チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (21/342)
名古屋の大手音楽プロモーターであるサンデーフォークプロモーション(以下、SFP)が、新たにライブハウス「CLOVER House(クローバーハウス)」を新栄にオープンさせる。SFPはすでに3つのライブハウスを有しているが、この「CLOVER House」は、これまでとはちょっと違った経緯で誕生した。コロナ禍の2年でSFPスタッフが自らDIYで作成したという毛色の違うライブハウスなのだ。72席というこじんまりとした内観に手作りという愛情がたっぷりと注がれている。もうひとつ大きな特徴が、音楽活動に先んじて開催されている「子ども食堂」としての機能だ。子ども食堂とは、地域住民に対して、無料、または安価な参加費で子どもたちに食事を提供する取り組みで、ここでは2022年8月より月2回のペースで開催している。1月から始まるオープン記念企画ライブでは、チケット料金にプラスして、子ども食堂寄付金として100円をお願いする形となっている。寄付金の使い道は、食材費にするのはもちろん、子どもたちに農業体験をしてもらう経費などにも使用する予定だという。そして、音楽プロモーターであるSFPが運営するだけあり、発表されているオープン記念企画ライブのラインナップは、トーク&ライブで参加する佐藤竹善、河村隆一、矢井田瞳、押尾コータロー&DEPAPEPE、大木伸夫(ACIDMAN)、GLIM SPANKYなどと、対談ライブで参加する菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二、薫(DIR EN GREY)、HAZUKI、和楽器バンド、DRUM TAOなどその他の日も含め豪華のひとこと!普段はホール規模の会場でライブを行う面々が多く登場する。新たなライブハウスを祝うととともに、気になったライブがあれば足を運んでみよう。<オープン記念公演>時期:2022/1/1~2/5、2/16会場:クローバーハウス料金スタイル:チケット料金+別途料金600円(ドリンク代500円、こども食堂寄付金100円)◎CLOVER House特別サイト◎チケットぴあ扱いのある公演のチケットはこちら。
2023年01月06日バンド“フレンズ”のリードボーカルも務める、シンガーソングライター&ベーシスト・おかもとえみ。実に3年ぶりとなる新作EP『wwavess』(ウェイブス)のリリースを記念したライブが、2023年に東京、大阪で開催されることが決定した。公演は、3月16日(木)東京・Shibuya WWW、3月29日(水)大阪・Shangri-Laにて。おかもとえみチケット情報東京・大阪公演でのワンマンライブも実に3年ぶりとなり、待望の開催となる。また、会場では一般発売に先駆け、12月に発売されたEP『wwavess』のアナログ盤LPが会場先行で発売される。(※一般発売詳細は後日発表)チケットは、12月28日(水)18:00から1月9日(月・祝)23:59まで、オフィシャル先行(抽選)を受付中。さらに、本ツアーの開催公開と共に、先日ビルボードライブ横浜にて行われたライブ映像の一部が公開となった。
2023年01月05日現代のストリートで表現を続けるアート界の異端児“バンクシー”。現在、福岡アジア美術館で開催中の「バンクシーって誰?展」は、バンクシーの作品を絵が描かれた街並みごと体験できる“新感覚”の展覧会だ。全国5都市で50万人を動員。日本オリジナル巡回展のラストとなる福岡展の見どころを、記者発表・開会式の模様なども交えながら紹介する。バンクシーは、少女と赤い風船を描いた絵に約1億5000万円の値がついたとたん、仕込んでいたシュレッダーを作動させて作品を切り刻むなど、自分の作品に大騒ぎをする人たちをあざ笑うかのようにゲリラ的な表現活動を繰り返している覆面アーティスト。創作活動の全貌や動機などその真相を知る者は少なく、いまだ謎に包まれた存在だ。本展は、2016年から世界各都市を巡回し人気を博した「ジ・アート・オブ・バンクシー展」の傑作群を、日本オリジナルの切り口で紹介するもの。福岡初上陸のプライベート・コレクター秘蔵作品を含む額装作品(約60点)に加え、バンクシーが絵を描いた“ストリート(街角)”の再現セット(約15点)で構成されている。「バンクシーは時と場所を選んで作品を描いている。この展覧会では、実際の街並みの雰囲気やスケール感とともにバンクシーの絵を見て頂くことで、その活動の意図を想像してほしい」と本展企画プロデューサーの落合氏(日本テレビ放送網グローバルビジネス局イベント事業部)。舞台美術や映画・テレビのセットを手がけるプロ集団によって、錆、雑草、埃っぽさなど細部まで再現されたリアルな街角も本展の大きな見どころだ。開会式には、福岡展公式サポーターを務める女優・筧美和子(かけいみわこ)も登場。「“まるで映画のような”没入型の展覧会は、まさに旅をしているような新感覚です。1年前に東京展を見たのですが、福岡展ではさらに理解の幅が広がり、バンクシーは本当に奥が深いと感じました。きっとみなさんも“バンクシーって誰?”と想像をかき立てられるのではないでしょうか。また会場のいろんなところに隠れねずみ(スポットライトの中で動く)がいるので、それも探しみてほしいです」と語ってくれた。本展覧会は、一部作品を除きすべて撮影OK。アンバサダーを務める中村倫也の音声ガイド(600円/所要時間:約30分)を聞きながら、旅気分でバンクシーの作品世界を体感してみては。3月26日(日)まで福岡アジア美術館にて開催。チケットは発売中。
2023年01月05日ヨーロッパ企画とニッポン放送が贈るエンタメ舞台シリーズの第三弾、『たぶんこれ銀河鉄道の夜』が今春、開幕する。作・演出の上田誠(ヨーロッパ企画代表)が立ち上げるのは、宮沢賢治の傑作『銀河鉄道の夜』をファンタジー×コメディ×音楽で大胆アレンジした劇世界だ。「『銀河鉄道の夜』という作品の凄さは“鉄道が銀河を走る”という発想の大勝利とも言えるキャッチーさ、そしてキリスト教的な死生観にもつながる深いテーマをファンタジックに描いている点だと思うんですね。僕はファンタジーやSFが大好きなので、ぜひ一度やってみたかった。夜テイストの音楽に乗せてポップに描けるんじゃないかなと」(上田)現代に生きる主人公・ナオは、ふとしたことから“自己犠牲に向き合った人が乗れる”銀河鉄道に乗り込むことに。次々に出会う乗客たちに揉まれるうちに、いつしかデスゲームに巻き込まれ…!?今夏の舞台『VAMP SHOW』で魅惑の存在感を放って印象を残した俳優、久保田紗友が「コメディに少しだけ苦手意識がある自分にとって絶対にスキルアップになる舞台、ぜひやりたい!と思いました」と意欲満々、ナオ役に挑む。「上田さんが作る劇世界は、笑いにならないようなことを笑いにしてしまう、複雑なことをシンプルに面白く表現しているところが凄いな!と思います」(久保田)「久保田さんは、真っ直ぐな気持ちで仕事に取り組まれる方なんだなと。『銀河鉄道の夜』には宮沢賢治の野心的な企みと同時に、「幸せを求めるにはどう振舞うべきか」という作者の真摯な視点が感じられます。ひたむきさ、清廉さのある主人公じゃないと真摯なテーマ&エンタメ性のある作品は乗りこなせない。久保田さんならデスゲームに打ち勝ってくれそうだなと思いました」(上田)“負けず嫌い”“忍耐強い”と、久保田から自己分析ワードが出ると、「なるほど、今聞いたことを台本にフィードバックしよう」と上田がほくそ笑む。「え、軽はずみな発言は出来ないですね」と笑う久保田に、上田は「いやいや、稽古場ではどんな軽はずみもOK!」。会話リズムの小気味良さに、舞台に懸ける同等の熱量が伝わって来る。初タッグの化学反応で寓話の傑作がいかなる変貌を遂げるのか、注目必至である。「テーブルワークをたくさんやって、上田さんと出演者の皆さんとのコミュニケーション、その繋がりを大切にしたい。新しい形の『銀河鉄道の夜』は今の時代だからこそ響く内容になるのでは。普段は慎重だけど、大胆に演じられたらいいなと思います。」(久保田)「えっ、『銀河鉄道の夜』でこんなことしていいの!?ってアレンジになっていますが、名作の本質をちゃんと捉えつつ、人間の深いテーマを大逆転で超エンタメに仕上げられたらと思っています」(上田)取材・文上野紀子
