チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (5/342)
MUSIC&RELAXをコンセプトとした、自然の中でシートを広げてゆったりと音楽を楽しむピクニックスタイルのミュージックフェス『Chillin’ Vibes 2023』が、10月21日(土)大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場にて開催される。『Chillin’ Vibes 2023』 チケット情報追加アーティストとして、MONKEY MAJIK、Welcome Actを担当するみゆなの出演が決定した。その他、HY、高橋優、BEGINらに加え、真壁陽平(Guitar)、隅倉弘至(Bass)、神谷洵平(Drums)、伊澤一葉(Keyboard)らによるChillin’ Vibesオリジナルバンド、Chillin’ Vibes Band「Ma-bouz(マボウズ)」がclaquepot、JQ from Nulbarich、ビッケブランカ、吉澤嘉代子ら計4組のゲストボーカルを迎えてパフォーマンスを行う豪華ラインナップ。チケットは、10月20日(金)23:59まで先行先着プリセールを実施中。(インバウンド向けのチケット販売も実施中)さらに、公演チケットに加え、会場往復送迎&ホテル付オフィシャルツアーチケット発売中!こちらのツアーは観覧エリア前方にて優先観覧エリアが設けられるほか、太陽の塔入館券も付くお得なプランとなっている。料金や詳細は、公式サイトをチェック!!今後も新情報を発表予定なのでお楽しみに。
2023年10月10日2023年10月・11月に、「十三代目 市川團十郎白猿 襲名披露巡業」公演が全国20ヶ所にて開催となる。それに先駆け出演の市川團十郎による取材会が都内某所にて実施された。演目として『毛抜』を選んだ理由について「市川團十郎家の襲名公演ですので、歌舞伎十八番もしくは新歌舞伎十八番をご披露するというのが一般的。秋巡業の演目の候補としては『鳴神』、『毛抜』があがるなか、決め手となったのは一人で芝居をするところが多い点です。『鳴神』は荒事の要素は多いですが、女方と二人で芝居を進めていくことが多く、市川團十郎が中心の『毛抜』の方が襲名披露巡業としては面白いのではないかと思いました。『毛抜』には紋切り型という幕外の型があり、ご当地によって幕外の景色を変えたいという思いもあり、『毛抜』に決めさせていただきました。『毛抜』はもともと二代目市川團十郎が行った「雷神不動北山櫻」という作品。そこから七代目市川團十郎によって『鳴神』、『毛抜』、『不動』が歌舞伎十八番に選定されますがその形は途絶え、二代目市川左團次が色気ある作品に作り替えたのが今日伝わっている『毛抜』であり、『鳴神』。今やっている『毛抜』は派生して出来ている部分も大きくあり、二代目市川團十郎が演じていたものをそのまま演じている『助六』と違い、『毛抜』は原型がどうだったかは正直分からない。その中で『毛抜』の粂寺弾正は愛嬌とおおらかさ、その中にひけらかさない知的の強さ、歌舞伎十八番の「剛の者」というすべてのエッセンスがないと出来ない、歌舞伎十八番の中でもハードルの高い役のひとつ。」と語る。また、「歌舞伎十八番は荒事の印象があるかもしれませんが、お家騒動を解決していくLGBTQの壁をも超えた主人公が奮闘していくところに、新しい視点でも見ていただける作品なのではないかと思います。」と見どころについても触れ、「自分自身、襲名披露巡業のみならず他の興行を含めても各地に一番足を運んでいる役者だと思います。首都圏の近郊や遠方にいらっしゃる方々に届けられるよう巡業に力を注いで生きてきました。今回各地の方々にお目にかかれるということで、團十郎として今後ともよろしくお願いいたします、というご挨拶と、今まで海老蔵としてありがとうございました、という感謝を伝えられる興行になれば良いなと思う。」と締めた。チケットは好評発売中。
2023年10月10日the band apartが主催する『SMOOTH LIKE GREENSPIA』が、10月21日(土)・22日(日)大阪・服部緑地野外音楽堂にて7回目となる今年は、バンド25周年のスペシャルバージョンとしての2DAYSで開催される。『the band apart 25th Anniversary SMOOTH LIKE GREENSPIA 2023』チケット情報DAY1(21日)は、エレクトリックなthe band apartが登場。ゲストに、YONA YONA WEEKENDERS、BREIMENが出演。初のDAY2(22日)は、アコースティック編成のthe band apart(naked)ライブで、ゲストに堀込泰行、渡邊忍(ASPARAGUS)が出演する。遂に、タイムテーブル&FOOD&GOODSを発表!緑に囲まれた会場で気持ちの良い風を感じながら、ゆったりと極上の音楽をご堪能ください。チケットは発売中!
2023年10月08日アコースティック・バンド編成としての本格活動から約7年が経ち、すっかり"ネイキッド"としての活動も定着した中リリースされる4枚目のフルアルバム『4』。『4th album release live "SMOOTH LIKE BUTTER TOUR"』チケット情報今作は通常のバンド楽曲のアコースティックアレンジ曲が3曲、ネイキッドオリジナルの新曲が5曲と、ネイキッドだけでしか聞くことができないオリジナル曲もより増えてきた。通常のバンド編成との差は、なんといっても楽曲へのアプローチの仕方の自由度の高さだと思う。ギター・ベース・ドラムの基本アンサンブルは、アコースティックならでは心地よさを醸し出しながら、M-7では、ネイキッドではお馴染みの三浦康嗣(□□□)がピアノを、M-2ではバンド初の試みとして、加藤雄一郎氏をSaxに迎え入れ、ネイキッドならではの極上のサウンドに仕上がった。ネイキッドでの活動も、楽曲制作だけでなく、ライブを含め、よりエレキバンド編成とは差別化が顕著になってきた。彼ら4人が鳴らす根本的な音楽性の部分は変わらずも、その表現の幅がより豊かになったことが存分に楽しめる。また、昨今では主流とは言えないCDという媒体も意識し、M-1「intro」~M-10「outro」まで、一連の流れに物語性も垣間見れるオリジナルアルバムとなった。また、11月2日(木)より『4th album release live "SMOOTH LIKE BUTTER TOUR"』が開始する。ツアーのチケットは、10月8日(日)11:00よりオフィシャルHP先行開始。
2023年10月07日昨年大好評だった『万博花火プロジェクト 万博夜空がアートになる日』が、11月25日(土)万博記念公園 東の広場にて、今年も開催される。『万博花火プロジェクト 万博夜空がアートになる日2023』 チケット情報太陽の塔がそびえ立つ万博記念公園を舞台に、夜空をキャンバスとした、花火と音楽の新感賞アートプロジェクト。1/100秒でプログラミングされた、音楽とシンクロした60分間の花火ショーとなっている。座席はダイナミックシートやパノラマシートなど、全席指定で場所取りなし!VIP席も設置され、VIP限定オフィシャルドリンク&フードが提供される。また、VIP専用のシャトルバスが運行しており、来場時は最寄り駅駅前よりVIPエリアに、退場時は北摂主要&最寄り駅への送迎も。車での来場者は、VIPチケットを掲示で、庭園前駐車場内専用駐車場を無料で利用することができる。ワンランク上のVIP席限定ホスピタリティで、特別なひとときをお楽しみください。チケットは10月7日(土)10:00より一般発売開始。
