チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (2/342)
2024年に開場25周年を迎える博多座。「二月花形歌舞伎」では、松本幸四郎と市川染五郎が博多座初の親子共演。演目は、江戸川乱歩の「人間豹」を原作にした『江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)』と、歌舞伎初上演となるユーモラスな舞踊劇『鵜の殿様』(うのとのさま)。父子ともに「思い入れが強い」という『江戸宵闇妖鉤爪』の見どころ、注目の親子共演について幸四郎が語った。混沌とした幕末の江戸を舞台に、“人間豹”と呼ばれる半人半獣の殺人鬼・恩田と、明智小五郎の対決を描く『江戸宵闇妖鉤爪』。幸四郎の発案から10年、父・松本白鸚が演出を手掛け、2008年に初演された本作は、妖しくも耽美な世界観で<乱歩歌舞伎>と呼ばれ好評を博し、今回の博多座で3回目の上演。「インテリでモダンな新作歌舞伎を…とたどり着いたのがこの原作。勧善懲悪、絢爛豪華な歌舞伎とはまた違った世界観が特徴です」。白鸚のスケッチから生まれたという人間豹の衣裳や、モノトーンの隈取、小道具、音楽、早替り、フライングなど、大仕掛けから細部にまでこだわった演出が見もの。かつて白鸚が演じた明智小五郎を幸四郎が、幸四郎が演じた人間豹(恩田)と色男・神谷の2役を染五郎が演じる、時代を超えた親子共演も大きな見どころの1つだ。「人間豹は、染五郎が幼いころから憧れていた役。博多座初お目見えで演じられるのは染五郎にも意義深い」と語り、当時使っていた自分のかつらが、染五郎にもぴったりだったというエピソードを披露し、作品との巡り合わせを感じさせた。また舞踊劇の『鵜の殿様』は、幸四郎が日本舞踊の公演で知り、ぜひ歌舞伎で上演したいと思った作品。太郎冠者を幸四郎、大名を染五郎が演じるところも注目だ。「これだけ大名が踊る舞踊は珍しい。<乱歩歌舞伎>とはまた違った親子共演をお楽しみいただきたい」と笑顔を見せる。「母の故郷・博多は、自分にとっても第二の故郷」と語る幸四郎。特別な舞台・博多座で果たす息子・染五郎との共演への意気込みは充分だ。「博多座は客席から見えない部分も広く、劇場としてのポテンシャルも大きい。かつての作品を大切にしつつ、フライングなどあっと驚く仕掛けで博多座でしかできない新しい舞台をお見せしたい」。 “博多座ならでは”のダイナミックな<乱歩歌舞伎>に注目したい。公演は2024年2月3日(土)~18日(日)、博多座にて。チケットは12月9日(土)より一般発売開始。
2023年12月08日屋良朝幸が主演するミュージカル『The Agent』が12月7日(木)より有楽町よみうりホールにて開幕。初日に先駆け6日(水)、公開ゲネプロが開催された。『The Agent』は、ダンサーであり振付家としても活躍するTETSUHARUの演出、屋良の主演で2016年より4年連続で上演された人気シリーズ『THE CIRCUS!』のチームが再結集して贈るエンターテインメントショー。物語は元FBI捜査官であるレン(屋良)や国連の諜報機関U.N.I.S.の面々が、コスメブランドの新製品の影に隠された陰謀に立ち向かう中で、過去のトラウマや葛藤を乗り越えていく、といったもの。ファイトクラブでの闘いや、死の商人といった分かりやすい悪役、衝突しながらも補い合う“バディもの”の面白さなどを組み込んだストーリーをアクションたっぷりに、時にアメコミ風映像なども織り交ぜ派手に見せていく展開は、ハリウッドのアクション映画のような“てんこ盛り”の楽しさだ。中でも眼目はやはりダンスアクション。ブレイクダンスを軸としたスタイリッシュでキレのある振付を、身体能力の高い実力者たちが縦横無尽に踊り、バトルする。特に『THE CIRCUS!』シリーズでもタッグを組んでいた屋良と植木豪の技の応酬は、火花を散らしているようでありながらピッタリ息も合っていて、惚れ惚れするほど。また憎めないチャラさを持つT.J.に扮する寺西拓人と、生真面目なエリート・カートを演じる原嘉孝の凸凹バディ感も、屋良&植木のバディとはまた違う面白さがある。さらにレンの姉であるライラを演じる彩吹真央(愛加あゆとのWキャスト)は芝居心ある演技で全体を締め、U.N.I.S.のリーダー・ロジャーを演じた木内健人はカッコ良さとお茶目さを行き来し作品にテンポ感を加える。悪役に振り切った高橋駿一、北園涼の不気味な存在感とパワー系アクションも印象的。可知寛子とBON.井上(なかねかなとのWキャスト)が扮するローズ姉妹が背負うドラマも見応えがある。全員に見せ場がある、というのも“アベンジャーズ感”があって楽しい。取材会では「2023年ラストに、とんでもなくシビレる公演が来たなと思ってます。自分も40歳になるのですが、まだここまで動くのかとびっくり。最高に熱いステージをお届けしたい」と意気込みを話した屋良。さらに今年を表わす漢字一文字を問われ「決断の“決”。来年から新しい場所で再スタートを切るという決断をさせてもらいました。新しいスタートになりますが、もちろんゼロからではない。28年ずっとここで頑張ってきたものをブラッシュアップさせていきたい」と、来年1月末をもってSMILE-UP.からの退所をすることに関しての心境も語っていた。公演は12月24日(日)まで同劇場にて。取材・文:平野祥恵
2023年12月08日“恋人の聖地”としても人気の観光スポット・梅田スカイビル(大阪市北区)では、11月23日(木・祝)から40階空中庭園で『不思議の森のWhite Christmas』がスタート、また12月1日(金)には1階広場・ワンダースクエアにLEDシンボルツリーも登場し、『UMEDA SKYBUILDING Christmas 2023~音と光のRainbow Fantasia~』が開催されている。この冬は幻想的でロマンティックなクリスマスムードに彩られている梅田スカイビルに注目だ。「梅田スカイビル 空中庭園展望台 入場引換券」 チケット情報【ホワイトクリスマスがテーマの幻想的な森】40階の空中庭園・屋内展望フロアに、雪の世界に包まれたホワイトツリーの森が出現、幻想的なブルーの光が織りなす夜の森を散策できる。さらに今年は巨大なスノードームも登場、ホワイトカラーの花々に包まれたドームの中に入り、フォトジェニックな撮影が楽しめる(ドーム入場時間は11時~15時、17時~21時)。毎年人気の「推しにささげるクリスマス」エリアは、推し活応援メディアの「Oshicoco」とコラボ。カラーバリエーションも増えたフォトスポットやオリジナルネームタグ作り、刻印入りハートロックなどが楽しめる。推しアイテム持参を忘れずに。【日本最大級LEDシンボルツリーのショー】1階広場・ワンダースクエアに、一新されたシンボルツリーが2年ぶりに登場。高さ25mのツリーには約13万球のLEDが施され、音楽と光によるショーが来場者を魅了している(入場無料・ショーは約7分・期間中17時~22時内)。【「絹谷幸二 天空美術館」で特別展開催中】27階「絹谷幸二 天空美術館」では、名誉館長で文化勲章受章画家・絹谷幸二の若き日のヴェネツィア留学での体験の記憶を描いた特別展『ヴェネツィア祝歌』を12月10日(日)まで開催中。また15日(金)からは絹谷幸二が神々の姿を描いた特別展『Energy -Gods of Natureエネルギー ~自然界の神々~』が開催される。館内には大阪の絶景とともにオリジナルドリンクやフードが楽しめる「天空カフェ」があるので、暖まりながらアートの余韻を楽しむくつろぎスポットとしてもおすすめだ。ほかにも、体験型の「リアル謎解きゲーム~まいごのトナカイ7兄弟~」(参加無料)やクリスマス仕様に彩られた地下1階飲食店街「滝見小路」などがあり、梅田スカイビル一帯はクリスマスムードいっぱい。大切な人と過ごすひとときはもちろん、友人やファミリーを誘って出かけてみてはいかが。梅田スカイビルのクリスマスは12月25日(月)まで。取材・文・撮影(一部除く)/滝野利喜雄
