チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (111/342)
NHK「おかあさんといっしょ」で9年間歌のお兄さんを務めた横山だいすけが、ライフワークと位置付ける、世界の名作をちょっと不思議なミュージカル・コンサート仕立てでお届けする『だいすけお兄さんの世界迷作劇場2018-19』の秋公演、そして来年3月からの春公演に向けて意気込みと見どころを語った。「だいすけお兄さんの世界迷作劇場2018-19」チケット情報まずは、第1弾と第2弾の夏公演を終えた現在の心境を聞いてみると、「子どもたちの顔を見ることが僕の力になっているんです。小さなお子さんがいらっしゃるとなかなか遠出ができないご家庭が多いので、なるべく、多くの場所を回りたいですね。これまで迷作劇場をやってきて、家族みんなで楽しんでくれている姿を見るのが本当に嬉しかったので、全国津々浦々まで回りたいと思っています。5年でも10年でも続けたいです」と力強く語ってくれた。また、迷作劇場の見どころを聞いてみると、「大きな会場と小さな会場だと見え方も変わってくるので、その会場に合わせて振付なども変えていますし、迷作劇場は近くから観るのと、少し離れて観るのでは見え方が違ってくるんです。近くで観ると僕たちの表情やアクションがよく見えるんですが、少し離れて見ると、プロジェクションマッピングやどんな風に物語を表現しているかがよくわかるんです。何回観ても楽しみ方が違うと思うので、今まで観たことがない方はもちろん、1度来ていただいた方にも観てもらいたいですね」と見どころを語っていた。最後に、秋公演、そして春公演への意気込みを聞いてみると、「僕は、幕が開いた時に自然と笑顔になって喜んでいる姿を見ることで元気をもらっているので、毎回迷作劇場が楽しみで仕方ないんです。素敵な思い出になるような家族の時間を過ごしてほしいと思っています。なかなか、夢や希望など大人が堂々と口に出すことが恥ずかしいことも、こういう総合芸術の中だと素直に受け止められるんじゃないかと思うんです。迷作劇場のミュージカルは、一本道ではなく寄り道や脇道が多いんですが、それって人生も同じですよね。家族でも三世代でも楽しめると思うので、ぜひ皆さんで足を運んでいただきたいですね。僕も全国の子どもたちに会えるのを楽しみにしています!」とメッセージを送ってくれた。取材・文:華崎陽子
2018年12月03日2012年に指揮者の西本智実によって結成されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラ(以下IPO)。彼らは、ヴァチカン国際音楽祭から名誉パートナーを授与されたり、東アジアの作曲家と連携して委嘱作品にも熱心に取り組んだりと、世界に向けて発信しながら斬新な活躍を繰り広げてきた。そしてこの度、今年12月から来年1月にかけて、日本のオーケストラでは初となる中国主要7都市を巡る招聘8公演を開催。それに先立ち、国内でも12月11日(火)に東京・Bunkamura オーチャードホールで記念公演が行われることになり、西本に聴きどころや意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】中国側のリクエストで選ばれた演目は、チャイコフスキーの大序曲『1812年』や、リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェヘラザード』など、すべてロシアの作品だ。「中国を代表する演奏家はロシア系の教育を受けた方が多いので、その影響かもしれません。今回の演目は、いずれも壮大で色彩感あふれる作品。私の恩師はリムスキー=コルサコフの孫弟子、チャイコフスキーは音楽院の先輩にあたります。『1812年』にはナポレオンのロシア遠征の歴史絵巻が描かれ、『シェヘラザード』は海洋のシルクロードやイスラムの要素を孕んでいます」西本は、日本オケの初中国コンサートツアーを率いる心境や意気込みを次のように語る。「大変光栄なことです!私たちの国際的で新しい取り組みの数々、それにオペラやバレエ作品が得意なこともよくご存知で、様々な可能性を感じてくださっている。今後もそのリクエストにどんどん応えていきたいと思っています」西本とIPOのこれまでの中国との関わりを尋ねると、「IPOが中国へ行くのは初めてですが、私はこの国で4回指揮しています(中国国家響を2回、それに上海響と香港フィルを1回ずつ)。中でも、今年6月に北京大劇院で指揮した中国国家響&合唱団との公演は、中国や外国メディアがニュース配信。その期待の大きさを感じ、私たちが担う芸術の可能性に向けてまい進して参りたいと感じました」IPOの結成以来の理念である「芸術・文化でアジアをひとつに」「音楽と科学の共有」「教育プログラム」。それらの考えは今回のツアーにも反映されている。「今回の演目の中には、アジアの文化や現在のこの地域が抱える問題点も含まれています。それをリクエストしてきた中国の皆さんは、私たちがどう演奏するのかに大変な興味を抱いてくださっているので、より文化的会話がなされ、新たな関係性が生まれることを期待しています」そして最後に、来場者に向けて以下のようなメッセージを贈ってくれた。「遠い世界でなく、今このアジアで始まっている事象を、中国へ旅立つ前に、同じ時代を生きる日本の皆様にも問いかけながら演奏したいと思っています。ちょうどヴァチカンから帰国したばかりで、中国へ旅立つ直前の公演になるので、“生きている音楽”を皆様に捧げたいと願っています」取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年12月03日本物の氷を使用したアイススケートリンク「TOKYO SKYTREE TOWN(R) ICE SKATING PARK 2019」が1月4日(金)から3月10日(日)まで、東京スカイツリータウン4階 スカイアリーナでオープンする。【チケット情報はこちら】毎年多くの人が来場している「TOKYO SKYTREE TOWN(R) ICE SKATING PARK」。昨年に引き続き、今年も小学生未満の来場者専用のプラスチック製キッズリンクと雪遊びコーナーが好評のキッズコーナーを設置。さらに経験豊富なスタッフがマンツーマンでサポートするワンポイントレッスンを実施する。また、期間中の土日祝日には東京スカイツリー(R)の公式キャラクター ソラカラちゃんのグリーティングが行われるほか、夜はイルミネーションや東京スカイツリーのライティングを眺めながら、東京スカイツリーの足元ならではの体験を楽しむことができる。チケットぴあでは同イベントにあわせ、特別企画入場券「東京スカイツリー(R)&TOKYO SKYTREE TOWN(R) ICE SKATING PARK」を販売中。東京スカイツリー天望デッキ入場券と TOKYO SKYTREE TOWN (R) ICE SKATING PARK 2019 の入場券に加え、THE SKYTREE SHOP のオリジナル商品がセットになったお得なチケットで、この冬を満喫しよう。■特別企画入場券「東京スカイツリー(R)&TOKYO SKYTREE TOWN(R) ICE SKATING PARK」実施期間:2019年1月4日(金)~3月10日(日)販売期間:2018年12月1日(土)~2019年3月9日(土)料金:<大人> 平日2,800円 / 土日祝3,000円(税込)<小人> 平日1,400円 / 土日祝1,500円(税込)(中学生以下)※入場日の前日まで購入可能。当日現地でのご購入はできません。内容【1】東京スカイツリー天望デッキ入場券【指定日のみ有効】【2】TOKYO SKYTREE TOWN(R) ICE SKATING PARK 2019 入場券【貸靴料込・開催期間中有効】【3】THE SKYTREE SHOP オリジナルグッズセット【指定日のみ引換可能】※小学生未満のお子さまは、スケートの入場券をキッズコーナーへ変更いただくこともできます。※スケートリンク内は手袋が必要となります。当日現地での販売(300円税込)もございます。
2018年12月03日音楽が飛沫になって弾けるようなモーツァルトと、音が思惟の深みに沈潜してゆくようなイザイ。スペシャルなプログラムでデビュー20周年記念リサイタルを開くのは、オランダと日本を拠点に活動するヴァイオリンの米元響子(2019年3月2日(土) 東京・浜離宮朝日ホール)。【チケット情報はこちら】イタリアのパガニーニ国際コンクールで史上最年少入賞を果たした翌年、1997年秋の初リサイタルも同じホールだった。「同時にいくつもの曲を披露するのは初めてでした。当時の私にとっては、2時間という、とてつもなく長い時間を担う緊張感。体力的にも難しかったのを憶えています」それから20年余。対照的なふたりの作曲家を並べたプログラムが興味深い。モーツァルトは、ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376、第40番変ロ長調K.454、第42番イ長調K.526。かたやイザイは、〈ポエム・エレジアック(悲劇的詩曲)〉と無伴奏ヴァイオリン・ソナタの第4番と第6番を弾く。「小さな頃から大好きな作曲家ですが、年齢を重ねるごとにいろんな意味を見つけ出して、小細工だったり余計なものを付け過ぎてしまい、逆に作曲家から遠ざかってしまうのかなと思ったり…。子供の頃の方が何気なく弾けてしまったのかもしれません。難しく考えることを1度オフにして、天真爛漫に、シンプルに弾きたいです」頼もしい共演者に、モーツァルトをライフワークとするスペシャリスト菊池洋子を得た。「3年前に初めて共演して、スケールの大きい音楽づくりに感激しました。演奏する度にいろんなインスピレーションを与えてくれます」と信頼を寄せる。一方のイザイを初めて弾いたのは、ちょうどデビュー翌年のこと。しかしまだ少女の彼女には「すぐには理解できない作曲家だった」という。「でも、それがすぐに知りたい気持ちに変わりました。決定的だったのは去年。イザイの生地リエージュ(ベルギー)の音楽院の図書館で、無伴奏ソナタの手稿譜を見せていただいたのです。鉛筆で、ボウイングや指づかいも几帳面にきれいに書かれた楽譜。書き直した跡などを見て、作曲家の本来の意図を考える楽しい経験でした。複数の直筆の浄書譜が残されているのですが、最近発見されたブリュッセルの図書館に置いてあるものや出版譜とも見比べて、最終的に私なりにイザイの意思を尊重したヴァージョンで演奏します」けっして大げさなものではないというが、いわば「響子版」だ。それを用いて、イザイの無伴奏ソナタ全6曲を収めたアルバムも制作中(発売:キングインターナショナル)。最近話題の新発見のソナタも収録されるというから、こちらも大きな注目を集めそうな、これが彼女の初CDとなる。「石橋を叩いても渡らないような慎重な性格だったので。これからは、いろんなことにチャレンジしたい」今年、サントリー芸術財団より貸与されたストラディヴァリウスを手に、新たな1歩を踏み出した。20年の蓄積はもちろん、彼女の変化を感じるリサイタルになりそうだ。取材・文:宮本明
