チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (119/342)
人気演歌歌手・水谷千重子の明治座初座長公演が決定。明治座『水谷千重子50周年記念公演』と銘打ち、来年2月に上演される。8月23日、会場となる東京・明治座で製作発表が行われ、水谷のほか、ゲストのこまどり姉妹らが登壇した。お笑い芸人・友近の友人で、芸能生活50周年を迎えるベテラン演歌歌手の水谷千重子。その記念すべき年に、初の明治座公演が実現したことに対し、水谷は「本当に嬉しいことでございます」と切り出す。「やはり50周年ということで、何か大きなことがしたい、皆さんの記憶に残ることがしたいと考えておりました。海外に目を向けるのもよかったんですけれども、やっぱり日本のいいところを見直さないといけないんじゃないかと。そこでやっぱり舞台は日本で、それも最終目標ともいえる明治座さんに立たせていただけるということで、明治座さんの勇気に(笑)……、本当に感謝です」公演は“芝居”と“歌謡ショー”の二本立てとなっており、この日は芝居のタイトルが初披露された。その名も『とんち尼将軍一休ねえさん』。「ちょっと長くて、いろんなものがついているタイトルではございますけれども……(笑)。昼の顔は尼さんなんですが、夜の顔は花魁、といった感じで、私自身、五社英雄監督がすごく好きなんですね。なのでこのお芝居でも女性の情念みたいなものを描きつつ、でも痛快で、笑えて、人情もあるといった楽しいお芝居にしたいと思っております」豪華なゲストも多数参加。歌謡ショーに登場するこまどり姉妹からは、「本当に楽しみです」と期待の声が聞かれるも、その後「お腹が空いてきちゃって……」と意外な告白が。すると水谷の提案でラーメンの出前が取られることに。ふたりがその場で食べ始めたことも驚きだが、さらにはその食べ方。熱いものが苦手というふたりは、アツアツのラーメンになんと氷と水を投入。「これやらせじゃないんですよ(笑)」との水谷の言葉通り、美味しそうにラーメンを食べるふたりの姿に、会場は衝撃と笑いに包まれた。会見の最後には、水谷のコンサートでは恒例の“豆腐開き”を実施。「明治座『水谷千重子50周年記念公演』が成功いたしますように。そしてたくさんの皆さんに喜んでいただけますように」との水谷の口上のあと、「よいしょ、よいしょ、よいしょー!」の掛け声とともに登壇者全員が手にした焼き豆腐を真っぷたつに。水谷らしい儀式で公演の成功を祈願した。公演は2019年2月22日(金)から3月4日(月)まで。取材・文:野上瑠美子
2018年08月24日「情熱のピアニスト」熊本マリが、秋恒例のリサイタル「熊本マリの夜会」を10月11日(木)東京・東京文化会館小ホールで開催する。【チケット情報はコチラ】長く続けている定例コンサートだが、「親しみやすいから」と、6年ほど前から「夜会」の呼び名で定着している。毎年自分の新しい課題に挑戦する大切な場。今年は「情熱のファンタジー」のキャッチ・フレーズのもと、ショパン、モンポウ、ガーシュイン、アルベニス、そしてシューベルトと並ぶプログラムの底に、「歌」というテーマを潜ませた。「ピアノの詩人ショパンとモンポウから、歌曲王シューベルトまで。言葉の有無にかかわらず、歌の魂によってメッセージ性を伝えたいと思っています。歌というのは人間の本能だし、人によって発音の仕方もスピードも違うから、とても自由な音楽なのです」メイン・プログラムはシューベルトの幻想曲《さすらい人》。その前に置いた〈ます〉(セレナーデ〉などリスト編曲による歌曲のトランスクリプション集も含め、これまで熊本がシューベルトを弾いているイメージはあまりなかった。「そうかもしれません。大好きで学生の頃から結構弾いていたのですが、録音などはしていませんし、『さすらい人』を弾くのも20年ぶりぐらいですから。でもこれを機会に、ピアノ・ソナタなど、もっとシューベルトを弾いてみたいと思っているんですよ。シューベルトというと少し硬いイメージを持たれているかもしれませんが、私はとても自由な作曲家だと思うんですね。とにかく旋律が美しい、ロマンティックな音楽です」「情熱のファンタジー」という今回のキーワードも、実はシューベルトに、特に《さすらい人》に触発されたものだという。「《さすらい人》には、父親に反対されながらも一途に音楽家の道を突き進んだシューベルトの情熱が表れていると思います。私自身も、ピアニストになると決心してジュリアード音楽院で頑張っている頃にこの曲を弾いて、そんな思いがあり、私にとっては『人生一路』という感じの作品です」《さすらい人》には、さらに忘れられないニューヨーク時代の思い出がある。18歳の頃、大好きなピアニストのアンドレ・ワッツがハーレムの教会でこの曲を弾くコンサートに、ボロボロのチラシを握りしめて出かけた。客席はほぼ黒人ばかり。演奏も素晴らしかったが、アフリカ系アメリカ人の血を引くワッツが、リンカーンセンターやカーネギーホールに集まるセレブな聴衆の前で弾くのと同じ心で音楽を届ける姿に感銘を受けた。「ワッツさんの、音楽と人々に対する思いを、作品を通して感じました。その優しさがなければ、どんなに歌をうたっても、音楽の魂は他人につながらないと思います」シューベルトといえば、彼岸から現世を見つめるような悲哀や孤独で語られることが多いが、そこに「自由」「情熱」「優しさ」を感じるのは、熊本自身の中にある同じ思いが共振するからなのだろう。ありきたりでないシューベルト像への彼女らしいチャレンジだ。取材・文:宮本明
2018年08月24日9月2日(日)まで、東京国際フォーラムホールCで上演中の『ワンピース音宴』。最高に楽しいので、おすすめだ。まず、参加感が半端ない。開演前には観客と一緒に“クラップ”、つまり手拍子の練習。キャラクターはもちろん、楽器を演奏するキャストもガンガン客席に降りてくる。舞台と客席が仕切られた劇場の感覚を超えて、四方八方から生演奏の洪水!まるで、自分がルフィの冒険に参加しているような気分になった。【チケット情報はコチラ】その上、演奏が著しく上手い。日米で活躍するブラス・パフォーマンスの選りすぐりの精鋭ミュージシャンが集まっただけあり、ある時は役となって演じ、ある時は動きながらも演奏にブレがない。その音の素晴らしさに浸れる喜びといったら!奏者が動くことで音の遠近が楽しめるところも、マーチングの醍醐味。とにかくこの音楽を聴くだけでも幸せなのに、そこに物語性と華やかなパフォーマンス、映像など様々な仕掛けが加わり、満足感でいっぱいになった。一部では、イーストブルー編として、ルフィと仲間たちとの出会いが綴られる。子供時代のルフィが赤髪のシャンクスから、麦わら帽子を渡されて、泣きながら海賊になることを誓うシーンは、胸熱のひと言。そこから大人になり、ウソップ、サンジ、ゾロ、ナミとのエピソードが綴られる。印象深かったのは、サンジの料理シーン。コック姿の演奏隊が大勢で現れ、フライパンやリズムを奏でながらパフォーマンス。ビッグバンドを思わせるジャジーでノリノリの曲に合わせて、サンジが包丁でリズムをとり、HIPHOPのフロア技、ストリートダンスを披露。最後には、サンジを中心にキッチンがグルグル回るという、舞台ならではのマジックで魅了した。打って変わって、ゾロ対、鷹の目のミホークの戦いは、1対1の真剣勝負。殺陣で剣が合わさる音を楽器で表現し、そのシリアスさに鳥肌が立った。見ているこちらも手に汗握る迫力で、ゾロの「俺はもう二度と負けねえ」が胸に迫った。一部ラストでは5人が揃い「海賊王に俺はなる!」。この先の物語を壮大な予感させ、たまらない気持ちになった。二部は“宴”という名の通り、まさにお祭り。ワンピースの名曲の数々が披露される。ナミのバトントワリングをはじめ、キャラクターの得意技が盛り込まれるのが面白い。この曲をこの楽器で?!こんなアレンジで?!と、意外なアプローチもこのステージならでは。音が生きている、粒立っているのを、肌で味わえた。ワンピースを知っていても知らなくても、楽しめることをお約束する!今までにないブラス・エンターテイメント、ぜひ目撃してほしい。取材・文:三浦真紀
