更新日:2021/08/14
投資信託は貯金の代わりになる?預金との理想的なバランスも解説!
- 投資信託と貯金、それぞれの特徴とは
- 投資信託のメリットとデメリット
- 元本割れしない投資信託はある?
- 投資信託は貯金の代わりになる?
- 投資信託と貯金、または定期預金と比べてみると
- 投資信託と貯金(預金)のバランスを考える
- 投資信託以外の資産運用法とは
内容をまとめると
- 投資信託と貯金の大きな違いは、安全性や資産の増減の大きさ
- 投資信託のメリットは専門家が運用することや分散投資が可能なこと
- 投資信託のデメリットは元本割れのリスクがあることやタイムリーに売買できないこと
- 投資信託は、購入の仕方に気をつけることと、長期運用することで貯金の代わりになる
- 投資信託と貯金のバランスの取り方は、年代とお金の使い道(ニーズ)を考えて決める
- その他おすすめの運用方法として、iDeCoや個人向け国債がある
- 投資信託か貯金か運用方法を決められないと感じたら、資産運用のプロに相談するのもおすすめ
- いまならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に資産運用の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
投資信託と貯金は何が違うの?
将来の備えや子どもの教育資金に向けて、資産運用をしようと思う方は多いかと思います。資産運用の方法は、貯金や投資信託、保険、外貨預金などさまざまな方法がありますが、どれを選ぶか迷いますよね。
- 投資信託の特徴
- 貯金の特徴
投資信託の特徴
投資信託の特徴とは、
- 運用のプロであるファンドマネージャーが運用
- 少額から投資が可能
- 分散投資が可能
- 元本が割れる可能性がある
です。
投資信託は、ファンドマネージャーと呼ばれる、運用のプロがファンドの運用方針にしたがって株の選定や売買を行います。
また、証券会社によっても条件は異なりますが、投資信託は1,000円ほどから投資できます。ネット証券のなかには100円から投資できるところもあります。
投資信託は日本の株価を投資対象としたものや、債券を投資対象としたもの、世界の株価を投資対象にしたものなど多くの商品があります。そのため、複数の銘柄を購入することで、分散投資が可能になります。
ただし、投資信託は元本が保証されたものではありません。そのため、はじめの金額よりも少なくなる可能性もあるのです。
貯金の特徴
貯金の特徴とは、
- 預けた金額よりも少なくなることはない
- 身近な銀行や郵便局ではじめることができる
- 預けたお金には、金利に応じて利息がつく
です。
貯金の最大の特徴は、利息がつくことです。利息は預けた金融機関によって異なりますが、普通預金の金利は0.001%から0.15%、定期預金の金利は0.01から0.3%となっています。そして、金利は低くなることはあっても、マイナスにはならないので、預けた金額よりも少なくなることはありません。
また、貯金は普段利用している銀行や郵便局で貯蓄ではじめることができるので、貯蓄をはじめようと思ったときすぐにはじめることができますね。
投資信託のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
少ない金額から始められる | 元本割れの可能性あり |
専門家による運用 | タイムリーに売買できない |
分散投資が可能 | 税金がかかる |
分配金がもらえる可能性も | 手数料がかかる場合も |
元本割れしない投資信託はあるの?
将来の備えとして貯蓄をしているのに、はじめの金額より減ってしまったらいやなものですよね。そこで気になるのが、元本割れしない投資信託はあるのか、という事ではないでしょうか。
残念ながら、100%元本割れをしない投資信託はありません。投資信託はあくまで投資なので、株価が暴落したり債券価格が大幅に下がるようなことがあると、元本割れしてしまいます。
元本割れする一方、投資信託は銀行や郵便局への貯金よりも大幅に増える可能性があります。リスクを取ってこそのリターンなのです。
しかし、リスクを減らせる方法もあります。それはドルコスト平均法といい、一定期間ごとに一定期間で買い続ける方法です。いっぺんに買うよりも、少しずつ買い続ける方が購入コストが下がり元本割れする可能性が低くなります。
投資信託は貯金の代わりになる?