2023年10月06日大阪・南堀江にて世界中よりセレクトされた商品を取り扱い、店舗を構えるレコード&CDショップFLAKE RECORDSと難波に新しくできるライブハウスYogibo META VALLEYの共同企画で、toeとんoonのツーマンライブが決定!『TONE FLAKES Vol.157 × Namba Culture Terminal 2023』チケット情報toeとんoonの関係性はみなさん知るところでしょうが、大阪でこの組み合わせは初の開催となる。ライブハウス、Yogibo META VALLEYの店舗/空間デザインはtoeの山㟢廣和が担当をしているので、その点にもご注目を。チケットは、10月7日(土)10:00より一般発売開始。ご購入はお早めに。
2023年10月06日林翔太、寺西拓人W主演によるブロードウェイ・ミュージカル「ロジャース / ハート」。9月30日(土)の幕開けを控えた9月下旬、稽古場の模様が公開された。1997年にアメリカで初演された本作。ニューヨークのブロードウェイで1920年代から40年代にかけて活躍した作詞家ロレンツ・ハートと作曲家リチャード・ロジャースのコンビの栄光の軌跡を描く。この日の稽古で行われていたのは第一幕の三場で1929年、2人が司会を務めるラジオ番組「ロジャース&ハート・アワー」の収録の模様を描いた場面。予定にはないゲストが飛び入りで歌ったかと思えば、来るはずの大物ゲストが到着せず、慌てて本人になりすました代役を立てて乗り切ろうとするなど、生収録のラジオ番組ならではのドタバタ模様がコミカルに描き出される。全編を通して実に39曲(!)もの楽曲が歌われるが、このラジオ収録の場面でも次々とヒットナンバーが登場。独身最後の夜を高らかに歌い上げる「This Is My Night To Howl」や彼らの人気と評価を決定づけた名曲「Manhattan」などが披露され、彼らの売れっ子ぶりがわかるシーンとなっている。続く四場は1932年。2人はハリウッド進出を控えており、ニューヨーク・ハーレムにあるハートの自宅で、ミュージカルの仲間たちを呼んでパーティを開いている。今年7月に亡くなったトニー・ベネットとレディ・ガガが2011年にデュエットで歌ったことでも話題を呼び、日本でも椎名林檎などがカバーしている、気まぐれな、強く生きる女性像を歌い上げる名曲「The Lady Is A Tramp」をはじめ、ここでも次々とヒットナンバーが登場し、男たち、女たちが入れ替わり立ち替わり、歌とダンスで魅せる。2018年に本作でロジャースを演じ、舞台初主演を務めた林が今回はハート役で、ロジャースとはまた違った、自由奔放に見えて、どこか心に陰を持つ天才作詞家を演じており、この三場では想いを寄せる女優のペギー(凰稀かなめ)に気持ちを伝えるのだが…。一方、寺西が演じるロジャースも、女優のドロシー(壮一帆)への恋心を自覚するが、ドロシーのほうは自らの胸の内にわき上がる思いを「恋のはずがない!」と打ち消そうとする。そんな2人が正反対の歌詞で歌うのが「This Can’t Be Love」。続く五場で、ロジャースとハートがしっとりと歌い上げる「My Romance」と共に前半の見せ場となっている。林、寺西をはじめ、今回から出演となる凰稀、壮ら、実力派のキャストによる名曲ぞろいの上質のミュージカルとなっており、幕開けが待ち遠しい。「ロジャース/ハート」は9月30日(土)より有楽町よみうりホールにて上演中。その後、金沢・大阪公演あり。
2023年10月06日2013年より実施されている大阪が誇るハードコア・パンクバンド、RAZORS EDGE主催のライブサーキットイベント『STORMY DUDES FESTA 2023』が11月3日(金・祝)に開催する。『STORMY DUDES FESTA 2023』チケット情報大阪心斎橋、アメリカ村にあるBIGCAT、SUNHALL、ANIMA、Pangea、BRONZE、HOKAGE、SHINKAGURAの7会場。今年は、BIGCATが加わり7会場となる。第四弾出演者は、AIRFLIP、dustbox、ENTH、FIRE ON FIRE、FOR A REASON、FOUR GET ME A NOTS、GUMX、LABRET、NINJA BOYZ、See You Smile、THE FOREVER YOUNG、UNMASK aLIVE、waterweed、しけもくロッカーズの14組を発表して全出演者は54組に決定!チケットは、10月15日(日)23:59までオフィシャルHP4次先行(抽選)受付中!
2023年10月06日皿を割った罪をとがめられ失意の中で死んだ“お菊”の物語を、明治時代の劇作家・岡本綺堂が悲恋ものに仕立てた『番町皿屋敷』。この世界を、映像技術を用いた朗読劇シリーズで知られるアメツチ(プロデューサー:安藤匠郎、脚本・演出:山田英真)が再構築する──。回替わりで出演するキャストの中で、「怖くない怪談」のコンセプトに強く共感する小林愛香がインタビューに応じた。皿を割るにいたったお菊の心情や、腰元の彼女と相思相愛の旗本・青山播磨との関係性を交えながら展開される本作。上演期間中、小林はお菊役として2回登板する。単なる怪談とはひと味異なる劇世界に、彼女は「昔の怪談ではあるけれど、現代の物語として受け止められる普遍性があると思います」とコメント。特に身分違いの恋に戸惑い播磨の愛情を試すお菊の女心、自身の真心を疑われお菊に刃を向ける播磨の悲しみに着目し、「現代人からすると突飛な行動に見えるかもしれませんが、奥底にある感情に心を寄せました」と語る。では、共感したお菊をどのように造形するのか──。そう小林に問いかけると「健気な少女性を出そうと考えています」と即答した。「純真無垢で汚れがないからこそ、お菊は播磨の心を試したんじゃないかと思うんです。それで期待とは異なる結果になったとしても、彼女は受け入れる。そうしたお菊の一面を意識しながら朗読することで、播磨との切ないすれ違いをドラマチックにお見せできたら」と意気込んだ。アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(2015年)において津島善子のCVを務めたことで知られる小林。過去には『選ばれなかった勇者の花嫁』(2020年)で朗読劇を経験している。主戦場の声優業や音楽活動と比べて、朗読劇にはどんな魅力があるのか──。そう尋ねると「一度幕が上がったらやり直しのきかない舞台では、役を演じるのではなく“生きる”に近い感覚を得られます」と述べる。そして「機会があれば台本を手放すお芝居にも挑戦して、自分の可能性を広げていきたいですね」と語った。公演は10月6日(金)~9日(月・祝)、東京・渋谷区伝承ホールにて。回替わりのキャストスケジュールは以下の通り。チケット販売中。※左から:お菊、青山播磨、十太夫、眞弓6日(金)19:30=佐藤日向、橋本全一、堀江一眞、高柳明音7日(土)13:00=小林愛香、阿部快征、橋本全一、島田愛野7日(土)18:00=石塚朱莉、市川太一、野津山幸宏、小林愛香8日(日)13:00=小林愛香、市川太一、野津山幸宏、和久井優8日(日)18:00=和久井優、阿部快征、堀江一眞、和泉風花9日(月・祝)13:00=高柳明音、橋本全一、堀江一眞、島田愛野9日(月・祝)17:30=高柳明音、阿部快征、市川太一、石塚朱莉取材・文:岡山朋代