2023年12月08日クリスマスの風物詩といえば『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』。2016年の初演から愛されてきたクリスマスショー、この演出バージョンは今年で見納め。16年から19年までゲストスケーターとして参加した、応援サポーター・本田望結が魅力を語る。クリスマスは家で過ごすイメージもあるが、欧米では劇場でショーを楽しむのが定番だ。「このショーはクリスマスの文化や新しい過ごし方を知るチャンスです。私はきょうだいで幼い頃からフィギュアスケートをやっていて、クリスマスは全日本選手権の時期なのでずっと緊張していました。でもこの作品に出演したことで、クリスマスのワクワク感に出会えました。今でもマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」を聞くと、もうすぐ自分の出番だ!と反射的に緊張します(笑)」フィギュアスケートのパートは、本田本人が創作していたという。「自分でテーマや振付、衣裳を考えていました。舞台上の樹脂のリンクは氷のリンクとは全く異なり、フィギュアというよりバレエをしている感覚です。今年も海外スケーターが素敵なパフォーマンスを見せてくれると思うので、ご期待ください」楽しませるのが上手な海外のキャストたちは、本田をも虜にしたという。「2019年に生歌でフィギュアスケートを披露した時は、シンガーの方達が演技中の私まで楽しませようとしてくれて、集中するのが大変でした(笑)。海外キャストの皆さんは「ヘイ!ミユ!」と気さくに声をかけてくださり、片言の英語と日本語でコミュニケーションをとっていました。楽屋裏は本当に渋谷?と思うくらいにインターナショナルな雰囲気で、ワクワクしましたね」劇中にはステンドグラスが輝くクリスマスタウン、おもちゃ工場、大きな熊のぬいぐるみなどが登場し、聖夜気分を盛り上げる。「個人的に好きなのはサンタさん!想像以上に機敏に踊るので、ぜひ注目していただきたいです。また大勢のキャストが一列に座って披露するハンドクラップも最高に楽しい。最前列のお客さまはハイタッチできそうな近さで迫力満点です。いつか私も参戦してみたいです」歌やダンスも盛り沢山で、本田は特別なひとときを約束する。「老若男女、誰も置いてきぼりになりません。サンタさんが通路に降りてきたりもして、どの場所の席から観ても、すごく楽しむことができます。このショーで幸せなクリスマスの思い出を作っていただきたいです」7年間の集大成となる『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2023』は、12/16(土)から25(月)まで、東京・東急シアターオーブにて開催。チケットは好評発売中。
2023年12月06日大阪・国立文楽劇場では、2024年1月3日(水)から22日(月)まで『初春文楽公演』を開催する。初春文楽公演チケット情報第1部は、お正月らしい景事「七福神宝の入舩」と井筒屋伝兵衛と遊女おしゅんの悲恋をつづった「近頃河原の達引」、第2部は、伊達騒動を題材として、お家騒動の巻き込まれた人々の悲劇を描いた「伽羅先代萩」、第3部は、島流しにされた俊寛僧都らの人間ドラマ「平家女護島」と八百屋お七の一途な情念を描く「伊達娘恋緋鹿子」、名作を3部制で上演する。チケットは発売中。
2023年12月06日劇作家・演出家の永井愛率いる二兎社が、沢口靖子、生瀬勝久ら豪華俳優陣を迎えて『パートタイマー・秋子』を上演する。本作は永井が20年前に劇団青年座に書き下ろし、高畑淳子の主演で再演を繰り返してきた、今回は、永井愛自らが演出を手がけ、現代の日本を舞台にした新しい作品として蘇る。稽古を前に、ヒロイン・秋子をつとめる沢口靖子と永井愛に話を聞いた。お馴染み『科捜研の女』をはじめ、映像を中心に活躍する沢口が二兎社の舞台に登場するのは、2011年の『シングルマザーズ』以来2度目。「永井さんが膨大な資料をもとに、登場人物1人1人について丁寧にお話して下さるのが私にとっては新鮮で。ぜひまたご一緒したいと思っていました」と振り返る。一方の永井は、「沢口さんは台本に付箋をびっしり貼って、わからないところをどんどん質問されるんですよ。すごく真面目な方ですけど、ちょっと天然な魅力もあり、そのバランスが絶妙で面白いと思いました」と当時の沢口の印象について語った。セレブな主婦だったにもかかわらず、夫の会社の倒産により、スーパー「フレッシュかねだ」でパートとして働くことになった秋子(沢口)は、それまで縁のなかった“ディストピア的世界”に身を置くことになる。永井は「スーパーではこんな不正が行われていますよ、と訴えることが目的ではない。この作品には、今私に見えている世界が投影されているんです。初演から20年経っても、格差、フェイクの横行、モラルの崩壊といったことは、是正されるどころか増大していると感じます。そうしたことに抗いながらも巻き込まれていく人間の姿は、いつの時代でも“普遍的かつ緊急”のテーマとなり得るので、上演する意味があると思いました」と再演の意図を語った。観客へのコメントを求められると、「誰もが訪れるスーパーの、その控室で物語が展開します。人間の尊厳や良心が損なわれる世界は、案外身近にあるのかもしれません。こんな時、あなたならどうしますか? と問いかける社会派コメディです」と沢口。永井は「スーパーで働いている沢口さんを想像してみてください。あまりにも場違いな感じがしておかしいでしょう?(笑) 舞台でしか観られない、皆さんが知らない沢口さんをぜひ観に来てください」と締めくくった。公演は2024年1月12日(金)~2月4日(日)東京芸術劇場シアターウエストほか、全国各地で。
2023年12月05日世界的なピアニストのクリスチャン・ツィメルマンとの室内楽ツアーやエベーヌ弦楽四重奏団への客演など、チェリストとして世界的注目を集める岡本侑也が、プラハ交響楽団の「新世界」1月8日(兵庫県立芸術文化センター)「ニューイヤー・コンサート 2024」の1月12日(ミューザ川崎)、14日(サントリーホール)の公演にてドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調 op.104」を演奏する。公演への思いや20代最後の1年を迎えての抱負を岡本が語ってくれた。「プラハ交響楽団」のチケット情報はこちらチェコの国民楽派を代表する音楽家・ドヴォルザークの楽曲をチェコのオーケストラとの共演で演奏できることを「光栄に思います」と語る岡本。「ドヴォルザークはメロディを作る天才であり、どの曲のどこを切り取っても素敵なんです。押しつけがましさがなく、聴いていても演奏していても自然の豊かさを感じます。以前、チェコのあるオケと共演した際に、チェコの人々の素朴で温かい人柄に魅了されまして、それが演奏やドヴォルザークという音楽家のキャラクターにも通じていると感じました。スラヴの空気感に浸りながら、音楽づくりをできるのが楽しみです」「チェロ協奏曲 ロ短調 op.104」は、2017年のエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第2位に入賞した際にも演奏した。「人生で体験しうる様々な感動が1曲の中に詰まっていると思います。第3楽章で印象的なヴァイオリンソロとチェロの掛け合いなど、他の楽器との1対1のパートがありますが、そこは、この曲のキーポイントかなと思っています。もちろん、フルオーケストラで大々的に演奏するのも印象的ですが、1対1の密なコミュニケーションに感情が凝縮されていると感じますし、コンマスやフルート奏者の方たちとの掛け合いを楽しみにしています」2023年はツィメルマンとのツアーに加え、代役で参加したエベーヌ弦楽四重奏団で初めて本格的に弦楽四重奏に取り組むなど、実りの多い1年となった。「クリスチャンさんとのピアノカルテットだと、バスパートがピアノの左手と被ることがよくあるんですけど、エベーヌでピアノなしで自分が音楽の流れや柱を責任を持って立てなくてはいけない場面に直面し、改めてクリスチャンさんにどれほど引っ張ってもらっていたのか、その偉大さを痛感しました。ヨーロッパ各国の主要な会場で演奏する機会もいただき、本当に大きな1年でした」10月に29歳となったが「気持ちは12歳くらいで止まったままなんですが(笑)」と冗談めかしつつ「いろんな経験を積ませていただき、音楽の幅も広がっていると思うので、何が待ち受けているのか、30代も楽しみです!」と力強く語ってくれた。取材・文:黒豆直樹
