チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (72/342)
2月11日(火・祝)より東京芸術劇場プレイハウスにて『ねじまき鳥クロニクル』が幕を開ける。村上春樹の大作を原作に、イスラエルの振付家であるインバル・ピントが演出・振付・美術を手がけ、さらにアミール・クリガーと藤田貴大(マームとジプシー)が脚本・共同演出として携わる。1月、都内の稽古場を訪ねた。大友良英率いる音楽チームの生演奏にのせて、稽古が進んでいく。岡田トオルを演じるのは成河と渡辺大知。ふたりで一役というキャスティングだ。ふたりは度々言葉を交わしながらタイミングをあわせている。臆することなく演出陣に「トライしてみていいですか?」と相談する渡辺の笑顔が場を和ませる。笠原メイを演じる門脇麦の美声が稽古場に響く。銀粉蝶の華やかさ、吹越満の存在感、場を彩るダンサーたちのなめらかな動き……。場面が変わるたび、別の場所に連れていかれるかのようだ。共同脚本として作品に携わる藤田に話を聞いた。「今回はインバルとアミールが考えていることを日本語を使って、日本人のリズムで体現していくのが僕の仕事だと思っています。村上春樹さんの小説が、遠くイスラエルのインバル・ピントという振付家の手元に渡り、彼女によって解釈され、演出されて舞台作品になる。そのことがまず、すごく感動的なことだと思うんです。しかもそれを言葉ではなく、身体でやろうとしている。そこに僕が日本語でどう言葉を配置していくかを考えて、適切な言葉を選んでいく」単行本3冊分の大作を、2時間ほどの演劇にする。脚本づくりの段階で、3人の演出家は密に話し合いを続けてきたのだという。「1年くらいSkypeで相談しながらプロットを組み続けてきました。原作はほんとうにいろんな読み方ができると思うんですよ。その、ひとつの答えに収束しない感じ、『わからなさ』も重要だと思っています。その『わからない』ことに取り組む姿勢がインバルにはある。春樹さんが書いていないことまで勝手に答えを見つけようとせずに描こうとしているところです」セリフそのもの、展開そのものを忠実に追うこと以上に、このカンパニーは小説を読んだときの感触を舞台上に再現しようとしている。「『ねじまき鳥クロニクル』って、作品のなかでいろんな国や世界に飛んでいく。その状況を、このいろんな国からクリエイターが集まった企画自体が体現しているから描けることがあると思います。たとえばもし僕が一人で脚本と演出をやって、日本人のスタッフとキャストで作っていたら、たぶん作る前から想像できるものになってしまう。いまはヘブライ語と英語と日本語が飛び交って、ふつうの2、3倍も時間がかかる作り方をしている。けれど、このややこしい作り方だからこそ、表現できるものがある気がしています」チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2020年02月13日“カタヤブリな浪花のロックンガール”としてライブを中心に活動中の6人組女性ダンス&ヴォーカルグループ、大阪☆春夏秋冬(略称:しゅかしゅん)がグループ初となる演劇公演『艶姿河内六人娘』を大阪・ABCホールにて開催する。公演を前に、メンバーのMAINA、ANNA、MANA、EON、YUNA、RUNAと、本公演に全面協力しているエンターテインメント時代劇集団STAR☆JACKSメンバーの浜口望海、ドヰタイジ、寺井竜哉が会見を行い、見どころや意気込みを語った。「劇団☆春夏秋冬 艶姿河内六人娘」チケット情報物語の舞台は元和三年(1617年)、河内国(大坂)のとある村。村に古くから伝わる、年に一度の祭典。この祭の真ん中で踊れる者はこの村の娘たちの羨望の的であった。しかし、そんな祭も流れゆく時代とともに廃止されてしまう。それを再興するべく、村の娘や旅の踊り子たちが奮闘する…。脚本、演出を手掛けるのは、「古き良き文化を大切にし、かつ時代の感覚を取り込んだ極上のエンターテインメント」をコンセプトに活動するSTAR☆JACKSの浜口とドヰ。脚本の浜口は「昨年の夏ごろにプレ稽古を始めて、そこでみんなのキャラクターを見て書きました。それぞれの一番いいところを引っ張り出せたらと思って描いています」とコメント。劇中では、大阪☆春夏秋冬の楽曲も使用。演出のドヰは「しゅかしゅんらしさを出したい」と思いを語る。「劇団公演では時代劇らしさを全面に出すようにしていますが、今回はしゅかしゅんの持っている楽曲のパワーを時代劇に融合させていいコラボレーションをしたい。彼女たちの曲は、曲ごとにいろんな表情があるので、それも活かすような演出にしています。ロックな時代劇を楽しんでいただきたいです」。また、鮮やかな衣装に身を包んだメンバーも「セリフを発している人だけではなく、その周りの人たちの演技も面白いので、そこにも注目していただきたい」(MANA)、「殺陣のシーンでも私たちの楽曲が使われていて、秒単位のタイミングまでこだわっています。それに、長年歌い続けてきた楽曲たちなので、聴いていただくだけで、私たち一人ひとりの生き様も分かっていただけると思います」(YUNA)、「役者さんの演技が本当にすごい。魂が込められた一言に自分が励まされたり、勇気付けられたり。みなさんと出演させていただけることを光栄に思っています」(MAINA)、「稽古を重ねるごとに言葉が身体に沁みこんでいく感覚があります。私はいくつか長ゼリフがあるので、そのセリフに注目していただけたら」(ANNA)、「大阪☆春夏秋冬が時代を超えて江戸時代の舞台に立っている。その姿をぜひご覧いただきたいと思います」(EON)、「一年後、二年後のしゅかしゅんの未来を一緒にのぞいていただける、そんな舞台になっていると思います」(YUNA)と、それぞれに見どころを語る。劇場では、本公演用として特別にデザインされたオリジナルお菓子も限定販売される。公演は2月21日(金)から24日(月・祝)まで、大阪・ABCホールにて。チケット発売中。
2020年02月13日「それでも、生きていく」「最高の離婚」「カルテット」「anone」など、ヒットドラマの脚本家として活躍する坂元裕二の朗読劇「坂元裕二 朗読劇2020」の公演が4月14日(火)から東京・よみうり大手町ホールにて、25日(土)・26日(日)に大阪・松下IMPホールにて上演されることが決定した。坂元裕二 朗読劇2020 「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」のチケット情報脚本家・坂元裕二が、今、書きたいものを書き、自ら演出する「坂元裕二 朗読劇2020」。今作は、書籍「往復書簡初恋と不倫」に収載の「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫海峡」の2作品に加え、本公演のために書き下ろした新作「忘れえぬ 忘れえぬ」の、計3作品を上演する。坂元の作品を表現するのは、男女2名の豪華俳優陣。東京公演では高橋一生×酒井若菜、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優の3組が、3作品を回がわりで上演。大阪公演では新作の「忘れえぬ 忘れえぬ」と、「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」の2作品を上演、風間×松岡ペアが出演する。上演に際して、坂元からのコメントも到着。「ただ往復する手紙による物語で、今回で三作目になります。これまでに多くの方に朗読していただきましたが、読み手が変わるたびに、声という個性によってその色合いだけではなく、物語そのものが変わって感じられるのが何よりの面白さです。言葉と声しかない最小限の空間に浸り、楽しんでいただければ幸いです」と上演への意気込みを語った。また、音楽は新進気鋭のアーティスト、諭吉佳作/menが担当することも発表。この公演のために書き下ろされた新曲が作品を彩る。 坂元裕二による繊細で観る人を魅了する男女の会話劇、上演を楽しみに待ちたい。公演は4月14日(火)から22日(水)まで、東京・よみうり大手町ホールにて、4月25日(土)・26日(日)大阪・松下IMPホールにて。チケットぴあでは3月上旬よりチケットの先行発売を実施。一般発売は東京公演が3月14日(土)10:00、大阪公演が3月22日(日)10:00より。
2020年02月12日2013年3月に大阪・堺出身のTHE→CHINA WIFE MOTORSとGOOD4NOTHINGが「地元に恩返しをしたい!」という強い想いを持ち開催された、堺発野外ロックフェス『SAKAI MEETING』。今年も5月23日(土)堺市 海とのふれあい広場特設会場にて開催される。「SAKAI MEETING 2020」チケット情報第一弾出演者として、SHANK、dustbox、Dizzy Sunfist、ハルカミライ、HAWAIIAN6、FULLSCRATCH、HEY-SMITH、ROTTENGRAFFTYの8組が発表された。2月18日(火)23:59までオフィシャルHP先行を受付中。