2023年10月05日これまでも映像化、アニメ映画、舞台化されてきた筒井康隆の傑作SF小説「時をかける少女」が初のミュージカル化をされる。10月6日に迎える初日に先駆けて、衣装付き通しを行っている稽古場を取材した。科学実験室で不思議なラベンダーの香りを嗅ぎ不思議な力を手に入れた主人公・芳山和音。その力を使い、未来から来たタイムトラベラー・深町一夫と時空を超える冒険に出た先で、織田信長、森蘭丸そして過去の家族に出会い……。原作「時かけ」のストーリーをアレンジしながら、新曲17曲で彩った新作ミュージカルとなる。この日は初の衣装付き通し稽古。冒頭キャッチ―なナンバーからスタート。総勢12名のアンサンブルを含めたフルメンバーでオープニングを盛り上げた。見学中、とにかく圧倒されるのはその楽曲のボリューム。上演時間2時間の内、新曲は17曲。和音、幼馴染の吾郎、友人の真理子と3人で恋について歌うかわいらしいナンバーから、信長・蘭丸で未来への希望を歌った壮大な楽曲、タイムトラベルで能力を手に入れたことで過去に向き合った和音が歌うバラードと、バラエティに富んだ構成で物語を飽きさせること無く進めていく。主演の田中梨瑚は、より現代の女子高生らしく描かれる主人公・和音を好演。過去・深町と関わりのあった戦国時代の娘・イサキとの二役と、ほぼ舞台に出ずっぱりながら、元気なキャラクターはもちろん、家族との関わり、初恋に揺れる様子を繊細に演じた。そしてこちらも実質二役となる蒼木陣。和音に振り回される深町、そして時間旅行を生み出した研究者ケン・ソゴルと、現在・過去・未来を行き来する、最も「時をかける」人物を確かな演技力で熱演した。和音の友人・真理子を演じるのは、特別出演となる天翔愛。これまでにないコミカルな演技に挑戦しながら、伸びやかな歌声を披露するソロナンバーは必見だ。和音に淡い想いを寄せる幼なじみ吾郎を演じる小川優の不器用でピュアなキャラにも注目してほしい。さらに物語を盛り上げるのは織田信長役・多田直人(演劇集団キャラメルボックス)、森蘭丸役・西井幸人。タイムトラベル中に出会う二人が知る歴史に隠された新真実…?ラストには映画版の主題歌「時をかける少女」も披露。どこか切ない記憶で終わる「時かけ」だが、ミュージカルだからこその爽やかなエンディングは今作ならでは。本番では映像演出も加わるという本作、ぜひ劇場でその完成形を確かめてほしい。公演は10月6日(金)から10日(火)まで日本橋劇場[日本橋公会堂]にて。チケット発売中。
2023年10月05日京都を拠点に活動し、これまでSF、ファンタジー、非日常といったシチュエーションにおいて、数々の“企画性コメディ”を生み出してきたヨーロッパ企画。2023年に25周年を迎えた彼らだが、その記念すべき年に上演されるのが、劇団初となるミステリーコメディ『切り裂かないけど攫いはするジャック』だ。本公演を前に、劇団代表で脚本・演出を担当する上田誠、上田とともに劇団を立ち上げた永野宗典、諏訪雅の3人が来福し、作品について語ってくれた。19世紀のロンドン。街は、「謎の怪人ジャックが徘徊している」という噂で持ちきりだ。そんな中、捜査が始まる…はずなのだが。「稽古の初日から、すでに脂が乗っています」と笑顔の上田。まずは今作が、「ミステリーコメディ」となったことについて、「これまで『文房具コメディ』や『迷路コメディ』など、ニッチなジャンルで勝負してきましたが、見渡すと同規模の劇団でコメディを主軸にしているところは、もはやうちくらい。そろそろ、ジャンルを広げても大丈夫だろうと(笑)。ただ、ミステリーというジャンルは非常にコアなファンが多いので、そこでいかに自分たちらしさが出せるかが課題でした」と振り返る。ミステリーの中でも、どちらかと言えば都市伝説やゴシップといった部類に入る『切り裂きジャック』を題材としたのも、“ズラす”ことでオリジナリティを抽出してきた上田の作戦。下世話な思いが渦巻く人々の騒動を群像劇で表現しながら、劇団らしいミステリーコメディを成立させてくれそうだ。そして今作で16年ぶりに座長を務める永野は、警部として捜査を担当。しかし「群衆が勝手に推理を始めるので捜査ができない」と早くも嘆き節。また、群衆のひとり、オルガン弾きとして登場する諏訪は、「エチュードの段階で、群衆に押された永野さんが一言も喋れていない状態。本当に捜査を進められるのか今から心配(笑)」とこちらもコメディアンぶりを発揮。「キャナルシティ劇場という舞台を最大限に活用し、19世紀のロンドンへ皆さんをお連れしたい」と上田。さらに、「最後には、アッと驚く結末を用意しているのでお楽しみに」とも。果たしてその全貌は。公演は10月14日(土)~15日(日)福岡・キャナルシティ劇場ほか、東京、高知、広島、大阪、神奈川、愛知で上演。チケットは発売中。
2023年10月05日戦地に息子を送り出した一家の苦悩を描く舞台「My Boy Jack」が10月7日(土)に開幕する。9月下旬に行なわれた稽古の模様を取材した。ノーベル文学賞受賞作家で、「ジャングル・ブック」の作者としても知られ、第一次世界大戦で息子を戦地で亡くしているラドヤード・キプリング。彼の手による同名の詩を戯曲化した本作。上村聡史が演出を務め、眞島秀和が一家の長・ラドヤードを演じ、その妻・キャリーを倉科カナ、戦地へと赴く長男・ジョンを前田旺志郎、そして、姉のエルシーを夏子が演じる。この日は、通し稽古が行われ、前半の第1幕を見学した。物語は、まもなく16歳になるジョンと父親のラドヤードが陸軍の入隊面接に行く準備をするところから始まる。メガネなしでは数メートル先の視界もおぼつかないジョンだが、父はそんなことお構いなしに息子を鼓舞する。陸軍の面接では、やはり近視を理由に断られるが、最終的にラドヤードは著名な作家としての人脈を駆使し、息子を軍へとねじ込み、その後、ジョンはドイツとの戦いの最前線に送られることになる…。息子が従軍し国家に奉仕することを「チャンス」と口にするラドヤード。知性と威厳にあふれる一家の長を眞島が力強く演じる。早い段階からドイツの侵攻を予知する慧眼と共に、家族への愛や優しさも持ち合わせているが、その高い知性が第一に向けられるのはあくまで“国家”。現代に生きる我々は、その後の歴史や彼の息子の運命を知っているがゆえに、ラドヤードの勇ましい言葉に愚かさや虚しさを覚えるが、一方でこうした歴史の教訓を社会全体で共有する100年後の世界に生きながら、いまなお戦争を止める術を持たない我々に、彼の振る舞いを嗤い、責める資格などあるのか。前田は、国家への忠誠や奉仕などではなく、ただ権威主義的な父親の束縛から逃れるために入隊を志願する10代の若者の苦悩や恐怖を繊細に演じており「家じゅうを探しても、気持ちよく座れるイスが1個もないんだ」「僕はただ、本当の自分になりたいだけ」という言葉が胸に迫るが、彼の不幸は“自分探し”のための父からの逃避先が、最前線の塹壕という地獄だったこと。倉科、夏子の言葉や佇まいからは、ジョンが「国家のため」という大義の下、戦地に送られることへの不安や怒り、そして無力感がひしひしと伝わってくる。戦争という過酷な現実、暴力を前にした一家はどのように変容していくのか――。「My Boy Jack」は10月7日(土)より紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAほか全国3都市で上演。取材・文:黒豆直樹