2023年01月05日懐かしく切ない初恋を、ファンタジー要素をまぶして優しく描くミュージカル『once upon a time in海雲台』が、1月10日(火)に東京・浅草九劇で開幕する。『SMOKE』『BLUE RAIN』『ルードヴィヒ』などで知られる韓国のヒットメイカー、脚本家チュ・ジョンファと作曲家ホ・スヒョンによる小品で、日本ではこれが初演。12月末、その稽古場を取材した。物語の舞台は1992年。東海で日の出の写真を撮ろうと清涼里駅発の電車に乗ったラ・チョンだったが、着いたのは釜山・海雲台。電車を乗り間違えてしまったのだ。終電もすでに出ていて、戻るには始発まで待つしかない。電車でチョンと親しくなった女の子、ユン・ヨンドクは始発まで彼に付き合ってあげることに。電話ボックスで雨宿りをしてドキドキ胸を高鳴らせたりと、距離を縮めていく二人だったが、そんな彼らを遠巻きに見ている謎のおばあちゃんと孫のコンビがいた。実は彼らは2050年の未来人で、おばあちゃんはこの時間を守る“タイムトレイン旅行ガイド”、孫と思われた青年は旅行者で……!?初めて全編を通すというこの日の稽古は「楽しいお話だから、楽しくいきましょう!」という、演出の渡邉さつきの言葉からスタート。キャストはわずか4人。集中しつつも、少人数編成らしいアットホームさも伝わってくる。冒頭は列車を舞台にしたドタバタ道中という様相。これまでの作品群ではドラマティックなイメージが強いホ・スヒョンの音楽だが、今作では軽快さも魅力。ここでは旅に出るワクワク感がダイレクトに伝わってきて、楽しい。そしてキャストの歌声が心地よいほど伸びやかだ。チョン役は山田元。甘いマスクに高身長、プリンス的役柄も似合う人だが、今回はちょっとおっちょこちょいの可愛らしい青年。これがズルいほどハマっていて、チョンの恋心に、観客はキュンキュンすること間違いなし。歌手志望ながら引っ込み思案、とある失敗を引きずってしまっているヨンドクを演じるのはMARIA-E。持ち前のパワフルボイスを存分に発揮しつつ、これまた観る者が共感してしまうだろう繊細な女の子を丁寧に作っている。軍人と謎の青年ビンの二役を演じる中村翼も確かな歌唱力とチャーミングさで作品の世界を彩り、おばあちゃん役の入絵加奈子はコミカルに笑わせたかと思いきや、物語の芯のテーマをしっとりと染みわたらせる。実力ある4人が力を合わせ、優しい世界を作り上げているのが心地よい。作品を彩るアイテムも重要なポイントだ。ポケベル、公衆電話、カメラ、ギター、始発を待つ時間、海、日の出……。ノスタルジーを誘うアイテムが、“あの日の初恋”を甘く運んでくる。切なさと少しの痛みと、あたたかい思いが胸の中に広がるロマンチックなミュージカル。開幕はまもなくだ。(取材・文:平野祥恵)
2023年01月05日2005年から毎年、中村勘九郎・中村七之助ら中村屋一門が全国を巡業、初めて歌舞伎を観る人も楽しめる演目で人気の『春暁特別公演』。元々は若いファンから“地方にいると交通費や宿泊費がかかって、なかなか歌舞伎を観に行くことが出来ない”という手紙をもらったことから、「自分たちから全国各地に足を運ぼう」とスタートした公演。今回も勘九郎がドラマで演じて話題となった「中村仲蔵」ゆかりの舞踊や美しい姫君の毛振り、素顔が垣間見えるトークコーナーなど見逃せない舞台となりそうだ。それぞれの見どころを勘九郎と七之助に聞いた。幕開けは、勘九郎と七之助、そして中村鶴松によるトークコーナーから。「客席の地元の方たちと、その土地ならではのお話ができるのが楽しみ。飾らない素の僕たちを見ていただけたら」と顔をほころばせる勘九郎。七之助もうなずきながら「何度も行っている土地ですと、必ず行く神社やなじみのお店もできるので、そこにまたうかがえるのも楽しみなんですよ」と話す。続いては、澤村國久や中村いてうをはじめとする中村屋一門が華やかにそろう『元禄花見踊(げんろくはなみおどり)』。桜が満開の上野の山に、武士や町人、若衆、遊女などが花見に集う様子を描く。勘九郎が「まずは華やかな衣裳を見て楽しんでいただいて」と言うと、七之助も「一緒にお花見をする気分でね」と微笑む。3つめの演目は、『仲蔵狂乱』。ドラマ『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段』で勘九郎が仲蔵役を圧巻の迫力で演じきり、大きな注目を浴びたことは記憶に新しい。本作はその仲蔵ゆかりの演目だが、今では上演されることが少なくなっているのだという。「手前味噌なんですが、ドラマは歌舞伎関係者にも良かったと言っていただくことが多くて、すごく力になっています」と勘九郎。「ただ、この演目は仲蔵さんが出てくる作品ではなくて(笑)、人気の彼が踊ったからその名前が付いてしまったというもの。僕は、娘の小野小町を悪人から逃すため狂人の振りをする小野良実を演じます。当時の仲蔵さんが踊っていた振りというのが、今の舞踊とは少し違っていてなかなか難しいのですが、今回は貴重な機会と思って挑戦します」と表情を引き締める。最後は、七之助と鶴松の『相生獅子』。姫君が花や蝶に戯れる獅子の姿を踊るうちに獅子の精に取りつかれ、勇壮な毛振りでクライマックスを迎える。「お姫様の扮装で毛振りをするのは、バランスが取りにくくて大変ですね。姫君ですので脚を踏ん張るわけにはいかないですし(笑)。それでも鶴松と共に美しくお見せできれば」と七之助。その鶴松には「自主公演も見事にやり切って、今とてもいい時期。1つひとつの役に丁寧に挑んで、これからますます活躍していってほしい」と期待を寄せる。2023年も波に乗る勘九郎、七之助ら中村屋一門の華やかな『春暁特別公演』。ぜひ春の訪れを舞台と共に客席で味わってほしい。取材・文:藤野さくら
2023年01月04日2022年4月より本格始動したチケットぴあ主催の若手バンドを応援するライブハウス企画「Grasshopper supported by チケットぴあ」。10回目を迎える「Grasshopper vol.10」は、2023年2月27日(月)下北沢DaisyBarにて「ジュウ」と「Blue Mash」の2マンライブで開催することが決定した。チケットは好評発売中。荒々しくも包み込むようなバンドサウンドと凌(Vo/Gt)の声、そしてバンドが生み出すメロディでリスナーを惹きつけているジュウと、オリジナリティあふれる楽曲を武器に、ライブにこだわり、大阪・寝屋川を中心に全国へと活動の幅を広げているBlue Mash。両バンドとも2018年に始動し、着実に力をつけてきた今のライブをぜひこの機会に体感してほしい。■「Grasshopper vol.10」チケット情報■「Grasshopper supported by チケットぴあ」イベントサイト