2018年12月03日“踏む音”と書いて“トーン”と読ませる。「アーキペラゴ」とは“力の波動”“列島”を意味する言葉。「日本列島を、音を踏み鳴らして行脚する。音を、いろんなところに行って表現しようという意味合いを込めて」のネーミングだ。リーダーは、“神の手”の異名を持つスーパーアーティスト石川直。そのスネアドラムの超絶技で魅了した『blast』の仲間で、ダンサー和田拓也、トランペッター米所裕夢と3人で結成した。そして「何か新しい、面白いことをやっていきたいという意志を持った仲間たち」と、メンバーは10名に。中でも、スネアドラムソロ世界大会3度優勝の石川をはじめ、2連覇達成の春田界渡、超絶サウンドの中部敬之という、日本人スネアドラマー最高峰の3人がそろったトリプルドラムの演奏は圧巻だ。今回、石川と中部が来阪し、セカンドツアーの見どころを語った。踏音ArchipeLagoチケット情報ファーストツアーの関西公演は、2016年12月30日・31日。圧巻のサウンドとリズムにビジュアル要素がコラボしたパフォーマンス。全てのパートが超絶テクをぶつけ合うことで生まれる音の波動に包まれ、初めて味わう感覚に興奮の大晦日だった。石川は「今回はベースの部分から見直し、特性を生かして個々の能力を反映したショーになると思います」と話す。ドラム・パーカッション、管楽器セクション、ダンサーが各3名、そして完璧なブレス・ボイスパーカッションの10名で繰り広げるパフォーマンス。見どころは「まず、インパクトのある楽曲でカッコよく始まるオープニング。そこでトーン(踏音)の世界観に引き込まれると思うので、絶対に見逃さないで。遅刻厳禁です!(笑)」と中部。今回は、ダンスと映像を融合させた独自のクリエイションで、驚きのパフォーマンスをみせる集団「白A(シロエー)」の映像クリエイターが参加するのも楽しみだ。石川は「僕らは、音だけで届ける音楽でなく、リズムプラス目で楽しんでいただくパフォーマンス要素のあるドラミングです。それをさらに映像の技術とアイデアで、体感したことのない、見たことのないものを生んでいこうと思っているので、そこはぜひ、期待していただきたいですね」。京都在住の中部と大阪に住んでいた経験を持つ石川は大阪公演を楽しみにしている。「大阪の中心で、またトーン(踏音)ができるのがうれしい。年末だけど、京都や神戸からも来てもらえるといいな」。『踏音ArchipeLago2ndツアー.f(ドットエフ)』大阪公演は12月26日(水)19時、27日(木)14時の2回公演、サンケイホールブリーゼにて。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2018年11月30日1975年に南米ベネズエラで生まれた「エル・システマ」。貧困と犯罪が蔓延する社会に生きる子供たちのためにユース・オーケストラを作り、音楽教育が社会変革と一体になりうるという新しい道を示した画期的な音楽教育システムだ。12月1日(土)に行なわれる「エル・システマ・フェスティバル ガラコンサート2018」は、駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使館、2008年よりエル・システマの活動を継続的に紹介してきた東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)と、東日本大地震で被災した子供たちに寄り添う形で2012年に始まった「一般社団法人エル・システマジャパン」が主催する、子供たちが主役のコンサート。公演前日、出演者らによる記者会見が開かれた。【チケット情報はこちら】コンサート前半は、エル・システマジャパンと連携する、福島県相馬市、岩手県大槌町、長野県駒ケ根市の3つの子供オーケストラの合同演奏。指揮者としてベネズエラからエンルイス・モンテス・オリバーが初来日した。エル・システマの象徴的な存在である、出身の世界的指揮者グスターボ・ドゥダメルも「次代の才能」と太鼓判を押す1996年生まれの21歳。今回がベネズエラ国外での指揮デビューとなる。すでに1週間前に来日し、相馬と大槌で子供たちの指導に当たるなど各地をまわった。「素晴らしい経験。エル・システマの創始者であるホセ・アントニオ・アブレウ博士が大切にしていた“音楽は統合である”というメッセージが、世界共通のものと確認できた」(オリバー)音楽を通して、人はみな社会の一員であることを自覚させ、だからこそひとりひとりの成長・前進に意味があることを示す。「相馬や大槌で見たのも、まさにそのこと。エル・システマは社会のために作られた。より良い市民を育てるためのシステムであり、それがエル・システマの秘密。人々のための音楽なのです」(同)オーケストラ活動から始まったエル・システマのモットーは「奏でよ、(困難と)闘え」。最近は合唱も重要な活動のひとつとなり、モットーにも一語が加わった。「奏でよ、歌え、闘え」。今回のコンサートも、後半は「東京ホワイトハンドコーラス」と、ベネズエラから来日した「ララ・ソモス」による歌のプログラムだ。「ホワイトハンドコーラス」は、聴覚障害や自閉症、発声に困難のある子供たちのための合唱団。白い手袋で手話によるコーラスを行なうことからこの名がある。日本の「東京ホワイトハンドコーラス」は昨年結成、「ララ・ソモス」の主なメンバーもベネズエラの「ホワイトハンドコーラス」に属している。指導者で、駐日ベネズエラ大使夫人でもある声楽家のコロンえりかは言う。「子供たちは昨年共演したララ・ソモスに夢中で、今年はぜひベネズエラの曲に取り組みたいと必死に練習してきた。地球の反対側に遠く離れていても、思いがつながれば一緒にできる。互いの励ましや友情、美への思い。私たち人間が目指す社会が、実はこんなふうに簡単に作れるのだと感じてもらえるはず」公演は12月1日(土)午後3時より東京・池袋の東京芸術劇場で。取材・文:宮本明
2018年11月30日2019年3年21日(木・祝)~24日(日)に大阪・梅田HEP HALLにて、ぴあ×劇団壱劇屋公演『猩獣』(しょうじゅう)の開催が決定した。今年4月、大阪・ABCホールにて開催された『二ツ巴』に続く、ぴあと劇団壱劇屋による第2弾公演となる。今回の作品『猩獣』は2015年に上演した劇団壱劇屋"初"のワードレス殺陣芝居。本公演では「チーム猩」と「チーム獣」の2チームに分かれ、「チーム猩」が今回新たに作られた作品、「チーム獣」が2015年の再演版と、異なる『猩獣』を演じる。ゲストには、2015年の『猩獣』に出演していた関西演劇界折り紙つきの俳優、赤星マサノリ、吉田青弘の参戦が決定。気になるヒロインなど追加キャスト、配役は後日発表予定!チケットは12月1日(土)より劇団壱劇屋ファンクラブ壱劇屋商店街組合にて最速先行受付開始。ぴあ×劇団壱劇屋『猩獣』▼2019年3月21日(木・祝)~24日(日)HEP HALL一般4000円 学生3000円※各公演数量限定、座席指定不可、一般発売から販売(当日引き換え券で販売)主催:ぴあ企画:ぴあ、劇団壱劇屋制作:劇団壱劇屋問い合わせ:ichigekiya_office@yahoo.co.jp<劇団壱劇屋ファンクラブ最速先行>12月1日(土) 10:00~9日(日) 23:59
2018年11月30日『オペラ座の怪人』の10年後を描いたミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』が2019年1月より東京・日生劇場にて上演される。市村正親とのWキャストで主人公ファントムを演じる石丸幹二に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、ミュージカル『オペラ座の怪人』の生みの親である作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー自身が生み出し、2010年にロンドンで初演された作品。日本初演は2014年。それから5年ぶりの上演となる。1990年、劇団四季『オペラ座の怪人』のラウル役でデビューを果たした石丸。「こんなカタチでまたアンドリュー・ロイド=ウェバーの作品、それも『オペラ座の怪人』が透けて見えるような作品に挑戦できるのは、運命のようなものを感じます」と出演を喜ぶ。作品の舞台は『オペラ座の怪人』の10年後、ラウルと結婚したクリスティーヌが一児の母となり、“伝説のソプラニスト”としてオペラ座で活躍する世界だ。しかしラウルがギャンブルで多額の借金をつくるというまさかの展開。その事実を知ったファントムは正体を隠し、クリスティーヌがファンタズマ(見世物小屋)に出演すれば多額の報酬を払うとラウルに持ちかけ、物語が動き出す。「初演を観たときは、また(怪人の物語を)観れてよかったという思いと、ラウルがこんなになっちゃった…という複雑なものもありました(笑)。