チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (201/342)
ラサール石井が原案・作詞・演出、哀川翔が主演のミュージカル『HEADS UP!』が、11月13日にKAAT 神奈川芸術劇場ホールにて開幕。前日に同会場でゲネプロ(公開リハーサル)が行われた。ミュージカル『HEADS UP!』チケット情報同作は、バックステージで働く舞台スタッフにスポットを当てた新作オリジナルミュージカル。哀川や橋本じゅん、中川晃教ら豪華キャストに加え、M&Osplayプロデュースの舞台「虹とマーブル」やNHKのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント」を手掛ける倉持裕が脚本、一世風靡セピアや劇団☆新感線、「Endless SHOCK」などを手掛ける川崎悦子が振り付けを担当するなど、舞台好きにはたまらない作品だ。ゲネプロ前の囲み取材で、ラサールは「10年間、私の頭にあったものが、優秀なスタッフと素敵なキャストのおかげでなんとか現実のものになったのは非常に感慨深いですね」と笑顔。本番を前に哀川が「ミュージカルは初めてなので、かなり緊張をしています。明日、本番ですか?」と漏らすと橋本が「別の日にします?」と返すなど息はピッタリ。相葉裕樹は「裏方さんの役をやりますと、表に立たれる方も裏で舞台を支える方も本当に同じ気持ち――舞台を成功させたいという気持ちで臨まれているのだなと改めて感じて。明日が楽しみです」、宝塚歌劇団出身の大空祐飛は「私はずっとミュージカルをやってきたんですけど、すごく新鮮なミュージカルだなと思って。楽しみにしています」と語った。また、作詞もラサールが担当。橋本が「詞がいいので一言一句お客さんに伝えたいなって思いますね」と絶賛した。取材中は終始賑やかで、哀川が「隙を盗んで(劇中で)バク宙をしたい」と言い出すと、ラサールをはじめ共演者全員で止めるなど、随所にチームワークの良さが見えていた。舞台は、ステージ上にほぼ何もない状態からスタート。普段、客席からは観ることのできない大道具のセット組みから照明、音響、衣装、制作、小道具、演出部などの本番前、本番中、本番後の姿が描かれていく。幕を開けるために必死で準備する人々を誰もいないはずの客席から観る、という不思議な感覚が楽しめる。また、客の立場としても思わず「そうそう!」と言いたくなる“舞台あるある”も満載。気付けば今自分が観ている舞台、セット、裏で支えている人々、そしてキャスト、客としての自分、会場というものを一つ一つ意識し、「舞台」がより愛おしく感じられはずだ。11月23日(月・祝)までKAAT 神奈川芸術劇場ホールにて。その後、兵庫、北海道、岡山を巡演。取材・文:中川實穗
2015年11月18日2015年はピアニスト反田恭平の飛躍の年だった。「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門優勝、デビューアルバム『Liszt』リリース、国内オーケストラふたつへの客演、さらに、12月にはロシアのマリインスキー劇場でデビュー予定。その彼が2016年1月、クラシック音楽の殿堂サントリーホールでデビューリサイタルを行なう。反田恭平 チケット情報反田はリサイタルの時期を「新年という節目であり、僕にとっては1年前にデビューアルバムを録音した月。自分がこの1年でどう成長したかを問うものとして選びました」と語る。現在、ロシアに留学中の21歳。「ロシアは様々な意味で深く大きな国。危険もありますが、一度壁を越えると皆すごく優しくて。先生(ミハイル・ヴォスクレセンスキー)も家族のように扱ってくれています。門下の発表会には世界の三大コンクールの入賞者をはじめ国際的に活躍している人が集まるのですが、みんな、ライバルだけど仲間思い。良いところを言い合います。僕の演奏の熱さ、エモーションの激しさを気に入ってくれたり、あと、髪を結んで弾くので『サムライ』と呼ばれたりしますね(笑)」ロシア人も認める反田の熱さは、どこから来ているのか。「日常において心が揺れる物事すべてが原動力です。と同時に、僕にはもう一人の自分がいて、熱くなり過ぎても、その子に声をかけると冷静な答えが返ってくるんです。演奏中は常に『今こう弾いたから次は』とか『未来にこう弾くためには今どう弾かなきゃいけないか』などと“過去・現在・未来”を考えながら弾くのですが、弾きながら思いがけないインスピレーションが湧くこともよくあります」過去・現在・未来の話は、反田が弾くピアノ、ニューヨーク・スタインウェイのヴィンテージモデル《CD75》にも通じるだろう。伝説のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツも弾いた楽器だ。「このピアノは100年前のものながら未だに現役で、音もよく響き、底力が計り知れない。大量生産で均一的に作られている今のピアノと違い、88鍵一つ一つに個性があり魂が入っているんです。低音はボーンと鳴るし、高音はキラキラして、中声部はチェロのような音で、まるで88人のオーケストラ。僕は、熱さだけでなく冷静さももって指揮者となり、彼らをまとめなければなりません。大変ですが面白い作業です」リサイタルでは、彼が「もっとも親しみ、体にフィットする作曲家」とするリストのほか、留学の成果が見られそうなロシアものなどを予定。「デビューリサイタルは特に思い出に残るものだけに、なかなか曲がすべて決められなくて。でも、間もなく発表できると思います」夢は、息長く活動し、クラシック音楽を知らない世界中の人達に広めること。「クラシック音楽にはそれだけの魅力がありますから。デビューリサイタルはその一歩です」デビューリサイタルは1月23日(土)東京・サントリーホール 大ホールにて。取材・文:高橋彩子
2015年11月18日シルク・ドゥ・ソレイユといえば、これまで世界300都市以上を巡り、延べ1億5千万人超を動員しているサーカス・エンターテインメント。日本でも『ドラリオン』『コルテオ』『クーザ』『オーヴォ』など、来日公演はその都度大盛況になっている。その彼らの日本公演最新作『トーテム』が、来年2月に開幕する。そもそもシルク・ドゥ・ソレイユってどこがすごいの? 『トーテム』の見どころは? ……そんな素朴な疑問を、日本公演のゼネラルプロデューサー、吉田太郎氏にぶつけてみた。「僕とシルクのお付き合いは、『サルティンバンコ2000』(2000~2001年)から。日本公演全体のオペレーション・テクニカルと、統括的なことをやっている立場です。最初にシルク・ドゥ・ソレイユと出会った時は「とんでもないな」と思いました。単純に“凄い”ですよね。そしてその後、カナダの本社に行ってリハーサル風景を見たりする機会も増えていくのですが、さらにその凄さを感じました。制作側にしろ、アーティストひとりひとりのリハーサルにしろ、シルク以上のことをやっているところがあったら、見てみたい。よく、シルク・ドゥ・ソレイユを表現するのに“世界最高峰”と言われますが、あれは本当にそのとおりだと思います」と吉田さん。すべてに理由があり、ストーリー性があること。コンセプトを守っていくことの大切さ。どんなハプニングが起きてもそのコンセプトを守れるように、さまざまな想定に沿った対応が設定されているバックアップ体制。“世界最高峰”なのは、ソフト面においても、ハード面においてもだという。そんなプロフェッショナル集団が贈る、日本公演最新作『トーテム』の見どころは、ずばりどこなのだろう。「演出は、僕の大好きなラスベガスの人気ショー『KA』も手がける“映像の魔術師”ロベール・ルパージュです。プロジェクションマッピングによって、沼地がすーっと別の場面に切り替わる……といったようなことは、シルクのビッグトップ作品で初。ラスベガスへ行かないと観られないような規模のものが楽しめます。『トーテム』は人類の進化の物語。原始時代的なものから始まり、カエルたちが鉄棒をし……次のシーンではいきなり、黄色い海パンを穿いたイタリア人のおにいちゃんが出てきて、女性を取り合う。どんどんイメージも、音楽も雰囲気も変わっていくんですよ。“シルクのいいとこ取り”のように、あんな場面も、こんな場面も観られます。自由に観ていいんです。恩着せがましくない。それなのに、全部観終わって、テーマが“人類の進化”だと思って振り返ると、それが納得できる。良く出来ているんです」。『トーテム』東京公演は2月3日(水)から4月10日(日)までお台場ビッグトップで上演。また、4月19日(火)から5月22日(日)まで追加公演が決定。その後各地で上演される。東京追加公演は、11月21日(土) 10:00よりセブン-イレブン先着先行受付。吉田氏のロング・インタビューは、チケットぴあ特設サイトにて公開中。シルク・ドゥ・ソレイユの凄さの秘密を知りたい方は、ぜひご一読を。