2022年12月28日ダイビルでお得にお食事・お買い物をして元気になろう!お得な「ダイビル共通利用券」を期間・数量限定で販売致します!GOTOダイビルチケット情報販売価格は7000円(1000円チケット×10枚1セットで総額10000分の共通利用券としてご利用頂けます)。1月5日(木)10:00より発売開始。利用期間は1月5日(木)から6月30日(金)まで。■ダイビル共通利用券「GOTOダイビル」【利用期間】1月5日(木)~6月30日(金)【販売価格】7000円(1000チケット×10枚1セットで総額10000分の共通利用券としてご利用頂けます)【対象店舗一覧】●ダイビル本館(大阪市北区中之島3丁目)PARIS-h(ブーランジュリ・パティスリー)クイントカント(リストランテ)アマデウスストーリーウィズダルマイヤー(カフェ&ショップ)ワインストア・ワッシーズ(ワインストア)ドノスティア(スペインバル)チャンチ ダイビル本館本店(韓国料理)ブーチック(洋食・喫茶)旧ヤム邸 中之島洋館(カレー・スパイス料理)ブリリアンスプラス(ジュエリー)●中之島ダイビル(大阪市北区中之島3丁目)丸福珈琲店(カフェ・レストラン)聖庵(天然酵母造り パンの店)五感(パティスリー)レスレストン(シャツ専門店)サトウ花店(生花)ノガラッツァ(フレンチイタリアン)世界一暇なラーメン屋(ラーメン屋)ばかや(やきとり)レストラン ヴァリエ(フレンチ)贔屓屋 (居酒屋)中之島穂の河 (日本料理)与太呂(天ぷら・鯛めし)御馥 (四川料理)パセミヤ (ワインとお好み焼き)築港麺工房 (うどん) ※ディナーのみ●新ダイビル(大阪市北区堂島浜1)ラチェルバ(イタリアン)キャトルラパン(フレンチ)寿司処 黒杉(寿司)ル シュクレクール(ブーランジュリ)懐食 清水(日本料理)食堂 たのし(居酒屋)
2022年12月28日1981年、神戸市によって設立。2021年には世界的なチェリスト、指揮者の鈴木秀美が音楽監督に就任し、古典派音楽を中心に多彩な演奏活動を続けている神戸市室内管弦楽団。その第156回定期演奏会が、2023年、2月11日(土・祝)に神戸文化ホール大ホールで行われる。前半に18世紀古典派のモーツァルト、そして後半には20世紀のシュニトケやプロコフィエフの作品を置くという同団ならではプログラム。題して「音の謎かけ」である。神戸市室内管弦楽団チケット情報「20世紀のプロコフィエフやシュニトケが18世紀古典派の音楽をどのように聴いて、また影響を受けて作曲したのか。そんな『謎』を考えながら楽しんでみましょう、というのが私たちの狙いです。そもそも彼らはどこでどんなハイドンやモーツァルトを聴いていたのか」。そう語るのは今回の指揮を務める鈴木秀美。20世紀の後半から今日まで、クラシック音楽の演奏は多くの検証を経てスタイルを変えてきた。ではロマン派演奏の影響下にあった20世紀前半から中盤にかけての古典派作品は当時の作曲家たちにどのように受け止められ、どんな風に反映されてきたのか。タイムマシンで少し音楽史を遡るような遊び心も感じさせながら、それぞれの作品が素晴らしい。前半の2曲がモーツァルトの時代独特の音楽である“セレナード”(夜曲)であることも、こだわりの選曲。『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』では指揮を置かず、鈴木監督自身もオーケストラの中でチェロを弾く。その味わいを感じながらのプロコフィエフとシュニトケである。「例えばプロコフィエフの交響曲第1番は『古典』という題名が付いていたりハイドンを意識して書かれたということですが、これがけっこうプロコフィエフ自身の音楽だったりする。じゃあここには何がどう混ざっているんだろう、みたいなことを考えてみるわけです。またシュニトケの作品はステージ上の動きを伴う前衛的な作品ですが、聴こえてくる細かいモチーフはハイドンのように、またモーツァルトのように聴こえます。ちょっと歪んだガラス越しに古典派の音楽を眺めるような感じもあって、そのあたりの面白さを感じていただけるとうれしいですね」。2月13日(月)には紀尾井ホールで東京特別演奏会も行われる。音楽監督就任から2年、全国から注目を集める神戸市室内管弦楽団の現在について、鈴木秀美は「神戸において私たちの個性が育ちつつあるところ」と語っている。取材・文:逢坂聖也
2022年12月28日毎年恒例の南座・お正月公演の松竹新喜劇。今年はAプロ・Bプロの2部制で上演する。Aプロ『下町の友情』は親の代からのケンカ友達、クリーニング屋と炭屋の友情を描く人情喜劇。Bプロ『流れ星ひとつ』は家族のために婚期を逃した娘と娘の幸せを願う父親の、切なくもユーモアに満ちた家族の物語。芝居に続き、2演目とも渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美による新春の挨拶がある。この3人が顔をそろえる取材会が開催、作品の演目や役柄への意気込み、また卯年の来年に向けてそれぞれの目標と“飛び越えたいこと”を語った。「初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演」チケット情報お正月公演に選んだ2演目の理由を「『下町の友情』は、ぱぁ~っと派手。『流れ星ひとつ』は、新年の幕開けに女性の方たちにほっこりしっとりして帰っていただこうと。どちらも人情芝居のルーツのような作品なので」と天外。また今回は2作品とも初タッグの演出陣に。『下町』は漫才コンビ、令和喜多みな実であり、劇団コケコッコーを主宰する脚本・演出・俳優の野村尚平、『流れ星』はプラチナ・ペーパーズを立ち上げ、松竹作品も多数手掛ける堤泰之がそれぞれ初演出。「次の世代の演出家と一緒にやりたい。僕たちにもきっと刺激になる」と「激論を戦わせて」天外の提案が実現した。『下町』にはクリーニング屋の主人に天外、その息子に扇治郎が出演。「泣いて笑っての、新喜劇の十八番。心の底のつながりをケンカの笑いを散りばめて描いていますが、最終的に人間のもつ人情が表せたら。キレのあるお芝居が出来るとうれしい」と体力を心配しつつの天外。扇治郎は「すごくおもしろくて、たいくつするところがない作品。新喜劇で一番多くさせていただいている役ではないかと。たまに見る夢に出てくる天外さんはいつもクリーニング屋で(笑)」と言うぐらい印象が強い作品だそう。初めて『流れ星』に挑む久本は、婚期を逃した長女の役で「難しいですけど、ユーモアたっぷりの中に千代子ちゃんの可愛らしさや切なさが表現できたら。女性の方が観たら、こういう女心を『あぁ、わかるなぁ』って思うんじゃないかな。お正月にふさわしく『ええ時間やったな』と言われるお芝居になるよう頑張ります」。来年の目標は「健康第一、家庭円満。コロナで増えた体重を落とす。頑張って飛び跳ねるようになりたい」(天外)、「松竹新喜劇で日本中を飛び回りたい。で、生意気ですけど、新喜劇を支えていけるように自分も成長できれば」(扇治郎)、「健康第一。飛び越えるより、むしろ誰でもいいので私のところへ飛び込んできてほしい(笑)」。公演は1月2日(月)から9日(月)まで、南座にて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年12月26日女性ならではの独特な視点で注目作を生み出している根本宗子がオリジナル脚本・演出を手掛け、豪華俳優陣とともに創り出す舞台『宝飾時計』が2023年1月9日(月・祝)から東京芸術劇場プレイハウスで上演される。主人公のゆりか(高畑充希)は子役から女優として活躍しているが、驚くほど業界に染まれていない。30歳を迎え、同級生たちが次々と結婚をして子どもを産んでいく中、自分の存在の意味を見つけられずにいた。ある日、彼女のマネージャーである大小路(成田凌)に来た、「彼女の原点となった舞台の記念公演のカーテンコールでテーマ曲を歌ってくれないか?」というオファーを受けるゆりか。そこで当時トリプルキャストとして主演を務めていた真理恵(小池栄子)と杏香(伊藤万理華)と再会する。「私は高畑充希ちゃんのファンで、いつかは絶対お仕事をしてみたいと思っていたんです」と語るのは、真理恵役を演じる小池栄子。「充希ちゃんは、いつも難しそうな面白い役をやっていますよね。私の中では『ガラスの仮面』のヒロインのようなイメージ。野性的な勘を持ちながら、役に憑依して、幅広い役をこなされて。