2020年02月12日元宝塚歌劇団星組トップ娘役の妃海風(ひなみふう)がミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』に出演する。宝塚を2016年に退団して以来、大型のミュージカルは初めてという妃海に話を聞いた。ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」チケット情報本作は1960年に米国で公開された同名のB級ホラー映画を原作に、ブロードウェイや日本でも上演を重ねてきた。「小さいころに映画を見て、その耳なじみのいい音楽がすごく印象に残っていました」と妃海が言う通り、『アラジン』『リトル・マーメイド』などを手掛けたアラン・メンケンの楽曲が光る。ニューヨークの貧民街にある花屋を舞台に、気弱な青年シーモアが奇妙な植物を手に入れたことから、とんでもない騒動が起きる物語。「『ロッキー・ホラー・ショー』のようにブラックで、ロックで、ハチャメチャな世界観が面白い。そのB級感も大好きです。私、面白いことが大好きなんです」と語る。妃海が井上小百合とダブルキャストで演じるのは、シーモアの同僚で、彼に慕われているオードリー。「相当変な子で、彼氏が“ドS”の歯医者さんというダメ男好きで、恋愛にかんしてもダメ(笑)。でも、ピュアで一生懸命生きていて、愛嬌とチャーミングさが魅力。あまり面白いことをせずに、真っすぐピュアにかわいく演じられたら。空想家でもあるので、そのシーンは、私が宝塚時代に培ったゆめゆめしい歌い方を発揮したいです。また、新しい歌い方にも挑戦したいですね」。宝塚時代は、娘役はこうでありたいというイメージが自分の中で強かったという。「じつは関西出身でおしゃべり好きなのですが、取材のときに関西弁でペラペラとしゃべるのはイメージではないと思っていました。部屋のカーテンはピンクで、洋服もフリル、食べ物もショートケーキを食べるなど、宝塚の娘役としてプライベートも徹底していたんですよ」。退団後もそのイメージを保たないと愛されないのではと思っていたが、「今さらですが、ありのままの私のほうが人と深くつながれると気が付きました。芝居でも生身の私をもっと出していきたいです」。その一方、退団後は何をしたいのか、悩みもがく日々が続いた。「でも、ある日を境にパーンと『私、やっぱりめっちゃミュージカルがしたい!』とスイッチが入ったんです。今は夢を見つけて、人生の彩りと充実度が全然違います。『レ・ミゼラブル』を見たことも大きくて、本当はジャン・バルジャンを演じたいのですが(笑)、いつかファンテーヌを演じられたら」と夢が膨らむ。「『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』で本格的な大作ミュージカルに挑戦できるのは本当にうれしくて幸せです。最初から最後までハイテンションな舞台なので、私もパワフルに頑張ります!」。公演は3月13日(金)から4月1日(水)の東京・シアタークリエを皮切りに、山形、愛知、静岡を巡演し、4月20日(月)から27日(月)に大阪・新歌舞伎座にて上演。チケット発売中。取材・文:米満ゆう子
2020年02月12日ぴあ主催音楽イベント『PIA LIVE IDOL MUSIC』が、2月15日(土)にあべのROCKTOWNにて開催される。「PIA LIVE IDOL MUSIC」チケット情報東京を拠点とする、アップアップガールズプロレス、sora tob sakana、DESURABBITS、Fragrant Driveの4組。関西を拠点に活動する、キミのガールフレンド、PinkySpice、Lovelys、JOY VAN CREW(1部のみ出演)、KissBeeWEST(2部のみ出演)。そして岡山からはももたまXと、総勢10組のライブアイドルによるライブイベント!チョコよりも甘く激しい時間を是非ともお過ごしください。チケットはチケットぴあにて発売中!
2020年02月10日冬の旅行にはもってこいの2月。ハイシーズンとは違う楽しみを味わえる点が、冬旅行の魅力である。そんな冬の大阪観光を楽しむ旅行客の間で話題になっているのが、大阪観光局が発行する「大阪周遊パス」。このパスが1枚あれば、大阪市内の主な電車・シティバスが乗り放題になるという優れもの。さらに、40か所以上もの観光スポットが無料で利用できるという贅沢な特典もついてくる。このパスを使って冬の大阪観光を満喫できるおすすめ観光スポットを紹介してみよう。大阪周遊パス」チケット情報寒いこの季節だからこそ人気を集めているのが、天然露天温泉 スパスミノエ(通常:平日650円、土・日・祝750円)。大阪メトロ四つ橋線「住之江公園」から徒歩3分という好立地ながら、天然露天温泉が楽しめるのだから驚きだ。別料金でボディケアやアクアエステも利用できるので、旅の疲れを癒しに立ち寄ってみてはいかがだろうか。屋内で楽しめる施設としておすすめしたいのが、さかい利晶の杜(通常:300円)である。茶の湯の大成者として最も有名な千利休や、歌人として知られる与謝野晶子を生んだ堺の歴史を学べるミュージアム。また、有料ではあるが、「立礼呈茶」が体験できるので、ぜひ気軽に楽しんでいただきたい。最後に紹介するのは、堺市博物館(通常:200円)。2019年にユネスコ世界遺産に登録されたばかりの百舌鳥古墳群をVR映像で疑似体験するツアーが、有料で利用可能。約1600年前の築造当時の姿や古墳内部の様子など臨場感いっぱいの映像が体験できる。以上の紹介した観光スポットがすべて無料で利用できる「大阪周遊パス」。もちろん、この他にも多くの無料観光スポットがあるので、ぜひ詳細な情報をチェックしていただきたい。【大阪周遊パス】観光スポット約40か所の施設入場券+1日または2日間乗り放題乗車券のセット。本券は引換券となります。新大阪観光案内所(新大阪)・大阪観光案内所(梅田)・難波観光案内所(なんば)にて、大阪周遊パスとお引換えの上ご利用ください。【選べる2種類のパス】■大阪周遊パス1日券2700円(利用できる路線は、Osaka Metro・大阪シティバスのほか、私鉄各線の市内エリア。)■大阪周遊パス2日券3600円(Osaka Metro・大阪シティバスのみ有効。他の鉄道路線は使用できません。)
2020年02月10日4月24日(金)から26日(日)まで、大阪ビジネスパーク円形ホールにて、ぴあ×劇団壱劇屋公演『BLACK SMITH(ブラックスミス)』の開催が決定した。劇団壱劇屋チケット情報作・演出・殺陣を竹村晋太朗が手掛ける、全方向死角無し、四方囲み舞台×総勢30名の出演者が戦場を駆け回る、過去最大スケールのアクション大作!今回、劇団壱劇屋のとしても過去最大キャパシティ、過去最多人数のキャスト、初の四方囲みステージという挑戦的公演となる。さらに今回は過去のぴあ×劇団壱劇屋シリーズに出演した、SKE48北川愛乃(出演:猩獣新作)、谷川愛梨(出演:二ッ巴)、上枝恵美加(出演:猩獣再演)の出演が決定。チケットは2月8日(土)10:00より劇団壱劇屋ファンクラブ壱劇屋商店街組合にて最速先行受付開始。チケットぴあでは2月18日(火)10:00より早割プリセール実施。神に選ばれし鍛治師たちによる、天を衝き地を揺るがす世紀の大合戦!大阪の地で打ち上げる、ドデカイ花火をお見逃しなく!<先行情報>壱劇屋FC先行:2月8日(土)10:00~2月24日(月)23:59谷川愛梨FC先行:2月18日(火)10:00~2月24日(月)23:59チケットぴあ早割プリセール:2月18日(火)10:00~2月29日(土)23:59