2015年11月17日「気をつけろ、これは罠だ!」豪雨の峠で、一夜の宿を借りようと豪奢な館を訪れた一行を迎えたのは、たった今まで食事をしていた気配が残る、しかし無人の食卓だった。果たして、繰り広げられたのはシリアスな謎解き、かと思いきや……!?【チケット情報はこちら】11月14日(土)に幕を開けたのはWBB vol.9『殺意は月夜に照らされて』。WBBとは、佐野瑞樹・佐野大樹による兄弟プロデュースで『みず=WATER』『だい=BIG』『兄弟=BROTHERS』の頭文字を取り結成。互いの活動で得たすべてを駆使して放たれる極上の舞台なのだ。そして、今回は兄・佐野瑞樹の企画により脚本に徳尾浩司、演出に亀田真二郎を迎えて届けられた。劇場に一歩入ると、そこには雨音に包まれた空間が広がる。舞台の上には瀟洒なリビングのセット。「まるでアガサ・クリスティの小説みたいだな」という、あるキャストのセリフ通り、待っていたのはワクワクドキドキするサスペンス・コメディだ。嵐の夜に辿り着いたのは、結婚式の二次会帰りという5人。彼らは安楽英和(荒牧慶彦)とその姉の披露宴に参加した、彼女の大学の同級生たちでアガサ研ことアガサ・クリスティ研究会の仲間だった。実は安楽の姉に惚れていた園田浩一(佐野大樹)、その同級生の亀井秀介(永島敬三)と未解決事件マニアな西久保アキラ(林野健志)、留年と休学を繰り返した先輩、古屋宗雄(森戸宏明)は持ち前の好奇心と無駄に前のめりすぎる行動力とで、無人の食卓の謎に挑むべく勝手に捜索を始めだす。しかし次から次へと誤解が生じて行き違い、事態は思わぬ方向へ。ドカンドカンと舞台を騒がせる彼らとは別に事態を撹乱するのは小山賢作(佐野瑞樹)と槇野啓(古川裕太)。やがて物語は「赤松峠の殺人事件」と呼ばれる、未解決事件と絡み出す。佐野大樹がカッコよく早とちりし、永島敬三がにぎやかに油を注ぎ、林野健志が不遜な態度で斜め上の推理を広げて、荒牧慶彦はにこにことマイペースに事態を進め、森戸宏明は無駄にやかましくかき回し、佐野瑞樹は淡々と実に当然の権利を主張し、古川裕太は寡黙に佇み爪を噛む。キャストが出たり入ったりしての行き違いに思わず吹き出しながらも、停電により状況が一転し度肝を抜かれ……とワンシチュエーションならではの軽快な展開が続く。そのテンポにつられて観ていると、一気に舞台はスリリングな方向へ。心がぐいっと引っ張られ、惹きつけられてしまう感覚がたまらない。特に注目したいのは終盤の、瑞樹と大樹兄弟のどシリアス、なやりとり。いつもはふざけ倒している(?)、ふたりの意外な姿も堪能してほしい。すべての関係が明かされる時、舞台に残っているのは誰か?──そんな彼らの公演は11月23日(月・祝)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて上演。取材・文:おーちようこ
2015年11月17日2016年元旦に開幕する宙組宝塚大劇場公演の制作発表会が、11月12日に宝塚バウホールで行われた。演目は没後400年となる劇作家シェイクスピアを主人公にしたミュージカル『Shakespeare~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』と、宙組トップスター・朝夏まなとの大きく真っ直ぐな瞳をテーマにしたダイナミック・ショー『HOT EYES!!』。宝塚歌劇団102周年の年頭を飾る、注目のオリジナル作品二本立てだ。宝塚歌劇宙組公演『Shakespeare~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』/『HOT EYES!!』のチケット情報まずはミュージカルの役柄に扮した朝夏まなと、宙組トップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)、宙組男役スター・真風涼帆(まかぜ・すずほ)によるパフォーマンスが披露された。ウィリアム・シェイクスピア役の朝夏は、伸びやかな歌と清々しい存在感が際立つ。「歌詞がとても美しく詩的なのでそこを大切に演じました」と朝夏。シェイクスピアの妻アン・ハサウェイ役の実咲も美しい歌声を披露し、「ウィリアムに興味をもって近づいていくチャーミングさを意識しました」と語る。爽やかな雰囲気のトップコンビとは相反する光を放っていたのが、ハンズドン卿ジョージ・ケアリー役の真風。髭をたくわえた渋い容姿で力強くソロナンバーを歌い、「“悪”ではなく“欲”を大切に演じました」と話す。謎多き雰囲気で、物語を盛り上げそうだ。パフォーマンスの最後は朝夏がひとり舞台上で、主題歌『Will in the World』を堂々と歌う。朝夏の代表曲になりそうな壮大で美しい楽曲だ。作・演出の生田大和はこの曲について「ウィリアム自身が世界に立ち、世界へと願いが広がるというイメージ」と明かし、今回のシェイクスピア役は“清廉さと人を惹きつけるチャーミングさがある”朝夏の魅力に基づいた人物像になると語る。「いつかシェイクスピア作品に出られたらと思っていましたが、まさか本人役をやらせていただけるとは(笑)。ひとりの男としての部分と、色々な言葉を生み出す作家としての部分、その二面性を大事に演じたいです」(朝夏)『HOT EYES!!』は、朝夏が宙組トップになってから初の新作ショー。宝塚歌劇団のショー作家の旗手・藤井大介は、「朝夏率いる今の宙組のダイナミックさを、よりゴージャスにお見せするショーにしたい」と話す。そのダイナミックさを活かす試みでもあるのが、全場面で大階段のセットを使う大胆な演出。『オペラ・トロピカル』(草野旦作・演出)以来宝塚では33年ぶりとなる。「草野先生の作品を学生時代に観て衝撃を受け、いつかやってみたいと思っていた演出です」という藤井の思いを受け、朝夏は「足腰を鍛えます!」と笑顔で応えていた。兵庫・宝塚大劇場公演は2016年1月1日(金・祝) ~ 2月1日(月)まで。また、2月19日(金) ~ 3月27日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。チケットぴあでは兵庫・宝塚大劇場公演のWEB先行抽選「プレリザーブ」を11月18日(水)11:00 ~ 11月23日(月・祝)11:00まで受付。取材・文/小野寺亜紀
2015年11月17日舞台『スポケーンの左手』が11月14日、東京・シアタートラムで初日を迎えた。【チケット情報はこちら】同作は、アイルランド系イギリス人の劇作家マーティン・マクドナーによる戯曲を、『第48回紀伊國屋演劇賞』個人賞をはじめとする多くの受賞歴を持つ小川絵梨子が翻訳・演出を手がけた舞台。2010年にアメリカ・ニューヨークで初演、日本で上演されるのは今回が初めて。物語の舞台は、アメリカのワシントン州にある都市、スポケーン。37年もの間、亡くした左手を探す男、カーマイケル。そんな彼のもとに、マリリンとトビーが彼の左手を持っていると言って近づく。そこへホテルのフロント係・マーヴィンが現れて・・・。マリリン役を蒼井優、トビー役を岡本健一、マーヴィン役を成河、カーマイケル役を中嶋しゅうがそれぞれ務める。同作の開幕を前に、出演者がコメントを寄せた。「人間特有の愚かさ故の、おかしさ、愛おしさ、あたたかさが描かれている作品です。稽古中、何度も吹き出してしまいました。舞台上では、常に命の危険にさらされている役なので、集中して4人の滑稽な心理戦に挑みたいと思います。客席に取り囲まれた舞台は初めてなので、いつもより更にお客様と作り上げる感覚を毎公演感じられるのではないかと期待しています」(蒼井優)「夢の様なキャストと白昼夢のような衝撃的な事件を劇場で体験して欲しいなと思います。生き抜くことがどれだけ大変か、生きているということがどれだけ素晴らしいかを、この作品で感じてもらえればなと思います」(岡本健一)「今回やらせて頂くマーヴィンという人物はとても面白い役で、初めて台本を読んだ時からとても楽しみにしていました。彼の持つ奇妙な孤独感は実は僕たち誰もが持つものなのですが、それを観ている人に決して押し付けることなく感じて貰うのは至難の技です。どこまでも親身になって話を聞いてくれる演出の小川絵梨子さんと、信頼出来る素晴らしい仲間たちを信じて、最後の幕が降りるまで、しぶとく挑戦を続けたいと思います」(成河)「37年も左手を探している男ってどんな人だろう!!この男にとって左手って何なんだろう?きっとただ左手を失っただけじゃないんだろうな。魂の喪失感みたいなものの象徴なのかも?カーマイケルの37年の重さを思っています。芝居を楽しんで頂ければ幸いです」(中嶋しゅう)舞台『スポケーンの左手』は11月29日(日)まで、東京・シアタートラムにて上演。チケットは発売中。
2015年11月16日今年の3月から全国のスタジアムや動画サイトなどで公開され話題となった「野球・ソフトボールの競技復活を目指す」PR映像。このキャンペーンソングとして書き下ろされたTRICERATOPSの新曲『Shout!』が遂に全国流通盤として11月25日(水)リリースされる。TRICERATOPSのチケット情報カップリングには、昨年末リリースされたアルバム『SONGS FOR THE STARLIGHT』より『スターライト スターライト』『GOOD ENOUGH』のリードチューン2曲をリマスター収録したトリプル Aside シングル(特製紙 ジャケット仕様)となっている。また特典として、TRICERATOPS第二弾オリジナルベースボールカード(3種類からランダム)が封入される。また、この楽曲のプロモーションビデオは、一般投稿により作成。“歌のキャッチボール”というテーマに沿って数多くの一般ユーザーから投稿された動画によって構成されており、また動画内には”公開まで明かされない視聴者のためのサプライズ”も用意されているとのこと。この動画はリリースに先駆けて、11月14日(土)22時にオフィシャルサイトやYouTubeで公開が告知されている。今回、予想を大幅に超える投稿が締切間際に届いたため、急遽第二弾のPV制作も検討中とのこと。さらに、今回の一般発売に先駆けて9月19日から全国24公演の「SHOUT TO THE STARLIGHT TOUR」会場限定商品として特製の缶入りCD“シャウト缶”として会場で販売されている。国内屈指の3ピースロックバンドとして、常にシーンをリードし話題を提供し続ける彼らの精力的な活動に、さらに大きな注目が集まっていく。全国ツアーのチケットは発売中。