2018年08月24日秋の音楽シーズン開幕の先陣を切って、9月初旬に東京二期会が一挙上演するプッチーニの三部作(《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》)が、オペラ・ファンの注目を集めている。プレ・イベントとして、出演歌手たちによるミニ・ライヴ付きレクチャーが8月16日に東京・すみだパークギャラリーSASAYAで行われた。【チケット情報はコチラ】100席ほどの会場は熱心なファンでほぼ満席で、上演への関心の高さをうかがわせる。講師を務めたのは、公演では《外套》の流しの唄うたい役を演じるテノールの高田正人。明るい達者なトークと噛み砕いた内容で立派な講師ぶり。今回のプロダクションへの興味をいっそう掻き立てた。なにより、(歌手だから当然かもしれないけれど)声がいいので聞きやすい。講義内容は、前半がプッチーニの人と作品について、後半が今回の三部作上演についてという構成。多くのファンの興味は、やはり三部作だ。三部作は1918年にメトロポリタン歌劇場で初演されて、今年でちょうど100年目。プッチーニは3演目をまとめて上演することを前提にしているのだが、単純に考えると、舞台装置や衣裳、出演歌手の人数も3公演分になるわけで、上演費用の面からも、実際に三部作として上演される機会は少ない。しかし今回のような三部作一挙上演こそがプッチーニの思い描いた本来の上演形式なのだ。演出を手がけるのは鬼才ダミアーノ・ミキエレット。もともと3作品の間にはストーリーや音楽上の共通点はなく、各物語は時代も場所もばらばらだ。しかしミキエレットは、3作すべてを現代の物語として読み替え、ストーリー的にも共通点を見出して関連づけているという。高田によれば、キーワードは「(死んだ)子供」そして「母性と父性」。さらにもうひとつ三部作を関連づける仕掛けがあって、ヒントとしては、「(ジャンニ・スキッキで)ラウレッタのアリア《私のお父さん》を聞いて、父親ジャンニ・スキッキはなぜ心変わりしたのか」とのこと。三部作に通底するこれらのテーマを可視化するミキエレットの手腕は天才的だと、驚きを語った。ミニ・ライヴでは、高田のほか、公演でラウレッタ(ジャンニ・スキッキ)、ジェノヴィエッファ(修道女アンジェリカ)、恋人たち(外套)の三役を演じるソプラノの新垣有希子と、《外套》のルイージ役のカヴァー・キャストを務めているテノールの菅野敦が、三部作以外のナンバーも含めてプッチーニのアリアや二重唱を披露。間近で聴くオペラ歌手たちの迫力ある歌声に会場は湧いた(ピアノ=三澤志保)。東京二期会の「プッチーニ三部作」は、デンマーク王立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇場との提携公演で、東京・初台の新国立劇場で、9月6日(木)、7日(金)、8日(土)、9日(日)の全4公演。取材・文:宮本明
2018年08月23日海外での活動も目覚ましい5人組バンドCrossfaithが10月より日本国内でのツアー「WORLD TOUR 2018 : JAPAN」を開催。同ツアーの第1弾ゲストアクトが発表された。【チケット情報はコチラ】ツアーのゲストはKNOTFEST JAPANやWARPED TOUR JAPANなどでのパフォーマンスが記憶に新しいアメリカの盟友バンド、Of Mice & Men。日本勢は、SiM、SUPER BEAVER、SHADOWS。そして先日リリースした最新アルバムにゲストボーカルとして参加したMasato率いるcoldrainが決定。そのほかゲストは今後追加発表されていくとのこと。現在、オフィシャル3次先行実施中!受付は9月2日(日)午後11時59分まで。■Crossfaith「WORLD TOUR 2018 : JAPAN」10月27日(土)Hip Shot Japan(福島県)10月28日(日)横浜ベイホール(神奈川県)11月8日(木)NIIGATA LOTS(新潟県)11月10日(土)Zepp Sapporo(北海道)w/coldrain11月14日(水)高松オリーブホール(香川県)11月16日(金)なんばHatch(大阪府)11月20日(火)Live House 浜松 窓枠(静岡県)11月22日(木)Zepp Nagoya(愛知県) w/SiM11月25日(日)チームスマイル・仙台PIT(ピット)(宮城県) w/SUPER BEAVER11月30日(金)STUDIO COAST(東京都)w/ Of Mice & Men12月8日(土)広島クラブクアトロ(広島県) w/ SHADOWS12月9日(日)DRUM LOGOS(福岡県)12月15日(土)ミュージックタウン音市場(沖縄県)
2018年08月23日毎年9月に東京と札幌で開催している日本で最も伝統ある秋のK-POP音楽祭「11thKMF2018」。ファンタジックな秋の音楽祭のイメージにピッタリな同公演の公式ポスターが初公開された。【チケット情報はコチラ】チョン・セウン、MXM、THE BOYZ、RAINZは、それぞれの音楽カラーで新人登竜門「KMF2018」から飛翔するファンタジックで華麗なステージを予感させるとともに、憂いを帯びたシックな眼差し、柔らかな笑顔で本公演への期待度をより一層高める。全出演者が新曲発表後、初となる日本公演。日本のファンのために、本公演だけの最高のスペシャルステージ、全出演者とファンが一緒に楽しめる感動いっぱいのフィナーレ曲を用意している。恒例のスペシャルMCは、東京1部はTHE BOYZのイケメンメンバー3名が。ファンからのリクエストが最も高かったチョン・セウン&MXMの‘YDP’が東京2部&札幌1部のスペシャルMCを。‘YDP’が見れるのは、最初で最後かも。札幌2部はRAINZの4名が担当。目も耳も楽しませてくれる「11thKMF2018」は、9月14日(金)東京・Zepp DiverCity TOKYO、16日(日)北海道・Zepp Sapporoにて開催。現在、最後のプリセールを実施中。受付は8月26日(日)午後11時59分まで。■11th KMF20189月14日(金)Zepp DiverCity TOKYO(東京都)9月16日(日)Zepp Sapporo(北海道)【1】開場13:00/開演14:00【2】開場18:00/開演19:00※東京・札幌共通出演:チョン・セウン / MXM / THE BOYZ(東京) / RAINZ(札幌)
2018年08月23日ギリシャ悲劇の傑作『オイディプス王』が、この冬、『オイディプスREXXX』(オイディプスレックス)のタイトルで新たに立ち上がる。タイトルロールのオイディプスを演じるのは、歌舞伎俳優・四代目中村橋之助。オイディプスの妻であり実は母でもあったというイオカステには南果歩が扮する。歌舞伎以外の演劇に初挑戦する橋之助と、実力派の南のタッグ。何が待ち受けるのだろうか。2016年の親子同時襲名が話題となった橋之助。「父(中村芝翫)に守られてお芝居ができるという恵まれた環境にいるなかで、自分で勉強できる場所にも立ってみたいという思い強くなっていた」ところに今回の話があったという。その念願が叶ったのが、古典という枠組みでは歌舞伎と近しいギリシャ劇である。しかし、ことはそう単純ではない。これまでにない試みが、そこには待っているのだ。ひとつは、演出が杉原邦生であること。自身の劇団のみならず、歌舞伎を独自の視点で描く木ノ下歌舞伎でも注目される気鋭の演出家だ。南果歩が言う。「今年上演された『勧進帳』を拝見しましたが、本当に驚きました。作品の解釈の仕方、ビートの刻み方、あらゆるものが新鮮で。ギリシャ劇というと重いイメージがあると思いますが、人間の感情が放出される生き生きとしたものになるんじゃないかと思うんです」。橋之助から見ても、杉原は刺激的な存在であるようだ。「これまで何百回と見てきた『勧進帳』なのに、見過ごしてきたものを気づかされたような感覚がありました。そういう意味では、『オイディプス王』も、古典をただ新しく変えるだけではない何かがあるんじゃないかと楽しみなんです」。さらに、古代ギリシャ悲劇の上演スタイルにならい、今回は、橋之助、南、そしてもうひとりのメインキャストの宮崎吐夢の3人で、物語の主な登場人物を演じ分けることになる。タイトルの“XXX”には3人のキャストと劇中に象徴的に登場する3つの道を表している。「歌舞伎では同じ作品でも違う役を演じる機会があり、この役から見たらこの役はこう見えるんだなと気づくことがよくあります。今回はお客様にもそんな役の見え方の違いみたいなものを感じてもらえるように演じられたら」と橋之助。南も「舞台は性別も時間もすべて飛び越えられる自由な場所。その楽しさをぜひ味わっていただきたいですね」と付け加える。オイディプスとイオカステがなぜ悲劇的な運命を辿ることになったのか。新たな演出で真に迫る物語が紡がれそうである。公演は12月12日(水)から24日(月)まで、KAAT神奈川芸術劇場にて。取材・文:大内弓子
2018年08月23日9月1日(土)に大阪・心斎橋SUNHALLにて“俺たちのアイドルを「上へ!上へ!」と押し上げるイベント”「UtaTen Presents『IDOL GROW UP!vol.2』」が、昼と夜の2部制で開催される。「IDOL GROW UP!vol.2」チケット情報音楽メディアUtaTenが贈るこのライブイベントは、お客様を惹きつけたアイドルグループをパフォーマンス賞として表彰!他イベントへの出演サポートや、プロモーションに協力する。東京や九州からゲストも招く、真剣&楽しいイベントとなっている。皆様の投票によってゴールドパフォーマンス賞、シルバーパフォーマンス賞の賞を各部で1組ずつ選出予定!両部来れないという方も、是非お待ちしております!あなたの一票で押しアイドルを「上へ!上へ!」と押し上げよう!!【投票について】個々のパフォーマンス賞の決定は次の要素で行います。1. 当日のお客様のお目当て(一人1票)の集計:50%2. 当日のお客様のパフォーマンス評価(一人2票)の集計:50%これらを集計して1位を決定をいたします。※昼の部、夜の部、それぞれタイムテーブルの最後で発表をいたします。※集計は来場者に投票案内カードを配布してオンラインにて行います。※受賞の方の発表のみです。■『IDOL GROW UP!vol.2』チケット発売中Pコード:126-7899月1日(土) 11:30(1部)/17:30(2部)サンホール前売-3000円(整理番号付、ドリンク代別途要)【出演アイドル】<関西>大阪24区ガールズ(OA)カラフルスクリーム(2部)KissBeeWEST(2部)サンスポアイドルリポーター(1部)CHOCO★MILQ(1部・2部)天空音パレード(1部)NEO BREAK(1部・2部)Happy3days(1部・2部)ヤンチャン学園KANSAI(1部・2部)楽遊アイドル部(1部)<東京>Shine Fine Movement(1部・2部)純粋カフェ・ラッテ (1部・2部)桃色革命(2部)<鹿児島>S☆UTHERN CROSS (1部・2部)※順不同