2020年02月07日人気アクションゲーム「戦国BASARA」の舞台化シリーズ第17弾として、4月に東京・神戸にて上演される最新作・斬劇『戦国BASARA』豊臣滅亡。そのビジュアル撮影現場で、本作より新たな“蒼紅”に扮する伊達政宗役の武子直輝、真田幸村役の前田隆太朗に作品への思いを尋ねた。【チケット情報はこちら】石田三成(沖野晃司)が主演を務める本作で、新生蒼紅としてお披露目されるふたり。武子は「多くの先輩が出演され、ファンから長年愛されている作品」と“斬バサ”が持つ歴史の大きさに触れ、政宗役としてオファーを受けた時の率直な感想を「プレッシャーに感じましたが、それ以上の喜びがありました」と述べた。出演が決まった際、前田の第一声は「えっ、俺?」──。偉大なタイトルに驚いたものの、次第に「幸村になれるんだ、と思ったら嬉しくて!」と笑顔を見せる。ビジュアル撮影を「役に近づき、イメージを膨らませる大切な時間だった」と振り返ったふたりは、過去に舞台(おおきく振りかぶって 夏の大会編)で共演した仲。高校球児から一転、今度は“戦国武将”として同じステージに立つ。互いにどう向き合うか問いかけると、前田は「この前は対決シーンがなく、直輝くんと芝居上で絡むのは初めてだから楽しみ」とコメント。武子は「劇中は敵で、共演者としてはよきライバル」と続き、「隆ちゃんと切磋琢磨できる関係性を築けたら、それが作品にも現れる気がします」と前田に目配せしてみせた。シリーズの醍醐味といえる、迫力あるアクションシーンに殺陣は欠かせない。舞台『刀剣乱舞』シリーズへの出演などで経験のある武子は、政宗の六爪流(刀を指の間に挟む形で片手3本ずつ持ち、爪で引っ掻くように相手を斬る剣術)を実際にやってみて「経験はいったん脇に置いて1からのスタート」「指の筋力をアップさせて手なずけたい」とクールに意気込んだ。すでに殺陣稽古を始めている前田は初心者だけあって、幸村が両手に構える2振りの十文字槍を持て余し気味。それでも「必死に取り組み自分のものにして、舞台上の説得力としたい」と努力を約束した。ふたりの成長がどのように結実したか、ぜひ本番で確かめて欲しい。公演は4月10日(金)から19日(日)まで、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて。その後、4月24日(金)から26日(日)まで、神戸・AiiA 2.5 Theater Kobeでも上演される。チケットの一般発売は、2月9日(日)10:00よりスタート。取材・文:岡山朋代(c)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年02月07日「ホールアドバイザー」という複数の音楽家たちからなるアドバイザリー・スタッフによるサポート・システムは、ミューザ川崎のユニークな特徴のひとつ。そのひとりでオルガニスト松居直美の企画「言葉は音楽、音楽は言葉〈パイプオルガンとパントマイムが紡ぐ物語〉」(2月22日(土))には、タイトルとは裏腹に、声としての「言葉」は登場しない。演奏と実際のプログラム作成を委ねられたのが、在仏のオルガニスト青木早希。フランスを代表するパントマイム・ユニット「マンガノマシップ」のふたりと共演する。【チケット情報はこちら】「松居さんからは最初、言葉と音楽をテーマに異ジャンルとのコラボレーションを、というお話でした。相談しながらたどり着いたのが、身体を使った芸術であるダンス、それも抽象的なモダンダンスよりも、具体的な表現であるパントマイムです。私が教えている、ノルマンディ地方のブルゲビュという街の音楽学校でちょうどマンガノマシップのふたりを招聘する計画があり、彼らの活動を知っていたのです」青木の見立ては大当たりで、彼らも初体験のオルガンとのコラボに興味津々。「さまざまな曲を聴きながら、私が作品の歴史的背景や性格、作者のメッセージを説明すると、“それならこんなこともできる”と、彼らのほうからさまざまなアイディアを次々に提案してくれました」器楽奏者である青木だが、言葉と音楽は切り離せない関係と言い切る。「演奏はもちろん、教えるという場でも常に意識しています。フレーズや和声、テンポや呼吸。作曲家がそこに託した言葉を読み取ろうとする試みが演奏の基本であり醍醐味です。今回マイムと一緒に表現することで、その言葉を、より具体化しなければならないと感じています。彼らとコラボレーションすることで、ひとつひとつのフレーズがマイムの動作とつながって、より細かい単位で聴こえてくるようになり、演奏がより豊かに、より自由になっている気がします」コンサートは2幕構成で、第1幕は言葉本来の役割である「対話」をテーマに、第2幕はタイトルに「言葉」を持つ作品で構成。バッハから日本の現代作曲家・柿沼唯まで、時間と空間を縦横に行き来する。オルガンの魅力は、その膨大な「可能性」にあると青木は言う。長い歴史を誇るレパートリー。何千というパイプが奏でる無限の音色。そしてひとつとして同じ楽器が存在しないという魅力。オルガニストにとっては毎回が新しい出会いであり、新たな発見なのだ。「どの時代をとってもどこかで聞いたことのある作曲家のオルガン作品を見つけることができます。そんなオルガンの魅力を最大限に活かした、時代をひとっ飛びできる色彩豊かなプログラムです」「言葉」を、視覚的に表現するマイムと、聴覚的に表現する音楽。言葉の束縛から自由に解き放たれたふたつの芸術が出会い、無限の可能性が生まれる。取材・文:宮本明
2020年02月07日今年で25回目を迎える「横浜ダンスコレクション」。今年のプログラムでは、2017年の同コレクションのコンペティションIで審査員賞を受賞した黒須育海が率いる「ブッシュマン」が世界初演となる新作「けむりでできたぞう」を上演。黒須育海に新作披露への意気込み、そして横浜ダンスコレクションの意義について話を聞いた。【チケット情報はこちら】まず今回の新作「けむりでできたぞう」について。「動物の象は、重くて大きくて、ものや人を運んだりする。どこか哀しいイメージで、僕の中で、人間に使われているという印象がすごく強いんですよね。一方で煙は象とは真逆の軽くてフワフワしたイメージ。『重いけど軽い。軽いけど重い』――そんなイメージでこのタイトルをつけました。コンセプトとしては、いままで自分が作ってきた作品は、人間の欲望や本質、感情的なものを元に、そこから広げていったものが多いんですが、今回はもう一歩、“外”の視点を取り入れて、社会問題だったり小説などから情報を取り入れて作っていきました」2015年には横浜ダンスコレクションで、香取直登との共作でシビウ国際演劇祭賞、Touchpoint Art Foundation賞をW受賞。そして2017年には単独で審査員賞に輝いたが、黒須にとって横浜ダンスコレクションは多くの若いダンサーにとってそうであるように「ひとつの大きな目標」であったと同時に、もうひとつ、ある強い思いを抱いていたという。「当時、僕は常勤の教員をしていたんですが、若いダンサーにとって、ダンスというのはフリーターなどで何とか生活しながら続けていくものという認識があって…、でもそうじゃないだろうって思いをずっと持っていたんです。日本でダンスをする方法として、ちゃんと働きながらでも続けていけるということを結果を出して示したいという思いがありました」まさに結果でもって、新たな道を切り拓いたわけだが、改めて黒須は横浜ダンスコレクションを「その時代、その年ごとに合った新しいダンスが発掘されていく場」であると語り「日本だけでなく海外からも多くのダンサーが参加して、新しい時代のダンスを味わうことができる。自分も含めて新たな作品を作り続けて、提示していくことが大事だなと思っています」と意気込みを口にする。2018年からは近藤良平率いる「コンドルズ」に参加するなど、精力的に活動の場を広げているが「コンドルズへの参加は刺激の極みですね。個性の塊、刺激の塊の中でダンサーとしてだけでなく舞台に立つ人間、表現者として勉強させてもらっています」と声を弾ませる。一方で、自らが率いる「ブッシュマン」は「日本のコンテンポラリーはもっといろいろな作品があっていいと思います。コンドルズのようなみんなに愛される作品は勿論大好きな僕ですが、ブッシュマンでは独特な世界観と異形な身体を発信していきたいと思います」と語る。新たな才能の発掘と共に黒須のパフォーマンスにもぜひ注目したい。「けむりでできたぞう」は2月10日、2月11日、横浜にぎわい座 のげシャーレにて上演。取材・文:黒豆直樹
2020年02月07日KAAT神奈川芸術劇場の2020年度ラインアップ発表会が行われ、同劇場芸術監督の最終年度を迎える白井晃、2019年から参与を務める長塚圭史のほか、本年度の公演に携わるクリエイター計10人が登壇した。【チケット情報はこちら】冒頭で白井は「大きく揺らぐ過渡期の日本で“忘れられがちだが大切なこと”に着目する、社会的な題材のプログラムを前半に揃えました」とコメント。その筆頭として、白井は自身の演出作『アーリントン〔ラブ・ストーリー〕』、音楽家の清水恒輔が「発展しすぎた資本主義が現代に通じる」と述べた『メトロポリス 伴奏付上映会 ver.2020』、演出家・桐山知也によるリーディング公演『ポルノグラフィ』の3作品を紹介した。白井いわく、「シーズン後半はKAATの10周年企画が続きます」──。自身が1995年に青山劇場の10周年記念で演出した音楽劇『銀河鉄道の夜』、芸術監督の就任後に取り組み続けたブレヒト劇の集大成となる『コーカサスの白墨の輪』、任期ラストを飾るミヒャエル・エンデ原作のオペラ『モモ』に懸ける思いを語る。地点×KAATの第3弾企画に新作『君の庭』を書き下ろす松原俊太郎は「今回は法廷劇」と構想を明かした。谷賢一はベストセラー『サピエンス全史』に想を得た『人類史(仮)』で「ヒトの起源を探りたい」とひと言。日韓共同製作に定評のある多田淳之介は『外地の三人姉妹(仮)』でチェーホフ劇の翻案に臨む思いを「日韓の芸術交流を粛々と進める」とした。長塚は『セールスマンの死』再演に対して「新作の消費より1本をゆっくり見つめ直して」と呼びかける。