2023年12月05日2021年に発表したバンド初となる1stフルアルバム『For you, Adroit it but soft』もロングセラーを記録。高い評価を集めて海外でもリスナーを増やし続け、稀有な存在となった揺らぎの、約2年ぶりとなる2ndフルアルバム『HERE I STAND』がアナログでも登場する。揺らぎチケット情報本作は、その表現に磨きをかけ、壮大なスケール感、パワフルなバンドグルーヴを手にしたこれまで以上にダイナミズムを感じさせる内容で、完全世界基準のサウンドを展開。コンパクトなキャッチーさを感じさせる楽曲と同時に、どこまでも荘厳な世界観を貫いた楽曲まで、バンドの経験値と成長をしっかり刻み込んだ、確固たる揺らぎの世界観のまま規模を拡張させたアルバムが完成した。ジャケットはフランスの写真家Valentin Duciel撮影によるもの。本作のリリースを記念して、自主企画「In The Comfort Of」の開催が決定した!公演は、2024年2月11日(日)東京・新代田FEVER、2月17日(土)大阪・SOCORE FACTORYにて。ゲストは後日発表されるので続報を待とう。チケットは、12月10日(日)23:59までオフィシャル先行(抽選)を実施中。
2023年12月04日歌や舞踊、豪華な衣裳と伝統芸能をふんだんに取り入れた、新年にふさわしい舞台、詩楽劇『沙羅の光』~源氏物語より~。紅ゆずるがついに宝塚時代から切望されていた光源氏を演じる。紅ゆずるに話を聞いた。源氏物語の印象について聞くと、「源氏物語の印象は、“パニック・ラブ・ストーリー”(笑)。光源氏は13人の女性の誰一人とも愛が完結せず、次から次へと移っていく。それって大パニックじゃないですか。私は宝塚を退団した時、男役を演じることは金輪際ないと思っていました。でも在団中に光源氏をやってほしいという声を多数いただき、和物なら光源氏をやりたいという思いはずっとありました。ただ、光源氏は私の中では中性的な存在です。妖艶で魔性の持ち主で、人間というよりユニコーンのようなイメージもあって。もちろん人間らしいから恋多き男なのでしょうが、六条御息所が生霊となるような要素を光源氏自身も持っていたかもしれない。そんな人を超えたような部分を表せたらと考えています。」と答えた。また、「もう一つ、光源氏の誰もが憧れる、際立った外見の美しさは大切にしたいです。」という。「いくら女性にうつつを抜かしても、顔が良かったら許せたりもする(笑)。その美しさなしにこの物語は成り立たないでしょう。所作を尾上菊之丞さんに教えていただいて、この世のものとは思えない美しさを醸し出せたら。」と意気込む。さらに、すでにビジュアルも解禁されているが、「お衣裳が素晴らしいです。金糸を使って再現された本物の装束で、とても重厚。実際に着てみるとかなり重みがあり、昔の人の感覚を体感できたりもします。私は役によって衣裳に重さを持たせたることもあり、『霧深きエルベのほとり』の船乗りの役では足元が重い靴をあえて履いていました。今回もこの装束の重さが光源氏の心情や時代背景と重ねればいいなと思っています。」とも。最後に、「和歌の朗読、和楽器の演奏、日本舞踊など、伝統芸能が取り入れられているのも素敵ですね。私は宝塚時代、三味線の成績がすごく良かったんです。だから源氏物語の時代にまだ三味線がないのが残念(笑)。ですが、いろんなことを教わりながら苦しみたい。お正月公演にふさわしい立ち振る舞いができるように頑張ります。」と締めた。2024年の抱負については、「舞台だけでなく映像でもお芝居したいです。そしてバラエティー番組にも出たいですね。バラエティーの現場って実はハードで、流れを読みつつ、いつ何時でも対応できる瞬発力が求められます。それでも初めて「踊る!さんま御殿!!」に出た時、とても楽しくやりがいを感じました。私は人に笑ってもらうことが大好きなので、チャンスがあればぜひ挑戦したいです。」と意気込んだ。取材・文:三浦真紀ヘアメイク:miura(JOUER)スタイリスト:鈴木仁美
2023年12月04日2006年にブロードウェイ初演、第61回トニー賞では全11部門でノミネートされ、うち8部門で受賞した傑作ミュージカル『春のめざめ』が東京・浅草九劇で12月3日(日)よりプレビュー公演、12月5日(火)より本公演が上演される。フランク・ヴェデキントの同名小説を原作にしたロックミュージカルで、日本では2009年に劇団四季が初演したが、今回は昨年上演され好評を博した奥山寛演出版。昨年同様、一般オーディションで選ばれたフレッシュな実力者たちをWEST/EASTの2チームに分け上演する。主人公メルヒオールを演じる有馬爽人(WEST)と東島京(EAST)に話を聞いた。現在有馬は23歳、東島は18歳。歌手に俳優にモデルにと多彩に活躍している有馬は今回が初ミュージカル。「自分にとっては新しいことを知るということが活力になっています。初ミュージカル、そして14歳の役ということで、どういう有馬爽人が出てくるのか。新しい自分に出会いたい」と意気込む。一方東島は、今年3月にはロンドンでミュージカルの舞台にも立った注目株。「ブロードウェイ版の音源を聴くと、とにかく曲がキャッチ―で耳に残り、どうしても出演したいと思いました」とオーディションに挑んだ理由を語った。物語は19世紀末のドイツを舞台に、性に対しての無知と大人たちの無理解が悲劇を引き起こしていく、思春期の少年少女たちの群像劇。「本当に繊細で美しいミュージカルです。登場人物一人一人に濃い人生があり、悩みが葛藤がある。生バンドが奏でる音楽の表現や照明、すべてが繊細です」と有馬。演じる上で大切にしているポイントは「メルヒオールはみんなから頼りにされている少年で、同性からも異性からも人気がある。僕は人見知りするタイプなのですが、この稽古場ではメルヒオールとして生きようと思い、一人一人とコミュニケーションをとることを大切にしています」(有馬)、「僕もこれまで辛いこともあったし、楽しいこともあった。そういった葛藤、目の奥にある叫びのようなパッションは大事にしたいです」(東島)とそれぞれ話した。「子どもたちの葛藤も生々しいのですが、そこにどう大人が関わってきているのかを見ていただけたら、原作である小説の出版から100年以上経っている今の時代に上演する意味も見えてくる。観て終わりではなく、4日くらい余韻に浸っていただけたら嬉しいです」と東島。公演は12月23日(土)まで同劇場にて。チケットは発売中。取材・文:平野祥恵
2023年12月04日京極夏彦による同名小説を原作とした舞台『死ねばいいのに』が2024年1月20日(土)から紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演される。主人公の渡来健也を演じる新木宏典は「お話をいただいて嬉しかったです。ただ、実年齢と一回り以上離れている役なので、正直、最初は僕でいいのか?と思いました」と明かす。「でも原作を読むと、若い役者がこの渡来健也という人物を理解し、表現に落とし込むのは確かに難しいかもしれないと感じました。舞台版ではそういったバランスを考えながら作る必要があると思いますね」とも。既に本読み稽古が始まっているといい、「分厚い小説を2時間の舞台にするので、登場人物の一人当たりにかかる時間が凝縮されるわけです。セリフになっていない部分をどう表現として取り入れるか、役者のスキルがシビアに求められるなと感じます」。脚本・演出のシライケイタは舞台化にあたって「ポジティブで楽しいものが求められている時代に、これだけ人間の心理に迫っていくような、人間の深淵を覗き込むような作品は珍しいと思いました。2人だけの会話が続きますし、奇想天外なストーリーでもないですから、ある意味、ものすごく地味かもしれません。でもそれをエンタメ作品で活躍する新木さんのような俳優さんと一緒にできることに惹かれました」と話す。