2015年11月16日11月29日(日)に静岡・富士スピードウェイで開催される、日産自動車によるファン感謝イベント「NISMO FESTIVAL 2015」。同イベントで日本の3人組ロックバンド、DOESがライブを開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】DOESは、今年、自動車レースチーム・RUN UP SPORTSへ向けて楽曲「ランノヴァ」を書き下ろし。これは、RUN UP SPORTSのオーナー兼ドライバーの田中篤が、DOESの大ファンであることから実現。現在はSUPER GT - GT300 #360 RUNUP Group & DOES GT-Rのチームパートナーを務めている。ライブは、NISMO FESTIVALの入場券を持っている人であれば誰でも観覧が可能。開催時間などの詳細は決定次第公式サイトで発表される。同イベントは1997年にスタートし、今回で18回目。大切に保管されてきた日産往年のレーシングカーから、最新のレーシングカーまでが一堂に会し、展示や走行、エキシビジョンレースを行う。そのほか、国内外のレーシングドライバーによるトークや、同イベント限定グッズの販売などが予定されている。入場券は発売中。また、入場券とは別の「サーキットタクシー」「レーシングカー同乗走行」「グリッド&ピットウォーク」「サーキットサファリ」4種のチケットは11月16日(月)午前11時から19日(木)午前11時まで、ぴあにてプレリザーブを実施。■NISMO FESTIVAL 2015日時:11月29日(日) 開場 05:00 / 開演 08:30会場:富士スピードウェイ(静岡県)
2015年11月16日真っ青な秋空に映える大阪城の天守閣。10月25日、大阪城西の丸庭園で5年ぶりとなる大阪平成中村座が開幕した。前日の会見で、中村扇雀は「感無量」と言い、中村橋之助は「兄が亡くなり、こんな早い時期にできたことは本当にうれしい、皆様のおかげです」と感謝。今回は、坂東彌十郎と坂東新悟、中村橋之助と中村国生、中村扇雀と中村虎之介という、3組の親子共演も楽しみだ。「大坂の陣400年記念 大阪平成中村座」チケット情報中村勘九郎・七之助はもとより、座組み全員が十八世中村勘三郎への想いを胸に、舞台に立った初日。昼の部には、満員の観客席に京都・先斗町から舞妓さんたちの姿もズラリと。『女暫(おんなしばらく)』は、歌舞伎十八番の『暫』を女方が演じる演目。七之助が凛々しくもキュートな巴御前を演じ、大奮闘!『三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)』は長唄舞踊。木下藤吉郎に扮した勘九郎が踊りの名手ぶりを披露する。紅葉の背景が開くと、陽に輝く大阪城が借景に!大拍手の客席に秋風が流れ込む。『狐狸狐狸(こりこり)ばなし』は、だまし合いの喜劇。扇雀が弾けて大活躍、七之助も魅力を発揮し、物語のおもしろさに引き込んで笑わせる。客席は大喜びのうちに昼の部が終演。休憩は2回。お弁当は敷地内の五軒長屋で早めに買おう。トイレは長蛇の列でも大丈夫。順番待ちまで楽しませるお茶子さんの話と超スムーズな誘導、場内案内からお弁当の空箱回収まで手際の良さは抜群だ。これぞ中村座名物、勘九郎の言う「世界に誇れるお茶子さん」。イヤホンガイドもおすすめ。公演中はもちろん、休憩時間には大阪城の歴史などの解説も。夜の部は『俊寛』と、30分の休憩をはさみ『盲目物語』。「どちらも祖父、父と二代に渡って大切にしてきたもので、父の想いが詰まった演目です」と七之助。前回、十八世勘三郎が演じたゆかりの演目『俊寛』は、来年、八代目中村芝翫を襲名する橋之助が渾身の演技で。『盲目物語』は、「ずっとやりたかった」と勘九郎、「大阪城にぴったりの作品」と七之助。今回の中村座の目玉はこれだ。お市の方に仕える盲目の弥市と豊臣秀吉の対照的な人生を、勘九郎が早替りで演じ分ける。回り舞台まで使う演出、幕切れは三味線を弾く弥市と幻想の中で琴を合奏するお市。その背景にライトアップされた大阪城が…。「鳥肌の立つような演出をご覧いただきます。観た人は最後を言わないでください」と扇雀。だから、言いません。「『還暦になったらまた大阪に来るよ』と言っていた父は、約束を守りました」と語っていた勘九郎。まるで十八世勘三郎が乗り移ったかのような舞台だった。彼らを、芝居小屋の18か所から“隠れ勘三郎”の眼が見守る。「最後の1個が探し出せたら賞金もの」。空き時間に“眼”を探し、スマホで撮影。とことん楽しませてこそ中村座だ。ただし、全部見つけても「賞金は出ません(笑)」。『大坂の陣400年記念 大阪平成中村座』は11月26日(木)まで大阪城西の丸庭園内 特設劇場にて上演中。取材・文:高橋晴代
2015年11月16日世界各国を回り数々の観客を魅了してきたスーパーマジシャン・セロによる約1年ぶりのライブ、『セロ WORLD TOUR 2015 THE SECRET』東京公演が11月11日、幕を開けた。セロ WORLD TOUR 2015 THE SECRET チケット情報「マジックで、人に笑顔を与えたい、人をつないでいきたい。」一つ一つの見せ場が終わるたび、セロは話す。マジックはエンターテインメントとしてのツールで、伝えたいことは人の心の奥底に向いている。そうは言っても、ツールとしてのマジックは、もちろん徹底的に趣向を凝らした内容となっていた。今の自分を形成する端緒となったストリート・マジックをはじめ、セロの代表作や、進化版マジックのパネルの絵からハンバーガーやジュースを取り出すバーガーショーなど、披露するたびに客席中にどよめきや歓声が飛ぶ。何度となく客席中を練り歩き、観客の目の前でもマジックをする。子供も大人も大興奮だ。さらに、日本の和を意識した新作もあり、見ごたえ十分の、あっという間の2時間強であった。生のステージだからこその緊張感と、マジックが成功したときに客席が一気にどよめく瞬間は筆舌しがたい。自ら15周年の集大成のパーティーへようこそ!と語るが、それにふさわしい内容となっていた。是非大切な人と見てほしいと思え、見終わった後、人とたくさん話したい気持ちになる。いつの間にか、セロが意図した「人をつなぐ」という気持ちになっていて、これもセロが仕掛けたマジックだと思うと、セロのマジックであれば、一生騙されてもいいかもしれない、と思えた。とにかく観客を徹底的におもてなししようとする究極のエンターテインメント性と、ショーからにじみ出るセロ自身の人柄の良さが印象的な公演であった。東京公演は11月15日(日)まで、東京国際フォーラム ホールCにて。その後、大阪公演は12月25日(金) 、12月26日(土) 森ノ宮ピロティホールにて。チケット発売中。
2015年11月13日11月16日(月)日本テレビ系列で21時より放送予定の「人生が変わる1分間の深イイ話」にフランク・ワイルドホーンと和央ようかが出演することが決定した。フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー チケット情報今年7月にハワイで挙式した、世界的作曲家のフランク・ワイルドホーンと元宝塚宙組トップスターの和央ようか。宝塚時代は第一線で活躍していた和央だが、現在は世界中を飛び回る夫に同行し、献身的にサポートしている。番組では「有名人の妻は本当に幸せなのか?SP」と題し、元宝ジェンヌならではの深イイ理由に密着した内容になっている。そんなラブラブ新婚生活をおくるふたりが出演する、「フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー」は、ブロードウェイを代表する作曲家フランク・ワイルドホーンの楽曲を中心に、有名ミュージカル作品の楽曲を、世界のミュージカルスター、ミュージシャンの歌唱で披露する公演。出演は、作曲家フランク・ワイルドホーンのほか、ヨーロッパのミュージカル界で活躍するトーマス・ボルヒャート、サブリナ・ヴェッカリン。ブロードウェイ版『ウィキッド』のエルファバ役の最長出演記録をもつジャッキー・バーンズ。さらに、『RENT』オリジナルプロダクションの主人公・ロジャー役を務めたブロードウェイのトップスター、アダム・パスカルも出演するという、豪華な顔ぶれとなっている。「フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー」は12月23日(水・祝)より大阪・梅田芸術劇場メインホールで開幕。チケットは発売中。■フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー12月23日(水・祝)梅田芸術劇場メインホール(大阪府)12月26日(土)東急シアターオーブ(東京都)12月27日(日)東急シアターオーブ(東京都)
2015年11月13日ギターウルフが12月27日(日)に大阪・味園ユニバースで開催するライヴイベント「宇宙戦艦ミソノFEVER -遊星からのスーパーノイズ-」。同公演の出演者第2弾が発表された。【チケット情報はこちら】今回出演が決定したのはDOES、ゆるめるモ!、ねじ梅タッシと思い出ナンセンス、クリトリック・リスの4組。既に同イベントには少年ナイフ、N’夙川BOYS、GEZAN、THEロック大臣ズ、DJとしてO.K.Dが出演が決定している。チケットの一般発売は11月14日(土)午前10時より。また、同公演では10代の来場者は当日会場にて1000円キャッシュバックされる「ティーンネイジ・キャッシュバック」、中学生以下の来場者は、保護者同伴に限り入場が無料になる「義務教育ジェネレーション」というふたつの企画を実施。詳細は公式サイトでご確認を。■ギターウルフ&DUM-DUM presents『宇宙戦艦ミソノFEVER -遊星からのスーパーノイズ-』日時:12月27日(日) 開場・開演15:00会場:味園ユニバース(大阪府)出演:ギターウルフ / 少年ナイフ / N’夙川BOYS / DOES / ゆるめるモ! / GEZAN / THEロック大臣ズ / ねじ梅タッシと思い出ナンセンス /クリトリック・リスDJ:O.K.D料金:オールスタンディング 3500円 ※整理番号付、ドリンク代別途要ペアチケット 3000円※1名分、オールスタンディング、整理番号付、ドリンク代別途要・未就学児童のご入場はできません※ティーンネイジ・キャッシュバックあり【当日受付で身分証を提示すれば十代の方は1,000円バック】※これからのロックを担う義務教育ジェネレーション(中学生以下)は入場無料!【但し保護者同伴で】※再入場可。尚、再入場時1ドリンク代別途必要になります。飲食の持込不可。