名前を見るだけでワクワクする女優さんの1人です」と高畑の印象を語りながら、共演を素直に喜んでいた。また、脚本・演出を務める根本宗子の舞台を数回観たことがあり、食事の席でも同席したこともあったという小池は「舞台を見ているときも、お話ししているときも『この人の頭の中を覗いてみたい』と思いましたね」。高畑と根本のタッグなら、と今回の出演を決めたという。『宝飾時計』の脚本を読んだ印象については「ちょっとゴシップっぽい、芸能界の裏側が描かれています。私たちにとっては身近な題材ですが、多分お客さんにとっては題材自体が面白いはず。さらにそこに根本さんのセリフマジックが巧みに散りばめられている作品です」と話す。「思いと言葉が裏腹に紡がれていく感じがたまりません。1回でももちろん楽しめますけど、2回3回と観ていただけたら、また新たな発見があると思いますので、より楽しめると思います。」とも語っていた。2022年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条政子役を演じで強い印象を残した。小池自身も「1年間一人の人物と向き合って演じることは、これまで経験がなかったことですし、非常に充実した一年でしたね」と振り返る。その上で、23年最初の舞台となる『宝飾時計』については「ちょっと覗き見に来た感覚で楽しめる作品だと思うので、期待してください。すごいエンタメを観るというより、ご近所トラブルを観にいくような感覚というか、お客様も参加者のような距離感で観てもらえたら楽しめると思います。ぜひ劇場にいらしてください」と意気込んだ。東京公演は1月29日(日)まで。その後、大阪・鳥栖・愛知・長野(上田)にてツアー公演。取材・文:五月女菜穂
2022年12月26日人気お笑いコンビ“どぶろっく”と、ミュージシャンによるエンターテインメントイベント「掟破りのガチンコマッチツアー」が、2023年2月より東京・名古屋・大阪にて開催される。公演は、2月24日(金)東京・渋谷WWWX、3月8日(水)大阪・umeda TRAD、3月9日(木)愛知・名古屋CLUB QUATTROにて。どぶろっく チケット情報浅井企画所属で、下ネタやあるあるを題材とした歌ネタを得意とし、テレビ番組などで活躍する“どぶろっく”は、ミュージシャンとしても活動中。東京は“石崎ひゅーい”、大阪は“キュウソネコカミ”、名古屋は“MOROHA”がそれぞれ参戦し、東名阪の3公演ともに結末が予想できない、まさに「掟破りのガチンコマッチツアー」となる。チケットは、12月24日(土)12:00から1月8日(日)23:59までチケットぴあにて最速先行受付が実施される。通常チケットのほかに、特典としてどぶろっくと写真撮影+サイン入りゴールデンボールがついてくる。
2022年12月23日今月開館6周年を迎えた「絹谷幸二 天空美術館」(大阪市北区・梅田スカイビル27階)にて、世界を舞台に活躍する文化勲章受章画家で同館名誉館長・絹谷幸二氏のメッセージを発信する特別展『不ニ法門(ふにほうもん)』が、12月16日より開催されている。「絹谷幸二 天空美術館」 チケット情報今回の特別展のテーマである『不ニ法門』とは、「相反する概念は別々のものではなく、ひとつのものの部分である」と説く大乗仏教経典の一つ『維摩経(ゆいまきょう)』の双眼の教え。古都奈良で生まれ幼少の頃から神仏の教えがごく日常の中で培われた絹谷幸二氏が描き出す作品における創意の源となっている。「“不二”とはふたつにあらずということ。動と静、戦争と平和、生と死、善と悪、悟りと世俗など、すべてのものは別々のものではなくひとつのもの。そういうふうにものの見方を解体していけば、ものごとの本質をとらえることができると思います」と絹谷幸二氏。本展では、初公開となるコロナ禍やウクライナ侵攻を描いた作品など、時代やものごとを双眼的にとらえた新作をはじめ、今回のテーマに沿った絵画・立体作品などを通して、不二法門のメッセージを感じることができる。同館では見応えあるアフレスコ(壁画の古典技法)作品が鑑賞できるのはもちろん、迫力満点の3D映像体験や絹谷氏のアトリエ訪問ができるVR映像体験、アフレスコ体験ができるワークショップ(要予約・開催日は公式サイトを参照)なども開催。27階からの眺望が楽しめる天空カフェも併設し、外気温に関係なく心地よく過ごせる。この機会に絹谷ワールドを心ゆくまで堪能してみてはいかが。特別展『不二法門』は2023年7月2日(日)まで開催。取材・文・撮影/滝野利喜雄
2022年12月23日劇団壱劇屋による5カ月連続企画“五彩の神楽”の最終章となる第5弾『荒人神』が12月21日(水)から27日(火)まで、東京・シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演中だ。開幕前に行われたゲネプロ(リハーサル)のレポートをお届けする。劇団壱劇屋 五彩の神楽「荒人神」チケット情報2008年に結成し、関西小劇場を中心に活躍、近年は“東京支部”を立ち上げ、その活動が注目される劇団「壱劇屋」。さまざまなジャンルの作品を生み出す劇団だが、本作(2017年大阪にて初演)は表現方法に特徴がある。作・演出・殺陣を手がける劇団員の竹村晋太朗が2015年より始動した“wordless×殺陣芝居”という、台詞/言語の代わりに殺陣/身体で物語を紡ぐ作風が用いられ、劇中には台詞などの“言葉”の類は一切登場しないのだ。その特殊な表現方法で毎月異なる世界線の物語を紡ぐという、大変な挑戦となった本シリーズ。8月の『憫笑姫(びんしょうき)』では“姉妹”、9月の『賊義賊(ぞくぎぞく)』では“義賊”、10月の『心踏音(しんとうおん)』では“男女”、11月の『戰御史(いくさおんし)』では“戰場”、そして今作『荒人神(あらびとかみ)』では“人々”に焦点を当てたストーリーが描かれる。物語に連続性はないが、4作とも冒頭で白装束の人物が登場しており、今作では遂にその人物も物語に参加する。出演者は、前出の竹村、大津夕陽、北川愛乃(SKE48)、美津乃あわ、上枝恵美加、丹羽愛美(劇団壱劇屋)、岡村茉奈らバラエティ豊かな顔ぶれ。物語の軸となるのは、主人公で腕っ節の強い男・荒(竹村)、荒のもとで働く青年・元(大津)、荒を描きたいとついてまわる墨絵師・白(北川)の3人。荒と元は“便利屋”として人々の依頼を引き受け報酬を貰っている。荒は強いが、便利屋の仕事はあくまで依頼主の依頼を果たすこと故、思わぬ暴力に加担させられることも。そういうときは純粋な元に悟られぬよう一人で遂行していた。しかし――。“台詞や言語の代わりに殺陣や身体で物語を紡ぐ”とはどういうことかと思うが、本作を観ていると、言葉のない世界から見える景色は広く、それは、対極であるが小説を読んでいるときの感覚とも似ている。殺陣からは感情が溢れ、その表情から、動きから、ときにはシルエットから、物語が生まれていくのだ。剣を交える度に生まれる血しぶきが散り、それが片付けられることなく少しずつ積もっていく演出なども印象的。殺陣芝居だからこそ“暴力”も多く描かれるのだが、じゃあどの殺陣が正義なのか暴力なのかというところにも作品としてひとつ答えを提示していたように思われ、ただ殺陣の華やかさや迫力を見せるのとは違う、作品の魅力が感じられた。シリーズを観てきた方はより楽しめ、けれど今作が初めてという方もしっかり楽しめる内容。安心して劇場に足を運んでほしい。公演は12月27日(火)まで東京・シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演中。チケット発売中。取材・文:中川實穂