2018年08月22日1960年代にザ・ビートルズと並ぶほどの人気を誇った、アメリカの4人組男性ポップスグループ「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」。彼らの栄光と挫折を描いたブロードウェイ発、ジュークボックス・ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の日本版が、一部キャストを替え2年ぶりに再演される。2016年初演では全日完売に沸いた大ヒット作だ。ブルーとホワイト、2組での交互上演。再演では東京に加え、大阪ほか全国5か所に初登場する。「音楽を扱う作品はライブに限る。生命力に溢れていました」と、日本版初演を観劇しスタンディングオベーションを送ったという伊礼彼方が、トミー役で初出演する。ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チケット情報本作は4人のメンバーが四季ごとにひとりずつ、それぞれの経歴や音楽を語り継ぐ構成。『シェリー』、『君の瞳に恋してる』など劇中で披露される大ヒットナンバーの完成度の高さでも称賛を集めた。5月のコンサートイベントで一足先に歌声を披露した伊礼は、初演メンバーの意識の高さに感銘を受けたという。「作品に対する愛情の深さや責任感の強さはスタッフ陣からも感じられた。なんて幸福な現場なんだと感動した」。同時にレベルの差も痛感。「負けてなるものか」と、本稽古を前に歌の“陰練”に励む日々だ。トミーとニック、2役でのオーディションだったが、出演するならトミーと決めていた。「これまで作品の冒頭から物語を立ち上げるという役の経験がなかったので、春を担うトミー役は絶対でした」。マフィアとも通じるトミーとの共通点は「ちょいワル気質」と即答する。「工業地帯育ちなので僕も10代の頃には、多少やんちゃなことも経験した。ダブルキャストの中河内雅貴くんも似たように熱い気質ですが、トミーは一見すると真面目にも見える。僕は自分でいうのもなんですが、甘いマスクで品があるらしいので貴族とか偉い人の役が多いんです(笑)。そういう部分も活かしつつより人物像に近づけられたら」。ミュージカルと異なり「役の感情で歌に入らないところ」にも魅力を感じている。「それまで険悪だったのに、キューが入ると突然アイドルチックに歌いだすとか。物事の“裏側”まで垣間見れるのが面白い。どんな人間も表と裏があるから魅力的だし、曲の意外な成り立ちも知れる。舞台上ではシーンの裏側の風景がモニターに写し出されるので、お客さんも僕らと同じ目線で4人の成長を見守るような感覚になると思う」。ブルーかホワイトか。「迷ったら、ぜひブルーへ!ブルーには僕とSpi、ふたりのハーフがいるのでより海外版の雰囲気を、ホワイトは日本版としてより腑に落ちる部分があるんじゃないかな。公式の見解かって?僕はそう思っています(笑)」公演は、9月7日(金)から10月3日(水)まで東京・シアタークリエにて、10月24日(水)から28日(日)まで大阪・新歌舞伎座にて上演。地方公演あり。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2018年08月22日これまで様々な演出で数多く上演されている、ストラヴィンスキーの傑作『兵士の物語』。長野県のまつもと市民芸術館で2013年・2014年と連続上演され、大好評を博した串田和美演出の舞台が4年ぶりに再演される。1918年に発表されてから100年になる今年、松本公演のほか、東京、岐阜、兵庫と初ツアーに出ることになった。「兵士の物語2018」チケット情報休暇を得た兵士が故郷を目指す途中で悪魔と出会い、自分のヴァイオリンと悪魔の“金のなる”本を交換して金持ちになるが…というストーリー。ストラヴィンスキーの音楽に乗せて展開する、語りと演劇とバレエの総合舞台作品だ。前回公演はもちろん、多彩なバージョンで語り手を演じてきた石丸幹二が、『シークレット・ガーデン』『TENTH』に続き、兵庫県立芸術文化センターに登場。「4年ぶりにまた大好きな世界に飛び込める期待と興奮!」と喜ぶ『兵士の物語2018』への想いと作品の魅力を語った。寓話的な物語は「当時の人たちの励みになる話で、また、人生は甘くないと伝え、“二兎を追うもの一兎をも得ず”とまで言う。今の時代にも通じるテーマがあります」。登場人物の配役は、バレエダンサーの首藤康之が兵士を、演出の串田和美が悪魔を演じ、そして石丸は「それ以外のものが私です(笑)。語り手や王様など、多くの役をいろんな声を使い分けて表現します。歌は悪魔がラップのような曲を歌います。首藤さんは、台詞を語りもすれば、バレエも踊る。特に渡辺理恵さんとのバレエシーンは美しく、唸るほど素晴らしい」。なかでも一番の見どころは「串田さんならではの意表を突く演出。奇想天外な物語が串田さんの世界観と相まって、独特の雰囲気を醸し出します。スピード感にあふれ、前々回の松本公演ではアッと驚くエンディングもありました。今回も楽しみです」。オーケストラのメンバーは「聴いているだけで鳥肌が立つ」と言うヴァイオリンの郷古廉とコントラバスの谷口拓史が続投し、クラリネットのカルメン・イゾら新たな5名が初参加する。谷口とカルメンは兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)出身。ふたりのPACメンバーがいい作品を得て劇場に戻る。その劇場で3演目が続く石丸は「違う自分をお見せしたい。ストラヴィンスキーの音楽を使った串田ワールド。きっと皆さんに気に入っていただけると思います」。『兵士の物語2018』は9月19日(水)に長野・まつもと市民芸術館実験劇場にて開幕。その後、東京、岐阜公演を経て、10月6日(土)・7日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2018年08月22日初代中村吉右衛門の芸と精神を受け継ぐべく、2006年に始まった「秀山祭」が今年も開催される。初代の孫で養子でもある二代目吉右衛門を囲む合同取材会が開かれた。歌舞伎座秀山祭九月大歌舞伎 チケット情報「今回で秀山祭は11回目。初心に戻って1から始めようという気持ちで、播磨屋ゆかりの『俊寛』と『天衣紛上野初花』を選ばせていただきました」と吉右衛門は語る。『俊寛』は、鬼界ヶ島に流された僧都・俊寛の物語。都から赦免船が来て、俊寛、康頼、成経ら流人は船に乗るが、成経の恋人である島の娘・千鳥だけ乗船を許されない。俊寛は罪人として島に残る道を選んで千鳥を船に乗せ、去っていく彼らを見送る……。吉右衛門にとって「初代が練り上げ、魂を込めた作品。もしスポンサーが出てくだされば、パリ、ローマ、ロンドンなどにもって行きたい。いずれも流刑地がありますから、よく分かっていただけることでしょう」と語るほど思い入れの深い作品だ。「近松の名作だと私は思います。播磨屋は(原作である)文楽も竹本(義太夫節)も大事にしておりますが、竹本に乗って、踊りではないけれども踊りのように体を動かさねばならないところが多いお芝居です。その一方で、心理描写は現代的。島に残って千鳥を乗せるために上使を殺さなければならない場面などは、その心理を竹本や三味線と息が合わせて表現する型になっております。今回、(竹本)葵太夫さんが通して語ってくださるので、とても有難く嬉しい気持ちです」本作に主演し、これまで数々の名演を見せている吉右衛門だが、20年ほど前、演じながら特別な体験をしたという。「最後、船を見送っていると、上の方から(仏・菩薩が人々を苦役から救って彼岸に送る)弘誓の船のようなものが降りてくるのが見えたんです。弘誓の船が来るということは、そのまま死んでいくこと。私は、この芝居での俊寛は息絶え、解脱して昇天していくのではないかと思いました。以来、幕が閉まる寸前に上方を見上げるようにしています」一方、『河内山』は、松江侯に妾となるよう強要され、屋敷から帰してもらえずにいる質店上州屋の娘のお藤を、お数寄屋坊主の河内山宗俊が見事に奪還するまでを描く、爽快な物語だ。「庶民の味方である悪人の、巨悪に対する生き様を描いたお芝居でです。お客様に喜んでいただいて、最後は溜飲を下げていただく。講談だったものを舞台として立体的にお見せするわけですから、それでつまらないものになるなら私は役者としてやっていけません(笑)。初代がもっと面白くやっていたのは分かっているのですが、少しでも近づけたらと。楽しんで演じたいですね」他にも魅力ある演目が並ぶ秀山祭を「多彩な顔ぶれ、多彩な狂言」と表現した吉右衛門。中村福助の5年ぶりの舞台復帰についても、「誠に慶事」と喜びを表した。「秀山祭は私が生きている理由。今後20回、30回と続けていけたらと思っています」9月2日(日)から26日(水)まで東京・歌舞伎座にて。取材・文:高橋彩子