新木については「僕がこれまでお仕事してきた俳優さんの誰ともタイプが違う気がします。少し話しただけでも非常にストイックで、表現に対して真摯な俳優さんだと分かったので、心強いです」とコメントしていた。2024年最初の舞台。改めて23年を振り返ってもらうと、新木は40歳を迎えるにあたり、芸名の表記を変えたことに触れつつ「大きな転機になったと思います。来年もやりがいのある作品が控えていますし、これからも成長できるように貪欲に取り組んでいきたいです」と語り、シライは座・高円寺の芸術監督に就任したことを挙げて「俳優・劇作家・演出家という3足の草鞋に、小劇場・大劇場・公共劇場という三角形も加わって、6面体のようになりまして......。来年はよりこの国の文化芸術を豊かにしていくことを真剣に考える年になりそうです」と話していた。公演は1月28日(日)まで。そのほか津村知与支、宮崎香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子、福本伸一が出演する。取材・文:五月女菜穂スタイリスト(新木宏典):当間美友季(KIND)ヘアメイク(新木宏典&シライケイタ):太田夢子(株式会社earch)新木宏典衣裳クレジットセットアップ、シャツ(Ayne tokyo)レースアップシューズ(Ayne doppio)
2023年12月04日この秋開催されたARK Hills Music Week 2023 サントリーホール ARKクラシックスより、ARKシンフォニエッタGALA第1夜(9月30日)と第2夜(10月1日)の公演が12月1日よりオンライン有料配信が開始した。【動画配信】ARK Hills Music Week 2023 サントリーホール ARKクラシックス ARKシンフォニエッタ GALAの視聴券購入はこちら〈サントリーホール ARKクラシックス〉は、毎年秋に開催されている都市型音楽祭〈ARK Hills Music Week〉期間中に開催されるコンサート・シリーズとして2018年からスタート。ピアニスト辻井伸行とヴァイオリニスト三浦文彰がアーティスティック・リーダーを務め、今年は9月29日~10月3日の5日間開催。清水和音、セルゲイ・ナカリャコフ、ARKシンフォニエッタ、ARK BRASS、田中彩子、松井秀太郎といった国内外の人気アーティストが大集結し、多彩な公演が繰り広げられた。期間中はサントリーホール大ホール、ブルーローズでの公演の他、アーク・カラヤン広場では各公演が大型ビジョンに映し出され、ビールやワインを片手に音楽に耳を傾ける光景が恒例となっており、合わせて約1万2千人が来場。大盛況となった。今回配信されるのは全2公演。第1夜、第2夜ともに豪華なソリスト陣が続々と登場し、モーツァルトにベートーヴェン、シューマンやブラームスの名曲を披露する超豪華なオーケストラ・コンサートとなっている。第1夜は三浦文彰、清水和音、高木竜馬(※)、辻井伸行が、第2夜は三浦文彰、清水和音、辻井伸行がソリストとして出演。一生記憶に残る感動的コンサートを、配信にてふたたび体験してほしい。視聴チケット:¥2,000(税込)チケット販売期間:発売中(2023年12月8日(金)19:00まで)《オンライン有料配信》配信期間(2公演共通):2023年12月1日(金)20:00~12月8日(金)23:59※高木竜馬=高の表記は、はしごだかが正式表記となります。
2023年12月04日9月に《豊岡演劇祭 2023》で発表された、ダンスカンパニー egg lifeの最新作『海におはぎを投げる日』が、12月15日(金)から17日(日)まで東京・SCOOLにて上演される。egg life 新作公演【海におはぎを投げる日】 チケット情報人は、葛藤しながら生きることもできるし、葛藤せずに生きることもできる。日常を何とか乗りきる中で、どこかに追いやっていた葛藤、違和感を呼び覚まされる時間。asamicro主宰egglifeの新作『海におはぎを投げる日』通称「海おはぎ」は、そんな作品である。asamicroの祖母の生き方をモチーフに、欲や孤独、昭和初期の漁師町におけるジェンダー観も描いている。どれだけ仕事を生きがいにしても、女性であれば夫が亡くなると漁に関わることは許されなかった。漁は男性の仕事。そんな漁師町には、一年に一度漁師たちの業務安全を祈願して海におはぎを投げる風習があった。なぜ、おはぎなのか。今となっては誰も分からないそうだが、途絶えることなく大切に続けられてきた。日本には、現代でも女性一人で漁港に入ることが許されていない区域もある。『海におはぎを投げる日』は、asamicro自身が祖母の生き方や価値観との対話している作品でもある。だからか、昭和初期の話だと思って観ているはずなのに現代に生きる私たちに問いかけてくる。どう生きているのか、どう生きていくのか。目の前の演者の動きや変わりゆく音楽に惹きつけられながら、次々と展開していく物語(のようなもの)に心を掴まれる。縦横無尽に動いていくダンサーたちは、人間のようでもあり、そうではない何かのようでもある。性別もよく分からなくなってくる。ステージで圧巻の存在感を放つ手編みの魚網は、現代美術家である日原聖子の作品。布を裂き、編み込む。その手仕事が、投げられた何かを受けとめる。音楽は、小畑仁によるオリジナルで、書き下ろしの楽曲が物語を広げていく。「あたしタチは情けないほどの愛おしい悪魔と愛を持っている。」悪魔と愛。一見、相反するものが同時に存在すること、それを作品を通して体感する。分からないことをそのままにする自由、仕分けることをあえてしないという自由。その不思議な感覚は、少し恐怖を感じる違和感であり、どこかほっとするような安心感でもあった。「どれだけ 欲にまみれても私は人で在りたい」今のあなたは、何を感じるだろうか。ダンス公演でもあり、台詞のない演劇でもあり、ドキュメンタリーでもある。観た人それぞれに解釈が生まれるだろう。一人で自分自身に沈む時間にするのも、大切な人と観て感じたことを言葉にし合うのも、どちらもおすすめしたい。チケットは発売中。文:稲本朱珠
2023年11月29日新国立劇場ではいま、『東京ローズ』の稽古が進行中だ。小川絵梨子演劇芸術監督が打ち出したフルオーディション企画、その第6弾にして初のミュージカルである。稽古場には936名の応募者の中から選ばれた6人の俳優たち──飯野めぐみ、シルビア・グラブ、鈴木瑛美子、原田真絢、森加織、山本咲希の姿。冒頭のナンバー「ハローアメリカ」を力強く歌う彼女たちは、キャリアも個性も様々だ。が、彼女たち全員が向き合っているのは、アイバ・トグリ(戸栗郁子)という一人の女性。日本軍が第二次世界大戦中に行った連合国側向けプロパガンダ放送に携わった女性アナウンサー、「東京ローズ」の一人として名乗り出た唯一の人物だという。女性を中心としたメンバーによる英国の演劇集団BURNT LEMON THEATREが、2019年にエディンバラで初演、注目された本作。日本初上陸となる今回の舞台は、小川芸術監督自らが翻訳、気鋭の藤田俊太郎が新たに演出を手がけると話題に。しかも、もともと一人の俳優が演じたヒロインを、6人の俳優たちがリレー形式で演じていくという藤田のアイデアは実に挑戦的で魅力的だ。「懺悔させろ!」という声が響く中、国家反逆罪の疑いで裁かれるアイバが姿を見せる。米国人として誇りを持って生きてきたはずの彼女。検察側も弁護側の人々も、別の場面ではヒロインを演じる俳優たちだ。時間はそこから一気に遡り、戦争に翻弄され続けてきた彼女の人生が語られてゆく。最初期のアイバは若手の山本咲希。輝かしい未来へのワクワク感を隠しきれない、屈託のない笑顔が美しい。両親を演じる飯野めぐみ、シルビア・グラブも、いずれアイバとしてこの場に立つ。それぞれの時代のアイバは、どんな思いで、どんな姿勢で戦中戦後を生き抜くのか、目が離せない。藤田の言葉は、穏やかで明快で、そこはかとなく温か。「この表現は、研究しましょう」、「そこに辿り着くために、これはいまのうちに解決しておきましょう」──。アイバの人生の様々な局面を、6人の俳優の演技をもってより丁寧に、きめ細やかに表現したいという藤田の思いが、随所に滲む。