2022年12月23日欅坂46および櫻坂46の元メンバー・菅井友香が主演する舞台『新・幕末純情伝』が2023年1月28日(土)から東京・紀伊國屋ホールで上演される。つかこうへい作の本作は、幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったというユニークな着想のもと、1989年8月に幕を上げた。それ以降『熱海殺人事件』『飛龍伝』と並び、つかの代表的な作品として愛され、これまで幾度となく上演を重ねてきた。今回、主人公の沖田総司を演じる菅井友香。『飛龍伝2020』で既につか作品を経験している菅井は「『飛龍伝』は自分にとって大きな経験になったので、今回またチャンスをいただけたことが嬉しくて、ありがたいです。グループ卒業後初めての舞台ということもあり、新たなスタートとして身が引き締まる思いです」と本作への意気込みを語る。脚本を読んだ感想を尋ねると「一言でまとめるのは難しいのですが......脚本を読んで、幕末の激動の時代に、登場人物たちは必死に生きて、戦っていたのだなと感じることができました。胸を締め付けられるような切ないシーンもあり、それらをどうやって受け取っていただけるか、私自身もしっかりと稽古で確立させたいなと思います」。沖田総司という人物については「剣術の優れた能力がある中、病におかされていたので、きっとご本人はいろいろと辛い思いをされていたのかなと。それでも、自分が仕えている人のために戦って......人気があるのがよく分かります。とても魅力的な方だなと思います」と話した。菅井は、今年11月の東京ドーム公演をもってグループを卒業した。7年間の活動について「本当に楽しかったんですけど、大変だった時期もありました」と振り返る。「きつかったことや思うようにいかなかった経験、そのときに知った感情が、もしかしたらお芝居のヒントになるかもしれないなと今は思うんです。いろいろな経験ができて、感謝しかありません」。11月29日で27歳になった。「やっぱりもう大人の年齢。芯がありつつも、周りの方々と協調して、意見を汲み取ることができる柔軟な女性を目指して、日々成長していきたいです」と語り、本作についても「つかさんの脚本を通じて、精一杯生きた方々の物語をしっかりお届けできるよう、また皆様に存分に浸っていただけるよう、私自身、作品と向き合って参りますので、楽しみに待っていてください」。東京公演は2月12日(日)まで、神戸公演は2月17日(金)〜19日(日)まで。取材・文・五月女菜穂
2022年12月22日ROTH BART BARONのニューアルバム『HOWL』のLP盤が12月21日にリリースされた。ROTH BART BARONチケット情報『小さな孤独を抱えながら新しい地平に飛び出してゆく誰か、その勇気を讃えたい。』コロナ禍にも歩みを止めず毎年全国ツアーを開催し、作品を作り続けた結果、反響が次々とバンドへ届き、さらに数多くのオファーへと繋がっていった。本作には、JR東日本CMソング『KAZE』(M-2)、Disney+『すべて忘れてしまうから』ライヴ・エンディング曲『糸の惑星』(M-3)、TBSドラマ『階段下のゴッホ』エンディングテーマ『赤と青』(M-4)、つくばみらい市・シティプロモーション曲『MIRAI』(M-10)が望まれる形でタイアップ曲となり収録されている。また、リリースツアー「“HOWL”Tour 2022-2023」の追加公演が決定した。2月25日(土)、真冬の札幌、モエレ沼公園“ガラスのピラミッド”にてバンド編成で開催される。追加公演のチケットは1月5日(木)23:59までオフィシャルHP先行(抽選)を受付中。すでに発表されている公演も発売中!
2022年12月22日2年目の開催となるシーサイド・キャンプ&ミュージック・フェス「Karatsu Seaside Camp in 玄界灘(KSC)」の第1弾出演アーティストが発表された。2年目にして既に「KSC」の顔となりつつある奥田民生。同じく前回に続いて出演するSHISHAMO。そして、初出演となるシンガーソングライター、足立佳奈。さらに、いったいどんなステージとなるのか楽しみな岡崎体育の参加が決定。今回も風光明媚な大自然の会場に広がる、豪華アーティストたちのGOOD MUSICに期待が高まる。入場券、駐車券、VIPセット券のチケット最速先行を1/9(月) まで受付中。<公演情報>Karatsu Seaside Camp 2023 in 玄界灘2023年5月27日(土)・28日(日) 佐賀・波戸岬海浜公園
2022年12月22日デビュー50周年、12月21日(水)には究極のオールタイム・ベスト『Hiromi Go ALL TIME BEST』をリリースした郷ひろみ。12月26日(月)には、アニバーサリー・イヤーを締めくくるスペシャル・ライブを日本武道館で開催。しかもキャリア初となる全50曲を披露する。既にSOLD OUTの本公演の特別公演が2023年2月11日(祝・土)福岡国際センターで決定した。武道館のメモリアルステージが、生まれ故郷の福岡で再現される。チケットの一般発売は1月7日(土)10時より開始。また一般発売に先駆けて、1月2日(祝)23時30分までチケットぴあにてWEB先行を受付中。■Hiromi Go 50th Anniversary“Special Versoin”~50 times 50~in Fukuoka西日本新聞紙齢5万号記念特別公演日時:2023年2月11日(祝・土)15:00開場16:00開演会場:福岡国際センターチケットぴあWEBサイト本公演特設サイト
2022年12月22日前回、初開催にもかかわらず800席以上の会場を満員にした、今もっとも注目される実力派噺家3人による三人噺。今回は、2023年4月28日(金)、国の重要文化財にも指定されている大阪市中央公会堂にて開催される。『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺 2023』チケット情報2022年4月4日公演では、桂春蝶「浜野矩随」、桂吉弥「愛宕山」、春風亭一之輔「青菜」を演じ、さらに今回も、全員が「トリネタ」を披露するという見どころ・聴きどころ満載の落語会となっています。令和の噺家の話芸を堪能ください!チケットは、12月21日(水)12:00よりオフィシャル先行を随時受付中。■公演名:春蝶・吉弥と一之輔三人噺 2023■出演者:桂春蝶、桂吉弥、春風亭一之輔■日時:2023年4月28日(金) 18時開演(17時開場)■会場名:大阪市中央公会堂大集会室■前売料金:特典付き指定席6,500円(オリジナル手拭付・税込み)/指定席5,500円(税込み)■受付日時:12/21(水)12:00~※随時受付中■受付URL:■公式ホームページ:■主催・企画・制作:MBSテレビ、ぴあ■お問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土曜11:00~18:00)