2018年08月22日ドイツの名門バレエ団、シュツットガルト・バレエ団が11月の日本公演開催を前に記者会見を行った。かつて同団のスター・ダンサーとして活躍し、この9月に芸術監督に就任するタマシュ・デートリッヒをはじめ、まさにこの日も公演日となっていた世界バレエフェティバルに参加中の同団のアリシア・アマトリアン、エリサ・バデネス、フリーデマン・フォーゲル、ゲストのパリ・オペラ座バレエ団エトワール、マチュー・ガニオが登壇、意気込みを語った。シュツットガルト・バレエ団 チケット情報冒頭、「芸術監督就任後初のツアー、日本で公演ができることをとても嬉しく思う」と挨拶したデートリッヒ。同団の日本公演は1973年以来、今回で何と11回目となるが、芸術監督着任を前に、カンパニーの創設者で20世紀を代表する振付家、ジョン・クランコのバレエを継承しながら、新プロジェクトにも意欲的に挑戦していく姿勢をアピールした。今回上演するのは『オネーギン』と『白鳥の湖』の2作品、いずれもクランコの代表作である。「世界でもっともポピュラーな『白鳥の湖』と、私たちの十八番である『オネーギン』を皆さんにお見せできることに、感謝して踊りたい」と語ったのはカンパニーを代表するスター、フォーゲル。アマトリアンも、「この『白鳥の湖』の第4幕は、私の知るすべてのテクニックを駆使しないと演じることのできない、非常に美しく感動的な幕。すべてを捧げて踊ります」という。往年の大スター、ナタリア・マカロワが「これを踊らずして引退したのが残念だと話すほど、素晴らしい、クランコならではの幕」とデートリッヒも自信たっぷりだ。いっぽうの『オネーギン』は20世紀ドラマティック・バレエの不朽の名作として知られるが、ヒロインのタチヤーナ役について、「夢見ていた役柄。細かなところまで配慮しないと踊れない、成熟した女性像、描けるかどうかチャレンジ」とバデネス。そのパートナーを務めるガニオは「(原作の)プーシキンの詩の世界を身体の動きで表現する素晴らしい作品。オネーギンは神話的ともいえる特別な役柄、もっと深めていきたい。偉大なカンパニーと共演でき、とても楽しみ」と満面の笑顔を見せた。『オネーギン』にはマリインスキー・バレエのディアナ・ヴィシニョーワも客演予定、華やかな競演が期待される。シュツットガルト・バレエ団日本公演は11月2日(金)から4日(日)が『オネーギン』、9日(金)から11日の(日)が『白鳥の湖』、いずれも東京文化会館。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2018年08月21日2018 PARCO PRODUCE “三島×MISHIMA”シリーズの『豊饒の海』に続く第2弾として、この秋上演される舞台『命売ります』。原作は、三島由紀夫作品のなかでも文庫版(1998年刊行)が累計発行部数29万部超のうち25万部は15年以降の重版という、今改めて注目を浴びる小説。脚本・演出はノゾエ征爾。【チケット情報はコチラ】主演の東啓介と、上村海成に話を聞いた。物語は、ある日ふと「死のう」と思い立ち服毒自殺を図るも未遂に終わった主人公・羽仁男(はにお)が、「命売ります」という新聞広告を出すことから動き出す。すると訳ありげな怪しい男女がつぎつぎに現れ……。原作を読んだ東は「羽仁男は僕が今まで読んできた主人公とは違いました。“自分はこうしたいから進むんだ!”ではなく“もうどうでもいい”からはじまって、そこから人が変わっていく、それがすごく素敵だと思いました。作品として、今やる意味というのものもあると思っています」。上村も「登場人物がみんな別の生き方をしていて、自由な生き様のようなものを感じました。今って“多様性を認めよう”と言ってる割に、みんなの意見に賛同しないといけない空気があるように感じます。その中でこうやっていろんな人がいるのを見ると、そんなに縛られなくていいんじゃないかと思ってもらえるんじゃないかな」。東が演じるのは羽仁男、上村が演じるのは母親のために羽仁男の命を買いに来る高校生・井上薫。役について東は「実はもともとテニスのインストラクターになりたかったのですが、それが怪我でできなくなってしまったときに“今までの時間ってなんだったんだろう”“自分が生きている意味ってなんだろう”と考えたことがあります。僕はそこで芝居というやりたいことを見つけたのですが。誰もが1度は死にたいとかもう嫌だとか思ったことがあると思うので、今回はそこから考えていければいいなと思っています」、上村は「僕の役は、すごく素直にお母さんのためにやっているのですが、それがまっとうじゃなく感じられるほどの真っ直ぐさなので。そうなるくらいに自分も役に没頭していかなければと思っています。真面目な中にも怖さを孕んでいる。簡単には演じられない役だと思います」。人気2.5次元作品やミュージカル作品で次々と主演を務める東、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で主人公の弟・楡野草太役でも注目を集める上村。若手として伸び盛りのふたりが、今作では手練れのキャスト陣にズラリと囲まれる。それについて東は「プレッシャーはめちゃくちゃ感じます(笑)。でも主演として引っ張れるところは引っ張っていきたいです」と意気込む。ふたりの挑戦にも期待しつつ開幕を待ちたい。公演は11月24日(土)から12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。取材・文:中川 實穗
2018年08月21日舞台「タイヨウのうた~Midnight Sun~」が9月5日(水)に開幕する。ヒロインを演じる柏木ひなた (私立恵比寿中学)に話を聞いた。舞台「タイヨウのうた~Midnight Sun~」チケット情報2006年に公開された映画『タイヨウのうた』の初めての舞台化。上演台本はモトイキシゲキ、演出は佐藤幹夫が手掛ける。映画と同年にドラマ版が放送されたほか、今年5月にはハリウッド版映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた』も公開された人気作。主人公・藤代孝治をふぉ~ゆ~の辰巳雄大が演じ、柏木は太陽の光にあたることができない色素性乾皮症を抱えるヒロイン・雨音薫を演じる。昨年は朗読劇で舞台に立ち、ストレートプレイでのヒロイン役は初めての経験となる柏木。「稽古初日はガッチガチに固まっていたのですが、顔合わせのときからいい雰囲気で、楽しい感じで始まれたのでよかったです。初めてだからこそいろんな経験を楽しめたらいいなと思います」と笑顔を見せる。自身が演じる雨宮薫は、病気を抱え昼間は外に出られないが、ギターと歌が大好きな女性。夜に公園で歌っているときに辰巳演じる孝治と出会い恋をする。「恋愛ものですが、ほかにも家族だったり友人だったり、人の大切さというのがすごくわかる作品だなと思っています。舞台ではドラマや映画とも違う部分もあったりするので、自分にしかできない雨音薫ができれば一番いいかなと思います」。相手役の辰巳の印象は「年齢的には10歳以上違うのですが、『困ったときは何でも聞いてね』と言ってくれて。お兄ちゃんのようなやさしい方です!」自身の役柄について「薫ちゃんはいつ自分が死んじゃうかもわからないから、この生きられる時間を楽しもうとしていて。きっと心折れそうなときもあったけど、逆に病気があったからこそたくさん強くなれてるんだろうなということをすごく感じました」。そこに共感できるかを尋ねると、2015年に突発性難聴が発症したときのことを振り返り「そのときに感じた気持ちと重なる部分はあります。私も病気になって強くなれた気がしているので」歌のシーンでは5曲ほど歌う予定。「薫ちゃんは太陽の光を浴びられない病気の子で、孝治さんから太陽を感じることや、夜の切ない感じ、悲しさも歌で表現していると思います」。その歌唱については「歌が好きなのですごく嬉しいです。でも、物語のなかで歌うことは、やっぱりいつもとは違っていて。私はエビ中では太い声で声を張っていることが多いので、発声の仕方からまったく違います。今、稽古で新しい自分が見えて、自分でもおもしろいなと思っています」公演は9月5日(水)から9日(日)まで東京・なかのZERO 大ホール、10月13(土)・14日(日)に大阪・NHK大阪ホールにて。取材・文:中川實穗