争いのニュースが絶えないいまこそ、体験すべき舞台となるだろう。公演は12月7日(木)から24日(日)まで、新国立劇場 小劇場にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2023年11月28日2018年、DJから歌手へ転向し、ベーシストWill Leeや、T-SQUARE,Sax.の宮崎隆睦、オルケスタ・デラルスのTp.佐々木史郎など、豪華ミュージシャンで作り上げられたMini Album「Naturally」より歌手デビューし話題を呼んだ青山みつ紀の3rd Album『CHARM』が本日11月22日(水)より全国CDショップ・オンラインショップ&配信にてリリース開始。その収録曲から『CHARM』のミュージックビデオも同時公開された。MITSUKI AOYAMA LIVE TOUR 2024『CHARM』チケット情報また、来年2024年2月より青山みつ紀初となるワンマンライブツアーが北海道、東京、大阪にて開催が決定。サポートにはMPC GIRL USAGI&バンドセットでの豪華サウンドでのライブが決まっている。今作品は、Tokimeki Records、SIRUP、加藤ミリヤなどのサウンドプロデュースを手掛ける音楽プロデューサーT.O.Mとのコライト作品集大成! 新曲2曲を加え、ファン投票1位を獲得したomajinaiもCDのみのボーナストラックとして収録。コンプレックスや、挫折、突然の倦怠感など、ネガティヴな感情さえもポジティヴに昇華させた歌詞とメロディーが、きっと聞く人の心を和らげ「こんな自分もいいじゃない」と、自分を許し、愛するきっかけになるようなアルバムに仕上がった。繊細ながらも力強いそんなメッセージが沢山込められた、青山みつ紀×T.O.Mによる最高に踊れて、酔いに落ち、あなたの心に残る1枚をお届け。ワンマンライブツアー、MITSUKI AOYAMA LIVE TOUR 2024『CHARM』のチケットは発売中。
2023年11月28日第11回「全音楽界による音楽会」が2024年3月11日(月)に開催される。未曾有の大災害となった東日本大震災から13年。年月と共に復興支援も風化しつつあるが、絶対に忘れられない大勢の人がいて、今も遠く離れた土地で生活しなければいけない人も大勢いる。日本全体のこととして、東日本大震災のことを次の世代にも繋げていくために、11回目の開催が決定した。「全音楽界による音楽会」は、2011年3月11日に東北地方を襲った未曾有の大震災の現状を見た大友直人、コシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子など、様々な音楽ジャンルを代表し、音楽に深く関わるメンバーが発起人となって、東日本大震災直後の同年4月20日にチャリティコンサートを開始したのが始まりだった。趣旨に賛同し、ボランティアで出演するアーティストやオーケストラの有志メンバーや、会場であるサントリーホールなど、多方面からの協力を得て成立している本コンサートも、今回で11回目を迎える。全出演者が無償で出演し、会場もサントリーホールのご好意により貸し出されている。そして、かかった費用以外の寄付金の全てが「公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構(3.11塾)」を通じて、東日本大震災で被災した子供たちを支援するための資金に充てられている。「3.11塾」の基本理念は、子供自らが選択した進路や希望を実現できるように継続的な支援を行うこと。支援を希望する子供は3.11塾の塾生として基礎学力の強化、進学や就職の相談、音楽やスポーツなどに興味のある子には、必要な様々なサポートを行う。また、将来は外国で勉強したいという夢を持っている子供たちにも、置かれた状況や希望に出来る限り寄り添える支援活動を目指している。これまでに3.11塾の塾生は、塾や家庭教師、音楽や芸術などの文化スポーツの支援を得て、医者やパイロット、音楽家、俳優、ビジネスマンなどの関連大学や専門学校に合格し、夢に向かって歩んできている。チケット予約は12月14日(木)より開始。
2023年11月27日チェーホフの『三人姉妹』を大胆に翻案し、日本の植民地支配下にある朝鮮に暮らす人々の物語として描く『外地の三人姉妹』が2020年の初演に続き、KAAT 神奈川芸術劇場にて再演される。演出を務める多田淳之介が本作への思いを語った。初演はコロナ禍のさなかの2020年の12月。韓国側スタッフの来日もかなわぬ中、それでも国際共同製作を実現させたことは演劇関係者を大いに勇気づけると共に、作品そのものも大きな反響を呼んだ。3年を経ての再演となるが、多田は「いずれ韓国でも上演したい」という思いを胸に、初演時以上に日本側と韓国側での視点や受け止め方の違いにより注視しながら制作を進めているという。「主役は三姉妹であり、彼女たちが時代に翻弄される姿を描いていますが、一方で彼女たちも支配者側の人間で、“加害者”という側面を持っていて、その陰には支配される側の人間がいるわけです。再演では特に、一家の長男・晃の妻となる朝鮮人の仙玉や朝鮮人の父と日本人の母を持つ軍人・智泰らの存在がよりフォーカスされるようにブラッシュアップしました。特に仙玉は原作ではナターシャという女性で、悪妻の見本のような描かれ方をしていますが、その翻案として、非常に面白い描き方になっていると思います」ソン・ギウンと組んでのチェーホフの翻案は『かもめ』に続き2作目、日本の植民地時代を描くのは3作目となる。「例えば原爆について一般化して語ることに被害者や関わりのある人が複雑な思いを抱くように、近い歴史だからこそ、加害者側から一般化して語るのが非常に難しいセンシティブなテーマ」と断りつつ、それでも本作を送り出す意義をこう語る。「ひとつの出来事に対し、日本人と韓国人で受け止め方が全く違うことがあるということは、すごく大事な現実だと思っています。日本にいると、どうしても周りに同化してしまいがちですが、 互いの“違い”をどう受け容れていくかというのがこれからの時代、問われる。特に最近、加害やハラスメント防止への動きも活発になり、無意識の加害について考えることはすごく重要だと思います」演出面では、音楽にも現代の日韓交流の要素を取り入れ、切り離された“過去”の物語としてではなく、現代と地続きの物語として描くことを意識しているという。「不安定な時代を懸命に生きる人々の物語であり、いまの時代と重なる部分も多いと思いますロシア帝政末期から我々の歴史に置き換えたことで、チェーホフの古典をより身近に感じ、その魅力を知ってもらえる機会になると思います」取材・文:黒豆直樹
2023年11月27日今年は12月27日(水)~29日(金)の3日間インテックス大阪にて開催、FM802が毎年年末にお送りするロック大忘年会「FM802 RADIO CRAZY」。11月23日(木)「RADIO∞INFINITY」(24:00-27:00 O.A)内にてLIVE HOUSE Antennaの出演者が発表となりました。これで『FM802 RADIO CRAZY 2023』 の全出演者が発表となります!「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023」チケット情報はこちら今回発表となったLIVE HOUSE Antennaの出演者は、FM802主催のライブサーキット『MINAMI WHEEL 2023』出演者の中から、FM802 DJ、プロデューサー、ディレクターによる「もう一度ライブが観たいアーティスト」 「今、PUSHすべきライブを見てもらいたいアーティスト」という観点で選ばれたアーティスト達。imase、カネヨリマサル、NIKO NIKO TAN TAN、Bialystocks、bokula.、など、3日間計14組のアーティストに、昨年コロナで出演見合わせとなったBREIMENを追加した合計15組。チケットは、先着先行受付中。オフィシャルHPをチェック! 皆様のご来場お待ちしております!