岡田利規からは「ザハ・ハディドと高速増殖炉もんじゅを主人公に据えた夢幻能『未練の幽霊と怪物』をつくる」という映像コメントが到着。ギリシャ悲劇をもとにした新作現代劇(作:瀬戸山美咲)に挑戦する杉原邦生も映像コメントで「大スタジオより広いホールをどう活用するか」と思いを巡らせた。なお、野村萬斎の演出版が2018年に多数の演劇賞を獲得した『子午線の祀り』もラインアップされている。サン=テグジュペリの名著『星の王子さま』をダンス化する森山開次は「哲学的な言葉をどう身体表現で見せるか」を課題に掲げ、小野寺修二は「“わからないけど魅力的なもの”に好奇心を向けさせる作品を」としてルーツのパントマイムに立ち返る点を強調。現代美術家の冨安由真は「現実と非現実の境が曖昧になるインスタレーションを」と意気込んだ。キッズ・プログラムは2本。昨夏、山本卓卓によって上演された『二分間の冒険』は全国7会場の巡演ツアーとして復活。初の子ども向け作品に挑戦する松井周からは映像コメントが到着し、「白石加代子さん演じる認知症の老婆が子どもと記憶を探す物語」である『さいごの1つ前』が紹介された。就任当初から「事件を起こせる劇場でありたい」と目指すKAAT像を設定し、2020年度もラインアップに落とし込んだ白井。ラストイヤーの芸術監督ぶりから目が離せない。取材・文:岡山朋代
2020年02月07日金沢知樹が作・演出を手掛ける密室サスペンス・コメディ『体育教師たちの憂鬱』が4月に東京・シアタートラムにて上演される。本作で教師役を務める赤澤遼太郎に話を聞いた。【チケット情報はこちら】金沢が主宰する「劇団K助」が初演した本作は、とあるスポーツ名門校の女子校が舞台の物語。体育倉庫で教師と生徒の恋のやり取りが記された交換日記が見つかり犯人探しが始まるが、その中でさまざまな事件や過去が明らかになっていく――というストーリーが展開する。「今回は“初づくし”です!」と意気込む赤澤。「まず、教師役が初めて。僕のことを知っている方はきっと生徒役だと思われたと思います。それがまさかの教師役!」と嬉しそうだ。現在23歳の赤澤は、喜劇『おそ松さん』(トド松役)やMANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN2020~(七尾太一役)など2.5次元舞台を中心に人気を集める俳優で、フレッシュで若々しいイメージは強く、教師役は意外だ。芝居としても、「会話劇で、歌やダンスもない。これまでやってきたこととは違うお芝居になるんだろうなと思っています」と挑戦になりそうだ。「“演じる”ということに関しては、ジャンルでの違いはないと思っていますが、原作ものは、先にキャラクターがいることが大きな特徴で。僕はいつも、なぜそのキャラクターが愛されるのかを考えながら役作りをしていくのですが、今回はオリジナル作品なので、その要素は自分で作ることになる。そこをどうしていくのか…わあ、これめっちゃ楽しみですね!」と笑う。主演は小宮有紗と加藤玲奈(AKB48)。さらにゆっきー(キャン×キャン)、みなみかわ、未来(カムカムミニキーナ)、佐藤江梨子、羽場裕一ら幅広いキャスト陣。「大先輩である羽場さんや佐藤さんと共演させていただけることがすごく嬉しいです。あと僕、同世代の女性とガッツリお芝居をすることがほとんどなかったので。そこも新鮮だし、刺激をもらえそうです」脚本を読んで「今の子、怖いな…って思いました(笑)。現代の話なので、共感もしてもらいやすいと思います。その中で僕の役は、頭が良くて、ものごとを俯瞰していて他人と深く関わろうとしないイメージ。僕自身とだいぶ違うように見えると思いますが、実はそういう一面もあるので。そこと向き合って役作りしていきたいです」。作・演出の金沢は「やさしい方だと聞いています。ご一緒できるのが楽しみです。『あいのり』に出られていた頃を母が観ていたそうで、『“きんちゃん”だよ!』と大興奮してました(笑)」『体育教師たちの憂鬱』は、赤澤が「格式が高いイメージ。出てみたかった劇場です。嬉しいです」と語る東京・シアタートラムにて、4月3日(金)から19日(日)まで上演。チケット発売中。取材・文:中川實穗
2020年02月07日ストーリー性のある演劇的な世界観をジャズダンスとJ-POPで創り上げるエンタテインメント集団「梅棒」による第10回公演『OFF THE WALL』が2月6日(木)、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)で開幕した。第4回公演『クロス ジンジャー ハリケーン』(2015)以来4年ぶりに、梅棒のメンバーのみが出演する公演だ。【チケット情報はこちら】2001年に日本大学芸術学部のダンスサークル『BAKUの会(現:Dance Company BAKU)』内で結成された、梅棒。09年にストリートダンス界最大のコンテスト『JAPAN DANCE DELIGHT vol.16』で特別賞を受賞し、2012年に国内最大の振付作品コンテスト『Legend Tokyo chapter.2』で最優秀作品賞とオーディエンス賞を同時受賞。以降、活動の中心を劇場公演に移し、2018年度は2万5000人超の動員を記録。劇場公演以外でも、話題のテレビドラマやミュージカル、アーティストのライブやミュージックビデオなどの演出・振付を数多く手掛けている、いま注目の集団だ。メンバー全員が30代になった今、選んだテーマは「小学生」。作・総合演出を担当する伊藤今人が「我々を生み、育んでくれた『昭和・平成』という時代への讃歌です」と語るように、本作では、昭和の名曲から、誰もが一度は聞いたことがあるであろう人気アイドルグループの平成のヒットソングなど、カーンコールも含め20曲以上が次々と流れる。それらの“懐メロ”で表現されるのは、子どものころに全力で遊んだゲームや遊び、小学校の日常風景、そして少しのファンタジー。小学生に扮装したメンバーらが全力で踊り、表現するその姿を見ていると、懐かしさが込み上げてきたのと同時に、あの頃に感じたワクワクした気持ちやどこか切ない感情も蘇った。伊藤は「僕らギリギリ昭和世代が子どもの頃は、J-POPが全盛で流行した曲はみんな知っていてみんな歌える時代でした。対して今は、国民全員歌えちゃうようビッグヒットは生まれにくい状況にあります。楽曲に限らず、あらゆるものを消費者側が選んで入手できるようになった現代において、幼い頃の”あるある”みたいなものも人それぞれ。今の子供たちは大人になった時の思い出話に花が咲きにくいんじゃないかなあって思ったりします」とコメントした上で、「令和になった今だから、そしてこの11人だけだからこそできる、ノスタルジーと馬鹿馬鹿しさに満ちた我々梅棒の全力投球を、ぜひ劇場で堪能してください!」と語っている。公演は2月16日(日)まで。上演時間は約1時間45分(途中休憩なし)。出演は、伊藤今人、梅澤裕介、飯野高拓、鶴野輝一、遠山晶司、遠藤誠、塩野拓矢、櫻井竜彦、楢木和也、天野一輝、野田裕貴。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂写真:(C)角田大樹
2020年02月07日カトリックの全寮制寄宿舎高校を舞台に、青少年の性と自己の葛藤、ドラッグの誘惑といった社会問題をも描いたオフブロードウェイ・ミュージカル『bare』。日本で3度目となる上演が1月30日よりスタートした今作、初日を迎えた出演者よりコメントが届いた。【チケット情報はこちら】今回初のミュージカル出演となる安井一真は、始まる前は緊張していたがジェイソンを演じていると緊張も消えたとし、「後半につれどんどんジェイソンとしてボロボロになっていくのですが、実際も最後のほうは意識がふわふわとしていて…カーテンコールで皆様から頂いた拍手に“あー今初日が終わったんだ”と無事な感覚に…」と話した。同作に初演から出演し、3度目となる田村良太は同作を大切な作品と語り、「僕だけでなくキャスト、スタッフ、そしてたくさんのお客様に愛されています。今、観劇を迷ってる方がいたら是非観ていただきたいです。1度見れば何故この作品がここまで愛されているのか納得していただけるはずです!」とアピールした。約4年ぶりにアイヴィを演じる増田有華は、「何度見ても、何度聴いても、心揺さぶられるこの作品」と話し「たくさんの方に見ていただきたいです。Wキャストもお見逃しなく!最後まで駆け抜けていこうと思います!」と意気込んだ。社会問題にも切り込む本作で、「登場の時はいつも太陽の光が射すような、明るくユニーク」と語ったシスター・シャンテルを演じるのは北翔海莉。「愛情たっぷりの厳しさで(笑)生徒達を導いていけるようにと心掛けています。ご来場のお客様の心にも太陽の光が射すよう、舞台からパワーを送ります!」と話した。また演出の原田優一は、「2020年版bareの初日を迎えることができました。演者でいる時よりも、演出として客席にいる時の方が遥かに体力気力を使います」とコメント。「ただ、なによりも信頼できるキャスト・スタッフの皆さんがいるからこそ、楽しんで観ることができています。今回もそうでした」とコメント。「全てのキャラクターに共感できたのがその証だと思います。是非、劇場に足をお運びくださいませ」と、作品への自身を見せた。公演は2月9日(日)まで、東京・草月ホールにて。チケットぴあでは各公演前日23:59まで購入できる当日引換券を発売中。