ただ、10年経ってこうなっているのは面白い描き方だなと思います。人生はわからないものですから」。舞台が“オペラ座”から“見世物小屋”に移ることも「どちらもショーをみせる場なんですけど、ドロドロとした人が覗き見たくなるようなものをやっている見世物小屋は、よりファントムの中身を見られるような場だと思います。彼がもともと檻に入れられ見世物になっていたことにもつながるし、自分が嫌いだったはずの環境を自らつくっていることに、すごく屈折したものを感じます」。Wキャストで演じるのは、本作日本初演に加え『オペラ座の怪人』日本初演でもファントムを演じた市村。「普通、横に並べるような先輩じゃないですから。嬉しいのと同時に、責任を果たさなきゃならないという意味では身が引き締まる思いです」。初演を観劇した際は、(市村とWキャストの)鹿賀丈史版だったそうで、「市村さんのファントムは稽古場で初めて観るとこになりますので、すごい衝撃を受けると思います。それがすごく楽しみ。市村さんの姿を見尽くして勉強したいです」。市村と鹿賀に挨拶をしたといい「“がんばれよ”と言ってくださいました。先輩方の築き上げた『ラブ・ネバー・ダイ』を引き継いでいけるように。バトンをひとつ渡してもらったつもりで走っていきたいです」。ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』は2019年1月15日(火)から2月26日(火)まで東京・日生劇場にて上演。取材・文:中川實穗
2018年11月30日11月28日夜の『ドン・キホーテ』で華やかに開幕したマリインスキー・バレエ日本公演。その本番を前に、28日午後、東京文化会館で舞台稽古が公開され、本番さながらの熱のこもったステージが繰り広げられた(衣装付きの稽古は一幕のみ)。舞台リハーサルを行ったのは、29日(木)のキャストで、キトリ役はレナ―タ・シャキロワ、バジル役がティムール・アスケロフという新鮮なコンビ。エスパーダにロマン・ベリャコフ、街の踊り子はプリンシパルのエカテリーナ・コンダウーロワが華を添える、サプライズのような豪華さだ。シャキロワは強靭な足と柔らかな上半身で踊りが大きく、明るくお茶目なキトリのキャラクターがぴったり。跳躍はフワッと軽く、回転もスピード感があり、三幕のグラン・フェッテでは扇を持った手を上げる超絶技巧を見せていた。アスケロフは美しいつま先、長い足がノーブルな雰囲気で、シャキロワを献身的にサポート。リハーサル中もよく声をかけ、確認しあっている場面が見られた。街の踊り子のコンダウーロワは、ポンパドール風に盛り上げたヘアスタイルの効果もあり、うっとりするほど艶やか。コケティッシュな踊りで場をさらう。ベリャコフは、男性陣の中でもひときわ長身のスタイルと大きな手が魅力的。マントを翻してフェロモンたっぷりにエスパーダを踊った。花売り娘(キトリの友人)には石井久美子が登場し、チャーミングな笑顔に溌剌とした踊りで場面を盛り上げる。登場シーンも多く大活躍だ。作品の肝となるドン・キホーテ、サンチョ・パンサ、ガマーシュもそれぞれが愛すべきキャラクターで目が離せない。ファテーエフ芸術監督は、列の並び、音楽のテンポなどを細かくチェックしながら客席からマイクで指導をし、時には立ち上がって指示をだす熱の入れよう。群舞の場面は繰り返して行い、ダンサーたちも疲れを見せずにそれに応えていた。二幕では、アムール(キューピッド)に永久メイ、森の精の女王には今年入団し、ソリストとなったマリア・ホーレワ、ドルシネア(キトリ)のシャキロワという今後のマリインスキーを背負う若手が並んだ。永久はひときわ細く可憐なスタイルでキューピッドの愛らしさを表現し、個性を発揮していた。マリインスキーがゴールスキー版『ドン・キホーテ』を日本で上演するのは実に22年ぶり。舞台装置や衣装も美しく、二幕の夢の場面の満開の桜のような装置、三幕のランタンが灯る奥行きのある背景は、どこか日本的な情緒を感じさせるのが不思議だ。またマリインスキー歌劇場管弦楽団が層の厚い演奏を聞かせ、バレエがとびきり贅沢な総合舞台芸術であることの喜びを改めて感じさせてくれる。目の肥えた日本の観客にとっても新しい発見に満ちた公演となりそうだ。マリインスキー・バレエ日本公演は12月9日(日)まで上野・東京文化会館にて行われる。取材・文/郡司真紀
2018年11月30日スサシことSPARK!!SOUND!!SHOW!!が来年2月に東名阪で2マンライブ「SPARK!!SOUND!!SHOW!! presents NU BLACK」を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】SPARK!!SOUND!!SHOW!!は、大阪にてVo,Gt タナカユーキ、Ba,cho チヨチヨイヤマを中心に結成。2016年にDr,Cho イチロー、2017年にSyn,Gt タクマが加入し現在の編成になった。今年の6月には1st full album 『火花音樂匯演(ヒバナオンガクカイエン)』を発表している。なお、東名阪公演では、会場限定シングルが2枚同時リリースされる。チケットぴあでは、現在プレイガイド最速先行を実施中。受付は12月16日(日)午後11時59分まで。■SPARK!!SOUND!!SHOW!! presents NU BLACK2月17日(日)Shibuya Milkyway(東京都)2月19日(火)BRONZE(大阪府)2月23日(土)R.A.D(愛知県)
2018年11月30日京都・南座の「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」12月公演の夜の部で、『義経千本桜』に親子孫三代で出演する片岡仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助が会見を開いた。『當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』チケット情報「新開場した南座で、親子孫三代が揃って出演させていただけるのは本当にうれしいです。東京でも3人が揃った舞台があったのですが、千之助はまだ小さかった。今回彼は子役ではない役を演じるので、非常に楽しみであり心配でもあります」と仁左衛門。孝太郎も「南座という大きな劇場で、大きな役を息子にいただき、同じ場面に私も出られるなんて、不安もありますが、とても楽しみです」と話す。千之助は「3人揃って舞台に立つのは、ほぼ10年ぶりでとても光栄です。何もかも吸収させていただきたいという一心です」と決意を見せる。『義経千本桜』の「木の実」では、仁左衛門がいがみの権太、孝太郎が若葉の内侍、千之助が主馬小金吾(しゅめのこきんご)を演じる。仁左衛門は「千之助はまだ舞台経験も少ないですが、無理な荷物を背負わさないと。自分に相応な荷物ばかりを背負わしていると、芸が身に付かない。30キロの荷物しか持てないところに、60キロを背負わす。60キロが持てなくても、次に挑戦したときの30キロは楽になるんです」と、期待を寄せる。孝太郎は「父に手とり足とり息子の稽古をつけてもらった。親バカなもので、思ったよりマシでしたが(笑)、まだまだという部分もあります。彼が稽古でどう消化して南座に来てくれるか、期待しています」と語る。これを受け、千之助は「背負いきれない荷物かもしれませんが、30キロを持ち、次には40キロの荷物が持てるような経験をさせていただきたいです」と応えた。小金吾は若葉の内侍の家来。主人を守る役だが、「木の実」の場面で一行は茶屋で会ったいがみの権太に言いがかりをつけられてしまう。「『小金吾討死』では立ち廻りの場面もあり、ひとりで大勢の敵を相手にするので、強くなければいけない。強く、真摯で格好いい小金吾を演じたい」と千之助が言うと、仁左衛門は「命がけでご主人を守るという、強い一心も必要だね」と優しくアドバイスし、祖父の顔をのぞかせた。また、孫には「お客さんが必要とする役者、役者が必要とする役者になってほしいといつも言っている」と明かす。孝太郎も仁左衛門からそう言われ続けて育ち、同じ考えだという。千之助は「祖父は僕にとってヒーローみたいな存在。先日も楽屋を出るときに『寒いやろ』とマフラーを貸してくれて、本当に男前でカッコいいんです(笑)。いつか自分も少しでも近づきたいですし、父に対しても同じ思いです。立役は祖父、女方は父から学べるので、本当に恵まれている。ふたりの言うような役者になりたいです」と気持ちを込めた。公演は12月1日(土)から26日(水)まで南座にて。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2018年11月29日JR大阪駅から徒歩7分、大阪の中心部の地上40階という場所から360度大阪の夜景を見渡せる梅田スカイビル・空中庭園展望台。2018年7月にリニューアルオープンして初めてのクリスマスを迎える空中庭園展望台は今年、いつもとは違うクリスマス仕様にデコレーションが施され、煌びやかで特別な夜が演出される。12月1日(土)から25日(火)にかけて、40F屋内展望フロアの一部はProduction H(PDCH)監修のもと、新進気鋭の空間デザイン /デコレーター・Haruka kanataとのコラボレーションによりフォトジェニックなデコレーションが登場。眼下に人がる眺望とともに、期間中しか体験することのできない特別な夜を過ごすことができる。また、12月5日(水)・12日(水)は、同時期に福島エリアで開催されているライティングイベント「福島ネオンナイツ」と連携したDJナイトを40F「cafe SKY 40」で開催。さらにフレアバーテンダーによるパフォーマンスやクリスマスをイメージしたオリジナルカクテルの販売など、光と音楽で非日常的な世界を演出し「ここにしかない夜」を創り出す。そのほか、39F、40Fに飾られたホワイトツリーに願いことを書いて飾る毎年人気の星型オーナメントも25日(火)まで開催。12月15日(土)には月に1度開催されている星空鑑賞イベント「星空CLUB」のXmas特別バージョンが開催されるなど、梅田スカイビルではクリスマスまでイベントが目白押しだ。■空中庭園Xmas 2018「Xmas Special Photo Spot」日時:12月1日(土)~12月25日(火) 9:30~22:30(最終入場 22:00)場所:梅田スカイビル・空中庭園展望台40F屋内展望フロア12月5日(水)・12日(水)開催「DJナイト」DJやフレアバーテンダーによる音楽演出・パフォーマンスは19:00~22:00