2022年12月21日最高のクリスマス気分を味わえるショー『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』が2022年12月17日(土)に開幕し、25日(日)まで東京・渋谷の東急シアターオーブで上演されている。2016年に日本初演された本作は、“劇場で楽しむクリスマス”として毎年上演を重ねてきたが、コロナ禍で中断を余儀なくされ、今回は3年ぶりの来日公演となる。これまでの『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』日本公演にすべて出演してきたシンガーのサム・ハーヴィーは「3年ぶりに日本に戻ってこられてとても嬉しいです。劇場の方、クルーの皆さん、そして何よりお客様。お会いできるのを楽しみにしています」と話す。開幕を前に行われたゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。幕が開くと、そこはまるで銀世界。舞台上は白を基調とした衣装を身に纏ったキャストがそろい、銀色のテープカーテンや雪の結晶を模したパネルで彩られていて、一気にクリスマスの気分に引き込まれる。「Jingle Bells(ジングル・ベル)」や「All I Want for Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)」など、1幕・2幕あわせて40曲以上のクリスマスソングが息つく間もなく披露されるのだが、ゴスペルからポップスまで実にバラエティ豊かなラインナップとなっている。6人のシンガーたちが歌を聴かせる場面もあれば、ジャズダンスやタップダンス、ペアダンスとさまざまなダンスで魅せる場面、そして舞台上に現れたスケートリンクでのスケートショーのシーンもあって、「次は何が起こるのだろう」とプレゼントを待つ子どものようにワクワクした。赤い服に白い髭のサンタクロース、巨大なクリスマスツリーやステンドグラスが輝く街並み、クリスマスカラーのキラキラとした衣装など、見た目の華やかさもあいまって、最高のクリスマス気分を味わえると思う。今回が初来日となるシンガーのサラ・バマーは「この美しい東京、そしてシアターオーブという劇場で歌えることにとってもワクワクしています。ショーを見て笑顔になって帰っていただけたら嬉しいです」とコメントしている。公演は25日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2022年12月19日韓国芸能ニュースメディア“Dispatch(ディスパッチ)”の創立10周年を記念し開催された、ENHYPEN/TXT/STRAY KIDS/NCT DREAM/ NCT 127/TWICE/SEVENTEEN/BTS/NU’ESTの9組=69アーティストのオリジナルコンテンツを提供するK-POPフェス「D’FESTA」。「D’FESTA TOKYO(2022年7~9月・東京スカイツリー®にて開催)」、「D’FESTA TOKYOⅡ(2022年10~11月・羽田空港第2ターミナル国際線施設にて開催)」が大成功を収め、さらには会場にSEVENTEENがサプライズ来場するなど、K-POPファンを熱狂の渦に巻き込んだ奇跡のイベントが、この度「大阪南港ATC」を舞台に「D’FESTA OSAKA」として開催する事が決定した。「D’FESTA OSAKA」は、「THE MOVIE」「THE EXHIBITION」「THE EXPERIENCE」「THE ARTIST PIC」、「THE GACHA」の計5つの演出で構成されている。「THE MOVIE」エリアでは、9つのアーティストによる、『D’FESTA』オリジナルのパフォーマンス映像を公開。世界最高峰レベルのXR技術で撮影したステージ映像と5.1チャンネルサウンドの音響により、ステージを現実に移したような没入感と迫力の映像を超特大プロジェクターで45分間披露。アーティスト9組=総勢69名の魅力を、計6つのセクションで発信。“Dispatch”が10年間撮影し続けたアーティストの秘蔵写真や69名が直接描いた大型キャンバス作品、サインウォールなども展示されます。また、アーティスト自らが描いたダイアリーも登場。また、「VIRTUAL STAGE」では、アーティストが「THE MOVIE」でパフォーマンスしたステージのメディアアートを体験できる。青い海と神秘的な砂漠、広大な宇宙など仮想空間で没入感を楽しむことが出来る。その他、THE EXHIBITIONでグループごとに撮影されたコンセプトを背景に、9グループ・69名の等身大パネルが約50メートルにわたって展示されている「BE TOGETHER」では、パネルの手前に設置されたベンチに座って写真撮影を楽しめるエリアとなっている。本イベントは、2023年1月22日まで
2022年12月19日1月21日(土)大阪市住之江区に、“最高の遊び場を”をコンセプトにしたライブハウス「GORILLA HALL OSAKA」がオープンする。翌22日(日)からは柿落としシリーズが続々と開催!1月28日(土)公演に、G-FREAK FACTORY、キュウソネコカミ、四星球の3組が出演する。『GORILLA HALL OSAKA KOKERAOTOSHI series』 チケット情報チケットは、12月17日(土)10:00より一般発売開始。
2022年12月16日永瀬正敏主演の映画として人気を博した「私立探偵 濱マイク」シリーズの第1弾を舞台化した「私立探偵 濱マイク-我が人生最悪の時-」が12月15日(木)に開幕した。横浜・黄金町の映画館の2階に事務所を構える探偵・濱マイク。行きつけの麻雀屋でのケンカをきっかけに知り合った台湾人・楊海平から、2年前に来日した兄・徳健を探してほしいと依頼される。捜索を進めていくうちに徳健の失踪の裏には、帰化したアジア系外国人が組織した黒狗会と台湾マフィアの抗争があることがわかり…。舞台上には、マイクの事務所がある映画館の「CINEMASCOPE NICHIGEKI」というやや古ぼけたネオンサインが見える。ちなみにこのネオンのデザイン、マイクの事務所があるという設定の、かつて黄金町に実在した「横浜日劇」のネオンを忠実に再現している。そして、物語は古い映写機が回り出す懐かしい音と共に、さながら一本の名画のようにスタートする。2年前に、本作の朗読劇が行われているが、その朗読劇に続いてマイクを演じるのが佐藤流司。ハードボイルドだが人情家でお茶目、その反面、刑事から“野良犬”と称されるような狂気を心の奥底に秘めた主人公を魅力的に演じており、「困ったことがあったら、いつでも来なよ」という決めゼリフも様になっている。約2時間の舞台の中で、十数分に一度は激しいアクションか歌唱&ダンスシーンが入ってくるのだが、佐藤はここでもしっかりと存在感を発揮しており、華麗な身のこなしで素手のケンカからナイフ、銃を使ったファイトまでをこなし、さらにマイクスタンドを握っては自らの身の上や心情をフルコーラスで熱唱し、美声を響かせる。マイクの周囲の人々、そして今回の事件に関わってくる面々もひとりひとりが個性的。マイクの妹で物語の語り部でもある茜を演じるのは小泉萌香。彼女を大学まで出すというのがマイクの“夢”であり、彼女の存在そのものが、今回の事件に対するマイクのスタンス、ひいては彼の生き方を表している。マイクとは鑑別所時代に知り合ったという“相棒”星野をダンスロックユニット「DISH//」の矢部昌暉が演じるが(※宮本弘佑とWキャスト)、チャラさ全開で、頼りになるのかならないのか……どこか憎めない星野を好演しており、アクションでもポテンシャルの高さを見せている。寺西拓人が演じる依頼人・楊海平と、椎名鯛造演じる兄・楊徳健の関係性も切なく、哀しく、終盤に2人が背中を合わせて座り込むシーンは胸に迫る!王道のハードボイルド探偵アクションであり、バディものであり、きょうだい(兄弟/兄妹)の愛と絆の物語であり、歌あり、ダンスあり。目が離せない2時間の活劇となっている。舞台「私立探偵 濱マイク-我が人生最悪の時-」は12月18日(日)までサンシャイン劇場にて、12月29日(木)、30日(金)は森ノ宮ピロティホールにて上演。文:黒豆直樹