2020年02月06日舞台『効き目の遅い薬』の東京公演が2月12日(水)より赤坂RED/THEATERで上演される。Team337の第4回公演で、阪神タイガースOBで俳優の嶋尾康史が演出を担当する。主演する柊子に、本作の見どころ、そして、自身の俳優としての展望を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、『アンソロジー 嘘と約束』(アミの会(仮)編、光文社)の中にある、福田和代作の小説『効き目の遅い薬』を舞台化したもの。製薬会社の研究室に勤務しているアンクルこと井川由紀(柊子)のもとへ、大学時代からの友人、もっさんこと望田遼平(生田拓馬)がやってきて、とある頼みごとをする。井川は望田の熱意に押されて、その頼みごとを引き受けるが、すれ違う想いに小さな嘘が重なり、ふたりの運命は大きく変わっていって…。謎解きの要素もありながら、切なく複雑な恋模様を描いた作品になりそうだ。柊子は「原作を読んだとき、すごく切ない気持ちになりました。ぎゅっと世界観が凝縮されている短編小説なので、舞台化は難しいかもしれないと思ったのですが、Team337らしさをプラスして、原作とはまた違う良さをお届けできたらと思います」と意気込む。チームとしては珍しく恋模様を描いた作品に挑戦ということで、「情感を大切にして演じたいです」とも話した。現在28歳の柊子。舞台はもちろん、映画やドラマ、ラジオに出演し、作詞や小説執筆にも取り組み、活動の幅を広げる。「20代前半までは勢いや若さで何とか押し切ってきたものが、今は少し落ち着いて物事を考えられるようになりました。いただいたお仕事ひとつひとつに向き合いながら、そして出会いを大切にしながら、ひとつの枠にとどまらずにいたいです」。そのなかでTeam337の公演は、柊子にとって「原点」のような存在でもある。「お芝居って楽しいなと純粋に思っていた頃の気持ちを思い出させてくれる場所ですね。Team337として年に1度しか公演ができていないけれど、各々のメンバーが別の現場でステップアップして帰ってくるので、毎年毎年、より良い公演ができていると信じています。続ける難しさもありますが、もっと頑張りたいと思います」と話す。すでに大阪公演を終え、まもなく東京公演が開幕する。柊子は「今まではほっこりしていただけるような作品が多かったTeam337が、今回は切ない恋模様を描いた作品に挑戦します。一度でも見にきてくださった方はもちろん、これまで知らなかった方にもぜひ足を運んでいただきたいです。必ず損はさせないという気持ちで舞台を作っていますので、ご来場をお待ちしています!」と呼びかけた。公演は2月12日(水)~16日(日)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2020年02月06日劇場ではなく「レストラン」で、食事やお酒を楽しみながら観劇する新感覚のライブエンターテインメント、劇メシ presented byアート引越センターBetsuBara.02『アイ・アム・エー・アイ ~I★M★A★I~』が2月28日(金)から3月4日(水)まで東京・BEE HOUSE渋谷本店、3月6日(金)から15日(日)まで、神奈川・イタリアンダイニングカリーナにて上演される。【チケット情報はこちら】同公演はレストラン会場内360度を使って芝居が行われるため、観客はドラマ世界に没入する事が出来る、今までにあまりない体験型演劇。2016年7月よりスタートした劇メシシリーズは、約3年間でオリジナル作品を10作、東京、千葉、名古屋、福岡各地で合計150公演以上が上演されている。出演者は劇メシシリーズではおなじみの大西けんけんをはじめ、主に舞台で活躍中の神田聖司、花塚廉太郎や糸原美波、『TERRACE HOUSE TOKYO 2019 2020』に初期メンバーとして参加し、その美男子ぶりに注目の西野入流佳、人気女性アイドルグループA応Pのメンバーである春咲暖、ミスFLASH2020グランプリの白宮奈々など、勢いのある個性豊かなラインナップとなっている。チケットは、ぴあにて2月14日(金)10時より発売。■公演タイトル:劇メシ presented byアート引越センターBetsuBara.02『アイ・アム・エー・アイ ~I★M★A★I~』脚本・演出:横大路伸【東京公演】期間:2月28日(金)~3月4日(水)全8公演会場:BEE HOUSE渋谷本店(渋谷区道玄坂1-5-2 SEDEビルB1F)【神奈川公演】期間:3月6日(金)~3月15日(日)全12公演会場:イタリアンダイニングカリーナ(神奈川県横浜市中区本町1-3 綜通横浜ビルB1)出演:<シングルキャスト>大西けんけん<ダブルキャスト>○糸原美波、花塚廉太郎、春咲暖、土井裕斗、中城あすか、志乃、保田真愛、今野悠夫●河内美里、神田聖司、佐々木ありさ、西野入流佳、白宮奈々、桃瀬こなつ、インコさん、ほか
2020年02月06日大鳥れいが主演を務める舞台『花火の陰』が、2月5日に東京・三越劇場にて開幕した。【チケット情報はこちら】村松みさきの脚本・演出で2017年に初演された本作。再演となる今回は、わかばやしめぐみ(おぼんろ)が演出を手がける。大鳥をはじめ、笠松はる、きよこ、阿紋太郎、岡田達也といった初演キャストは続投。新たに野村宏伸、石田隼、藤田奈那、森めぐみ、藤崎卓也、森大がキャスティングされ、過去と現在が交錯する“ノスタルジック・ファンタジー”が繰り広げられる。報道陣に公開されたゲネプロを前に、大鳥・野村・岡田のキャスト3人が初日へ向けた意気込みを述べた。大鳥は「私たちは毎日全力で舞台をやるのみ」「チームワークをご覧いただきたい」とコメント。野村が「再演ですからね」と好評を博した初演を強調すると、岡田は「前回は“ゴースト・ファンタジー”とも言われて」と続き、「亡くなった人との再会を軸に、心温まる物語が展開されますのでどうぞお越しください」と呼びかけた。物語は、女優として成長した姫川春子(大鳥)が小河内ダムを擁する奥多摩町を再訪したことから始まる。かつて映画撮影チームの助手を務めていた春子が、ロケ地だったこの場所に立つのは20年ぶり。当時の懐かしい顔ぶれと再会し、止まっていた彼女の時間が再び動き出す。とある事件を機に、完成の日を迎えることのなかった映画──。過去を回想する中で、春子は長年封じていた思いにめぐり逢う。監督・サクマ俊介(岡田)のもとで映画『湖底の郷』を撮影していた1990年、喪服姿の春子が奥多摩を訪れる2010年。ふたつの時代が行きつ戻りつしながら、舞台は進む。映画撮影チームの面々と彼らを受け入れる町民の交流や、ささやかな日常生活が丁寧に描かれるからこそ、やがて来る事件が痛ましく悲しい。大鳥はオープニングで、「かの日にもどしたまえ」と消えない喪失感に苛まれる現在の春子の思いを澄んだ歌声で表現。女優としての成功を夢見て下積み生活に励む若き春子との演じ分けにも注目したい。人々の記憶に残る最高の映画を目指して奔走するサクマは、一瞬の輝きを放つ“花火”を象徴するような存在。一方で“陰”を抱えるキャラクターを、岡田は朗らかながらどこかもの悲しさを湛える演技で立ち上げた。上演時間は135分(休憩なし)ほど。公演は2月10日(月)まで。8日(土)18時、9日(日)13・18時開演回の終了後には、キャスト・スタッフらによるアフタートークも。チケットぴあでは現在、当日引換券を販売中。取材・文:岡山朋代
2020年02月06日5月に東京と大阪で開催される野外イベント「TOKYO・OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL」通称「METROCK」(メトロック)が第4弾出演アーティストを発表した。【チケット情報はこちら】約3年ぶりにタッグを組む稲葉浩志(B’z)とスティーヴィー・サラスがINABA/SALASとして初出演。またスリーピースロックバンドのWANIMAの2年連続出演が決定した。現在、1日券先行予約受付を実施中。■OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 20205月16日(土)・17日(日)会場:METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)OPEN9:00/START11:00(予定)チケット(税込):1日券10,000円■TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 20205月23日(土)・24日(日)会場:新木場・若洲公園(東京都)OPEN9:30/START11:30(予定)チケット(税込):1日券10,000円