2018年08月21日俳優・脚本家・演出家の宅間孝行が主宰するタクフェス。毎年秋に上演する人気の“切ないシリーズ”に『あいあい傘』が登場、10月5日(金)の埼玉でのプレビュー公演を皮切りに全国10か所で上演される。本作は2007年、宅間が自らの劇団、東京セレソンデラックスを率いて大阪に初登場した作品。25年ぶりにめぐりあった父と娘の、切なくも心にしみる5日間を描いた物語だ。今回は宅間の監督作第2弾として映画化もされ、舞台上演に先立って10月26日(金)に全国公開される。大阪で11年ぶりの再演となる舞台『あいあい傘』について、映画も交えた話を宅間に聞いた。タクフェス第6弾「あいあい傘」チケット情報「11年前にこの作品を初めて大阪にもってきて、そこから自分たちが大阪の人に受け入れられていったという歴史があります。当時は僕が結婚した節目のタイミングだったので、家族をテーマにあいあい傘を組み合わせて作りました。それからの11年で僕もいろんな経験をしてきたので、改めてこの作品に向き合うと非常に味わい深く感じますね」。初演を観た人も、10年を経て再び観る舞台は印象の違ったものとなるに違いない。今回の再演では、いつもは初演時の脚本にあまり手を入れない宅間が「こんなに大胆にリライトしたのは初めて」と言うぐらい書き直した。「当時、お客さんを号泣させるような脚本にしようと書いたんです。ただ、物語をドラマチックな展開で見せるのではなく、人との関わり合いや想い、そこにある人情の機微をクローズアップする作品は、舞台より映画に向いているのではと思っていて。でも今回、舞台用にリライトしたことで、俳優さんたちの演技次第で随分変わってくる、すごく芝居っぽい作品になりました。俳優さんたちに生き生きと演じてもらって、生で観ると、とても心地よく、味わい深い作品になるのではと思っています。初演より、ひとつステップアップしたかな」。出演は、星野真里、初舞台の鈴木紗理奈、9年ぶりの舞台となる川原亜矢子、永島敏行ら。映画と舞台は違ったキャスティングで楽しめる。「『あいあい傘』は、ひとりも悪人が出てこない作品で心に響く優しい物語です。関西では、映画を先に見てから舞台を観てほしい。でないと上映が終わっちゃうかもしれないから(笑)。同じ物語だけど、まったく同じじゃないんです。映画で「あれ?」と思ったことの答えが舞台で用意されていたり、舞台にない部分が映画では描かれていたり。両方観る楽しみ方もあると思う。舞台のほうは演劇が初めてという人にもすごく楽しめるんじゃないかな」。公演は10月5日(金)、埼玉・志木市民会館パルシティ ホールのプレビュー公演より全国巡演。大阪公演は11月30日(金)から12月4日(火)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットは8月26日(日)一般発売開始。一般発売に先駆け、8月23日(木)23:59まで先行先着プリセールを実施中。取材・文:高橋晴代
2018年08月20日大竹しのぶが8月15日、東京都内で行われたフランス人シャンソン歌手、エディット・ピアフの没後55年プロジェクトの会見に登壇した。舞台『ピアフ』チケット情報数々の賞を受賞してきた、大竹しのぶの舞台『ピアフ』の4度目の再演が2018年11月に行われる。それに先駆け10月10日(水)には、エディット・ピアフの楽曲11曲を大竹しのぶが歌うCD『SHINOBU acev PIAF』が発売される。また2019年1月にはソロコンサートが開催される。記者会見では、楽曲2曲が披露され、舞台共演者らが感想を述べた。世界中で今なお愛されるシャンソン歌手、エディット・ピアフ。大竹が歌うピアフの舞台は絶賛され、2016年のNHK『紅白歌合戦』ではそのうちの一曲『愛の讃歌』が披露され話題となった。この日歌ったのはピアフの代表曲である『愛の讃歌』と『群集』。会見が始まるなり、すっと壇上に上がった大竹。音楽が流れると、一瞬で緊張が集中に切り替わる。低くゆったりと、空間をすくい上げるように歌った。続く『群集』は一転して軽快な楽曲。南米・アルゼンチンの作曲家による情熱と哀愁漂う一曲だ。歌い終えると会見会場に拍手が響いた。大竹はCD化について「舞台を観た人から「CDいつ?」と声をいただくことも多かったので、実現して嬉しいです」とコメント。「舞台は芝居の流れの中で“ピアフ”が歌っていますが、CDはピアフの歌を“私”が歌っています」と違いについて述べた。CDの収録はすでに終えており「勢いに乗り、その時生まれた気持ちで歌えたので良かったです」。ソロコンサートも同じく、大竹しのぶがピアフの歌をまっすぐに歌うこととなりそうだ。初演から出演している辻萬長は、大竹の歌の魅力を「(舞台では)歌手じゃなくて俳優として歌う」と語る。ピアフの最後の恋人役を演じる最年少の上遠野太洸は「なるほど、と思いました。上手だな、綺麗だな、だけではなく言葉が飛んできて、そこに感情が乗っているようです」と頷いた。ピアフのマネージャー役の川久保拓司は「聞くというより、全身で感じる。風景が見える」と本番が楽しみなようだ。ピアフの最愛の恋人を演じる駿河太郎も「この小さな体のどこからこんなエネルギーが出るんだろう」と驚いた。舞台に向けて大竹は「4回も(再演)できる幸せ。でも4回目ということは意識せず、初演と同じ気持ちです。1回1回今日を頑張るので、何ステージあるかもわかっていないんです」。ただピアフを生きる。「がむしゃらに突き進んだエネルギーが届くように、がむしゃらさを失わずにやりたい」と心境を述べた。舞台は11月4日(日)から12月1日(土)まで東京・日比谷のシアタークリエにて。撮影・取材・文:河野桃子
2018年08月20日人気YouTuberの素顔に迫ったドキュメンタリー『NET STAR ー再生回数の向こう側ー』の完成披露イベントが2018年8月15日、ヒューリックホール東京(東京都千代田区)で行われた。出演者の「禁断ボーイズ」のメンバーによるトークイベントや握手会が開催され、YouTuberの「よきき」と「くぎけん」が映画のオープニング主題歌『NET STAR』を歌った。会場には多くのファンやYouTuberが駆けつけ、映画の完成を祝った。禁断ボーイズは、いっくん、田中、メサイア、モーリーの関西出身の男性4人組ユニット。2015年3月に前身の「近代ボーイズ」として活動をスタートし、16年4月に改名。2017年3月に動画配信サイト「Youtube」のチャンネル登録者数が100万人を突破し、現在の登録者数は180万人を超えている人気Youtuberだ。ネットの炎上で2017年9月、一時活動休止を余儀なくされるが、同年11月に活動を再開。この映画は、彼らのプライベートの様子、メンバーそれぞれの悩みや思い、次世代動画配信者に向けたメッセージなどが赤裸々に描かれている。この日のイベントで、リーダーのいっくんは「イベントするとすごく元気出るなぁと思いました。これだけ応援してくれている人がおるんやなと思うとすごい嬉しいし、改めて、ファンの皆さんの大切さに気づけるなぁと。これからも頑張っていこうと思います」とコメントした。メサイアは「お金を払ってありがとうございましゅ。ここに来てくださった皆様、ありがたいでしゅね」とファンへの感謝の気持ちを述べ、田中も「1年後2年後、またドキュメンタリー撮れたらいいなと思っています。こんな状況でも会いに来てくれるファンの方は、ありがたいなと本当に思うので、これからも応援していただけたら」と話す。モーリーは「僕らのいろいろが分かる映画やったと思います。俺らの裏側を知った上でこれからも応援していただけたらなと思います」と語った。今後の完成披露イベントは、8月18日(土)、香川県宇多津町のハーモニーホール(ユープラザうたづ内)で午後2時半から開演される予定。映画は9月15日(土)からシネマート新宿とシネマート心斎橋で一般公開される。文・写真:五月女菜穂
2018年08月17日ブロードウェイミュージカルの名作『コーラスライン』の来日公演が、8月15日に東京・渋谷の東急シアターオーブで開幕した。ブロードウェイミュージカル『コーラスライン』来日公演2018 チケット情報『コーラスライン』は1975年に初演され、翌1976年のトニー賞で最優秀ミュージカル賞・演出・振付賞・脚本賞・楽曲賞など計9部門に輝いた名作ニュージカル。1985年にはハリウッドで映画化されている。初演版は約15年の大ロングランの末、1990年に閉幕したが、2006年に初演版の演出・振付を踏襲したリバイバル版が開幕。トニー賞最優秀ミュージカルリバイバル賞にノミネートされている。このリバイバル版は2009年と2011年に来日しており、今回7年ぶりに来日公演を行う。脚光をあびることのないアンサンブルダンサーたちの物語。その苦悩や挫折、年齢・容姿・人種といった自分らしさと向き合いながら、夢に向かって邁進するダンサーたち。彼らのひたむきな姿が観客の胸に迫る。東京公演は8月26日(日)まで同劇場にて。その後、横浜、浜松、大阪公演を経て、東京凱旋(東京国際フォーラム ホールC)、9月9日(日)まで上演。