2023年11月24日明治座創業150周年、ももいろクローバーZ結成15周年を記念して「第2回 ももクロ一座特別公演」が明治座にて上演される。オリジナルミュージカルとライブの二部構成となるが、ミュージカルの座長を務めるのは玉井詩織。本番に向けて稽古が進む中で、玉井が意気込みを語った。当初、2021年に予定されていたがコロナ禍で延期となり、2年を経てようやく“玉井座長”が実現することに。「2019年の第1回公演では佐々木(彩夏)が座長を務めていて、その重みを横で見ながら感じていたので今回、自分がやるとなった時、正直、不安でした。学生時代も委員長になるようなタイプじゃなく、どちらかというと副委員長とかをやることが多かったので…(笑)。真ん中で自分が引っ張るのは得意じゃないですが、変に気負わず、みんなが良い雰囲気でできるように務められたらと思います。佐々木の姿と、外部の舞台で三宅裕司さんが座長をされているのを見ていて、2人に『(座長として)どうしたらいいのか?』と聞いたら、共通して『おいしいものを差し入れとけばいい』って(笑)。たしかに食べ物によるモチベーションってすごくあると思うので、みんなが『頑張ろう!』と思えるものを差し入れたいと思います!」“大江戸ミュージカル”と銘打たれた「CHANGE THE FUTURE!~未来を変えろ~」は全編オリジナル楽曲によるミュージカル。総合演出を務めるのは「踊る大捜査線」で知られる本広克行。映画「幕が上がる」をはじめ、ももクロの様々な初挑戦に寄り添ってきた存在であり「右も左もわからない未熟な私たちに芝居を教えてくれた」と全幅の信頼を寄せる。「今回のミュージカルもきっかけは私だったらしく、ある番組で『今後挑戦したいこと』を聞かれて、なんとなくいつかミュージカルをやってみたいと言ったら、いつの間にか明治座でミュージカルをやらせていただくことに決まってました…(笑)。監督から『しおりんがすごいこと言うから大変だよ!』って言われたけど、明治座でとは言ってないですから!」と苦笑しつつ「今回も『いつものしおりんじゃない部分を出したいんだよね』と言ってくださっていました」と語る顔は楽しそうだ。現在28歳。人生の半分以上の時間をももクロとして過ごしてきたが、この15年を「感覚としてはあっという間」とふり返る。「いろんな選択肢がある中で、『続ける』という選択したことは自分自身、誇れることだと思います」と胸を張り、公演に向けて「『2年待ってよかった』と思っていただける作品を届けられたらと思います!」と力強く意気込んだ。取材・文:黒豆直樹
2023年11月24日今年は12月27日(水)~29日(金)の3日間インテックス大阪にて開催、FM802が毎年年末にお送りするロック大忘年会「FM802 RADIO CRAZY」。11月17日(金)のFM802「Poppin’FLAG!!!」にて、第三弾出演アーティストが発表された。『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023』チケット情報今回発表になったのは、キュウソネコカミ、Nulbarich、Novelbright、羊文学、MAN WITH A MISSION、milet、など、計17組。また、LIVE HOUSE Antennaのラインナップを11月23日(木)「RADIO∞INFINITY」(24:00-27:00 O.A)内で発表されるので期待してほしい。チケットは、11月23日(木)12:00より先着先行受付開始!
2023年11月22日スタンダールの長編小説を原作とした“フレンチロックミュージカル『赤と黒』の公開稽古と取材会が行われ、主演の三浦宏規をはじめ、夢咲ねね、田村芽実、東山光明、川口竜也、東山義久、駒田一、演出のジェイミー・アーミテージが出席。3つの場面での歌唱シーンがお披露目された。ナポレオン帝政の崩壊後のフランスを舞台に、貧しい家に生まれながらも出世への野心を胸に成り上がっていくジュリアン・ソレルの姿を描く本作。ヘンリー8世の6人の妻の半生を現代のポップ・コンサートに置き換えた話題のミュージカル『SIX』の共同演出家のアーミテージが日本で初めて演出を務める。この日、最初に披露されたのは、裕福なブルジョワ階級のレナール家に家庭教師として雇われたジュリアン(三浦)が、レナール氏の妻・ルイーズ(夢咲)に恋焦がれ、彼女の寝室に忍び込むシーン。驚くルイーズにジュリアンはまっすぐに「あなたを愛しています!」と告白。貞淑なルイーズは拒否しようとするもジュリアンは「あなたが僕を狂わせた」と情熱的に迫り…。愛を確かめ合った2人は「禁じられた愛の言葉」を歌う。顔を近づけ、見つめ合いながら愛を歌い上げる2人の姿が官能的だ。続いて披露されたのは、ルイーズとの密会が露呈し、レナ―ル家を去ることになったジュリアンが、ルイーズの愛を失ったと思い込み、哀しみ、愛、憎しみ、怒り、そして野望を歌い上げる「赤と黒」。ジュリアンの内にある赤き情熱、黒い闇がロック調の歌とダンスで力強く表現される。最後に披露されたのは、2幕の冒頭で舞台はパリ。ジュリアンが秘書を務めるラ・モール侯爵(川口)の屋敷でのパーティの場面で、侯爵の娘・マチルド(田村)が社交界に飽き飽きしているさまを歌う「誰も彼も退屈」。このマチルドとの出会いもまた、ジュリアンの運命を大きく狂わせていくことに…。公開稽古を終えて、「凄い緊張感で、1公演が終わったような感じです」と語る三浦。デンジャラスでスリリングなジュリアンという主人公の魅力を表現する上で「内に秘めた思いと外にはそれを出さない部分――二面性を出したい」と語る。作品全体についても「迫力あるナンバーが多いので(楽曲が目立って)ショーのように見えかねないですが、そこに至るまでのストーリー、気持ちをつなげていく作業を丁寧にやっていきたい」と語った。ジュリアンが愛と欲望のはざまで揺れ、成りあがり、堕ちていくさまをどう表現するのか。完成を楽しみに待ちたい。取材・文:黒豆直樹
2023年11月22日2017年11月に初演を行い、6年にわたって舞台ならではの展開を繰り広げてきた「ツキステ。」シリーズ。『ツキウタ。』原作が10周年を迎えたことを記念し、劇場版アニメのエッセンスを加えたツキステ。第14幕『Rabbits Kingdom Resurrection』が2023年11月17日(金)より開幕した。今回の公演は黒兎王国ver.と白兎王国ver.の2パターン。さらに各公演の開演15分前に、本編につながるキャラクターの物語が紡がれる特別朗読を日替わりで実施。この日は涙と郁による朗読と白兎王国ver.のゲネプロが行われた。一幕で繰り広げられるのは、様々な種族の国や魔法が存在するファンタジー。黒兎王国の王様・始(縣豪紀)と白兎王国の隼(TAKA)を中心に、シリアスだがあたたかい、大人の童話が描かれる。コミカルな掛け合いが多い中にも、生と死、人と人のつながりといった普遍的なテーマが描かれており、グッとくるシーンもたくさん。それぞれのキャラクターらしさがある衣装、見応えのあるアクションや美しい歌唱とダンスなど、ストーリー以外の部分でも見どころがたっぷり詰まっている。二部のライブパートは、ユニット曲以外オール新曲。まずはお馴染みのユニット曲で客席のボルテージをグッと上げ、劇場をライブ会場へと変えていく。白兎王国ver.はProcellarumのメンバーのソロやデュエット中心の構成。郁と涙がストリートファッションに身を包んでヒップホップを披露したり、夜と陽は爽やかでロマンティックな世界を見せたり、隼と海のデュエットはジャジーで大人な雰囲気が漂っていたりと、それぞれ個性あふれる楽曲で魅了する。王道アイドルソングからクールな楽曲、しっとり聞かせるものまで多彩な楽曲により、それぞれの魅力が引き出されていた。また、今回は声出しも解禁。コール&レスポンスをしたり通路を使ってパフォーマンスをしたりと、会場の一体感を高めていく。ゲネプロながら熱気あふれるライブが繰り広げられる。最後にTAKA(CUBERS)が、「今回は第5幕の再演。原作が10周年ということで、特別な思いを持って挑み、大成功を収めたいです」と締め括った。本作は11月17日(金)~26日(日)までヒューリックホール東京にて上演。26日(日)の11:00、17:00公演はオンライン生配信も行われる。取材・文:吉田沙奈