2020年02月06日劇団東京乾電池の綾田俊樹とベンガルによるユニット、綾ベン企画にとって約3年ぶりとなる公演『川のほとりで3賢人』が間もなく幕を開ける。演出は、前作『やんごとなき二人』を手がけた映画監督・平山秀幸が続投。本読みを終え、立ち稽古2日目を迎えた1月半ば、綾田・ベンガル・平山がインタビューに応じた。【チケット情報はこちら】木野花をゲストに迎えて上演された『質屋の女』(1990年)以来、女優と三人芝居を繰り広げることの多かった綾ベン企画。今回は、東京乾電池を1999年に退団した広岡由里子をゲストに、多摩川の河川敷で隣り合わせに暮らす男性ホームレスふたりと、彼らの前に現れた「福祉課・馬場マチコ」を名乗る女性の“哀しくもおかしな”物語が展開される。本作のはじまりは、前回公演に遡る──。「ホームレスに興味があった」綾田とベンガルは、平山をはじめスタッフと実際に多摩川を訪れ、河原で暮らす人々と交流を図った。煙草を差し入れると喜んで会話に応じる者も、一方で「絶対に口を閉ざす話題があった」と語るのはベンガル。彼らの“虚実ないまぜ”話に平山は「ドラマ性を感じた」として、旧知のシナリオライター・安倍照雄に脚本を依頼したと振り返る。今回の上演にあたって再び多摩川を訪れると、2019年10月の台風19号による氾濫で全てを流されても戻ってきた、打たれ強いホームレスの姿が。綾田は「たくましい生活力を持つ人たちを身近に感じてもらえるように」、ベンガルは「社会からドロップアウトせざるを得なかった彼らの事情を念頭に置きながら」それぞれの役どころを全うできれば、と静かに決意を新たにしてみせる。平山は、第2回公演から東京乾電池を“追っかけ”ている生粋の劇団ファン。「(綾田とベンガルの)ふたりが気持ちよく芝居できる手伝いができたら」という思いで、本作も演出を手がける。脚本・てっかんマスターの正体は、東京乾電池の劇団員・戸辺俊介。乾電池“一味”が揃い踏みする中、劇団に縁のあるゲスト・広岡を、ベンガルが「あいつが河原に現れるだけで強烈だよな……」と評すると、綾田もすかさず「洪水以上のインパクトあるよね!」と続く。その様子を見守っていた平山も大きく頷き、「放し飼いで好きに演じてもらえたら、それがいちばんおもしろいよね」と笑った。公演は2月21日(金)から3月1日(日)まで、東京・下北沢駅前劇場にて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年02月06日宝塚歌劇団星組新トップスター・礼真琴(れい・まこと)が、2月7日(金)に開幕する『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』で、宝塚大劇場でのトップお披露目を迎える。「宝塚歌劇星組 幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』/Show Stars『Ray -星の光線-』」チケット情報謝珠栄が作・演出・振付を手掛ける『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』は、紀元前の中国大陸を舞台に繰り広げられる歴史ファンタジー。母国の周国と、その統治下にある“ブン族”(※)との間で葛藤する大夫・丹礼真(タンレイシン)を演じる。「丹礼真は、周王朝のすべてが正義だと信じていて、愛月ひかるさん演じる管武将軍のことを崇拝しているので、大夫に就任したときは“何でもできます!”というように意気揚々としています。でも、ブン族の聖地である“眩耀の谷”でいろんな人の生き様を見て、真実を知って、段々信じるべきものが分からなくなってくる。物語が展開していくにつれてもがき苦しむことになるので、演じていて苦しいです。でも私だけではなく、ひとりひとりがもがきながら真実や光を求めて戦っているようなお芝居です」。同じくお披露目となるトップ娘役・舞空瞳(まいそら・ひとみ)は、ブン族の舞姫・瞳花(トウカ)役。「彼女は盲目の役なので、全編通して目が合わない。でも、だからこそ瞳から感情が伝わってくるというか、訴える力がすごくあると思います。最初から恋仲ではありませんが、段々惹かれ合っていくところが深く出せたらと、試行錯誤しています」。一方、ショー『Ray -星の光線-』は、中村一徳が18年ぶりに星組大劇場公演の作・演出を手掛ける。「下級生までみんなが一緒に出る場面が多い」という中村演出。目まぐるしく展開しながら、最後まで楽しませてくれる。「ロックなプロローグで始まり、しっとり系もカッコいい曲もたくさんあります。中村先生のショーは、最後までワクワクさせてくれる演出になっていますので、お客様には最後まで気を抜かずに楽しんでいただきたいです」。また、見どころのひとつに男役の黒燕尾を挙げる。「副組長の美稀千種さんから最下級生まで、男役全員で踊ります。大階段での黒燕尾ですが、いつものクラシックな雰囲気とは少し違って、抜け感のあるオシャレな場面になっています」。トップとして、「今はやることがたくさんで、いっぱいいっぱい」と語りつつも、稽古場では視野を広く持つ。「最下級生にいたるまで、すごく前向きに取り組もうとしている姿が印象的。ひとりひとりが自由に、心から楽しめるような作品づくりができたらと思います。“引っ張っていこう!”というより、自分のやるべきことをしっかり務めることで、最終的に組を引っ張っていけたらと思います」。公演は2月7日(金)から3月9日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場、3月27日(金)から5月3日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは2月23日(日)一般発売。※ブン族のブンは、さんずいに文が正しい表記となります。取材・文:黒石悦子
2020年02月05日これまで山本裕典、染谷俊之、廣瀬智紀らがホスト役を熱演。芝居だけでなくライブパフォーマンスや、観客を甘い言葉で口説く演出で話題を集めた舞台「私のホストちゃん」。2013年から続く本シリーズ集大成となる、舞台「私のホストちゃん THE LAST LIVE」~最後まで愛をナメんなよ!~が、1月30日より上演中。初日にはゲネプロと舞台挨拶が行われた。【チケット情報はこちら】舞台挨拶には全17キャストが登壇し、公演に向けての意気込みを語った。2014年のシリーズ2作目に参加し、スペシャルキャストとして今作に出演する華音役の松岡 充は「7年間続いた『ホストちゃん』が終わってしまうと寂しいけれど、長い間ファンのみなさんが応援してくれたことを考えると感謝しかありません。最後にふさわしいステージにしたいです」と熱く語り、2019年の公演から2回目の参加となる心星役のソンジェは「昨年初めて『ホストちゃん』で日本の舞台に出演させていただきました。とてもいい勉強になりましたし、初めての舞台が『ホストちゃん』でよかった。ラストライブとなりますが、最後までみなさんといい思い出を作りたいです」と凛々しい表情を見せた。「ホストちゃん」シリーズに何度か出演したキャストが揃っていることもあって、それぞれが“姫”に対する感謝を口にした。テレビドラマから数えて9年シリーズに携わった甘王役の緒方雅史が「ライブですが、僕が歌うところはひとつもないので(笑)、どこかで歌ってやろうかなと思っています」とコメントすると、キャストから笑いが起こった。公演は、盛り上がるパーティーソングからしっとり聴かせるバラードまで、約2時半ノンストップでライブパフォーマンスが続く。過去の公演での楽曲も披露され、懐かしさを覚えるファンも多そうだ。もちろん、「ホストちゃん」恒例の口説きタイムも組み込まれており、ラストということもあって、その回数も大盤振る舞い。ホストたちが客席に降りて、“姫”たちを口説きまくる。ホストたちの汗が光るパフォーマンスと、胸をキュンとさせる甘いひとときはぜひ劇場で体感してほしい。舞台「私のホストちゃん THE LAST LIVE」~最後まで愛をナメんなよ!~は2月11日(火・祝)に名古屋市公会堂、大阪は2月14日(金)から2月16日(日)までNHK大阪ホールにて。さらに2月20日(木)には東京・豊洲PITにて特別公演も上演される。取材・文:渡邉千智