2023年10月04日日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』が、全国5都市で上演(札幌は上映のみ)される。その幕開けを前に製作発表会見が行われ、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦、出演の片岡愛之助、小池徹平、戸次重幸、加藤和樹、村井良大、藤岡真威人、田村心、曽田陵介、小宮璃央、柳美稀、押田岳、桜庭大翔、山口馬木也、藤本隆宏、中山美穂、松平健という、総勢18名が登壇した。『西遊記』といえば、1978年に堺正章の主演でドラマ化されたことでも知られる人気作。脚本のマキノ、演出の堤ともにドラマ版の大ファンであると明かし、特に堤は「それをまさか自分の手で、大々的に上演出来るとは!」と声を弾ませる。また立ち回りのボリュームも相当なもののようで、キャストに対しては「ぜひひとつご覚悟を」とニヤリ。これにはアクションはお手の物のキャスト陣からも苦笑いがこぼれる。主人公の孫悟空役を務めるのは、歌舞伎俳優の愛之助。自らの役どころ、さらに豪華共演陣の顔ぶれに「本当にびっくり」と目を丸くしながらも、「そんな舞台に立てると思うと、嬉しくてしょうがないです」と顔をほころばせる。さらに「堤さんならではのLEDを使った最新の舞台機構もすごいと思いますが、やはり僕らはアナログのヒューマンパワーを、役者魂というものを見せつけたいと思います」と抱負を述べた。三蔵法師役の小池は、「皆さんが立ち回りで汗水たらしている中、僕はどちらかというと“唱える”系で…(苦笑)。皆さんを応援する気持ちで唱えます!」と語ると、猪八戒役の戸次は「小池さんズルい!」とすかさずツッコミ。そんな戸次は「皆さんが唯一違和感を抱くのが、痩せ型の僕がやる猪八戒だと思います。しかしまったく新しい猪八戒、やる気まんまんです!」と意気込んだ。さらに堤演出は3度目となる沙悟浄役の加藤は、「堤さんの演出は、なにが飛び出てくるのかわからない“おもちゃ箱”のよう。ちょっと怖い部分もあります」と期待と不安の両方が滲んだ表情を見せる。さらに三蔵法師に仕える馬・玉竜役の村井は、「あまりイメージのない役なだけに、自分なりに玉竜の面白い部分を作っていきたいです」と目を輝かせた。さらに牛魔王役の松平健、その妃である鉄扇公主役の中山美穂と、主役級が勢ぞろい。愛之助いわく、「笑いあり、涙あり、歌あり、踊りあり、立ち回りありの大スペクタクル」。エンタメの極みとも言うべき舞台、その幕開けが楽しみでならない。取材・文:野上瑠美子
2023年10月04日10月7日(土)・8日(日)・9日(月・祝)の3日間、ミナミエリア一帯のライブハウス20会場以上にて開催される『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2023 25th ANNIVERSARY』。今年も450組以上のアーティストがパフォーマンスを繰り広げる。『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2023 25th ANNIVERSARY』 チケット情報ミナホ開催期間中、ミナホパスを提示すると、エリア内にあるたくさんのお店でお得な特典がゲットできる「PASS得WHEEL」を実施!飲食店から古着屋まで様々なジャンルで特典が用意されている。参加店舗は順次更新されるので、『MINAMI WHEEL』公式アプリやホームページにて最新情報をご確認ください。参加店舗は順次更新!最新情報は『MINAMI WHEEL』公式アプリやホームページにてご確認ください。●『MINAMI WHEEL』公式アプリ※こちらからダウンロードできます。iOS::●『MINAMI WHEEL』ホームページ
2023年10月04日今年3~4月に上演され好評を博した舞台“Le gai mariage”『ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚』の再演が早くも決定した。本作は、モリエール賞最優秀コメディ賞にノミネートされたフランスの名作。主人公のアンリ・ド・サシーを演じるのは、『SHOCK』シリーズに出演、ノサカラボ『罠』や舞台『ぴーすおぶけーき』などで好演した高田翔。ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンの菊丸英二役などで注目を集める富本惣昭が、アンリの親友で、彼と偽装の同性婚をするドド役を前回に引き続き演じる。出演する2人と、公演プロデューサーの白樹栞氏に思いを聞いた。初参加となる高田は「脚本を読んでシンプルに面白いなと思いました。前回の脚本と読み比べてみると“フランスの戯曲”という印象が強いのですが、それをどうお客様に楽しんでもらうのか。やるからには絶対面白くしたいですし、前回よりもいいものをお届けしたいです」と意気込む。一方の富本も「前回から僕以外のキャストは皆変わりますし、演出家も違います。前回の手応えや得たものは確かにあるのですが、今回は今回でまた新しく作り上げていきたいです」と話す。互いの印象について、高田は「アンリを演じる上でドドとの関係性が一番大事だと思うのですが、彼は続投ということでとても頼りになります。癒しを感じたり、ウザいと感じたり、かわいいなと感じるところもあったり……自分一人で想像していたドドの何百倍も柔軟性があるんです」と話し、富本は「本読みの段階から、モテそうな雰囲気たっぷりのアンリです!(笑)。僕が投げた分高田さんは返してくれるので、僕も彼が投げてきたものを素直に受け取って返したい。すごくやりやすいですね」。既にいい関係性が構築されている様子だ。白樹氏は「前回も素晴らしかったのですが、今の稽古を見ていると、前回以上に膨らんでいるというか、作品が深まっている印象があります」と手応えを話す。「声を出して笑う機会が少なかったコロナ禍。『こんなに声を出して笑ったのは久しぶりだ』などとお褒めの言葉をいただきました。熱量の高い前回を超えて、もっともっと波を作って欲しいです」。公演は2023年10月13日(金)~29日(日)、六本木トリコロールシアター。なお、白樹氏によると、来年には本作のミュージカル化も決定しているという。続報を待とう。取材・文:五月女菜穂
2023年10月03日今年4月に、なんばパークスカーニバルモールにて第3回が開催されたクラフトビールイベント『ビア・ブラボー!』が今年の秋も開催!今回は10月27日(金)・28日(土)・29日(日)の3日間、京橋の新ランドマーク「FULALI KYOBASHI」にて開催される。『ビア・ブラボー!~Craft Beer Carnival~ 2023 Autumn』 チケット情報“KANSAIから世界へ発信”をコンセプトに、地元・大阪はもちろん、北は北海道から南は九州・宮崎のブルワリーまで、『ビア・ブラボー!』でしか味わえない数多くの人気ブルワリー&サイダリーが出店する。クラフトビール好きはもちろん、初めてクラフトビールを飲む人も楽しめるラインナップと空間をお届け。職人たちがとにかく“こだわった”選ばれしクラフトビールをお楽しみください!開催時間は、27日(金)は17:00から21:00、28日(土)は11:00から21:00、29日(日)は11:00から20:00まで。入場券のほか、お得なセット券を発売中。【出店ブルワリー&サイダリー】伊勢角屋麦酒〔三重〕/うしとらブルワリー〔栃木〕/OK,ADAM〔秋田〕/open air〔兵庫〕/KIX BEER〔大阪〕/CRAFT BEER BASE〔大阪〕/湘南ビール〔神奈川〕/T.Y.HARBOR Brewery〔東京〕/DD4D BREWING〔愛媛〕/ディレイラ ブリュー ワークス〔大阪〕/TWO RABBITS BREWING COMPANY〔滋賀〕/奈良醸造〔奈良〕/Nomcraft Brewing〔和歌山〕/反射炉ビヤ〔静岡〕/Brasserie Knot〔北海道〕/南信州ビール〔長野〕/宮崎ひでじビール〔宮崎〕/門司港レトロビール〔福岡〕/もりやま園〔青森〕/ヤッホーブルーイング〔長野〕/大和醸造〔奈良〕/Y.MARKET BREWING〔愛知〕