2023年11月21日「可愛いベイビー」でデビューしてから61年。77歳「喜寿」を迎えた中尾ミエが、2024年2月9日(金)からの4日間、東京・有楽町のI’M A SHOWで『中尾ミエ 77th birthday live No Time At All~人生もっともっと楽しまなくちゃ~』を開催する。「公演タイトル「No Time At All」は、私が2019年と2022年に出演したミュージカル『ピピン』の楽曲から引用しました。孫にむかって“さあ、好きなことを始めよう”と歌うこの曲は、自分を代弁するような、この年だから歌える曲。『ピピン』は、私にとって大事な作品。歌だけじゃなくてアクロバットもあって本当に大変だったのだけれど、“楽しもうと思えば、大変なことも楽しめる”と改めて思えた作品なんです。大変なことをやらないと、自信が持てないからね。楽しむって気持ちがあると、いいわよ。だから最近は、仕事も遊びに行く感覚です」ポジティブに仕事に臨む中尾さん。プライベートでは「最近、“楽しみ”としてDIYを始めたんです。ソファーを捨ててベンチを作ったり、外壁の塗装をしたり。初めてやったけどね、楽しかった。自分でできることは、自分でやろうと思って。一生懸命やっていると、近所の人が協力してくれて。そういうご近所付き合いも楽しいのよね」と言う。「楽しもう」というマインドを大事にするようになったのは、「昔、 私のマネージャーをやっていた同級生が、“今が人生で1番楽しい”と言ってくれたの。私と関わって、辛いとか無駄だったとかっていうより“楽しい”って思われたいじゃない」というのがきっかけだったそう。来年2月の公演も、今年の誕生日、6月6日(火)に行ったバースディ・ライブに、さらに楽しさを加えた構成になっている。「前回は、デビュー曲「可愛いベイビー」からミュージカル『ピピン』の「No Time At All」など、私の芸能生活をたどるセットリストだったのだけれど、次は、私がプロデュースしたコメディミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ』(2015~19年)のキャスト、尾藤イサオさん、正司花江さん、モト冬樹さん、光枝明彦さんというゲストも加わります。先輩たちがお元気なうちにもう1回、一緒にロックバンドをやりたくて。同世代のファンの方には、若い人に負けないパワーで現役でステージに立つ私たちを見てほしい。そして、みんながこのライブを口実に、おしゃれをしてお出かけする場を作りたい。“まだ頑張ればできる。楽しいよ”ということを証明したいと思っています」取材・文:坂本ゆかり
2023年11月21日FM802『THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』番組15周年、DJ中島ヒロトGO!GO!歳を記念して、11月26日(日)に番組イベント『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』が大阪城ホールで開催される。「802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE ~GO! HAPPY GO!~」チケット情報豪華アーティストが出演するこのイベントにスキマスイッチの出演が決定!これで出演アーティストのラインナップは、阿部真央、梅田サイファー、岡崎体育、木村カエラ、キュウソネコカミ、KREVA、スガ シカオ、秦 基博、flumpool(山村隆太・阪井一生)、矢井田 瞳、オープニングにはアバンギャルディ、そしてGO!GO!HAPPYバンドとしてハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、大樋雄大(SANABAGUN.)、Rei、岡本啓介(黒猫チェルシー)となった。本イベントのHP(では、アシスタントMC(正体は当日発表!)と中島ヒロトのトークも公開中。皆さんもぜひMC予想してみてください。最高にハッピーな1日、会場で一緒に楽しみましょう!チケットは発売中。
2023年11月20日寺山の監督作品『草迷宮』で俳優デビューした三上博史が、寺山修司の没後40年を記念し『三上博史 歌劇-私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない-』を上演する。気になるその内容について、三上自身に語ってもらった。そもそものきっかけは、2008年から5月4日の命日に寺山修司記念館(青森県三沢市)で三上が続けている追悼ライブ。「当初は寺山さんが遺したテキストの朗読が中心だったんですが、近年では歌ったり、特に今年はバンドも入れたりして音楽が主体になっていたんです。で、これを三沢だけでやるのはもったいないね、と。そんな時、今回の製作会社さんからお声がけをいただいて。しかもせっかく紀伊國屋ホールでやれるなら、これまで大がかり過ぎて出来なかった演劇をやってみようということになったんです」寺山という異才をきっかけに誕生した俳優、三上博史。彼に寺山作品の魅力を訊くと、あるふたつのキーワードを挙げてくれた。「寺山って“下世話”と“崇高さ”、その両極を兼ね備えていると思うんです。下世話も突き詰めると崇高になるし、そうなったらもう臓腑まで掴めるというか(笑)。今回僕はそこまで行きたいですし、出来るだけ肉感的なことをやりたい。演劇実験室 万有引力という、肉体を持った人たちも手伝ってくれるわけですから。まぁ壮大な失敗になるかもしれませんけどね(笑)」現段階での構想については、このように明かす。「寺山のエッセンスみたいなものを、言葉を中心に抽出したいと思っています。それは『レミング』の影山影子や、僕もやらせてもらった『青ひげ公の城』の第二の妻、『さらば箱舟』のスエなど、そういったもので構成出来ないかなと。だから演劇とも言い切れないですし、朗読でも、コンサートでもない。蓋を開けてみないと本当にわからなくて。でも『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェルだって、ニューヨークで悶々としていた男の子が、やりたいことをやっちゃったらああいうものが出来たわけです。これもそういったものになりそうな気がしています」さらに三上は、若い人や演劇経験があまりない人に特に観てもらいたいと続ける。「今回は初体験みたいな感性を望んでいて。これを演劇的リテラシーで紐解いてしまうのはナンセンスですからね。だからなんかスコーン!と感じてもらいたいですし、まっさらな状態で来てもらえたらなと思います」公演は2024年1月9日(火)~2024年1月14日(日)まで。取材・文:野上瑠美子
2023年11月20日2024年1月27日(土)に大阪・味園ユニバースにて「SHAKE」と題して、梅田サイファー、フレンズ、SUSHIBOYS、betcover!!が出演の"「音楽と人」が溶け合う"ライブイベントが開催されることが決定した。『SHAKE』チケット情報お酒を片手に音楽をお楽しみいただける特別な1日を元キャバレーのディープなライブハウス「ユニバース」で過ごしてみては?チケットは、12月4日(月)23:59まで最速先行(先着)受付中!