2018年08月17日予期せぬ別れを迎え、愛する人に伝えられなかった思いをつづった一編の詩から誕生した『最後だとわかっていたなら』を今年3月にリリースしたシャンソン歌手のクミコ。包み込むような優しさの中に凛とした芯の強さも感じるクミコの歌声が、聴く者を魅了する。クミコチケット情報「2017年の秋ごろ、歌ってみませんかというお話がありました。詞だけを読むととても重く、どういう声で歌えば伝わるだろうかと試行錯誤しました。でも、歌うたびに響きが変わって。歌い方に正解はありませんから、日々、変わっていくものなのかなと思います」と楽曲との距離感を語るクミコ。一方で、今だからこそ出会ったと深い縁も感じている。そのことを如実に表しているのが、年老いた男女とひとりの女性を描いたアニメーションで展開する同曲のミュージックビデオだ。この女性はクミコをモデルにしているという。クミコは今、90歳を超えた両親の介助も担っている。「歌うたびに自分が戒められている感じがしました。疲れているとイライラしてしまって、つい両親に対する言葉もきつくなって。そんな自分が嫌にもなって。そんな時に口ずさむと気持ちがすっと鎮まるのです。この歌はお守りのような存在ですね。私の実生活と切り離せないものになっているので、まさしく自分のドキュメンタリーのような歌だなと思っています」。同じような思いを抱えた人や境遇の人が大勢いる。「応援歌という言い方はおかしいかもしれませんが、少しでも慰めになれば」。9月1日(土)には大阪でコンサートを開く。一部は越路吹雪も歌ったシャンソンの名曲を、二部は『最後だとわかっていたなら』や『わが麗しき恋物語』をはじめとするクミコのオリジナルソングを披露する。「シャンソンはメロディもわかりやすく、歌詞も物語性があります。歌の中には大体、落語に出てきそうな、どうしようもない人たちが登場します(笑)。このコンサートでは、見終わった後に“人間って愛しいな”と思ってもらえたら」。公演は、9月1日(土)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットは発売中。取材・文:岩本和子
2018年08月17日DEAR KISSが昨日8月12日に東京・SELENE b2にて4thワンマンライブ「DEAREST DREAM NEXT DIMENSION」を行った。「DEAR KISS/Meik」チケット情報今回のワンマンライブで、DEAR KISSは初披露の『Overture』を経て新曲『ずっきゅんらぶ』を1曲目にパフォーマンス。“お祭りソング”で会場に集まったLIPS(DEAR KISSファンの呼称)を魅了し、満員のフロアを大きく揺らした。さらに5人はライブの序盤から中盤にかけて、巨大スクリーンを駆使して映像とダンスをコラボレーションさせた“ダンスVJ”のコーナーや『My LIFE is Beautiful』と『シェキナ』のリミックス楽曲で会場を盛り上げたほか、バラード曲『Sweet Kiss』やアダルトな雰囲気を醸し出す『バンビ』を含む多様なセットリストで観客を楽しませた。その後『Feel so Good!!』でオーディエンスを沸かせたメンバーは、新曲『ずっきゅんらぶ』を再び披露。続けて『REIMEI』『ハーメルンの夕暮れ×Love or Hate』といったキラーチューンを歌唱し、その勢いのまま『Step and Shout』でライブ本編を締めくくった。アンコールではこれまでのライブのオープニングで使用されていたSEが流れ、LIPSのテンションが上昇。5人は四島早紀が作詞を手がけた『Dearest』を歌い上げた。ファンに向けた挨拶では4月にグループに加入した伊山摩穂が「DEAR KISSが私のことを救ってくれた。これからはDEAR KISSがもっと大きくなるように貢献して恩返ししていきたい。本当にメンバーやスタッフさん、LIPSの皆さんのことが大好きです!」と涙ながらに思いを述べ、四島は「2年前と比べたら(山崎)みいわも(齋藤)里佳子も見違えるように成長しました。ののこも大人になったなって思うし、摩穂なんて前からDEAR KISSに居たんじゃないかというくらいのパフォーマンスを見せてくれて。私も27歳なりの壁はあるけど(笑)、いろんな曲をこれからもみんなと楽しんでいきたい。もっともっとDEAR KISSのことを好きになってもらえるようにこれからもがんばっていきます!」と意気込みを語った。そして彼女たちはダブルアンコールでこの日3回目の『ずっきゅんらぶ』を熱演。ラストナンバーとして『Yes Smile』を届け、4thワンマンライブの幕を閉じた。またDEAR KISSは本公演で、10月から11月にかけてMeikとのツーマンライブツアーを行うことを発表。10月27日(土)福岡・LIVE SPOT WOW、11月3日(土・祝)大阪・梅田Zeela、11月4日(日)愛知・R.A.D、ツアーファイナルは11月11日(日)に東京・shibuya eggmanで開催される。チケットは、8月26日(日)11:00まで先行抽選受付中。なおYouTubeでは今回のワンマンライブより『Overture』から1回目の『ずっきゅんらぶ』までのライブ映像を公開中。
2018年08月17日8月25日(土)より新歌舞伎座で幕を開ける『コロッケ特別公演』。第一部「爆笑人情時代劇! 水戸黄門vs和牛十兵衛」、第二部「コロッケオンステージ夏の紅白ものまね歌合戦」という二部構成。第一部は、本名の滝川広志で出演した映画『ゆずりは』で好評を博した名演技も楽しみな時代劇を上演。しかも、なかなか舞台ではお目に掛かれないという『水戸黄門』をコロッケ版人情喜劇にしてお届けする。「コロッケ特別公演」チケット情報「毎度のことですが、思いっきりやらせていただきます。舞台で『水戸黄門』ができるかどうかということがまず難しいのですが、僕は以前、石坂浩二さんが光圀公をされたときにちょっと出させていただきまして、そのご縁で舞台化の了承をいただきました」と上演の喜びを語る。今回で2回目となるコロッケ劇場の『水戸黄門』も、ストーリーは分かりやすい勧善懲悪。格蔵(コロッケ)、助五郎(前田耕陽)、お竜(山田スミ子)らニセモノの黄門様一行に加えて、テレビドラマのオリジナルシリーズから野村将希が役そのまま、柘植の飛猿で出演する。「新歌舞伎座ではいつも自由にやらせていただいていますので、もうコロッケさん勘弁してくださいっていうくらい、ハチャメチャやりたいなと思います(笑)。『水戸黄門』が封印されるくらいの覚悟です!」と気合も十分。そこには関西の特異性も関係する。「今の時代はお客様の期待度も大きいと思うので、“めちゃめちゃおもろかった”って言ってもらえるようなものを作ろうと思います。特に新歌舞伎座のお客様は目が肥えていらっしゃるので。また、ふざけたシーンの後にすぐ真面目な場面に戻っても、切り替えが早く、すぐついてきてくださる。この切り替えの早さはすごいなって、いつも思います。いろんな意味でお客様から教えていただくことも多いですね」。エンタテインメントとは「会話が増えること」だと話す。「“あの時、一緒に行って、こうやったな、ああやったな”って、舞台が終わってからの会話が1年、3年、5年…10年、20年と続くものがエンターテイメントだと思っています。劇場で笑う、笑顔になる。それを今回の『水戸黄門』でもできたらいいなと思います」。モノマネが盛りだくさんの第二部も併せて、「コロッケはやっぱり面白いと言っていただけるものをお届けできたら。大阪は笑いの本場。ここで認めていただけたら全国どこへ行っても大丈夫だという確信が僕の中にあるんです。ただやればいいという気持ちではすぐ見透かされてしまうのと、次に劇場に足を運んでもらえないという怖さが正直あります。だからこそ、“コロッケ、まだアホやな”って思ったら大成功です!」。『コロッケ特別公演』は大阪・上本町の新歌舞伎座にて8月25日(土)から9月9日(日)まで上演。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2018年08月17日劇団四季『ライオンキング』『アラジン』『ノートルダムの鐘』の主演ほか、東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ジャージー・ボーイズ』と話題作に続々と出演し、今最も勢いのある若手ミュージカル俳優・海宝直人。今年5月には、オペラショー「トライオペラス」のメインキャストとしてロンドンデビューを果たし、人気実力共にトップとなった海宝が、自身初のオーチャードホールでのソロコンサートを開催することが決定した。「海宝直人 IN CONCERT」チケット情報現在公表されている予定楽曲は『アラジン』より「Proud of Your Boy」『ノートルダムの鐘』より「Out There」があり、ほかにも出演作品や自身がセレクトした名曲の数々をお届けする一夜限りのプレミアム・コンサートとなっている。只今チケットぴあにて最速先行を実施中、9月2日(日)まで受付。■海宝直人コメント僕にとってソロシンガーとして初めてとなるオーチャードホールでのコンサート。小さなライブハウスからスタートして、少しずつ活動の場を広げてきたソロコンサートですが、今日まで本当に沢山の方々の応援に支えられて歌い続けてくることができました。そんな皆さんへ感謝の気持ちを歌う事でお伝えできたらと思っています。特に今年はロンドンやポーランドなど海外での経験を通して様々な事を学びました。劇場でお会いした際に少しでも成長を感じていただけるように心を込めて歌います。今回のライブでは僕が出演した作品の中からはもちろんですが、僕が大好きな作曲家の名曲を沢山お届けしたいと思っています。そして12月と言えばクリスマス! クリスマス気分を味わっていただけるような楽曲もお届けします。皆さんと一緒に、心温まるようなコンサートにしたいと思っていますので、是非遊びに来てください!お待ちしております!■「海宝直人 IN CONCERT」日時 : 2018年12月10日(月)19:00開場/19:30開演会場 : Bunkamura オーチャードホール