2018年11月29日新国立劇場の芸術監督に就任した小川絵梨子が自ら演出を務め、蒼井優、葉山奨之、浅野雅博という3人の実力派俳優を迎えて送るデヴィッド・ヘア作の対話劇『スカイライト』が12月6日(木)より開幕する。稽古も佳境を迎えた11月下旬、稽古場に足を運んだ。【チケット情報はこちら】1995年の初演以降、何度も上演され、近年ではキャリー・マリガン、ビル・ナイらが出演し話題を呼んだ現代劇の名作。ロンドンのはずれで質素に暮らすキラ(蒼井)の部屋を、かつての不倫相手・トム(浅野)の息子であるエドワード(葉山)が訪ね、妻を亡くして以来、すっかり変わってしまったトムを助けてほしいと懇願する。さらにエドワードが去った後、偶然にもトム本人が彼女の元を訪れ、ふたりは久々に顔を合わせ、言葉を交わすが…。出演者は3人だが、舞台上にいるのは常にふたりだけ。台本は200ページを超えセリフも膨大。かなり長時間の芝居になりそうだが、キラを演じる蒼井は最初から最後まで出ずっぱりとなる。この日の稽古場で小川が、ちょっとした言い回しやニュアンスにいたるまでを丁寧に積み上げながら作り上げていたのが冒頭のエドワードとキラのやり取り。幼い頃から家族同然の近しい存在だったキラがなぜ突然、いなくなったのか? 父と彼女の関係をなんとなく知りつつも、当人の口から聞こうと意を決して彼女の部屋を訪れたエドワード。そんな彼の居心地の悪さ、微妙な心情を見せるため、小川は葉山に「“間”をもっと短く。気まずい状態に陥りたくないという気持ちなので、沈黙を置かずに」と指示。膨大なセリフ量の会話劇にあって、間や相手への視線や姿勢、物理的な距離など、セリフ以外の要素で、何とも言えないふたりの距離感、微妙な空気を作り上げていく。そして、作品の大部分を占めるのが、その後のキラとトムによるシーン。互いの性格を知り尽くし、過去を共有するふたりの濃密な会話、彼らの微妙な関係性がもたらす空気感こそ本作の最大の魅力である。最初のうちは、近況や過去の思い出を話しながら、緊張感を孕みつつも、いまもどこかに残っている互いへの“愛情”を感じさせるふたり。だが会話が進むにつれて、離れていた歳月がもたらした立場や価値観の決定的な違いが見え隠れし始める。「嘘だろ、こんなのをチーズだと思ってる?」――。そんな言葉が本作のポスターに添えられているが、劇中に登場するこの一見、何気ないセリフは、見事なまでに本作を象徴している。大げさに言うならば、2人の間に歴然と横たわるのは、階級や貧富の格差といった現代社会が抱える「断絶」である。なまじ頭の回転が速く、互いの触れられたくない箇所を知り尽くしているからこそ、それぞれの言葉の刃が鋭く突き刺さり、愛では乗り越えられない現実がまざまざと浮かび上がってくる。未練、諦念、不信感、そして愛情…と様々な感情を交錯させ、時に満面の笑顔をたたえながら、言葉で斬り合いを繰り広げる蒼井と浅野のやり取りから、目が離せない。「スカイライト」は12月6日(木)より上演。取材・文:黒豆直樹
2018年11月29日ボーカル・luz、作詞作曲・奏音69、イラスト・RAHWIAによるクリエイターサークルRoyal Scandalの楽曲を原案に作られた、音楽と演劇が融合した新しいスタイルの舞台、LIVE THEATER『Royal Scandal~秘密の歌姫[ディーヴァ]』が、12月2日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXで上演中だ。LIVE THEATER 「Royal Scandal~秘恋の歌姫[ディーヴァ]」チケット情報Royal Scandalの人気ナンバーをもとにした本作は、「Barマスカレイド」で歌姫として活躍するチェルシー、バーテンダーとして店を影で支えるルイスを中心に展開。バーでの人間模様と、“祝い”と“呪い”を持つと伝わる「ロイヤルカード」の“おとぎ話”を軸に物語が繰り広げられていく。ルイス役を中村優一が、チェルシー役を礒部花凜が演じている。また、「LIVE THEATER」と銘打ったこのステージでは、Royal Scandalのボーカル・luzが、舞台上で登場人物の心の内を生歌で表現している。華やかな衣裳に身を包んだluzが、情熱的に踊るキャストを従えて『クイーンオブハート』と『R-18』を歌い上げ、観客を瞬く間に『Royal Scandal』の世界へと引き込んでいく。楽曲の中にいたキャラクターたちが、生身のキャストを得て、luzの歌声に乗って秘めていた感情を迸らせる。「Barマスカレイド」の一番の歌姫(ディーヴァ)・チェルシーと、バーテンダー・ルイスのすれ違う思いを『チェリーハント』が彩り、第二の歌姫であるロゼッタ(松久みのり)の回想は『REVOLVER』と共に届けられる。男女の悲劇が繰り広げられる『ビーストインザビューティ』では、スリリングな展開がステージに美しく描き出された。チェルシーに求愛する王子・アルベール(櫻井圭登)が巻き起こす騒動、「ロイヤルカード」の秘密を握る謎の男(上田堪大)の真意が、劇的な結末へと導いていく…。時に優雅で、時に激しいluzの歌声が芝居を盛り上げ、物語の軸となる中村の熱演が楽曲の魅力をより引き立たせる。両方の力が相乗効果として作用する、LIVE THEATERならではのステージだ。豪奢な舞台美術も品川プリンスホテル クラブeXの持つ上質な雰囲気にぴったりで、贅沢な空間の中、耽美で切ないRoyal Scandalの世界観を存分に味わえる。公演にあたりluzは「僕たちの音楽と、演者のみんなで磨き上げた演技の融合を、千秋楽まで楽しんでいただけるよう、精一杯お届けします」と意気込みを語り、ルイス役の中村も「劇中ではRoyal Scandalさんの新曲も披露します。お芝居もluzくんの歌、曲、Royal Scandalさんの世界観を表現しており、最初から最後まですべてが見どころです」とコメント。チェルシー役の礒部は「チェルシーはとても大人で素敵な女性ですが、純粋で可愛らしい部分も持ち合わせた素敵なキャラクターです。Royal Scandalの魅惑的な世界観とluzさんの迫力ある歌声、私たちがつなぐお芝居が融合したLIVE THEATERをぜひお楽しみに!」と魅力を語る。公演は12月2日(日)まで。
2018年11月29日梅田の冬の風物詩となった、梅田スカイビルのクリスマス。今年は「煌めく街を巡る」をテーマに、多彩なイベントを開催!「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報1F広場では、高さ27メートルものクリスマスツリーが煌めき、クリスマスムード一色に。自宅のツリーを彩るオーナメントやクリスマスグッズを集めたドイツ・クリスマスマーケットでは、寒い季節に味わいたいグルメも集合し、毎年多くの人たちでにぎわう。広場だけでなく、梅田スカイビル各所でもイベントを展開。「美の力、芸術の力で人類を元気に!」をコンセプトに、アフレスコ画や立体作品のほか、世界初の試みである絵の中に飛び込むような大迫力の3D映像体験が楽しめる「絹谷幸二 天空美術館」もクリスマス仕様に。クリスマスオーナメントで来場者を迎えるほか、眺望抜群の「天空カフェ」には限定メニューが登場。サクサクのアップルパイ、甘酸っぱいワイルドベリーのデニッシュ、友達同士でシェアもできるミニエクレアなどのスイーツで、アートに囲まれるコーヒータイムを楽しもう。「絹谷幸二 天空美術館」では、SNS投稿キャンペーンも開催中。ミュージアムグッズが並ぶ「エントランスゾーン」、27Fからの眺望が楽しめる「天空ギャラリー」、隠れ家カフェとして注目を集める「天空カフェ」で撮影した写真を「#絹谷幸二天空美術館」とハッシュタグをつけてSNSに投稿するとコーヒーまたは紅茶を1杯プレゼント。思い出に残したい写真とともに、ぜひ投稿してみて。<クリスマス限定メニュー>日時:11月16日(金)~12月24日(月・休)※天空カフェのみのご利用(入館料は不要、要オーダー)も可能です。※天空カフェのみのご利用時はSNS投稿キャンペーンは対象外となります。絹谷幸二 天空美術館大阪市北区大淀中1-1-30梅田スカイビル タワーウエスト27F【開館時間】10:00~18:00※金曜日・土曜日・祝前日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)【休館日】火曜日(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、12月30日から1月3日、展示替え期間【入館料】一般1000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり【HP】チケットぴあ割引入館引換券一般900円、大学・高校・中学生500円文:上田亜矢