2015年11月13日人間の思春期にあたる“繭期”を迎えた美しい吸血種=ヴァンプたちを描き、2009年の初演以来、繰り返し上演されてきた末満健一作・演出の人気作『TRUMP』。4演目の今回は、主人公ソフィ/ウルの2役を早乙女友貴と高杉真宙のふたりが交互に演じる「TRUTH」バージョンと「REVERSE」バージョン、さらには配役をシャッフルした「MARBLE」バージョンの3バージョンでの公演となる。舞台『TRUMP』チケット情報ともに19歳の早乙女と高杉の共演は、2012年の『里見八犬伝』に続いて3年ぶり。「初めて会った時、僕が人見知りして誰とも話せなかったのに対して、友貴くんは大人っぽいし落ち着いていたので年上感が強くて。殺陣もカッコ良くてすごいなあと感じていました。今回も、親身になって色々と教えてくれる優しいお兄さんです」と高杉がおどければ、「真宙くんは僕より背も低くて幼い印象だったから、年下かと思っていたんです。でも今回、久々に会ったら『でかくなってる!』って(笑)。稽古場でもけっこう話しかけてくれるので、明るくなったんだなと思います」と、早乙女が笑顔で返す。ヴァンプの名門に生まれたウルと、人間とヴァンプの混血として蔑まれているソフィ。性格も境遇も対照的な2役だ。「ウルには目的があるけれどソフィにはなく、周囲に流されていく。僕がこれまで演じた役はウルに近かったので、ソフィのようなクールな役は新鮮で、発見も多いです。真宙くんと僕はタイプがまったく違うので、自ずと異なるウルとソフィになると思います」と語る早乙女に対し、「僕が今まで演じてきた役はソフィに近い。ウルは僕にとって初めてに近いくらい明るい役柄です。自分と同じ役を演じている友貴くんの演技を見て『ああ、そういう解釈なんだ。そうかもしれない』と考えて、そこから僕の演技が変わったりもしますね」と高杉。台詞の覚え方ひとつとっても、稽古場で覚え、家には一切持ち込まないという早乙女に対し、高杉は朝、稽古場へ行く前に部屋を真っ暗にして覚えるといった具合に対照的。「暗い部屋でも目が慣れると字が読める」と言う高杉に、早乙女が「ヴァンパイアになってるんじゃないの!?」とツッコむ一コマも。3バージョンをこなす稽古はハードだが充実している様子。「初めて挑戦することも多いし、どうしたらいいんだろうって。必死です。どのバージョンも楽しんでもらいたいですし、僕らならではの『TRUMP』を作って、今後再演されてもこれを越えられないっていうくらいのものにしたいです」(高杉)「覚えることが多くて、汗だくになりながら頑張っています。この作品の大きなテーマは生と死。ファンタジーの中に、男同士の友情や情熱など様々な思いも詰まっているので、しっかりと表現したいですね」(早乙女)公演は11月19日(木)から29日(日)まで、東京・Zeppブルーシアター六本木、12月4日(金)から6日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:高橋彩子
2015年11月13日今年も、“夢と絶望の90分”のシーズンがやってきた。『2015 J1昇格プレーオフ』のことだ。今回の決勝戦は、12月6日(日)・ヤンマースタジアム長居(大阪府)で開催する。「2015 J1昇格プレーオフ決勝」チケット情報最終節に向け大詰めの『明治安田生命J2リーグ』は、残すところあと2試合。この180分間の結果が、クラブの命運を握る。来シーズンJ1で戦うには、今季J2リーグを1位または2位で終えて自動昇格を果たすか、一発勝負の『J1昇格プレーオフ』を勝ち上がり覇者となるしかない。今週末の第41節以降の戦いは、まさに一戦必勝のサバイバルと言える。ここで、現在の順位と勝点を確認したい。1位・大宮・勝ち点80、2位・磐田・勝ち点78、3位・福岡・勝ち点76、4位・C大阪・勝ち点64、5位・愛媛・勝ち点62、6位・千葉、7位・長崎、8位・東京Vは勝ち点57で並ぶ。続いて、9位・札幌・勝ち点54、10位・金沢、11位・北九州・勝ち点53、そして、12位・熊本・勝ち点52。20クラブ中、11クラブが『昇格プレーオフ』出場の可能性を残しており (北九州はライセンスの関係で昇格不可)、トップを走る大宮でさえも油断大敵だ。次節、首位・大宮は21位・大分をホームに迎える。残留争いを強いられている大分は、簡単な相手ではないだろう。2位・磐田は、16位・横浜FCを本拠地で迎え撃つ。このゲームを取りこぼすことなく、自動昇格を守りきりたい。引き分けをひとつ挟み9連勝中と破竹の勢いを見せる3位・福岡は、プレーオフ圏内に位置する愛媛とホームで対峙する。福岡は自動昇格を、愛媛はプレーオフ出場権死守を目指し、両軍とも負けられない。ここ5試合で1勝2分2敗と足踏みするC大阪は、7位・長崎とアウェーで対戦。6位以内へ滑り込むために勝利あるのみの長崎を相手に、悪い流れを断ち切りたい。前節、東京Vとの大一番を1-0で制した千葉は、アウェー・岡山に乗り込む。前回の試合で見せた意地と粘り腰を発揮し、プレーオフ圏内を確実なものにしたい。また、東京Vはホームで金沢と、札幌はアウェーで水戸と、熊本はアウェーで徳島と戦う。激戦を制し、J1昇格への切符を掴み取るクラブは果たして。『2015 J1昇格プレーオフ 決勝』のチケットは11月15日(日)午前10時より一般発売。熱戦極まる11月14日(土)・『明治安田J2』・第41節の各カードはチケット発売中。
2015年11月13日アフガニスタンの古代遺跡から発掘された名宝の数々を展示する特別展「黄金のアフガニスタン~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」が、2016年4月12日(火)より東京国立博物館表慶館で開催される。11月10日、駐日アフガニスタン大使館で記者発表会が行われた。会見には、本展でスペシャルナビゲーターを務める俳優・鈴木亮平が出席。「早く実物を目にしたいというワクワク感でいっぱいです」と期待を寄せた。特別展「黄金のアフガニスタン」チケット情報2006年、フランスのギメ国立東洋美術館での開催以来、アメリカのメトロポリタン美術館やイギリスの大英博物館など、世界10か国を巡回し170万人以上を魅了してきた「シルクロードの秘宝」がついに日本へ上陸する。本展では、古くから「文明の十字路」と呼ばれ、多様な文化が華開いた古代アフガニスタンの、4つの遺跡から出土した名宝231件を紹介する。かつて首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていたが、1979年のソ連侵攻や相次ぐ内戦などによる襲撃の危機に迫られた貴重な文化財は、勇気ある館員たちが自らの命も顧みず、大統領府にある中央銀行の地下金庫へ運び出すことで保護された。名宝の輝きに隠された衝撃のストーリーも本展の見所だ。さらに、日本で「文化財難民」として保護されてきた流出文化財15件も特別出品され、本展覧会終了後、本国へと返還される。数多の困難をくぐり抜け、奇跡的に今日に伝わるシルクロードの秘宝を堪能できる、特別展「黄金のアフガニスタン~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」は、東京国立博物館表慶館にて、2016年4月12日(火)から6月19日(日)まで開催。チケットの一般発売は12月12日(土)午前10時より。チケットぴあでは最速先行販売を実施中。お得な早割ペア前売券、グッズ付き前売券が購入できる。
2015年11月13日ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの青学(せいがく)・菊丸英二役の本田礼生と山吹・千石清純役の森田桐矢が初顔合わせ。チームのムードメーカー的なふたりの、ここだけの話(?)を本邦初公開!【チケット情報はこちら】──お互いの自己紹介と呼び名を教えてください。本田:アクロバットが得意でゲームが大好きです。礼生とか礼生くんと呼ばれることが多いです。森田:僕もゲームが好きなので対戦したいです!桐矢と呼んでください。──おふたりは初顔合わせということで、この機会に質問などあれば。森田:これから迎える稽古に向けて、準備すべきことをお聞きしたいです!本田:基本的な事なんだけれど、役を追求することかな。千石として「こういう時はどうする?」と聞かれたらすぐに答えられるくらい、もうひとりの自分を形成出来るくらいに。これはもう、どこまで追いかけてもキリがないけど……。さらに原作では描かれないコマとコマの間も演じるので、例えば僕は10分間だけ役になりきって過ごしてみる、といったことをやります。森田:役で日常を過ごす?本田:そう!役としてリアクションすることは、そのまま舞台のベンチワークにも役立つから。──試合中の各校のベンチのやり取りもテニミュの見どころです。本田:千石も山吹のムードメーカーとしてベンチでの動きも重要になると思うので、演じる楽しみがあるんじゃないかな。むしろ、率先して動かないと静かなベンチになっちゃうかも……。森田:それはすごく役としてやり甲斐がありそう!本田:そう。そのためにも、あとはスタミナ!森田:……今、そこがとても不安なので、決まってからはとにかく走っています。改めて、憧れでテニミュを観ていたときとはちがって、次に自分が舞台に立つことを意識して観ると、今の青学は本当にすごいと思うので、改めて意識を高く臨みたいと思います。本田:ただ、僕らはバチバチに戦うけれど舞台を一緒に作り上げる共演者でもあるので、わからないことは何でも聴いてね。森田:はい!──最後に一言、お願いします。森田:山吹は最初の顔合わせからすぐに仲良くなれて、今、稽古以外で集まってミーティングをするほど、いい関係を作れているので、全員で青学に食らいついていきます。山吹公演はクリスマス、年末年始、バレンタインデーとイベントの季節が続くので、その間、お客様と一緒に楽しく過ごしたいです。本田:青学は越前リョーマ役の(古田)一紀を筆頭に負けず嫌いの集団なので個々の魅力だけでなく、集まってこその魅力も感じてほしいです。僕ら黄金(ゴールデン)ペアに関しては聖ルドルフ公演が新たな一歩につながったので、次の試合に挑む姿に注目してください!彼らが集うミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs山吹は、同作の主人公・越前リョーマの誕生日、12月24日(木)に東京・TOKYO DOME CITY HALLで初日を迎える。取材・文/おーちようこ