ここでは、投資信託は貯金の代わりになるのか、について解説していきます。
投資信託で気をつけることは、いっぺんに購入しないことです。
ドルコスト平均法で、同じ額づつ定期的に買い続けると、基準価額が高いときは少なめに、基準価額が低いときは多めに買うことになり、購入コストを下げることができます。そのため、元本割れする可能性が低くなり、資産が増える可能性が高まります。
また、投資信託を貯金の代わりにするうえで気をつけることがもうひとつあります。それは、長期目線で続けることです。10年、20年という長い期間で続けると、運用が安定して大きなメリットが得られることが期待できます。
これらのことに気をつけることができれば、投資信託は貯金の代わりになるといえます。また、貯金しておくよりもっと大きなリターンも得られる可能性もあります。
投資信託と預金(貯金)はどちらが良いのか
資産運用には、投資信託と預金(貯金)はどちらが良いのでしょうか。
投資信託には、大きく増える可能性はあるが元本割れのリスクもあること、預金(貯金)は安全性は高いが金利が低いことなど、メリット、デメリットを考えると、どちらが良いとは一概には言い切れません。
そこでおすすめするのは、投資信託と預金(貯金)をバランス良く取り入れる方法です。
絶対に減ってはいけないお金は預金(貯金)し、リスクをとっても大丈夫なお金で投資信託を購入する。例えば、月々4万円貯蓄できる場合、2万円を預金(貯金)に、2万円を投資信託を購入します。すると、ある程度の金額は確実に守られるけれども、株価の値上がりなどによるメリットも受けることができるのです。
投資信託と定期預金はどちらが良いのか
次に、投資信託と定期預金ではどちらが良いのか、解説していきます。
定期預金の特徴は
- 普通預金よりも金利が高い
- 預け入れる期間が決められている
ことです。
2021年4月の定期預金の金利と、普通預金の金利を比べてみると、
普通預金 (税引き前金利) | 定期預金 (税引き前金利) | |
---|---|---|
みずほ銀行 | 0.001% | 0.002% |
ソニー銀行 | 0.001% | 0.01~0.15% |
セブン銀行 | 0.001% | 0.015~0.02% |
メガバンクでも、ネット銀行でも定期預金の金利の方が高いですね。
このことから、一定期間使わないお金であれば、普通預金よりも定期預金に預けた方が良いことがわかります。
しかし、投資信託と定期預金のどちらが良いかを考えた場合、普通預金よりも金利が高いとはいえ、投資信託の方が大きく増える可能性があります。
このことから、ほとんど増えないというデメリットはあるが元本割れを避け安全性をとるのか、リスクがあっても大きく増やしたいのか、何を優先するのかを考えると、どちらを選ぶべきか答えが見えてくるかと思います。
投資信託と預金(貯金)のバランスは?年代別・ニーズ別に解説!
投資信託と預金(貯金)のバランスについて解説いたします。
バランスを考えるとき、年代やニーズが重要な要素となります。そこで、
- 割合や比率を決定するポイント
- 年代別のバランス
- ニーズ別のバランス
について、それぞれ説明していきます。
割合や比率
投資信託と貯蓄の具体的な割合や比率を決めるポイントは
- 貯蓄を始める年齢
- お金のニーズ
です。
まず、貯蓄を始める年齢からお金が必要となる時までどのくらいの年数があるのか考える必要があります。
またお金のニーズとは、
- 緊急時など必要としたときにすぐに手にすることができるお金
- 家の購入や子どもの入学金など10年以内に必要となるお金
- 老後費用
など、お金が必要と考えられる目的です。
ニーズを考えることで、いつまでにどのくらいのお金が必要なのか目標が決まり、さらにどのくらいのリスクがとれるのか見えてくるのです。
年代別のバランス
次に、年代別のバランスについて解説いたします。ここでは、若い世代・働き盛りの世代・定年が近い世代、この3つの年代にわけて考えます。
若い世代
働き出したばかりで収入は多くありませんが、自由に使えるお金が多い世代でもあります。この時期に貯蓄を始めると長期間の運用が可能となるため、リスクがあっても値上がり益を期待して投資信託で積極的に運用すると良いでしょう。
働き盛りの世代
最も出費が多く、運用を効率よく考えることが必要となる世代です。緊急の出費があることも考えられます。そこで若い世代よりは安全性を重視して貯金の割合を増やしつつ、投資信託でも運用を行うと良いでしょう。
定年が近い世代
最も安全性を重視した運用が必要となる世代です。運用期間が短くなるためリスクのある運用は向きません。そのため、貯金の割合を更に増やし、投資信託も安全性の高い商品で運用すると良いでしょう。
ニーズ別のバランス
ニーズ別のバランスについて解説いたします。ここでは、時間軸をもとにニーズを3通りに分けて考えます。
緊急時に使用するお金
急に入り用になった場合、すぐに出せるようにしておくお金です。出し入れがしやすく、リスクのない普通預金に預けておくと良いでしょう。
10年以内に使う予定のあるお金
家の購入や子どもの入学準備などに使うお金がこれにあたります。確実に必要になることが決まっているので、あまりリスクの高い運用は避けた方が良いでしょう。預金の割合を多くし、投資信託も安全性の高い商品を選ぶことをおすすめします。
老後や将来への備え
老後資金などは長期で運用することができるので、値上がり益を期待できる投資信託で増やすことを意識して運用しましょう。
投資信託と定期預金のバランスは?