2018年08月16日昨年10月にリリースした2枚目のジャズアルバム『夜のつづき』がロングセールスを続けている八代亜紀が、自身の誕生日当日である8月29日(水)に東京・丸の内コットンクラブにて一夜限りのバースデーライブ『八代亜紀BIRTHDAY SPECIAL LIVE』を開催する。【チケット情報はコチラ】演歌、浪曲、流行歌、ジャズ、ブルース、ロック、メタル、ラテン……。近年、ジャンルを自由自在に横断し、ロックフェスで若者を魅了するなど、世代を超えた新たなファンを獲得している八代亜紀だが、本人は至って自然体。「昔から音楽のジャンルは関係ないっていうスタンスなの。ど演歌のあとにロックを歌ったり、カンツォーネのあとに浪曲を歌ったりすると、お客様が驚くでしょ。みんなをドキッとさせるのが大好きなの。超楽しい!」と弾けるように笑う。今年の5月にはフレンチ・ポップの女王であるシルヴィ・バルタンの来日公演にゲスト参加し、海外ミュージシャンをバックに『雨の慕情』を歌うなど、ジャンルレスの活動は枚挙にいとまがない。5年ぶりのバースデイライブが開催されるのは、初登場となるライブレストラン<コットンクラブ>。彼女はどんなライブを考えているのだろうか。「もともとクラブシンガーあがりだから、ライブハウスが大好きなんですよね。お酒を飲んでるお客さんの近くで歌うことがたまらなく好きなんです。その日は演歌、ジャズ、ブルース、ロックはもちろんだけど、せっかく一夜限りのスペシャルライブなので、あまり歌ってない曲も入れたいな。40年前のリサイタルで1回だけ歌って好評だった曲とかね。何の曲かは当日までのお楽しみ(笑)。来てくださったみなさんには特別なプレゼントも用意しているし、2nd showではみんなで乾杯もできたらいいなと思う」と明かし、「絶対に来てよかった!と思える、感動的な歌を歌います。私が歌うのは人間の情。あなたを憎まずに支えますっていう心優しい大人の情歌ね。生で聴いたら超カッコいいよ~。自慢するのが私の特徴だから」と笑顔を見せた。『八代亜紀BIRTHDAY SPECIAL LIVE』のチケットは発売中。取材・文:永堀アツオ
2018年08月15日結成10周年を迎える劇団ゴジゲンの第15回公演「君が君で君で君を君を君を」~10周年&映画化だよ!全員集合ツアー~が10月に東京、北九州で上演される。劇団立ち上げメンバーである主宰の松居大悟と目次立樹に話を聞いた。【チケット情報はコチラ】2008年に旗揚げし、2011年「極めてやわらかい道」の後、3年間の活動休止を経て2014年に活動再開。昨年7月7日に奥村徹也、東迎昂史郎、本折最強さとし、善雄善雄を新メンバーに迎えたゴジゲン。10周年を迎える今年は、7月7日に前出の「極めてやわらかい道」を原作にした映画『君が君で君だ』(監督・脚本:松居大悟/主演:池松壮亮)が公開され、10月には舞台「君が君で君で君を君を君を」を劇団員6人で上演する。10周年の節目に、過去作品をベースにした映画と舞台を上演することについて作・演出の松居は「『極めてやわらかい道』は休止前最後の公演なのですが、僕が1番意地になっていた時期なんです。周りの言葉を全く聞かず、周りの景色を全く見ずに、“自分が1番正しい”ということをとにかく掘り下げていた究極の頃で。酸いも甘いも含めてすごく強い公演でした」と振り返る。だからこそ「今あの作品のテーマをもとに、みんなの言葉や声を聞いてつくろうと思いました。別の作品にしようと思ったので、映画はタイトルを変えてつくって。舞台ももともと『極めてやわらかい道』を再演しようという思いではいたのですが、自分はもう7年前とメンタルが乖離しているし、なんなら映画を撮った去年と今でもけっこう離れている。なので完全な新作として、より愛について突き詰めるものになると思います」。そんな本作について目次は「作品のテーマは愛や恋ですが、僕らの価値観が『極めてやわらかい道』の頃と今で全然違うんですよ。同じ愛でも、今は周りに既婚者も増えて、その子供もいて、人間愛に近いものが育っている。松居くんのつくり方は、出演者それぞれの恋愛観や人生観が作品にかなり反映されるので、今から“どんな話になるんだろう”と楽しみです」。ただすでに決まっているのは、松居はずっと抵抗があったという“ハッピーエンド”。「ドラマ『バイプレイヤーズ』(メイン監督 松居)を経験して、みんなに愛される作品にすることをカッコいいと思うようになりました」と明かす。10周年公演について「僕らふたりのままだったら普通に本公演をするだけだったと思います。6人になったことは大きかった」と松居。目次が「この次が見えないくらい10周年にふさわしい、すごい作品がでてきそうな気がします!」と言う公演は、10月3日(水)から東京・下北沢駅前劇場、10月19日(金)から福岡・北九州芸術劇場 小劇場にて。チケットは8月19日(日)より一般発売。東京公演は8月18日(土)まで先着先行を受付中。取材・文:中川實穂
2018年08月15日12月18日(火)千葉・幕張メッセ 国際展示ホール9~11でザ・ウィークエンド(The Weeknd)の来日公演が決定した。待望の初来日公演となる同公演。チケットの一般発売に先駆けてH.I.P.会員抽選先行を実施。受付は8月20日(月)昼12時から9月2日(日)午後11時59分まで。■The Weeknd ASIA TOUR LIVE IN JAPAN日時:12月18日(火)幕張メッセ 国際展示ホール9~11(千葉県)開場 17:30 / 開演 19:30
2018年08月14日KOKAMI@network vol.16『ローリング・ソング』が開幕、それに先がけマスコミ向けに一部シーンの公開と囲み会見が行われ、会見にはトリプル主演を務める中山優馬、松岡充、中村雅俊と、作・演出の鴻上尚史が登壇した。【チケット情報はコチラ】本作は、作家で演出家の鴻上尚史が書き下ろし、森雪之丞が作詞・音楽監修を手掛けた新作オリジナル音楽劇。夢に翻弄される20代・40代・60代という三世代の男たちを、中山、松岡、中村が演じる。公開されたのは3つのシーン。まずは元バンドマンで父の納豆の会社を継いだ雅生(松岡)が、母親(久野綾希)から「結婚しようと思うの」と実は結婚詐欺師の小笠原(中村)を紹介されるシーンだ。久野と中村による『恋をしたの、私』の歌唱では、雅生を置いてけぼりにして熱唱するふたりがチャーミング。鴻上が「雅俊さんの役は結婚詐欺師ですが、本人、非常に楽しそうです」と明かし、さらに松岡についても「作業ジャンパー姿で、髪を切り、黒くしていただきました!ありがとうございます!」と紹介した。次に公開されたのは、娘(森田涼花)に頼まれ、雅生が良雅(中山)と会うシーン。3人のテンポのいい会話、コミカルな芝居は観客の笑いを誘う。中山・松岡・森田によるポップな楽曲『夢と才能』では、20代と40代が描く“夢”の変化を歌う中山と松岡のハーモニーも印象的だ。そして最後に公開されたのは、小笠原が良雅に「僕が20代のときはこんな歌に助けられた」と歌い励ますシーン。楽曲は、鴻上が「雅俊さんとやるときに、この曲を歌ってもらいたいとリクエストした」「歌詞がこの作品のテーマと合致している」と語った中村の『あゝ青春』。全7曲中唯一の既存曲となる名曲を、中村と共に中山も熱く歌い上げた。囲み会見で中山は念願だったという鴻上作品への出演に「本当に楽しいです」と笑顔。今回、ギター初挑戦だが「優馬がギターを弾き出すとふたり(松岡・中村)が寄ってくる」(鴻上)という稽古場だったそうで、松岡に「食べてしまいたい」と溺愛されるなど和やかな空気が漂う。松岡は作品について「自分の人生がもうひとつあったら、こういう作業服を着て一生懸命現実の事情を背負いながら生きる男になっていたかもしれないと思う。(芝居のなかで)新たな人生を歩ませていただいてる」と語った。最後に中村が「どんなに素敵な舞台も歌も、観てもらわないと聴いてもらわないと始まらない。ぜひ足を運んでいただきたい!」と言い、賑やかに会見を後にした。公演は9月2日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演後、9月5日(水)・6日(木)に福岡・久留米シティプラザ、9月14日(金)~16日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼを巡演。取材・文:中川實穗