2015年11月13日11月21日(土)・22日(日)に千葉・幕張メッセ国際展示ホール9~11で開催される、「OZZFEST JAPAN 2015」の追加出演者が発表された。【チケット情報はこちら】今回出演が発表されたのは、初日の11月21日(土)日本のメタルバンドUnveil Raze、2日目の22日(日)にノルウェー人女性ボーカルINGERを擁するバンドSALTY DOG。2組はバンドコンテスト「Red Bull Live on the Road 2015」でファイナリストに選ばれている。公式サイトでは最終タイムテーブルが公開中。参加予定の方はご確認を。チケットは発売中。■Ozzfest Japan 2015【11月21日(土) DAY1】KoЯn / Evanescence / Bullet For My Valentine / Of Mice & Men / Corey Taylor of Slipknot & Stone Sour / VAMPS / ONE OK ROCK / SiM / Crystal Lake / MEANING / Crossfaithオープニングアクト:wrong city / NoisyCell / The Winking Owl / Unveil Raze【11月22日(日) DAY2】Ozzy Osbourne & FriendsfeaturingGeezer Butler (from Black Sabbath)Tom Morello (from Rage Against the Machine)Zakk Wylde (from Black Label Society)Dave Navarro (from Jane’s Addiction)ふなっしー/ Jane’s Addiction / Hatebreed / A Day To Remember / Black Label Society / BABYMETAL / Fear, and Loathing in Las Vegas / 人間椅子 / 9mm Parabellum Bullet / HER NAME IN BLOOD / OLDCODEXオープニングアクト:ANIMETAL THE SECOND / a crowd of rebellion / 彼女 in the display / SALTY DOG料金:1日券(立見) 15,000円(税込)※6歳未満入場不可 / 6歳以上有料※出演アーティストの変更等による払い戻しは行いません※いかなる場合でもチケットおよびリストバンドの(紛失・破損・焼失)再発行は致しません※リストバンド交換時間:8時~
2015年11月13日イギリス人演出家デヴィッド・ルヴォーが近松門左衛門の「心中天網島」を現代劇として企画、演出。谷賢一がルヴォーの原案をもとに脚本を手掛ける。『ETERNAL CHIKAMATSU―近松門左衛門「心中天網島」より―』が、深津絵里と中村七之助のW主演で上演される。『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報物語は小春と治兵衛による心中を核として、現代と江戸時代をパラレルに行き来しつつ展開してゆく。今回、中島歩が近松の世界観を担う重要な役どころに挑む。「心中物というと遠い話の気がするけれど、恋愛と社会が折り合わないのは今もよくある話です。プロットを読んだら現代社会からの逆風がリアルで、身近に起こり得る話だなと感じました。僕の好きなノンフィクションに、『ドナウよ、静かに流れよ』という、ドナウ川に身を投げた日本人留学生男女の話があり、一途な恋心も心中物の魅力のひとつかと」中島は舞台『黒蜥蜴』で2013年俳優デビュー、NHKの朝ドラ『花子とアン』で注目を集めた、期待の新星である。「ルヴォーさんの演出は初めてで全く想像がつかない分、楽しみです。深津さんとも七之助さんとも初共演。おふたりが役にどのように取り組まれるのか、気になりますね。何より歌舞伎俳優さんは所作もきれいでしょうし、盗めるものはできる限り盗みたい」もし、中島が好きな女の子に「一緒に心中して」と言われたらどうするのか?「『嫌だ。ダサくない?もっと違う方法を考えよう』って言います。死ぬか生きるかでいったら、死ぬより生きて、きっと先に楽しいことがあると思う方を選択したい。僕、すごく楽天的で、嫌なことはすぐ忘れるタイプなんです」大学時代はモデルをしながら、立川藤志楼(高田文夫)、立川志らく、春風亭一之輔を輩出した名門落語サークルに所属していた変わり種でもある。「元々、役者になりたかったので、モデルをすれば芝居に出られるようになると素人考えで始めたのですが、そんなチャンスは皆無でしたね。それより落語のほうが楽しかった。亭号は大家主水(だいやもんど)。ダサいでしょう?先輩がつけるので、どうにもならないんですよ。古典落語が中心で、『千早振る』『火焔太鼓』をよくやりました。何が楽しいって、受けた時の気持ち良さ!あれを知ったら、抜けられません。落語は究極のひとり芝居。全部俺の力でやってるぜ!という快感は格別で、その幸せな原体験が今の舞台で役立っています。落語で学んだ江戸時代の感覚は『ETERNAL CHIKAMATSU』にも活かせるはず」公演は2016年2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演。チケットは東京・大阪共、12月12日(土)より一般発売開始。なお、一般発売に先がけ、先行抽選プレリザーブを実施。受付は11月13日(金)11:00から11月18日(水)11:00まで。取材・文:三浦真紀
2015年11月12日いよいよ『ジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016』が11月13日(金)に開幕する。『ラグビーワールドカップ』で歴史的3勝を挙げた日本代表が、それぞれの戦闘服に着替え、激突するのだ。ジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016 チケット情報五郎丸歩(ヤマハ発動機)のゴールキックにリーチ マイケル(東芝)のタックル、堀江翔太(パナソニック)のゲイン(ボールを前へ運ぶこと)や松島幸太朗(サントリー)のスピード溢れる突破などなど、各会場で「イングランドで見たあのプレー」が実践される。見どころは日本代表スコッドのパフォーマンスだけではない。『W杯』で上位を独占した南半球のスタープレーヤーたちが、『トップリーグ』でしのぎを削るのだ。特に3位・南アフリカの主軸はこぞって日本でプレーする。準々決勝・ウェールズ戦で逆転トライを決めたフーリー・デュプレアと、五郎丸と同様にドリームチームに選出されたスカルク・バーガーはともにサントリーに、5トライを挙げたJP・ピーターセンはパナソニックに所属している。『W杯』得点ランク2位につけたハンドレ・ポラードとロックでドリームチームに選ばれたエベン・エツベスはNTTドコモに新加入した。さらに3位決定戦とアメリカ戦でMOMとなったダミアン・デアリエンディは近鉄へ、フルバックのウィリー・ルルーはキヤノンへ移籍してきた。今季は南アの4・7・9・10・12・14・15番と主力の半数が『トップリーグ』でプレーするのだ。南アだけではない。得点ランク3位タイのオーストラリア代表バーナード・フォーリーはリコーへやって来た。フォーリーは準々決勝・スコットランド戦で誤審の後のあの決勝PGを決めた背番号10である。ベン・マッカルマンはパナソニック、ワイクリフ・パールーはトヨタ自動車と準優勝国からさらなる新加入助っ人はいる。また、V2を達成したニュージーランドのリアム・メッサムは今季から東芝の一員となる。サモア代表のトゥシ・ピシ(サントリー)やトンガ代表のシアレ・ピウタウ(ヤマハ発動機)ら、3強以外の各国代表の主力も揃う。2年連続『トップリーグ』MVPを獲得した元豪州代表の司令塔ベリック・バーンズ(パナソニック)や南ア代表として『W杯』3大会に出場したジャック・フーリー(神戸製鋼)など、かつての代表戦士を挙げれば、枚挙に暇がない。NZ、豪州、南アのスター選手が揃う『トップリーグ』。開幕戦は11月13日(金)・パナソニック×サントリー・秩父宮ラグビー場(東京)、11月14日(土)・リコー×NTTコム、東芝×クボタ・秩父宮、豊田自動織機×NEC、トヨタ自動車×ヤマハ発動機・パロマ瑞穂ラグビー場(愛知)、NTTドコモ×コカ・コーラ、近鉄×ホンダ・近鉄花園ラグビー場(大阪)、11月15日(日)・神戸製鋼×キヤノン・ユニバー記念競技場(兵庫)。予定枚数終了のカードを除き、チケット発売中。