2018年11月29日3月15日(金)から5月6日(月・振休)まで、東京・TOC五反田メッセで開催されるイギリスのロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」の大規模な企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」。同展の製作発表記者会見が行われ、アンバサダーに就任したギタリストのChar、鮎川誠、ドラマーで女優のシシド・カフカが登壇した。【チケット情報はこちら】同展は2016年4月、ロンドンの現代美術専門ミュージアム「Saatchi Gallery」を皮切りにニューヨーク、シカゴ、ラスベガス、ナッシュビルと、世界主要都市の巡回をスタート。現在はオーストラリア・シドニーにて開催されており、来年3 月にアジア初上陸として日本で開催される。バンド自身がプロデュースし、「THE ROLLING STONES」の結成から55年にわたる歴史を振り返るアート、フィルム、楽器、機材、写真、衣装、パフォーマンス映像など、貴重なアーカイヴ等によって構成され、単なる展示に留まらず映像や音声体験も臨場感たっぷりに味わえるものとなっている。アンバサダーの3人に、同展の見どころについて聞くと、会場が実家と目と鼻の先だというCharは「デビューした前夜からこれまでの軌跡を見てみたい。ストーンズの歴史はロックの歴史そのもの。大体こういう企画展は解散してからやるものだけど、ストーンズは現役でやっているから凄い。近くでやっているから毎日来たいと思います(笑)」とコメント。2014年の来日時にライブを見て、チャーリー・ワッツに惚れ込んだというシシド・カフカは「ミックの歌詞ノートはぜひ見てみたいですね。自分は悩みながら、ああでもないこうでもないと色々な言葉を書き留めているので、絶対人には見られたくないもの。裸を見せるようなものなので(笑)。あとチャーリーの最初のドラムキットを見て、どんな音が鳴るんだろうって想像したいですね」と語った。「ストーンズのおかげでロックができている」と語る鮎川は「実際にキースが弾いたギターを間近で見られるのはとても嬉しい。僕は爪の垢を煎じて飲みたいくらいのファンなので(笑)、沢山パワーをもらえると思います。『レット・イット・ブリード』のレコーディングの時、『ギミー・シェルター』の最後の1音を奏でた後に崩壊したという伝説のある、キースのギターが展示されるようなので、拝みたいと思います(笑)」と期待を交えて話した。チケットは発売中。■「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」会期:3月15日(金)~5月6日(月・振休)会場:TOC五反田メッセ(東京都)
2018年11月28日華やかな容姿と情感豊かな歌声で、ミュージカル界のトップを走り続ける岡幸二郎。2014年にリリースした2枚組アルバム『ベスト・オブ・ミュージカル』をベースに、2014、2015、2017年と催されてきたコンサートも、今回で4回目だ。ミュージカルの名曲の数々を、最高の演者と大編成のオーケストラ、そして一流の会場で贈る本シリーズ。今回も島田歌穂、石井一孝、さらにソプラノ歌手の林正子をゲストに迎え、ここでしか聴くことの出来ないぜいたくな空間を創り出す。多忙な中、ここまでこだわり抜く理由を岡に聞いた。【チケット情報はこちら】『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『ウエストサイド物語』など、アルバムに収録されているスタンダードナンバーはもちろん、「今回特に注目して選んだ作曲家が2人」と岡。クラシックとミュージカルの両方に多大な影響を与えた作曲家、故ジョージ・ガーシュイン(生誕120年)と、こちらは今も活躍中のブロードウェイの巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバー(生誕70年)だ。「劇団四季在団中に『クレイジー・フォー・ユー』というガーシュイン作曲のミュージカルに出て、とても好きな作品だったんです。それでもう一度歌いたいなというのと、ガーシュインといえば、ジャズのスタンダードナンバーとしても有名な『サマータイム』。この曲は元々、彼が作曲を担当した『ポーギーとベス』(1935年初演)の曲で、この作品は時代的に“オペラ”なんですね。だからクラシック歌手の林さんに正調で歌ってもらったらどうだろうか、と考えたんです」と岡は語る。もうひとり、ロイド=ウェバーからも『オペラ座の怪人』をはじめ数曲を選んだ。「このコンサートシリーズでは毎回、東京オペラシティコンサートホールで、フルオーケストラ(今回は東京フィルハーモニー交響楽団)でという点にこだわっているんですが、今回は初めてパイプオルガンを使うことに。それで、パイプオルガンといえばもう『オペラ座~』の曲、『ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ』だろうと!」と笑う岡。あの有名な曲を、本物のパイプオルガンをバックに岡と林の歌声で聴けるとなれば、胸の高まりが抑えきれないミュージカルファンも多いのではないだろうか。そのほか、島田が『レ・ミゼラブル』で当たり役となったエポニーヌの曲『オン・マイ・オウン』を歌うのも見どころだ。また、同作でマリウス(石井の当たり役)がアンジョルラス(岡の当たり役)ら友を想う曲「カフェ・ソング」を岡が歌い、石井はバルジャンの曲『ブリング・ヒム・ホーム』を歌うという、ファンにはたまらないお楽しみも。「コンサートって普通は“メインディッシュ”の曲がいくつかあって、あとは“箸休め”の曲で、という構成が多いのかな。でも本当に美味しい料理屋さんって“前菜”から“デザート”まで全部が美味しくて、どれが“メイン”だか分からないですよね(笑)。僕のコンサートもそんな風に、最初から最後まで存分に味わってもらえたら嬉しいですね」公演は12月10日(月)、東京・東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて。取材・文/佐藤さくら
2018年11月28日東京芸術劇場シアターオペラvol.12全国共同制作プロジェクト「モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全幕」が2019年1月・2月に上演される。その記者会見が行われ、総監督・指揮の井上道義、演出・振付の森山開次、ドン・ジョヴァンニ役のヴィタリ・ユシュマノフ、レポレッロ役の三戸大久、ドンナ・アンナ役の高橋絵理、騎士長役のデニス・ビシュニャ、ドンナ・エルヴィーラ役の鷲尾麻衣、ドン・オッターヴィオ役の金山京介、ツェルリーナ役の小林沙羅(1月27日(日)以外に出演)と藤井玲南(1月27日(日)に出演)、マゼット役の近藤圭が登壇した。【チケット情報はこちら】本作は、井上総監督によって日本のオペラ上演史上センセーショナルに記憶を残した2015年のオペラ『フィガロの結婚』に続く、ダ・ポンテ三部作の第2弾。ダンサー・演出家として活躍する森山が初めてオペラの演出を手掛け、新演出・英語字幕付・日本語上演で、斬新な演出と振付による新たな『ドン・ジョヴァンニ』を生み出す。井上は「『フィガロの結婚』の後になにをしようかと考えたときに、若い人とやりたいと思いました。この国はメジャーな作品で若い人が思い切り冒険するチャンスが意外と少ないので」と、「素晴らしい才能」と絶賛する森山とタッグを組んだ経緯を語る。さらに「今回は大いに冒険します。その冒険というのは、オペラに対してお客さんが、いい意味で気楽に、誰が聴いても観て合点がいくような在り方でやるということです。アジアの外見をした人間がやることも含め、世界的に意味があることをできるように。こういう方法が受け継がれることを希望しています」と話した。森山は「(オペラの演出に)僕の名前を挙げることは勇気のいることだと思います。その皆さんの気持ちを受けて、委縮することなく、思い切って挑戦することが僕の役割だと思います。オペラに関しては知識も浅いですが、知らない強みもありますので、ムチャぶりをすることもあるかと思います。改めて身体という部分を見つめ直したときに、ダンサーがオペラの人たちとどういう関係を築けるか。オペラの人たちは、歌いながらですが、より身体性を追求していく時間になればと思います」とコメント。作品について「ドン・ジョヴァンニの物語なのでそこをしっかり描くのは当然ですが、彼を取り囲む3人の女性の姿が印象に残る舞台だと僕は思っています。そこをなるべくしっかりと描きたく、さまざまな準備を進めています」と構想を語った。公演は2019年1月20日(日)に富山・オーバード・ホール、1月26日(土)・27日(日)に東京・東京芸術劇場 コンサートホール、2月3日(日)に熊本・熊本県立劇場 演劇ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2018年11月28日ロシア・サンクトペテルブルクを拠点とする世界最高峰のバレエ団、マリインスキー・バレエの3年ぶりの日本公演がいよいよ始まる。翌日からのツアー開幕を前に記者会見が行われ、ユーリー・ファテーエフ芸術監督のほか、プリンシパルダンサー5名、ソリスト2名が登壇。公演への意気込みを語った。【チケット情報はこちら】ウラジーミル・シクリャローフは稽古着姿のまま参加。前回はケガのために『ロミオとジュリエット』の公演を降板したことに触れ「今回は全ての演目に出演して、踊りを全うしたいと思います。全力を尽くして、観客の皆さんの心に残るようにしたい」と話し、今や看板プリマのヴィクトリア・テリョーシキナは「日本の皆さんがマリインスキーの古典を正しく評価してくださっているのがうれしい」とコメント。「日本の皆さんはフェッテ(回転技)が大好きですよね。今回の演目はフェッテが満載で見ごたえがあると思いますよ」と場を和ませる。キミン・キムは今年5月、ウィーン国立バレエ団来日公演でゲストとして踊ったことにふれ「観客の方たちにとても気持ちよく迎えていただき、また日本で踊りたいと思いました」。また日本凱旋公演にのぞむ永久メイを気づかい、自身の経験を踏まえて「母国での公演は緊張するもの。僕たちが全力でサポートしたい」と温かい一言を。来日公演が9年ぶりとなるアリーナ・ソーモワは、ふたりの子供の母となり、家族には海外では踊らないと宣言していることを告白。「でも日本の温かい観客の皆さんが待ってくださっているので、来てしまいました。今回は貴重な機会になります」。前回に続いて『白鳥の湖』を踊るエカテリーナ・コンダウーロワは、「『白鳥の湖』は観れば観るほど面白くなる演目」と話し、マリインスキーの魅力を「バレエはソリストだけで成り立つものではない」と、コールド(群舞)の揃った動きの美しさを挙げた。今後を担う若手ソリストの筆頭、レナータ・シャキロワは10年以上前のワガノワ・バレエ・アカデミーの日本ツアー以来。「バレエ団のメンバーとして初めての来日で、ドキドキとワクワクでいっぱい」とにこやか。そしてマリインスキー団員として初の日本公演となる注目の永久メイ。「東京文化会館で踊るのは初めて。こんなに大きな劇場で踊ることに緊張しています」と初々しく話し、マリインスキーの魅力を「スタイルが完璧に揃っていますし、上半身の使い方が素晴らしい。私は今も勉強中です」と挙げた。ファテーエフ監督は、ガラの演目について触れ「バレエ団では若い振付家を養成する活動を行っており、若い振付家にチャンスがあることが劇場全体の高揚感にもつながっている」と話し、他国出身のダンサーが増えていることについては「過去にはダンサーが西側へ出て行く現象がありましたが、今は逆のことが起きている。海外で学び、マリインスキーで成長したいと思う才能あるダンサーが増えているのは喜ばしいこと」とコメントした。本公演は11月28日(水)から12月9日(日)まで上野・東京文化会館にて行われる。取材・文:郡司真紀
