発の3ピースバンド、Hakubiが、8月11日(金・祝)に地元・京都KBSホールにて開催するバンド主催ライブイベント『京都藝劇 2023』で新ステージの増設が発表された。今年は、「右近ステージ」「左近ステージ」の2ステージにて開催される。Hakubi『京都藝劇 2023』 チケット情報そして、新たに「左近ステージ」に出演するアーティストも発表。あるゆえ、Hyuga、Brown Basket、RAINCOVERの4組が追加決定した。「右近ステージ」には、KALMA、G-FREAK FACTORY、TETORA、Hump Back、ROTTENGRAFFTY、そしてHakubiが出演、全10組のオールラインナップが決定した。Hakubiが初めてライブを行った2017年8月10日より、毎年地元・KYOTO MUSEにて欠かさずライブを続けてきた、バンドにとってのアニバーサリーデー。2021年より、同じく地元・京都のKBSホールに場所を移して開催されている。2021年は、a crowd of rebellion、Ivy to Fraudulent Game、TETORA、Brown Basket、そしてHakubiの5組。2022年は、ユアネスが出演辞退を余儀なくされたが、映秀。、TETORA、hananashi、黒子首、そしてHakubiの5組が競演した。毎年、各アーティストが熱を帯びたステージでバトンを繋ぎ、ライブができることの感謝と、その日でしか目撃しえない“絶対に忘れられない1日”が刻まれていく。3回目の開催を迎える京都KBSホールに、これまでライブハウスやフェスで切磋琢磨してきた仲間や、バンドに大きな影響を与えてくれた先輩アーティストが集い、今年も京都から決意の旗を掲げる。チケットは発売中。
2023年06月01日玉梨ネコの「リタイヤした人形師のMMO機巧叙事詩」(TOブックス刊)を原作に、火事で腕を使えなくなった人形師・いろはがVRゲームの世界で再び人形作りに挑んでいくさまを描く舞台「DOLL」が6月1日(木)より開幕。VR世界で最強のプレイヤーとして君臨するディアベルを演じる藤田玲が本作への思いを語ってくれた。もともと「ゲームが大好き」という藤田にとって、現実世界とゲームの世界が交錯する物語は「すごく好きな世界観で親しみを感じるものだった」と語る。脚本の小林雄次は、藤田が10代から関わってきた「牙狼<GARO>」シリーズの初期の脚本に携わっており「ご一緒するのはそれ以来なので嬉しかったです。ドールが戦うシーンで必殺技が出てくるところは小林さんらしいなと感じました」と嬉しそうに語る。ちなみに演出の元吉庸泰とも“浅からぬ”縁があるそうで…。「演出家として関わるのは初めてなんですけど以前、出演したミュージカルで演出の板垣恭一さんの助手として元吉さんが入っていて、すごく助けていただいたんですね。それもあって『元吉さんと一緒にやりたい』と今回のお話も受けさせていただきました。元吉さんはすごくよくしゃべります(笑)。演技に対するディレクションでいろんな例えが出てくるんですけど、その例えが長い(笑)! しかもだんだん脱線する(苦笑)。でもそれが素敵です。今回の舞台も、アンサンブルのみなさんと額縁を使って、バーチャルな世界を抽象的に見せる、アート性の高い演出をされていてすごく面白いです」いろはは現実とVR世界のはざまで、時に葛藤しながら成長していくが、演劇の世界はまさに“生身”の世界。肉体を駆使して表現するところが醍醐味と言える。「最近では、遠方の方もオンラインで演劇を楽しんでもらえたり、応援上映で盛り上がったり楽しみ方が増えたのは良いことだし、話題のChat GPTだって役作りで活用できるかもしれない。そういう新しい便利なツールをうまく活かしていくのは良いことだと思います。一方で、“生”の空気だから感じられるものが確実にあると思います」と言葉に力を込める。本作は“選択”の物語でもあるという。「元吉さんの言葉なんですけど、僕らはいつもいくつか選択肢を持っていて、どういう選択をするかでどう進んでいくかが変わっていく。この作品はみなさんにとっても自分の選択について考える機会になるんじゃないかと思います」。ちなみに藤田が何かを選択する時に大事にしていることは何かを聞くと、「直感ですね(笑)」と答えた。東京公演は6月5日(月)まで渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて。取材・文:黒豆直樹【公演情報】舞台『DOLL』脚本:小林雄次演出:元吉庸泰チケット:一般発売中(全席指定9,800円)
2023年06月01日