2015年11月12日現代アメリカ演劇を代表する劇作家デイヴィッド・マメットのふたり芝居『オレアナ』が11月6日より東京・PARCO劇場で開幕。初日を前に囲み取材が行われ、出演する田中哲司と志田未来が出席した。【チケット情報はこちら】同作が日本で上演されるのは3度目。今回、演出と翻訳を一新、演出に栗山民也、翻訳に小田島恒志を迎えて上演される。物語の舞台は大学の研究室。大学教師のジョンのところに、講義が理解できないと女子大生のキャロルが尋ねてくる。しかしふたりの会話はどこまでも噛み合わず、その不協和音は思わぬ事件へと発展していく・・・。同作が舞台初出演となる志田。「これまでずっと逃げてきたんです(笑)。ただずっと自分は安全なところにいるなという想いがあったので、新しい事に挑戦してみようと思って。でもやはり難しいですね、セリフを覚えるのが大変でした。失敗できないというプレッシャーもありますし」と話した。通常の稽古のほかに、ふたりで自主的に稽古を行った。「稽古前や、稽古が終わってからもやったり。それぐらいしないと追いつけない作品なので。会話劇でふたりなので・・・大変ですね」(田中)舞台初出演の志田に対し、何かアドバイスをしたのかと報道陣に問われると、田中は「むしろ邪魔してました(笑)。もう少しセリフ覚えるスピードを落としてくれる?僕が追いつけないからって(笑)。それくらい最初から完璧でした」と語った。更に「いきなりふたり芝居というのは相当なハードルですよね。栗山さんの演出というのも初舞台としては大きなハードルですが、その全てを未来ちゃんは越えてきている」と絶賛。志田は田中に対し「田中さんの出ている舞台を2度ほど拝見させていただいたのですが、とても輝いて見えて・・・映像ももちろんですが、舞台でもより輝く方なんだなと思いました」と話した。どんな人に同作を観てもらいたいかと言う質問に田中は「男性・女性、年齢によっても捉え方が違う作品だと思ってます。なので、より多くの方に観ていただいて、それぞれの感想を持っていただきたいですね。僕らも観に来た方に感想を聞きたいです」と語った。舞台『オレアナ』は11月29日(日)まで東京・PARCO劇場で上演。その後、愛知、福岡、広島、大阪を周る。
2015年11月12日『俺物語』など映画の主演作が続く鈴木亮平が、舞台でも主演が決まった。それも、『ライ王のテラス』という三島由紀夫の最後の戯曲を宮本亜門が演出するという大作だ。演じるのはカンボジア最強と語り継がれる偉大な王。病に冒され崩れていく肉体と精神の対比を華麗に描いた三島の世界に、いかに挑むのか。舞台『ライ王のテラス』チケット情報「生半可な気持ちでは立ち向かえない」。鈴木は三島作品をそう語る。「三島さんの作品は、三島さんの哲学を体に入れ、共感できるレベルまでにしておかないと演じられないと思うんです。ただこの戯曲を理解してカンボジアの王様を演じればいいというのではなく。だから、まず外堀から攻めようと、『午後の曳航』という小説や、『アポロの杯』という旅行記を読んでいるところなんですけど。やはり驚きましたね。僕も世界遺産が好きで遺跡などを見ていろいろ夢想するほうですけど、ここまで深く考える人がいるんだと。でも、それに負けちゃいけないと思っています(笑)。宮本亜門さんとともに三島さんの共犯者になって、表現し、伝えなきゃいけないんですから」。ほかにもプレッシャーはある。この戯曲は、発表された1969年に北大路欣也主演で初演されたのに続き74年にも再演された。2度も北大路が演じた役であり、しかも、その役が、美しく強い肉体を持つカンボジア王なのだ。「当時の北大路さんの写真を見ると、本当にたくましくて筋肉量もすごいんです。そこも含め、北大路さんに恥ずかしくない、負けないような芝居をしないと(笑)」。とはいえ、最近の鈴木は、肉体改造を求められる役が続いている。ドラマ『天皇の料理番』で肺結核を患う役を演じて激しく減量したかと思えば、映画『俺物語』のために30kg増量。「確かに、肉体を意識することから受け取ったものは、ほかの人より多い自信はあります。肉体が変わると性格とか精神も変わるという体験もしました。だからこそ、自分が生きた証として残るのは肉体なのか精神なのかという、この作品のテーマにも非常に興味があるので。稽古で突き詰めていきたいですね」。舞台に立つのは3年ぶり。「舞台は、稽古を繰り返すことで新たな引き出しができていって、確実に自分の幅が広がる場所。映像以上に体当たりで、熱く熱く、向かっていくつもりです。主役である以上、誰よりも努力をするのは当たり前だとも思っているので、ぜひその熱量を体感しに来ていただければ」。人気の存在になってもその懸命さは変わらない。公演は2016年3月4日(金)から17日(木)まで東京・赤坂ACTシアターにて。チケットの一般発売は11月21日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2015年11月12日劇団スカッシュの新作『秒速ドリーマー』の映像版(前編・後編)が、現在YouTubeで公開されている。オフィシャルYouTubeチャンネルの登録数は24万人以上、総再生回数は1億1000万回を超えるYouTuberである劇団スカッシュは、大塚竜也・大塚祐也・中田大地・前川健二の4人構成。YouTuber界では言わずもがな有名な彼らだが、もともとは演劇集団として舞台から活動をスタート。綿密に計算されたストーリー展開のおもしろさ、インパクトのある人物描写は、彼らの背景を知っていれば納得だ。そんな劇団スカッシュの新作『秒速ドリーマー』では、自分たちの日々を映し出すかのように「YouTuber」をテーマにぶつけてきた。YouTuberとして活動する映像集団・侍レシーブが新作ドラマ『叫び続ける雨』を配信。しかし、ライバル視するカテキチに再生回数で惨敗してしまう。作品への評価が数字にはっきりと出るYouTuber。映像版後編の最後に、「面白いもん作れば勝てると思ってた」と泣く哲郎の姿は、劇団スカッシュがYouTuberだからこそ圧倒的なリアリティを放っている。前後編と映像版を見る限りでは、劇団スカッシュ独特のシュールな笑いは封印されているかのようにも思うが、今までの作品以上にストーリーに奥行きを感じられる仕上がり。現段階では、舞台版がどのように展開されるのかまったく予測できないが、だからこそ11月26日(木)から12月6日(日)、笹塚ファクトリー(東京・渋谷区)で公演される舞台版への期待が高まる。今までYouTubeでしか彼らの姿を見たことがなかった人にこそ、舞台上での彼らを見てほしい。舞台は一度として同じものがない。今のちょっとダメだったねといって映像を撮りなおすように、演じなおすわけにはいかない。もしかしたら台詞をかんじゃうかもしれないし、予想外のハプニングが起こるかもしれない。でも、それらすべてをひっくるめて同じ時間を共有する魅力は舞台にしかない。目の前で演じる彼らを見ることで、今までとはひと味違った劇団スカッシュの魅力に触れることができるだろう。舞台公演のチケットは好評発売中。文:吉川ゆこ
2015年11月11日2012年、ザ・ビートルズのデビュー50周年を記念してイギリス・ロンドンで生まれた『LET IT BE~レット・イット・ビー~』。ブロードウェイでも上演され、実に100万人以上を動員してきた今作が、昨年に引き続き二度目の来日を果たす。『LET IT BE ~レット・イット・ビー~』チケット情報「この作品はミュージカルではなく、あくまでも“ライブショー”。彼らの歴史に欠かせないシーンを40曲の名曲に乗せてつなげていく。途中に余計な演技シーンなどは入れず、シンプルにビートルズのライブを見せる。彼らの魅力を伝えるためにはこの形式がいちばんいいと思ったんです」。そう語るのは今作のプロデューサーである川名康浩氏。そう、世界を席巻するこの“ライブショー”の仕掛け人は何を隠そう日本人なのだ。数々のブロードウェイミュージカルをプロデュースしてきた彼は、2013年、シンディ・ローパーが音楽を手がけたことでも知られる「Kinky Boots(キンキーブーツ)」で日本人初のトニー賞ベストミュージカルを獲得している。自身も中学以来のビートルズファンである川名氏が特に注目してほしいと語るのが、絶妙に再現された当時の空気感。「今の機材は、彼らの現役時代に比べてとても音がよくなっている。それでは本当のビートルズの音楽にはならない。当時の音を再現するため、機材の調整には時間をかけました」。また、ビートルズは、中期以降にはコンサート活動をせず、スタジオにこもっては実験的なレコーディングを続けて作品をリリースしていった。今作ではその中期以降の作品も演奏。「彼らがもしこの曲をライブでやったらこうするだろう、というのを一つひとつ検討し、音単位で再構成しながらつくっていきました」。つまりはこれまで誰も観ることのできなかった“幻のライブ”が観られるというわけだ。「どの会場でも親子で楽しんでいる姿を見かける。三世代で来てくれる方も。会場を見渡すたび、ビートルズを知らない世代にも彼らの曲は届くんだと確信します」。ビートルズを演じるのは、オーディションで選ばれたミュージシャンたち。「『本物かと見紛うほどそっくり』という声もたくさんいただきますが、決してそっくりショーをやりたいわけじゃない。キャスト一人ひとりが人生をかけてビートルズと向き合い、曲に対峙したときに生まれるライブ感こそが、観客が本当に“ビートルズのライブを観ている”気持ちになるポイントだと思います」と川名氏は胸を張った。今回の日本公演では特別に、1966年の武道館公演のシーンが追加される。しかも、一行はビートルズの聖地・リバプールでロングラン公演からの来日。49年のときを超えてリバプールからやってくるビートルズが、懐かしくも新しいライブを展開する。公演は11月18日(水)から、東京国際フォーラム ホールCにて開幕。チケットは発売中。取材・文/釣木文恵