2022年12月16日伝説の歌姫ホイットニー・ヒューストンの没後10年を迎えた今年、彼女の半生を描く映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』が、12月23日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国の映画館にて公開される。『ホイットニー・ヒューストンホログラムコンサート』 チケット情報ホイットニー・ヒューストンはビートルズの記録を破り、シングル「Saving All My Love For You」以降7曲連続で全米シングル・チャート1位を獲得!その圧倒的な歌声は“THE VOICE”と称され、アルバムやシングルなどこれまでのトータル・セールスは2億枚を超える。さらにグラミー賞6冠など400を超える受賞歴はギネス世界記録に認定、音楽史に残る大偉業を成し遂げたホイットニー・ヒューストン。本作はそんな彼女の、ジャンルも人種も超えた<グレイテストソング>誕生の瞬間や、「歌いたい曲を、自分らしく歌う」ことに命を燃やした栄光の半生を、数々のNo.1ヒットソングとともに臨場感たっぷりに描ききる。12月15日、映画公開を記念して「ホイットニー・セレブレーション・イベント」が開催された。おいでやすこが登壇し、ホイットニーにリスペクトを込めた漫才を披露!こがけんはホイットニーの名曲中の名曲『I Will Always Love You』を熱唱し「エンダァァァ~~」と美声を轟かせ、おいでやす小田は今年で公開30周年を迎えるホイットニーの主演映画『ボディガード』の相手役ケヴィン・コスナー風の衣装で登場した。さらには、ホログラム技術で蘇ったホイットニー・ヒューストンご本人がスペシャルゲストとして登場!おいでやすこがとまさかのご対面を果たし、あの名曲を歌い上げ「エンダァァァ~~」祭りに。来年1月からこのホログラム・ホイットニーが登場し、生演奏&生ダンサーらも脇を固めて臨場感のあるステージを体験できる『ホイットニー・ヒューストン ホログラムコンサート』が開催されることを聞かされた二人は「めっちゃ見てみたい!」「すごいと思いますよ。あの歌声を聞けるってことですよね」と期待を語り、こがけんは「ホログラムでいいんで、僕、なんとかコーラスとかで使ってもらないですかね?」と自身の登壇もリクエスト。ちゃっかり自分のアピールもして大好評のうちにイベントは終了した。映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は12月23日(金)より全国の映画館にて公開。「ホイットニー・ヒューストン ホログラムコンサート」は、1月26日(木)から28日(土)まで東京・オーチャードホール、2月11日(土・祝)・12日(日)愛知県芸術劇場大ホール、3月25日(土)・26日(日)大阪・フェスティバルホールにて開催。東京公演のチケットは発売中。愛知・大阪公演は先行先着プリセール実施中。
2022年12月16日名古屋を拠点に活動するmudy on the 昨晩が、約10年ぶりに待望の3rdフルアルバムをリリースすることを発表した。今年4月に開催された、cinema staff主催の『OOPARTS2022』での「アルバム制作中」の電撃発表から約1年。その作品が、ついに世に放たれる。mudy on the 昨晩 チケット情報前作アルバムから約10年ぶりのリリースとなる今作は、をコンセプトに掲げた1枚。mudy節全開で幕を開ける『A WRONG MAN』、レコードの日2022〈DAY1〉に7inchリリースされた先行シングル『THE SHINING』、今の彼らのムードを落とし込みつつ史上最も〈ムーディー〉に仕上がった『メイン・テーマ』、太いビートが暴れ回るダンスナンバー『SUPER!』。更にはキャリア初となるボーカル入りフィーチャリング楽曲にも挑戦した『なななのか feat.österreich』。演奏を共にするのは長い時間を共に切磋琢磨してきた盟友・österreich(作詞/語り)と鎌野愛(ゲストボーカル)だ。一方で、原曲自体は10年前からあった楽曲をリアレンジし従来の彼らを濃縮した楽曲も収録。アートワークは鷲尾友公氏、サウンドエンジニアは上條雄次氏が担当。定評のあるGt.フルサワによるライナーノーツは今作ももちろん収録!新作ながらまるでベスト盤のような、豪華11曲入・6pデジパック仕様のアルバムだ。なお、リリースに合わせて東名阪ツアーを開催。チケットは、12月25日(日)までオフィシャル1次先行を受付中。ここからどんどん加速する彼らの動きに、是非ご注目いただきたい。
2022年12月16日トヨタ自動車株式会社が主催する「ウィーン・プレミアム・コンサート」が、2023年4月6日(木)から4月16日(日)まで、全国7都市(札幌、仙台、東京、豊田、名古屋、大阪、熊本)で8公演開催する。ウィーン・プ同コンサートは、ウィーン国立歌劇場の特別協力を得て、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場のメンバーを中心に、30名のトップアーティストにより、本公演のためだけに特別編成された世界最高レベルの室内オーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」(以下、TOMAS)による演奏であり、トヨタがメセナ活動の一環として、音楽の感動をより多くの方々にお届けするために、2000年から開催している。今回は「3つの奇跡」と題して3種類のプログラムを披露する。プログラムAの東京(オペラシティ)、仙台、札幌、豊田では、「『あの』ウィンナワルツを日本で聴く奇跡」と題して、シュトラウス一家によるワルツやポルカの名曲全16曲を集めたウィーンの舞踏会を想起させる楽しさ満載のプログラムを、ウィーン国立歌劇場の専属ソプラノ歌手として活躍する、ヘドウィグ・リッターを迎えお贈りする。プログラムBの大阪、熊本、東京(サントリーホール)では、「指揮者なしのベートーヴェンの奇跡」と題して、人気実力派ピアニスト小菅優がTOMASと初共演。さらに、フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)、エルヴィン・クランバウアー(フルート)、ベルンハルト・ハインリヒス(オーボエ)による独奏で偉大なる二大巨匠バッハとベートーヴェンの世界をお届けする。プログラムCの名古屋公演では、「一夜限りのロマンティックな奇跡」と題して、秋山和慶指揮による名古屋フィルハーモニー交響楽団との合同演奏で、後期ロマン派を代表するブルックナーの傑作、交響曲第4番「ロマンティック」を披露する。このツアーのためだけに特別編成された30名の精鋭によるダイナミックな演奏を、そしてスペシャルな共演者による演奏が聴ける「ウィーン・プレミアム・コンサート」、チケットは12月17日(土)より、一般発売される。
2022年12月16日浦井健治らが出演するミュージカル『キングアーサー』が12月13日(火)、稽古の様子を公開した。その模様はインスタライブを通じ一般公開されたが、ぴあでは独自撮影した写真含め、現地取材レポートをお届けする。『キングアーサー』はイギリス・ケルトに伝わるアーサー王の伝説をもとに、2015年にパリで初演されたフレンチミュージカル。キャストは主人公アーサーに浦井、アーサーの敵メレアガンに伊礼彼方/加藤和樹(Wキャスト)、魔術師マーリンに石川禅、アーサーの異父姉モルガンに安蘭けい他豪華メンバーが集結し、演出は同作の韓国版を手掛けたオ・ルピナが務める。まず最初はメレアガン役の伊礼が登場。配信カメラに向かって陽気にアピールした直後、自分が手にするはずだったエクスカリバーをアーサーが抜いた絶望と怒りを激しく歌に乗せ『奪われた光』を披露。メタルロックのようなハイトーンボイスと、ケルト風の笛の音が融合する音楽も面白い。続いて王の座につき戸惑うアーサーと、進む道を諭すマーリンのナンバー『私は誰なのか』。浦井のまっすぐな歌声と石川の低音が絡む雄大な楽曲だ。工藤広夢と長澤風海が演じる鹿と狼のしなやかなダンスも印象的。演出家によるノート(演出)を挟み、安蘭扮するモルガンがある企みをアーサーに仕掛けるシーンで歌われる『報いを受けなさい』では、激しくも絡みつくような妖艶なダンスをアンサンブルたちが迫力いっぱいに見せ、続いての『約束』ではアーサーと婚約者グィネヴィア(宮澤佐江)、騎士ランスロット(平間壮一)が揺れる心を必死に抑える三角関係が描かれる。