2020年02月05日ダンサーで振付家の勅使川原三郎が今年の4月より愛知県芸術劇場の芸術監督に就任することになり、1月30日に都内で記者会見が行われた。就任に際し勅使川原は「責任の明確化」と「継続性」の重要性を説き「自分が退任後も存在する価値のあるプロジェクトを始めることができれば」と意気込みを口にした。【チケット情報はこちら】同劇場が芸術監督を設置するのは今回が初めてのこと。任期は2024年3月までの4年間となる。今回の芸術監督就任を「誇りに感じている」と語る勅使川原。2年ほど前に就任の打診があったそうで、当初は「戸惑いがありました」と明かしたが、それまでも自身の創作だけでなく、教育的なプロジェクトや企画の立案などに携わってきた経験もあり「創作者、アーティストとしての立場ではないところに身を置いて、自分に何ができるのか? どんな考えを持つことができるのか? ということに興味を抱き、面白い機会になりうるかもしれない」と考え、引き受けることを決意したと説明した。勅使川原は「“劇場“の主役は実はスタッフであり、優秀なスタッフがいるところには、必ずいい結果が生まれる」と持論を述べ、これまでに何度か公演を行なってきた同劇場の印象について「東京の劇場でも二の足を踏むような激しい作品をやらせてもらいました。様々な発想を引き受ける精神を持っている劇場であり、スタッフの熱気を感じました」と語る。自身が芸術監督に就任しても「責任の所在をはっきりさせた上で」これまでと同様にプロデューサー陣、スタッフを尊重していくと明言。「自分の趣味、自分の色に染めるためにこの仕事を引き受けたわけではなく、プロデューサー陣のこれまでの仕事を継続的に発展させるのが私の役割」と語る。今後の具体的なプロジェクトについては「劇場は“使いこなす”ということが大事」と語り、地元・愛知県内のバレエ団による合同プロジェクトを形にしたいと意欲を燃やす。一方、自身の海外での知名度を活かし「既にヨーロッパの複数のアーティストとも話し合いを進めています」と海外アーティストとの企画が進行中であることも明かした。なお、芸術監督就任記念プレ事業として、勅使川原とダンサーの佐東利穂子、バイオリニストの庄司紗矢香のコラボレーションによるダンス・コンサート『三つ折りの夜』が同劇場コンサートホールにて3月12日(木)に上演される。
2020年02月05日「THEシリーズ」は、大阪を新感覚のエンタテインメントで盛り上げようという趣旨の元、2018年2月より音楽とお笑いのコラボイベントとして大阪で始まった。2019年8月まで通算7回開催され、数々の人気アーティストやお笑い芸人が出演。昨年10月には「音楽で地方を盛り上げたい」という趣旨の元、秋田県秋田市にて『THE AKITA』を開催。地元のクラブチーム「ブラウブリッツ秋田」とのコラボが実施されるなど大盛況のうちに終わった。「THE奈良 presented by BANSO」チケット情報そして今年4月4日(土)、「THEシリーズ」主催者の地元である奈良県にて、『THE奈良』の開催が決定。奈良県は、大阪府が隣接しているにも関わらず、大・中規模の音楽イベントを含めたエンタテインメントが圧倒的に少なく、地域に根ざし継続して開催されているイベントも少ない。そのような状況を打破するべく、奈良県出身のレゲエアーティスト「DOZAN11(ex. 三木道三)」に「寿君」、平城遷都1300年祭を記念して結成された万葉シャオニャンの後継グループ「大阪☆春夏秋冬」など、奈良県ゆかりのアーティストと共に盛り上げていく。また、関西を代表するレゲエレーベル「カエルスタジオ」より「RED SPIDER」、「APOLLO」が出演。さらにYouTube再生回数300万回超えの関西出身のレゲエ・シンガー「RAY」の出演が決定した。このイベントは1回で終わらせることなく、毎年継続開催し、奈良県を代表するエンタテインメントにしていきたいと主催者は語る。チケットは2月29日(土)より一般発売開始。一般発売に先駆け、2月4日(火)18:00から2月11日(火)23:59まで、プレイガイド最速先行実施。
2020年02月05日世界で最も注目を集めるアーティストのひとり、バンクシーの展覧会『BANKSY展GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展天才か反逆者か)』が、神奈川・アソビルで3月15日(日)から9月27日(日)まで開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】社会風刺を凝らしたグラフィティアートやストリートアートで強いメッセージを発信し続けるバンクシー。本展覧会は2018年からモスクワ、マドリード、リスボン、香港など世界5都市で100万人以上を動員。70点以上のオリジナル作品や版画、立体オブジェクトが、過去最大級の規模で横浜に集結する。日本でも多くの人に知られる、平和へのメッセージが込められた《LOVE IS IN THE AIR》や希望を願う《GIRL WITH BALLOON》、社会的弱者をドブネズミに重ねた「RAT」シリーズなど、コレクターの所有作を中心に貴重なオリジナル作品が展示。グラフィティ以外にもここでしか見れない垂涎のコレクションでバンクシーの世界に浸ることができる。チケットの一般発売に先駆けて、ぴあでは早割を実施中。受付は2月29日(土)午後11時59分まで。平日夕方に入場可能な「平日アフター6チケット」など、お得なチケットも販売している。■『BANKSY展GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展天才か反逆者か)』期間:3月15日(日)~9月27日(日) 10:00~20:30(最終入場20:00)※会期中無休会場:アソビル(神奈川県横浜市西区高島2‐14‐9 アソビル2F)
2020年02月04日5月に東京と大阪で開催される野外イベント「TOKYO・OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL」通称「METROCK」(メトロック)が日割り&第3弾出演アーティストを発表した。【チケット情報はこちら】新たに出演が決定したのは、大阪会場5月17日(日)にHump Back、フレデリック。東京会場5月23日(土)にハンブレッダーズ、フレデリック、24日(日)にSHE’S、ネクライトーキー。現在、1日券先行予約受付を実施中。■OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 20205月16日(土)・17日(日)会場:METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)OPEN9:00/START11:00(予定)チケット(税込):1日券10,000円■TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 20205月23日(土)・24日(日)会場:新木場・若洲公園(東京都)OPEN9:30/START11:30(予定)チケット(税込):1日券10,000円
2020年02月04日殺陣やアクションを中心に新しいジャンルの舞台演劇を追求している「30-DELUX(サーティーデラックス)」と、愛知県を中心に活動する応援合戦チーム「青春応援団 我無沙羅(ガムシャラ)」他、複数のアーティストがコラボレーションする舞台『デラ・ガムシャラ2020~僕らのアオハル日記~』が2月11日(火・祝)、日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市中区)で上演される。【チケット情報はこちら】2017年7月にフランスで行われたJAPAN EXPOで出会って意気投合した30-DELUXと青春応援団 我無沙羅は、2019年1月に初めてコラボレーションした舞台『デラ・ガムシャラ』を上演。その公演について30-DELUXの田中精は「ふたつの団体の魅力をトークを交えながら展開して、イベント的な要素が強かった」と語っているが、今回は高校を舞台にした青春ストーリーを軸にしており「前回とは随分と見え方が変わると思う」と話す。今回は、ふたつの団体のほか、米ニューヨークのアポロシアターにゲスト出演を果たした実力派アニメーションダンスチーム「タイムマシーン名古屋(544 6th Ave.)」、黄帝心仙人がプロデュースする謎のナース軍団「オシリーズ(O series)」、2010年に結成された東海エリア出身・在住のメンバーで構成されたエンターテイメント集団「BOYS AND MEN」の弟分「BOYS AND MEN 研究生関西」より内海太一、岡大和のふたりが出演。殺陣、アクション、芝居、応援合戦、ダンスが融合する舞台になりそうだ。中村悠希(30-DELUX)は「我無沙羅さんのパフォーマンスに圧倒され、刺激を受けた。僕達も見せつけてやろうと燃えた」と前回を振り返りつつ、「今回は特にお芝居を見てほしい。熱いものを本番にぶつけられたら」と話す。