2015年11月11日11月14日(土)・15日(日)に大阪・ATCホールで行われるイベント「サウンドメッセOsaka Guitar Show 2015」。同イベントの2日目、11月15日(日)にthe pillowsのギタリスト、真鍋吉明が書家の渡部裕子と出演する。【チケット情報はこちら】真鍋と渡部は、ギター演奏と書道の即興コラボステージを行う。真鍋の奏でるギターと、渡部の筆で、どのようなステージが繰り広げられるのか。現在、YouTubeではリハーサル映像が公開されているので、気になる方はご確認を。「サウンドメッセOsaka Guitar Show 2015」は日本製のギター、ベースの製造元が多数出展、楽器が展示されるほか、試演奏、購入までできるイベント。真鍋が普段使用しているギターのメーカー「SAGO(サゴ・ニュー・マテリアル・ギターズ)」も同イベントに出展する。真鍋と渡部によるコラボステージのほかにも、両日、多くのアーティストが出演し、ライブやトークイベントを行う。真鍋が在籍するthe pillowsは、12月4日(金)新潟・GOLDEN PIGS RED STAGEより「LOSTMAN GO TO CITY」と題した全国ツアーを開催。また、12月31日(木)には東京・duo MUSIC EXCHANGEで恒例の主催カウントダウンイベントを行う。なお、チケットぴあでは、カウントダウンライブのチケット一般発売に先がけて、先行を実施中。受付は11月12日(木)午前11時まで。■サウンドメッセOsaka Guitar Show 2015会期:11月14日(土)11:00~18:0011月15日(日)10:00~17:30会場: ATCホール(大阪府)料金:前売 1,300円※真鍋は11月15日(日)16:30~P.Pステージに出演。■「the pillows LOSTMAN GO TO CITY」12月4日(金)GOLDENPIGS RED STAGE(新潟県)12月8日(火)CLUB QUATTRO(東京都)12月11日(金)仙台Rensa(宮城県)12月13日(日)ペニーレーン24(北海道)12月16日(水)ダイアモンドホール(愛知県)12月18日(金)広島クラブクアトロ(広島県)12月20日(日)DRUM LOGOS(福岡県)12月22日(火)なんばHatch(大阪府)12月26日(土)チームスマイル・豊洲PIT(ピット) (東京都)■the pillows presents “COUNTDOWN BUMP SHOW!! 2015→2016”12月31日(木)duo MUSIC EXCHANGE(東京都)
2015年11月11日2016年1月末から上演されるNODA・MAP第20回公演のタイトルは『逆鱗』。魚や水族館が登場する“人魚”をモチーフにした新作だ。「すごく楽しみで、ドキドキします」と話すのは、NODA・MAPへの2度目の参戦となる瑛太。「どんな話になって、それを読んで自分はどんな気持ちになるのか? これは絶対に楽しくなるだろうなという顔ぶれですし、まずは稽古で自分から出てきたものをどんどんぶつけていきたいです」NODA・MAP『逆鱗』チケット情報美輪明宏の半生を題材にした前作『MIWA』(2013年)では、どこか孤独が漂う颯爽とした佇まいで、主人公の“思い人”たちを好演した瑛太。全公演が終わった後、「胸にぽっかり穴が開いたような気持ちになってしまった」という。「野田さんには“目一杯エネルギーを放出する日々がいきなり終わったら、そんな気持ちにもなるよ。毎日顔を合わせていた人たちに会えなくなったことが寂しいんだね”と言われました。確かに、ここまで長い公演を経験したのは初めでしたからね。なるほど、そういうことかと納得しました」その言葉には、「すごいですよね、野田さんて。話を聞いていると、この人は答えを何でも知っているんじゃないか? と思えてくるし、それでいて、どこか子どもっぽい部分を感じる瞬間も好きです」と話す野田への全幅の信頼と、舞台への思いが滲んでいる。「自分の芝居に満足したことはないんですが、舞台では演じることの醍醐味を実感できる。毎回、全身全霊でお芝居をぶつけていける感覚、出し切れる感覚が、僕はすごく好きなんです。もちろん不安や恐怖もすごくあって、『MIWA』でも毎回、舞台袖でズボンのチャックが開いてないか何度も確認してました。緊張すると、なぜかそうする癖があるんですよね(苦笑)」今回の自身の課題のひとつは体調管理だという。「実は僕、『MIWA』のときに太ったんです。たくさん体を動かして汗をかくと、お酒も食べ物もおいしく感じるから、つい食が進んじゃって(笑)。特に地方公演はおいしいものがたくさんあって、時間がちょっと空くとみんなで出かけちゃったりするので、気をつけなきゃと思ってます。僕が“逆鱗”という言葉から勝手に想像しているのは、爆発的な感情や死んでしまうんじゃないかというくらいの危うさ。お芝居が固まっていって形で芝居をすることがないように、消耗したエネルギーを回復する時間をちゃんと確保しつつ、全ステージ新鮮な気持ちで心をしっかり動かして演じたいと思っています」公演は2016年1月29日(金)から3月13日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、大阪、福岡でも公演。チケットの一般発売は12月12日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行も受付中。取材・文/岡﨑 香
2015年11月10日5人組バンド、NUBOが今年9月に4作目となるシングル『bonfire』をリリース。同作を引っ提げたツアーを10月よりスタートさせている。同作と、現在開催中のツアーについて、メンバーのtommy(Vo)、一成(Vo)に話を聞いた。【チケット情報はこちら】表題曲『bonfire』はこれまでのNUBOの楽曲にはなかった、3つ打ちのリズムが主体のダンサブルな楽曲だ。「去年の今頃ぐらいから作り始めたんですけど、もともとリズムとかギターのフレーズとかは前からあって。ただクセの強い曲だったので、1回寝かせたりしてましたね」(tommy)。「曲として完成させるのには時間かかりました。カッコいいけどまとめきれないって(笑)」(一成)。この曲は明らかにこれまでとは違う作品に仕上がっているが、その狙いについて「前作が歌詞にフォーカスをあてた作品で、それはそれで凄く満足できたんですが、同じ事をやっても意味が無い。その次にやりたい事は・・・って考えた時に、NUBOってサッカーで言うと全員が点を取れるバンドだから、1曲の中で全員の個性と強みを出したい、そんな曲を作りたいって思ったんですね。その結果、良いものができたと思います」(tommy)。すでにツアーでは披露している『bonfire』。「スタッフも含めてお客さんからも、色々意見をもらえるのが楽しいですね。皆さんCDを聞いてライブを見てくれているので、“こうすればもっといい気がする”みたいな話を聞けて、新たな発見があったりして」(一成)。今回のシングルはカップリングにもこだわりがあるそう。「個人的には2曲目の『Allie』は凄く好きですね。曲の時間が短くて、少し足りないくらいで終わる感じも好きで(笑)」(一成)。「ていうか、短すぎるよね(笑)。ただこの曲はこの中でどれだけ詰められるか、というのを考えた曲なんですね。そぎ落とす作業とかはバンド内で意見交換して、揉めたりもして(笑)。ただこの曲はK-zoo(Ba)とサブ(Dr)が色々アイデアを出して。これまでは僕とか曲を作ってるWakai(G)が最終決定権を持ってたんですけど、バンド全員の個性を、というのがこの作品のテーマだったので、そこも彼らの意見に乗っかりました」(tommy)。ツアーは来年の2月13日(土)まで続く。「最近は、ライブの見せ方を凄く考えるようになりました。ずっとこれまでストレートばかり打っていたのを、ジャブとかフックとか、そうやって打ち分けていかないと、最終的にいいライブにならないなって」(一成)。「そうですね、常に手が上がってるライブが良いライブの全てではないなって。最終的に良いライブっていうのはその人の心に刺さるかどうか、それをこっち側が意識してやっていかないといけないなって思ってます。特に、今回のツアーは良いライブをしている自負があるので、是非来てほしいですね」(tommy)。ツアーファイナル、2016年2月13日(土)東京公演のチケット一般発売に先がけて、ぴあでは先行を実施中。受付は11月16日(月)午前11時まで。
2015年11月10日結成36年目、三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の第53回本公演「虹を渡る男たち」が、11月7日に東京・サンシャイン劇場で開幕。前日に公開稽古が行われ、抜粋シーンがいち早く披露された。かつて芸能界でヒットメーカーと呼ばれたふたりの男、長本(三宅裕司)と熊崎(小倉久寛)。ふたりはそれぞれ個性的なアイドルグループを次々と売り出し、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるライバル同士だったが、熊崎が満を持して送り込んだグループのメインボーカルが失踪。それを機に熊崎は芸能界から去り、長本も後を追うように表舞台から姿を消した。そして現代。昔の仕事仲間に呼ばれてテレビ局にやってきた長本と熊崎は、久々に再会。なじり合う会話を盗み聞きしていた男・久松(野添義弘)が、自分が発明したタイムマシンで、ふたりの運命を狂わせたあの日に戻ろうと声を掛ける……。公開されたシーンはプロローグの2場、三宅演じる長本の回想シーン。熊崎との切磋琢磨の日々が長本のモノローグで再現されるのだが、ふたりが送り込んだ超個性的な女性アイドルグループもそのつど登場し、歌とダンスを披露する。某グループ風のギンガムチェックの衣裳がキュートな“ジョナガール”、世のオジサンたちを元気づける「オッサン賛歌」をコミカルな振付で熱唱する“デニッシュ”など総勢6組。それぞれのシーンは短いが、女性劇団員たちによる歌、ダンスは、その見せ方ともに完成度が高く、旗揚げ以来“ミュージカル・アクション・コメディー”を掲げ続けるこの劇団の底力を見せる。座長の三宅自身が「世代交代」を口にし、若手劇団員に期待を寄せていた本作だが、公開されたわずかな場面にも、その成長が感じられた。SETといえば三宅、小倉の二大看板の存在感が圧倒的だが、今回は“SET第三の男”野添義弘が彼らと行動をともにする役で、言わば三つ巴のギャグ合戦が繰り広げられる。劇団を長年支えてきた野添がどんな起爆剤として作用するか、注目したい。公開稽古後の囲みには三宅と小倉が登壇し、「もし過去に戻れたら?」などの質問が飛んだ。「東京で生まれてみたかった」という小倉に三宅は、「それじゃきっと味のないただのオジサンになっていた。そうして普通の会社に入っていたら、宴会係がいいとこ(笑)。この持ち味を最大限に活かせる場所が芸能界なんだから最高だと思うよ、アンタの人生」と、独特の賞賛(?)を贈っていた。公演は、11月23日(月・祝) まで東京・サンシャイン劇場にて。取材・文/武田吏都