2018年11月28日イギリスのシンガーソングライター、エド・シーランが来年4月に東京、大阪で来日公演を開催することが決定した。エド・シーラン 2019年 来日公演 特設ページ|チケットぴあ世界中からその才能が注目され、グラミー賞を受賞した最新アルバム『÷(ディバイド)』は全世界を席巻し、Spotifyの過去10年間を振り返るランキングにて“世界で最も再生されたアルバム”1位を獲得。アルバムの収録曲でもある『Shape Of You』は“歴代最も再生された楽曲”1位を記録し、2017年のリリースからロングヒットを記録している。今年4月に開催したジャパンツアーは全公演でソールドアウトを記録し、約32000人を動員。また2015年7月にはロンドンのウェンブリー・スタジアム公演を3夜連続で完売にし、24万人以上を動員。これまで約110万人以上の観客を魅了し、イギリスで最も大きなソロツアーを成功させたアーティストとなった。日本では初となるドーム公演。チケットは12月7日(金)昼12時より最速先行販売がスタートする。■Ed Sheeran DIVIDE WORLD TOUR 20194月9日(火)東京ドーム(東京都)4月23日(火)京セラドーム(大阪府)★★以下のリンクより「エド・シーラン」をお気に入り登録して、情報をゲットしよう!
2018年11月28日三島由紀夫の小説を原作にした2018 PARCO PRODUCE 三島×MISHIMA 『命売ります』が東京・サンシャイン劇場にて12月9日(日)まで上演中だ。【チケット情報はこちら】開幕を迎え脚本・演出を手掛けるノゾエ征爾は「三島由紀夫の驚きのパンクな小説。を演劇化したらこんな風になったと、別に奇をてらったようなことは何もしていませんが、ともかく面白な原作に面白な役者が乗っかったらこんなんになりました」、主演の東啓介は「三島由紀夫でありながらノゾエさんの脚本・演出で、とてもエンターテイメントな作品に仕上がっていると思います。山田羽仁男という人物が愛されるよう、僕はひたむきに演じていきます。キャスト、スタッフ全員で作り上げてきましたので、是非劇場でご覧ください!」、上村海成は「『半分、青い。』等、最近やらせていただいた役とかなり違うタイプの役柄で、しかも初のストレートプレイなのでとてもドキドキしていますが精一杯演じます!お客様に観ていただくのがとても楽しみです!」とそれぞれコメントを寄せた。ある日ふと「死のう」と思い立ち「命売ります」という新聞広告を出した羽仁男(はにお)のもとに、訳ありの人々が次々と訪れる物語。原作が「週刊プレイボーイ」に連載されたエンターテインメント小説ということもあってか、羽仁男を取り巻く人物たちはキャラが濃く、それを上村や馬渕英里何、莉奈、樹里咲穂、家納ジュンコ、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエ、不破万作、温水洋一という個性的なキャスト達がより一層ポップに立ち上げる。そんな彼らに命を買われる羽仁男は、若く、“いい生活”をしている、いわゆるエリート。演じる東の抜群のルックスも相まって、登場人物がずらりと並ぶオープニングでも一人浮き上がって見え、そんな彼こそが自分の命を売っているのだという異常さが引き立つ。何度命を買われても生き残ってしまう羽仁男。生きたくないから命を売っているのに、その出会いや体験が彼を変えていくのを観ていると、なんとも言えない気持ちになる。オムニバスのように進んでいく物語は一つひとつが一癖ある展開なのだが、劇中でふと歌われる歌の歌詞がそれとは真逆のストレートさで、目の前の出来事の別の面を見せる。ポップで笑えて楽しい舞台だが、命とは、生きることとはなんだろうかということを考えずにはいられない、ちょっと不思議な感覚が味わえる作品だ。公演は、12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、12月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川 實穗
2018年11月27日舞台だけにとどまらずニッポン放送「オールナイトニッポンゼロ」のパーソナリティを務めるなど、若手劇作家として活躍する根本宗子。今年12月の本公演「愛犬ポリーの死、そして家族の話」で出演をオファーしたのが大人計画の村杉蝉之介だ。根本は本作を「ずっとやりたかった作品。新しく家族になる人と、元から家族だった人たちとの家族の話」と話す。ふたりに話を聞いた。【チケット情報はこちら】物語は4姉妹の4女(青山美郷)が溺愛している愛犬ポリー(村杉)が死ぬところから始まる。その後、その4女が親交を深めていくのが村杉だ(犬と2役)。「今回は役の設定ありきでお声がけしたんです。仮に自分が24歳の青山さんの家族だったとして、村杉さんを突然連れてきたら、歳の差もありますし、何だろうな?って思うじゃないですか (笑)。でも、村杉さんって優しそうだし、女性の気持ちもわかってくれそう。物語上もふたりの関係は歳の差以外は理想的で、何も非の打ちどころがないように見せたいなと。でも、姉妹たちから理解されるわけがない。姉妹たちもまたみんな難ありの夫婦ばかりなのに」(根本)。若いながら根本は”対立”を描く名手だ。すでに火種を感じるが「女3人っていう構図が大好きなんです。今回の姉妹も4女を除くと3人。4女に票を入れなきゃいけないときに2:1とかになりますから、絶対にうまくいかないじゃないですか」とさらなる対立のやりとりを期待させる。そんな根本の作風について村杉は「笑いの入り方がすごく好き。いくらでも嫌な展開にもっていけるのに、どろどろしないですし、笑いがちゃんといい具合に入っていてすごいですよね」と評価する。今回のオファーについても「若いひとの作る新しいものに出てみたい気持ちがあったので普通にうれしかったです」と率直に話す。「今回は村杉さんは理想的な優しい男性の役。ある意味私の理想像を描いてる部分があります。ずっと大人計画やグループ魂での村杉さんを拝見してきましたけど、がっつり恋愛ものをやってる村杉さんを観たことがなくて」という根本の言葉に「そうかもしれないですね、いつも変な役が多いので(笑)。こういう普通の役も珍しいですし、今まで観たことがない大人計画とはちがう村杉蝉之介を引き出してもらえるのでは。楽しみだし怖いしいろいろありますが、新しい僕を観てほしい(笑)」と最年長ながら、あくまで謙虚に意気込む。また、ラストにある大きなカタルシスを生む仕掛けも根本作品の醍醐味。「やっぱりエンタメが好きなんです。お客さんには最終的にスカッとして帰ってもらいたい。しかも今回は年末ですし(笑)あー…スカッとするかな…まあそれは観ていただいて(笑)」(根本)とサービス精神旺盛な最後の大仕掛けも楽しみだ。公演は12月20日(木)より東京・本多劇場にて。千秋楽の12月31日(月)は終演後にカウントダウンイベントあり。チケットは発売中。
2018年11月27日2019年3月から2020年4月まで全国各地で上演される2019年劇団☆新感線39(サンキュー)興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』の製作発表記者会見が行われ、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、主演の生田斗真、りょう、中山優馬、藤原さくら、粟根まこと、山内圭哉、早乙女友貴、橋本じゅん(大阪・石川・長野公演に出演)、三宅弘城(東京・福岡公演に出演)、橋本さとしが登壇した。2019年 劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』チケット情報本作は劇団☆新感線の3年ぶり本公演となり、旗揚げ39周年を記念した「39興行」の第一弾。“いのうえ歌舞伎”としては『乱鶯』(’16年)以来の新作で、中島かずきによるゼロベースからの完全新作は『蒼の乱』(’14年)以来になるという。会見では中島が「いつもの新感線らしい賑やかな芝居になります。生田くんは普段は抑えた役や受けの芝居をすることが多いので、今回は図抜けた明るさを持つキャラクターを演じてもらえたら」と語り、いのうえも「内容はザ・新感線です。斗真はいのうえ歌舞伎には初登場なので思いっきり暴れてもらいたい。“チャンバラ版アベンジャーズ”というような怒涛の展開です」と本作について紹介した。新感線は4度目の参加となる生田は「2年前に『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』(’16年)に出演したときに、いのうえさんから『次は斗真で歌舞伎をやりたい。