また、村瀬文宣(同)は「いろいろな団体がいて、タイトルだけ見るとよく分からないかもしれないが、楽しんでいただけるものになる自信があるので、とにかく劇場に来てほしい」今回初出演する、内海(BOYS AND MEN 研究生関西)は「ゲストといえども、中心的な役割をやらせていただく。周りに埋もれないように、むしろ僕らが引っ張っていくぐらいの勢いでいきたい」と意気込み、岡(同)は「僕たちがいつもやっていないようなことに挑戦させていただくので、どれだけこの舞台で爪痕を残せるか。1日限りの舞台だが、お客さんからもう1度見たいと思ってもらえるような姿を見せたい」と語った。構成・演出を担当する30-DELUXの田中は「テーマは青春(アオハル)。若い人たちの輝きを感じ取ってほしい気持ちもあるが、僕たち大人もいくつになっても青春を感じられるということを伝えたい」と話した。公演は昼の部(12時開演)、夕方の部(17時開演)の2回公演。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2020年02月04日オルタナティブ・ロックと叙情的な世界を両立させる唯一無二のバンド、シュリスペイロフが8thアルバム『遊園地は遠い』を2月5日(水)にリリースする。フロントマンの宮本英一(vo、g)に話を訊いた。【チケット情報はこちら】前作『聞えた』から、宮本、野口寛喜(b)、ブチョー(ds)に加えて、渋谷悠希(g)を正式メンバーに迎え4人編成となった彼ら。これまで1年くらいのペースで作品を発表してきたが、本作は2年半ぶり。その理由を尋ねると「月に1回ライブがあって、“練習をしてライブをやって”というルーティンが続いて、いつのまにかライブだけやるバンドになってることにつまんなくなっちゃって。新曲をひねり出してセッションしたら楽しくて、メンバーも楽しそうで。“新しいものをみせていく”、それがないとお客さんもメンバーもつまらないんだなということがわかった」。アルバム・タイトルに込めた思いを訊くと「“遊園地”って希望とか、自分が辿り着きたい場所とかそういう意味で、辿り着いていない人たちの歌を歌っているなっていう感じがしたんです」これまでも緻密で混沌としたディープなオルタナティブ・サウンドと、心に染みる切ない音世界を巧みに描いてきた彼らだが、その濃度を深め、研ぎ澄まされた10曲が収められている。「曲を作る上で、自分やバンドを変化させたいということではなくて、“自分らしくあろう”みたいなことをずっと思ってて、そこに向かっているというか」。オープニングを飾る『つまんないね』、ギターの絡みが秀逸な『ハミングバードちゃん』など前半はオルタナ全開、一転して6曲目の『絵と空の事』ではセンチメンタルな情感にグッと心を掴まれる。常に思い浮かぶ言葉をメモして、それを辞書みたいに開いて曲に当てはめるという作り方をしているという宮本。“天国”、“地獄”、“絶望”、“幸福”など、多様される言葉も曲によって全く違う意味を持つ歌詞が、彼ならではの余韻を放っている。アルバム最後に収められた『Daydream old dog』では、プロデューサー 山中さわお(the pillows)のアイデアで、彼らには珍しくアドリブらしいギター・バトルが展開され、プリプロの音源が採用されたという。本作を携えて、3月からは過去最大規模のツアーも決定した。「新曲を昨年末のライブでも演って、演奏力とか“前とはちょっと違うぞ”っていうところも見せたいし、これまでのアルバムでライブでは演ってない曲も結構あるので、古い曲もうまく混ぜてやりたいなと思っています」とのこと。3月は山中さわお率いるCasablancaとの対バン、4月はワンマンで廻るツアーも必見だ。取材:文/浅野保志(ぴあ)
2020年02月04日1組の男女が時を超え、性別も超えて織りなす舞台『春母夏母秋母冬母』が2月13日(木)からCBGKシブゲキ!!(東京都渋谷区)で上演される。FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が作・演出・音楽を手がけ、オリジナルキャストの森下亮(クロムモリブデン)と深井順子(FUKAIPRODUCE羽衣)に加え、土屋神葉(劇団ひまわり)と上西星来(東京パフォーマンスドール)が本作に初挑戦する。登場するのは、深夜の公園で遊ぶ「こなこ」と「ユキユキ」の中学生カップル。そのシーンの中に、こなこと母、ユキユキとママの、幼年期・思春期・壮年期の物語が挟み込まれ、それぞれの「母」との関係性が描かれる。1組の男女が、母と子を自在に演じ分け、こなことユキユキのさまざまな年齢の物語が展開される。2018年5月に吉祥寺シアターで初演。「母」という普遍的テーマや、韻を踏んだ歌詞と耳に残るメロディ、詩的な世界観が評価され、今回の再演に至った。オリジナルキャスト同士、新キャスト同士、そして新旧キャストが入り混じる公演と、計4パターンでの上演が予定されている。初日まで2週間ほどとなった1月下旬、都内で行われている稽古を見学した。この日、行われていたのは、中学生になったこなこと母のシーン。母の帰りを待ちながらどこか寂しさを感じるこなこと、酔っ払いながら一人本音を漏らす母を描く場面だ。糸井の作品は、ミュージカルならぬ「妙ージカル」と称される、芝居と歌を融合させた独特な作風が特徴。どんな稽古をしているのか想像がつかなかったのだが、細かく場面を区切りながら、糸井が気になったポイントで、適宜修正点を提示して、再度芝居をするという、意外とスタンダードな手法をとっていた。キャストの組み合わせを代えて稽古をしていくので、自然と互いの芝居を見合う。40代のオリジナルキャストの森下と深井が、20代のフレッシュな新キャストの土屋と上西に動線や演技のアドバイスを伝えたり、若手の土屋と上西も自分らしさを出そうと動きやセリフの言い回しを少し変えてみたり。キャストによって演出が大きく変わることはないようだが、それぞれの創意工夫が見られたのが面白かった。初演をご覧になった方も、ご覧になっていない方も、楽しめる舞台になりそうだ。公演は2月19日(水)まで。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年02月03日国際アート・カルチャー都市構想のシンボルで、年間1000万人の集客が見込まれる「Hareza 池袋」の中核をなす劇場として、昨年11月に開館した「東京建物 Brillia HALL」(豊島区立芸術文化劇場)。そのこけら落としシリーズとして、4月に上演される手塚治虫原作の舞台『新 陽だまりの樹』に出演する俳優の上川隆也が、公演プロデューサーでキョードーファクトリー代表取締役社長の前田三郎氏とともに、高野之夫・豊島区長をこの度表敬訪問した。【チケット情報はこちら】文化創造都市宣言をするなど、文化芸術に対して積極的に受け入れ活動をしている豊島区で、6期目を務める高野区長。就任当初から財政健全化に力を入れつつ、閉塞感を打破するために、文化や芸術を育む政策を打ち出したことを語る。「街が賑わうとき、そこには文化がある。文化がないと賑わいというものは生まれない。財政再建は苦しかったけれど、文化・芸術による街づくりをしたい。苦しい時こそ文化を育てていければ、豊島区の未来像が作れるのではないかと思った」。それに対して、上川は「高野区長の長年の思いが結実していると感じる」と返す。自らが役者としてキャリアをスタートさせた、演劇集団キャラメルボックス(現在活動休止中)がサンシャイン劇場で公演を頻繁に行なっていたことや、昨年12月までNODA・MAP第23回公演『Q』で東京芸術劇場プレイハウスの舞台に立っていたことを挙げて、「思い返すと、舞台のキャリアの大部分を僕は池袋で過ごしている。僕にとって池袋という街のイメージは、まさに演劇もしくは芸術という街だというイメージ。高野区長が21年間継続されてきた思いが、僕の中にあるイメージと合致した」と語った。昨年11月に開館した、東京建物 Brillia HALLは、豊島区が東池袋の旧豊島公会堂跡地に設立した公立劇場で、三層1300席の客席と間口9間(16.4m)の舞台を有している。上川は「役者は数多いるが、劇場のこけら落としに携われることは滅多にない。自分自身、想像もしていなかったが、本当に光栄なことだ」と感謝の意を述べつつ、「豊島区一丸となった力をぜひ追い風として、一身に浴びながら、座組み、スタッフ一同出来る限りの芝居を作っていきたい」と意気込んだ。また、豊島区で生まれ育った前田氏は「自分の生まれた街の新劇場で芝居を作れることはとても光栄なこと。上川くんをはじめ、うまい役者たちが演じる『新 陽だまりの樹』を僕は早くみたいし、区民の皆さんにも見ていただければ嬉しい」と述べた。『新 陽だまりの樹』は2020年4月3日(金)~19日(日)まで。上川隆也のほか、中村梅雀、葛山信吾、緒月遠麻、山田菜々、風間杜夫らが出演。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年02月03日