2015年11月10日大植真太郎、森山未來、平原慎太郎の3人のダンサーが言葉を交わし、身体をぶつけ合い、めまぐるしく展開していくパフォーマンス『談ス』。2014年の初演で好評を博した本作が、2016年3月に1か月をかけて、14都市を巡る全国ツアーを開催する。「談ス」公演チケット17歳で渡独以降、様々なカンパニーでダンサーとして活躍、自らのカンパニーC/Ompanyを立ち上げ、現在はスウェーデンを拠点に作品を発表している大植真太郎。数々の映画やドラマに出演しつつ、幼少時からのダンス経験を活かして「テ ヅカ TeZukA」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、「100万回生きたねこ」、「PLUTO」など数々の舞台作品でも活躍する森山未來。ダンスカンパニーOrganWorksを主宰しながら、コンドルズをはじめ国内外のカンパニーにも参加、劇団イキウメなどの演劇作品にも関わるなど活動の場をひろげている平原慎太郎。バックグラウンドの異なる3人のダンサーが集まり、ワークショップを重ね、そして生まれたのが『談ス』だ。『談ス』について森山は「今回のパフォーマンスがダンスなのかどうかも最早定かではないけれど、もし文字にしても許されるのであればこれはある種の『3人のアーティストたちによる三問三答』みたいなものかと。答えあるかな。ないかもな」とコメント。平原は「答えの無い問答を解くべく三者三様三本矢を束ねてへし折り、四の五の言わずロクでも無い日々を七転八倒九回裏のフルスイング狙いバット振り上げ十発十中目指す。そうして奇跡的に出来た我々のぶっとい一本。二度目の約束なんてない今日の待ち合わせ。もしもそれでも良いと見てくれると言うのであれば、是非見てもらいたいです」とメッセージをよせた。大植は今回の全国ツアーに対し「こんなツアーしたことない!ありきたりなコメントかもしれないが、したこと無いのだから、この時間を有意義に身を注ぐ」とコメント。森山も「堂々巡りもなんのその。とにかくこのツアーは言葉通りのドサ回りです。1か月で北海道から沖縄まで。僕にとっては素敵な初体験。怪我をしないようにすっごい気をつけながら、踊るとも喋るともしれない『談ス』を駆け抜ける所存です。他のふたりがどう思ってるかは知りませんが。お楽しみに。楽しみます」と期待をこめた。公演は2016年3月1日(火)の鎌倉芸術館での神奈川公演を皮切りに、3月3日(木)よりイイノホールでの東京公演、その後、名古屋、大阪、金沢、新潟、青森、仙台、札幌、京都、広島、福岡、大分、沖縄と各地を巡る。現在、神奈川・東京公演をはじめ、一部会場のチケット先行抽選販売を受付中。
2015年11月10日累計2100万部を誇る人気コミック『黒執事』をミュージカルにした『黒執事―地に燃えるリコリス2015―』が、11月7日、大阪の梅田芸術劇場メインホールで開幕した。ゴシック調のユーモアあふれる独特の物語が、漫画の世界からそのまま抜け出してきたようなキャスト、キャッチーな音楽、楽しいダンス、アクションシーンなどで生き生きと甦った。「ミュージカル『「黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」チケット情報『黒執事』は19世紀の英国が舞台。名門貴族の若き当主・シエル・ファントムハイヴと、彼の執事で、正体は悪魔である執事のセバスチャン・ミカエリスの活躍を中心に描く。シエルは、ヴィクトリア女王から依頼され、裏社会の事件を片付け、セバスチャンも陰でそれを支えている。2009年に初めて舞台化されて以来、今回で5公演目だ。昨年は、コミックシリーズの中でも人気が高く、実際に19世紀末に起こった「切り裂きジャック事件」をモチーフにした通称「赤執事編」を舞台化した。今回は、その「赤執事編」に新たなキャストや演出、楽曲などを加えた再演となる。まず、初演からセバスチャンを演じた松下優也に代わり、新たに抜擢されたのは古川雄大。松下が男っぽさと甘い歌声でセバスチャンを演じたのに対し、古川はスッとした美しさと、繊細かつ気品あふれる演技で見せた。高らかでどこまでも伸びる歌声も魅力だ。2代目というプレッシャーもあったと思うが、違和感なく物語の世界に溶け込み、見事にセバスチャンを演じきった。また、前回に引き続き、シエルを演じる福崎那由他は、悲惨な過去が原因で屈折し、何かとふてぶてしい態度を取るシエルの中に、ナイーブさが垣間見える演技が印象的だ。昨年は子どもらしい初々しさが目立ったが、今月14歳になったばかりの福崎は、そうは見えないほどの堂々とした存在感で、成長を感じさせる。1幕目はふたりが、「切り裂きジャック事件」の犯人探しに奔走する中、セバスチャンがシエルに仕えるようになった経緯や、ふたりの関係性も浮き彫りになる。また、まぎれこんだパーティでふたりが仮装して踊るシーンも見どころだ。さらに、全身赤ずくめのマダム・レッドや、彼女に仕える内気な執事のグレルなど、おなじみの個性豊かなキャラクターたちもビジュアルを含め、原作ファンを裏切らず、新しい観客の興味もかきたてるはずだ。2幕目では、「切り裂きジャック事件」の犯人が明らかになる。なぜ、犯人は猟奇的殺人を行うようになったのか。その背景が映像を駆使して描かれ、犯人には同情すら覚えてしまう。演出は前回よりシャープになり物語性も深まった。ゲームや映画音楽風にアレンジされた楽曲、ダンスの振付もエンターテインメント作品として力を増している。ぜひ、劇場で体感してほしい。公演は、11月10日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。その後、11月14日(土)から15日(日)まで宮城・名取市文化会館 大ホール、11月21日(土)から29日(日)まで東京・赤坂ACTシアター、12月4日(金)から6日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場でも上演される。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2015年11月10日アイルランドの鬼才と呼ばれる劇作家、マーティン・マクドナーの『イニシュマン島のビリー』。2013年には『ハリーポッター』シリーズでおなじみのダニエル・ラドクリフ主演でロンドン公演が、そして2014年にはブロードウェイで上演が行われた今作が日本に上陸する。舞台『イニシュマン島のビリー』チケット情報時は1930年代。アイルランド・イニシュマン島に暮らすビリーは生まれつき左手、左足が不自由。理性的な青年にもかかわらず、島の人々に変人扱いされている。ある日、隣のイニシュモア島でハリウッド映画が撮影されると聞きつけ、出かけようとする面々にビリーは自分もつれて行ってほしいと頼む。全員が拒否するが、ビリーは切り札となる一通の手紙を見せる……。ビリーを演じるのは現在、ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』に出演している古川雄輝。「ビリーはハンディキャップを持っているせいで周りのみんなから軽んじられます。でも、ハンディキャップに限らずちょっとした違いのせいで周りに受け入れられないことはよくあること。僕自身はビリーに共感する部分も多いにありますし、見てくださる方のなかにもビリーの気持ちがわかる人がたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います」と語る。ビリーと幼馴染のヘレンには鈴木杏が扮する。ヘレンは美人だが暴力的で口の悪い少女。「ヘレンは、気持ちと態度を上手につなげることができない少女。感じていることを素直に表そうとしてもうまくいかなくて、結果的に粗暴になってしまう」と役について分析する鈴木。「マーティン・マクドナー作品にはそういった未熟な大人がたくさん登場する印象があります。でもそれぞれの人物に『しょうがないよね、人間ってそういうところがあるよね』と思えてしまうチャーミングさがあると感じています」と戯曲の魅力についても教えてくれた。演出は、昨年の読売演劇大賞で大賞と最優秀演出家賞を獲得した森新太郎。鈴木は「森さんの演出にはいつも驚かされます。私たちには見えない明暗や色彩の繊細さが見えているんじゃないかと思う」と語り、彼の演出を受けることを熱望していたという。「願いが叶っていまは喜びもありますが、同時にとてもドキドキしています」と笑う。古川は「もちろん自分なりのビリーを演じるつもりですが、舞台は演出家のOKがすべて。ベテランの皆さんの胸を借りながら、森さんが何をよしとするのかを稽古を通じて見極め、そこに食らいついていければ」と決意を新たにしていた。公演は3月25日(金)から4月10日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。チケットの一般発売は12月5日(土)午前10時より。取材・文/釣木文恵
2015年11月10日