投資信託と定期預金のバランスを考えるとき、大切なのはリスクをどこまでとることができるか、という事です。
緊急時に使用するお金の場合、出し入れをしやすいことが大切になってくるので預入期間の決められている定期預金は不向きです。
しかし、10年以内に使う予定のあるお金の運用先に定期預金は向いています。使う予定のあるときに満期になるようにしておくと、うっかり使ってしまうこともないので安心ですね。
また、定期預金の金利はわずかなので、増えることを重視したい老後資金の運用にはあまり向いていません。しかし、確実に増えるので、投資信託と定期預金の割合を半々にするなど上手く組み合わせると良いでしょう。
投資信託以外のおすすめの資産運用は?
投資信託以外にどのような資産運用の方法があるのでしょうか?おすすめの方法を紹介していきます。
おすすめの方法とは
- iDeCo
- 個人向け国債
です。
これから、iDeCoと個人向け国債について詳しく解説していきます。
iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、原則20歳以上60歳未満、かつ公的年金に加入している人を対象とした、自分で作る年金制度です。
メリットとして、節税になることが挙げられます。
- 積み立て時は、所得税と住民税が軽減
- 運用時は、運用利益が非課税
- 受け取り時、税金がかからない
デメリットは、60歳まで原則引き出し不可能なこと、手数料がかかることが挙げられます。
また、iDeCOも投資信託で運用を行います。そこで、投資信託との違いを表にまとめました。
iDeCo | 投資信託 | |
---|---|---|
節税効果 | ある | なし |
引き出し | 60歳まで原則 引き出し不可能 | 自由 |
手数料 (買い付け手数料・ 信託報酬などを除く) | 加入時・移管時手数料 加入者手数料 還付手数料 | なし |
個人向け国債
個人向け国債は、国が発行する債券を購入し運用します。
特徴は
- 国が発行する債券なのでリスクが低い
- 最低金利0.05%(年率)を保障
- 年2回の利子が受け取れる
- 1万円から購入できる
- 固定3年、固定5年、変動10年から選ぶことができる
です。
投資信託との違いを表にまとめました。
個人向け国債 | 投資信託 | |
---|---|---|
リスク | 低い | 高い |
引き出し | 1年経過すれば 中途換金可能 | 自由 |
値上がり益 | なし | あり |
個人向け国債は、定期預金よりも高い金利と低いリスクが魅力です。このことから、リスクはとりたくないけれど、定期預金の金利では物足りないという方におすすめといえます。
まとめ:投資信託とは?貯金の代わりになる?
投資信託は貯金の代わりになるのか、について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- 投資信託と貯金の大きな違いは、リスクと金利
- 投資信託のメリットは専門家が運用することや分散投資が可能なこと、デメリットは元本割れのリスクがあること
- 投資信託は、購入方法に気をつけること、長期運用することで貯金の代わりになる
- 投資信託と貯金のバランスの取り方は、年代とニーズを考えて決める
- その他おすすめの運用方法として、iDeCoや個人向け国債がある
でした。
元本割れというリスクはあるけれど、投資信託は値上がり益が魅力です。そのため、増やしたいと考えているのであれば、個別株を購入するよりリスクは低いので投資信託はおすすめできます。長期運用という時間を味方につければリスクは減らせますし、貯金の代わりになるともいえます。
しかし、投資信託だけで運用を行うと急な出費があるときにお金を手にするまで時間がかかってしまったり、金額が減っていたりと不安に感じる面があるでしょう。そのため、投資信託と安全性に優れた貯蓄をバランス良く組み合わせることが大事なのです。