斗真のために考えている企画があるから一緒にやらないか』とお話しいただきました。今回は39興行ということなので、皆さんにたくさんのサンキューを届けます!」と笑顔。新感線は昨年から二度目の参加のりょうは「新感線さんの作品は楽しくて、また出演したいとアピールしていました。その夢がこんなに早く実現してうれしいです。いのうえ歌舞伎は殺陣とアクション満載で役者にとっては体力勝負ですが、最後まで楽しんで面白い作品を届けられたら」、中山は「斗真くんの弟役を演じさせていただきます。今回、出させていただくと決まったときは緊張のほうが大きかったですが、精一杯楽しみながら自分の役をまっとうしたいと思います」、今作が初舞台となる藤原は「新感線の舞台はずっとお客さんとして観ていたので、そこに立てることを幸せに思います」とそれぞれ語った。橋本さとしは「新感線を退団した頃、占い師からあなたの人生のピークは53・54歳って言われたんですよ。来年、僕53歳なので。僕ひとりの男の人生のピークをぜひ見届けていただきたい!」と明かし会見を盛り上げた。公演は、2019年3月8日(金)に大阪・フェスティバルホールで開幕後、石川、長野を巡演。夏秋公演を挟み、2020年2月から再び東京、福岡で上演される。大阪・石川・長野公演のチケットは1月27日(日)一般発売。12月12日(水)23:59まで石川・長野公演の抽選先行を受付中。取材・文:中川實穗
2018年11月27日主演・松坂桃李、演出・吉田鋼太郎というタッグで届ける彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー五世』が2019年2月に上演される。松坂と吉田のビジュアル撮影に潜入した。【チケット情報はこちら】本作は、シェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指す彩の国シェイクスピア・シリーズの最新作。今回は、故蜷川幸雄の跡を継いでシリーズ2代目芸術監督に就任した俳優・吉田鋼太郎による演出2作目で、シリーズ第34弾となる。2013年に第27弾として蜷川の演出で上演した『ヘンリー四世』のその後の時代を描いた作品で、松坂桃李が当時演じたハル王子の未来であるイングランド王ヘンリー五世を演じ、その活躍を中心に、百年戦争の激戦のひとつ・アジンコートの戦いに臨む民衆や貴族、軍人たちの姿を群像劇として描く。吉田鋼太郎は今回、作品の各幕で観客を物語へいざなう説明役(コーラス)を務める。まず撮影が始まったのは吉田。クラシック音楽の流れるなか、タキシード姿&その強い目力でカメラを見つめ、早いペースで撮られていく。吉田は演出家として「自分以外のキャストの写真は躍動感があったほうがいいけど、(自分は)みんなと全然違うほうがいい」と伝え、「後ろのほうであまり目立たず見守っている感じ」とリクエスト。撮影中、カメラマンから「顔にやさしさが出ちゃってるので目を大きく」と指示があり、グッと強い表情を見せるとあちこちから「いい!」「ナイス!」と声が上がり、思わず笑ってしまう姿も見られた。本人が「家に飾りたいくらい!」と言う写真も撮れ、あっという間に撮影終了。そこにやってきたのは松坂。ここからは2ショット撮影。ふたりはテレビドラマや5年前の『ヘンリー四世』でも共演しており、仲はすでに出来上がっている様子。吉田が「痩せた?」と問えば松坂は「ドラマの役作りで」と笑顔。リラックスしたのか「桃李さん、もっとシュッと立てますか?」というカメラマンのお願いに思わず笑ってしまうふたりだった。次は松坂のソロ撮影。吉田とはまた違ったテイストの写真で、静かに始まりだんだんと躍動感を増していく撮影は、ヘンリー五世がひとり集中力を高め、マントを翻して戦いに出かけていくシーンを観ているよう。どの姿も凛として美しく、後ろ姿にまで表情がある。顔のアップの撮影では「強く、武骨に」「絶対に負けないんだという感じ」など声をかけられ「ああ、なるほど」とすぐにのみこむ松坂。手の使い方や顔の角度で写真のバリエーションをつくっていたのも印象的だった。公演は2019年2月8日(金)から24日(日)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールほかにて。その後、宮城、大阪を周る。なお、埼玉公演の追加公演も決定している。
2018年11月27日2019年1月に上演される「銀岩塩Vol.3LIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』~消えるのは俺じゃない、世界だ。~」の製作発表記者会見が行われ、総指揮・演出・主演の井上正大、出演者の山本一慶、伊波杏樹、小田えりな(AKB48)、正木郁、松野井雅、湯本美咲、中村誠治郎、そして銀岩塩の代表で脚本も手掛ける塩田泰造が衣裳姿で登壇した。【チケット情報はこちら】本作は2005年に放送スタートした特撮ドラマ『牙狼<GARO>』シリーズの舞台化・第2弾。今年10月より放送中のスピンオフドラマ『神ノ牙-JINGA-』を舞台化する。まずは映像版でもジンガ役を演じた井上が「一大エンタテインメントとしてお客様を楽しませられるようにがんばります。今回のホラージンガは変態チックな役。楽しく演じたいです」と意気込み、サーシャ役の山本は「昔から知っているシリーズに携わらせていただけることを誇りに思います。スピードを生かしたアクションを楽しみにしてもらえたら」、友葉役の伊波は「長い歴史のある作品ですので、いろんなことをしっかり伝えられるようにがんばります」とコメント。Wキャストで友葉役を演じる小田は「このような壮大な世界観の舞台は初めてでワクワクしています。友葉のまっすぐで心の強いところを演じられたら」、ルカ役の正木は「着たことのないような高貴な衣装です。映像や殺陣も楽しみにしていてください」、アミリ役・アルヴァ役の松野井は「銀岩塩さんには旗揚げ公演から参加させていただいて、原作には“牙狼ファミリー”として10年近く携わらせていただいています。私にとって家族のような人たちとまた表現活動ができることが嬉しいです」、ケルス役の湯本は「今作では歌を歌わせていいただくので、今“魔戒語”を猛特訓中です。役への愛情がどんどん深まっています」、ミドウジ役・ルミド役の岩田は「『牙狼<GARO>』が好きで好きで、前回ステージをつくらせていただきました。ダークファンタジーですが、コメディタッチなシーンもあり、エンタメ感のある楽しい作品になっています」、フギ役の中村は「昔から出たかったシリーズにやっと携わることができて光栄です。求められているものを最大限発揮して作品に貢献できたら」とそれぞれ意気込みを語った。また、原作者・雨宮慶太から「牙狼の世界の魔獣ホラーは文字通り恐怖であり魔の存在です。そして対する存在が魔戒騎士なのです。それは神の力を持った騎士と言えるでしょう。ジンガは魔でありながら神の力を持つ存在なのです。それは対極でなく、実は合わせ鏡であるという主題がジンガの物語なのです」というメッセージが届いたほか、影煌騎士・狼是も登場し、盛り上がりのなか会見は幕を閉じた。公演は2019年1月5日(土)から14日(月)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2018年11月26日イギリスのロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」の大規模な企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」が3月15日(金)から5月6日(月・振休)まで、東京・TOC五反田メッセで開催される事が決定した。【チケット情報はこちら】1962年にイギリスで結成した、ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」。『サティスファクション』『黒くぬれ』『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』などのヒット曲で知られ、半世紀以上にわたってシーンの第一線に君臨し続けるロックの代名詞的な存在だ。ザ・ビートルズと並び称され、後進のバンドにも多大な影響を与えた彼ら。もちろん日本でも人気は高く、2014年の来日公演ではパワフルなパフォーマンスで、日本のファンを熱狂の渦に巻き込んだ。今回の企画展は、そんな彼らの結成から現在に至るまでのバンドの歴史を、メンバー自身のプロデュースにより、アート・フィルム・写真・衣装・楽器・パフォーマンス映像など、500点以上の貴重なアーカイブで構成。2016年4月にロンドンで初開催されたのち、これまでニューヨーク・シカゴ・ラスベガス・ナッシュビル・シドニーにて開催され、好評を博してきた。アジアで開催されるのは日本が初めてとなる。チケットは発売中。■「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」会期:3月15日(金)から5月6日(月・振休)会場:TOC五反田メッセ(東京都)