2023年10月03日新国立劇場の2023/24シーズンが、プッチーニ《修道女アンジェリカ》とラヴェル《子どもと魔法》のダブルビル(2本立て上演)で幕を開けた[10月1日(日)新国立劇場オペラパレス]。新国立劇場オペラ「修道女アンジェリカ」「子どもと魔法」のチケット情報はこちら正攻法の修道院のセットで演じられた《修道女アンジェリカ》。やはり何と言っても題名役のキアーラ・イゾットン(ソプラノ)が圧巻だ。伯母の公爵夫人によって息子の死が告げられた後の20分ほどは(合唱はあるものの)アンジェリカの一人芝居。会えないままに死んだわが子を思う悲痛なアリア〈母もなしに〉。毒をあおって自死を選ぶ罪と、それによって天国で子どもに会えないかもしれないことを悔い怖れる叫び。深い響きの力強い声で客席を唸らせた。事前開催のトークイベントで、ラストシーンの「奇跡」の描き方が見どころと語っていた演出の粟國淳。彼がアンジェリカに用意したのは、亡き子が聖母に導かれて現れるショーアップされた奇跡ではなく、黒い十字架の下の、孤独で静かな死だった。納得。休憩を挟んで後半はラヴェル。粟國は、ダブルビル上演でよくあるように舞台美術を共有するのでなく、2作品を独立した作品として扱う。アニメ映像が生の舞台へ変わっていくカラフルなファンタジー。子どもたちが観てもきっと楽しい、ワクワクする《子どもと魔法》を描き出した。主役の「子ども」を演じるクロエ・ブリオ(ソプラノ)を別にカウントすると、上映時間45分の短い作品の中に9人の歌手たちが入れ替わり立ち替わり登場して20の役を歌う。物語の構成上も、そして音楽的にも、そうした短いエピソードの集積でできているので、見どころ・聴きどころが満載だ。コロラトゥーラの名人芸からダンス音楽まで、さまざまなジャンルの音楽が玉手箱のように詰まっている。一人だけ、最初から最後まで出ずっぱりなのが子ども役のブリオ。フランスの若手だが、この役をすでに200回(!)歌っているそう。やんちゃな少年ぶりで、いわば狂言まわし的に各場面を巧みに結ぶ。ラヴェルっぽい4度下行の「ママ!」がメジャー7の和音とともにふっと消えるラストの、幻想的で不思議な余韻。指揮の沼尻竜典が東京フィルから音のニュアンスや色彩の変化を鮮やかに引き出すのを目の当たりにして、彼の作曲の師が、ラヴェルをことさらに愛した三善晃だったことをあらためて思い出した。公演は10月9日(月・祝)まで残り3公演。(宮本明)
2023年10月03日ダンスと演劇、J-POPを組み合わせたエンターテインメント集団「梅棒」で活躍し、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンやMANKAI STAGE『A3!』シリーズでは振付を担当する遠山晶司が自ら脚本・演出・振付を務める「遠山ドラマティア」の第2弾公演『C’est Promis(セ プロミ)』が上演される。9月下旬に稽古場の様子が公開され、遠山が本作への思いを語った。前回の第1弾公演『Fight For F』では、全編「BUMP OF CHICKEN」の楽曲を使い、ノンバーバルでダンスとアクションで物語を紡いだが、今回の『C’est Promis』はセリフを用いて展開。九州・筑後地方で語り継がれる翼を持った「羽犬」の伝説をベースに、戦国時代を生きる人々と現代に生きる母娘の物語が交錯。タイトルの「C’est Promis」はフランス語で「約束だよ」という意味の会話表現で、まさに時空を超えた、ある“約束”を描き出す。この日の稽古から、古谷大和が本格合流し、全員が揃ってのオープニングシーンの動きの確認からスタート。天下統一を目指し、九州を平定した豊臣秀吉軍と、平定後も抵抗を続ける九州の大名の軍勢の戦いが、ダンスと殺陣で表現されており、ハードなロックナンバーに乗せて、刀や鎌、棒など思い思いの武器を手にした九州国人軍と秀吉軍の面々がダンスを披露。さらに古谷がキレのある殺陣を見せる。ハイクオリティのダンスと殺陣でオープニングから観る者を圧倒するシーンとなっており、遠山、そして振付を担当するYOUの指導にも熱が入る。ちなみに、使用楽曲はJ-POPを中心にした選曲で構成されており、中でも「SEKAI NO OWARI」の楽曲が複数使用されている。遠山は、現代パートの序盤で物語が大きく動き出すあるシーンに言及し「(このシーンの)構想が浮かんだ時、SEKAI NO OWARIさんのある曲が最初からガチッとハマっていました」と明かす。他のシーンに関しても「シーンをイメージして選曲していく中で、“音”から新たなインスピレーションをもらって、セリフや動きが浮かんできてという感じでハメていきました」とふり返るが、特にセカオワからは「インスピレーションを受けた曲が多かった」とのこと。「ちょっと悲劇的でファンタジーな感じ」が遠山が紡ぎ出す物語ともマッチしているよう。前作と異なり、セカオワ以外にも多彩なアーティスト、ジャンルの楽曲が散りばめられており、ここに情感あふれるダンスを組み合わせつつ、どんなドラマを見せてくれるのか楽しみだ。『C’est Promis』は10月5日(木)よりこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京)にて開幕。取材・文:黒豆直樹
2023年10月02日11月3日(金・祝)4日(土)5日(日)に福岡県宗像市にて開催される「宗像フェス2023」6年ぶりの宗像市での開催となる本フェスの第2弾アーティスト及び出演日が発表された。今回発表されたのは加藤ミリヤ・the shes gone・手嶌葵・Def Tech・miwa・MONKEY MAJIK の6組。また、第1弾アーティストとして発表されたHKT48の出演が11月4日(土)に決定。チケットは好評発売中。▼公演情報宗像フェス202311月3日(金・祝)4日(土)5日(日)会場:宗像ユリックスイベントホール(福岡県)出演アーティスト11月3日(金・祝)手嶌葵/ハジ→/miwa/RAKURA 他11月4日(土) HKT48/the shes gone/Def Tech/ばってん少女隊/MONKEY MAJIK/Leola11月5日(日) 加藤ミリヤ/DJダイノジ/ばってん少女隊 他※50音順公式HP
2023年09月29日約15年前にFM802で産声をあげたDJ中島ヒロトが担当する平日午後の看板番組『THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』。中島ヒロトが当時40歳になる年のキャリア機に、自身の名前が冠となる番組をスタート、その番組も、気が付けば15周年イヤーに突入!『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE ~GO! HAPPY GO!~』チケット情報そして中島ヒロトは記念すべき55歳(GO!GO!)になる。番組15周年、ヒロト GO!GO!歳を記念して、11月26日(日)に番組イベント「802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~」を、大阪城ホールで開催することが決定!出演は阿部真央、岡崎体育、木村カエラ、キュウソネコカミ、KREVA、スガ シカオ、秦 基博、flumpool(山村隆太・阪井一生)。そして、本イベントのスペシャルハウスバンド【GO!GO!HAPPYバンド】がハマ・オカモト(OKAMOTO’S)をリーダーに結成! GO!GO!HAPPYバンドと出演アーティストのコラボもお楽しみに。そしてそして...!チケットは、10/9(月・祝)23:59までオフィシャル先行(抽選)受付中! ヒロトに一番近い席、ゲットしてください!