アーサーが王としての誓いを歌う『アーサーの誓い』ではランスロットの太田基裕、ガウェインの小林亮太、ケイ役の東山光明ら騎士たちが一堂に会し、稽古着ですでに凛々しいその姿に目を奪われる。続いての『愛じゃないみたいに』ではグィネヴィア(小南満佑子)とランスロット(太田)が切ないラブソングを聞かせ、ラストはアーサーへの復讐で手を結んだモルガンとメレアガンのナンバー『誓いなさい』。浦井と伊礼の「和樹ィ!」という歓声を受けながら加藤が登場、「俺とキャラが違いすぎるぞ!」(伊礼)、「そりゃそうだろ」(加藤)、「役は同じなのに(笑)」(安蘭)と軽口を叩きながらも、加藤と安蘭が打ち込み音も印象的な耳に残るナンバーを、フレンチミュージカルらしいテンポ感で魅せ、聴かせた。全7曲、たっぷり40分以上かけて作中の楽曲を披露したこの日のイベント。最後は配信カメラに全員で収まり、手を振って賑やかに終了。音楽のカッコよさ、ダンスの迫力、そしてキャストの魅力が存分に伝わり、公演への期待は高まるばかりだ。公演は2023年1月12日(木)より東京・新国立劇場 中劇場にて。その後群馬、兵庫、愛知公演もあり。取材・文:平野祥恵
2022年12月15日中島みゆきの名曲だけで構成されるコンサート『中島みゆき RESPECT LIVE 歌縁』が、2月11日(土・祝)大阪・フェスティバルホール、2月22日(水)東京・中野サンプラザにて開催される。「中島みゆき RESPECT LIVE 2023 歌縁(うたえにし)」チケット情報すでに、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、仲宗根泉(HY)【※大阪公演のみ】、半﨑美子、ハンバートハンバート、一青窈【※東京公演のみ】、増田惠子、山本彩の出演が決定しているが、このたび、德永英明の出演が発表された。いま、未曽有の災禍や現実とはとても信じ難い戦禍の只中にある世界に、中島みゆきの詞(うた)はどのように語りかけてくれるだろうか。残念ながら、中島本人のコンサートの予定は未だアナウンスされていないが、世代やジャンルを越境する表現者たちが、高田漣を音楽監督に編成され、過去の公演でも出色のアレンジとアンサンブルで絶賛されたスペシャルバンドと共演。さらに今回は、異彩を放つ現代詩人・最果タヒが中島みゆきの詞から導かれ、書き下ろした詩を、その世界観を鮮やかに伝える女優の朗読でお届けする。チケットは、12月21日(水)23:59までオフィシャルサイト2次先行(抽選)を受付中。
2022年12月15日国立科学博物館(東京・上野公園)にて、様々な“毒”について紹介する特別展「毒」が開催されている。同展のオフィシャルサポーターを務め、「QuizKnock」として毒にまつわるクイズを提供している伊沢拓司に本展の魅力について話を聞いた。今回の展示の魅力として、伊沢が強調するのがその「重厚さ」である。「ただ『怖い!』で終わるのではなく、毒と人類の歴史、それを防ぐ方法や共存の仕方など、毒にまつわるあらゆる観点から展示を作っている」と語る。特に衝撃を受けたというのが「ブルーノイシアタマガエル」という南米産の毒ガエル。「頭部骨格の3Dモデルがこの特別展のために作られているんですけど、頭の突起で頭突きをして、相手に毒を注入するという、およそカエルとは思えない戦略を採っていて、それがわかりやすく展示されているんです」と興奮気味に語る。なぜ人間は「毒」という存在に惹かれるのか? そんな問いに伊沢は「怖いからこそ『知っておきたい』という防衛本能が働くのかな? 危険なものに知識としても惹かれ、好奇心が沸き立つのかもしれない」と語る。歴史の転換に毒が関わっていたことも数多く、ミステリーや映画などの題材にもなっている。「ソクラテスが自ら毒杯を仰ぐ――死という運命を受け入れるって、毒を通して哲学的に『死とは? 生とは?』というテーマを哲学者であるソクラテスに突き付けていて面白いですよね。人類普遍のテーマであり、重厚な主題で、だからこそ創作のテーマにもなっているんだなと思います」。我が子にサイエンスに興味を持ってほしい! と考える親も多いが、子どもの頃から国立科学博物館(科博)に親しんできたという伊沢は自身の経験も踏まえこう語る。「僕の科博の一番古い記憶は『エスカレーターの中ってこうなってるんだ!』と思ったこと。科博のエスカレーターは透明になっていて構造が見えるんです。それは、親が見てほしかったところじゃなかったと思います(笑)。うちの親は『子どもが標本に興味示している。じゃあ図鑑を買おう』という感じではなかったですし、役に立つルートを親が作ろうと思わなくていいと思います。それこそ10年後とかに時限爆弾のように『あの時の体験が…!』という感じで効いてきたり、そういう気長さが結果的に僕を助けてくれたと思います。無理して親が面白いポイントを伝えなくても、子どもは勝手に学びとると思っています」。特別展「毒」は2023年2月19日まで開催。文章:くろずなおき
2022年12月15日誰もが知る伝説のアーサー王を描くミュージカル『キングアーサー』が2023年に上演される。アーサー役の浦井健治が取材会で作品について話した。ミュージカル『キングアーサー』 チケット情報本作はイギリス・ケルトに伝わる伝説を『1789 -バスティーユの恋人たち-』で知られるフランスの作曲家、ドーヴ・アチアがフレンチロックをベースに手掛け、2015年にパリで初演。「楽曲がすごくキラキラしていて歌いごたえのある曲ばかりです。『エリザベート』のルドルフが歌うナンバー以上に高音が多く、大変だと思いますが、やりきって味方につければ、すごくカッコよくて今までにない新鮮な作品になると思います」と意気込む。王の血筋を引くことを知らずに育ったアーサー。「我々も共感できるような普通の青年が、聖剣エクスカリバーを引き抜くという運命を背負ってしまった。実はそれは十字架で、王として君臨するのですが、裏では人間の憎悪や狂気が渦巻くんです」と解説する。アーサーとの共通点については、「平凡な青年がエクスカリバーを引き抜いたがゆえに王になる。ミュージカルはほとんど見たことのなかった僕が、小池修一郎さんに引き抜かれ(笑)、『エリザベート』に出演させていただいた。えらそうに聞こえたら困るのですが(笑)、すごくリンクしているかなと思います」と少し恥ずかしそうに言う。浦井は『ヘンリー五世』『王家の紋章』など王を演じることが多い。「井上芳雄さんを筆頭に、かつてミュージカル界のプリンスと呼ばれていた人がキング(の役をやるよう)になった(笑)」と茶目っ気たっぷりに言いつつも、「光栄ですが責任がある。後輩たちにしっかりと背中を見せていきたい」と気を引き締める。また、「王冠をつけるとそれに翻弄され、無意味だなと思うぐらい、追い込まれるのが王。人生は一筋縄ではいかないという教訓ではないけれど、人間の運命とは何なのだろうと。そこをアーサーで体現していけたらと思います」と語る。演出は本作の韓国版も手掛ける韓国人のオ・ルピナ。「殺陣やアクロバット、ダンスもありのショーアップされた作品ですが、オ・ルピナさんは人間の機微を描き、お芝居をしっかりと紡がれると思います。双方から楽しめるような作品に仕上げていきたい。新しい年に明るく元気になっていただけるように頑張ります!」。公演は1月12日(木)から2月5日(日)の東京・新国立劇場 中劇場を皮切りに、群馬、兵庫、愛知を巡演。兵庫公演は2月24日(金)から26日(日)まで兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて。チケットは12月17日(土)一般発売。取材・文:米満ゆう子
2022年12月15日