2018年08月14日八月納涼歌舞伎が開幕。初日に先駆けて、一部演目の舞台稽古が公開された。【チケット情報はコチラ】中でも第一部の『心中月夜星野屋』は、上方落語『星野屋』をもとに小佐田定雄が脚本を書いた注目の新作。元芸者のおたか(中村七之助)は青物問屋の照蔵(市川中車)に囲われているが、照蔵から、相場で失敗したとして別れ話を切り出され、思わず心中の約束をしてしまう。実際には死ぬ気などさらさらないおたかは母・お熊(中村獅童)の入れ知恵で、照蔵だけ橋の下に身投げさせるが……。照蔵は芝居好きの旦那という設定ゆえ、様々な歌舞伎の型が取り入れられ、文字通り芝居っ気たっぷり。おたかと照蔵の、狐と狸の化かし合いさながらの演技合戦も見もの。また、照蔵のおたかへの愛想づかしは、青物問屋だけに「きゅうり」や「ねぎ」などの名が次々飛び出す“野菜づくし”。落語のサゲとはまた違う、歌舞伎ならではの幕切れにも注目だ。このほか、第二部からは、中村扇雀扮する俳諧師・宝井其角が中村歌昇扮する船頭の漕ぐ舟に乗って隅田川で遊び、坂東彌十郎扮する大尽らと交流したり、雨乞いの句を詠んで見事に雨を降らせたりと、夏らしさあふれる『雨乞其角』、第三部からは、松本幸四郎の源五兵衛と中村七之助の小万と中村獅童の三五郎の愛憎劇に四谷怪談や忠臣蔵の要素が絡む『盟三五大切』が披露された。囲み会見では、扇雀が「新しい作品、珍しい作品も目白押しで面白いお芝居が並んでおりますので、ぜひ、足を運んで納涼気分になっていただきたい」、彌十郎が「皆で一丸となり、猛暑が涼しくなるくらいの“熱さ”で頑張ります」と爽やかに意気込んだところで、幸四郎が「一部二部三部の全てに出させていただきます。オジサン達に負けずに我々“若手”も頑張ります!」と笑いを誘い、市川猿之助が「『東海道中膝栗毛』をまたやりますが、今回は初めて幸四郎、猿之助のふたつの名前で弥次さん喜多さんができることを嬉しく思っています」と笑顔を見せた。また、獅童は「納涼歌舞伎といえば(中村)勘三郎のお兄さん、(坂東)三津五郎のお兄さんがお作りになり、歌舞伎ブームを巻き起こした公演。我々も負けずに全身全霊で勤めたい」、七之助は「一部二部三部ともに違ったかたちの良い狂言立てになったと思っておりますので、ぜひ会場に足をお運びください」、中車は「『東海道中膝栗毛』で初めて早替りを致します。人がいないので早替りをと言われ、蓋を開けてみると舞台が大渋滞するくらい人がいました(笑)」。市川右團次は「納涼歌舞伎は一昨年初めて出させていただき、まだまだ新参者。長い歴史の納涼歌舞伎を支えてこられた先輩方の足を引っ張らないように頑張ります」と、それぞれ思いを語った。公演は8月27日(月)まで、東京・歌舞伎座にて。取材・文:高橋彩子
2018年08月13日12月17日(月)に千葉・幕張メッセ 国際展示ホール9~11にて「LIVE in JAPAN 2018 星野源×Mark Ronson」の開催が決定した。星野源とグラミープロデューサー、マーク・ロンソンによる一夜限りのダブル・ヘッドライナー・ショー。チケットの一般発売に先駆けて、H.I.P.会員抽選先行を実施。受付は8月31日(金)昼12時から9月10日(月)午後6時まで。■LIVE in JAPAN 2018 星野源×Mark Ronson日時:12月17日(月)幕張メッセ 国際展示ホール9~11(千葉県)開場 17:30 / 開演 19:30料金:S指定席8,800円(税込)スタンディング7,800円(税込)※6歳未満入場不可・6歳以上有料※お一人様4枚まで※先行販売で規定枚数に達し次第、随時受付を終了させて頂きます。その場合、一般発売はございませんので予めご了承ください。※チケットの破損・紛失・公演日当日チケット忘れ等、いかなる理由でもチケットの再発行は行いません。
2018年08月13日クラシックの第一線の演奏家、作曲家、教育者、映画女優と幅広く活躍するヴァイオリニストの川井郁子。9月9日(日)に東京・紀尾井ホールで行う公演は「シネマ・ファンタジー・コンサート」と題し、秋の午後にふさわしいロマンティックなひとときをお贈りする。【チケット情報はコチラ】川井によると、映画やミュージカルの音楽は、クラシックと異なる魅力があるという。「作品の風景やストーリーが聴き手のイメージと直接結びつくので、創造力豊かに楽しめると思います。私たち弾き手もメロディから喚起される想いのままに弾いたり、好きな映画の音楽だとシーンが自然に脳裏に浮かんだりと、幸せな時間が沢山ありますね」予定演目は、『ある愛の詩』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『スターウォーズ』、『シンドラーのリスト』など、バラエティに富んだ名曲だ。「幅広い時代やジャンルから選んだので、“映画の旅”のように聴いていただけたら嬉しいです。『サウンド・オブ~』は子供の頃から大好きでしたが、最近も小学生の娘とよく鑑賞しています。『シンドラー~』は、巨匠イツァーク・パールマンが昨年の来日公演で弾いていましたが、包容力のある美音と、さりげない歌い回しで聴き手の心にスッと入ってこれる表現力に感激し、自分も弾いてみたいと思うようになりました。『ある~』や『スター~』は、今回初めて人前で弾くので、アレンジも含めてお楽しみに」今回の公演は、川井を含めたヴァイオリン3、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、ハープの計8人が出演。ヴァイオリン&ピアノのデュオから全員のアンサンブルまで、演目に応じた多彩な編成でお届けする。「皆さん以前に共演したことがある、柔軟で才能あふれる若手です。ピアノの山中惇史さんは伴奏経験が豊富で、器用で華やかな演奏が魅力。コントラバスの髙杉健人さんは実に積極的で、果敢なリズムで合わせてくれます。他にも、ヴァイオリンのマヤ・フレーザーさんはカナダ国際コンクールで第2位入賞、同じくヴァイオリンの大倉礼加さんは小澤征爾音楽塾でコンサートミストレスを務めた経験の持ち主など、錚々たる名手が集まってくれました」そしてハープを担当するのが、本場パリで研鑽を積んだ若き才媛・津野田圭。アンサンブルにハープが加わる魅力や聴きどころを尋ねると、次の答えが。「美しい音色で刻んだり、グリッサンドで効果的な場面転換を演出したりと、音色のパレットを何倍にも広げてくれます。そして何よりも魅力なのが、神秘的な音色。6人の弦に、ピアノ、そしてハープが加わった今回の八重奏で、オーケストラにも負けない深みと広がりのある演奏をご期待ください」公演のチケットは発売中。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年08月13日キューブに所属する“Infinity(無限)”な可能性を秘めた若手たちのサポーターズクラブ「C.I.A.(Cube Infinity Artists)」。昨年12月に行われたキックオフイベント、今年3月の「春のファン祭り」は大盛況に終わり、今月開催される「MISSION IN SUMMER」は追加公演が決定、年末には「SUPER LIVE」も控える大注目の集団だ。メンバーの白洲迅、川原一馬、永田崇人に話を聞いた。C.I.A.のイベントを実際にやってみて白洲は「僕自身、ファンの皆さんに直接お会いする機会があまりなかったので単純に嬉しかったです。それに同じ事務所の仲間や後輩のことを知るいい機会になっていると思います」、川原は「普段、ステージには役として立っているので、素の自分を見ていただくのはけっこう恥ずかしかったですね(笑)」、永田は「発足イベントのときは僕らもお客さんも未知だったから“はじめまして”という感じがありましたが、春にはお客さんも一緒に盛り上がってくれて温かな雰囲気でした」と振り返る。「みんなが自由にアイデアを発して、それを毎回の色にしていきたいと思います。僕たちの新しいファンイベントのカタチができたらいいですよね」(川原)と、メンバーにとっても楽しむ“場”となっているC.I.A.。取材中も永田が「迅くんのラーメン好きはC.I.A.のイベントで知りました」と言えば、川原が「迅がプロデュースしたラーメンを作るとかいいんじゃない?」と提案し、白洲が「じゃあ小麦粉からこだわるよ!」と目を輝かせ…「だったらこれは?」「あれもやりたい!」と次々アイデアが飛び出していた。実際、川原は年末の「SUPER LIVE」の演出を務めるといい「こうやってリーダーとしてものごとを進めることは初めてですし、こうやって自分のやりたいことがやらせてもらえるのもC.I.A.ならではだと思います」(川原)と新たな挑戦の場になる。永田が「僕は前回やりすぎて怒られたんですよ(笑)」と明かすと白洲が「崇人はそれでいいよ。怒られるまでやれるヤツはなかなかいない!」と言うのもC.I.A.のチームワークの良さを感じるやりとり。白洲は、この活動がいつか「“キューブならでは”と言ってもらえたら一番ですよね」と語る。その“キューブならでは”とはどんなものかと聞いてみると、川原は「演劇のカタチをつくってきた先輩方(生瀬勝久や古田新太、ケラリーノ・サンドロヴィッチらが所属)が多いからかもしれないですが、キューブって熱量が高い人が多いんですよ。その空気は僕ら世代も受け継いでいると思うので。C.I.A.でも僕らのカタチをつくっていきたいです」。これから彼らの活動がどんな風に広がっていくのか楽しみにしたい。取材・文:中川實穗
2018年08月10日