2023年11月17日3人組ロックバンド、Newspeakはニューシングル『Be Nothing』を11月17日(金)にリリースした。先月、日本語の歌詞を大幅に取り入れた『State of Mind』とは対照的で全編英語の歌詞で作られている楽曲となっている。タイトルの『Be Nothing』(何者でもない)という象徴的なキーワードで儚さと力強さが共存する人間の内面を描いている。センチメンタルなピアノの弾き語りから始まり、後半にかけてバンドサウンドとReiのヴォーカルが熱を帯び、エモーショナルに盛り上がっていく、今年の冬に合うロック・バラードとなっている。『Newspeak One Man Tour 2024』チケット情報本日20時、NewspeakのYouTubeアカウントにてミュージック・ビデオのプレミア公開も控えている。先日公開したティザーで内容の一端は明かされているが、全編を見ることで楽曲に込めた想いが強く刻まれる見ごたえのある映像となっているので、最後まで楽しんで頂きたい。また、歌詞と共に和訳もテロップで入っているので歌詞にも注目して欲しい。そして、先月のシングル・リリース時に来年の夏にメジャー1stアルバムのリリースを発表したNewspeak。本日はアルバムまでのロードマップが描かれている1枚の画像を公開した。先月リリースした『State of Mind』、本日リリースとなった『Be Nothing』、そしてアルバムまでの間でもう1曲シングルを2024年に配信することが記されており、その後、いよいよアルバムのリリースという流れになっている。アルバムへ向かっていく道のりをイメージしながら、Newspeakのこれからの活動を共に盛り上げて頂きたい。なお、Newspeak東名阪ワンマンツアー「Newspeak One Man Tour 2024」のチケットは11月19日(日)23:59まで先行抽選プレリザーブ受付中!
2023年11月17日アーティストと芸人がコラボするイベント『musiconte ~コントと音楽にコラボを添えて~』が、12月2日(土)なんばHatchにて開催される。アーティストはOmoinotakeと有華の2組!芸人は、キングオブコント優勝のサルゴリラ、準優勝のカゲヤマ、ラニーノーズ、滝音の4組!『musiconte ~コントと音楽にコラボを添えて~』チケット情報どんなステージになるのか…!!必聴必見!チケットは発売中。
2023年11月17日ナードマグネットが1年3ヶ月ぶりとなる新曲「僕しか知らない」のミュージックビデオを公開した。「僕しか知らない」はステージでの高揚だけではない、複雑な光と影を表現した楽曲で、アーティストとしてかなりパーソナルな内容になっている。『ナードマグネット presents「ULTRA SOULMATE 2023」』チケット情報監督は「YOU NEW FAVOURITE SONG」に続いて横田和樹を起用。ボーカル須田亮太が鏡の前に立つシーンでは、過去ステージに憧れた自分、今の自分、それを客観視する自分が表現されている。また足元に散らばった鏡の破片に映る演奏シーンは、傷ついても前に進むことを選んだ、そんな須田亮太や、バンドの姿を映したメタファーとも言えそうだ。今週末にはナードマグネットの主催フェス「ULTRA SOULMATE」神戸編の開催を控える。出演者に名前を連ねる木下百花ことぶっ恋呂百花は、「僕しか知らない」のシングルジャケットのモデルにも起用されている。本曲がライブでも披露されるのが楽しみなところだ。バンドはあわせて新アー写も発表。バンドとしてライブを重ね、次々と新しい顔を見せるナードマグネットに期待が高まる。神戸編には、ザ・リーサルウェポンズ、さよならポエジー、くだらない1日、Panorama Panama Town、ぶっ恋呂百花、Subway Daydream、 Bacon、SEVENTEEN AGAiN、8otto、Panorama Panama Town、くだらない1日、さよならポエジー、ぶっ恋呂百花。また12月3日(日)に開催予定の東京編には、ナードマグネット、ラブリーサマーちゃん、cinema staff、鉄風東京、DENIMS、愛しておくれ、Superfriends、Transit My Youth、愛はズボーン、Baconの出演が決まっている。チケットは発売中!
2023年11月17日リーディング『鳥ト踊る』が2023年11月27日(月)~30日(木)、東京・I’M A SHOWで上演される。ノゾエ征爾が作・演出を務める、男女2人による少し不気味で滑稽なサスペンス風コメディに、村井良大×優河、東啓介×斎藤瑠希の2ペアが挑む。出演する村井良大は「男と女の微妙なニュアンスの違いやすれ違っている感覚が、自然な台詞まわしで表現されていて、読めば読むほど面白い脚本」と作品の魅力を語る。「今回はリーディングで、ト書き(※役者の動きを示した言葉)も演者が読むスタイルが採用されている。お客さんには情景が伝わりやすいと思うが、ト書きを読む分、テンポが平らになってしまうというか、ト書きでワンブレーキかかって笑いにつながらないことが起こりうるので、一つひとつのセリフやト書きをどうすればいいか。精査しながら作り上げている」と稽古の状況を明かしつつ、「たくさん笑ってもらいたいし、ちょっとゾッともしてもらいたい。見応えある朗読劇にできると思う」と語る。一方、今回がほぼ初めての朗読劇だという優河。作品については「言葉が言いやすいというか、書いてあるまま言うだけで、その情景が出てくる脚本。読んでいるときも、“怖い”と“面白い”のギリギリの狭間を感じたが、真面目でキレイな村井さんの声を通すと、より“怖い”と思った」。そして、「最初に読んだときは最後の展開に『えー!』と思ったが、読んでいるうちに“かわいい”に終着した。ジェットコースターのように感情が揺れ、恐怖と笑い、そして愛くるしさを感じてもらえるように頑張りたい」と語っていた。作・演出のノゾエは「この作品自体は何回かやってきていて、きっと何か面白いところがあるからこうやって生き残っている作品。『最悪な事態を抜けていった先には、純愛があるんだ』と思うぐらい、深い愛を感じながら書いた」と作品について話した上で、「朗読劇というとかしこまった雰囲気を想像されるかもしれないが、間違いなく臨場感あふれる舞台になると思いますので、ぜひ劇場に触れに来てほしい」と呼びかけた。村井と優河のペアの稽古場を見学した。脚本を譜面台に置きながら、セリフを読む2人。リーディングと言いながらもじっと椅子に座っているわけではなく、時に小道具を使ったり、時に身振り手振りを交えたりする演出で、“声の芝居”以上の面白みがあった。本番ではどんな仕上がりを見せてくれるのか楽しみだ。取材・文:五月女菜穂
2023年11月17日