2023年09月29日関西のコンサートプロモーター・清水音泉が、11月26日(日)“いい風呂の日”に『TAKE A BATH !!! ~清水音泉開湯20周年~』をGORILLA HALL OSAKAにて開催する。『TAKE A BATH !!! ~清水音泉開湯20周年~』 チケット情報出演は、打首獄門同好会、オメでたい頭でなにより、バックドロップシンデレラ、POLYSICSの4組。清水音泉の担当スタッフは「お湯の中にも20年!11月26日はいい風呂の日!風呂入れよ!」と意気込みを寄せている。チケットは、9月29日(金)12:00から10月2日(月)23:59まで先行抽選プレリザーブを実施。
2023年09月29日相川七瀬に斉藤由貴、hitomiに土屋アンナ…これだけのメンバーが集まるのは、この人の呼びかけがあってこそ。シンガーの中村あゆみがオーガナイザーを務め、現役の“ママ”アーティストたちが集う音楽祭「ママホリ2023~Genking Live~」が10月9日(月・祝)、立川ステージガーデンにて開催される。2021年、コロナ禍のさなかに「家族のために頑張るママの休日(ホリデイ)」というコンセプトで始まり、中村にとってもはやライフワークとも言える活動となった「ママホリ」。オーガナイザーとして中村が見据えるさらなる進化とは――。きっかけは、芸能界のみならず、社会全体を呑み込んだコロナ禍だった。「“三密禁止”でロックの活動は全てストップしましたし、同時に子育て真っ只中の友だちと話をすると『学校も保育園もお休みで、夫も在宅勤務で、1日中ご飯を作らないといけないし、すぐにケンカになって、家の空気が暗くなって…』と言ってて、この負のエネルギーを何とかプラスにできないか?と思ったんです。」こうして、中村が知己のママアーティストたちに声をかけ、品川のステラボールで開催された第1回目は大盛況を博した。昨年から会場を立川ステージガーデンに移したが、3回目となる今年は“ママ”のみならず“ファミリーの休日”を掲げ、「がんばる家族をママアーティストが応援して笑顔にする」というコンセプトで開催。また利益の一部は、ここ数年、中村が力を入れている、ひとり親支援の活動に使われる。「1回目は“ママのため”ということで女性同伴でなくては入れないようにしていましたが、いずれは子どもを連れて、家族で来るフェスにしたいという思いがありました。名曲を次世代につなげたいという思いもあるし、若い頃にアメリカに行った時、家族連れでコンサートを楽しんでいる姿を見て『こういうのをやりたい』という思いがずっと心にあったんです」3回目にして「ママホリ」のテーマ曲(作詞:松井五郎 作曲:松田良)も制作され、全員で熱唱するとのことだが、参加アーティストたちの“チームワーク”も「ママホリ」の魅力だ。「私は若い頃、加山雄三さんの事務所でお世話になりましたが、加山さんのフェスがまさにこういう雰囲気で南こうせつさん、さだまさしさん、森山良子さん…と錚々たる先輩が楽しそうに参加していて、そのフェス自体のファンがいるんです。それを受け継いでいきたいという思いがありました」今年は声出しも解禁。家族でママアーティストたちの名曲を浴びて、エネルギーをチャージしてほしい。取材・文:黒豆直樹
2023年09月28日舞台『未婚の女』が10月18日(水)から銕仙会 能楽研修所(東京都港区)で開幕する。1945年4月、オーストリア北部の村。ナチスドイツによる支配が終わる数日前、一人の若い男が脱走兵として処刑された。兵士を密告したのは、村に住む若い女・マリア。しかし戦後、価値観は一転し、マリアはナチスの協力者として裁かれる。時は流れ、現代。ウルリケは祖母・マリアのノートから、この事件の真相に迫る。一方、ウルリケの母・イングリッドは、母に対する復讐を誓い――。エーヴァルト・パルメツホーファーの戯曲で2014年にウィーンで初演された本作は、今回が日本初演となる。演劇やオペラ、映像作品などで活躍する深作健太が、現代社会が抱える問題をえぐるような鋭い視点で演出を手掛ける。孫娘を務めるのは、声優でアーティストの夏川椎菜。昨年10月に上演された舞台『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』で主演した夏川は「2度目の舞台。前回はすごく勉強になることばかりで、初心にかえるといいますか、舞台に立つ上での基礎を教えていただいた期間でした。今回もかなり前のめりで出演を決めました」と話す。もともと中学時代から芝居に興味があったという夏川。声優やアーティスト活動を中心にしてきたが「舞台を観るのも好きですし、機会があるなら出演してみたいとスタッフに伝えてきました」。そして念願のプロとしての初舞台が『オルレアンの少女』だった。「身体の使い方や声の出し方が今まで自分がやってきた世界とは全然違って。前作の経験は、自分の声優としての仕事にも生かされているようにも感じます」。再びタッグを組む深作への信頼も厚い。「読み合わせの稽古で、この戯曲が書かれた背景や作者の生い立ちを含めた考察をお話してくださいました。深作さんは〈なぜこのセリフをこのタイミングで言ったのか〉〈このセリフを聞いて観客にどう思ってほしいのか〉といったことを大切にされている演出家だと思います」と語る。観客に対して夏川は「ドイツ演劇自体、エンタメとしての演劇ではないと思う。戯曲の内容やセリフを1ヶ月間かけて噛み砕いて、自分たちなりの解釈で表現するものを観客に受け取ってもらい、そこから再び考えてもらうところまでがセットになる気がしています。前のめりで受け取る姿勢で観ていただけたら、嬉しいです」と話した。公演は10月22日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2023年09月28日9月16日(土)、赤澤遼太郎、小南光司のW主演によるミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士」が京都劇場で幕を開けた。原作は、2006年から放送された同名タイトルのテレビアニメ。皇歴2010年、神聖ブリタニア帝国に支配され、自由と権利、そして名前を奪われた日本。「エリア11」と名付けられた敗戦国に生きる二人の少年、スザクとルルーシュの成長と友情を軸に、ブリタニア帝国と武装組織の黒の騎士団や旧政府軍が対立する7年後の世界を描いている。赤澤遼太郎は、まっすぐな視線でルールこそ正義と信じる枢木スザクを熱演。言葉にならない感情も眼力で強く訴えた。ゼロと名を偽り、黒の騎士団を束ねて暗躍するルルーシュ・ランペルージを演じるのは小南光司。時間が経つごとにダークな雰囲気を増幅させ、漆黒の闇を体に宿した。ルルーシュに絶対遵守の能力「ギアス」を授ける少女C.C.は小山璃奈が演じる。アンドロイドのような完璧な佇まいで、不老不死という謎めいたC.C.を見事に体現した。コーネリア・リ・ブリタニア役の齋藤千尋は堂々たる存在感でブリタニア帝国を統治。そんな彼女とは正反対の妹ユーフェミア・リ・ブリタニアは木下綾菜が演じ、スザクのみならず作品全体に癒しを与え、緊張感がみなぎる会場を和ませた。旧日本軍中佐の藤堂鏡志朗役の砂川脩弥は、ゆるぎない意思と決意を全身からにじませた。そのほか、主要キャストが個性豊かなキャラクターを巧みに演じ、世界観を膨らませた。人型自在戦闘装甲騎「ナイトメアフレーム」での戦闘シーンは、複数の視点を様々な方法で同時に見せることで、舞台ならではの臨場感と立体感を演出。リアルな映像と体に響く爆音でも戦いのすさまじさを表現した。どの戦いもアンサンブルキャストの身体能力がいかんなく発揮されており、見ごたえ十分だ。また、戦闘がすさまじいほどアッシュフォード学園での若者たちの生き生きとした姿がまばゆく、戦争のない世界の尊さを実感した。出演者全員による群舞も圧倒的で、この作品にかける熱量がそのままダンスにも注ぎ込まれているよう。物語を彩る楽曲にも注目だ。各々の心情を丁寧に歌いあげ、現在地や関係性が明確に。赤澤と小南によるハーモニーも心地よく、白と黒という彼らの衣装も相まって、対照的な生き方を選んだスザクとルルーシュの関係性がより美しく見えた。何が正しく、何が間違いだったのか。それぞれの正義を探す旅は、始まったばかりだ。取材・文:岩本和子