2018年11月26日2018 PARCO PRODUCE “三島×MISHIMA”シリーズの第二弾『命売ります』が11月24日に開幕。原作は三島由紀夫が1968年に「週刊プレイボーイ」に連載したエンターテイメント小説で、ある日ふと「死のう」と思い立った27歳の羽仁男(はにお)が新聞に「命売ります」という広告を出す。すると訳ありげな人間たちが次々現れ――という物語。脚本・演出はノゾエ征爾。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】東啓介が演じる主人公・羽仁男と関わる人々は、上村海成が演じる吸血鬼の母親のために羽仁男の命を買う高校生・薫や、馬渕英里何が演じる間貸しする女・玲子、莉奈が演じる謎の老人の妻・るり子、樹里咲穂が演じる吸血鬼の女、家納ジュンコが演じる図書の貸出係の女など、役柄を並べるだけでも面白そうな本作。さらに、最初に羽仁男に接触する謎の老人を温水洋一、るり子を愛人にしている男を不破万作が演じるほか、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエがさまざまな役柄で登場する。組まれたセットは上下2段で等間隔に並んだ扉と、同じく床に等間隔に並んだ長方形の台で、スーパーマーケットの売り場のようにも見える。オープニングではそこにキャストたちが等間隔に並び、オリジナルの曲を全員で歌った。「妻といい仲になって、嫉妬した愛人から殺されてほしい」など、依頼内容はどれも個性的。羽仁男は毎回命を懸けて遂行するもなぜか生き残ってしまうため、オムニバスのように次々と出来事が描かれていく。命を買いに来る人たちはユーモラスでありながら切実で、依頼のひとつひとつに人間の欲望や業がカラフルに詰まっている。そして個性的なキャストたちの芝居により、そこに人間の持つおかしさや愛おしさ、そして残酷さが感じられた。そのなかで東は、死が迫り妙に生き生きしたり、死にたいのに死ねず苛立ったり、出会いと別れを繰り返すうちにある変化が訪れたりと、あらゆる依頼を渡り歩く姿が危うくセクシーだ。エンタテインメント小説と呼ばれる原作とノゾエによる演出の掛け算で、物語はポップに進んでいく。だからこそ浮き上がってくる三島由紀夫の死生観は、芝居に笑わされながらも心にグイグイと迫ってくるため、観終わった後には何とも言い難い気持ちになった。ぜひ劇場で味わってほしい。公演は12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場、12月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川 實穗
2018年11月26日少年社中20周年記念ファイナル 少年社中第36回公演「トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~」が2019年1月に東京・大阪・福岡で上演される。本作は今年旗揚げ20周年を迎えた劇団「少年社中」の20周年記念シリーズ第四弾にしてファイナルとなる作品で、主宰の毛利亘宏が脚本・演出を手掛ける完全新作。オペラ「トゥーランドット」をモチーフに、厳格に管理され人々が感情すら失う世界に疑問を抱き始める統治者トゥーランドット姫(生駒里奈)と、レジスタンスの少年カラフ(松田凌)が出会い、“演劇で世界を変える”と世界に立ち向かう物語を描く。出演者の生駒里奈と井俣太良に話を聞いた。【チケット情報はこちら】少年社中の創立メンバー・井俣は本作について「20周年記念シリーズでは、第一弾『ピカレスク◆セブン』で劇団の覚悟を描き、第二弾『MAPS』で弱さと共に決意も描き、第三弾『機械城奇譚』は劇団員だけで上演することで自分たちの培ってきたものを再確認しました。そのラストとなる今回は、そのすべてが集約された作品になると思います」と語る。また、サブタイトルにある『廃墟に眠る少年の夢』は少年社中が2005年から上演した三部作と同じもので「原点に返る作品になるのかなと思います。それを(W主演の)生駒里奈さんと松田凌さんに託せるのはすごく楽しみ」と共演経験があり信頼を寄せるふたりへと託す。生駒は2017年8月に上演された舞台「モマの火星探検記」ぶりの少年社中作品。当時を「自分でも『こういうことを思えたんだ、表現できたんだ』という発見が多かった。すごい場所に来れてよかったなと思いました」と振り返る生駒に、井俣も「僕も一緒にやってて本当に楽しかったです。その瞬間、思ったままの自分でいればいい、というような姿を見せてもらって。それは自分にとっても『演技ってそうか、こういうことでいいんだよな』と思えました」。そこからさまざまな経験を経ての今作を生駒は「『モマ-』は私にとって“芝居をやっていいんだ!”と思わせてくれた作品。また同じ場所で勝負したいです」と意気込み、「私的にはこの作品でやれなきゃこの先できないぞっていう挑戦」と強く語った。本作で掲げられているコピーは『演劇で世界を変える。世界は変わる。』。「私は演劇で世界を変えられた人なので。自分の経験を舞台で表現して誰かに伝わればうれしいです」(生駒)、「今作は、お客さんがそれを感じる芝居になるんだと思います」(井俣)という公演は、2019年1月10日(木)から20日(日)まで東京・サンシャイン劇場、1月24日(木)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、1月30日(水)・31日(木)に福岡・ももちパレスにて上演。福岡での上演は少年社中として初となる。
2018年11月22日ベネッセが毎年親子向けに開催しているしまじろうコンサート『サンタのくにのクリスマスキャンドル』が、11月2日からスタートした。北海道から九州までの全国21都市で、12月24日(月・振)まで開催される。【チケット情報はこちら】2018年はベネッセの幼児向け通信教育サービス「こどもちゃれんじ」30周年にあたるため、1年を通じて30周年を記念した特別イベントなどが行われている。今冬の「しまじろうコンサート」では、全公演で「30周年記念 特別ステージ」が追加されており、クリスマスならではの歌と踊りで演出された特別なパーティーを体験できる。しまじろうコンサートの「特別ステージ」が楽しめるのは、今回のクリスマス公演が最後となるので必見だ。「しまじろうコンサート」は、「親子で楽しむ初めてのコンサート」として小さい子どもも一緒に楽しめるように、プログラムから会場設備までがデザインされているのが特徴だ。会場には、広いベビーカー置き場や授乳スペース、おむつ替えコーナーも完備し、子どもの対応に慣れたコンサートスタッフが待機している。さらにグッズ販売コーナーも設けられ、CDつき絵本や2019年のカレンダーなど、「しまじろうコンサート」だけの特別なアイテムが販売されるほか、しまじろうと一緒に写真が撮れる「撮影スポット」など、様々な来場記念となる企画が用意されている。コンサートで演奏される曲は「ジングルベル」や「あかはなのトナカイ」をはじめとした定番クリスマスソングが中心で、クイズに答えたり、手遊びをしたり、来場者向けに配布されるアイテムを使って歌や、しまじろうへの応援に参加したりと、初めてコンサートに来る子ども達も楽しめる工夫が凝らされている。また、YouTubeの公式チャンネル「しまじろうチャンネル」では、コンサート登場曲の動画が公開されているので、事前にコンサートの予習をしておくことも可能だ。さらに、「30周年記念 特別ステージ」が通常ステージの最後に上演される。その内容は、「こどもちゃれんじ」の人気キャラクターであるしまじろう達がドレスアップし、クリスマスソングなどを歌って、会場全体を盛り上げる。特別ステージでは舞台や客席で子どもを撮影できる「撮影オーケータイム」も用意されている。「公演中は子どもが泣いたり騒いだりしてもお互い様」としているため、これまでコンサートに行きづらいと感じていた乳幼児連れの親子でも、安心して参加することができそうだ。
2018年11月22日2019年1月に開幕するミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』の製作発表が開かれ、Wキャストで主演を務める市村正親と石丸幹二をはじめ、濱田めぐみ、平原綾香、田代万里生、小野田龍之介、夢咲ねね、咲妃みゆ、鳳蘭、香寿たつき、大前優樹、加藤憲史郎、熊谷俊輝が登壇した。【チケット情報はこちら】本作は世界的名作『オペラ座の怪人』の10年後を描いた作品で、『オペラ座の怪人』のアンドリュー・ロイド=ウェバーが手掛けたもの。日本では2014年に初演され、5年ぶりの上演となる。今回は初演に続き市村と、新たに石丸がファントム役を務めるほか、初演に続き濱田と平原がクリスティーヌ、初演に続き田代、新たに小野田がラウル、今回から夢咲と咲妃がメグ・ジリー、初演に続き鳳と香寿がマダム・ジリー、クリスティーヌの息子・グスタフを今回から大前、加藤、熊谷が演じる。300名のオーディエンスが見守るなか、出演者は4曲の歌唱披露で登場。市村と石丸による『君の歌をもう一度』、濱田、平原、田代、小野田、夢咲、咲妃、鳳、香寿による『なつかしい友よ』、大前、加藤、熊谷による『心で見つめて』、濱田と平原による『愛は死なず』という本番では観られない組み合わせでの歌声が披露された。会見の冒頭では、ホリプロの堀義貴代表取締役社長より「『オペラ座の怪人』ファンの皆様も楽しめる楽曲が新たに追加され、編曲がリニューアルされたものもあります。新しい『ラブ・ネバー・ダイ』です」と今回のポイントが紹介された。劇団四季『オペラ座の怪人』日本初演でファントムを演じた市村は「『オペラ座の怪人』から30年になる来年、僕はこの作品の最中に古稀を迎えます。長く生きていてよかったとしみじみ思います。今回は曲が変わるので、5年前と同じにはならない。一生懸命覚えています!」、デビュー作が『オペラ座の怪人』ラウル役である石丸は「初演を観たとき“まさかラウルがこんなことになっているとは…”と衝撃を受けました(笑)」とその変貌への驚きを明かしつつ「お話をいただき、私の技術で大丈夫なのだろうか、市村さんと同じ役をやらせていただいて大丈夫なのだろうかと不安になりました。だけど今日、船出しましたのでそんなことは言っていられない。市村さんの演技を見ながら、歌を聞きながら、勉強させていただきます」と意気込みを語った。その後も出演者それぞれから意気込みや役への想いが語られ、最後に石丸より「皆様のご期待以上のものをお届けできるようにがんばります」、市村より「多くの方に我々のドロドロとした“泥仕合”をお見せしたい(笑)」と挨拶があり、和やかに会見は終了した。公演は1月15日(火)から2月26日(火)まで、東京・日生劇場にて。取材・文:中川實穗
2018年11月22日