2023年09月27日新国立劇場バレエ団が古典の傑作『ドン・キホーテ』を上演する。2023/2024シーズンの開幕を飾るこの舞台では、5組の主演カップルが日替わりで登場、華やかな競演が繰り広げられる。バレエ団の最高位、プリンシパル昇格後初の主演舞台としてヒロイン・キトリ役にのぞむ柴山紗帆と、パートナーとしてバジル役を踊る井澤駿に、いまの思いを聞いた。「皆さまに祝福していただいて実感が湧いたと同時に、責任やプレッシャーも強く感じるようになりました」と笑顔を見せる柴山。6月の『白鳥の湖』終演後、柴山の翌シーズンからのプリンシパル昇格が発表された時のことだ。舞台上に呼ばれ、拍手に応える彼女の晴れやかな表情は忘れ難い。今後の目標を尋ねると、「物語をいかにお客さまに届けられるか、もっと深いところまで考えていきたい」。そんな柴山の昇格を、「ずっと努力している姿を見てきたので、とても嬉しい」と話す井澤。同い年で2014年に同期入団した二人は、十代の頃に通っていたスタジオも同じだった。入団3年後に早くもプリンシパルとなった井澤のことを、「誇らしく思っていた」と柴山はいうが、井澤自身は「恵まれていました。でも、むしろ難しいと思うのはプリンシパルになってからその先。ブラックホールの中を突き進むような自分との戦いの連続で、そうしている間に毎年新しいシーズンを迎えていた」と振り返る。「どのシーズンも、目の前のこと一つひとつに、大切に向き合っていくことがダンサーとしての目標です」。これまでも度々一緒に踊ってきた二人だが、『ドン・キホーテ』で組むのは初めて。「この二人にしかできないものが出せたら」と柴山はいう。「今までバレエ・ブランのような正統派の演目で一緒に踊ってきましたが、今回初めてコメディでペアを組むので、また新しいものが見えてくるのではと思います。別の日には街の踊り子という大人びた女性も踊るので、どう踊り分けるかも試行錯誤していきたいです」。井澤も「僕も別日程でエスパーダを演じます。皆が憧れる、町で一番カッコいい男性ですから、そこは振り切ってやりますが(笑)、バジルもエスパーダに張り合うくらい大人っぽく演じてもいいのかなと──いや、これはリハーサルで探っていきます!」。果たしてどんな演技で魅せてくれるのか、注目したい。公演は10月20日(金)から新国立劇場 オペラパレスにて。チケット発売中。取材・文:加藤智子
2023年09月27日テキサス州オースティンで行われている音楽を中心としたフェスティバル・SXSW(south by southwest)をモデルに大阪ならではのアイデアを盛り込みながら、毎年秋に大阪ミナミエリア一帯にて開催してきたショーケース・ライヴ・フェスティバル 『FM802 MINAMI WHEEL』。今年も10月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)の3日間にわたり、ミナミエリア一帯のライブハウス20会場以上に450組以上のアーティストが集結して開催する。『FM802 MINAMI WHEEL 2023』チケット情報MINAMI WHEEL 25回目を記念し、10/9(月・祝)の SUNHALLトップバッターに、スキマスイッチの出演が決定! 9月26日の『THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』17:00台(DJ 中島ヒロト)にて、本人と生電話をつないで発表しました。スキマスイッチは、デビューした2003年開催のMINAMI WHEELで、SUNHALLに出演。今年メジャーデビュー20周年と、アニバーサリーイヤーを迎え、この度想い出のステージに満を持して、参戦となりました。「トップバッターでプレッシャーが大きいが、いい意味で場を荒らしに行きたい」と意気込む二人のステージを、お見逃しなく!! 今年のミナホは一味違う。まだ見ぬアーティストとの新しい出会い、そして再会、大好きなアーティストのライブをハシゴして回る楽しみ、他にも色々とパワーアップ! お楽しみに!
2023年09月27日舞台「新宿羅生門」が9月22日(金)、こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ(東京・新宿)にて幕を開けた。同名のNintendo Switch専用ソフトが発売されるにあたり、ゲームのリリースに先行して舞台として上演される本作。幕末の新徴組の隊士や勤皇の志士など、志半ばで無念の死、非業の死を遂げた者たちの子孫が、“血伝継承”と呼ばれる覚醒を起こし、次々と前世の記憶に目覚めはじめ、新宿を舞台に再び戦いに身を投じていく…。“幕末”と“転生”、“妖刀”など、人気の高い要素をしっかりと取り入れ、華麗な殺陣も見どころの本作だが、ストーリー上の巧みさが光るのが、キャラクターの人選。主人公の沖田洸(中島健)の前世は、誰もが知る新選組の沖田総司…ではなく、その義理の兄であり、江戸の市中見廻りを務めた新徴組に参画した沖田林太郎。また、洸を仲間に迎える勝覚悟(橋本全一)の前世はあの勝海舟…ではなく、その父親の勝小吉。同じく仲間のひとりで医師でもある中沢颯(瀬戸啓太)の前世は、新徴組唯一の女性隊士として名を残した中沢琴。3人とも歴史上の人物とはいえ、決してメジャーとは言えない存在だが、そんな彼らと沖田総司、土方歳三、桂小五郎、西郷隆盛、岡田以蔵、坂本龍馬といった“超メジャー”な人物たちの運命の交錯が描き出されており、コアな歴史ファンもしっかりと唸らせる物語構成となっている。言わずもがな、幕末の志士たちが、スタイリッシュなスーツ姿で刀を手に斬り合うというビジュアルのインパクトも大。元新選組の3人(沖田、土方、芹沢)が“ブラッディーオーガズム”を名乗るアーティストとして活動し、ライブで「復讐リバイバー」なる楽曲を歌い上げるなどアクション以外の部分でも魅せてくれる。警察組織であり洸や覚悟、颯が所属する「新徴組抜刀隊」、自衛軍を後ろ盾とする「戒援隊(かいえんたい)」、現政権を後ろ盾に幕府側の覚醒者の存在に目を光らせる「薩長エージェンシー」、そして新選組の覚醒者の隠れ蓑として表向きは芸能事務所として活動している「神誠プロダクション」など、立場や思想ごとに複数の組織が林立し、登場人物も多いが、俳優陣がいずれもそれぞれの個性とビジュアル活かし、しっかりとキャラクターを立てて演じており、複雑になり過ぎずに楽しめる。新宿によみがえった怨念の行き着く果ては――。「新宿羅生門」はこくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて上演中。取材・文:黒豆直樹
2023年09月26日「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会 2023」が9月16日(土)の文京シビックホール 大ホールでの公演を皮切りに、全国32都市・51公演が開催される。「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会 2023」のチケット情報はこちら本コンサートは、ディズニー・アニメーションや映画、テーマパークの音楽を、ニューヨークで活躍するヴォーカリストとオーケストラの生演奏でお贈りする、大人のための音楽会。21回目を迎える今年は「With You ~愛を奏でる」をテーマに、アニメーション映画『美女と野獣』をフィーチャーするほか、「ディズニー100:ディズニーが育んだ物語」と題し、19作品をフィーチャーした特別なメドレーなど、ディズニーの輝く名曲の数々を楽しめる構成だ。ミュージカル『Godspell』などの地方公演に出演し、ディズニー・オン・クラシックには2度目の出演となるシェイレン・ハージャー(Shaylen Harger)。今回『美女と野獣』のベル役を歌うことについて「小さい頃に見て大好きだった作品。あの頃の気持ちや何が大好きだったのかを思い出しながら、役をどう表現しようかと考え準備しています」。日本の観客については「米国と比べてリアクションが控えめで、楽しんでいただけているのか心配していましたが、コンサートの途中で涙を流している姿などを見て、皆さんの“内なる子ども”が深く感じてくださっているのだと知りました。今回もお客様とつながって、喜びや幸せを共有できたら」と話す。ミュージカル『スウィーニー・トッド』など、地方公演での主要キャストを経験し、今回が初来日となるヒュー・エントレキン(Hugh Entrekin)。今回の野獣役については「実をいうと結構難しい役。最初は誰に対しても尊敬も愛もない彼が、誰かを、そして自分を大切にする過程を描かなくてはいけないから。今回の『With You』というテーマにも通じますが、愛にたどり着く素晴らしい過程を表現することになるので、僕自身も楽しみです」。恐らくファンにとってはお馴染みの指揮者、リチャード・カーシー(Richard Carsey)は「日本に来て毎回すごいなと思うのは、一つひとつの行いが綺麗で丁寧で誇りを持って行われていること」と話す。そして「我々がこのディズニー音楽に対する愛を一生懸命表現して、皆さんにお届けします。ディズニーに対する愛をお客様とも共有したいと思います」と語った。取材・文:五月女菜穂
2023年09月26日いま国内屈指の成果を挙げ続けているオーケストラと指揮者のコンビが、東京交響楽団と音楽監督ジョナサン・ノットである。2023/24シーズンも「エレクトラ」の超名演をはじめ、マーラーやブラームスの交響曲など信頼を深める彼らならではの演奏を聴かせている。ノットは10月の東響公演で、こだわりあふれる2つのプログラムを披露する。まず14日・15日はドビュッシー(ノット編)交響的組曲「ペレアスとメリザンド」とヤナーチェク「グラゴル・ミサ」。近代フランスのドビュッシー唯一のオペラ「ペレアスとメリザンド」は彼独自の精妙極まりないハーモニーと音色が美しく後世にも大きな影響を与えた重要作。「グラゴル・ミサ」は近代チェコのヤナーチェクの代表作で、4人の独唱と合唱が加わる大作だ。ミサ曲でありながら歌詞は古代スラヴ語、独特の技法で書かれた音楽のユニークさは痛快なほどで、最終盤にはパイプオルガンの超人的なソロまで登場する。いずれもノットの精緻かつ情熱的な指揮でこそ聴きたい傑作で、ヤナーチェクは本場の名歌手陣と東響コーラスと共に心のこもる演奏を作り上げる。21日はリゲティ「ハンガリアン・ロック」、ベリオ「声(フォーク・ソングII)」、そしてブルックナーの交響曲第1番の3曲。今年生誕100周年のリゲティは20世紀ハンガリーを代表する現代作曲家で、ノットは以前から継続的に取り上げてきた。今回はチェンバロの難曲「ハンガリアン・ロック」を大木麻理がオルガンの超絶技巧で聴かせる。続く「声」は20世紀イタリアのベリオによる技巧的ながら古雅な響きを保つヴィオラのソロに現代的な管弦楽の響きが絡む楽曲で、ヴィオラの世界的名手ディミトリ・ムラトのソロで聴けるのは嬉しい。19世紀オーストリアのブルックナーもノットが取り組み続けている作曲家で、初期の意欲作である交響曲第1番をどのように瑞々しく構築するのか注目となる。10月に取り上げられる5人の作曲家たちは、それぞれが生涯にわたり独自の音楽語法を追求したユニークな存在である。特にドビュッシー、ヤナーチェク、ブルックナーの3人は、19世紀に生まれて当時主流の音楽の強い影響下で育ちながらその影響から脱し、他のどの作曲家にも似ていない唯一無二の音楽を作り上げて音楽史に輝く存在になったという共通項がある。ノットと東響の実演で、彼らの重要作の真価を体感したい。(林昌英)東京交響楽団のチケット情報はこちら■公演日程2023/10/14(土) ミューザ川崎シンフォニーホール (神奈川)2023/10/15(日) サントリーホール 大ホール (東京)2023/10/21(土) 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京)
2023年09月25日鴻上尚史が作・演出を務める舞台『アカシアの雨が降る時』が10月14日(土)から新国立劇場 小劇場で上演される。物語は、桜庭⾹寿美(竹下景子)が倒れたところから始まる。孫の陸(鈴木福)、息⼦の俊也(松村武)が見守る中、目覚めた⾹寿美は自分は20歳の大学生で、陸は自分の恋人で、俊也を恋人の父親だと思いこんでしまう。俊也と陸は医者のアドバイスに従い、⾹寿美の思い込みを否定しないよう、演技を続けることを決意。こうして3人の⾹寿美の青春である70年代を共にすごす旅が始まる――。初演は2021年で、久野綾希子、前田隆太朗、松村武が出演した。鴻上は本作の着想点について「いくつかある」としながら、「久野さんと一度お芝居をやらせてもらって、なんて素敵なコメディエンヌなんだろうと思って。彼女曰くほとんどコメディの芝居をやったことがないというので、じゃあやりましょうと。もう一つは、母を亡くした直後だったんです。自分の中で抱えていたこともあって、母というものを書きたいと思いました」。久野と再演の約束をしていたという鴻上。残念ながら、久野は2022年8月に乳がんで亡くなってしまったが、鴻上は「久野さんは生前『私の代表作だ』と言ってくださっていたそう。すごく嬉しいし、ありがたい。その代表作を再演することは久野さんを忘れないということにも繋がると思って、再演を決めました」と話す。久野の後を継ぐのは竹下景子。「初演のイメージが強いから、二の足を踏むのが当たり前だと思うんですけど、今回引き受けてくださって。稽古が始まってまだ数日ですが、とても“おきゃん”なおばあさんになっていて、素敵です」と鴻上は評する。今回が初参加となる鈴木福については「国民の息子ですからね」と笑いつつ、「陸はなかなか屈折した役。『鈴木福、やるな』と思ってもらえるように、頑張ってもらいたい」。初演から続投する松村武については「彼も劇団の主宰者で演出家なので、何を求めているかをすぐ分かってくれる。物語を俯瞰しブレずにやってくれるのでやりやすい」と話す。観客に対しては「自分で言うのもなんですが、これは名作です。笑いあり、涙あり、歌あり、とても豊かな気持ちになれると思います。劇場でお待ちしています」。東京公演は10月22日(日)まで。その後、兵庫、石川、盛岡、久慈、愛媛、大阪公演も予定されている。取材・文:五月女菜穂
2023年09月25日